JPH0655741U - 接着,転写用プレス機 - Google Patents

接着,転写用プレス機

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JPH0655741U
JPH0655741U JP37693U JP37693U JPH0655741U JP H0655741 U JPH0655741 U JP H0655741U JP 37693 U JP37693 U JP 37693U JP 37693 U JP37693 U JP 37693U JP H0655741 U JPH0655741 U JP H0655741U
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iron
flat
upper iron
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JP37693U
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Inventor
博之 松田
Original Assignee
奥野電器産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1台のプレス機によって衣類と帽子とにマー
クを接着でき、また上鏝の直線的な昇降によってマーク
を確実に接着できる、プレス機を提供する。 【構成】 機台1に複数のガイド棒5を直立させ、機台
1に設けた電動機4によって送りねじ10を正,逆回転
させ、送りねじ10にねじ嵌合するナット15を設けた
昇降体7を、ガイド棒5で案内しつつ昇降アーム2と共
に直線的に下降,上昇させ、機台1の下台16上にばね
機構17を介して設けた取付板18に平下鏝29と凸下
鏝49とを交換可能に固定し、昇降アーム2に設けた上
鏝取付部材30に平上鏝31と凹上鏝50とを交換可能
に固定する。 【作用】 平下鏝29上に乗せた衣類とマークとを平上
鏝31の下降によって接着し、凸下鏝49上に乗せた帽
子とマークとを凹上鏝50の下降によって接着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、野球帽などの帽子、およびTシャツ,ユニホーム,作業衣などに 、マークなどを接着または転写するための接着,転写用プレス機に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記のような接着,転写用プレス機として、機台上にばね機構を介して 下鏝を固定し、前記機台側に回動アームの基端部を上下方向に回動可能に枢支し 、回動アームの先端部に電気ヒータを有する上鏝を装着し、機台に設けた電動機 にクランクと回転アームを連結したものがあった。
【0003】 そして、上鏝が上昇した状態で、下鏝上に作業衣,Tシャツなどの衣類を乗せ 、この衣類の胸部などにマークを置き、回動アームの先端部を電動機とクランク の動作によって下降させ、上鏝を下降させることで、上鏝によって下鏝にマーク などと衣類とを加熱しつつ押圧し、これを衣類に接着または転写させた後、クラ ンク機構の動作によって回動アームの先端部および上鏝を上昇復帰させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の接着,転写用プレス機では、回動アームの先端部およ び上鏝が、垂直に昇降しないので、マークなどと衣類や帽子との所要部分に均等 な押圧力を加えることがむずかしく、このためマークなどの接着,転写が不確実 になり、また上鏝と下鏝を交換できないため、作業衣,Tシャツなどの衣類用と 野球帽などの帽子用との2機種を必要とするという問題点があった。
【0005】 この考案は、前述した問題点を解決し、上鏝,下鏝の交換によって、衣類と帽 子など複数種類のものにマークなどを接着または転写することができ、経済的で あると共にプレス機の設置スペースを小さくでき、また、上鏝を直線的に昇降さ せることによって、帽子にもマークなどを確実に接着,転写できる接着,転写用 プレス機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案の接着,転写用プレス機は、機台に、直立した複数のガイド棒を固定 し、これらのガイド棒に案内されて昇降する昇降体を昇降アームに固定し、前記 機台に設けた電動機によって正,逆回転する縦軸の送りねじに、前記昇降体に設 けたナットをねじ嵌合させ、機台の先端部に位置する下台上にばね機構を介して 下鏝取付板を設け、この取付板に下鏝を着脱可能に固定し、下鏝に対向する上鏝 を前記昇降アームの先端部下方に突出させた上鏝取付部材に着脱可能に固定し、 前記上鏝に設けた電気ヒータを電源側に取り外し可能に接続したものである。
【0007】
【作用】
この考案による接着,転写用プレス機は、機台の下台上にばね機構を介して設 けた下鏝取付板に下鏝を着脱可能に固定し、機台に対し昇降する昇降アームに設 けた上鏝取付部材に上鏝を着脱可能に固定したので、平上鏝と平下鏝とを用いて 、Tシャツ,ユニホームなどの衣類にマークなどを接着または転写し、凹上鏝と 凸下鏝とを用いて、野球帽などの帽子の湾曲部分にマークなどを接着または転写 するなど、上鏝,下鏝の交換によって複数種類のものにマークなどを接着または 転写することが、1台のプレス機で可能となり、経済的であると共に、設置スペ ースを小さくできる。
【0008】 また、機台に設けた電動機によって縦軸の送りねじを正,逆回転させ、送りね じにねじ嵌合したナットと共に昇降体を複数のガイド棒で案内しつつ直線的に昇 降させることで、昇降アームおよびこれに上鏝取付部材を介して固定した上鏝も 直線的に昇降する。このため、平上鏝と平下鏝とを用いる場合はもちろん、凹上 鏝と凸下鏝とを用いて、野球帽などの帽子の庇上方の正面部にマークなどを接着 ,転写する場合にも、所要部分に均等な押圧力を加えることができ、このためマ ークなどの接着,転写が確実にできる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例につき図を参照して説明する。 図1,図2,図3および図4において、1は機台、2は機台1の末端部(奥側 部)に位置する角柱状部1aに基部2aが昇降可能に嵌合された昇降アームであ る。
【0010】 前記機台1の角柱状部1a内には、下部ベース3が固定され、このベース3に 正,逆回転する縦軸の電動機4が固定され、下部ベース3には複数のガイド棒5 の基端部が固定されている。ガイド棒5は垂直に上方に延び、これらの上端部が 昇降アーム2の基部2a内に収容した上部ベース6に固定されている。 上部ベース6と下部ベース3との間には、板状の昇降体7が配置され、昇降体 7は昇降アーム2の基部2a内に固定され、昇降体7に固定したブッシュ8にガ イド棒5が摺動自在に嵌挿支持されている。
【0011】 前記電動機4の回転軸4aには駆動側スプロケット9が嵌合固定され、ガイド 棒5と平行に上下方向に延びる送りねじ10の下部に従動側スプロケット11が 嵌合固定され、駆動側スプロケット9と従動側スプロケット11とにタイミング ベルト12が掛けられている。前記送りねじ10は、上,下端部が上部,下部ベ ース6,3にそれぞれ固定されたベアリング13,14に回転自在に嵌合されて いると共に、軸方向(上下方向)移動が拘束されて、昇降体7に固定されたナッ ト15にねじ嵌合されている。
【0012】 また、送りねじ10は、上部ベース6上に突出する延長部10aを有し、延長 部10aの上端部10bを昇降体2の上昇限上方に突出させ、必要な時に上端部 10bに手回し工具52を着脱可能に係合させて、送りねじ10を手動で正,逆 回転させ、昇降体2を昇降させ得るようにしてある。 なお、図示省略したが、送りねじ10およびナット15のねじ部は台形ねじに よって形成され、これらがボールを介して係合されたボールねじ式の送り機構に してある。
【0013】 機台1の角柱状部1aから水平方向に突出した先端部(手前側部)1b上には 角筒状の下台16が固定され、下台16上には後述するばね機構17を介して下 鏝取付板18が設けられ、この取付板18上には受け筒19が突出されている。 受け筒19は、上面が開口され、手前側に手回し用の握り20aを有する止めね じ20がねじ嵌合されている。
【0014】 前記ばね機構17は、下台16の上端板16a上に4本の下ガイドピン21が 平面正方形に配置されて突出され、これらのガイドピン21には、コイルばねか らなる下ばね22がそれぞれ遊び嵌めされ、下ばね22上に断面アングル状の下 枠23が支持され、下枠23に下ガイドピン21が摺動自在に嵌挿されている。
【0015】 下枠23上に支え板24を介して中間枠25が固定され、中間枠25内に支え 板24上に突出する4本の上ガイドピン26が平面正方形に配置して突出されて いる。なお、上ガイドピン26が形成する正方形は下ガイドピン21が形成する 正方形に対し、同心に配置されて45°位相を変えた配置にしてある。
【0016】 また、上ガイドピン26には、コイルばねからなる上ばね27がそれぞれ遊び 嵌めされ、上ばね27上に前記取付板18が支持され、取付板18に上ガイドピ ン26が摺動自在に嵌挿されている。取付板18上に突出した上ガイドピン26 の上端部には袋ナット28が締め付けられて、上ガイドピン26に対する取付板 18の抜け止めと、上方位置の規制がされている。なお、上ばね27は下ばね2 2よりばね力が大きくされ、取付板18の外周には下方に垂下する周壁18aが 設けられている。
【0017】 取付板18上に突出した受け筒19には、平下鏝29の本体29a下方に配置 された取付筒29bが上方から着脱可能に嵌挿保持され、止めねじ20の締め付 けによって、その先端で取付筒29bを押し付けることで、取付筒29bが受け 筒19に固定されている。
【0018】 前記平下鏝29は、図5にも示すように、本体29aの下方に連結筒29gを 介してスライド部材29cが固定され、スライド部材29cの上板が支え板29 i上に弗素樹脂シート29jを介して前後方向に摺動可能に支持され、支え板2 9iの下面に前記取付筒29bが固定され、前記スライド部材29cの上板から 垂下した左,右側板の対向面に前,後ころ29dがそれぞれ枢着され、前記支え 板29iがころ29d上に支持されている。
【0019】 このため、スライド部材29cは、上下方向への変位が拘束され、またスライ ド部材29cの左,右側板間に支え板29iと前記シート29jなどが位置する ることで左,右方向への変位が拘束されている。さらに、支え板29iの下面に 突出したストッパ29kが前,後ころ29dの間に位置し、前,後ころ29dが ストッパ29kに当接されることで、スライド部材29cの前後方向移動の範囲 が規制されている。 なお、スライド部材29cの上板から垂下した正面板には把手29hが固定さ れ、また、平下鏝29の本体29aの表面がパット29fを介し耐熱性の布カバ ー29edで覆われている。
【0020】 前記昇降アーム2の基部2a上部から先端側に曲がる突出部2bの先端部下面 に上鏝取付部材30が突出され、この取付部材30には平上鏝31が後述するよ うに着脱可能に固定され、平上鏝31は平下鏝29の上方に対向して配置されて いる。
【0021】 すなわち、上鏝取付部材30の左,右垂下部30aの左,右外側面には掛け止 め具32の基板32aがそれぞれ固定され、掛け止め具32は、基板32aに枢 着された把手32bに回動可能に掛け環32cの基部が係合保持された、パッチ ン錠またはキャッチクリップと呼ばれる構成とされており、平上鏝31の本体3 1aの上部左,右外側面にはフック33が固定されて、上鏝取付機構48が構成 される。 そして、フック33に掛け止め具32の掛け環32bが下方から掛けられ、把 手32cの回動操作によって掛け環32bが引き上げられることで、上鏝取付部 材30下面に本体31a上面が押し付けられて、前記取付部材30に平上鏝31 が固定されている。
【0022】 平上鏝31の本体31a内には電気ヒータ34が設けられ、電気ヒータ34に 接続された給電コード35が平上鏝31外に延ばされ、給電コード35の先端に 連結したプラグ36が昇降アーム2の突出部2bに設けたコンセント37に着脱 可能に差し込まれて、突出部2bの正面部に設けられた制御盤38に切り離し可 能に接続される。なお、平上鏝31の鏝面は、弗素樹脂シート31bで覆われて いる。
【0023】 また、機台1の角柱状部1a内には、昇降アーム2の昇降体7の位置を規制す る上限スイッチ39と下限スイッチ40とが設けられ、前記下台16には、ばね 機構17の支え板24による押圧によって作動するマイクロスイッチ41が設け られ、角柱状部1aの下部から機台1外に延びるコード42の先端には足踏み式 の起動スイッチ43が設けられ、前記スイッチ39,40,41,43は制御盤 38に接続され、制御盤38に接続された電源コード44が機台1外に延びてい る。 なお、図1中、45は昇降アーム2内に設けた補強部材、46は機台1の適所 に設けた提げ手、47は平上鏝31の本体31aの適所に設けた危険防止ガード 棒である。
【0024】 次に、以上のように構成された実施例の使用について説明する。 まず、スポーツ用品店などに設けられたテーブル(図示省略)上に機台1を設 置して電源コード44を100Vの商用電源に接続させ、コード42を下方に延 ばし、足踏みスイッチ43を前記テーブルを置いた床の適所に位置させておく。
【0025】 この状態で、Tシャツなどの衣類を平下鏝29上に乗せ、衣類の胸部にマーク を置き、足踏みスイッチ43を踏んでオンにする。足踏みスイッチ43がオンに なると、制御盤38からの指令によって電動機4を正回転させ、駆動側スプロケ ット9、タイミングベルト12、従動側スプロケット11を介して送りねじ10 を正回転させる。
【0026】 このため、送りねじ10がボールを介してねじ嵌合したナット15が上昇限に あった昇降体7と共に垂直に下降し、昇降アーム2およびこれに取り付けられた 平上鏝31も上昇限から垂直に下降し、また制御盤38からの指令によって、適 時に給電コード35などを介して平上鏝31に設けた電気ヒータ34に給電し、 このヒータ34を発熱させて平上鏝31を設定温度に保持する。
【0027】 平上鏝31の下降によって、マークおよび衣類を平下鏝29に押し付け、ばね 機構17の下ばね22をまず圧縮し、続いて上ばね27を圧縮して、平上鏝31 が設定した下降位置で停止し、この状態を所要時間保つことで、マークを衣類の 胸部に接着する。この場合に、この実施例のばね機構17は、ばね力の大きい上 ばね27とばね力の小さい下ばね22とを上,下2段に設けたことで、従来の1 段のばねしかないばね機構に比べ、緩やかに平上鏝31によるマークおよび衣類 の平下鏝29への押圧力を増大させるので、マークの全面を衣類に確実に接着で きる。また、マーク,衣類,パッド29fの厚さがかわっても力は一定である。 なお、マークの裏面には、樹脂系のホットメルト接着剤が予め塗着してある。
【0028】 マークが衣類に接着した後、電動機4を逆回転させ、前述した平上鏝31の下 降時と逆の動作によって、平上鏝31を上昇限まで垂直に上昇復帰させる。以後 、前述した操作を繰り返すことで、所要複数枚の衣類にそれぞれマークを接着す る。
【0029】 なお、制御盤38の操作によって、電気ヒータ34への給電時間は、衣類,マ ークの材質,種類によって適宜変更する。また、制御盤38にて設定した圧力に よって、衣類,マークの厚さに関係なく加圧できる。平上鏝31が下降し、衣類 ,マークを介して平下鏝29に圧力が加わると下ばね22が縮み、下台16に設 けたマイクロスイッチ41を押圧することで、設定した加圧時間電動機4が駆動 し、加圧される。また、昇降体7の上昇限停止位置は、上限スッイッチ39が検 知して、電動機4を停止させる。さらに下台16のマイクロスイッチ41が故障 などのときは、昇降体7の下降限を下限スイッチ40が検知して、電動機4を停 止,逆転させ、昇降体7を上昇させることで、この実施例のプレス機の破損など を防止する。
【0030】 この考案では、衣類を下鏝上に乗せ、衣類の上にマークを位置決めして置く場 合の作業性をよくし、上鏝の誤った下降によって作業者の手などの負傷防止する ために、図1に示した平下鏝29の支え板29iに対し、スライド板29cをこ れの上方に位置する各部分と共に平上鏝31の後側(手前側)に引き出して、平 下鏝29の引き出した部分上に衣類などを乗せ、その上にマークを置いた後、ス ライド板29cおよびこれの上方に位置する部分を下鏝29の直下まで押し込ん で前進させた後、平上鏝31を下降させ、前述した手順でマークを衣類に接着さ せ、平上鏝31を上昇復帰させ、その後、スライド板29cなどを後退させてマ ークが接着された衣類を外し、新しい衣類とマークとを乗せ、前述した操作を繰 り返す。
【0031】 野球帽などの庇付きの帽子にマークを接着する場合には、図6に示す凸下鏝4 9と、図7に示す凹上鏝50とを用いる。凸下鏝49は正面が膨出弧状に湾曲し 、凹上鏝50は下面に凸下鏝49の左右方向中央部がほぼ隙間なく嵌まる溝部が 形成され、また、凸下鏝49は本体29aの下方に取付筒29bが固定され、ス ライド部材29c等が省略されている以外、凸下鏝49は平下鏝29と、凹上鏝 50は平上鏝31とそれぞれ同構成である。 なお、図6,図7中、図1ないし図5と同符号は対応する部分を示す。
【0032】 平下鏝29,平上鏝31と凸下鏝49,凹上鏝50とを交換するには、図1に 示す平上鏝31が上昇限に位置し、プレス機が停止した状態で、まず、下台16 上に位置する下鏝取付板18の受け筒19にねじ嵌合した止めねじ20を、その 握り20aを手回しすることで緩め、平下鏝29を持ってその取付筒29bを受 け筒19の上方に抜き出すことで、平下鏝29を取り出す。次に、凸下鏝49を 持ってその取付筒29bを受け筒19に上方から嵌挿保持し、止めねじ20の握 り20aを持って止めねじ20を回すことで、凸下鏝49の取付筒29bを受け 筒19に固定する。
【0033】 また、平上鏝31から延びた給電コード35のプラグを昇降アーム2に設けた コンセント37から外す。その後、平上鏝31を手で支えた状態で、上鏝取付部 材30に設けた掛け止め具32の把手32cを回動させ、掛け環32bを緩めて 平上鏝31に設けたフック33から外す。この操作を左,右掛け止め具32に行 うことで、平上鏝31を前記取付部材30から取り外す。
【0034】 次に、凹上鏝50を持ってその本体31aの上面を上鏝取付部材30の下面に 押し付け、掛け止め具32の掛け環32bを凹上鏝50の本体31aに設けたフ ック33に掛け、把手32cの回動操作によって掛け環32bを引き上げる操作 を、左,右掛け止め具32に行うことで、凹上鏝50を前記取付部材30に固定 する。続いて、凹上鏝50の給電コード35に設けたプラグ36を昇降アーム2 のコンセント37に差し込んで接続する。
【0035】 前述のようにして、凸下鏝49と凹上鏝50とを取り付けた状態で、庇付きの 帽子にマークを接着するには、庇を上にして帽子を凸下鏝49に嵌め、その左右 方向中央に、帽子の庇上方の正面部とこの正面部上に乗せたマークの左右方向中 央とを一致させる。なお、帽子の庇は凹上鏝50が下降時に干渉しない位置にし ておく。
【0036】 この状態で、前述した衣類へのマークの接着と同様に、電動機4を正回転させ て、昇降体,昇降アーム2および凹上鏝50を垂直に下降させ、これによってマ ークおよび帽子の正面部を凸下鏝49に押し付けると共に加熱することで、マー クを帽子に接着する。その後、電動機4を逆回転させて、凹上鏝50を垂直に上 昇復帰させる。以後、前述した操作を繰り返すことで、所要複数個の帽子にそれ ぞれマークを接着する。
【0037】 さらに、図8は小型平下鏝を示し、この小型平下鏝51も、平下鏝29,凸下 鏝49と同様に、下台16上に位置する下鏝取付板18に着脱可能に装着して、 小型の衣類などの適所にマークを接着する場合などに使用する。なお、小型平下 鏝51は前述した平下鏝29と、これにより上面の面積を小さくした以外同構成 であり、図8中、図1ないし図5と同符号は対応する部分を示す。また、小型平 下鏝51は、これと対応する下面の面積が小さい小型平上鏝(図示省略)と共に 使用しても、前述した平上鏝31と共に使用してもよい。
【0038】 前述したように、この実施例のプレス機は、上鏝が垂直な直線状に昇降するの で、衣類にマークを接着する平下鏝29と平上鏝31を用いた場合はもちろん、 野球帽にマークを接着する凸下鏝49と凹上鏝50を用いた場合にも、マークの 各部を均一な押圧力で押し付けることができるので、衣類,帽子にマークを確実 に接着することができる。
【0039】 また、平下鏝29などの下鏝は、その下方に突出する取付筒29bを下台16 の上方に設けた受け筒19に抜き出し可能に嵌挿保持し、止めねじ20を、その 握り20aを持って手回しすることで受け筒19に対し固定および解放でき、ま た平上鏝31などの上鏝は、その両面に設けたフック33に、パッチン錠または キャッチクリップと呼ばれる掛け止め具32の掛け環32bを掛け外しすること で、昇降アーム2に設けた上鏝取付部材30に対して固定および解放できるので 、上,下鏝の着脱が容易に、また短時間でできる。
【0040】 この考案において、前記実施例のように、下鏝のスライド板上方に位置する部 分を後退させる代わりに、下台と共に下鏝を上鏝の後側(手前側)に引き出して 、下鏝上に衣類などを乗せ、その上にマークなどを置いた後、下台と共に下鏝を 上鏝の直下まで押し込んで前進させるようにしてもよい。
【0041】 また、この考案は、マークの接着に限られることなく、衣類にワッペンを接着 したり、鯉幟の本体に目を接着したりするため、あるいは文字などを衣類や防止 に転写するためにも使用できる。
【0042】 さらに、上鏝に設けた電気ヒータを電源側に接続する手段や、制御盤の位置は 、必ずしも実施例の構成に限られることなく適宜変更でき、足踏みスイッチなど の各スイッチも実施例に限られることなく、適宜変更でき、制御盤に起動釦を設 ければ足踏みスイッチを省略してもよく、これらの両方を設けて使いやすいもの を用いるようにしてもよい。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の接着,転写用プレス機は、機台に、直立した 複数のガイド棒を固定し、これらのガイド棒に案内されて昇降する昇降体を昇降 アームに固定し、前記機台に設けた電動機によって正,逆回転する縦軸の送りね じに、前記昇降体に設けたナットをねじ嵌合させ、機台の先端部に位置する下台 上にばね機構を介して下鏝取付板を設け、この取付板に下鏝を着脱可能に固定し 、下鏝に対向する上鏝を前記昇降アームの先端部下方に突出させた上鏝取付部材 に着脱可能に固定し、前記上鏝に設けた電気ヒータを電源側に取り外し可能に接 続したので、次の効果が得られる。
【0044】 すなわち、この考案による接着,転写用プレス機は、機台の下台上にばね機構 を介して設けた下鏝取付板に下鏝を着脱可能に固定し、機台に対し昇降する昇降 アームに設けた上鏝取付部材に上鏝を着脱可能に固定したので、平上鏝と平下鏝 とを用いて、Tシャツ,ユニホームなどの衣類にマークなどを接着または転写し 、凹上鏝と凸下鏝とを用いて、野球帽などの帽子の湾曲部分にマークなどを接着 または転写するなど、上鏝,下鏝の交換によって複数種類のものにマークなどを 接着または転写することが、1台のプレス機で可能となり、経済的であると共に 、設置スペースを小さくできる。
【0045】 また、機台に設けた電動機によって縦軸の送りねじを正,逆回転させ、送りね じにねじ嵌合したナットと共に昇降体を複数のガイド棒で案内しつつ直線的に昇 降させることで、昇降アームおよびこれに上鏝取付部材を介して固定した上鏝も 直線的に昇降する。このため、平上鏝と平下鏝とを用いる場合はもちろん、凹上 鏝と凸下鏝とを用いて、野球帽などの帽子の庇上方の正面部にマークなどを接着 ,転写する場合にも、所要部分に均等な押圧力を加えることができ、このためマ ークなどの接着,転写が確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による接着,転写用プレス
機を示した上鏝上昇状態の一部切り欠き側面図
【図2】図1に示した接着,転写用プレス機の一部切り
欠き正面図
【図3】図1に示した接着,転写用プレス機の平面図
【図4】図1に示した接着,転写用プレス機の上鏝下降
状態の側面図
【図5】図1に示した接続,転写用プレス機の下鏝取付
部分を示した分解斜視図
【図6】図1に示した接着,転写用プレス機に用いる帽
子用の凸下鏝の正面図
【図7】図1に示した接続,転写用プレス機に用いる帽
子用の凹上鏝の正面図
【図8】図1に示した接続,転写用プレス機に用いる小
型平下鏝の正面図
【符号の説明】
1 機台 2 昇降アーム 3 下部ベース 4 電動機 5 ガイド棒 6 上部ベース 7 昇降体 10 送りねじ 15 ナット 16 下台 17 ばね機構 18 下鏝取付板 19 受け筒 20 止めねじ 21 下ガイドピン 22 下ばね 23 下枠 24 支え板 25 中間枠 26 上ガイドピン 27 上ばね 28 袋ナット 29 平下鏝 30 上鏝取付部材 31 平上鏝 32 掛け止め具 33 フック 34 電気ヒータ 35 給電コード 38 制御盤 48 上鏝取付機溝 49 凸下鏝 50 凹上鏝
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06H 1/04

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台に、直立した複数のガイド棒を固定
    し、これらのガイド棒に案内されて昇降する昇降体を昇
    降アームに固定し、前記機台に設けた電動機によって
    正,逆回転する縦軸の送りねじに、前記昇降体に設けた
    ナットをねじ嵌合させ、機台の先端部に位置する下台上
    にばね機構を介して下鏝取付板を設け、この取付板に下
    鏝を着脱可能に固定し、下鏝に対向する上鏝を前記昇降
    アームの先端部下方に突出させた上鏝取付部材に着脱可
    能に固定し、前記上鏝に設けた電気ヒータを電源側に取
    り外し可能に接続したことを特徴とする接着,転写用プ
    レス機。
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