JPH0655100B2 - 球形食品の製造方法および装置 - Google Patents

球形食品の製造方法および装置

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JPH0655100B2
JPH0655100B2 JP63010546A JP1054688A JPH0655100B2 JP H0655100 B2 JPH0655100 B2 JP H0655100B2 JP 63010546 A JP63010546 A JP 63010546A JP 1054688 A JP1054688 A JP 1054688A JP H0655100 B2 JPH0655100 B2 JP H0655100B2
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    • A21C9/06Apparatus for filling pieces of dough such as doughnuts
    • A21C9/066Apparatus for filling pieces of dough such as doughnuts using two separate sheets or pieces of dough with filling in between, e.g. crimped at their edges; Ravioli-making machines
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    • A21CMACHINES OR EQUIPMENT FOR MAKING OR PROCESSING DOUGHS; HANDLING BAKED ARTICLES MADE FROM DOUGH
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    • A23L7/00Cereal-derived products; Malt products; Preparation or treatment thereof
    • A23L7/10Cereal-derived products
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は外接する食用包皮によってその全面が囲まれる
球形食品の製造において、前記包皮用に平らな生地を形
成し、該生地上に前記詰め物を置き、次に該詰め物を囲
むように該包皮を形成する生地を置き、余剰の生地を切
離すことから成る、特に果実を詰め物とする球形食品を
製造する方法に関する。
(従来の技術) いわゆる果実はさみ食品、すなわち生地のよつて包まれ
た果実よりなる球形食品を製造する前記の如き技術はオ
ーストラリア特許146,847に記載されている。こ
の周知の技術においては果実を包むために生地片が使用
されるが、この生地片はくぼみ型を有する回転ローラに
よつて成形されて果実のまわりに載置され、さらにこの
果実に対して押圧されてその四方を包む皮を形成する。
型が剛直に形成されている場合には、前記詰め物を形成
する果実が不規則な形を有しているためにしばしば生地
皮に脆弱個所を発生せしめ、これは次の加工、たとえば
煮沸および圧延を行う場合に食品の外観を低下させるお
それがある。なおこの周知の技術においては詰め物とし
ての果実の大きさが比較的変化し易いことから、比較的
大量の生地を使用する必要が生じ、これも欠点の一つと
なる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は球形に成形され、かつ皮によつて四方が
囲まれた詰め物を有する食品を、前述の如き欠点を伴う
ことなく、簡単にかつ安価に製造し得る方法およびこれ
を行うための装置を供することである。
(問題を解決するための手段) 序文において説明した型の本発明による方法は、前記包
皮を形成するための生地より成る第1の平らな生地片を
弾性可撓下敷上に配置し、該生地片上に前記詰め物を形
成する少なくとも一つの詰め物片を載置し、該塊状の詰
め物上に、同様に包皮を形成するための生地より成る第
2の生地片を置き、このようにして得られる形成物を前
記両生地片の外側に作用する力によって固める際に、該
第1および第2生地片により該詰め物を固く囲繞し且つ
該第1および第2生地片が相互に結合し、圧着継目を形
成する迄前記弾性可撓下敷を通して前記第1生地片の外
側と、前記第2生地片の外側に触圧する弾性可撓上敷を
通して該第2生地片の外側とに前記外力を作用させるこ
とを特徴とする。このような技術によれば前述の目的を
効果的に達成することができ、かつ問題となる食品、た
とえば果実または果実片を詰めた球形食品、および問題
となる構造を有する他の食品、たとえば肉を詰めて料理
した卵等を簡単な態様で製造することができる。
前記第1生地片を前記弾性可撓下敷上に配置する以降に
おいて、該可撓下敷を鉢状に変形することによって前記
生地片に少なくとも一つの鉢状くぼみを形成し、該くぼ
みに前記詰め物片を挿入することを特徴とする。この実
施例の利点は詰め物片の供給および載置を簡単な態様で
行い得ることであり、その理由は第1生地片の中に形成
された鉢形のくぼみが簡単な態様で詰め物片を確実に位
置決めし得るようになるからである。
さらに有利なことには前記弾性可撓下敷きとして、かつ
場合によつては弾性可撓上敷きとしてそれぞれ弾性膜を
使用することができる。したがつて生地片を簡単な態様
で詰め物の上に置き、かつ両方の生地片を工合良く押潰
結合する圧力を得ることができ、この場合はなお詰め物
片が不均一に成形されていることに起因して生地皮の中
に脆弱個所の発生する傾向が阻止され、かつ該生地皮の
壁厚を比較的薄くすることができる。さらに詰め物対生
地の量の比を1:1となすことができる。
本発明による方法を実施する場合作業の流れをできるだ
け流動的にするために、前記鉢状くぼみを形成するため
に実質的に平らな生地片または帯状生地を平らな弾性膜
上に置き、次に該膜を鉢状に変形させることによって、
該膜上に触座する生地片を、その自重と周囲空気圧に基
づき該膜上に作用する圧力とによって同様に鉢状に変形
させることを特徴とする。
前記生地皮を詰め物片に押圧し、特に該生地片の間に堅
牢な押潰結合部分を形成し、続く食品加工、たとえば煮
沸および圧延を行う場合に作業を安全にするためには、
前記二つの生地片およびその間に位置する詰め物より成
る形成物を、凹面側が相対するようにほぼ半球形に変形
させた二つの弾性膜で固める際に、前記二つの膜の境界
領域が前記生地に触座するまで該膜を相互に近接させ、
該膜をさらに圧縮して予備成形時の初期応力を打消すこ
とにより、該両膜を相互に押圧する力と、該両膜自体の
弾性応力との作用下において前記形成物を固める方が有
利である。
作業の流れを敏速かつ簡単にし、特に本発明による方法
を効果的に実施するには、第1帯状生地を相次いで配置
される複数の弾性膜上に載置し、前記膜を鉢形に変形さ
せることによって該帯状生地に相次ぐ鉢形くぼみを形成
し、該くぼみ中に次々に詰め物片を載置し、その後次々
に前記詰め物を入れた生地くぼみを有する前記第1帯状
生地上に第2の帯状生地を載置し、該第1帯状生地のく
ぼみと整合する弾性膜で該第1帯状生地に対して押圧
し、余剰生地を切離すことによって製造すべき製品の各
片を帯状生地から切離すのが望ましい。
本発明による装置は前記詰め物の両側に位置する第1お
よび第2生地片を相互に押圧し、かつ特に前記第1生地
片にくぼみを形成するために杯状体を有し、該杯状体の
開口の上方に該開口の縁に固定して弾性可撓膜を配置す
るに際して、少なくとも一つの第1杯状体を設け、該杯
状体の弾性膜を第1生地片の外側に触座させると共に、
少なくとも一つの第2杯状体を、該杯状体が前記第1杯
状体の位置に沿って近づくように設け、該位置において
該第1杯状体の膜を前記第2杯状体の膜と整合して対向
させ、且つ第2杯状体を第1杯状体から離れる方向に移
動可能に設け、該第2杯状体の弾性膜を前記第2生地片
の外側に触座させることを特徴とする。このような設計
によれば本発明による方法を実施するに適した、製作費
の比較的安価な、正確に作動する装置にして、その構造
が簡単であり、しかも長期にわたつて安全に作動し得る
装置が得られる。
第1生地片の上に詰め物片を載置する作業および該詰め
物を生地によつて包む作業を効果的に行い得る本装置の
好適な実施例においては前記杯状体空間と作動的に連結
される圧力変換装置を設け、該圧力変換装置によって膜
の後方における該杯状体空間内の優勢な圧力に影響を与
えている。この場合前記杯状体空間を、調整自在絞りの
挿入された配管により前記圧力変換器に連結すればさら
に効果的である。
なお開口が弾性膜によつて被覆された杯状体の空間をほ
ぼ半球形に形成することによつてさらに好適な結果が得
られる。
本発明による方法を実施するための出力的に有利な装置
においては閉通路上を循環するように駆動される複数の
第1杯状体を設け、前記通路の第1個所に設ける第1生
地片に対する送給装置と、前記第1杯状体の循環方向で
前記第1個所の次に位置する第2通路個所に設ける詰め
物供給装置と、前記第1杯状体の循環方向で前記第2個
所の次に位置する第3通路個所に設ける第2生地片を供
給するための第2送給装置と、前記第1杯状体の循環方
向で前記第3個所の次に位置する第4通路個所に配置す
る第2杯状体に対する駆動装置とを設け、該駆動装置に
よって該第1杯状体の膜面に向く膜面を有する前記第2
杯状体が該第1杯状体と整合する位置において該第1杯
状体に近づきまたはこれから離れるように移動できるこ
とを特徴とする。
(実施例) 第1図のaからhまでに示された本発明の方法を実施す
るための装置の部分は第1杯状体1と第2杯状体2とを
有し、これら各杯状体はほぼ半球形の空間3,4を有し
ている。杯状体1,2の開口5,6の上にはそれぞれ弾
性可撓膜7,8が配置され、これら膜は対応する開口
5,6の縁に固定されている。前記杯状体1,2はさら
に空間3,4に通じる接続部分9,10を備え、該部分
を配管(図示せず)によつて負圧源、正圧源または周囲
大気に連結し、必要に応じ該杯状体1,2の空間内に負
圧、正圧または周囲の空気圧に対応する圧力を発生せし
め得るようになつている。この杯状体1,2は実施すべ
き方法の種々の段階において、前記開口5,6が相互に
向き合うような同軸位置で、たとえば第1図のfからh
までに示される如く、相互に近づきまたは相互に離れる
ように移動することができる。
本発明による方法の、第1図のaからhまでに示された
実施例においては先ず第1に第1図のbに示される如
く、杯状体1の弾性可撓下敷きを形成する膜7の上に、
該膜の大きさにほぼ対応する大きさの生地片14を載置
する。この時点において前記膜7は杯状体1の空間3内
の圧力および該空間3内に位置する媒体の容積を適当に
調整することによつてほぼ平となるようにされる。次に
接続部分9を通して空間3から媒体を排出し、なるべく
は該接続部分9を負圧源に連結することによつて媒体を
排出し、膜7が第1図のcに示される如くその上の生地
体14と共に鉢形に変形されるようにする。このように
生地体14内に形成されたくぼみ15の中に第1図のd
で示される如く、単数または複数の部分よりなる詰め物
16が載置される。この第1の生地片14および詰め物
16の上に次いで第2の生地片17が載置され(第1図
のe)、さらにこのようにして二つの生地片14,17
および詰め物16から得られた形成物は両方の生地片の
外側から働く力によつて圧縮される。このためには第1
図のfによつて示される如く、杯状体1の膜7と同様な
膜8を有する第2の杯状体2がその空間4から媒体を排
出することによつて鉢形に変形せしめられ、この時矢印
20によつて示される如く、杯状体2その縁が生地片1
7の上に触座するようになるまで杯状体1の方に動き、
該生地片を押圧する。杯状体2の縁が生地片17の上に
触座した後、両方の杯状体1,2の空間3,4に媒体が
吹込まれるが、これは最も簡単な場合は該空間3,4を
周囲大気に連結することによつて行うことができ、かつ
これによつて両方の生地体14,17は前記膜7,8の
弾性に起因する力により相互に押圧され、この時両方の
生地片14,17は塊状の詰め物16に強く押付けら
れ、該生地片は詰め物16をかたく囲繞するようにな
る。同時に杯状体1,2が相互に接触せしめられかつ押
圧れることによつて該杯状体の縁に両方の生地片14,
17を相互に結合する圧着継目21が形成され、この時
該圧着継目の外部に位置する生地片の残りは自然に分離
されて落下し、または追加装置(図示せず)によつて切
断されるようになすことができる。本方法のこの段階は
第1図のgに示されている。次に両方の杯状体は第1図
のhにおいて矢印22(杯状体2の上向き運動を意味す
る)の方向に再び離され、かつ最終的に成形された食品
片は膜7の弾性に起因する力(この膜を平らな形にしよ
うとする)によつて杯状体1から持上げられ、成形され
た食品23は該膜7の上に載置されて、第1図のhに示
される如くこれを取出して使用し得るようになる。
本発明による方法の別の実施例においては、杯状体1,
2に対して設けられた膜7,8を前もつて鉢形に変形す
ることなしに作業が行われる。この場合は第1図のaの
ようにして形成された杯状体1、すなわちその空間3が
周囲大気に連結されまたは閉鎖されている杯状体の上
に、第1図のbに示されるように生地片14が載置さ
れ、かつ前述の実施例の場合とは異なる先ず実質的に平
らな状態に止められる(第1図のc1)、次に生地片1
4の上に詰め物16が載置され(第1図のd1)さらに
この上に第2の生地片17が置かれる(第1図のe
1)。続いて(第1図のf1)膜が同様に実質的に平ら
になつている杯状体2を杯状体1に対して押圧し、この
時生地片14,17および詰め物16よりなる形成物
が、両方の生地片の外側に作用する力、すなわち杯状体
1,2の空間3,4が周囲大気に対して閉鎖された時
に、膜7,8の弾性および場合によつては前記空間内の
媒体の弾性から生じる力によつて圧縮される。この力が
作用する時に両方の生地片14,17は詰め物16に対
し、該詰め物をかたく囲繞するようになるまで押圧さ
れ、かつ両方の生地14,17を相互に結合する圧着継
目21が形成されるようにする(第1図のg1)。続い
て両方の杯状体1,2を再び引離せば第1図のhに示さ
れたと同様な形の食品が形成され、これを取出して使用
し得るようになる。
別の実施例は第1図のaからeの場合に説明したように
作業を行い、かつこの時第2杯状体2が第1図のeにし
たがつて鉢状に成形された膜7の中に位置する、両方の
生地片14,17および詰め物16よりなる形成物に対
して、最初は平らな膜8を第1のf2に示される如く押
圧するようになすことによつて行われ、このようにすれ
ば杯状体1,2を相互に近づける時にすでに生地体1
4,17が詰め物16に対して押圧され、かつ同時に前
もつて鉢状に成形されている生地体14の中に詰め物1
6を簡単に載置し得ると言う利点が得られる。
本発明による方法の別の実施例は、前記生地体14,1
7および詰め物16よりなる形成体を圧縮するために杯
状体1,2の空間3,4の中に正圧を発生せしめること
によつて行われ、この場合はたとえば該空間3,4が連
結部分9,10および適当な配管(図示せず)を通して
正圧源に連結される。杯状体の空間内の正圧に起因する
圧縮力を利用することは特に、生地片の間から空気を排
除し、したがつて該生地片が塊状の詰め物に密接に接触
するようになすために好適であり、この場合可撓性の膜
を使用することは、しばしば膜の弾性だけによつて圧縮
力を得るようになつている時よりも有利であり、かつ正
圧を導入して作業する場合その時々に作用する押圧力の
大きさおよび作用時間を、必要に応じ異なる作業条件に
簡単に適合せしめ得ると言う利点がある。
第2図に線図的に示された装置においては複数の杯状体
1が設けられ、該杯状体は環状通路30の上を適当な駆
動装置(図示せず)によつて段進的に移動せしめられ
る。杯状体1は第1図のaに示された杯状体と同様に形
成され、かつこの環状通路30には連結管路31,32
が設けられ、該管路には杯状体が環状通路30上を循環
する時に、杯状体の空間に通じる連結部分が時々密封的
に触座し、かつ前記連結管路が負圧源および正圧源に連
結され、杯状体1が循環する時に該杯状体の空間内に時
々負圧または正圧を発生させるようになつている。環状
通路30の上方には生地片に対する第1送給装置33が
配置され、該送給装置は循環杯状体1が環状通路30の
第1個所34にきた時にこの杯状体の上に帯状の生地片
14′を載置する。杯状体1の循環方向35においてこ
の第1個所34の次に位置する循環通路30の第2個所
36には製造すべき食品内に入れるべき詰め物16に対
する供給装置37が配置され、この時前記詰め物は前も
つて帯状生地14′の中に形成されたくぼみ15に中に
載置される。くぼみ15は杯状体1の空間3の中の媒体
を吸引して該杯状体の膜7を吸引することによつて形成
され、この吸引は杯状体の空間に通じつ連結部分を負圧
源に連結する連結管路31によつて行われる。別の供給
装置38により、第2の帯状生地片17′が循環方向3
5の方に見て通路30の第2個所36の次に位置する循
環通路1の第3個所40に導かれ、かつ詰め物16の上
に載置される。循環方向35において循環通路30の第
3個所40の次に位置する該循環通路30の第4個所4
1には複数の第2杯状体2が配置され、これら杯状体は
相互に一つのダイス42の方に動かされる。杯状体2の
膜側は第1杯状体1の膜側に向くようにされ、かつダイ
ス42によつて二頭矢印43の方向に上下に動かされる
ようになつており、このために該ダイス42には駆動装
置(図示せず)が連結されている。杯状体2の空間は連
結配管44を通して負圧源および正圧源に連結すること
ができ、したがつて該杯状体2の空間に負圧または正圧
を発生せしめ、あるいは所要の如く周囲大気に対応する
圧力を発生させることができる。作業に際しては循環通
路30の上を導かれる杯状体1がそれぞれ間欠的にある
区間、すなわち循環方向35においてダイス42上に次
々に配置された杯状体2の数に対応する区間にわたつて
押動され、すなわち第2図に示された場合は4個の杯状
体に対応する区間にわたつて押動される。したがつてま
た各運動サイクルが行われる時には、前記ダイス42に
配置された杯状体2によつて、製造すべき食品が4個同
時に完成され、このようにして本装置の出力はただ一つ
の杯状体2によつて作業を行う場合に比し著しく向上す
る。その理由は第1および第2生地片およびこれらの間
の詰め物よりなる形成物を圧縮して球状の食品を形成す
るにはある時間を必要とし、この時間をこれ以上短縮す
れば製品の品質を低下させるようになるからである。前
記装置の出力はさらに該装置に複数の列の循環杯状体を
並列に配置し、この列が第2図の面に垂直に見て前後に
位置するようにし、かつ対応する複数の杯状体2と、対
応する大きさを有するように形成された供給装置とを設
け、これによつて生地片および詰め物を供給するように
なすことにより生産を増加させることができる。作業に
際しては第2図に示された装置の場合は、杯状体2が生
地片17′と接触する直前までは杯状体1の空間内に負
圧が保持されるようにし、次に連結管路32を通して杯
状体1の空間に媒体を供給することによつて正圧を発生
せしめ、かつ同様に杯状体2の空間にも正圧が発生する
ようになす方が有利であり、この場合前記生地および詰
め物の性質にしたがつて、杯状体2および生地片17′
の接触が生じる前に、該杯状体2の空間内においてその
膜に負圧を作用させることにより、該膜が鉢状に膨らみ
または平らになるようにすることができる。杯状体1,
2の空間に正圧を発生させることにより、生地片1
4′,17′の間にある空気は効果的に外部に押出され
る。生地片14′,17′は圧縮される時に杯状体の縁
において相互に圧着され、すなわち接着され、同時に余
剰の生地が切離される。帯状生地によつて作業を行う図
示の場合はこの余剰の生地は孔の明いた帯状生地45の
形で外方に導かれる。球状に成形された目的の食品片2
3は杯状体2が上方に移動した後杯状体1の膜から取外
される。
杯状体に取付けられる膜は目的にかなうようにゴムによ
つて形成され、この場合その時々の要求に応じ弾性、耐
久性、付着性および付着回避性に対応して広い範囲か
ら、使用可能な種類の天然ゴムおよび合成ゴムが選択さ
れる。
第2図に示された装置においては、供給装置すなわち送
給装置33,38から帯状の生地片14′,17′が次
の加工を受けるように準備される。もし必要であれば1
個または少数の球状食品を形成するようにされた小さな
生地片を次の加工個所に導き、この時たとえば適当な切
断装置によつて移動しつつある帯状生地を切断するよう
になすことができる。
前述の如く生地片および詰め物を圧縮するに要する力は
膜の弾性および杯状体の空間内にある媒体によつて発生
させることができる。同様な作用は第3図に示した杯状
体の場合も生じ、この杯状体は弾性可撓材料よりなる床
51の挿入されたリング50よりなり、かつ第1図に示
されたものと同様に弾性膜7を備えている。
杯状体に取付けられた膜の形の変化、たとえば該膜の鉢
形ふくらみの形成、および杯状体の空間から前記膜に作
用する力の変動は杯状体1,2の空間容積の変化に起因
して生じる。これに関係する実施例は第4図および第5
図に示されており、第4図に示された実施例においては
杯状体1の中にピストン52が配置され、該ピストンは
作業中に双頭矢印53の方向に往復運動を行うことがで
き、これによつて膜7を備えた杯状体1の空間3の容
積、したがつてこの空間3内の圧力は変化し、これに対
応して膜7が変形するようになる。この場合ピストン5
2の往復運動は適当な駆動装置、たとえば可動的に配置
された杯状体1の場合は曲線案内によつて与えられる
が、このようなピストン52に対しては他の形の駆動装
置、たとえば液圧駆動装置も考えられる。第5図に示さ
れた実施例の場合も同様であり、この時は杯状体1の空
間3は下方に向き、かつ膜のロール55によつて閉鎖さ
れており、該膜の中間部分56は適当な駆動装置によつ
て双頭矢印57の方向に昇降運動を行い得るようにされ
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図のaからhは本発明による方法の実施例の相次く
段階と、この方法を実施するための装置の詳細とを示す
図、第1図のc1からg1は本発明による方法の別の実
施例の相次ぐ段階を示す図、第1図のf2は本発明によ
る方法の別の実施例の1段階を示す図で、第1図のaか
らhにおける説明に対応するもの、第2図は本発明によ
る方法を実施するために設けられた装置の線図的側面
図、第3図、第4図および第5図は第1図のaに示され
た装置部分の変型を示す図。 1…第1杯状体、2…第2杯状体、7,8…可撓膜、1
4,14′…第1生地片、15…くぼみ、16…詰め
物、17,17′…第2生地片、23…食品、30…環
状通路、33…送給装置、37…供給装置、42…ダイ
ス。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外接する食用包皮によってその全面が囲ま
    れる球形食品の製造において、前記包皮用に平らな生地
    を形成し、該生地上に前記詰め物を置き、次に該詰め物
    を囲むように該包皮を形成する生地を置き、余剰の生地
    を切離すことから成る、特に果実を詰め物とする球形食
    品を製造する方法にして、前記包皮を形成するための生
    地より成る第1の平らな生地片を弾性可撓下敷上に配置
    し、該生地片上に前記詰め物を形成する少なくとも一つ
    の詰め物片を載置し、該塊状の詰め物上に、同様に包皮
    を形成するための生地より成る第2の生地片を置き、こ
    のようにして得られる形成物を前記両生地片の外側に作
    用する力によって固める際に、該第1および第2生地片
    により該詰め物を固く囲繞し且つ該第1および第2生地
    片が相互に結合し、圧着継目を形成する迄前記弾性可撓
    下敷を通して前記第1生地片の外側と、前記第2生地片
    の外側に触圧する弾性可撓上敷を通して該第2生地片の
    外側とに前記外力を作用させることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の方法におい
    て、前記第1生地片を前記弾性可撓下敷上に配置する以
    降において、該可撓下敷を鉢状に変形することによって
    前記生地片に少なくとも一つの鉢状くぼみを形成し、該
    くぼみに前記詰め物片を挿入することを特徴とする方
    法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項記載の
    方法において、前記弾性可撓下敷および場合によっては
    弾性可撓上敷としてそれぞれ弾性膜を使用することを特
    徴とする方法。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第2項または第3項記載の
    方法において、前記鉢状くぼみを形成するために実質的
    に平らな生地片または帯状生地を平らな弾性膜上に置
    き、次に該膜を鉢状に変形させることによって、該膜上
    に触座する生地片を、その自重と周囲空気圧に基づき該
    膜上に作用する圧力とによって同様に鉢状に変形させる
    ことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第3項または第4項記載の
    方法において、前記二つの生地片およびその間に位置す
    る詰め物より成る形成物を、凹面側が相対するようにほ
    ぼ半球形に変形させた二つの弾性膜で固める際に、前記
    二つの膜の境界領域が前記生地に触座するまで該膜を相
    互に近接させ、該膜をさらに圧縮して予備成形時の初期
    応力を打消すことにより、該両膜を相互に押圧する力
    と、該両膜自体の弾性応力との作用下において前記形成
    物を固めることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第4項または第5項記載の
    方法において、第1帯状生地を相次いで配置される複数
    の弾性膜上に載置し、前記膜を鉢形に変形させることに
    よって該帯状生地に相次ぐ鉢形くぼみを形成し、該くぼ
    み中に次々に詰め物片を載置し、その後次々に前記詰め
    物を入れた生地くぼみを有する前記第1帯状生地上に第
    2の帯状生地を載置し、該第1帯状生地のくぼみと整合
    する弾性膜で該第1帯状生地に対して押圧し、余剰生地
    を切離すことによって製造すべき製品の各片を帯状生地
    から切離すことを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第1項から第6項までの何
    れか一つの項に記載の方法を実施するための装置であっ
    て、前記詰め物の両側に位置する第1および第2生地片
    を相互に押圧し、かつ特に前記第1生地片にくぼみを形
    成するために杯状体を有し、該杯状体の開口の上方に該
    開口の縁に固定して弾性可撓膜を配置するに際して、少
    なくとも一つの第1杯状体を設け、該杯状体の弾性膜を
    第1生地片の外側に触座させると共に、少なくとも一つ
    の第2杯状体を、該杯状体が前記第1杯状体の位置に沿
    って近づくように設け、該位置において該第1杯状体の
    膜を前記第2杯状体の膜と整合して対向させ、且つ第2
    杯状体を第1杯状体から離れる方向に移動可能に設け、
    該第2杯状体の弾性膜を前記第2生地片の外側に触座さ
    せることを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第7項記載の装置におい
    て、前記杯状体空間と作動的に連結される圧力変換装置
    を設け、該圧力変換装置によって膜の後方における該杯
    状体空間内の優勢な圧力に影響を与えることを特徴とす
    る装置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第8項記載の装置におい
    て、前記杯状体空間を、調整自在絞りを備える配管によ
    り前記圧力変換装置に連結することを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第8項または第9項記載
    の装置において、前記調整自在絞りが自由空間に開口す
    る閉鎖自在の流動通路を有することを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】特許請求の範囲第7項から第10項まで
    の何れか一つの項に記載の装置において、前記杯状体空
    間をほぼ半球形に形成し、該杯状体の開口を前記弾性膜
    によって被覆することを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】特許請求の範囲第7項から第11項まで
    の何れか一つの項に記載の装置において、閉通路上を循
    環するように駆動される複数の第1杯状体を設け、前記
    通路の第1個所に設ける第1生地片に対する送給装置
    と、前記第1杯状体の循環方向で前記第1個所の次に位
    置する第2通路個所に設ける詰め物供給装置と、前記第
    1杯状体の循環方向で前記第2個所の次に位置する第3
    通路個所に設ける第2生地片を供給するための第2送給
    装置と、前記第1杯状体の循環方向で前記第3個所の次
    に位置する第4通路個所に配置する第2杯状体に対する
    駆動装置とを設け、該駆動装置によって該第1杯状体の
    膜面に向く膜面を有する前記第2杯状体が該第1杯状体
    と整合する位置において該第1杯状体に近づきまたはこ
    れから離れるように移動できることを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】特許請求の範囲第8項から第12項まで
    の何れか一つの項に記載の装置において、前記膜の後方
    に位置する前記第1杯状体の空間が、前記循環通路の第
    1個所と第4個所との間に位置する区域で排気されるこ
    とを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】特許請求の範囲第13項記載の装置にお
    いて、前記膜の後方に位置する前記杯状体の空間が循環
    通路の第4個所の区域において正圧を受けることを特徴
    とする装置。
  15. 【請求項15】特許請求の範囲第7項から第14項まで
    の何れか一つの項に記載の装置において、前記弾性膜が
    ゴムから成ることを特徴とする装置。
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