JPH0655572A - インモールド成形方法 - Google Patents

インモールド成形方法

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Publication number
JPH0655572A
JPH0655572A JP20932992A JP20932992A JPH0655572A JP H0655572 A JPH0655572 A JP H0655572A JP 20932992 A JP20932992 A JP 20932992A JP 20932992 A JP20932992 A JP 20932992A JP H0655572 A JPH0655572 A JP H0655572A
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JP
Japan
Prior art keywords
mold
resin
molding
metal part
molding method
Prior art date
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Pending
Application number
JP20932992A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kimura
浩一 木村
Kota Nishii
耕太 西井
Takashi Muratani
孝 村谷
Masanobu Ishizuka
賢伸 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Publication of JPH0655572A publication Critical patent/JPH0655572A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インモールド成形方法に関し、金属と樹脂と
の接着性を向上することを目的とする。 【構成】 成形用樹脂に予めエポキシ系或いはアクリル
系の接着剤を練り込んで使用することを本旨とし、これ
に更に、金属部品に予め硬化剤を塗布しておくか、金属
部品の表面を粗面化しておくか、金属部品の表面に孔を
穿ってアンカー効果を生ずるようにしておくか、の何れ
か或いは全部を行なうことを特徴としてインモールド成
形方法を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属部品と樹脂との接着
強度を向上したインモールド成形方法に関する。
【0002】金属部品と樹脂とを一体化した成形体を得
る方法としてインモールド成形方法がある。この方法は
金属部品を金型内にセットした後、樹脂を射出成形して
一体化する方法であって、この方法は更に金属部品を樹
脂中に埋め込むインサート成形と金属基板上に樹脂部品
を成形するアウトサート成形に区別されている。
【0003】
【従来の技術】金属と樹脂とは熱膨張係数が異なり、ま
た、樹脂の硬化に当たって成形収縮を伴うために容易に
剥離を生じ、一体化することは困難である。
【0004】そこで、次のような対策が施されている。 アンカー効果の付与。 カップリング剤の塗布。
【0005】こゝで、前者は金属部品の表面にアンカー
孔を開けておき、樹脂の射出成形に当たってアンカー孔
の中にも樹脂を充填することにより接着効果を向上させ
るものである。
【0006】また、後者は一端に極性基、他端に無極性
基をもつ両親媒性の有機化合物を金属部品の表面に塗布
することにより樹脂との接着性を向上させるものであ
る。こゝで、アンカー効果の影響は顕著であるが、アン
カーの形状や配置などの構造的検討を必要とするために
型の製作に時間を要すると云う問題がある。
【0007】また、カップリング剤の塗布は接着強度の
向上にそれ程には寄与していない。これらのことから、
簡単な方法で接着強度を向上できるインモールド成形方
法の実現が要望されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】インモールド成形方法
は金属部品と樹脂とを一体成形する方法であるが、樹脂
の硬化にに当たっては成形収縮が避けられないために金
属部品と樹脂との間で浮きが生ずると云う問題ある。
【0009】そこで、この問題を解決するために金属部
品にアンカーを設けることや、カップリング剤を塗布す
ることが行なわれているが、前者は位置や形状の決定な
どが面倒であり、また、後者はあまり効いていない。
【0010】そこで、簡単な方法で金属と樹脂との接着
性を向上することが課題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は成形用樹脂
に予めエポキシ系或いはアクリル系の接着剤を練り込ん
で使用することを本旨とし、これに更に、 金属部品に予め硬化剤を塗布しておく、 金属部品の表面を粗面化しておく、 金属部品の表面に孔を穿ってアンカー効果を生ずる
ようにしておく、 の何れか或いは全部を行なうことを特徴としてインモー
ルド成形を行なうことにより解決することができる。
【0012】
【作用】発明者等は成形用樹脂に予めエポキシ系或いは
アクリル系の接着剤を練り込んで使用すると従来に較べ
て金属と樹脂との接着性が向上することを見出した。
【0013】インモールド成形において、金属部品と樹
脂との接着性が良くないのは、樹脂の硬化に当たって成
形収縮があることゝ、樹脂と金属とは熱膨張係数が異な
るからであり、この対策としてアンカー効果の付与が行
なわれている。
【0014】然し、先に記したようにアンカーの形状や
配置などの構造的な検討が必要であり、また、孔開け作
業を必要とするなど面倒である。一方、金属との接着性
の優れた各種の接着剤(例えばエポキシ系,アクリル
系)が市販されている。
【0015】そこで、発明者等は成形用樹脂の中に接着
剤を練り込んで使用することにより好結果を得た。ま
た、更に接着力を高める方法としては金属部品の表面に
予め硬化剤を塗布しておき、これにエポキシ接着剤を練
り込んだ成形樹脂を射出成形すると良いことが判った。
【0016】図1はこの工程を示す断面図である。すな
わち、金型はキャビティ型1とコア型2とから構成され
ており、同図(A)は型開きした状態を示している。
【0017】そして、工程としては、金属部品3の樹脂
に接する面に予め硬化剤4を塗布しておき、これをキャ
ビティ型1に挿入し、位置決めする。(以上同図B) 次に、キャビティ型1にコア型2を当接して型締めをし
た状態で、加熱した樹脂5を設定圧力で射出し、暫時保
持する。(以上同図C) 次に、金型を開くと成形体を取り出すことができる。
(以上同図D) また、従来より行なわれているように金属部品の表面を
粗面化したり、孔開けしてアンカー効果を付与しても接
着力の向上に効果がある。
【0018】図2はアンカー効果を図示するもので、4
個のアンカー孔6を設けた金属部品3の樹脂との接触面
に硬化剤4を塗布する。(以上同図A) 次に、インモールド成形を行なうと、アンカー孔6の中
にまで樹脂5を充填することができ、金属部品3と樹脂
5との間に強固な接合を得ることができる。(以上同図
BおよびC) 本発明はこのように成形用樹脂に予め接着剤を練り込ん
で使用することを本旨とし、更に、金属部品に予め硬化
剤を塗布しておくか、粗面化しておくか、アンカー効果
を付与するかの方法をとることにより接着力を向上させ
るものである。
【0019】
【実施例】
実施例1:ポリカーボネート樹脂にエポキシ系接着剤を
加え、二軸混練押し出し機を用いて充分に練り込んだ。
【0020】次に、60×60×0.5mm のAl板をアセトンと
エタノールを使用して脱脂と洗浄を行なった後、金型に
セットし、型締めをして前記の樹脂を射出成形した。こ
の条件は、樹脂の温度は300 ℃, 射出設定圧力は100Kg/
cm3,射出時間1秒である。
【0021】次に、成形品を金型から取り出して20×20
mmの面積に切り出して試料を作り、治具を取りつけて接
着強度を測定した。その結果、接着強度は2.0Kgf/cm2
あった。 比較例1:60×60×0.5mm のAl板にアンカー効果をもた
せるために直径1 mm の4個のアンカー孔を設けたもの
を用い、実施例1と同様に脱脂と洗浄を行なった。
【0022】これを金型に挿入して位置決めを行なった
後、ポリカーボネート樹脂のみの射出成形を行い、成形
品を金型から取り出して20×20mmの面積に切り出して試
料を作り、接着強度を測定した。
【0023】その結果、接着強度は0.5Kgf/cm2と少なか
った。 実施例2:実施例1において、Al板の樹脂に接する側に
硬化剤を塗布した以外は実施例1と同様にしてポリカー
ボネートの射出成形を行い、試料を作って接着強度を測
定した。
【0024】その結果、接着強度は2.3Kgf/cm2であり、
従来のアンカー効果のみをもつ比較例1に較べ4.6 倍の
接着強度をもつことができた。 実施例3 実施例1において、Al板の表面をサンドペーパのメッシ
ュ#100 を用いて粗面化した以外は全く同様にしてポリ
カーボネートの射出成形を行い、試料を作って接着強度
を測定した。
【0025】その結果、粗面化はアンカー効果として働
くために、接着強度は2.9Kgf/cm2と増加し、従来のアン
カー効果のみをもつ比較例1に較べ5.8 倍の接着強度を
もつことができた。 実施例4:Al板にアンカー効果をもたせるために直径が
1 mm のアンカー孔を4個設けた後、Al板の表面をサン
ドペーパのメッシュ#100 を用いて粗面化した。
【0026】そして、この処理以外は実施例1と全く同
様にて試料を作って接着強度を測定した。その結果、接
着強度は5.3Kgf/cm2と大きく、従来のアンカー効果のみ
をもつ比較例1に較べ10.6倍の接着強度をもつことがで
きた。
【0027】
【発明の効果】本発明の実施によりインモールド成形方
法において金属部品と樹脂との接着強度を従来に較べて
格段に向上することができ、これにより成形品の信頼性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の実施法を示す断面図である。
【図2】実施例の実施法を示す成形体の斜視図である。
【符号の説明】
3 金属部品 4 硬化剤 5 樹脂 6 アンカー孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石塚 賢伸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属部品と成形用樹脂とを射出成形によ
    り一体化するインモールド成形方法において、前記成形
    用樹脂に予め接着剤を練り込んで使用することを特徴と
    するインモールド成形方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤がエポキシ系またはアクリル
    系の接着剤であることを特徴とする請求項1記載のイン
    モールド成形方法。
  3. 【請求項3】 予め硬化剤を塗布した金属部品を金型内
    にセットし、エポキシ系接着剤を練り込んだ成形用樹脂
    を射出成形することを特徴とする請求項1記載のインモ
    ールド成形方法。
  4. 【請求項4】 金属部品の表面を機械的に粗面化した
    後、金型内にセットし、射出成形することを特徴とする
    請求項1〜3記載のインモールド成形方法。
  5. 【請求項5】 金属部品に孔を穿ち、アンカー効果を生
    ずる状態にして該金属部品を金型内にセットし、射出成
    形することを特徴とする請求項1〜3記載のインモール
    ド成形方法。
JP20932992A 1992-08-06 1992-08-06 インモールド成形方法 Pending JPH0655572A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08142110A (ja) * 1994-11-25 1996-06-04 Fujitsu Ltd インモールド成形方法及び筐体
US6054007A (en) * 1997-04-09 2000-04-25 3M Innovative Properties Company Method of forming shaped adhesives
JP2011192956A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd 電子装置用ハウジング及びその製作方法
US8518521B2 (en) 2009-10-16 2013-08-27 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Composite molded article
JP2016083921A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 深▲セン▼富泰宏精密工業有限公司 カバー、カバーを有する電子装置、及びカバーの製造方法
CN106143636A (zh) * 2015-05-15 2016-11-23 马自达汽车株式会社 车辆的上部车体构造
JP2017019164A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体および金属/樹脂複合構造体の製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020108