JPH0654563U - 容器収納構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納容器１内に複数重合収納する容器２ａ，
２ｂが単に下ケース１Ａに対して上ケース１Ｂを被せた
だけでガタ付くことが防止される容器収納構造となる。 【構成】 最も上側に重合載置される最も径小の容器２
ａの上縁部２ａ'を他の容器２ｂの上縁部２ｂ'より上方
に突出状態に構成し、この最径小容器２ａの突出上縁部
２ａ'が、前記上ケース１Ｂを下ケース１Ａに被せた
際、上ケース１Ｂの裏面に当接するように構成した容器
収納構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は収納容器内に複数の容器を重合収納する容器収納構造に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

下ケースに上ケースを被せて収納容器を構成し、この収納容器内に径の異なる 複数の容器を、径大な容器の内側に径小な容器が重合載置するように収納する容 器収納構造は、例えば食器セットなどのコンパクト収納手段として用いられてい る。

【０００３】 しかしながら、複数の容器を収納するため収納容器内で各容器がガタ付き、容 器が傷ついてしまうなどの問題があった。

【０００４】 本考案は、このような問題点を見い出し、これを解決すべく改良した容器収納 構造を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

【０００６】 下ケース１Ａに上ケース１Ｂを被せて収納容器１を構成し、この収納容器１内 に径の異なる複数の容器２を、径大な容器２の内側に径小な容器２が重合載置す るように収納する容器収納構造において、最も上側に重合載置される最も径小の 容器２ａの上縁部２ａ'を他の容器２ｂ，２ｃ，・・・の上縁部２ｂ'，２ｃ'， ・・・より上方に突出状態に構成し、この最径小容器２ａの突出上縁部２ａ'が 、前記上ケース１Ｂを下ケース１Ａに被せた際、上ケース１Ｂの裏面に当接する ように構成したことを特徴とする容器収納構造に係るものである。

【０００７】

【作用】

下ケース１Ａに径大な容器２から順に重合載置して行き、上ケース１Ｂを被せ て下ケース１Ａと上ケース１Ｂとから成る収納容器１内に複数の容器２を収納す る。

【０００８】 この際、最も径小な容器２ａの上縁部２ａ'は他の容器２ｂ，２ｃ，・・・の 上縁部２ｂ'，２ｃ'，・・・より上方に突出し、この突出上縁部２ａ'が被せる 上ケース１Ｂの裏面に当接されるため、最径小容器２ａは他の容器２ｂ，２ｃ， ・・・を上から押さえつけることとなり、収納容器１内の各容器２ａ，２ｂ，２ ｃ，・・・がガタ付くことが防止されることとなる。

【０００９】

【実施例】

本実施例は、アウトドア用として活用される食器セットを収納する容器収納構 造に本考案を適用したもので、本実施例では収納容器１を構成する下ケース１Ａ 及び上ケース１Ｂはいずれも容器として使用できるもので、この収納容器１内に 下ケース１Ａ及び上ケース１Ｂより径小な径が互い異なる二種類の皿型容器２ａ ，２ｂを収納する構成としている。

【００１０】 これらはいずれもステンレス容器であって、きれいにみがき仕上げされている 。

【００１１】 従って、最も径大な下ケース１Ａ内に次に径大な容器２ｂを重合載置し、この 容器２ｂ内に最も径小な容器２ａを更に重合載置し、上ケース１Ｂを被せている 。

【００１２】 また、各下ケース１Ａ及び容器２ａ，２ｂはその順に周縁部が高く形成されて おり、最も最小な容器２ａの上縁部２ａ'が最も高くなるように形成されている 。

【００１３】 従って、上ケース１Ｂを被せた際、最径小容器２ａの上縁部２ａ'が上ケース １Ｂの裏面に当接されるため、この容器２ａと共にその下側の容器２ｂも押さえ 込まれることとなり、収納容器１内で容器２ａ，２ｂがガタ付かず、下ケース１ Ａ，上ケース１Ｂ，容器２ａ，２ｂが傷付くことがない。（下ケース１Ａと上ケ ース１Ｂとを押さえて持つことで容器２ａ，２ｂがガタ付かない。） また、本実施例では、上ケース１Ｂの上部には更に木製の容器３を被せている 。この木製の容器は容器として使用できると共に平面側をまな板としても使用で きるように設計している。

【００１４】 尚、本考案は本実施例に限らず、下ケース１Ａと上ケース１Ｂとを被嵌合方式 に設計しても良いし、他の手段で係合して収納容器１を構成する構成としても良 いし、収納容器１内に収納する容器２の数も形状や各上縁部の高さも、最も最小 な容器２ａの上縁部２ａ'が最も上方に突出するのであれば、適宜設計変更し得 るものである。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成したから、複数重合収納する容器が単に下ケースに 対して上ケースを被せただけでガタ付くことが防止され、各容器が持ち運びに際 しても傷付きにくいこととなる秀れた容器収納構造となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の分解斜視図である。

【図２】本実施例の収納状態の断面図である。

【符号の説明】

１ 収納容器 １Ａ 下ケース １Ｂ 上ケース ２ 容器 ２ａ 最も径小の容器 ２ａ' 上縁部 ２ｂ，２ｃ，・・・ 他の容器 ２ｂ'，２ｃ'，・・・ 上縁部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下ケースに上ケースを被せて収納容器を
   構成し、この収納容器内に径の異なる複数の容器を、径
   大な容器の内側に径小な容器が重合載置するように収納
   する容器収納構造において、最も上側に重合載置される
   最も径小の容器の上縁部を他の容器の上縁部より上方に
   突出状態に構成し、この最径小容器の突出上縁部が、前
   記上ケースを下ケースに被せた際、上ケースの裏面に当
   接するように構成したことを特徴とする容器収納構造。