JPH0656318U - 仮設足場用階段 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タワー式の足場に組み込む階段に踊り場部分
を形成する。 【構成】 一対の平行な斜材１２に階段用の踏み板１５
を所定間隔で取り付けると共に、斜材１２の両端部に踊
り場用踏み板１４を取り付け、該踊り場用踏み板１４の
端部に足場の横架材に掛け止める係止用クランプ１６を
固着して階段１１を構成する。そして前記階段１１を仮
設足場に順次掛け止めして昇降用足場を構築すると、階
段１の上端部の踊り場用踏み板１４と次の階段１１の下
端部の踊り場用踏み板１４が同じ高さ位置となって踊り
場を形成でき、階段から階段への乗り移りが安全に行な
える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建築現場の仮設足場に組み込む昇降用階段に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の仮設足場用の階段１は、図４に示すように一対の平行な斜材２、２間に 踏み板３を所定間隔を有して水平に取り付けると共に、斜材２の両端部に足場枠 の横架材に係止する係止用クランプ４を取り付けている。そして、この階段を隣 接する足場枠の上下の横架材に次々と掛け渡して上方へと昇る階段を形成してお り、一段目の階段を昇りつめれば足場枠間に掛け渡した足場板５上に一旦立って から上段の階段へと昇るようになっており、足場板が踊り場の役割を果している 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、最近では図３に示すように支柱材と補強用斜材とからなるフレ ームを組みあわせてタワー式に足場枠や支保工を組み立てる足場が現われており 、この足場では補強用斜材を有するフレームにより四方を囲まれる構造となるた めに足場板を取り付けることができず、このため従来の階段を取り付ければ踊り 場がなくて一段目から上段の階段への乗り移りが極めて危険なものとなる。

【０００４】 本考案は上記の点に鑑み、階段の構造を工夫してタワー式の足場であっても昇 降が便利な仮設足場用階段を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するために、一対の平行な斜材間に斜材の長手方向 に沿って所定間隔を有して踏み板を水平に取り付けると共に、斜材の両端部には 踊り場となる踊り場用踏み板を水平に取り付け、該踊り場用踏み板の先端部には 仮設足場の横架材に掛け止める係止用クランプを取り付けようにしたものである 。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、階段の上下両端部に取り付けた係止用クランプをタワー式に 組み上げた足場の横架材に掛け止めし、各階層にジグザグ状に順次取り付けて昇 降用階段を構築する。構築された昇降用階段は階段の上端部の踊り場用踏み板と 次の上段の階段の下端部の踊り場用踏み板が同じ高さ位置となって踊り場を形成 し、階段から階段への乗り移りは安全に行なうことができる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 １１は本考案の階段であって、適宜長さの角パイプから成る一対の斜材１２、 １２を適当な間隔を隔てて平行に配設し、該斜材１２、１２の両端部には軽量チ ャンネル材により略コ字形状とした連結材１３を水平状態に掛け渡して固着し、 階段１１の骨組みを形成する。

【０００９】 前記階段１１の両端部の連結材１３には適宜大きさの方形に切断した薄鋼板で 、その縁部を折り曲げ加工した踊り場用踏み板１４を固着する。また斜材１２、 １２間にはその長手方向に沿って所定間隔で踏み板１５を水平に固着して階段を 形成する。

【００１０】 また、前記連結材１３には足場の横架材に階段１１を掛け止めるための係止用 クランプ１６を対称に一対固着する。この係止用クランプ１６には足場の横架材 に掛け止めしたときの外れ止め機構としてのロック金具１７を備える。

【００１１】 次に階段１１の使用状態の一例を図３により説明する。先ず、図に示すように 向き合わせた一対の足場枠Ａ、Ａを適宜な連結材によって補強しながら一段目の 足場を組み立てる。そしてその内側に階段１１を持ち込み、階段１１の両端部の 係止用クランプ１６、１６を足場枠Ａ、Ａのそれぞれの横架材Ｂ、Ｂに掛け止め る。次に、二段目の足場枠Ａ、Ａを組み上げてその内側に階段１１を持ち込み、 一段目の階段１１に対して逆方向となるように掛け止める。このようにして順次 組みあげたタワー状の足場に階段１１をジグザグ状に取り付けて昇降用の階段を 構築する。

【００１２】 このように階段１１を順次ジグザグ状に掛け止めしていけば、階段１１の上端 部の踊り場用踏み板１４と次の階段１１の下端部の踊り場用踏み板１４が同じ高 さ位置となって踊り場のようになり、階段から階段への乗り移りは安全に行なう ことができ、昇降に際し大変便利となる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、階段１１の上下両端部に踊り場用踏み板１４を 取り付け、該踊り場用踏み板１４の端部に取り付けている係止用クランプ１６に よって足場の横架材に順次掛け止めして昇降用の階段を構成するので、階段１１ の上端部の踊り場用踏み板１４と次の階段１１の下端部の踊り場用踏み板１４が 同じ高さ位置となって踊り場を形成でき、階段から階段への乗り移りは安全に行 なうことができて昇降に際し大変便利となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】本考案の階段の使用状態を示す説明図である。

【図４】従来の階段の使用状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１１…階段 １２…斜材 １３…連結材 １４…踊り場用踏み板 １５…踏み板 １６…係止用クランプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一対の平行な斜材間に斜材の長手方向に沿
   って所定間隔を有して踏み板を水平に取り付けると共
   に、斜材の両端部には踊り場となる踊り場用踏み板を水
   平に取り付け、該踊り場用踏み板の先端部には仮設足場
   の横架材に掛け止める係止用クランプを取り付けたこと
   を特徴とする仮設足場用階段。