JPH0656205B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH0656205B2
JPH0656205B2 JP61036869A JP3686986A JPH0656205B2 JP H0656205 B2 JPH0656205 B2 JP H0656205B2 JP 61036869 A JP61036869 A JP 61036869A JP 3686986 A JP3686986 A JP 3686986A JP H0656205 B2 JPH0656205 B2 JP H0656205B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の運転状態に応じて変速段を自動的に
切換えるようにした自動変速機の制御装置に係り、特
に、複数の変速用電磁弁のオン、オフの組合せによっ
て、変速歯車機構の流体式アクチュエータに対する油圧
の供給を制御してその動力伝達の切換え、すなわち変速
を行なうようにした自動変速機において、一部の変速用
電磁弁が故障した場合に、フェイル制御を行なうように
したものに関する。
(従来技術) 一般に、自動変速機としては、トルクコンバータと、遊
星歯車機構などを有する多段変速歯車機構とを組合せて
構成したものが汎用されている。このような自動変速機
における変速制御には、通常、油圧機構が採用されて、
電磁弁により油圧回路を切換え、これにより、多段変速
歯車機構に対随する流体式アクチュエータとしてのブレ
ーキ、クラッチなどの摩擦係合材料を適宜作動させてエ
ンジン動力の伝達系を切換えて、所要の変速段を得るよ
うにしている。そして、電磁弁によって油圧回路を切換
えるには、車両の走行状態が予め定められた変速線を越
えたことを電子制御手段により検出し、この手段からの
シフトアップ信号もしくはシフトダウン信号によって電
磁弁を選択的に作動させ、それによって油圧回路を切換
えて変速するのが通例である。
ところで、このような変速制御装置において、変速用電
磁手段に故障が生じると、所望の変速制御をなし得ない
ことになる。このため、例えば特開昭57−11695
7号公報に示されるように、通常は2つの変速用電磁手
段を用いて、そのオン、オフの組合せによって複数段の
変速制御を行なうようにする一方、変速用電磁手段の1
つが故障した場合、残る1つの正常な変速用電磁手段の
みを用いて、故障前の変速段に最も近似した(ギア比の
近い)変速段に固定して、少なくとも走行不能になるよ
うな事態を避けるようにしたものが提案されている。
ところが、上記公報記載のものでは変速用電磁手段が故
障した場合の緊急用の変速段が、只1段のみであるの
で、走行に不具合を生じることがあり、また、残る正常
な変速用電磁手段をどのような態様で作動させるかを選
択させること自体が不可能となって、緊急用の変速段と
して所望のものの選択が困難となることもある。
また、自動変速機において、変速段が少なくとも2速→
3速,2速→4速への変速である場合には、クラッチな
どの摩擦係合部材の締結タイミングを運転状態に応じて
変えた方が、変速ショックの発生が少なく運転フィーリ
ング良好となることから、変速用電磁手段として変速用
の電磁弁の他に変速タイミング制御用の電磁弁を備えた
ものが知られている。
このような変速用とタイミング制御用の複数の電磁弁の
いずれか、特にタイミング制御用の電磁弁が故障した場
合に、上記のごとき変速タイミング制御が行なえなくな
り、タイミング制御なしで3速→2速,4速→2速への
変速を行なうと変速時間が長くかかりすぎ、結果的にフ
ェイル制御時においてクラッチの焼付き、その耐久性の
低下などの二次的故障を生じる虞れがある。
(発明の目的) 本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、複数の変
速用電磁弁のうちの1つが故障した場合に、緊急用とし
て補助的な変速パターンを別個に用意し、特に変速タイ
ミング制御用の電磁板が故障した場合にタイミング制御
を必要としない変速パターンを選択するようにして、フ
ェイル制御時の二次的故障を起こすことのない自動変速
機の制御装置を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明は、エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバ
ータと、このトルクコンバータの出力側に配設された変
速歯車機構と、この変速歯車機構の動力伝達経路を切換
えて複数の変速段操作を行なうアクチュエータに対する
油圧の供給を制御する変速用および変速タイミング制御
用の複数の電磁弁と、この電磁弁の作動を制御する制御
手段とを備えた自動変速機の制御装置において、制御手
段は、予め定められたタイミング制御を要する変速段間
の主変速シフトパターンに基づいて変速制御を行なう主
変速制御手段と、状態変速タイミング制御用電磁弁の故
障時に選択されタイミング制御不要の変速段間のシフト
パターンが設定された補助変速制御手段とを備えたもの
である。
この構成により、変速タイミング制御用電磁弁が故障し
た場合に、走行性の点からタイミング制御を必要とする
変速段間の変速シフトでなく、タイミング制御を必要と
しない変速段間の変速シフトが実行され、緊急用として
最低走行を可能とし、しかも変速時間が長くかかりすぎ
るようなことがなくなるものである。
(実施例) 第1図は全体構成を示し、自動変速機1はエンジン2
(第2図)の出力軸3に連結されたトルクコンバータ1
0と、このトルクコンバータ10の出力側に配設された
変速歯車機構(21,22,40)とを有すると共に、
この変速発生機構(21,22,40)の動力伝達経路
を切換えて複数の変速段を得る変速段切換手段として、
複数の摩擦部材(27,28,31,36,44,4
5)と、これらの摩擦部材を夫々作動させる油圧制御回
路CKにおける油圧アクチュエータに対して油圧の供給
を制御する電磁弁(71,72,73,119,10
6)とが設けられ、かつ、これらの電磁弁の作動をエン
ジンないし自動車の運転状態に応じて制御するマイクロ
コンピユータなどでなる制御手段(ECU)200が設
けられている。
上記油圧制御回路CK、電磁弁の詳細については、後述
(第2図)するが、電磁弁71,72,73は変速用の
第1,第2、第3の電磁弁(SL1,SL2,SL
3)、電磁弁119はロックアップ用の第4の電磁弁
(SL4),電磁弁106は変速タイミングを必要とす
る変速段において用いられそのタイミング制御用の第5
の電磁弁(SL5)である。
また、上記制御手段200は、少なくともタービンセン
サ201からのタービン回転数信号S1,スロットル開
度センサ202からのスロットル開度信号S2、レンジ
選択センサ203からの選択信号S3、車速センサ20
4からの車速信号などが入力され、後述するごとく、予
め定められた主変速シフトパターンに基づいて各電磁弁
71,72,73,119,106にシフトアップ信号
もしくはシフトダウン信号を出力して変速制御を行なう
主変速制御手段200aと、上記各電磁弁およびその駆
動回路の故障を検出する故障検出手段200bと、この
故障検出手段200bが上記いずれかの電磁弁の故障を
検出した時、上記変速制御手段200aに代って選択さ
れ、それぞれの故障に対応して設定された所定の補助的
変速シフトパターンに基づいて変速制御信号を出力して
変速制御を行なう補助変速制御手段200cを備えてい
る。特にこの補助変速制御手段200cは、第5の電磁
弁106の故障時に、タイミング制御が不要な変速段
間、つまり、タイミング制御を必要とする2速→3速,
2速→4速の変速を除く2つの変速段間のパターンにて
変速を実行しフェイル制御するようになっている。この
ようにしたのは、タイミング制御を要する変速段間に
て、タイミング制御なしで変速を実行すると、例えば3
速→2速,4速→2速において変速時間が長くなりすぎ
てクラッチを損傷するといった問題を発生することがあ
るからである。そこで本実施例では後述するごとく変速
タイミングをとる必要のない1速×OD(オーバードラ
イブ)と2速×ODの変速比にて変速し得るように設定
している。
第2図は自動変速機1および油圧制御回路CKの詳細構
成を示す。
自動変速機1は、トルクコンバータ10と、多段変速歯
車機構20と、その両者の間に配設されたオーバードラ
イブ用変速歯車機構40とから構成されている。トルク
コンバータ10は、ドライブプレート11およびケース
12を介してエンジン2の出力軸に直結されたポンプ1
3と、ケース12内においてポンプ13に対向状に配設
されたタービン14と、ポンプ13とタービン14との
間に配設されたステータ15とを有し、タービン14に
は出力軸16が結合されている。また、出力軸16とケ
ース12との間にはロックアップクラッチ17が設けら
れている。このロックアップクラッチ17は、トルクコ
ンバータ10内を循環する作動油の圧力で常時締結方向
に押圧され、また作動室18に解放用油圧が供給された
際に解放される。
多段変速歯車機構20は、フロント遊星歯車機構21
と、リヤ遊星歯車機構22とを有し、両機構21,22
におけるサンギヤ23,24が連結軸25により連結さ
れている。この多段変速歯車機構20への入力軸26
は、フロントクラッチ27を介して連結軸25に、また
リヤクラッチ28を介してフロント遊星歯車機構21の
リングギヤ29に夫々連結され、かつ連結軸25、即ち
両遊星歯車機構21,22におけるサンギヤ23,24
と変速機ケース30との間にはセカンドブレーキ31が
設けられている。フロント遊星歯車機構21のピニオン
キャリア32と、リヤ遊星歯車機構22のリングギヤ3
3とは出力軸34に連結され、また、リヤ遊星歯車機構
22のピニオンキャリア35と変速機ケース30との間
には、ローリバースブレーキ36およびワンウェイクラ
ッチ37が夫々介設されている。
オーバードライブ用変速歯車機構40においては、ピニ
オンキャリア41がトルクコンバータ10の出力軸16
に連結され、サンギヤ42とリングギヤ43とが直結ク
ラッチ44によって結合され、また、サンギヤ42と変
速機ケース30との間にはオーバードライブブレーキ4
5が設けられ、かつリングギヤ43が多段変速歯車機構
20への入力軸26に連結されている。
そして、上記多段変速歯車機構20と、オーバードライ
ブ用変速歯車機構40の動力伝達経路が上記各クラッチ
27,28,44、ブレーキ31,36,45およびワ
ンウェイクラッチ37の選択的作動に切換えられ、その
結果、入力軸(トルクコンバータ出力軸)16と出力軸
34との間で前進4段、後進1段の変速段が得られるよ
うになっている。また、後述する油圧制御回路CKのマ
ニュアルシフト弁で選択される各レンジにおいて、上記
各クラッチおよびブレーキの動作と変速段との関係は、
第1表に示すようになっている。
次に、上記自動変速機1における油圧制御回路CKにつ
いて説明すると、油圧制御回路CKには、エンジン出力
軸3により常時駆動されるホイルポンプ50が設けら
れ、このポンプ50から吐出ライン51に吐出される作
動油の油圧が調圧バルブ52によって所定のライン圧に
調整されると共に、このライン圧は入力ライン53を介
してマニュアルシフト弁54に導かれる。このマニュア
ルシフト弁54には、P,R,N,,D,2,1の各レ
ンジが設けられていると共に、これらのレンジの夫々に
おいて上記入力ライン53に選択的に連通される5つの
ポートa〜eが設けられている。即ち、入力ライン53
に対してD,2,1のレンジにおいて連通するポートa
と、D,2のレンジにおいて連通するポートbと、Rレ
ンジにおいて連通するポートcと、P,R,2,1のレ
ンジにおいて連通するポートdと、R,1のレンジにお
いて連通するポートeとが設けられている。そして、こ
れらのポートa〜eには、夫々第1〜第5ライン圧ライ
ン56,57,58,59,60が接続されている。
そして、上記第1ライン圧ライン56からは、第1〜第
3制御ライン61,62,63が分岐されていると共
に、第1制御ライン61はオリフィス61′を介して1
−2シフト弁66の図面上(以下、同様)右端部に、第
2制御ライン62はオリフィス63′を介して2−3シ
フト弁67の右端部に、第3制御ライン63はオリフィ
ス63′を介して3−4シフト弁68の右端部に夫々導
かれている。また、これらの制御ライン61,62,6
3における各オリフィス61′,62′,63′と各シ
フト弁66,67,68との間からは夫々ドレンライン
61″,62″,63″が分岐され、これらのドレンラ
イン61″,62″,63″を夫々開閉する変速用の第
1〜3の電磁弁71(SL1),72(SL2),73
(SL3)が備えられている。
これらの電磁弁71,72,73は、夫々、ON(励
磁)時に対応するドレンライン61″,62″,63″
を閉鎖して制御ライン61,62,63内に制御圧を発
生させ、これにより上記各シフト弁66,67,68を
図示のOFF位置から左方のON位置に移動させるよう
になっている。そして、これらの電磁弁71〜73のO
N,OFFの組合せ、即ちシフト弁66〜68のON位
置とOFF位置との組合せにより、第2表に示すように
各変速段が得られるようになっている。
上記のごとき第1〜第3電磁弁71〜73のON,OF
Fないしこれに伴う各シフト弁66〜68の動作によ
り、上記第2表に示す通りに変速段が得られるように各
クラッチやブレーキにライン圧が供給される。
即ち、1−2シフト弁66がOFF位置にある時は、マ
ニュアルシフト弁54のポートeに接続された第5ライ
ン圧ライン60がシフト弁66を介してローリバースブ
レーキライン78に連通され、従ってポートeが入力ラ
イン53に連通される1レンジおよびRレンジにおいて
ローリバースブレーキ36のアクチュエータ36aにラ
イン圧が供給され、これによりローリバースブレーキ3
6が締結される。一方、この1−2シフト弁66がON
位置に移動すると、第5ライン圧ライン60とローリバ
ースブレーキライン78とが遮断されると共に、D,
2,1レンジで入力ライン53に連通される第1ライン
圧ライン56からライン79を介して分岐されて1−2
シフト弁66の左端部に導かれたライン80がセカンド
ブレーキ締結ライン81に連通され、このライン81に
よりワンウェイオリフィス82を介してセカンドブレー
キ31のアクチュエータ31aにおける締結側ポート3
1a′にライン圧が導入される。これにより、D,2,
1レンジにおいて、セカンドブレーキ31が締結され
る。なお、このセカンドブレーキ締結ライン81の下流
部には、レデューシング弁83によってライン84を介
して背圧が制御されるアキュームレータ85が設けられ
ていると共に、このレデューシング弁83には第1ライ
ン圧ライン56から分岐されたライン79から更に分岐
されたライン86が導かれている。
また、第1ライン圧ライン56から分岐されたライン7
9は、リヤクラッチライン87が分岐され、このライン
87によりワンウェイオリフィス88を介してリヤクラ
ッチ28のアクチュエータ28aにライン圧が導入さ
れ、これにより、D,2,1のレンジにおいてリヤクラ
ッチ28が締結される。なおリヤクラッチライン87に
も、ライン79から分岐されたライン89により背圧が
制御されるアキュームレータ90が設けられている。
次に、2−3シフト弁67には、マニュアル弁54のポ
ートbに接続されて、D,2レンジでライン圧が導入さ
れる第2ライン圧ライン57と、ポートcに接続されて
Rレンジでライン圧が導入される第3ライン圧ライン5
8とが導かれ、この弁67がON位置に移動した時に、
第2ライン圧ライン57がフロントクラッチライン91
に、この弁67がOFF位置にある時には第3ライン圧
ライン58が同じくフロントクラッチライン91に、選
択的に連通される。このフロントクラッチライン91は
ワンウェイオリフィス92を介してフロントクラッチ2
7のアクチュエータ27aにライン圧を導入し、これに
よりDレンジにおいて2−3シフト弁67がON位置に
移動した時、およびRレンジにおいてフロントクラッチ
27が締結される。また、フロントクラッチ91から
は、ワンウェイオリフィス92,93を介してセカンド
ブレーキ用アクチュエータ31aの解放側ポート31
a″に通じるセカンドブレーキ解放ライン94が分岐さ
れ、したがってフロントクラッチ27が締結される時に
はセカンドブレーキ31が解放される。なお、第3ライ
ン圧ライン58上にはレデューシング弁95とワンウェ
イオリフィス96とが並列に配設されている。また、フ
ロントクラッチライン91には、このライン91の上流
部から分岐されたライン97により背圧を制御されるア
キュームレータ98が、ワンウェイオリフィス99を介
して接続されている。
さらに、上記セカンドブレーキ解放ライン94からは3
−2タイミング弁100に至るライン101が分岐さ
れ、この3−2タイミング弁100は、その左端部に供
給される制御圧により右方へ移動されて、上記ライン1
01を介してセカンドブレーキライン94のドレンライ
ン102に連通されるものである。その場合に、上記制
御圧を供給するライン103は、第1ライン圧ライン5
6から分岐されたライン79にオリフィス104を介し
て供給されるようになっているが、このオリフィス10
4の下流側にはドレンライン105が設けられ、このド
レンライン105を開閉するタイミング調整用の第5の
電磁弁106(SL5)が設けられている。
また、3−4シフト弁68には、ポンプ吐出ライン51
から分岐されたライン圧ライン107が導かれ、このラ
イン107は、3−4シフト弁68が右側のOFF位置
にある時にワンウェイオリフィス108とアキュームレ
ータ109とを有する直結クラッチライン110に連通
され、直結クラッチ44のアクチュエータ44aと、オ
ーバードライブブレーキ45のアクチュエータ45aに
おける解放側ポート45a″にライン圧を供給する。し
たがって、この場合は直結クラッチ44が締結され、か
つオーバードライブブレーキ45が解放される。そし
て、3−4シフト弁68が左側のON位置に移動した時
にフロントクラッチ用アクチュエータ44aとオーバー
ドライブブレーキ用アクチュエータ45aの解放側ポー
ト45a″への油圧の供給が遮断されるが、この時、オ
ーバードライブブレーキ用アクチュエータ45aの締結
側ポート45a′にはポンプ吐出ライン51から常時ラ
イン圧が供給されているので、オーバードライブブレー
キ45が締結されることとなる。ここで、この3−4シ
フト弁68の左端部にはマニュアル弁5のポートdに接
続された第4ライン圧ライン59が導かれ、Dレンジ以
外のレンジにおいてこのライン59から導入されるライ
ン圧により3−4シフト弁68のON位置への移動を阻
止する。また、上記直結クラッチライン110には油圧
センサ110′が設けられている。
なお、オイルポンプ50の吐出ライン51から分岐され
て調圧弁52に至る調圧ライン111は調圧弁52を介
してトルクコンバータライン112連通され、このライ
ン112がトルクコンバータ10内に導かれている。ま
た、このライン112から分岐されたライン113がロ
ックアップ弁114に導かれ、このロックアップ弁11
4からトルクコンバータ10内におけるロックアップク
ラッチ17の作動室18に油圧を導入してこのクラッチ
17を解放させるロックアップ解放ライン115が導か
れている。そして、ロックアップ弁114の右端にはポ
ンプ吐出ライン51から分岐されたロックアップ制御ラ
イン116がオリフィス117を介して導かれ、このオ
リフィス117の下流側に設けられたドレンライン11
8にはロックアップ制御用の第4の電磁弁119(SL
4)が設けられている。この電磁弁119はON時にド
レンライン118を閉鎖して制御ライン116内に制御
圧を発生させることにより、ロックアップ弁114を左
方に移動させ、これによりロックアップ解放ライン11
5内の油圧が排出されてロックアップクラッチ17が締
結される。
さらに、油圧制御回路CKには、ライン圧を調整するバ
キュームスロットル弁120と、この弁120にエンジ
ンの吸気通路におけるブースト圧を作用させるバキュー
ムダイヤフラム121とが設けられている。このバキュ
ームスロットル弁120は、調圧ライン111から分岐
された入力ライン122によって油圧が導入されると共
に、この油圧を調整したモデュレータ圧をモデュレータ
圧ライン123内に発生させるようになっているが、こ
のモデュレータ圧は上記バキュームダイヤフラム121
からの右方向への押圧力(ブースト圧)が大きいほど調
圧値が高くされる。そして、このモデュレータ圧がライ
ン124を介して上記調圧52の増圧ポート52aに導
入されることにより、この調圧弁52で調圧されるライ
ン圧が、ブースト圧が大きいほど高い圧力に調圧される
ことになる。なお、上記バキュームスロットル弁120
には、第4ライン圧ライン59から分岐されたバックア
ップライン125がスロットルバックアップ弁126お
よびバックアップコントロール弁77を介して導かれて
いる。上記スロットルバックアップ弁126は、2レン
ジおよび1レンジにおいて第4ライン圧ライン59内に
発生する油圧を調整した上でバックアップコントロール
弁77をバキュームスロットル弁120に導くことによ
り、上記モデュレータ圧ないしライン圧を更に高めるよ
うに作用する。そして、この増圧作用は、バックアップ
コントロール弁77に第3制御ライン63内に発生した
制御圧がライン76を介して導入されて、この弁77が
上記バックアップライン125を連通させた時に得られ
るようになっている。なお、1,2レンジで第3制御ラ
イン63に制御圧を発生させるため、前述のように、こ
れらのレンジで第3変速用電磁弁73がONされるよう
になっている。
また、上記モデュレータ圧はモデュレータ圧ライン12
3から分岐された減圧ライン127によりカットバック
弁128を介して調圧弁52の減圧ポート52bに導入
されるようになっている。その場合に、上記カットバッ
ク弁128は、第1制御ライン61に制御圧が発生する
2速以上の変速位置において、ライン129から導入さ
れる上記制御圧によって減圧ライン127を連通させる
ように作動し、したがって、調圧弁52によるライン圧
の調圧値が2速以上の変速位置でカットバック(減圧)
されることになる。
次に、上記油圧制御回路CKにおける変速用の第1〜第
3の電磁弁71,72,73、タイミング調整用の第5
の電磁弁106およびロックアップ用の第4の電磁弁1
19を作動させる制御手段200について説明する。こ
の制御手段200は、例えばマイクロコンピュータで構
成され、この制御手段200には、各種の信号が入力さ
れ上記電磁弁にON,OFF信号を出力するようになっ
ていて、変速制御とロックアップ制御とに用いられる基
本的信号として車速に対応するトルクコンバータ10の
タービン回転数を検出するタービン回転センサ201か
らのタービン回転信号Sと、エンジンの吸気通路4に
おけるスロットル弁5(第1図)の開度を検出するスロ
ットル開度センサ202からのスロットル開度信号S
と、マニュアルシフト弁54の選択位置を検知するレン
ジ選択センサ203からの選択されたレンジを示すレン
ジ信号Sなどが入力されている。そして、これらの信
号が示すエンジンないし自動車の運転状態に応じて変速
用の第1〜第3の電磁弁71,2,73をON,OFF
制御することにより変速制御を行ない、またロックアッ
プ用の第4の電磁弁119をON,OFF制御すること
によりトルクコンバータ10におけるロックアップクラ
ッチ17のON,OFF制御を行なう。また、タイミン
グ調整用の第5の電磁弁106をON,OFF制御する
ことにより、3−2シフトダウン時におけるセカンドブ
レーキの締結タイミングを制御する。
上記制御手段200による動作プログラムは、例えば第
3図〜第4図に示すようなフローチャートにしたがって
実行される。以下このフローチャートに基づいて説明す
る。
第3図は、変速制御の全体フローチャートを示し、まず
ステップSOでのイニシャライズ設定が行なわれ、これ
により自動変速機の油圧制御回路の切換えを行なう各種
のバルブのポートおよび必要なカウンタをイニシャライ
ズして変速歯車機構20を第1速に、ロックアップクラ
ッチ15を解除にそれぞれ設定される。次いでステップ
S1で変速用およびタイミング用の電磁弁71,72,
73,119,106およびその駆動回路に故障が生じ
ているか否かが判別され、これらの電磁弁駆動系のいず
れか1つが故障と判別されたときは、ステップS15で
ロックアップ解除した後、ステップS16で補助変速制
御がなされる。また、ステップS1で故障ではないと判
別されたときは、ステップS2へ移行して、正常の制御
すなわち、主変速制御とロックアップ制御がなされる。
正常時の制御すなわち主変速制御とロックアップ制御
は、予め設定された主変速特性およびロックアップ特性
に基づいてなされ、先ずステップS2でマニュアルシフ
ト弁54の選択位置すなわちシフトレンジを読み、次い
で、ステップS3でこのシフトレンジが“1レンジ”で
あるか否かを判別する。この判別がYESのときには、
ステップS4でロックアップを解除し、次いでステップ
S5で1速へシフトダウンしてエンジンがオーバーラン
するか否かを計算する。ステップS6でオーバーランす
ると判定されたときには、ステップS7で変速歯車機構
20を第2速に変更するようにシフト弁を制御する。オ
ーバーランしないと判定されたときには、変速ショック
を防止するためステップS8で第1速に変速する。
ステップS3での判定がONのとき、すなわちシフトレ
ンジが“1レンジ”でない場合には、ステップS9でシ
フトレンジが“2レンジ”であるか否かが判定される。
この判定がYESのときには、ステップS10でロック
アップが解除され、次いで、ステップS11で第2速へ
変速される。一方、ステップS9での判定がONのとき
は、結局シフトレンジがDレンジにあることを示し、こ
の場合には、それぞれ後述するステップS12でのシフ
トアップ制御、ステップS13でのシフトダウン制御、
およびステップS14でのロックアップ制御が順に行な
われる。
以上のステップS7,S8,S11,S14が完了する
と、ステップS1に戻り上述したルーチンが繰り返され
る。
なお、上記シフトアップ制御(ステップS12)につい
ては、ギアポジションすなわち変速歯車機構20の位置
を読み出すことから行なわれ、さらに現在4速であるか
否かの判定がなされ、続いて現在のスロットル開度を読
み出し、次にスロットル開度に応じたシフトアップマッ
プのデータを読み出して、さらに、現在のタービン回転
数を読み出し、この現在のタービン回転数が、上記読み
出したシフトアップマップのデータに照らし、スロット
ル開度との関係において変速線に示された設定タービン
回転数より大きいか否かを判断し、シフトアップ制御を
行なう。
また、シフトダウン制御(ステップS13)は、ギアポ
ジションを読み出すことから行なわれ、現在第1速であ
るか否かが判定され、以下シフトアップ制御とほぼ同様
のステップにより実行される。
また、ロックアップ制御について(ステップS14)
は、現在のスロットル開度を読み出した後、ロックアッ
プOFFマップ、すなわちロックアップをOFF(解
除)状態にするための制御に使用される変速線を示した
マップより、ステップ開度に対応した設定タービン回転
数を読み出し、次いで、現在のタービン回転数を読み、
この読み出した現在のタービン回転数を前記ロックアッ
プOFFマップに照し、この現在のタービン回転数が前
記変速線に示された設定タービン回転数より大きいか否
かが判定されることにより、ロックアップ制御が行なわ
れ、上記の正常時の各制御は、主変速制御手段200a
(第1図)に定められた主変速シフトパターンに基づい
て実行され、かつ、変速用の第1〜3の電磁弁71,7
2,73は1〜4レンジに応じて上記第2表のパターン
により選択され、かつ変速タイミング制御を要する変速
段間のシフトにはタイミング調整用の第5の電磁弁10
6が機能するようになっている。
次に、第3図のステップS1において電磁弁駆動系が故
障していると判別されると、ステップS16における補
助変速制御がなされることになるが、これについて第4
図により説明する。この補助変速制御は、主変速特性と
は異なり、スロットル開度と車速とにより予め定めた変
速特性に基づいて2段変速を行なうようにしている。
先ず、ステップn1,n2で順次、現在のスロットル開
度TH′の読込み、現在の車速VSP′の読込みを行なっ
た後、ステップn3,n4で、第5図に示すシフトアッ
プマップ(シフトアップ線)より、現在のスロットル開
度TH′に対応した車速VSPが上記シフトアップ線上
の車速VSP′より小さいか否か判別され、VSP′>VSP
であれば、ステップn5において後述するごとく正常
な2つの電磁弁を用いてシフトアップを行なう。
上記ステップn4でVSP′>VSPではないと判定
されたときは、ステップn6で、第5図に示すシフトダ
ウンマップ(シフトダウン線)より、現在のスロットル
開度TH′に対応した車速VSPを読み出す。次い
で、ステップn7で、現在の車速VSP′が上記シフト
ダウン線上の車速VSPより小さいか否かを判定し、
VSP′<VSPであれば、ステップn8において、
後述するごとく正常な2つの電磁弁を用いてシフトダウ
ンを行なう。また、上記ステップn7においてVSP′<
VSPでないときは、そのまま終了する(シフトな
し)。
ここで、上記ステップn5,8でのシフトについて詳述
すると、変速用の第1〜3の電磁弁71,72,73
(SL1〜3)およびタイミング用の第5の電磁弁10
6(SL5)の作動パターンと、この作動パターンによ
ってとり得る変速段(あるいはギア比)との関係を、次
の第3表に示す。
この第3表から補助変速制御において高速段と低速段と
の2つの変速段をとり得ることが判る。つまり、いずれ
かの電磁弁が故障したとき、他の正常な変速用電磁弁
(SL1〜SL3の内の2個)が作動されることによ
り、シフトアップ(A→B)あるいはシフトダウン(B
→A)となり、それぞれの変速段が設定される。
ここで、本発明では特にタイミング調整用の第5電磁弁
106が故障したときに、変速タイミング制御が必要な
変速段間、例えば2速→3速、2速→4速またはその逆
の変速がなされないように、変速タイミング制御が不要
な1速×ODと2速×ODの変速段間にて作動が行なわ
れるように設定されている。もし、第5電磁弁106の
故障時に、3速→2速、4速→2速へと変速すると、変
速時間が長くなり、クラッチの焼付きや耐久性の低下の
原因となるが、上記本発明のごとくタイミング制御を必
要とする変速段を使用しないことによりフェイル制御時
の二次的な故障を回避することができる。
上記故障時の変速制御は前記主変速制御手段200aに
代えて補助変速制御手段200c(第1図)に定められ
た補助変速シフトパターンに基づいて実行される。
なお、変速用の電磁弁は4個以上あってもよく、これが
増える程、1つの電磁弁あるいはその駆動系が故障した
場合の残りの正常な電磁弁によってとり得る変速段の自
由度は高まり、補助変速制御の変速段を2段以上とする
ことも可能である。また、変速シフトマップとしては例
えばスロットル開度(エンジン負荷)とタービン回転数
あるいは車速のいずれかとの関係で決定すればよい。
また、スロットル開度センサ202あるいはタービンセ
ンサ201の故障時においても、第5の電磁弁106の
故障時と同様の制御を行えばよい。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、変速タイミング制御用の
電磁弁が故障した時に、残りの正常な変速用の電磁弁を
用い複数の変速段をもって補助変速制御がされるので、
緊急用としてただ1つの変速段で走行する場合に比し
て、走行上の不具合が生じることが低減され、しかも、
変速タイミング制御用の電磁弁の故障時に、変速タイミ
ング不要の変速時間のシフトパターンが設定されている
ため、変速時間が長くなり過ぎることがなくなり、フェ
イル制御時にクラッチの焼付きなどの二次的故障が発生
することが防止されるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の自動変速機の制御装置の全体構成図、
第2図は同装置における自動変速機構および油圧制御回
路の構成図、第3図は同装置の制御のフローチャート、
第4図は同じく補助変速制御のフローチャート、第5図
は同補助変速制御のマップの一例を示す図である。 1…自動変速機、3…エンジンの出力軸、10…トルク
コンバータ、21,22,40…変速歯車機構、27,
28,31,36,44,45…摩擦部材、71(SL
1),72(SL2),73(SL3)…変速用の電磁
弁、106(SL5)…変速タイミング制御用の電磁
弁、200…制御手段、200a…主変速制御手段、2
00c…補助変速制御手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの出力軸に連結されたトルクコン
    バータと、このトルクコンバータの出力側に配設された
    変速歯車機構と、この変速歯車機構の動力伝達経路を切
    変えて複数の変速段操作を行なうアクチュエータに対す
    る油圧の供給を制御する変速用および変速タイミング制
    御用の複数の電磁弁と、この電磁弁の作動を制御する制
    御手段とを備えた自動変速機の制御装置において、制御
    手段は、予め定められたタイミング制御を要する変速段
    間の主変速シフトパターンに基づいて変速制御を行なう
    主変速制御手段と、上記変速タイミング制御用電磁弁の
    故障時に選択されタイミング制御不要の変速段間のシフ
    トパターンが設定された補助変速制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする自動変速機の制御装置。
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