JP3067401U - 装飾用蒔き石 - Google Patents

装飾用蒔き石

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JP3067401U JP1999007049U JP704999U JP3067401U JP 3067401 U JP3067401 U JP 3067401U JP 1999007049 U JP1999007049 U JP 1999007049U JP 704999 U JP704999 U JP 704999U JP 3067401 U JP3067401 U JP 3067401U
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義澄 小島
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義澄 小島
株式会社笹原商会
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然又は人工の観賞用植物の美観を高めるた
めに地表面又はこれに相当する表面に分散させて用いら
れる装飾用蒔き石において、前記装飾用蒔き石及びこれ
を利用する天然又は人工の観賞用植物が、不快害虫等の
温床となることを防止すると共に、この防虫効果が長期
間にわたり維持されること。 【解決手段】 前記装飾用蒔き石1は、多孔質性の天然
鉱物からなり、その外表面10及び孔部11の内壁に殺
虫剤2又は害虫忌避剤を付着させた、装飾用蒔き石。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、 装飾用蒔き石に関する。特に、天然又は人工の観賞用植物が植えら れた地表面又はこれに相当する表面に分散される装飾用蒔き石に関する。
【0002】
【従来の技術】
観賞用植物の鉢植えや花壇、坪庭、ディスプレー等において、天然又は人工の 植物が植えられた地表面又はこれに相当する表面部分に、水苔や芝等を移植させ たり、小石やガラス玉、バーク、木屑等の装飾用蒔き石で覆い、外観をよくする ことが行われている。実際、前記装飾用蒔き石等の利用により、前記鉢植えや花 壇等の美観は向上し、装飾物としての価値が高くなる。
【0003】 前記装飾用蒔き石は、地表面やこれに相当する表面を覆うため、地表面からの 水分の蒸発の防止したり、植土を一定温度に保つ等の効果が得られる一方で、地 表面及び装飾用蒔き石の通気性が悪くなるため、装飾用蒔き石自身にカビが発生 したり、腐食したり、また、この装飾用蒔き石を温床として不快害虫(例えば、 ゴキブリやダニ等)が繁殖するという問題が生じている。
【0004】 また、このような観賞用植物が不快害虫の温床となる事態は、必ずしも装飾用 蒔き石で被覆した場合のみに限らず、前記地表面が露出された状態であっても、 前記観賞用植物を配置させる場所の湿度や日照、風通し等の条件が悪いときには 、地表面やこれに積もった埃等を温床として不快害虫が発生する場合もある。
【0005】 このように、室内や周辺域の美観や景観を向上させるために配置又は設置され た観賞用植物が、不快害虫や悪臭の発生源となり周辺域の衛生環境を悪化させる のでは問題である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、『天然又は人工の観賞用植物の美観を高めるために地表面又はこれ に相当する表面に分散させて用いられる装飾用蒔き石』において、前記装飾用蒔 き石及びこれを利用する天然又は人工の観賞用植物が、不快害虫等の温床となる ことを防止すると共に、この防虫効果が長期間にわたり維持されることを課題と する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
*1項 上記課題を解決するための本考案の技術的手段は、『前記装飾用蒔き石は、多 孔質性の天然鉱物からなり、その外表面及び孔部内壁に殺虫剤又は害虫忌避剤を 付着させた』ことである。
【0008】 上記技術的手段は次のように作用する。
【0009】 上記手段によれば、多孔質性の天然鉱物の外表面及び孔部内壁に殺虫剤又は害 虫忌避剤が付着されているため、その外表面だけに付着させた場合と比較して、 前記殺虫剤及び害虫忌避剤の付着される面積が数倍〜数十倍にまで大きくなるた め、装飾用蒔き石の単位体積当りの殺虫及び忌避剤効果が高く、さらに長期間に わたって効果が維持される。
【0010】 そのため、この装飾用蒔き石を観賞用植物の地表面に分散させることによって 、装飾用蒔き石自身が不快害虫の温床となることが防止されると共に、この装飾 用蒔き石を分散させた観賞用植物、及び、この観賞用植物が配置された周辺域に ついても同様に不快害虫の殺虫及び忌避効果が得られる。 [その他] *2項 1項において、『前記天然鉱物は、粒径が5mm〜50mmの軽石であり、前 記殺虫剤又は害虫忌避剤は、殺虫剤溶液又は害虫忌避剤溶液中への浸漬により前 記軽石に付着されている』ことにより、装飾用蒔き石は、粒径が5〜50mmで ある小粒の軽石であるため、表面積が大きく、孔部内壁に付着された殺虫剤又は 害虫忌避剤が軽石の外部空気中へ拡散されるまでの距離が短いため、その殺虫及 び忌避効果が高い。また、前記軽石を、殺虫剤溶液及び害虫忌避剤溶液中へ浸漬 させることにより付着させるため、軽石内に形成される複雑な孔部内壁にも前記 殺虫剤又は害虫忌避剤を容易に付着させることが可能である。 *3項 1項又は2項において、『前記殺虫剤は、ピレスロイド系殺虫剤である』こと により、殺虫剤に、害虫に対しては低濃度で即効性があるが、人体や動物に対し ては低毒性のピレスロイド系殺虫剤を用いるため、誤ってペットなどが食べてし まったり、幼児や子供が直に触るようなことがあっても安全である。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
【0012】 装飾用蒔き石の単位体積当りの殺虫又は忌避剤効果が高く、さらに長期間にわ たって効果が維持されるため、装飾用蒔き石自体が不快害虫の温床となることが 防止されると共に、この装飾用蒔き石を分散させた観賞用植物、及び、この観賞 用植物が配置された周辺域についても同様に不快害虫の殺虫又は忌避効果が得ら れる。
【0013】 上記の効果に加えて、2項においては、より殺虫及び忌避効果が高く、また、 殺虫剤又は害虫忌避剤を容易に付着させることができる。3項においては、人体 や動物に安全である。
【0014】
【考案の実施の形態】
次に、上記した本考案の実施例を図面に従って詳述する。
【0015】 図1は、本考案の装飾用蒔き石の一例を示しており、図2には、本考案の装飾 用蒔き石の使用状態の一例を表す概略図である。
【0016】 装飾用蒔き石1,1は、図1に示されるように、粒径が10〜15mm程度の 不規則な形状の軽石の外表面10及び孔11の内壁に、殺虫剤2(図1において 模式的に黒丸で示されている)が付着された構成である。
【0017】 この装飾用蒔き石1,1は、鉢植えタイプの観賞用植物においては、図2に示 されるように、観葉植物3が植え込まれた植木鉢4の地表面40を覆い隠すよう に分散させて用いられる。
【0018】 次に、本考案の装飾用蒔き石は以下のようにして加工される。 (実施例1) 天然の軽石は、その粒径が〜40mmとなるように機械的に砕石された後、各 粒径の大きさによって、小粒(5〜10mm程度)、中粒(10〜15mm程度 )、大粒(20〜40mm程度)に選別され、それぞれ10〜20Lずつポリエ ステルの袋に入れて十分に水洗いして、砕石時に生じた粉末や微細な欠片、異物 、ゴミ等を軽石の外表面及びその孔部から洗い流す。
【0019】 水洗い後、前記中粒の軽石10〜20Lを、ピレスロイド系殺虫剤であるアニ ンセンES−850(大和化学社製)を1〜2重量%含むように調製された殺虫 剤溶液100Lに含浸させ、液温80℃において、攪拌させながら約20分間処 理させた後、前記殺虫剤溶液から取出し、80℃の乾燥室にて、90分間乾燥さ せる。
【0020】 前記アニンセンES−850は、ゴキブリやノミ、ダニ等の衛生害虫をはじめ 、カツオブシムシ、イガ等の衣類害虫にも有効な接触型の殺虫剤であり、人に対 して低刺激性で、皮膚アレルギー性及び催奇形性がない安全性が高い殺虫剤であ る。また、塗布加工させた場合の殺虫効果の持続は1〜2年であるが、この実施 例では屋内において5〜10年の殺虫効果の持続が期待でき、屋外においても、 効果の持続期間は〜数年と短くなるが、十分な殺虫効果が期待できる。
【0021】 前記軽石を着色する場合には、水洗い後、殺虫剤による防虫加工前に塩基性染 料溶液に含浸させて下色を付けた後に防虫加工を行い、その後に再度染色を行う ことにより美しい染め上がりとなる。染色処理には、例えば、カヤクリルイエロ ー3RL、カチオンオレンジRLH(保土谷化学社製)等の前記塩基性染料が用 いられており、前記軽石を分散させる目的や用途に応じた色に染色される。 (実施例2) 前記の実施例と同様に水洗いされた軽石を、害虫忌避剤であるLEN−200 0(大和化学社製)を2重量%含むように調製された害虫忌避剤溶液100Lに 含浸させ、液温80℃において、攪拌させながら約20分間処理させた後、害虫 忌避剤溶液から取出し、80℃の乾燥室にて、90分間乾燥させる。前記LEN −2000は、0.5〜1.0重量%の低濃度溶液を用いて塗布加工させた場合 にも、ゴキブリ、ダニ等に対して高い忌避効果を示すため、この実施例において はより高く、長期間の忌避効果が期待できる。
【0022】 前述の実施例において、装飾用蒔き石は観賞用植物3が植込まれた植木鉢40 の地表面に分散されているが、屋内や店舗内に設けられる坪庭や、屋外の花壇等 の地表面に分散されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施の形態である装飾用蒔き石の概略図
【図2】本考案実施の形態の装飾用蒔き石の使用状態を
表した図
【符号の説明】
(1)・・・装飾用蒔き石、(10)・・・外表面、(11)・・・孔、(2)・
・・殺虫剤、(3)・・・観葉植物、(4)・・・植木鉢、(40)・・・地
表面

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然又は人工の観賞用植物の美観を高め
    るために地表面又はこれに相当する表面に分散させて用
    いられる装飾用蒔き石において、前記装飾用蒔き石は、
    多孔質性の天然鉱物からなり、その外表面及び孔部壁面
    に殺虫剤又は害虫忌避剤を付着させた、装飾用蒔き石。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記天然鉱物は、粒
    径が5mm〜50mmの軽石であり、前記殺虫剤又は害
    虫忌避剤は、殺虫剤溶液又は害虫忌避剤溶液中への浸漬
    により前記軽石に付着されている、装飾用蒔き石。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記殺虫剤
    は、ピレスロイド系殺虫剤である、装飾用蒔き石。
JP1999007049U 1999-09-14 1999-09-14 装飾用蒔き石 Expired - Lifetime JP3067401U (ja)

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