JPH065533Y2 - 空調配管用カバーの接続構造及び蓋用内側ジョイント部材並びにカバー用内側ジョイント部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、左右一対の側壁部を備えたカバー本体と、前
記両側壁部間にわたって着脱自在に取付ける蓋部材とを
設けてある空調配管用カバーの２つを、その端部どうし
が対向する状態に設け、長手方向に隣接する前記側壁部
夫々を、カバー用内側ジョイント部材とカバー用外側ジ
ョイント部材とでボルトを介して挟持して着脱自在に連
結すると共に、長手方向に隣接する前記蓋部材夫々を、
蓋用内側ジョイント部材を蓋用外側ジョイント部材とで
ボルトを介して挟持して着脱自在に連結してある空調配
管用カバーの接続構造、及び、蓋用内側ジョイント部
材、並びに、カバー用内側ジョイント部材に関する。

〔従来の技術〕

従来、上記空調配管用カバーの接続構造としては、第８
図に示すように、蓋用内側ジョイント部材(15B)は、そ
れにボルト(10)で連結する蓋用外側ジョイント部材(15
A)とで側壁部(8)を挟持してカバー本体(6)に取付けられ
るだけであり、カバー用内側ジョイント部材(14B)は、
それにボルト(10)で連結するカバー用外側ジョイント部
材(14A)とで側壁部(8)を挟持するように形成してあるだ
けであった。

「考案が解決しようとする課題〕 しかし、隣接するカバー本体(6)どうしを連結した状態
で、蓋部材(7)を取付けるには、蓋用内側ジョイント部
材(15B)を蓋用外側ジョイント部材(15A)とで軽く挟持し
て両側壁部(8),(8)に保持させ、それら両蓋用ジョイン
ト部材(15A),(15B)間に蓋部材(7)の端部を長さ方向にス
ライドさせて差込まなければならず、狭い場所等では特
に組付け作業が困難で手間取るばかりか、カバー本体
(6)を上下方向に向けて取付ける場合には、両蓋用ジョ
イント部材(15A)，(15B)が蓋部材(7)を取付けるまでに
上下方向に位置ズレしてしまう虞があった。

本考案の目的は、蓋部材を両蓋用ジョイント部材間に差
込まなくとも取付けられ、しかも、蓋用内側ジョイント
部材を、カバー本体の長手方向に位置ズレすることなく
取付けられるようにする点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案における空調配管用カバーの接続構造の特徴構成
は、蓋用内側ジョイント部材の端部を、カバー用内側ジ
ョイント部材と側壁部との間に、入り込ませた状態で保
持する手段を設けてあることにある。

そして、上記蓋用内側ジョイント部材は、カバー用内側
ジョイント部材と側壁部との間に保持される両端部夫々
に、突状の被係止部を設けてあり、上記カバー用内側ジ
ョイント部材は、蓋用内側ジョイント部材の被係止部が
係止される切欠き状の係止部を、端部に設けてあること
にあり、そのその作用効果は次の通りである。

〔作用〕

つまり、隣接するカバー本体どうしを連結した状態で蓋
部材を取付けるには、蓋用内側ジョイント部材の両端部
夫々を、カバー用内側ジョイント部材と側壁部との間に
夫々に入り込ませて保持させた後、蓋部材の端部を蓋用
内側ジョイント部材上に載置してカバー本体に取付け、
最後に蓋用外側ジョイント部材をボルトを介して蓋用内
側ジョイント部材に取付ければよい。

〔考案の効果〕 従って、蓋部材をカバー本体の長手方向にスライドさせ
て両蓋用ジョイント部材間に差込まなくとも、カバー本
体及び蓋用内側ジョイント部材の上に載置するだけで取
付けすることができ、狭い施工場所であっても楽に組付
けることができ、しかも、カバー本体を上下方向に向け
て取付ける場合であっても、蓋用内側ジョイント部材を
カバー本体に位置ズレさせることなく保持させたまま蓋
部材を定位置に取付けることができ、施工場所が特に高
所であっても、組付け作業性をより向上させることがで
きるようになった。

〔実施例〕

次に、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。

第２図及び第７図に示すように、屋外に並設された複数
の室外機(1)と、屋内に設置された複数の室内機(2)との
間にわたって各別に接続する往復一対の空調配管(3)の
複数対を、内部に並べて挿通保持させる状態で、空調配
管用カバー(4)を天井壁面(A)及び屋外床面(B)に対して
取付け具(5)を介して取付けて空調配管設備を形成して
ある。

第１図乃至第６図に示すように、前記カバー(4)は、板
金製で塗装された一定長さのカバー本体(6)と、それに
着脱自在に取付ける蓋部材(7)とから成り、前記カバー
本体(6)を形成するに、一対の側壁部(8),(8)を設け、両
側壁部(8),(8)間にわたる空調配管用の受け部(9)を、両
側壁部(8),(8)における長手方向のほぼ等間隔おきに配
置して、受け部(9)の両端と両側壁部(8),(8)夫々の端縁
部(8A),(8A)とを、ボルト(10)を介して各別に着脱自在
に連結し、ボルト(10)の長手方向を側壁部(8)の巾方向
に沿わせ、隣接する受け部(9),(9)間に、底板部材(11)
を配置して、両側壁部(8),(8)夫々の端縁部(8A),(8A)に
着脱自在にボルト(10)で取付けてある。

前記側壁部(8)は、横断面形状を、両端縁側が折り曲げ
られた補強形状を成し、蓋部材(7)取付側の端縁部(8B)
の内面側にナット(12)を溶接してあり、カバー本体(6)
に蓋部材(7)を配置して、上方よりボルト(10)を螺進さ
せるだけで、カバー本体(6)に蓋部材(7)を固定できるよ
うに構成してある。

前記ボルト(10)夫々は、皿型ボルトを使用して、頭部が
外方に突出しないように取付けてある。

前記カバー(4)とカバー(4)の連結構造は、第１図及び第
３図に示すように、長手方向に隣接する側壁部(8),(8)
夫々を内・外一対のカバー用ジョイント部材(14A),(14
B)で挟持してボルト(10)を介して着脱自在に連結すると
共に、隣接する蓋部材(7),(7)夫々を内外一対の蓋用ジ
ョイント部材(15A),(15B)で挟持してボルト(10)を介し
て着脱自在に連結してあり、カバー用外側ジョイント部
材(14A)と側壁部(8)、及び、蓋用外側ジョイント部材(1
5A)と蓋部材(7)との間には、第６図に示すように、雨水
がカバー(4)内に浸入しないように夫々シール部材(16)
を挟在させてある。

尚、蓋部材(7)とそれをカバー本体(6)に固定するボルト
(10)との間にも、第５図に示すように、雨水浸入防止の
ために、リング状シールパッキン(17)を挟在させてあ
る。

第１図及び第３図に示すように、前記カバー用内側ジョ
イント部材(14B)の一端側に、蓋用内側ジョイント部材
(15B)の端部を載せる載置部(18)を連設し、蓋用内側ジ
ョイント部材(15B)の端部でカバー本体(6)側に突出させ
た状態で取付けてあるボルト(10)に対するナット(19)を
係止するための切欠き状の係止部(20)を、前記載置部(1
8)に設けて、蓋用内側ジョイント部材(15B)の端部を、
カバー用内側ジョイント部材(14B)と側壁部(8)との間
に、入り込ませた状態で保持する手段(21)に構成してあ
る。

〔別実施例〕

前記保持手段(21)を構成するに、係止部(20)を設けずに
載置部(18)と側壁部(8)との挟持摩擦力によって蓋用内
側ジョイント部材(15B)を保持しても良い。

また、係止部(20)に係止されるナット(19)に代えて、突
起を蓋用内側ジョイント部材(15B)の両端部夫々に設け
ても良く、それらを被係止部と総称する。前記係止部(2
0)及び被係止部(19)の形状は種々変更しても良い。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面における第１図は上下姿勢に設置されるカバーの一
部分解斜視図、第２図は屋内での配管状態を示す側面
図、第３図は接続構造を示す要部断面図、第４図は要部
平面図、第５図はカバーの分解断面図、第６図は要部の
分解断面図、第７図は屋外の配管状態を示す斜視図、第
８図は従来例の要部断面図である。 (4)……空調配管カバー、(6)……カバー本体、(7)……
蓋部材、(8)……側壁部、(10)……ボルト、(14A)……カ
バー用外側ジョイント部材、(14B)……カバー用内側ジ
ョイント部材、(15A)……蓋用外側ジョイント部材、(15
B)……蓋用内側ジョイント部材、(19)……被係止部、(2
0)……係止部、(21)……保持手段。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】左右一対の側壁部(8),(8)を備えたカバー
   本体(6)と、前記両側壁部(8),(8)間にわたって着脱自在
   に取付ける蓋部材(7)とを設けてある空調配管用カバー
   (4)の２つを、その端部どうしが対向する状態に設け、
   長手方向に隣接する前記側壁部(8),(8)夫々を、カバー
   用内側ジョイント部材(14B)とカバー用外側ジョイント
   部材(14A)とでボルト(10)を介して挟持して着脱自在に
   連結すると共に、長手方向に隣接する前記蓋部材(7),
   (7)夫々を、蓋用内側ジョイント部材(15B)と蓋用外側ジ
   ョイント部材(15A)とでボルト(10)を介して挟持して着
   脱自在に連結してある空調配管用カバーの接続構造であ
   って、前記蓋用内側ジョイント部材(15B)の端部を、前
   記カバー用内側ジョイント部材(14B)と前記側壁部(8)と
   の間に、入り込ませた状態で保持する手段(21)を設けて
   ある空調配管用カバーの接続構造。
2. 【請求項２】請求項１記載のカバー用内側ジョイント部
   材(14B)と側壁部(8)との間に保持される両端部夫々に、
   突状の被係止部(19)を設けてある蓋用内側ジョイント部
   材。
3. 【請求項３】請求項２記載の蓋用内側ジョイント部材(1
   5B)の被係止部(19)が係止される切欠き状の係止部(20)
   を、端部に設けてあるカバー用内側ジョイント部材。