JPH0655329U - 植物類育生用の遠赤外線放射活性化シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、植物類の育生・成長・健全性の維
持等に供される植物類育生用の遠赤外線を放射する遠赤
外線放射活性化シートに係り、植物類の殖生する根部付
近の地表面を被覆或は、果実・野菜類のなり口から被覆
状、蓋傘状に着装し、活性化シートより放射する遠赤外
線光熱により、地質の改善と共に植物類の活性化を行
い、その育生・成長・健全性の維持を計らんとする。 【構成】 遠赤外線放射層が形成された活件化シートか
らなり、該シートのほぼ中央に透孔を穿設し、前記シー
トから外周端に至り切欠部を設け、前記透孔を以つて植
物類の根部に或は、果実類のなり口に遠赤外線放射活性
化シートが着装されるような構成でなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、植物類の育生・成長・健全性の維持等に供される植物類育生用の遠 赤外線を放射する活性化シートに係り、植物類の植生する根部付近と地表面を被 覆或は、果実・野菜等のなり口から被覆状、蓋傘状に着装し、活性化シートから 放射する遠赤外線により、前者は、地質の改善と共に植物類の水分子、植物を構 成する有機物を活性化し、後者は、熟成・好味性を促進し、これ等の育生・成長 ・健全性を計らんとする事をその目的とするものである。 一方、遠赤外線の特有作用を記述すれば、遠赤外線放射物質は数多く存在する 。例えば、セラミツク系材・カーボン系材・金属酸化物系材・自然石系材或は、 これ等の複合体からなるもの、其の他、人工的に創出された遠赤外線放射物質が 存在する。 通常、太陽光又は、暖気により、遠赤外線放射物質から放射される放射波長は 、其の量、その放射面積、熱量等により放射波長が異る。然して、おおむね、常 温下においては、４〜１４ミクロン程度の遠赤外線が放射している。赤外線の中 でも特に、長波長域に属する遠赤外線は、水分子を活性化すると共に、動植物類 の生体の細肪組織内に深達容易で、水分子、たん白質等の体内有機物を介して更 に、諸種の有機物の活性化に多大なる有用性を発揮する。 因に、水に対し、適宜な手段で遠赤外線を照射した後、観察、試飲、諸試薬に よる水質検査の桔果は、塩素・アンモニヤ類の短時間内消滅、有害有機物の排除 、水分子集団の縮少、酸素量の増大、硬水の軟水化更には、防菌、防酸化、防腐 作用等諸々の特有作用の存在が解明されつつある。

【０００２】

【従来の技術】

従来、植物類、果実類に対しは、防害虫対策として殺虫剤の散布、果実類には 袋がけがなされている程度である。本考案の如き活性化機能を有する保全策が構 じられていない現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案においては、植物類、果実類に対し、更には、植物類の殖生する地質の 改善と共に植物類や果実類を活性化し、其の育生・成長・健全性の維持を計らん とする機能をを有せしめる手段が課題である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

其の手段は、遠赤外線放射層が形成された任意形状のシートからなり、該シー トのほぼ中央に透孔を穿設し、この透孔から活性化シートの外周端に至る切欠部 を設けた植物類育生用の遠赤外線放射活性化シートを植物類の殖生根部付近の地 表面に接して装着又は、果実類にありては果実のなり口付近に装着し、植物類や 果実類を活性化する事により問題点を解決するものである。

【０００５】

【作用】

殖生する植物類の根部付近に地表面に接し或は、果実類のなり口付近に植物類 育生用の遠赤外線放射活性化シートを着装する事により、前者は、地質の改善と 共に植物類が活性化し、其の育生・成長・健全性が促進され、後者は、果実類の なり口に着装する事により、果実類の熟成・成長が促進され且つ、好味性が付与 される。 活性化シートの切欠部を開き容易に着装する事が出来る。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面に従つて説明すれば、第１図の斜視図と第２図の 切断面図において、円形状シート１に遠赤外線放射層２を形成し、該シート１の 中央に透孔３が穿設され、該透孔３から前記シート１の外周端に至り切欠部４が 設けられた遠赤外線放射活性化シート５が形成される。

【０００７】 第３図の斜視図と第４図の切断面図において、方形状のシート１に遠赤外線放 射層２を形成し、片面が熱線透過難性層でなるアルミニユーム層６を形成した該 シート１の中央に透孔３が穿設され、該透孔３から前記シート１の外周端に至り 切欠部４が設けられた遠赤外線放射活性化シート５が形成される。 前記シート１の形態は、軍盤状、円錘状、円筒状等に形成され得て、用途に従 つて、着装状態を変化せしめて使用する事が出来る。 遠赤外線放射層２は、頭書したように、遠赤外線放射体が塗着剤状、添着剤状 、含有剤状又は、添設剤状等の手段により該層を形成する。 本考案の実施例は、上記の如く構成されたものである。

【０００８】

【考案の効果】

以下、本考案になる実施例の作用効果に就き記述すれば、第５図に示すように 植物Ａの根部に活性化シート１の切欠部４を開いて透孔３内に収容する。活性化 シート１は、植物Ａの根部付近の地表面Ｂを被覆するように着装する事が出来て 植物Ａから活性化シート１が離脱しない。 太陽光、暖気、地熱等により活性化シート１からは遠赤外線が増大放射され、 常温下４〜１４ミクロンの遠赤外線が植物の殖生する土壌或は、植物を放射し、 頭書したように遠赤外線照射による特有の活性作用が付与される。酸性土壌はア ルカリ性土壌に改善され、土壌中の水分が逐次活性化されると共に、植物の水分 子、植物を構成する有機物も活性化される。植物類の育生・成長が促進され、更 には、其の健全性が維持される。 第３図に示す実施例において、熱線透過難性層を設けた事は、太陽光・地熱等 の暖気が遠赤外線放射層に熱吸収、放熱され、遠赤外線が増大放射されると共に 、遠赤外線が植物類の根部或は、殖生土壌に集中放射する。この場合、活性化シ ートは、該シートに形成されている熱線透過難性層を外側に向けて植物の根部に 設置する。

【０００９】 更には、第６図と第７図に示すように、やや硬性の活性化シートで形成し、こ れを変形せしめ、果実類のなり口に着装すれば、果実は早期に熟成し、好味性が 付与される。 主として、農耕地の苗、観賞用植木の草花、樹木其の他果物類の活性化に供用 される。また、この活性化シートを屋外の前記用途に設置した場合、融雪の助勢 作用を有する。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の斜視図である。

【図２】実施例の切断面図である。

【図３】他の実施例の斜視図である。

【図４】他の実施例の切断面図である。

【図５】図１の使用例示図である。

【図６】硬性の遠赤外線族射活性化シートを変形せしめ
て着装した例示図である。

【図７】傘状に着装した使用例示図である。

【符号の説明】

１〜シート ２〜遠赤外線放射層 ３〜透孔 ４〜切欠部 ５〜遠赤外線放射活性化シート ６〜アルミニユーム層 Ａ〜植物・果実 Ｂ〜地表面

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遠赤外線放射層が形成された任意形状の
   シートからなり、該シートのほぼ中央に透孔を穿設し、
   前記透孔の周縁から切欠部を設けた事を特徴とする植物
   類育生用の遠赤外線放射活性化シート。
2. 【請求項２】 シートの片面が熱線透過難性層を形成し
   てなる事を特徴とする請求項第１項記載の植物類育生用
   の遠赤外線放射活性化シート。
3. 【請求項３】 シートが平板状、円垂状又は、傘状の形
   態に形成されてなる事を特徴とする請求項第１項並びに
   第２項記載の植物類育生用の遠赤外線放射活性化シー
   ト。