JPH0239175Y2 - - Google Patents

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JPH0239175Y2
JPH0239175Y2 JP2207086U JP2207086U JPH0239175Y2 JP H0239175 Y2 JPH0239175 Y2 JP H0239175Y2 JP 2207086 U JP2207086 U JP 2207086U JP 2207086 U JP2207086 U JP 2207086U JP H0239175 Y2 JPH0239175 Y2 JP H0239175Y2
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electric heater
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は局部暖房器などとして使用する蓄熱
式電気ヒータに関する。
〔従来の技術〕
近時、潜熱蓄熱材を使用した携行等に便利な蓄
熱式電気ヒータが開発されている。この蓄熱式電
気ヒータは、密封容器内に潜熱蓄熱材を封入し、
この潜熱蓄熱材を発熱体で加熱し、融解して蓄熱
し、こののち発熱体による加熱を停止し、潜熱蓄
熱材を徐々に凝固させ、この際に放出する融解潜
熱を暖房熱として利用するものである。
潜熱蓄熱材としては、凝固点(融解点)温度の
適性やコストの面の有利性などから包接形水化物
が利用されることが多く、特に人体用の蓄熱電気
ヒータ(チヨツキ、マツト等)においては、人体
温度と凝固点(融解点)温度との適合の関係から
水和性酢酸ナトリウムの利用が最適とされてい
る。
ところで、この種の潜熱蓄熱材においては過冷
却現象があり、すなわち潜熱蓄熱材が凝固点に達
しても凝固せずに液体状態を保ち、この結果潜熱
の放出が達成されないという点があり、そこで従
来においては特開昭60−77389号公報や特開昭60
−77391号公報に見られるように、潜熱蓄熱材に
過冷却防止剤を添加して過冷却現象の発生を防止
している。
一方、このような潜熱蓄熱剤を使用した蓄熱式
電気ヒータにおいては、まず外部電源(商用電
源)を用いて発熱体に通電をして発熱させ、この
発熱で潜熱蓄熱材を加熱して蓄熱し、こののちこ
の蓄熱式電気ヒータを外部電源から解放して屋外
等で使用するものである。そして従来において
は、蓄熱式電気ヒータを外部電源から解放する
と、つまり発熱体の発熱が停止すると、これに応
じて直ちに潜熱蓄熱材が潜熱の放出を開始する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながらこのように、外部電源から解放し
たのち直ちに潜熱蓄熱材が潜熱を放出する従来の
構成においては、潜熱蓄熱材に蓄熱をしたのち
に、ある時間をおいて使用するような場合に、そ
れ以前に潜熱が無駄に放出してしまうことにな
り、有効に使用し得る時間が短縮して使い勝手が
低下し、また経済的にも大きな損失を招く。この
考案はこのような問題点の解決を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案はこのような問題点の解決のために、
密封容器内に過冷却現象を起こす潜熱蓄熱材を封
入するとともに、この密封容器に電圧印加用の電
極を設けるようにしたものである。
〔作用〕
潜熱蓄熱材が過冷却現象を起こして液体で潜熱
を保有したまま温度を降下させる。こののち任意
の時点に電極に電圧を印加して潜熱蓄熱材に刺激
を与える。この刺激により潜熱蓄熱材が急激に凝
固し、こののち徐々に潜熱を放出する。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例について図面を参照
して説明する。
図中1は面状の発熱体で、この発熱体1は複数
のリボンヒータ2…を縦横に配置し、これらリボ
ンヒータ2…を二枚のポリエチレンフイルムで挟
み込み、熱圧着して一定の面積を有する面状に構
成してある。そして各列のリボンヒータ2…がリ
ード線3…を介して直列に接続され、これらリー
ド線3…が電源線4,4に並列に接続され、これ
ら電源線4,4が外部電源5に対して着脱自在に
接続されている。
発熱体1の上面側および下面側にはそれぞれ、
蓄熱バツク6,6が設けられ、これら蓄熱バツク
6,6は、第1図に示すように導電性の金属箔7
の両面をプラスチツクフイルム8,8で被覆した
一対の金属箔・プラスチツクラミネートフイルム
9,9を重ね合せ、その間に上記各リボンヒータ
2…の配置部に対応する部分に密封容器10…を
構成し、これら密封容器10…の部分を除いてラ
ミネートフイルム9,9の相互を例えば熱圧着し
て一体化してなる。そして各密封容器10…内に
潜熱蓄熱材11…がそれぞれ封入されている。こ
の潜熱蓄熱材11は例えば酢酸ナトリウム水和物
(NaCH3COO・3H2O)で、これは常温で固体、
融点が58℃で、温度の降下時に過冷却現象を起こ
す特性を有している。
各密封容器10…には、その内側上下面におい
て第1図に示すように、ラミネートフイルム9,
9のプラスチツクフイルム8,8の一部を切除し
て開口部12,12が形成され、これら開口部1
2,12により金属箔7,7の一部が、潜熱蓄熱
材11を挟んで対向するように露出し、これら露
出部で電極13,13が構成されている。そして
互いに重合した一方のラミネートフイルム9の金
属箔7と、他方のラミネートフイルム9の金属箔
7とが、リード線14,14を介して例えば蓄熱
式電気ヒータの本体(図示せず)の内部に組込ま
れた乾電池などの内部電源15に接続され、さら
に一方のリード線14の途中に自己復帰式のスイ
ツチ16が設けられている。
次に、作用について述べる。
まず、外部電源5により発熱体1の各リボンヒ
ータ2…に通電をして各密封容器10…内の潜熱
蓄熱材11…を加熱する。この加熱に応じて第4
図に示すように、潜熱蓄熱材11…が融解点(58
℃)に達すると温度の上昇を停止して融解を開始
し、この融解により蓄熱をし、すべてが融解する
と蓄熱が完了し、再び潜熱蓄熱材11…の温度が
上昇するから、この時点においてリボンヒータ2
…に対する通電を切る。これに伴い潜熱蓄熱材1
1…が顕熱を放出しながら温度を降下させるが、
過冷却現象により凝固点(58℃)に達しても凝固
せず、潜熱を保有したまま温度を降下させる。
そして、蓄熱式電気ヒータを実際に使用する際
に、スイツチ16を閉成して一時的に密封容器1
0…を構成する金属箔7,7に通電をすると、各
密封容器10…における電極13,13間に電圧
が印加され、これにより潜熱蓄熱材11…に電気
的なシヨツクによる刺激が加わり、この刺激によ
り過冷却状態にあつた潜熱蓄熱材11…が急激に
凝固し、温度が凝固点にまで上昇し、こののち潜
熱を徐々に放出し、この熱がラミネートフイルム
9,9の金属箔7,7を通して蓄熱式電気ヒータ
の各部にほぼ均一に拡散する。
このように潜熱の放出の開始時点を任意に選ぶ
ことができ、そしてそれ以前での無駄な潜熱の放
出を抑えることができ、したがつて使い勝手がよ
く、かつ経済的な損失を防止することができる。
ところで、潜熱蓄熱材11は常温で固定である
が、このような潜熱蓄熱材11を複数の密封容器
10…に細分して設けてあり、このため蓄熱式電
気ヒータの全体としては充分な可撓性が生じ、使
用上、便利に取扱うことができる。そして、密封
容器10…を構成するラミネートフイルム9,9
の金属箔7,7を利用して各密封容器10…の電
極13…を構成するようにしたから、構造が簡単
で、組立の上でもコストの上で有利となる。
なお、上記実施例においては、密封容器をラミ
ネートフイルムで構成したが、他の材料で構成し
てもよく、ただこの場合、密閉容器に別途に電極
を設けることは言うまでもない。また、密封容器
の内部に潜熱蓄熱材の加熱用の発熱体を組込むよ
うにしてもよく、さらに密閉容器を細分化する場
合に限らず、単一の密封容器のみで構成するよう
な場合であつてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したようにこの考案によれば、潜熱蓄
熱材の潜熱放出時点を任意に選定することがで
き、したがつて使い勝手の向上を図ることがで
き、また無駄な潜熱の放出を抑えて経済的な損失
の防止を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、第1図は要
部の断面図、第2図は全体の平面図、第3図は同
じく断面図、第4図は潜熱蓄熱材の特性曲線図で
ある。 1……発熱体、7……金属箔、8……プラスチ
ツクフイルム、9……ラミネートフイルム、10
……密封容器、11……潜熱蓄熱材、13……電
極。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 密封容器と、この密封容器内に封入した過冷
    却現象を起こす潜熱蓄熱材と、この潜熱蓄熱材
    を加熱する発熱体と、上記密封容器に設けられ
    電圧の印加により上記潜熱蓄熱材に刺激を与え
    る電極とを具備したことを特徴とする蓄熱式電
    気ヒータ。 (2) 密封容器を金属箔・プラスチツクラミネート
    フイルムで構成し、このラミネートフイルムの
    金属箔の一部を密封容器の内側に露出させて電
    極として利用したことを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の蓄熱式電気ヒータ。
JP2207086U 1986-02-20 1986-02-20 Expired JPH0239175Y2 (ja)

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JPS62135392U JPS62135392U (ja) 1987-08-26
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