JP2666697B2 - マイクロ波プラズマ処理装置 - Google Patents

マイクロ波プラズマ処理装置

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JP2666697B2 JP5257994A JP25799493A JP2666697B2 JP 2666697 B2 JP2666697 B2 JP 2666697B2 JP 5257994 A JP5257994 A JP 5257994A JP 25799493 A JP25799493 A JP 25799493A JP 2666697 B2 JP2666697 B2 JP 2666697B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は低温プラズマを用いた半
導体素子の製造に係り、特にCVD、エッチング、スパッ
タ、アッシング等の各技術の高速処理に好適なマイクロ
はプラズマ処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】低温プラズマを用いた装置を大別すれ
ば、真空中で平行平板の電極の一方に10KHz〜30M
Hz程度の高周波電圧を印加して、プラズマを発生させる
技術を用いるもの(半導体研究18;P121〜P17
0,半導体研究19;P225〜P267)と、2.4
5GHzのマイクロ波を真空室へ導入してプラズマを発生
させる技術を用いるものがある。従来、これらの内で平
行平板電極による技術が主として用いられてきた。 【0003】一方、半導体素子の微細化に伴い、プラズ
マ処理時に発生するイオンの衝撃により素子特性が影響
を受けることが問題になってきた。更に、処理能力の向
上のために処理速度を上げることが要請されている。 【0004】処理速度を高める場合、単にプラズマの密
度あるいはラジカル(イオン化直前の活性粒子)濃度を
高めるだけでは不十分である。プラズマ処理によるドラ
イエッチングや、プラズマCVDではイオンのエネルギ
ーが重要な役割をはたしている。ドライエッチングの場
合、イオンのエネルギーが大きすぎると下地の膜が削ら
れたり結晶構造に影響を与え、素子特性が劣化する。ま
た小さすぎるとエッチング面に形成されるポリマーの除
去が十分行われず、エッチング速度が低下する。または
逆にポリマーによる保護膜が形成されず、パターンの側
面がエッチングされ、パターンの寸法精度が悪くなると
いった問題を発生する。 【0005】プラズマCVDでもイオンのエネルギーが
弱いと膜組成が粗となり、エネルギーが強いと密になる
というようにイオンエネルギーが成膜に影響する。 【0006】したがってプラズマの高密度化と、イオン
エネルギーを適正に制御することが、今後のプラズマ処
理に不可欠である。公知例として特開昭56−1348
0,特開昭56−96841号公報に示されるようなマ
イクロ波を用いた方式が提案されている。 【0007】マイクロ波によりプラズマを発生させる場
合、マグネトロンにより発生したマイクロ波を低圧にし
たプラズマ発生室に放射しても、マイクロ波の電界強度
が十分でないため電子に十分なエネルギーが供給され
ず、プラズマを発生させることは困難である。したがっ
てマイクロ波によりプラズマを発生させるためには、電
子が磁場と垂直な平面を回転するサイクロトロン周波数
とマイクロ波の周波数を合致させ共鳴状態にして電子に
エネルギーを供給する方法と、マイクロ波を空胴共振器
に放射してマイクロ波の振幅を大きくし、電界強度を強
めて電子にエネルギーを供給する方法の2つがある。前
者が特開昭56−13480号公報に示されたもので有
磁場マイクロ波、あるいはECR(Electron Cyclotron
Resonance)法とよばれている。後者は特開昭56−9
6841号公報に示されたものである。 【0008】マイクロ波により発生したプラズマはマイ
クロ波より電子へ直接エネルギーを供給されるために、
プラズマと基板との間に形成されるシース間電圧はほと
んど変化しない。したがって基板を載せる電極に高周波
電圧を印加し、シース間電圧を任意にコントロールする
ことにより、高速化に必要な高いプラズマ密度と適正な
イオンエネルギーに制御できる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】プラズマ処理ではイオ
ンのエネルギーが重要な役割をはたすことをさきに述べ
た。 【0010】従来技術の中でECR方式では、特開昭5
6−13480号公報に示されるように、基板を載せた
電極に高周波電圧を印加すると、この電極の対向する側
にはアース電極がないため、高周波電流は周囲処理室と
の間に流れ、基板上でのイオンエネルギーの効果が基板
周囲で強く中心部で弱くなり、基板全体を均一な条件で
処理できないという問題があった。 【0011】また空胴共振器を使った方式では、共振器
の中でプラズマを発生させる構造のため、プラズマが発
生すると、マイクロ波の波長がプラズマの密度により変
化するため、共振条件が満たされず、プラズマが不安定
になるという問題があった。即ち、プラズマが発生する
までは共振条件が満足されているためマイクロ波の電界
強度が強くなりプラズマが発生する。しかしプラズマが
発生しプラズマ密度が高くなると、マイクロ波の波長が
変わり共振条件が満たされなくなって電界強度が小さく
なる。そして電子へのエネルギーの供給が低下しプラズ
マ密度が低下する。プラズマ密度が低下すると共振条件
が満たされ、ふたたびプラズマ密度が高まる。このよう
な現象のためプラズマを安定に発生させることは困難で
あった。 【0012】また、これらのプラズマから基板に入射す
るイオンのエネルギーを制御するため、高周波電圧印加
電極を空胴共振器内に設けると、マイクロ波の反射等が
発生し、プラズマがさらに不安定になるという問題があ
った。 【0013】本発明の目的は、安定で高密度なプラズマ
を発生させるとともに、基板に入射するイオンのエネル
ギーが、基板全体で均一にできるようにすることであ
る。 【0014】 【課題を解決するための手段】一般に、導波管あるいは
導波管の一種と考えられる空胴共振器内をマイクロ波が
進行する場合、導波管の表面には、電場,磁場に対応し
た電流が流れる。 【0015】したがってこの電流を横切るように導波管
の一部にスリットを設けると、スリットの両端に電荷が
たまり、これがマイクロ波の進行に伴って変化すること
からスリット両端間の電界が変化し導波管の外部にマイ
クロ波が放射される。 【0016】前記目的は、上記原理を応用して、マイク
ロ波プラズマ処理装置を、マイクロ波発生源と、このマ
イクロ波発生源から供給されたマイクロ波を大気中で共
振させる空胴共振器手段と、マイクロ波の波長の半分以
上の長さを有して空胴共振器手段で共振させたマイクロ
波を放射する複数のスリットを平板上に配置したスリッ
ト手段と、内部にスリット手段と対向して基板を設置し
所定の圧力に維持された状態でスリット手段から放射さ
れたマイクロ波を導入してプラズマを発生させ基板を処
理するプラズマ処理室手段と、このプラズマ処理室手段
空胴共振器手段とを分離しマイクロ波を透過する分離
手段とを備えて構成し、マイクロ波により発生させたプ
ラズマにより前記基板を処理することにより達成され
る。 【0017】 【作用】従来のECR方式では導波管の開口部より直接
マイクロ波をプラズマ発生室に放射する構成となってい
る。このためプラズマ発生室と導波管の開口部の間にア
ース電極を設置すると、マイクロ波がアース電極で反射
され、プラズマ発生室に供給できない。 【0018】本発明では導波管の端面を閉じた構造と
し、この端面にマイクロ波を放射するスリットを設け
た。そして必要に応じて、この導波管の端面をアース電
位になるようにした。 【0019】スリットの開口面積は導波管の端面全体の
1/3 程にすることができる。したがって基板を載せた電
極に高周波電圧を印加した場合、高周波電流は導波管の
端面と電極間に均等に流れ、イオンの効果を基板全面に
対し均等に発生させることができる。またスリットを通
して十分な量のマイクロ波が供給でき、高密度のプラズ
マを発生させることができる。 【0020】一方、導波管に空胴共振器を接続した場合
には空胴共振器内で共振により振幅を大きくしたマイク
ロ波がスリットを通してプラズマ発生室に放射される。
そのためプラズマ発生室を従来のように空胴共振器構造
にしなくとも、高密度のプラズマを発生させることがで
きる。 【0021】このため本発明に係る電極構造は従来のよ
うに空胴共振器との関連による制約を受けない。また空
胴共振器内ではプラズマが発生しないため、共振状態の
変化がなく、プラズマを安定に発生させることができ
る。さらに空胴共振器をアース電位に接続することで、
ECR方式の場合と同様に、電極に平行な対向電極とす
ることができ、イオンの効果も基板全体に均一に発生さ
せることができる。 【0022】 【実施例】以下に本発明の原理及び実施例を図1を用い
て説明する。 【0023】空胴共振器1はE01モードの円形空胴共振
器であり、導波管2を通してマグネトロン3からマイク
ロ波が供給される。導波管2の取付けはE01モードとの
結合をよくするため、円形空胴共振器1に対し偏心して
取り付けられている。円形空胴共振器1のもう一方の側
にはセラミックス板4とスリット板5が固定してある。
その下にはプラズマ発生室6が接続してある。尚、セラ
ミックス板4により真空に封止した構造となっている。 【0024】スリット板5の平面構造は図2 5bに示
すようE01モードの電界に対し、直角方向にリング状の
スリット開口部がある。各スリット5cの長さは2.4
5GHzのマイクロ波を用いた場合、スリットからのマイ
クロ波の放射をよくするため、マイクロ波の1/2 波長に
当る60mm以上の寸法としている。 【0025】プラズマ発生室6(図1)には電極7,ガ
ス供給管9,ガス排気管10が設けてある。電極7は絶
縁材8を介してプラズマ発生室6に固定されており、さ
らに高周波電源11が接続してある。 【0026】ガス供給管9には図示しないガス源からプ
ラズマ処理用ガスが設定流量だけ供給できるようになっ
ている。 【0027】ガス排気管10には図示しない真空排気ポ
ンプが接続してあり、プラズマ発生室内を1〜10~3To
rrの圧力にコントロールできるようになっている。 【0028】マグネトロン3を動作させマイクロ波を発
振させ、導波管2により空胴共振器1に供給する。空胴
共振器内で振幅を大きくしたマイクロ波のエネルギーは
スリット板5のスリットよりプラズマ発生室に放射され
る。プラズマ発生室に放射されたマイクロ波の振幅は空
胴共振器1で大きくなっているため、プラズマ発生室6
が空胴共振器構造でなくともプラズマが点灯し、維持さ
れる。 【0029】まず、本発明の原理を応用した例として、
エッチングの場合について説明する。ガス供給管9より
エッチングガスを供給し、ガス排気管10より排気し一
定圧力として、マイクロ波を供給して、スリット板5と
電極7の間にマイクロ波によるプラズマを発生させる。
マイクロ波はプラズマ中の電子に直接作用するために、
このプラズマと電極7の間の電位差は20〜30Vのレ
ベルである。電極7上に処理ウエハ12を置き、高周波
電源11より電極7に高周波電圧を印加する。電極7と
スリット板5は平行に設置されており、高周波電流は電
極7とスリット5の間に均等に流れる。そのため電極と
プラズマ間に発生する電界は均等になり、ウエハ12に
は全面均一なエネルギーのエッチングガスのイオンが高
周波電圧印加により制御され、入射する。 【0030】こられエッチングガスのイオンやプラズマ
中で励起されたエッチングガスの活性種(ラジカル)と
ウエハ12上の被処理膜が反応しエッチングが進行す
る。 【0031】この時入射するイオンのエネルギーが均等
であるため、ウエハ全面で均一なエッチングができる。 【0032】次に本発明の実施例として、図1の装置を
プラズマCVDへ適用した場合について説明する。Si
4およびN2,N2Oの混合ガスをガス供給管9より供
給し、プラズマによりN2O,SiH4を分解しSiO4
生成し、ウエハ12上に成膜する。さらにプラズマから
のイオンの入射により膜質が制御される。この時イオン
の入射エネルギーが均等化できるため、ウエハ全面に均
質な成膜が行える。 【0033】本実施例では円形導波管内のマイクロ波モ
ードがE01モードではある場合について説明したが、本
発生はこれに限定されるものではない。ただしスリット
が空胴共振器の表面に流れる電流に対し直角方向である
とマイクロ波放射の効率がよいため、H01モードの場合
は図3に示す構造となり、H11モードの場合は図4に示
す構造となる。 【0034】このように本発明によればプラズマ処理に
不可欠なイオンの効果が均等化でき、かつ安定なプラズ
マを発生させることができる効果がある。 【0035】図1に示す実施例ではプラズマ発生室にマ
イクロ波を放射するだけであるため、発生するプラズマ
密度が1011cm~3以上になるとマイクロ波が反射され、
それ以上プラズマ密度を高めることはできない。プラズ
マ密度が1011cm~3以上必要な場合は図5に示すように
コイル13,コルイ14により、マイクロ波の放射方向
と平行な磁場15を設ける。 【0036】本実施例の場合、マイクロ波の振幅は空胴
共振器1により高められているため、電子サイクロトロ
ンレゾナンスの状態にする必要はなく、必要なプラズマ
密度により磁場強度を選択することができる。またマイ
クロ波の振幅が従来のレゾナンス方式より大きくなるた
め、より真空度の高い領域で安定な放電を立てられる効
果もある。 【0037】図6に本発明をアッシング処理に適用した
実施例を示す。 【0038】本実施例は図1に示すものと同一番号の部
分は同じであるため、異なる部分のみ説明する。 【0039】プラズマ処理室6の内部にはメッシュ板2
0がありウエハ12はテーブル21の上に置かれてい
る。 【0040】ガス供給管9より酸素ガスを供給し、マグ
ネトロン3を動作させ、マイクロ波を供給し、スリット
板5とメッシュ板20の間にプラズマを発生させる。 【0041】メッシュ板20はマイクロ波が透過しない
寸法となっているため、プラズマはメッシュ板5とスリ
ットの間にとじ込められる。酸素ガスはプラズマにより
ラジカル状態となり、メッシュ板20を通してウエハ1
2上に供給される。この酸素ラジカルにより、ウエハ上
のレジスト膜がアッシング処理される。 【0042】以上示した実施例では円形空胴共振器とス
リット板を組合せたものについて説明してきたが、本発
明はこれに限定されるものではない。 【0043】図7にスパッタ装置に適用した例を説明す
る。 【0044】処理室33はセラミックス製であり図示し
ないガス供給口、ガス排気口により処理室内を10~4To
rr〜10~2Torrの圧力に制御できるようになっている。 【0045】処理室33内にはターゲット34とウエハ
テーブル36がある。ターゲットには高周波電源35が
接続されており、ウエハテーブル36はアースに接続さ
れている。処理室33の外側にはシールド室40と矩形
リング状の共振器31aが設けられている。 【0046】リング状共振器は矩形導波管をリングにし
たもので、リングの周長を管内波長の1/2 の整数倍にし
ている。リング状導波管の一部には終端壁を設け、共振
するマイクロ波の位置がずれないようにしている。 【0047】リング状共振器31aの平面構造を図8に
示す。共振器31にはマグネトロン32,導波管30よ
りマイクロ波が供給される。シールド室40(図7)の
外側にはコイル37,コイル38があり、カプス磁場4
2を発生する。シールド室はアルミまたはステンレス製
でありマイクロ波を外に出さないが、磁場は通す材料を
用いている。 【0048】リング状共振器の内側には全周スリット4
3が設けられている。マイクロ波をリング状共振器に供
給すると、共振器内でマイクロ波の振幅が増幅され、振
幅の大きいマイクロ波がスリット43より処理室33内
に放射される。 【0049】処理室33内にアルゴンガスを導入し10
~3Torrレべルに保つと、カプス磁場42にとじ込めら
れたプラズマがターゲット34とウエハテーブル36の
間に発生する。次に高周波電源35より高周波電圧を印
加しアルゴンガスのイオンをターゲットに入射させ、タ
ーゲット材をスパッタしてウエハ39上に成膜する。本
方式では図5に示す実施例でも述べたように振幅の大き
なマイクロ波により、より真空度の高い条件でも安定し
てプラズマを発生することができ、膜質をよくできる効
果がある。 【0050】このリング状共振器とスリットを組合せた
方式はスパッタリングのみならず、エッチング,プラズ
マCVDにも用いることができる。 【0051】図9に、本発明を図7で説明したのとほぼ
同じ構成においてエッチングに応用した場合の原理につ
いて説明する。。 【0052】基本構成は図7に説明したスパッタリング
装置と同じであるため、異なる点のみ説明する。 【0053】処理室33内には下部電極46,上部電極
45があり下部電極は絶縁物41を介して処理室に固定
され、高周波電源47より高周波電圧が印加できるよう
になっている。上部電極45はアースに接続されてい
る。 【0054】エッチングガスを導入し、処理室33内を
10~2Torrレベルの圧力に保ち、マイクロ波をリング
状共振器31に供給する。マイクロ波の振幅は増幅され
スリット43より処理室内に放射され、上部電極45と
下部電極46の間にマイクロ波によるプラズマが発生す
る。 【0055】下部電極46に高周波電圧を印加すると、
平行な電極間に高周波電流が均等に流れ、ウエハ39に
入射するイオンは均等なシース間電位差で加速されウエ
ハ全面で均一なエッチング処理特性を得ることができ
る。 【0056】以上述べたように本発明によれば、マイク
ロ波を用いてプラズマを発生させる際に、ウエハを処理
する電極と対向する面にも電極を設置することができ
る。このため均一なプラズマ処理が可能となる。更に、
プラズマ発生室を空胴共振器の構造にする必要がないた
め、電極構造,プラズマ発生室の構造に制約がなくなる
効果がある。 【0057】 【発明の効果】本発明によれば、空胴共振器内で共振に
より振幅を大きくしたマイクロ波をスリットを通してプ
ラズマ処理室内に放射するようにし、マイクロ波の共振
部とプラズマ発生部とを分離させ、共振部ではプラズマ
が発生しないような構造にしたので、マイクロ波の共振
状態に変化を来すことなくプラズマ処理室内で高密度の
プラズマを安定に発生させることができる。 【0058】また、プラズマ中へのマイクロ波の放射に
スリット手段を用いることにより、イオンやラジカルの
効果を均一に処理対象に与えることができる。 【0059】この結果、高速で最適なイオンエネルギー
によるプラズマ処理ができるという効果が得られる。更
に、均一な成膜を高速に行えるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の斜視図、 【図2】図1の実施例で用いられるスリットの平面図、 【図3】図2のスリットの別の実施例の平面図、 【図4】図2のスリットの第3の実施例の平面図、 【図5】本発明の原理を説明するエッチング装置の断面
図、 【図6】本発明を灰化装置に適用したときの一実施例の
断面図、 【図7】本発明をスパッタ装置に適用したときの一実施
例の断面図、 【図8】図7のスパッタ装置で用いられた共振器の平面
図、 【図9】本発明をエッチングに適用したときの原理を示
す断面図である。 【符号の説明】 1…空胴共振器、 5…スリット板、 6…プラズマ発生室、 7…電極、 11…高周波電源、 31…リング状共振器、 33…処理室、 34…ターゲット、 36…ウエハテーブル、 35…高周波電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/205 H01L 21/205 21/3065 21/302 B

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.マイクロ波発生源と、該マイクロ波発生源から供給
    されたマイクロ波を大気中で共振させる空胴共振器手段
    と、前記マイクロ波の波長の半分以上の長さを有して前
    記空胴共振器手段で共振させた前記マイクロ波を放射す
    る複数のスリットを平板上に配置したスリット手段と、
    内部に前記スリット手段と対向して基板を設置し所定の
    圧力に維持された状態で前記スリット手段から放射され
    たマイクロ波を導入してプラズマを発生させ前記基板を
    処理するプラズマ処理室手段と、該プラズマ処理室手段
    と前記空胴共振器手段とを分離し前記マイクロ波を透過
    する分離手段とを備え、前記マイクロ波により発生させ
    たプラズマにより前記基板を処理することを特徴とする
    マイクロ波プラズマ処理装置。 2.前記複数のスリットが、それぞれ円弧形状をしてお
    り、該円弧形状のスリットが同心円の周方向に等ピッチ
    に配置されていることを特徴とする請求項1記載のマイ
    クロ波プラズマ処理装置。 3.前記複数のスリットが、それぞれ直線形状をしてお
    り、該直線形状のスリットが同心円の半径方向に等ピッ
    チに配置されていることを特徴とする請求項1記載のマ
    イクロ波プラズマ処理装置。 4.前記複数のスリットが、それぞれ曲率の異なる曲線
    形状をしており、該曲率の異なる曲線形状のスリットが
    線対称に配置されていることを特徴とする請求項1記載
    のマイクロ波プラズマ処理装置。 5.前記プラズマ処理がエッチング処理であることを特
    徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のマイクロ波プ
    ラズマ処理装置。 6.前記プラズマ処理がCVD処理であることを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れかに記載のマイクロ波プラズマ
    処理装置。 7.マイクロ波発生源と、該マイクロ波発生源から供給
    されたマイクロ波を大気中で共振させるリング状の空胴
    共振器手段と、該空胴共振器手段で共振させた前記マイ
    クロ波を前記リング状の内側に向けて放射するスリット
    を有するスリット手段と、前記リング状の空胴共振器手
    段の内側に配置されて前記マイクロ波を透過する壁面を
    有して内部に基板を設置し所定の圧力に維持された状態
    で前記スリット手段から放射されたマイクロ波を前記マ
    イクロ波を透過する壁面を介して内部に導入してプラズ
    マを発生させ前記基板を処理するプラズマ処理室手段
    と、該プラズマ処理室手段の外周部を覆う前記マイクロ
    波を遮断する材料で構成されたシールド手段とを備え、
    前記マイクロ波により発生させたプラズマにより前記基
    板を処理することを特徴とするマイクロ波プラズマ処理
    装置。 8.前記プラズマ処理室手段は前記基板と対向する位置
    にターゲットを備え、前記マイクロ波を前記プラズマ処
    理室手段の周囲から内部に前記基板にほぼ平行な方向に
    導入し、前記プラズマ処理により前記ターゲットをスパ
    ッタして前記基板上に薄膜を形成することを特徴とする
    請求項7記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
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