JPH0655094B2 - 釣用リ−ルのスプ−ル着脱機構 - Google Patents

釣用リ−ルのスプ−ル着脱機構

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JPH0655094B2
JPH0655094B2 JP62090337A JP9033787A JPH0655094B2 JP H0655094 B2 JPH0655094 B2 JP H0655094B2 JP 62090337 A JP62090337 A JP 62090337A JP 9033787 A JP9033787 A JP 9033787A JP H0655094 B2 JPH0655094 B2 JP H0655094B2
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一夫 宮本
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緑工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、竿に固定する本体に突設した支軸に、糸を巻
くスプールの両側面間に貫設した中心孔を挿通して、本
体にスプールを着脱可能に軸支する釣用リールのスプー
ル着脱機構に関する。
<従来の技術> この種の釣用リールのスプール着脱機構は、実公昭35-2
4576号公報に開示されているように、本体に突設した支
軸に、スプールの両側面間に貫設した中心孔を挿通し、
スプールの片側の側面に、スプールの中心孔の開口を覆
う凹部を形成した取付体をビス止めし、取付体の凹部
に、本体の支軸の先端部を挿入する係合孔を貫通した係
合子を上下動可能に収容し、また、係合子を下側に弾圧
する螺旋ばねを収容し、係合子の係合孔の上端の周縁
を、本体の支軸の先端部に周設した係合溝に挿入し、係
合子の棒状下端部を取付体の下側に突出している。
係合子の棒状下端部を指で螺旋ばねに抗して押すと、係
合子の係合孔と本体の支軸先端部の係合溝との係合が解
除され、スプールが本体の支軸から抜出可能になる。
<発明が解決しようとする課題> ところが、上記の従来品においては、取付体の周面に突
出した係合子の棒状下端部に糸が引っ掛かって絡み付く
おそれがある。
また、スプールを取り外す際に指で操作する係合子の棒
状下端部は、スプールの側面と取付体の周面の間に位置
するので、指が引っ掛かり難くて、操作が困難である。
特に、手が寒さでかじかんでいるときや、手袋をはめて
いるときには、操作が著しく困難である。
そこで、操作性を高めるため、係合子の棒状下端部を大
きく突出することが考えられるが、このようにすると、
棒状下端部に糸を引っ掛かって絡み付くおそれが非常に
高くなる。
結局、従来品は、スプールの取外操作が困難であり、ま
た、その操作部に糸を引っ掛かり易い。
本発明の目的は、上記のようは従来の課題を解決するこ
とである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、竿に固定する本体に突設した支軸に糸を巻く
スプールの両側面間に貫設した中心孔を挿通して、本体
にスプールを着脱可能に軸支する釣用リールにおいて、 スプールの片側の側面に、その側面から突出する本体の
支軸の先端部が挿入する係合長孔を貫設した係止板と、
係止板の移動を案内する案内機構を設けて、係止板をそ
の係合長孔の長手方向に沿って移動可能に取り付け、 係止板をその係合長孔の一端側に弾圧するばねを設け
て、係止板の係合長孔の他端の周縁を、本体の支軸の先
端部に周設した係合溝に挿入し、 係止板に、係止板と案内機構及びばねを覆うドーム状の
キャップを被嵌し、 キャップを係止板の係合長孔の他端側にばねに抗して押
すと、係止板がその係合長孔の他端側に移動して、係止
板の係合長孔の他端と本体の支軸の係合溝との係合が解
除される構成にしたことを特徴とするスプール着脱機構
である。
<作用> 本発明においては、キャップをばねに抗して押すと、係
止板の係合長孔と本体の支軸の係合溝との係合が解除さ
れ、スプールが本体の支軸から抜出可能になる。
キャップは、スプールの側面に突出したスプール着脱機
構を覆い、ドーム状の形状をしている。
<発明の効果> 本発明においては、操作部は、スプールの側面に突出し
たスプール着脱機構を覆うドーム状のキャップであるの
で、従来品の係合子の棒状下端部とは異なり、糸が引っ
掛かり難く、かつ、手がかじかんでいるときや手袋をは
めているときでも操作し易い。
<実施例> 本例のスプール着脱機構を備えた釣用リールは、第1図
乃至第3図に示すように、フライキャスティングリール
であり、第6図に示すように、本体1とスプール9から
なる。
本体1は、第1図と第3図又は第6図に示すように、円
盤状の基盤2の内面中心位置に支軸3を突設し、支軸3
の先端部を円錐台形状の先細部4に形成し、支軸の先端
部4の根元位置に係合溝5を周設している。
基盤2の上端には、第1図又は第6図に示すように、横
片6を支軸3と平行に突設し、横片6の上に、図示しな
い竿を取り付ける取付片7を支軸3と直交する方向に沿
って固定し、基盤2の下端に横片8を支軸3と平行に突
設している。
スプール9は、第1図と第3図又は第6図に示すよう
に、軸部10の両端面間に中心孔11を貫設し、軸部1
0の両端外周にそれぞれ円形状のフランジ板12、13
を設けている。
外側のフランジ板12の周辺部外面には、第1図と第2
図又は第6図に示すように、スプール回転用の軸状の摘
み14を中心孔11と平行に軸支し、また、内側のフラ
ンジ板13の中心部外面には、第1図と第3図又は第6
図に示すように、スプール回転速度調節機構の円環状の
爪車15を固定している。
スプール9の外側面には、第1図乃至第3図又は第6図
に示すように、スプールの中心孔11の開口を覆う係止
板16を重合し、摘み14の下方に位置する係止板16
の中央部の下側寄り位置に、上下方向に沿った係合長孔
17を貫設し、係止板の係合長孔17の上部をスプール
の中心孔11の開口に連通している。
係止板16の左右の両側部には、第2図と第3図に示す
ように、それぞれ、上下方向に沿った案内長孔18を貫
設し、各案内長孔18に摺嵌した各止めねじ19をそれ
ぞれスプール9の外側面に螺着し、また、第1図と第2
図に示すように、係止板16の中央部上側位置に、上下
方向に沿った案内溝20を貫設し、案内溝20に、スプ
ール9の外側面に突設した案内ピン21を摺嵌してい
る。即ち、両案内長孔18と両止めねじ19及び案内溝
20と案内ピン21によって係止板16の案内機構を構
成して、係止板16を摘み14に向って上下方向に摺動
可能に取り付けている。
係止板16の外側には、第1図乃至第3図又は第6図に
示すように、針金を屈曲したばね22を配置し、ばね2
2の両端部をそれぞれ左右の各止めねじ19に巻着し、
ばね22の屈曲中央部を係止板16の屈曲下端に当接し
て、係止板16を摘み14と反対側の下側に弾圧する構
成にしている。
係止板16がばね22によって下側に弾圧されていると
きには、第1図と第2図又は第6図に示すように、係止
板の係合長孔17の上端周縁がスプールの中心孔11の
開口上部に突出し、また、係止板16がばね22に抗し
て上側に押圧されているときには、第4図と第5図に示
すように、係止板の係合長孔17の上端周縁がスプール
の中心孔11の開口上部に突出しない構成にしている。
係止板16の外側には、第1図乃至第3図又は第6図に
示すように、係止板16の上辺の中央部から折り返した
帯状の弾性板23を配置し、弾性板23の下端を係止板
の係合長孔17の上部に対置している。
係止板16の上辺の左右端には、第2図に示すように、
それぞれ、係止板16の屈曲下端と同様な屈曲端を形成
し、係止板16の下端と左右端の屈曲端をそれぞれ先細
状に形成し、係止板16の外回りに合成樹脂製の円環2
4を嵌合して、円環24の内周面に係止板16の下端と
左右端の先細状の屈曲端を突き刺し、円環24を係止板
16の外回りに嵌着している。
円環24の外周面には、第1図乃至第3図又は第6図に
示すように、円環24、係止板16、案内ピン21、両
止めねじ19、ばね22と弾性板23を覆うドーム状の
キャップ25の開口部を嵌合して、キャップ25を係止
板16に被嵌している。
なお、キャップ25の寸法は、外形が20mm強であり、
高さ6mm弱である。
本例のスプール着脱機構を備えた釣用リールは、本体の
支軸3をスプールの中心孔11に挿嵌して、スプール9
を本体1に嵌め込むと、支軸3の先細部4の先端が係止
板の係合長孔17の上部に突入し、支軸の先細部4の円
錐面状周面が、スプールの中心孔11の開口上部に突出
した係止板の係合長孔17の上端周縁に当接する。
次に、スプール9を本体の基盤2側に強く押し込むと、
係止板の係合長孔17の上端周縁が支軸の先細部4の円
錐面状周面に押されて、第4図と第5図に示すように、
係止板16がばね22に抗して摘み14側の上側に摺動
し、支軸の先細部4が係止板の係合長孔17の上部を通
過する。
すると、係止板16がばね22の弾性力によって下側に
摺動し、第1図と第2図に示すように、係止板の係合長
孔17の上端周縁がスプールの中心孔11の上部に突出
して支軸の係合溝5に挿入し、係止板の係合長孔17と
支軸の係合溝5の係合によってスプール9に抜け止めが
施される。
また、同時に、係止板の係合長孔17を通過した支軸の
先細部4には、第1図乃至第3図に示すように、弾性板
23の下部が弾接して、支軸3を基盤2側に押し戻す力
が作用し、支軸の係合溝5の先細部4側の側面が係止板
の係合長孔17の上端周縁に当接し、スプール9が支軸
3の軸方向に移動するのが防止される。
本体1からスプール9を取り外す場合は、キャップ25
は摘み14側の上側にばね22に抗して指で押圧する。
すると、第4図と第5図に示すように、キャップ25と
共に係止板16が上側に摺動し、係止板の係合長孔17
の上端周縁が支軸の係合溝5から抜け出てスプールの中
心孔11の上部に突出しなくなり、係止板の係合長孔1
7と支軸の係合溝5の係合が解除され、スプール9の抜
け止めが解除される。
次に、スプール9は、その抜け止めが解除された状態
で、本体の基盤2と反対側に引き出す。
すると、本体の支軸3がスプールの中心孔11から抜け
出て、第6図に示すように、スプール9が本体1から取
り外される。
本例のスプール着脱機構を備えた釣用リールにおいて
は、操作部は、スプール9の側面に突出したスプール着
脱機構を覆うドーム状のキャップ25であるので、糸が
引っ掛かり難く、かつ、手がかじかんでいるときや手袋
をはめているときでも操作し易い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例のスプール着脱機構を備えた
釣用リールの縦断側面図であって、第2図のI−I線断
面図である。 第2図は、同釣用リールの一部破断正面図である。 第3図は、第2図のIII−III線断面図である。 第4図は、同釣用リールのキャップ押圧状態を示す一部
破断部分正面図である。 第5図は、同釣用リールのキャップ押圧状態を示す部分
縦断側面図である。 第6図は、同釣用リールの本体とスプールの分離状態を
示す縦断側面図である。 1:本体、3:支軸 4:先細部、先端部 5:係合溝、9:スプール 11:中心孔、16:係止板 17:係合長孔、18,19,20,21:案内機構、
22:ばね 25:キャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】竿に固定する本体に突設した支軸に、糸を
    巻くスプールの両側面間に貫設した中心孔を挿通して、
    本体にスプールを着脱可能に軸支する釣用リールにおい
    て、 スプールの片側の側面に、その側面から突出する本体の
    支軸の先端部が挿入する係合長孔を貫設した係止板と、
    係止板の移動を案内する案内機構を設けて、係止板をそ
    の係合長孔の長手方向に沿って移動可能に取り付け、 係止板をその係合長孔の一端側に弾圧するばねを設け
    て、係止板の係合長孔の他端の周縁を、本体の支軸の先
    端部に周設した係合溝に挿入し、 係止板に、係止板と案内機構及びばねを覆うドーム状の
    キャップを被嵌し、 キャップを係止板の係合長孔の他端側にばねに抗して押
    すと、係止板がその係合長孔の他端側に移動して、係止
    板の係合長孔の他端と本体の支軸の係合溝との係合が解
    除される構成にしたことを特徴とするスプール着脱機
    構。
JP62090337A 1987-04-13 1987-04-13 釣用リ−ルのスプ−ル着脱機構 Expired - Lifetime JPH0655094B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0555875U (ja) * 1992-01-17 1993-07-27 ダイワ精工株式会社 魚釣用リ−ル
JPH0664462U (ja) * 1993-02-25 1994-09-13 ダイワ精工株式会社 魚釣用片軸受型リ−ル
JP6010384B2 (ja) * 2012-08-02 2016-10-19 株式会社シマノ 釣り用リールのスプール着脱機構

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