JPH0656421A - カリウムおよびセシウムフツ化物の製造 - Google Patents

カリウムおよびセシウムフツ化物の製造

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JPH0656421A
JPH0656421A JP17097093A JP17097093A JPH0656421A JP H0656421 A JPH0656421 A JP H0656421A JP 17097093 A JP17097093 A JP 17097093A JP 17097093 A JP17097093 A JP 17097093A JP H0656421 A JPH0656421 A JP H0656421A
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cesium
potassium
fluorosilicate
water
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JP17097093A
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デイビツド・デイ・フリーゼ
Terril E Applebury
テリル・イー・アツプルバリー
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01DCOMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
    • C01D17/00Rubidium, caesium or francium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01DCOMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フッ化カリウムおよびセシウムの製造。 【構成】 塩化カリウムもしくはセシウムの水溶液を、
フルオロケイ酸の水溶液と反応させることで、フルオロ
ケイ酸カリウムもしくはセシウムを生じさせ、このフル
オロケイ酸カリウムもしくはセシウムを乾燥させて熱分
解することで、四フッ化ケイ素を発生させると共に、残
渣として所望のフッ化カリウムもしくはセシウムを残
し、そしてこの発生した四フッ化ケイ素を水の中に溶解
させることで、再利用可能なフルオロケイ酸水溶液を生
じさせる、ことによって、それぞれフッ化カリウムとフ
ッ化セシウムを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、フッ化カリウムおよびフッ化セ
シウムを他のカリウムおよびセシウム塩から製造するこ
とに関する。
【0002】カリウムおよびセシウムの塩化物は、しば
しば、フッ化物/塩化物の交換工程における副生成物と
して得られており、そしてこれらのおよび他の数多くの
無機カリウムおよびセシウム塩は、他の給源から容易に
入手可能である。しかしながら、カリウムおよびセシウ
ムのフッ化物は、有機化学過程における化学試薬として
そして他の用途において、塩化カリウムもしくはセシウ
ムまたはこれらの金属の他の大部分の無機塩よりもずっ
と価値が高い。カリウムおよびセシウムのフッ化物は、
相当する金属の水酸化物もしくは炭酸塩をフッ化水素で
中和することによって典型的に製造されている(Kirk-O
thmer著「化学技術の百科事典」(Encyclopedia of Chem
ical Technology)、第2版、 9巻、 649頁)。この方法は
簡潔であると共に有効であるが、その工程の一部とし
て、利用できるカリウムもしくはセシウム塩をそれの水
酸化物もしくは炭酸塩に変換することが必要とされてい
ると共に、フッ化水素を用いる必要があるが、これは相
対的に高価でありそして輸送に対する危険性を有してい
る。従って、無機カリウムおよびセシウム塩をそれぞれ
フッ化カリウムおよびフッ化セシウムに変換するための
新規で改良された方法は、多大な興味が持たれている。
【0003】フッ化物源として、フッ化水素ではなくフ
ルオロケイ酸を用いて、水溶性カリウムおよびセシウム
塩をそれぞれフッ化カリウムおよびフッ化セシウムに直
接変換することができることをここに見い出した。この
方法は、このフルオロケイ酸中に存在しているフッ化物
の本質的に全てが利用されるようなサイクル様式で働き
得る。フルオロケイ酸は安価であり、多量に存在してお
り、そして輸送が便利である。
【0004】本発明は、 a)水溶性カリウムもしくはセシウム塩の水溶液とフル
オロケイ酸の水溶液とを一緒にすることで、フルオロケ
イ酸カリウムもしくはセシウムを含んでいる反応混合物
を生じさせ、 b)この得られるフルオロケイ酸カリウムもしくはセシ
ウムを回収して乾燥し、 c)この乾燥したフルオロケイ酸カリウムもしくはセシ
ウムをそれの分解点以上に加熱することで四フッ化ケイ
素を発生させると共に、残渣としてフッ化カリウムもし
くはセシウムを残し、 d)この残存するフッ化カリウムもしくはセシウムを回
収し、 e)その発生させた四フッ化ケイ素を水に溶解させるこ
とでフルオロケイ酸水溶液を生じさせ、そして f)この生じさせたフルオロケイ酸水溶液を段階a)で
再利用する、ことを特徴とする、水溶性カリウムもしく
はセシウム塩をそれぞれフッ化カリウムもしくはセシウ
ムに変換する方法を包含している。
【0005】該水溶性の塩開始材料として塩化カリウム
もしくはセシウムを用いるのが好適である。
【0006】本方法は、試薬としてフッ化カリウムもし
くはセシウムが用いられているフッ化物/塩化物交換反
応における副生成物として得られる、塩化カリウムもし
くはセシウムのカリウムもしくはセシウムを回収して再
利用するにとって、特に価値のあるものである。
【0007】本発明の方法を用い、そのフッ化物源とし
てフルオロケイ酸を用いることにより、水溶性のカリウ
ムもしくはセシウム塩、例えば塩化カリウムもしくはセ
シウムをそれぞれフッ化カリウムもしくはフッ化セシウ
ムに変換することができる。この方法は、次の3つの化
学段階によって特徴づけられる:カリウムもしくはセシ
ウムのフルオロケイ酸塩の生成、この塩の熱分解、およ
び共生成物である四フッ化ケイ素を水の中に溶解させる
ことによるフルオロケイ酸への変換。この方法は更にい
くつかの段階、例えば回収および乾燥段階によって特徴
づけられ、そして生じてくるフルオロケイ酸を再利用す
ることを含んでいる。
【0008】この方法の化学的段階は下記で説明され、
ここで、Mはカリウムもしくはセシウムを表している。
【0009】 2MCl(ag) + H2SiF6(ag) → M2SiF6(s) + 2HCl(ag) M2SiF6(s) → 2MF(s) + SiF4(g) 3SiF4(g) + 2H2O → 2H2SiF6(ag) + SiO2(s) 相当する水溶性塩類を含んでいる水溶液をフルオロケイ
酸水溶液で処理することによるフルオロケイ酸カリウム
およびセシウムの製造は従来技術で知られている。Kirk
-Othmer著「化学技術の百科事典」、第2版、 9巻、 655頁
の中の情報には、上記知識の多くが要約されている。こ
の方法は更に、1951年6月5日発行の米国特許番号2,556,
064に記述されている。この反応は迅速かつ容易に進行
し、そして生じてくるフルオロケイ酸カリウムおよびセ
シウムはほとんど水系媒体に溶解しないため、沈澱を生
じる。
【0010】本発明の目的で、水溶性塩は、周囲温度の
水100g当たり少なくとも10gの度合で水に溶解す
る塩として定義する。適切な塩には、塩化物、臭化物、
酢酸塩、燐酸塩、硫酸塩などが含まれる。塩化カリウム
およびセシウムが典型的に好適である。
【0011】1%含んでいる塩化カリウムもしくはセシ
ウム水溶液から飽和溶液が用いられ得る。少なくとも3
0%の塩化セシウムを含んでいる塩化セシウム溶液を用
いるのが通常有利である。しかしながら、用いる塩化カ
リウムの最適濃度は、通常、生じてくるフルオロケイ酸
カリウムを回収する目的で用いられる方法に依存してい
る。濾過可能な結晶が望まれている場合、約5%未満の
塩化カリウムを含んでいる溶液がしばしば好適であり、
そして蒸発方法を用いる場合、少なくとも10%含んで
いる溶液が通常好適である。約3%の酸を含んでいるフ
ルオロケイ酸水溶液から飽和溶液が用いられ得る。商業
的に入手可能な20から35%の水溶液が通常好適であ
る。2モルのフッ化カリウムもしくはセシウム当たり1
モルの、理論的量のフルオロケイ酸を用いるか、或は典
型的にはこれを過剰量で用いる。100%に近い過剰量
が成功裏に用いられた。
【0012】この反応は、本質的に、腐食に耐える建設
材料を用いなければならない以外は特別な装置を全く必
要とせず、そしてこれは、本質的に、0℃から110
℃、即ちこの水系媒体の凍結点から沸点の間の如何なる
温度でも生じる。特にフルオロケイ酸セシウムに関して
は、この工程段階を周囲温度で行うのがしばしば便利で
ある。しかしながら、この温度を70℃から90℃に維
持すると、得られるフルオロケイ酸カリウムの結晶輪郭
がよりはっきりすることで回収が容易になる。混合を容
易にする目的で、一般に、ある種の撹拌、例えば掻き混
ぜなどが用いられる。沈澱物中のフルオロケイ酸カリウ
ムおよびセシウム結晶の大きさは、しばしば、得られる
混合物を撹拌しながら加熱することによって上昇し得
る。
【0013】数多くの標準的操作のいずれか、例えば存
在している揮発性材料(水、塩化水素副生成物、および
残存しているフルオロケイ酸のいずれか)の蒸発、濾
過、遠心分離、デカンテーションなどを用いて、その沈
澱したフルオロケイ酸カリウムおよびセシウムを回収す
ることができる。ある状況下では遠心分離がしばしば好
適である。この集めた沈澱物を、典型的には、水もしく
はそこに含まれているフルオロケイ酸塩の飽和溶液で洗
浄する。他の状況下では、該混合物中に存在している揮
発性材料を蒸発させることによってフルオロケイ酸塩を
回収するのが好適である。
【0014】数多くの標準的操作のいずれか、例えば空
気乾燥、および分解点以下の温度における加熱などによ
って、得られるフルオロケイ酸塩を乾燥することができ
る。100℃から400℃の温度に加熱することによる
乾燥がしばしば好適である。残存している水が1%未満
になるまでこの塩を乾燥するのが通常好適である。残存
している水は、この工程の最終段階でシリカを生じさせ
る。この乾燥は、一般に、大きな表面積を有する形態の
塩、例えば小さい結晶もしくは粉末を用いることで容易
になる。この乾燥段階は、しばしば、次の熱分解段階と
一緒に実施される。
【0015】フルオロケイ酸カリウムおよびセシウムを
熱分解させることでそれぞれフッ化カリウムおよびセシ
ウムを得ることは、従来技術、例えばKirk-Othmer著「化
学技術の百科事典」、第2版、 9巻、 659頁で知られてい
る。このフルオロケイ酸塩をそれの分解点以上の温度に
加熱しそして気体として生じる四フッ化ケイ素を除去す
ることによって、この反応を実施する。この残渣はフッ
化カリウムもしくはセシウムである。500℃から10
00℃の温度が典型的に用いられる。600℃から90
0℃の温度がしばしば好適である。この反応は、有利
に、該四フッ化ケイ素を除去するのを補助する目的で減
圧下で行われる。0.1気圧(10kPa(キロパスカ
ル))と大気圧(100kPa)の間の圧力が適切であ
る。乾燥不活性ガス、例えば窒素またはアルゴンを反応
槽に通すのも有益である。ある種の撹拌が通常有益であ
り、そしてこのフルオロケイ酸セシウムもしくはカリウ
ムが細かく分割されているか或は溶融形態で存在してい
るのが通常望ましい。
【0016】熱分解の残渣として残存する所望のフッ化
カリウムもしくはセシウムを、通常手段で回収すること
ができる。次に、これを直接化学試薬として用いるか、
或は水の中に吸収させた後使用する前に精製しそして再
沈させることで、より望ましい結晶形態もしくは大きさ
を得ることも可能である。
【0017】発生してくる四フッ化ケイ素を、その反応
槽から取り出した後、標準的な手段で集めることで、そ
の後水に吸収させるか或は直接水の中に吸収させること
により、これをフルオロケイ酸に変換することも可能で
ある。どちらの場合も、典型的には、この水の表面下に
伸びておりその出口に拡散装置が備わっているチューブ
を用いるか、Venturiスクラバーを用いるか、或はスプ
レータワーを用いることで、この四フッ化ケイ素を水の
中に導入する。0℃から100℃、即ちこの水の凍結点
から沸点の間の如何なる温度でも、この吸収を生じさせ
ることができる。これは典型的には周囲温度で行われ
る。20から35%に及ぶフルオロケイ酸の濃度が達成
されるまで、吸収を継続することができる。本質的に飽
和している溶液を生じさせるのがしばしば有利である。
濾過、遠心分離またはデカンテーションを用いて、副生
成物である二酸化ケイ素を除去する。四フッ化ケイ素か
らフルオロケイ酸への変換はKirk-Othmer著「化学技術の
百科事典」、第2版、 9巻、 652頁に記述されている。
【0018】共生成物として得られるフルオロケイ酸水
溶液を、次のバッチにおけるこの方法の第一段階で必要
とされているフルオロケイ酸水溶液剤として用いる。こ
のようなフルオロケイ酸の再利用によって、用いるフル
オロケイ酸中に存在しているフッ化物の本質的に全てを
利用することが可能になり、そしてこれが本発明の重要
な点である。
【0019】本発明の方法は、塩化カリウムおよびセシ
ウムをそれぞれフッ化カリウムおよびセシウムに変換す
るに特に有効である。有機フッ化物/塩化物交換工程、
例えばフッ化カリウムもしくはフッ化セシウムで処理す
ることによるペンタクロロピリジンからの3,5−ジク
ロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンの製造または
2,6−ジクロロベンゾニトリルからの2,6−ジフル
オロ−ベンゾニトリルの製造などに連携させて用いる時
の本発明の具体例は、この工程中のカリウムもしくはセ
シウムを再利用する手段を与えるものである。
【0020】
【実施例】実施例1 − フルオロケイ酸カリウムの製造 方法A 塩化カリウム(11.2g、0.15モル)を50mL
の水に溶解させた後、この得られる溶液を、ポリフルオ
ロエチレンがライニングされている同軸シェルコンデン
サと赤外加熱ランプが備わっている250mLのポリフ
ルオロエチレンライニングフラスコの中に入っている5
0mLの29.7%フルオロケイ酸水溶液(比重1.2
5、0.13モル)に、周囲温度で撹拌しながら加え
た。この混合物を沸騰(約110℃)に加熱し、そして
副生成物である塩化水素、水および残存するフルオロケ
イ酸をフラッシュ蒸留で除去した。15.9g(理論値
の96%)の残渣はフルオロケイ酸カリウムであり、こ
れが含んでいる塩化カリウムは、X線蛍光およびX線回
折分析で測定して200ppm未満であった。
【0021】方法B 124mLの水の中に3.84g(0.051モル)の
塩化カリウムが溶解している溶液を、三角フラスコの中
で調製した後、85℃に加熱した。この熱溶液を、85
℃で撹拌している9.5mLの29.7%フルオロケイ
酸水溶液(比重1.25、0.025モル)に、撹拌し
ながらゆっくりと加えた。沈澱が生じた。この混合物を
冷却した後、フィルターにインラインで2つの液体トラ
ップが備わっている、ポリフルオロエチレンがライニン
グされているダイヤフラムポンプを用いて、47mmの
直径を有する2−3ミクロンのフィルターが入っている
インラインのPFAフィルターホルダーの中で真空濾過
した。回収した固体を160℃の真空オーブン中で乾燥
することにより、4.79g(理論値の89%)のフル
オロケイ酸カリウムが得られた。
【0022】実施例2 − フルオロケイ酸セシウムの
製造 方法A 塩化セシウム(73.4g、0.44モル)を100m
Lの水に溶解させた後、この得られる溶液を、ポリフル
オロエチレンがライニングされている同軸シェルコンデ
ンサと赤外加熱ランプが備わっている250mLのポリ
フルオロエチレンライニングフラスコの中に入っている
100mLの29.7%フルオロケイ酸水溶液(比重
1.25、0.26モル)に、周囲温度で撹拌しながら
加えた。この混合物を沸騰(約110℃)に加熱し、そ
して副生成物である塩化水素、水および残存するフルオ
ロケイ酸をフラッシュ蒸留で除去した。81.7g(理
論値の91%)の残渣は、X線回折分析で測定してフル
オロケイ酸セシウムであった。
【0023】方法B 30mLの水の中に20.0g(0.118モル)の塩
化セシウムが溶解している溶液を、三角フラスコの中で
調製した後、85℃に加熱した。この熱溶液を、85℃
で撹拌している26mLの29.7%フルオロケイ酸水
溶液(比重1.25、0.067モル)に撹拌しながら
ゆっくりと加えた。沈澱が生じた。この混合物を冷却し
た後、フィルターにインラインで2つの液体トラップが
備わっている、ポリフルオロエチレンがライニングされ
ているダイヤフラムポンプを用いて、47mmの直径を
有する2−3ミクロンのフィルターが入っているインラ
インのPFAフィルターホルダーの中で真空濾過した。
回収した固体を170℃の真空オーブン中で乾燥するこ
とにより、20.8g(理論値の90%)のフルオロケ
イ酸セシウムが得られた。
【0024】実施例3 − フルオロケイ酸カリウムの
熱分解 6インチ(15.2cm)x0.5インチ(1.3c
m)片のモネル管状物から固定反応槽を作成した。この
反応槽に、1000℃に加熱する容量を有する、取り外
し可能な4.5アンペアのHoskins電気炉;J型熱電対
が備わっておりそして温度を860℃に及んで制御する
ことが可能な300 Series LOVER Controller;反応槽内
の圧力を測定するための圧力ゲージ;窒素を予め加熱す
るための手段、その流れを測定するためのロトメーター
およびその圧力を測定するための圧力ゲージが備わって
いる窒素ガス入り口;電磁撹拌機が備わっている密封さ
れているポリフルオロエチレンライニング容器(これに
は、共生成物である四フッ化ケイ素を吸収するための1
%の水酸化ナトリウム水溶液が入っている)2個に連結
しているガス出口;およびポリフルオロエチレンがライ
ニングされているダイヤフラム真空ポンプ;を取り付け
た。この装置の加熱部分内の全ての管状物はモネルであ
り、そして全ての継手は316ステンレス鋼であった。
【0025】この反応槽の反応槽部分に、重さを計量し
てフルオロケイ酸カリウムを入れた後、この系を閉じ
た。窒素の流量を所望の割合に設定し(周囲温度で測
定)、そして反応炉を取り外した後、これを所望の温度
まで加熱した。真空ポンプを用いて所望レベルまで減圧
をかけた。次に、この熱い炉を反応槽の上に置き、そし
てその温度を所望の温度に調整した。所望の時間が経っ
た後、この反応槽を冷却し、そして解体した。この反応
槽の中に残存している材料を集め、重量測定を行った
後、誘導結合プラズマ分析で分析した。いくつかの実験
結果を以下の表に要約する。
【0026】
【表1】
【0027】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0028】1. a)水溶性カリウムもしくはセシウ
ム塩の水溶液とフルオロケイ酸の水溶液とを一緒にする
ことで、フルオロケイ酸カリウムもしくはセシウムを含
んでいる反応混合物を生じさせ、 b)この得られるフルオロケイ酸カリウムもしくはセシ
ウムを回収して乾燥し、 c)この乾燥したフルオロケイ酸カリウムもしくはセシ
ウムをそれの分解点以上に加熱することで四フッ化ケイ
素を発生させると共に、残渣としてフッ化カリウムもし
くはセシウムを残し、 d)この残存するフッ化カリウムもしくはセシウムを回
収し、 e)その発生させた四フッ化ケイ素を水に溶解させるこ
とでフルオロケイ酸水溶液を生じさせ、そして f)この生じさせたフルオロケイ酸水溶液を段階a)で
再利用する、ことを特徴とする、水溶性カリウムもしく
はセシウム塩をそれぞれフッ化カリウムもしくはセシウ
ムに変換する方法。
【0029】2. 該水溶性カリウムもしくはセシウム
塩が塩化カリウムである第1項記載の方法。
【0030】3. 該水溶性カリウムもしくはセシウム
塩が塩化セシウムである第1項記載の方法。
【0031】4. 段階c)で該フルオロケイ酸カリウ
ムもしくはセシウムを600℃から900℃に加熱する
第1項記載の方法。
【0032】5. 段階c)を10kPa以上および1
00kPa(大気圧)以下の圧力で実施する第1項記載
の方法。
【0033】6. 段階c)を、反応槽に不活性ガスを
通しながら実施する第1項記載の方法。
【0034】7. 段階b)において該フルオロケイ酸
カリウムもしくはセシウムを遠心分離もしくは濾過で回
収する第1項記載の方法。
【0035】8. 段階b)において該フルオロケイ酸
カリウムもしくはセシウムを、該反応混合物の揮発成分
を蒸発させることによって回収する第1項記載の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)水溶性カリウムもしくはセシウム塩の
    水溶液とフルオロケイ酸の水溶液とを一緒にすること
    で、フルオロケイ酸カリウムもしくはセシウムを含んで
    いる反応混合物を生じさせ、 b)この得られるフルオロケイ酸カリウムもしくはセシ
    ウムを回収して乾燥し、 c)この乾燥したフルオロケイ酸カリウムもしくはセシ
    ウムをそれの分解点以上に加熱することで四フッ化ケイ
    素を発生させると共に、残渣としてフッ化カリウムもし
    くはセシウムを残し、 d)この残存するフッ化カリウムもしくはセシウムを回
    収し、 e)その発生させた四フッ化ケイ素を水に溶解させるこ
    とでフルオロケイ酸水溶液を生じさせ、そして f)この生じさせたフルオロケイ酸水溶液を段階a)で
    再利用する、ことを特徴とする、水溶性カリウムもしく
    はセシウム塩をそれぞれフッ化カリウムもしくはセシウ
    ムに変換する方法。
JP17097093A 1992-06-23 1993-06-18 カリウムおよびセシウムフツ化物の製造 Pending JPH0656421A (ja)

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US902633 1992-06-23

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