JPH0656980A - 高分子量線状ポリエステルの製法 - Google Patents
高分子量線状ポリエステルの製法Info
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Abstract
び形状が変化することなく、また架橋および不溶性粒子
を生じる副反応が進行することなしに高分子量ポリエス
テルを製造しうる方法を提供する。 【構成】 低分子量の微細な固体ポリエステルの懸濁液
を、高められた温度で、ポリエステル中へ浸透しない液
状熱媒中において後縮合させることによる高分子量ポリ
エステルの製法を開示する。本方法は、好ましくは式II
Iおよび式IVの構造グループのポリエステルの後縮合に
利用され: シリコーン油が熱媒として用いられる。得られた生成物
は実質的に線状であり、不溶性成分を含まない。
Description
テルの懸濁液を高められた温度で液状熱媒中において後
縮合させることによる高分子量線状ポリエステルの製法
に関するものである。
に繊維の製造に有用な出発原料であり、一定の製造条件
下で達成しうる材料強度は一般にポリエステルの分子量
が高いほど高い。従って、最大強度を備えたポリエステ
ル糸を得るためには、たとえば適宜新規な紡糸法の採用
と共に、極めて高い分子量のポリエステルを紡糸に用い
ることが必要である。これに関連する例は、特開昭61
−207616号および62−263317号公報、特
開昭62−223333号公報、ならびに欧州特許出願
公開第251313号および359692号明細書中に
見られる。
ルが長年求められており、この方向で行われた種々の試
みはこの目的を達成する努力が絶えずなされたことを立
証している。
状態でエステル交換またはエステル化により調製された
比較的低い分子量のポリエステルを固相縮合させる方法
により製造されることが多い。この方法では、ポリエス
テル粒子(一般に顆粒)を不活性ガス流中または真空中
で、それらの溶融温度より低い温度に加熱する。この処
理中にさらに縮合が起こって分子量が増大し、そして固
相で縮合に際して形成された揮発性成分は除去される。
しかしこの方法は、ポリエステルの結晶化が平行して進
行し、従ってポリエステル粒子からの揮発性成分の拡散
の進行がよりいっそう緩慢になることによって妨害され
る。最後に、採用される高温では分解反応も重要性を増
し、従って達成しうる分子量は制限される。IV値(固
有粘度)を分子量の尺度として採用すると、一般のポリ
エチレンテレフタレートチップから出発して工業的規模
で実施される通常の固相縮合においては、実際にはたと
えば最高で約1.0dl/gのIV値を達成しうるにす
ぎない。
分子量ポリエステルを固相縮合により製造するために提
唱された1方法は、欧州特許出願公開第0335819
号明細書中に見られるものである。これは、最初はまだ
比較的低い分子量であるポリエステルを有機溶剤に溶解
し、そしてポリエステルを溶解せず、かつ第1溶剤と混
和性である第2有機溶剤で希釈することによりこの溶液
から再び沈殿させることを提唱する。こうして得られた
繊維状ポリエステル素材を濾別し、乾燥させ、次いでプ
レスして小型の造形品となし、次いでこれらをそれ自体
既知の方法で固相縮合させる。これらの粒子の大きな表
面積は粒子内での揮発性成分の拡散を容易にし、それら
の除去を促進すると述べられている。しかしこの方法は
工業用としては煩雑すぎる。
出願公開第207856号明細書から知られ、この場合
比較的低い分子量のポリエステルの後縮合を有機熱媒中
で実施する。この明細書中の記述によれば(該明細書4
頁27−30行)、部分的にポリエステル粒子内へ浸透
して、それを膨潤させうる熱媒が選ばれる。この場合、
重縮合物グリコールはより速やかにポリエステル粒子か
ら除去され、従って重縮合が促進されると述べられてい
る。次いで揮発性成分が反応混合物から若干の熱媒と共
に不活性ガス流により除去される。しかしこの方法の著
しい欠点は、膨潤のため熱媒がポリエステル内へ取込ま
れ、単に洗浄するだけではもはや除去し得ないことであ
る。用いたポリエステル粒子の構造をさらに破壊し、大
量のダストを形成し、これを撹拌釜の壁面に沈殿させ
る。この既知方法の他の欠点は、ポリエステル粒子を膨
潤させる熱媒が一般に重縮合に際してポリエステルを変
色させることである。この方法では芳香族炭化水素およ
び脂環式炭化水素、たとえばジフェニルまたは置換ジフ
ェニルならびにジシクロアルキルおよびポリシクロアル
キレンが伝熱油として用いられる。この方法で製造され
た生成物は縮合に際して熱媒中で凝集する傾向を著しく
示し、この傾向は粒度が低下するのに伴ってさらに増大
する。
製造するための他の方法が欧州特許出願公開第1814
98号明細書に記載されている。この場合、重縮合相に
おいて長鎖脂肪族α,ω−ジカルボン酸にグリコールと
の環状オリゴマーを形成させる目的で、これらの長鎖ジ
カルボン酸をエステル交換に際してポリエステル中へ共
縮合させる。グリコールの蒸気圧は低下し、これにより
重縮合が促進されると述べられている。この明細書の情
報によれば、最高で約2.35dl/gのIV値が達成
される。この方法の著しい欠点は、縮合度が増大するの
に伴って、すなわちポリエステルの分子量が増大するの
に伴って、ポリエステル溶融物はよりいっそう高粘度と
なり、重縮合バッチを撹拌するために極めて大量のエネ
ルギーを必要とすることである。この反応を実施するた
めに特殊な強化された撹拌機およびこれに応じた反応釜
をも用いなければならない。この方法において重縮合触
媒としてチタン化合物を用いる場合、ポリエステルの著
しい黄変が生じる。さらに、この方法では使用したα,
ω−アルカンジカルボン酸のうち大量がポリエステルに
取込まれ、もはや除去し得ない。従ってこうして得られ
たポリエステルも同じ縮合度の純粋な芳香族ポリエステ
ルと比較して融点が低い。ポリエステル材料の使用に関
連する機械的特性が長鎖α,ω−アルカンジカルボン酸
の取込みによって不利な影響を受けることも予想すべき
である。
製造に関して今日知られている方法における以上の欠点
のため、今日知られている方法の欠点をもたず、または
少なくともこれらの欠点が少ないそれらの製品を製造す
るために工業的に実施しうる方法が依然として求められ
ている。
よび形状が変化することなく、または変化させる必要な
しに超高分子量ポリエステルを製造することであった。
可能な限り、この処理に際して架橋および不溶性粒子を
生じる副反応が進行すべきでない。
リエステルの懸濁液を高められた温度で液状熱媒中にお
いて後縮合させることにより高分子量ポリエステルを製
造するための改良法に関するものである。ただし既知方
法と対照的に、ポリエステル中へ浸透せず、これを膨潤
させない熱媒を本発明方法においては使用する。意外に
も先行技術の見解と対照的に、ポリエステルの固相縮合
のためにはポリエステル中へ浸透する熱媒を使用してこ
れによりポリエステル粒子から揮発性成分を抽出する必
要はなく、逆にポリエステル粒子中へ浸透せず、従って
これらを膨潤させない熱媒を使用する方がはるかに有利
であるということが実際に見出された。
子の懸濁液中で実施されることが特に重要である。これ
は、伝熱油中のポリエステル懸濁液の温度がポリエステ
ル粒子の溶融温度より低くなければならないことを意味
する。後縮合をポリエステル粒子の溶融温度より5−5
0℃、好ましくは10−30℃、特に15−20℃低い
温度で実施するのが有利であることが証明された。
の溶融温度が上昇するのに伴って、重縮合の温度も同程
度に次第に上昇する。最も有利な重縮合温度は予備実験
によって容易に判定しうる。その時点のポリエステル顆
粒の融点も反応中のバッチから試料を採取することによ
り同様に容易に測定することができ、重縮合温度を上記
限界内に調整しうる。重縮合温度を調整することによっ
て、反応をより短期間で終結しうるという利点が得られ
る。ただし重縮合の温度プログラムを確立する際には、
極めて高い温度ではポリエステルの熱分解が開始する可
能性があることも考慮すべきである。個々の場合におい
て、そのポリエステルを後縮合させるのに最適な温度プ
ログラムを予備実験により判定することが有利である。
で存在することも特に重要である。
ど、分子量の増大はより速やかに起こる。たとえば約1
50−180μmの小さい粒子の場合、低分子量縮合物
はたとえば約1000−1400μmの大型粒子の場合
より速やかに脱出すると思われる。それに応じて重縮合
反応の速度が変化する。0.1−約3mmの寸法をもつ
ポリエステル粒子を用いることが有利である。個々の場
合に最も有利な寸法は、目的とする分子量増大のほか、
後縮合ののちの微粉砕に関して、および必要とされる熱
媒からのポリエステルの分離に関しての実現性にも依存
する。ポリエステルチップまたはカットスパンワイヤを
用いるのが特に有利であることが立証された。カットス
パンワイヤからの好ましい粒度は、直径約0.2−0.
5mm、たとえば0.35mm、および長さ1−5m
m、たとえば3mmである。
て、ポリエステルの平均分子量、従ってその固有粘度の
増大がより緩慢またはより速やかに起こって、これらの
数値が実質的にそれ以上増大しないプラトーに達する。
粘度プラトーに達するまでに要する反応時間は、選ばれ
る温度プログラムおよび熱媒に応じて約10−40時間
である。たとえば熱媒としてのシリコーン油中のポリエ
チレンテレフタレート粒子の場合、254°で約30時
間の縮合時間ののち粘度プラトーに達する。
り、ポリエステル粒子内へ拡散せず、従って縮合条件下
で膨潤しないという条件を満たす不活性媒質はすべて、
ポリエステルの重縮合のための熱媒として使用しうる。
に行うことができる。その際ポリエステル粒子を熱媒中
で一般的な重縮合条件下に加熱し、そして縮合時間が経
過した時点で単離する。単離された粒子の表面を揮発性
の高い溶剤で洗浄し、真空中で乾燥させる。次いで、ポ
リエステル粒子内へ拡散した熱媒の量を熱重量測定によ
り確認することができ、その際約200−300℃の温
度に加熱した際の粒子の減量を測定する。
中で重縮合したポリエステル材料についての熱重量測定
に際して5%未満の範囲、好ましくは1%未満の範囲で
ポリエステル粒子内へ拡散するもの、すなわち<5%、
好ましくは<1%の減量が生じるものである。
に、また多すぎる蒸発損失なしに、重縮合温度、たとえ
ば最高で約250℃にまで加熱しうるシリコーン油であ
る。これらの条件に適合するシリコーン油は、たとえば
式Iの単位から構成される: 式中、R1は1−10個、好ましくは1−4個の炭素原
子を有するアルキル、4−8個、好ましくは5もしくは
6個の炭素原子を有するシクロアルキル、5−14個、
好ましくは5−10個の炭素原子を有するアリール、ま
たは6−16個、好ましくは7−12個の炭素原子を有
するアルアルキルであり、そして、R2はR1であるか、
またはR1に関して述べた基の群のうちの他の基であ
る。
位から構成されるものよりなる: これらの式中、R3はフェニルであり、そしてR4はメチ
ルであるか、またはR3およびR4は両者ともメチルであ
るか、もしくは両者ともフェニルである。
50−500mm2/s(25℃で)、粘度−温度係数
約0.7−0.85、25℃における屈折率約1.4−
1.51、密度約1−1.11(25℃で)、250℃
の開放るつぼ内における熱安定度約500−1500時
間、および250℃の開放るつぼ内において2時間後の
揮発度約5−1%のシリコーン油が、この物質群のうち
で特に適切な熱媒である。特に適切な市販品は、たとえ
ばワッカー・シリコーン・オイル(Wacker Silicone Oi
l)APの名称で得られるフェニル−メチル−シリコーン
油である。
ル粒子の濃度は、有利には50−500g/lである。
粒子濃度は個々の場合においてこれより高めることがで
きる;しかし一般に、濃度を上記範囲より高めると、懸
濁液の撹拌がより困難になり、達成される分子量の限界
が低下することが見出された。濃度が上記の下限より低
下した場合は反応に対してこのような欠点はないが、プ
ロセスの経済性が低下する。懸濁液中の粒子濃度は好ま
しくは100−300g/lである。本発明方法により
達成しうる最終製品の固有粘度値は、懸濁液中の粒子濃
度に対してある程度の依存性を示す。他の点は等しい条
件下では、濃度が増大するのに伴って得られる最終粘度
値は一般に低下する。
ル粒子の濃度がすべての地点においてほぼ等しくなるよ
うに、懸濁液を運動状態に保持することが有利である。
この懸濁液の十分な撹拌は原則として既知方法のすべて
により、たとえばガス流を懸濁液に導通することによ
り、またはそれを撹拌することにより、またはこれら既
知方法を幾つか組合せることにより実施しうる。粒子懸
濁液を撹拌により運動状態に保持することが好ましい。
撹拌速度も、本発明方法により達成しうるポリエステル
の最終固有粘度に対してある程度の影響を及ぼす。他の
点は等しい条件下では、一般に撹拌速度が増大すると最
終粘度はある程度増大する。
級アルコール類、グリコール類、および適宜少量の水を
除去することが、重縮合の平衡を確立するために特に重
要である。これらの反応生成物の除去は真空の付与によ
って促進しうる。しかし適宜乾燥した不活性ガスで反応
空間をフラッシすることが好ましい。実際には、反応バ
ッチ上を導通されるか、またはそれに導入される窒素気
流によって、揮発性の高い化合物を除去することが有利
である。通常は窒素気流の強さは達成しうる分子量の水
準に対してわずかな影響を及ぼすにすぎないが、一定の
最小気流を維持することが有利である。約1lの懸濁液
バッチについて約50−250l/時の窒素気流が有用
であることが立証された。
分子量となしうるポリエステル材料はすべて、本発明方
法による重縮合のための出発ポリエステルとして適して
いる。特に好適なポリエステルは、ポリエステル鎖中に
芳香族残基を含むもの、たとえば下記より構成されるポ
リエステルである:式IIIの構造グループ0−100m
ol% および式IVの構造グループ100−0mol% これらの式中、Xは、75mol%以上の範囲におい
て、5−16個、好ましくは6−12個の炭素原子を有
する芳香族残基であり、25mol%を越えない範囲に
おいて、4−10個、好ましくは6−8個の炭素原子を
有する脂肪族残基であり、そしてYは、少なくとも85
mol%の範囲において、2−4個の炭素原子を有する
アルキレンまたはポリメチレン基であり、15mol%
を越えない範囲において、より長鎖のポリメチレンまた
はアルキレン基、好ましくは最高8個の炭素原子を有す
るもの、およびジグリコール、トリグリコールもしくは
ポリグリコールから誘導される2価の基である。
て測定した固有粘度0.3−0.6dl/gの出発ポリ
エステルを用いるのが有利である。式IVの構造グループ
を含むポリエステルは、70−100mol%、特に8
5−100mol%の式IIIの構造グループ、および0
−30mol%、特に0−15mol%の式IVの構造グ
ループを含むことが好ましい。
であり、5mol%を越えないXが脂肪族残基であるポ
リエステル、特にXがすべて芳香族残基であるものが好
ましい。
1,3−フェニレン、1,4−、1,5−、1,8−、
2,6−および2,7−ナフチレン、4,4−ビフェニ
レン、フリレン、ならびに次式の基である: 式中、Zは1−4個の炭素原子を有するポリメチレンも
しくはアルキレン、−SO2−、−COO−、−O−ま
たは−S−である。
をも保有しうる。ただしこの場合、存在する芳香族残基
のうち最高15%、特に最高7%の量のみが置換されて
いることが好ましい。置換された芳香族残基は、好まし
くはそれぞれの場合1個の置換基のみを保有する。特に
適切な置換基は1−4個の炭素原子を有するアルキル、
1−4個の炭素原子を有するアルコキシ、塩素およびス
ルホ基である。
よび角度をなした連鎖を生じる芳香族残基、たとえばイ
ソフタル酸残基、または嵩高い芳香核、たとえばナフタ
リン核を含むもの、ならびに比較的長い鎖の構造基Y
が、特にポリエステルの特性を改質したい場合にポリエ
ステルに導入される。これらの改質成分を7%以下含む
ポリエステルが好ましい。
する: 式中、lは2−6の数値であり、kは10以上の数値で
ある。
よる重縮合を行いうる特に好ましいポリエステルは、純
粋なポリエチレンテレフタレート、および下記により改
質されたポリエチレンテレフタレートである:特定の使
用特性を得るために上記の基からの他の単位を最高10
mol%導入されたもの、たとえばスルホ基を含む単位
(たとえばスルホイソフタル酸)の導入により塩基性染
料に対する親和性を獲得したポリエチレンテレフタレー
ト、またはホスフィン酸誘導体残基、たとえば次式のも
のが導入されたため可燃性が低下したもの: および これらの式中、R5は好ましくは低級アルキル基であ
り、R6は好ましくは1−6個の炭素原子を有するアル
キレンまたはポリメチレン基である。
分子量ポリエステルは、対応する出発原料からそれ自体
既知の様式で、今日知られているあらゆる製法により、
特にジカルボン酸をジオールで直接エステル化すること
により、またはジカルボン酸低級アルキルエステル、た
とえばジカルボン酸ジメチルエステルを対応するジオー
ルでエステル交換することにより得られる。
れる触媒、たとえばエステル化およびエステル交換触媒
を、本発明方法の低分子量出発ポリエステルの製造に用
いることもできる。重縮合に際して用いられる重縮合触
媒についても同じことが言える。これらの触媒の性質は
一般に、本発明方法により達成しうる最終分子量(最終
粘度)の水準に対してほとんど影響を及ぼさない;酢酸
スズを重縮合触媒として用いた場合のみは、他の点は等
しい条件下で他の重縮合触媒を用いた場合に一般に達成
されるものより若干高い最終分子量、すなわちより高い
最終粘度となる。
重縮合前に十分に乾燥させるべきである。乾燥は110
−190℃においてそれ自体既知の様式で実施するのが
有利であるが、乾燥に際してポリエステル粒子の結晶化
度が高くなりすぎないことを保証すべきである。上記限
界外の乾燥温度は一般に何ら利点を与えないが、特殊な
場合には適切であろう。特に結晶化度の増大を可能な限
り避けるために適切であると思われる場合、110℃よ
り低い温度において適宜真空中での乾燥は利点を与える
ことがあろう。
の様式でX線分析により、または有利にはたとえば頂部
へ向かって低下する濃度の塩化亜鉛溶液を充填した濃度
勾配カラム中でポリエステル粒子の密度を測定すること
により測定しうる。
は、十分な濃度の遊離末端カルボキシル基を含む出発ポ
リエステルを用いることである。10−40mmol/
kg、好ましくは20−30mmol/kgのカルボキ
シル末端基を含む出発ポリエステルが特に好適である。
本発明による固相縮合における出発ポリエステルの最適
OH/COOH比は1.5−4.5である。
れに対応して高い固有粘度をもつポリエステルを製造す
るための、工業的にも容易に実施しうる経路を開拓す
る。知られるとおり、固有粘度はゼロに補外した濃度に
おける比粘度と濃度の商の極限値である: 上記方程式による固有粘度の算出に必要な比粘度は、ジ
クロロ酢酸中で25℃において測定された。測定に際し
ては、高度に結晶質のポリエステルまたは高度に結晶質
であるポリエステル部分をも完全に溶解することを確実
に保証すべきである。
テルは、常法により製造された生成物より狭い分子量分
布をもつ。特に本生成物は不溶性部分を含むとしてもご
く少量含むにすぎない。分子量分布を測定するためには
ゲルクロマトグラフィーを採用しうる。この場合用いら
れるGPC装置は、ポンプ、UV検出器および10μ
(R)スチラゲル(Styragel)カラム(500、103、
104、105、106Å)からなる。クロロホルム/H
FIP(98:2容量%)を溶離剤として用いた。検量
線の作成はそれ自体既知の方法でポリエチレンテレフタ
レート標準品を用いて実施された(この方法の詳細な記
述はワイスコップ(K.Weisskopf)による報文、ゲル透過
クロマトグラフィー(GPC)によるポリエチレンテレ
フタレートの解明、Journal of Polymer Science, Part
A, Chemistry, Vol.26,(1988), p.1920以下に見られ
る)。
テルの不溶性部分は下記により測定される:6gの被分
析ポリエステルを100mlのトリフルオロ酢酸/ジク
ロロエタン(TFA/DE)(1:1)に25℃で溶解
し、材料を溶剤中において150−200回/分で6時
間撹拌する。次いで溶液をガラス濾過器(20−30
μ)により濾過する。濾過器上に残留する不溶性物質を
クロロホルムで洗浄し、130℃で24時間乾燥させ
る。
ワイスコップ(K.Weisskopf)によりJournal of Applied
Polymer Science, Vol.39, 2141-2152 (1990)に記載さ
れた枝分かれポリエチレンテレフタレートの分析に関す
る方法によって分析したところ、それには枝分かれは検
出されなかった。これは、これらの生成物がまさに実質
的に線状であることを示す。本発明方法の他の利点は、
2.0dl/g以上に達する固有粘度をもつポリエステ
ル材料を工業的規模で製造しうること、これが常法の場
合より短時間内に可能であるという事実、および本発明
方法により固相縮合されたポリエステル粒子の均質性が
常法による固相重合後のものよりはるかに良好であると
いう事実である。熱媒としてシリコーン油を用いるとさ
らに、この種類の市販の化合物例から重縮合過程で蒸発
による実質的な溶剤損失が起こらないほど高い沸点をも
つものを選ぶことができ、さらに低分子量、揮発性の重
縮合反応生成物がシリコーン油中に濃縮されず、従って
重縮合されたポリエステルを分離したのちシリコーン油
を一般にさらに処理することなく次の重縮合バッチに使
用しうるという利点がある。
る。
中のポリエチレンテレフタレート粒子60gを、以下の
6バッチそれぞれに用いた。このポリエステル粒子は直
径0.35mmおよび長さ3mmの円筒であり、対応す
るポリエステルモノフィラメントを切断することにより
調製された。用いたポリエステル材料の固有粘度は0.
6dl/gであり、カルボキシル末端基含量は23mm
ol/kgであり、OH/COOH比は2.87であっ
た。
温度の制御のための接点温度計、およびガス導入管を備
えた、2l容の四つ口フラスコ中で実施された。乾燥窒
素をキャリヤーガスとして用いた。ポリエステル懸濁液
を0.75時間で個々の重縮合温度(PC温度)に加熱
した。
強さを各実験において変更した。対応するデータを下記
の表1に示す。この表の最終欄には、これらの実験で得
られた高分子量ポリエステルのIV値を挙げる。実験1
および2は本発明方法による良好な再現性を示す。
Mnにより示され、これは実施例1および2で得た生成
物それぞれについては3.42の値をもつ。
熱媒としての水素化テルフェニル300ml中で重縮合
した。実施例1−6の場合と同様に、このポリエステル
粒子は直径0.35mmおよび長さ3mmの円筒であ
り、実施例1−6で用いたものと同一材料からなってい
た。
温度の制御のための接点温度計、およびガス導入管を備
えた、2l容の四つ口フラスコ中で実施された。120
l/時の量の乾燥窒素をキャリヤーガスとして用いた。
ポリエステル懸濁液を0.75時間で240℃の重縮合
温度に加熱した。重縮合期間は7.25時間であった。
VGPC、および4.70のMw/Mn値を示した。
Claims (9)
- 【請求項1】 低分子量の微細な固体ポリエステルの懸
濁液を高められた温度で液状熱媒中において後縮合させ
ることによる高分子量ポリエステルの製法において、ポ
リエステル中へ浸透しない熱媒を使用することよりなる
方法。 - 【請求項2】 不活性ガス流がポリエステル懸濁液中へ
導入されるか、またはその上を導通される、請求項1に
記載の方法。 - 【請求項3】 式Iの単位から構成されるシリコーン油 (式中、R1は1−10個、好ましくは1−4個の炭素
原子を有するアルキル、4−8個、好ましくは5もしく
は6個の炭素原子を有するシクロアルキル、5−14
個、好ましくは5−10個の炭素原子を有するアリー
ル、または6−16個、好ましくは7−12個の炭素原
子を有するアルアルキルであり、そしてR2はR1である
か、またはR1に関して述べた基の群のうちの他の基で
ある)が熱媒として使用される、請求項1および2のい
ずれかに記載の方法。 - 【請求項4】 シリコーン油が式IIおよびIIaの単位 (式中、R3はフェニルであり、そしてR4はメチルであ
るか、またはR3およびR4は両者ともメチルであるか、
もしくは両者ともフェニルである)から構成される、請
求項1−3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 式IIIの構造グループ0−100mol
% および式IVの構造グループ100−0mol% (これらの式中、Xは、75mol%以上の範囲におい
て、5−16個、好ましくは6−12個の炭素原子を有
する芳香族残基であり、25mol%を越えない範囲に
おいて、4−10個、好ましくは6−8個の炭素原子を
有する脂肪族残基であり、そしてYは、少なくとも85
mol%の範囲において、2−4個の炭素原子を有する
アルキレンまたはポリメチレン基であり、15mol%
を越えない範囲において、より長鎖のポリメチレンまた
はアルキレン基、好ましくは最高8個の炭素原子を有す
るもの、およびジグリコール、トリグリコールもしくは
ポリグリコールから誘導される2価の基である)から構
成されるポリエステルが使用される、請求項1−4のい
ずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 式VIのポリエステル (式中、lは2−6の数であり、kは10以上の数であ
る)が使用される、請求項1−5のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項7】 ポリエステルがポリエチレンテレフタレ
ートである、請求項1−6のいずれかに記載の方法。 - 【請求項8】 後縮合がそれぞれの場合ポリエステルの
個々の融点より5−50℃低い温度で実施される、請求
項1−7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 後縮合が撹拌下で実施される、請求項1
−8のいずれかに記載の方法。
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