JPH0654649A - 噛み心地の改善された無糖チューインガム及びその製法 - Google Patents
噛み心地の改善された無糖チューインガム及びその製法Info
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- JPH0654649A JPH0654649A JP4229398A JP22939892A JPH0654649A JP H0654649 A JPH0654649 A JP H0654649A JP 4229398 A JP4229398 A JP 4229398A JP 22939892 A JP22939892 A JP 22939892A JP H0654649 A JPH0654649 A JP H0654649A
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Abstract
し、マルチトール純度が95〜100重量%で、粒径2
0〜60ミクロンの結晶性マルチトール粉末を、製品の
チューインガム重量に対して40〜80重量%含有する
ことを特徴とする、噛み心地の改善された無糖チューイ
ンガム。 【効果】 製造時の展延性が良好で、適度に柔軟な混合
物が得られ、チューインガムにした後の甘味の発現が早
く、且つ甘味が持続し、噛みはじめが適度に柔らかく、
噛み心地の良い無糖チューインガムを得ることができ
る。
Description
ーインガム及びその製法に関するものである。
に物を噛むことが大変有効であることが知られつつあ
り、物を噛むことの重要性が見直されているが、噛む物
のうちでも大変有効で、且つ、幅広い年齢層に好まれて
いるものの一つに、チューインガムがある。
砂糖、ブドウ糖、水飴、異性化糖等が使用されてきた。
と甘味を有しており、チューインガムに要求される適度
な柔らかい噛み心地や滑らかな感触をも併せて備えてい
たので広く使用されてきたが、チューインガムは口腔内
に比較的長い時間存在し、歯の表面に唾液と共に押し付
けられることから、やがて、虫歯を生成しやすいと云
う、従来の甘味料の欠点が指摘されるに至った。
のは、従来の糖類に近い性質及び構造を有する、ソルビ
トール、マンニトール、マルチトール等に代表される各
種糖アルコール類であり、特開昭58−198250号
公報等に記載されているように、各種高甘味度甘味料等
との組み合わせ使用等も検討されてきた。
材として使用した無糖チューインガムが紹介されてきた
が、これらの無糖チューインガムには、一方では、虫歯
になりにくいことや、砂糖等の従来の糖に近い甘味質の
ような長所があったが、製造時の柔軟性や展延性が悪
く、更に、口に入れて噛んだときに非常に硬く感じると
云う短所があり、更に、砂糖等の糖類に較べて甘味が遅
く感じられてしかも甘味が持続しにくいと云う短所もあ
って、無糖チューインガムの需要が伸びない大きな理由
の一つになっていた。
できて、噛みはじめてから甘味が早く感じられつつ甘味
が持続し、しかも噛み心地の改善されたチューインガム
の開発が要望されていたのである。
記の通りである。
短所を解消するべく鋭意ガムの性質を研究した結果、従
来の無糖チューインガムに使用していたマルチトールの
品質及び形状を、無水結晶マルチトール含有量の範囲、
マルチトール純度、粒径等の点で厳しく調節することに
よって、口中での甘味の発現が早く且つ甘味が持続し、
しかも著しく噛み心地が改善された無糖チューインガム
を得ることに成功し、本発明を完成するに至った。
ールを50重量%(以下単に%と云うことがある)以上
含有し、マルチトール純度が95〜100%で、粒径2
0〜60ミクロンの結晶性マルチトール粉末を、製品の
チューインガム重量に対して40〜80%含有すること
を特徴とする、噛み心地の改善された無糖チューインガ
ムである。
ールを70%以上含有し、マルチトール純度が95〜1
00%で、粒径30〜50ミクロンの結晶性マルチトー
ル粉末を、製品のチューインガム重量に対して50〜7
0%含有することを特徴とする、噛み心地の改善された
無糖チューインガムである。
ールを50%以上含有し、マルチトール純度が95〜1
00%で、粒径20〜60ミクロンの結晶性マルチトー
ル粉末を、製品のチューインガム重量に対して40〜8
0%用いることを特徴とする、噛み心地の改善された無
糖チューインガムの製法である。
は、その製造法は特に限定されないが、結晶の比率が高
くなるような製造方法のほうが好ましく、その意味か
ら、スラリーをそのまま固化する方法よりも、分蜜法の
ほうが好ましい。
の中に含有する結晶成分が比較的高いものが好ましく、
その好ましい含有量の範囲は50重量%以上であるが、
この含有量は、製造時の展延性と柔軟性、更に、甘味の
発現の速さやチューインガムの噛み心地に対して大きな
影響を与える。
場合には、製造時に硬くなってしまうことが多く、展延
性に悪影響を及ぼし、チューインガムにした後にも甘味
の発現が遅く、しかも硬くて噛み心地が悪くなることが
多い。
粉末は、マルチトールの純度が非常に高いものが好まし
く、その好ましい純度は固形分中のマルチトール純度が
95〜100%の範囲である。
粉末の粒径も、出来上がるチューインガムの性質に影響
があるが、その好ましい粒径は、20〜60ミクロン程
度である。
める結晶性マルチトール粉末の量は、40〜80%が好
ましく、この範囲を外れた配合でガムを製造することも
できるが、他の材料の割合が多過ぎたり、少な過ぎたり
するので、その場合の品質は、噛み心地や味等の点から
好ましくないことが多い。
マルチトール粉末と組み合わせて、他の単独又は複数の
甘味料を有利に使用することができるが、本発明の目的
を満足するものであれば、その種類については制約され
ない。
甘味料の例を挙げれば、グリセリン、キシリトール、ソ
ルビトール、マンニトール、ラクチトール、エリスリト
ール、パラチニット、還元澱粉加水分解物、還元分岐オ
リゴ糖、還元キシロオリゴ糖等の糖アルコール、アスパ
ルテーム、グリチルリチン、サッカリン、ステビオシ
ド、レバウシド、ズルチン、アリテーム、トリクロロシ
ュクロース等の高甘味度甘味料などがある。
いことや、カロリーが低いなどの特性を有するパラチノ
ースや左旋糖(L−シュガー類)も、結晶性マルチトー
ル粉末と組み合わせて有利に使用することができる。
使用量は、本発明の特徴である、製造時の良好な展延性
や柔軟性、チューインガムにした時の適度な柔らかい噛
み心地を失わない範囲であればよいが、その量は、組み
合わせて使用する甘味料の甘味度やその他の性質により
大きく変化する。
使用されている天然又は合成のガムベース、柔軟剤、香
料、乳化剤等があるが、これらの種類にも量にも、結晶
性マルチトール粉末に関する本発明の配合割合が満足さ
れる範囲であれば特に制約が無い。
インガムを製造するうえで、その製造手順にも格別の制
約はなく、前記、結晶性マルチトール粉末の性質と形状
を厳密に管理し、従来の甘味料を、結晶性マルチトール
粉末に置き換えることによって、製造時の展延性が良好
で、適度に柔軟なものが得られ、チューインガムにした
後の甘味の発現が早く、且つ甘味が持続し、噛みはじめ
が適度に柔らかく、噛み心地の良いテクスチャーを得る
ことができる。
具体的に説明するが、例中の%は特に断らない限り重量
%を表すものとする。
よって制限されるものではない。
製、風船ガムベース]100gに、結晶性マルチトール
粉末[東和化成工業(株)製、レシス(登録商標)]26
5g、還元澱粉加水分解物[東和化成工業(株)製、PO
−40(登録商標)]20g、ソルビトール[東和化成
工業(株)製、ソルビットL]8g、ストロベリーフレー
バー4g、クエン酸3gを加えて55℃で20分間充分
にニーディングし、室温でロールにかけて展延し、板状
にした後、冷却し、通常の板ガムの大きさに切って包装
を行い、本発明のチューインガム(実施品−1)約40
0gを得た。
グしている時は、混合物が適度な柔らかさを有していた
ため混練し易く、圧延ロールにかけたときにも展延が容
易であった。
に入れた後早く甘味を発現し、噛み始めが適度に柔らか
い良好な噛み心地で、甘味が比較的持続する優れた品質
であった。
製、味ガムベース]80gに、結晶性マルチトール粉末
[東和化成工業(株)製、レシス(登録商標)]260
g、還元澱粉加水分解物[東和化成工業(株)製、PO−
40(登録商標)]41g、ソルビトール[東和化成工
業(株)製、ソルビットL]12g、ストロベリーフレー
バー4g、クエン酸3gを加えて55℃で約25分間充
分にニーディングし、室温でロールにかけて展延し、板
状にした後、通常の板ガムの大きさに切って、本発明の
チューインガム(実施品−2)約400gを得た。
た後早く甘味を発現し、噛み始めが適度に柔らかい良好
な噛み心地で、甘味が比較的持続する優れた品質であっ
た。
えてソルビトール粉末[東和化成工業(株)製、ソルビッ
トWP−50M]を使用した以外は実施例−1と全く同
様にして比較品−1のチューインガムを得た。
えてソルビトール粉末[東和化成工業(株)製、ソルビッ
トDP−50M]を使用した以外は実施例−2と全く同
様にして比較品−2のチューインガムを得た。
品−2及び比較品−2の組み合わせで、それぞれを20
人から成る訓練されたパネルで、甘味発現のはやさ(甘
味の発現が早い=+1、遅い=−1、同等=0)、甘味
の持続性(甘味を感じる時間が長い=+1、遅い=−
1、同等=0)、噛みはじめの噛み心地(柔らかい=+
1、硬い=−1、同等=0)について官能検査を行い、
表1及び表2に示す結果を得た。
適度に柔軟な混合物が得られ、チューインガムにした後
の甘味の発現が早く、且つ甘味が持続し、噛みはじめが
適度に柔らかく、噛み心地の良い無糖チューインガムを
得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 無水結晶マルチトールを50重量%以上
含有し、マルチトール純度が95〜100重量%で、粒
径20〜60ミクロンの結晶性マルチトール粉末を、製
品のチューインガム重量に対して40〜80重量%含有
することを特徴とする、噛み心地の改善された無糖チュ
ーインガム。 - 【請求項2】 無水結晶マルチトールを70重量%以上
含有し、マルチトール純度が95〜100重量%で、粒
径30〜50ミクロンの結晶性マルチトール粉末を、製
品のチューインガム重量に対して50〜70重量%含有
することを特徴とする、噛み心地の改善された無糖チュ
ーインガム。 - 【請求項3】 無水結晶マルチトールを50重量%以上
含有し、マルチトール純度が95〜100重量%で、粒
径20〜60ミクロンの結晶性マルチトール粉末を、製
品のチューインガム重量に対して40〜80重量%用い
ることを特徴とする、噛み心地の改善された無糖チュー
インガムの製法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP04229398A JP3089514B2 (ja) | 1992-08-06 | 1992-08-06 | 噛み心地の改善された無糖チューインガム及びその製法 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0664960A1 (fr) * | 1994-02-01 | 1995-08-02 | Roquette FrÀ¨res | Composition de chewing-gum présentant une qualité organoleptique améliorée et procédé permettant de préparer un tel chewing-gum |
JP2016530885A (ja) * | 2013-09-02 | 2016-10-06 | ロケット フレールRoquette Freres | 粉末状のマルチトールを含有するチューインガムの硬さを向上させるための固結防止剤の使用 |
JP2018509925A (ja) * | 2015-03-31 | 2018-04-12 | ロケット フレールRoquette Freres | 結晶アルロース粒子を含有するチューインガム組成物 |
US10723577B2 (en) | 2013-03-12 | 2020-07-28 | United States Postal Service | System and method of automatic feeder stack management |
US10737298B2 (en) | 2013-03-12 | 2020-08-11 | United States Postal Service | System and method of unloading a container of items |
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-
1992
- 1992-08-06 JP JP04229398A patent/JP3089514B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO1995020882A1 (fr) * | 1994-02-01 | 1995-08-10 | Roquette Freres | Composition de chewing-gum presentant une qualite organoleptique amelioree et procede permettant de preparer un tel chewing-gum |
US10723577B2 (en) | 2013-03-12 | 2020-07-28 | United States Postal Service | System and method of automatic feeder stack management |
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