JPH065519A - Ecr形イオン源 - Google Patents
Ecr形イオン源Info
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- JPH065519A JPH065519A JP4157754A JP15775492A JPH065519A JP H065519 A JPH065519 A JP H065519A JP 4157754 A JP4157754 A JP 4157754A JP 15775492 A JP15775492 A JP 15775492A JP H065519 A JPH065519 A JP H065519A
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Landscapes
- Electron Sources, Ion Sources (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 膜状物が付着することがあったとしてもウェ
ハ反応室内におけるイオン電流密度の低下を防止するこ
とができ、半導体ウェハに対する加工処理を支障なく長
期間にわたって続行することが可能な構成とされたEC
R形イオン源を提供する。 【構成】 本発明にかかるECR形イオン源は、マイク
ロ波電源1に接続されたプラズマ発生室4と、イオン加
速・引出用グリッド8を介してプラズマ発生室4に連結
されたウェハ反応室5とを備える一方、ウェハ反応室5
内に配置されてイオン電流密度をモニターするイオン電
流センサ12と、このイオン電流センサ12からの出力
に基づいてイオン電流密度の変動度合を判定し、その度
合に対応してマイクロ波電源1のマイクロ波出力を変化
させてイオン電流密度を一定に制御する制御手段13と
を具備している。
ハ反応室内におけるイオン電流密度の低下を防止するこ
とができ、半導体ウェハに対する加工処理を支障なく長
期間にわたって続行することが可能な構成とされたEC
R形イオン源を提供する。 【構成】 本発明にかかるECR形イオン源は、マイク
ロ波電源1に接続されたプラズマ発生室4と、イオン加
速・引出用グリッド8を介してプラズマ発生室4に連結
されたウェハ反応室5とを備える一方、ウェハ反応室5
内に配置されてイオン電流密度をモニターするイオン電
流センサ12と、このイオン電流センサ12からの出力
に基づいてイオン電流密度の変動度合を判定し、その度
合に対応してマイクロ波電源1のマイクロ波出力を変化
させてイオン電流密度を一定に制御する制御手段13と
を具備している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ECR(Electron C
ycrotron Resonance:電子サイクロトロン共鳴)形イ
オン源に関する。
ycrotron Resonance:電子サイクロトロン共鳴)形イ
オン源に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体製造プロセス中のエッチン
グ工程や成膜工程においてはECR形イオン源といわれ
る装置が使用されており、このECR形イオン源は、プ
ラズマと半導体ウェハとを分離しておき、プラズマから
イオンだけを取り出したうえで半導体ウェハに対する所
要の加工処理を行う構成となっている。すなわち、この
ECR形イオン源は、図4で簡略化して示すように、マ
イクロ波電源1と、マイクロ波導入用の導波管2及びア
ルゴン(Ar)などの不活性ガスを導入するためのガス
導入管3がそれぞれ接続されたプラズマ発生室4と、こ
れに連結されて加工処理すべき半導体ウェハWを収納す
るウェハ反応室5と、プラズマ発生室4の外周を取り囲
んで配置された磁気コイル6とを備えている。
グ工程や成膜工程においてはECR形イオン源といわれ
る装置が使用されており、このECR形イオン源は、プ
ラズマと半導体ウェハとを分離しておき、プラズマから
イオンだけを取り出したうえで半導体ウェハに対する所
要の加工処理を行う構成となっている。すなわち、この
ECR形イオン源は、図4で簡略化して示すように、マ
イクロ波電源1と、マイクロ波導入用の導波管2及びア
ルゴン(Ar)などの不活性ガスを導入するためのガス
導入管3がそれぞれ接続されたプラズマ発生室4と、こ
れに連結されて加工処理すべき半導体ウェハWを収納す
るウェハ反応室5と、プラズマ発生室4の外周を取り囲
んで配置された磁気コイル6とを備えている。
【0003】そして、このECR形イオン源を構成する
導波管2とプラズマ発生室4との間には石英からなるマ
イクロ波導入窓7が取り付けられる一方、プラズマ発生
室4とウェハ反応室5との間にはモリブデン(Mo)な
どの高融点金属からなるメッシュ状のイオン加速・引出
用グリッド(以下、グリッドという)8が装着されてい
る。なお、図中の符号9はウェハ反応室5に対して直接
に接続された補助ガス導入用のガス導入管、10は半導
体ウェハWが載置される支持台であり、11はウェハ反
応室5と真空排気装置(図示していない)とを接続する
排気管である。
導波管2とプラズマ発生室4との間には石英からなるマ
イクロ波導入窓7が取り付けられる一方、プラズマ発生
室4とウェハ反応室5との間にはモリブデン(Mo)な
どの高融点金属からなるメッシュ状のイオン加速・引出
用グリッド(以下、グリッドという)8が装着されてい
る。なお、図中の符号9はウェハ反応室5に対して直接
に接続された補助ガス導入用のガス導入管、10は半導
体ウェハWが載置される支持台であり、11はウェハ反
応室5と真空排気装置(図示していない)とを接続する
排気管である。
【0004】すなわち、このECR形イオン源において
は、マイクロ波電源1から出力された2.45GHzの
マイクロ波を減圧状態下にあるプラズマ発生室4内に導
入することによってプラズマを発生させ、このプラズマ
発生室4内に供給された不活性ガスの分子、例えば、A
rをイオン化したうえで磁気コイル6によって875G
の磁界を加えてプラズマ密度(イオン電流密度)を大幅
に高めた後、高密度化されたArイオンからなるイオン
ビームBをグリッド8を通じてウェハ反応室5内に導入
することによって半導体ウェハに対するエッチングや成
膜などの加工処理が行われるのである。
は、マイクロ波電源1から出力された2.45GHzの
マイクロ波を減圧状態下にあるプラズマ発生室4内に導
入することによってプラズマを発生させ、このプラズマ
発生室4内に供給された不活性ガスの分子、例えば、A
rをイオン化したうえで磁気コイル6によって875G
の磁界を加えてプラズマ密度(イオン電流密度)を大幅
に高めた後、高密度化されたArイオンからなるイオン
ビームBをグリッド8を通じてウェハ反応室5内に導入
することによって半導体ウェハに対するエッチングや成
膜などの加工処理が行われるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来構
成とされたECR形イオン源においては、つぎのような
不都合が生じることになっていた。すなわち、プラズマ
発生室4内で発生したイオンビームBをウェハ反応室5
内に導入した際には、このイオンビームBがまずもって
グリッド8に衝突することになり、このグリッド8自身
がArイオンなどによってスパッタリングされることに
なる。そこで、このグリッド8からはこれ自身を構成す
る高融点金属であるMoなどの金属分子がたたき出され
ることになり、たたき出された金属はプラズマ発生室4
内に飛散して不要な膜状物(図示していない)となった
状態でマイクロ波導入窓7を含むプラズマ発生室4の内
表面上に付着してしまう。
成とされたECR形イオン源においては、つぎのような
不都合が生じることになっていた。すなわち、プラズマ
発生室4内で発生したイオンビームBをウェハ反応室5
内に導入した際には、このイオンビームBがまずもって
グリッド8に衝突することになり、このグリッド8自身
がArイオンなどによってスパッタリングされることに
なる。そこで、このグリッド8からはこれ自身を構成す
る高融点金属であるMoなどの金属分子がたたき出され
ることになり、たたき出された金属はプラズマ発生室4
内に飛散して不要な膜状物(図示していない)となった
状態でマイクロ波導入窓7を含むプラズマ発生室4の内
表面上に付着してしまう。
【0006】そして、このような金属を主成分とする膜
状物がマイクロ波導入窓7の内表面上に付着している
と、マイクロ波が膜状物によって反射されることにな
り、プラズマ発生室4内へのマイクロ波の導入効率が低
下する結果、マイクロ波電源1のマイクロ波出力を一定
に保っているにも拘わらず、ウェハ反応室5内における
イオン電流密度が低下することになってしまう。その結
果、半導体ウェハWに対するエッチング速度が徐々に遅
くなり、そのまま放置していると、やがては全く加工処
理が行えない事態の発生を招いてしまう。
状物がマイクロ波導入窓7の内表面上に付着している
と、マイクロ波が膜状物によって反射されることにな
り、プラズマ発生室4内へのマイクロ波の導入効率が低
下する結果、マイクロ波電源1のマイクロ波出力を一定
に保っているにも拘わらず、ウェハ反応室5内における
イオン電流密度が低下することになってしまう。その結
果、半導体ウェハWに対するエッチング速度が徐々に遅
くなり、そのまま放置していると、やがては全く加工処
理が行えない事態の発生を招いてしまう。
【0007】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、膜状物が付着することがあったと
してもウェハ反応室内におけるイオン電流密度の低下を
防止することができ、半導体ウェハに対する加工処理を
何らの支障なく長期間にわたって続行することが可能な
構成とされたECR形イオン源の提供を目的としてい
る。
されたものであって、膜状物が付着することがあったと
してもウェハ反応室内におけるイオン電流密度の低下を
防止することができ、半導体ウェハに対する加工処理を
何らの支障なく長期間にわたって続行することが可能な
構成とされたECR形イオン源の提供を目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるECR形
イオン源は、マイクロ波電源に接続されたプラズマ発生
室と、イオン加速・引出用グリッドを介してプラズマ発
生室に連結されたウェハ反応室とを備える一方、ウェハ
反応室内に配置されてイオン電流密度をモニターするイ
オン電流センサと、このイオン電流センサからの出力に
基づいてイオン電流密度の変動度合を判定し、その度合
に対応してマイクロ波電源のマイクロ波出力を変化させ
てイオン電流密度を一定に制御する制御手段とを具備し
ている。
イオン源は、マイクロ波電源に接続されたプラズマ発生
室と、イオン加速・引出用グリッドを介してプラズマ発
生室に連結されたウェハ反応室とを備える一方、ウェハ
反応室内に配置されてイオン電流密度をモニターするイ
オン電流センサと、このイオン電流センサからの出力に
基づいてイオン電流密度の変動度合を判定し、その度合
に対応してマイクロ波電源のマイクロ波出力を変化させ
てイオン電流密度を一定に制御する制御手段とを具備し
ている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、ウェハ反応室内におけるイ
オン電流密度の低下が起こると、このイオン電流密度を
モニターしているイオン電流センサによってイオン電流
密度の低下が検出されることになり、このイオン電流セ
ンサからの出力に基づいてイオン電流密度の低下度合が
制御手段によって判定されることになる。そして、この
制御手段はイオン電流密度の低下度合に応じてマイクロ
波電源のマイクロ波出力を増大させることになり、マイ
クロ波出力の増大に伴ってウェハ反応室内に導入される
イオンビームのイオン電流密度は上昇することになる。
オン電流密度の低下が起こると、このイオン電流密度を
モニターしているイオン電流センサによってイオン電流
密度の低下が検出されることになり、このイオン電流セ
ンサからの出力に基づいてイオン電流密度の低下度合が
制御手段によって判定されることになる。そして、この
制御手段はイオン電流密度の低下度合に応じてマイクロ
波電源のマイクロ波出力を増大させることになり、マイ
クロ波出力の増大に伴ってウェハ反応室内に導入される
イオンビームのイオン電流密度は上昇することになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例にかかるECR形イオン源の構成
は従来例と基本的に異ならないので、図1において図2
と互いに同一もしくは相当する部品、部分には同一符号
を付すこととし、ここでの詳しい説明は省略する。
する。なお、本実施例にかかるECR形イオン源の構成
は従来例と基本的に異ならないので、図1において図2
と互いに同一もしくは相当する部品、部分には同一符号
を付すこととし、ここでの詳しい説明は省略する。
【0011】このECR形イオン源は、図1で示すよう
に、マイクロ波を出力するマイクロ波電源1と、磁気コ
イル6によって取り囲まれたプラズマ発生室4と、これ
に連結されて加工処理すべき半導体ウェハWを収納する
ウェハ反応室5とを備えており、プラズマ発生室4には
マイクロ波導入用の導波管2及び不活性ガス導入用のガ
ス導入管3がそれぞれ接続されている。そして、導波管
2とプラズマ発生室4との間にはマイクロ波導入窓7が
取り付けられる一方、プラズマ発生室4とウェハ反応室
5との間にはイオンを引き出して加速するためのグリッ
ド8が装着されている。
に、マイクロ波を出力するマイクロ波電源1と、磁気コ
イル6によって取り囲まれたプラズマ発生室4と、これ
に連結されて加工処理すべき半導体ウェハWを収納する
ウェハ反応室5とを備えており、プラズマ発生室4には
マイクロ波導入用の導波管2及び不活性ガス導入用のガ
ス導入管3がそれぞれ接続されている。そして、導波管
2とプラズマ発生室4との間にはマイクロ波導入窓7が
取り付けられる一方、プラズマ発生室4とウェハ反応室
5との間にはイオンを引き出して加速するためのグリッ
ド8が装着されている。
【0012】また、このウェハ反応室5内にはファラデ
ーカップなどのイオン電流センサ12が配置されてお
り、このイオン電流センサ12によってはプラズマ発生
室4内で発生してウェハ反応室5内に導入されたイオン
ビームBにおけるイオン電流密度が常にモニターされて
いる。さらに、このイオン電流センサ12とマイクロ波
電源1との間にはマイクロ・コンピュータを用いて構成
された制御手段13が設けられており、この制御手段1
3はイオン電流センサ12から出力されたイオン電流密
度の検出信号に基づいてイオン電流密度の低下度合を判
定したうえ、その低下度合に対応してマイクロ波電源1
のマイクロ波出力を増大させる機能を有している。
ーカップなどのイオン電流センサ12が配置されてお
り、このイオン電流センサ12によってはプラズマ発生
室4内で発生してウェハ反応室5内に導入されたイオン
ビームBにおけるイオン電流密度が常にモニターされて
いる。さらに、このイオン電流センサ12とマイクロ波
電源1との間にはマイクロ・コンピュータを用いて構成
された制御手段13が設けられており、この制御手段1
3はイオン電流センサ12から出力されたイオン電流密
度の検出信号に基づいてイオン電流密度の低下度合を判
定したうえ、その低下度合に対応してマイクロ波電源1
のマイクロ波出力を増大させる機能を有している。
【0013】すなわち、ここでは、ウェハ反応室5内に
おけるイオン電流密度の低下がイオン電流センサ12に
よって検出されることになり、このイオン電流センサ1
2からの出力に基づいてイオン電流密度の低下度合を判
定した制御手段13によってマイクロ波電源1のマイク
ロ波出力が増大させられる結果、図2で示すように、マ
イクロ波出力の増大に伴ってウェハ反応室5内に導入さ
れるイオンビームBにおけるイオン電流密度が上昇させ
られることになる。
おけるイオン電流密度の低下がイオン電流センサ12に
よって検出されることになり、このイオン電流センサ1
2からの出力に基づいてイオン電流密度の低下度合を判
定した制御手段13によってマイクロ波電源1のマイク
ロ波出力が増大させられる結果、図2で示すように、マ
イクロ波出力の増大に伴ってウェハ反応室5内に導入さ
れるイオンビームBにおけるイオン電流密度が上昇させ
られることになる。
【0014】ところで、以上説明した構成のECR形イ
オン源においても、従来例で説明したと同様の手順に従
って半導体ウェハWに対するエッチングや成膜などの加
工処理が行われることになる。そこで、本実施例にかか
るECR形イオン源と従来例にかかるECR形イオン源
とを比較すべく、表1で示すような同一のエッチング条
件下における性能試験を行ってみたところ、図3で示す
ような試験結果が得られた。なお、この図3は稼働時間
の経過に伴うイオン電流密度の低下状態を示す説明図で
あり、その縦軸はイオン電流密度を示す一方、その横軸
は経過時間を示している。さらに、この図3中の黒丸印
は本実施例による場合、また、白丸印は従来例による場
合の試験結果をそれぞれ示している。
オン源においても、従来例で説明したと同様の手順に従
って半導体ウェハWに対するエッチングや成膜などの加
工処理が行われることになる。そこで、本実施例にかか
るECR形イオン源と従来例にかかるECR形イオン源
とを比較すべく、表1で示すような同一のエッチング条
件下における性能試験を行ってみたところ、図3で示す
ような試験結果が得られた。なお、この図3は稼働時間
の経過に伴うイオン電流密度の低下状態を示す説明図で
あり、その縦軸はイオン電流密度を示す一方、その横軸
は経過時間を示している。さらに、この図3中の黒丸印
は本実施例による場合、また、白丸印は従来例による場
合の試験結果をそれぞれ示している。
【0015】
【表1】
【0016】そして、この図3によれば、従来例にかか
るECR形イオン源においては稼働時間の経過に従って
イオン電流密度が比例的に低下していくのに対し、本実
施例にかかるECR形イオン源では稼働時間の経過にも
拘わらずイオン電流密度のさほど大きな低下がみられな
いことが明らかとなる。すなわち、本実施例において
も、マイクロ波導入窓7を含むプラズマ発生室4の内表
面上に不要な膜状物(図示していない)が付着すること
は従来例と変わりないのであるが、このECR形イオン
源では、膜状物の付着に伴ってイオン電流密度が低下し
た分だけマイクロ波電源1のマイクロ波出力が増大させ
られてイオンビームBのグリッド8通過量が増える結
果、ウェハ反応室5内におけるイオン電流密度が一定に
保たれることになる。
るECR形イオン源においては稼働時間の経過に従って
イオン電流密度が比例的に低下していくのに対し、本実
施例にかかるECR形イオン源では稼働時間の経過にも
拘わらずイオン電流密度のさほど大きな低下がみられな
いことが明らかとなる。すなわち、本実施例において
も、マイクロ波導入窓7を含むプラズマ発生室4の内表
面上に不要な膜状物(図示していない)が付着すること
は従来例と変わりないのであるが、このECR形イオン
源では、膜状物の付着に伴ってイオン電流密度が低下し
た分だけマイクロ波電源1のマイクロ波出力が増大させ
られてイオンビームBのグリッド8通過量が増える結
果、ウェハ反応室5内におけるイオン電流密度が一定に
保たれることになる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるE
CR形イオン源においては、ウェハ反応室内におけるイ
オン電流密度の低下がイオン電流センサによって検出さ
れることになり、かつ、このイオン電流センサからの出
力に基づいてイオン電流密度が低下したとの判定が制御
手段によってなされると、この制御手段によってマイク
ロ波電源のマイクロ波出力が増大させられる結果、ウェ
ハ反応室内に導入されるイオン電流密度が一定に制御さ
れることになる。したがって、ウェハ反応室の内表面上
への膜状物の付着などに起因するイオン電流密度の低下
が生じたとしても、このイオン電流密度の速やかな回復
を図ることが可能となり、半導体ウェハに対する加工処
理を何らの支障なく長期間にわたって続行することがで
きるという効果が得られる。
CR形イオン源においては、ウェハ反応室内におけるイ
オン電流密度の低下がイオン電流センサによって検出さ
れることになり、かつ、このイオン電流センサからの出
力に基づいてイオン電流密度が低下したとの判定が制御
手段によってなされると、この制御手段によってマイク
ロ波電源のマイクロ波出力が増大させられる結果、ウェ
ハ反応室内に導入されるイオン電流密度が一定に制御さ
れることになる。したがって、ウェハ反応室の内表面上
への膜状物の付着などに起因するイオン電流密度の低下
が生じたとしても、このイオン電流密度の速やかな回復
を図ることが可能となり、半導体ウェハに対する加工処
理を何らの支障なく長期間にわたって続行することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかるECR形イオン源の構造を簡
略化して示す断面図である。
略化して示す断面図である。
【図2】イオン電流密度とマイクロ波出力との相関関係
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図3】稼働時間の経過に伴うイオン電流密度の低下状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図4】従来例にかかるECR形イオン源の構造を簡略
化して示す断面図である。
化して示す断面図である。
1 マイクロ波電源 4 プラズマ発生室 8 イオン加速・引出用グリッド 12 イオン電流センサ 13 制御手段
Claims (1)
- 【請求項1】マイクロ波電源(1)に接続されたプラズ
マ発生室(4)と、イオン加速・引出用グリッド(8)
を介してプラズマ発生室(4)に連結されたウェハ反応
室(5)とを備える一方、 ウェハ反応室(5)内に配置されてイオン電流密度をモ
ニターするイオン電流センサ(12)と、このイオン電
流センサ(12)からの出力に基づいてイオン電流密度
の変動度合を判定し、その度合に対応してマイクロ波電
源(1)のマイクロ波出力を変化させてイオン電流密度
を一定に制御する制御手段(13)とを具備しているこ
とを特徴とするECR形イオン源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4157754A JPH065519A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | Ecr形イオン源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4157754A JPH065519A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | Ecr形イオン源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065519A true JPH065519A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15656616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4157754A Pending JPH065519A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | Ecr形イオン源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065519A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100453578B1 (ko) * | 2002-01-04 | 2004-10-20 | 주성엔지니어링(주) | 실리콘 에피택셜층 성장공정 전의 기판 사전 세정방법 |
US8148424B2 (en) | 1998-09-23 | 2012-04-03 | Research Development Foundation | Tocopherols, tocotrienols, other chroman and side chain derivatives and uses thereof |
JP2017103247A (ja) * | 2017-03-06 | 2017-06-08 | 株式会社東芝 | レーザイオン源、イオン加速器及び重粒子線治療装置 |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP4157754A patent/JPH065519A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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