JPH065562Y2 - 過冷却液体の任意固化装置 - Google Patents
過冷却液体の任意固化装置Info
- Publication number
- JPH065562Y2 JPH065562Y2 JP1988153390U JP15339088U JPH065562Y2 JP H065562 Y2 JPH065562 Y2 JP H065562Y2 JP 1988153390 U JP1988153390 U JP 1988153390U JP 15339088 U JP15339088 U JP 15339088U JP H065562 Y2 JPH065562 Y2 JP H065562Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat storage
- latent heat
- storage material
- closed container
- supercooled liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、過冷却状態にある潜熱蓄熱材を必要に応じて
固化させ、所定温度での潜熱の放出を可能ならしめる装
置に関するのである。
固化させ、所定温度での潜熱の放出を可能ならしめる装
置に関するのである。
(従来の技術及び考案が解決しようとする問題点) 潜熱型の蓄熱システムは、高い蓄熱密度を有し、理想状
態では蓄熱時に潜熱蓄熱材の温度が変化せず、一定温度
の熱エネルギーを容易に得ることができる。
態では蓄熱時に潜熱蓄熱材の温度が変化せず、一定温度
の熱エネルギーを容易に得ることができる。
しかしながら、潜熱蓄熱材に過冷却が生じると、潜熱が
放出されず、一定温度の熱エネルギーを得ることが困難
となる。そのような過冷却を避けようとすると、潜熱蓄
熱材の種類が限定され、効率も悪くなる。
放出されず、一定温度の熱エネルギーを得ることが困難
となる。そのような過冷却を避けようとすると、潜熱蓄
熱材の種類が限定され、効率も悪くなる。
また、一般的に、潜熱蓄熱材の過冷却を防止する方法と
して、発核剤を添加する方法が行われているが、過冷却
防止に有効な発核剤が潜熱蓄熱材の種類によって異なる
ために、潜熱蓄熱材に応じて発核剤をそれぞれ使い分け
る必要がある。
して、発核剤を添加する方法が行われているが、過冷却
防止に有効な発核剤が潜熱蓄熱材の種類によって異なる
ために、潜熱蓄熱材に応じて発核剤をそれぞれ使い分け
る必要がある。
かかる制限を受けない過冷却防止法として、特殊電極を
使用し、過冷却状態になった潜熱蓄熱材に電圧を印加し
て結晶の生成を開始させる方法(特開昭57−174693号公
報)や潜熱蓄熱材に特定の波長の音波を加えて凝固させ
る方法(特開昭59−120676号公報)などが提案されてい
るが、これ等の従来技術では、装置が非常に高価とな
り、更に、固化の再現性が悪いなどの問題があるため、
未だ実用化されるには至っていない。
使用し、過冷却状態になった潜熱蓄熱材に電圧を印加し
て結晶の生成を開始させる方法(特開昭57−174693号公
報)や潜熱蓄熱材に特定の波長の音波を加えて凝固させ
る方法(特開昭59−120676号公報)などが提案されてい
るが、これ等の従来技術では、装置が非常に高価とな
り、更に、固化の再現性が悪いなどの問題があるため、
未だ実用化されるには至っていない。
一方、過冷却液体にその自結晶を入れて過冷却液体を固
化させることは、晶析工学上の基本的操作としてよく知
られている。この操作を潜熱型蓄熱材の過冷却液体を固
化させるのに適用できれば、非常に便利である。
化させることは、晶析工学上の基本的操作としてよく知
られている。この操作を潜熱型蓄熱材の過冷却液体を固
化させるのに適用できれば、非常に便利である。
ところが、潜熱蓄熱材として多く使用されている無機水
和物は、密封状態での使用が必須であるために、密封さ
れている潜熱蓄熱材へその自結晶を必要に応じて繰返し
投入することは、装置上極めて困難である。
和物は、密封状態での使用が必須であるために、密封さ
れている潜熱蓄熱材へその自結晶を必要に応じて繰返し
投入することは、装置上極めて困難である。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、過冷却状態にある潜熱蓄熱材を、内部に配置
された金属製スプリングなどの変形に伴う応力によって
任意に固化させ得ることを利用するものである。
された金属製スプリングなどの変形に伴う応力によって
任意に固化させ得ることを利用するものである。
すなわち、本考案は、柔軟性を備えた材料をもって変形
自在に製作された密閉容器内に潜熱蓄熱材を封入すると
ともに、密閉容器の変形に伴って変形するスプリングを
潜熱蓄熱材中に配置した構成となすものである。
自在に製作された密閉容器内に潜熱蓄熱材を封入すると
ともに、密閉容器の変形に伴って変形するスプリングを
潜熱蓄熱材中に配置した構成となすものである。
(作用) 上記した構成を備えた本考案による過冷却液体の任意固
化装置においては、潜熱蓄熱材中に配置されて密閉容器
の変形に伴って変形するスプリングによる応力が、過冷
却状態に保たれた潜熱蓄熱材を固化させる。
化装置においては、潜熱蓄熱材中に配置されて密閉容器
の変形に伴って変形するスプリングによる応力が、過冷
却状態に保たれた潜熱蓄熱材を固化させる。
(実施例) 第1図の実施例においては、柔軟性を備えたポリエチレ
ン材料、ポリプロピレン材料等によって成形された円筒
形状の密閉容器2内に過冷却液体による潜熱蓄熱材1が
封入され、弾性線材を螺旋状に曲げられてなるスプリン
グ3、金属棒にポリエチレン材料、ポリプロピレン材
料、弗素樹脂材料等のコーティングを施されてスプリン
グ3の両端に連結された支持棒4及び各支持棒4に結合
された支持片5が、密閉容器2の対角線方向に向かって
配置されている。
ン材料、ポリプロピレン材料等によって成形された円筒
形状の密閉容器2内に過冷却液体による潜熱蓄熱材1が
封入され、弾性線材を螺旋状に曲げられてなるスプリン
グ3、金属棒にポリエチレン材料、ポリプロピレン材
料、弗素樹脂材料等のコーティングを施されてスプリン
グ3の両端に連結された支持棒4及び各支持棒4に結合
された支持片5が、密閉容器2の対角線方向に向かって
配置されている。
潜熱蓄熱材1としては、下記に例示するような室温で過
冷却状態となるものが使用される。
冷却状態となるものが使用される。
上記した実施例の使用方法は、下記の手順に従ってなさ
れる。
れる。
潜熱蓄熱材1の融点より高い温度で加熱して潜熱蓄熱材
1を充分に融解させ、その後、融点以下で過冷却状態に
保って密閉容器2の上下両端部を逆方向に捻って変形さ
せると、スプリング3の変形による応力が加えられて潜
熱蓄熱材1の固化が始まり、潜熱が放出される。
1を充分に融解させ、その後、融点以下で過冷却状態に
保って密閉容器2の上下両端部を逆方向に捻って変形さ
せると、スプリング3の変形による応力が加えられて潜
熱蓄熱材1の固化が始まり、潜熱が放出される。
ポリエチレン材料をもって直径5cm,高さ10cmの円筒
体の密閉容器2を成形し、スプリング3、支持棒4及び
支持片5を対角線方向に挿入し、密閉容器2内に酢酸ナ
トリウム・3水和物による潜熱蓄熱材1を300g封入
し、80℃の水槽で60分間加熱し、室温まで冷却した後に
密閉容器2の上下を逆方向に捻ったところ、潜熱蓄熱材
1がスプリング3の部分から固化を開始し、密閉容器2
の表面が50〜55℃になり、これに濡れタオルを巻いて暖
かいオシボリが得られた。
体の密閉容器2を成形し、スプリング3、支持棒4及び
支持片5を対角線方向に挿入し、密閉容器2内に酢酸ナ
トリウム・3水和物による潜熱蓄熱材1を300g封入
し、80℃の水槽で60分間加熱し、室温まで冷却した後に
密閉容器2の上下を逆方向に捻ったところ、潜熱蓄熱材
1がスプリング3の部分から固化を開始し、密閉容器2
の表面が50〜55℃になり、これに濡れタオルを巻いて暖
かいオシボリが得られた。
第2図の他の実施例は、密閉容器2の中間に変形自在な
蛇腹部6を形成されるとともに、スプリング3及び支持
棒4を対面方向に配置され、密閉容器2の曲げ変形と同
時にスプリング3が曲げ変形して封入された潜熱蓄熱材
1を固化させるように構成されている。
蛇腹部6を形成されるとともに、スプリング3及び支持
棒4を対面方向に配置され、密閉容器2の曲げ変形と同
時にスプリング3が曲げ変形して封入された潜熱蓄熱材
1を固化させるように構成されている。
図示の実施例においては、密閉容器2が円筒形状に形成
されているが、これに限定されず、例えば箱型等となす
ことも可能である。
されているが、これに限定されず、例えば箱型等となす
ことも可能である。
(考案の効果) 本考案による過冷却液体の任意固化装置が、上記したよ
うに、変形自在な密閉容器内に過冷却液体による蓄熱材
を封入され、密閉容器の変形に伴って変形するスプリン
グを前記潜熱蓄熱材中に配置された構成を備えているこ
とにより、過冷却状態に保たれた潜熱蓄熱材が、密閉容
器の変形に伴うスプリングの変形による応力を受けて容
易に固化するので、屋外でのキャンプ、スポーツ等にお
いてオシボリ等を加温する携帯型加温手段或はカイロ等
として有効である。
うに、変形自在な密閉容器内に過冷却液体による蓄熱材
を封入され、密閉容器の変形に伴って変形するスプリン
グを前記潜熱蓄熱材中に配置された構成を備えているこ
とにより、過冷却状態に保たれた潜熱蓄熱材が、密閉容
器の変形に伴うスプリングの変形による応力を受けて容
易に固化するので、屋外でのキャンプ、スポーツ等にお
いてオシボリ等を加温する携帯型加温手段或はカイロ等
として有効である。
第1図及び第2図は、それぞれ、本考案の実施例の斜視
図である。 1……潜熱蓄熱材、2……密閉容器、3……スプリン
グ、4……支持棒、5……支持片、6……蛇腹部。
図である。 1……潜熱蓄熱材、2……密閉容器、3……スプリン
グ、4……支持棒、5……支持片、6……蛇腹部。
Claims (1)
- 【請求項1】柔軟性材料をもって製作された密閉容器
(2)内に過冷却液体による潜熱蓄熱材(1)を封入さ
れ、前記密閉容器(2)の変形に伴って変形するスプリ
ング(3)を前記潜熱蓄熱材(1)中に配置されてなる
過冷却液体の任意固化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988153390U JPH065562Y2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 | 過冷却液体の任意固化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988153390U JPH065562Y2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 | 過冷却液体の任意固化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0273582U JPH0273582U (ja) | 1990-06-05 |
JPH065562Y2 true JPH065562Y2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=31429187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988153390U Expired - Lifetime JPH065562Y2 (ja) | 1988-11-25 | 1988-11-25 | 過冷却液体の任意固化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065562Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8998873B2 (en) | 2010-01-20 | 2015-04-07 | The Procter & Gamble Company | Refastenable absorbent article |
US9427362B2 (en) | 2010-01-20 | 2016-08-30 | The Procter & Gamble Company | Refastenable absorbent article |
-
1988
- 1988-11-25 JP JP1988153390U patent/JPH065562Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8998873B2 (en) | 2010-01-20 | 2015-04-07 | The Procter & Gamble Company | Refastenable absorbent article |
US9427362B2 (en) | 2010-01-20 | 2016-08-30 | The Procter & Gamble Company | Refastenable absorbent article |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0273582U (ja) | 1990-06-05 |
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