JPH0654333B2 - 微小静電容量検出回路 - Google Patents

微小静電容量検出回路

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JPH0654333B2
JPH0654333B2 JP20379885A JP20379885A JPH0654333B2 JP H0654333 B2 JPH0654333 B2 JP H0654333B2 JP 20379885 A JP20379885 A JP 20379885A JP 20379885 A JP20379885 A JP 20379885A JP H0654333 B2 JPH0654333 B2 JP H0654333B2
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道夫 工藤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は特に高応答性を有する、チャージアンプを利用
した微小静電容量検出回路に関する。
(従来の技術) 第1図に示すように、オペアンプ1を用いてチャージア
ンプ2を構成し、このチャージアンプ2によって被測定
静電容量(以下、被測定容量と記す。)Cxを測定できる
微小静電容量測定回路(以下、測定回路と記す。)10
は知られている。
同回路10において、入力電圧Ei、入力電圧の周波数
、出力電圧Eo、被測定容量Cx、標準コンデンサの静電
容量Cfとし、さらにオペアンプ利得を理想的な高利得及
び広帯域特性と仮定すれば の関係式が成立し、被測定容量Cxを容易に求めることが
できる。なお、第1図において、C1、C2、C3はCx周囲の
浮遊容量、Rfはバイアス調整抵抗である。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、従来の測定回路10はオペアンプ1の利得を
上記のように理想的特性と仮定したため、単なるコンデ
ンサ容量の測定のように静的静電容量の測定は差し支え
ないが、動的静電容量、つまり、静電容量が時間ととも
に変化し、特にその変化が速い場合における測定では十
分な応答性を得れないのが実情である。
なお、このような、測定対象を計測する場合としては例
えば時間とともに常に微小ストロークで変動している部
材の変位を計測する場合等があり、このように測定回路
にセンサ的機能を持たせたい場合等において応答特性の
良し悪しはきわめて重要となる。
また、このような測定回路ではオペアンプ1の高利得周
波数範囲を用いるため信号周波数は約100Hz〜1kHz程度
の範囲で使用されていた。したがって、数+Hzのハム雑
音の除去が十分に行われず実際の使用においてはバンド
パスフィルタ等によって雑音の除去を行っており、この
ため部品コスト上昇を招いていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は以上の問題点を解決したもので、次に示す微小
静電容量検出回路(以下、検出回路と記す。)によって
達成することができる。
つまり、本発明に係る検出回路は第1図に示すようにオ
ペアンプ1を備え、オペアンプ1の一方の入力端子1a
に被検出静電容量(以下、被検出容量と記す。)Cxを介
して周波数の入力電圧Eiを印加するとともに、当該一
方の入力端子1aとオペアンプ1の出力端子1c間に抵
抗値Rfの抵抗と標準静電容量Cfのコンデンサの並列回路
4を接続して上記出力端子1cに出力電圧E0を得るチャ
ージアンプ2を構成し、且つ次の各条件を満たしてなる
ことを特徴とする。
つまり、条件とは、 (1)先ず上記周波数を≧10kHz以上に設定する。
(2)また、標準容量となるCfの値を の範囲に設定する。ここで、Cxmin〜Cxmaxは被検出容量
範囲、Gmin=(読み取り可能な出力電圧Eo)Ei、Gmax
=(Cx/Cf)である。
(3)一方、Rfの値を に設定する。ここでA0:オペアンプ(一次特性)の直流
オープン利得、T0:オペアンプの実効時定数、e0:目標
とする測定相対誤差〔%〕である。
(4)さらに、CfとRfを満足し、且つ上記(2)、(3)双方の範囲内のCf
Rfの組合せを選択する。
なお、本発明においては最適な実施形態により最も出力
電圧E0を大きくするようにCfを最小値に設定する。
(作用) 次に、本発明の作用について説明する。
本発明はチャージアンプを用いた検出回路3において、
オペアンプ1の利得として実用的な一次特性を考慮し、
且つ上記の理想的な条件を設定することにより、その検
出性能向上を達成している。雑音、特に問題となるハム
雑音を低減するため入力電圧Eiの周波数をハム雑音周
波数の40dB以上、即ち10kHz以上に設定することにより
ハム雑音の除去を容易にしている。他方、この条件下に
おいて、オペアンプ1に接続する周辺回路を構成する回
路素子、特にCf、Rfの値を有限なA0、T0の値を用いて最
適に設定している。これにより検出回路3は性能上高応
答特性をもつことが可能となる。
(実施例) 以下には本発明に係る好適な実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
先ず、第1図を参照して本発明に係る検出回路の構成に
ついて説明する。同図は同回路の電気回路図を示す。
同図において1はオペアンプでこのオペアンプ1の反転
入力端子1aとアース間には未知の容量をもつ被検出容
量Cx及び電源5の直列回路を接続する。この場合、電源
5の電圧、つまり入力電圧はEiであり、その周波数は
後述する条件によって、その大きさが設定される。
なお、6,7は被検出容量Cxを有する測定対象を接続す
る接続端子を示している。
一方、オペアンプの非反転入力端子1bは接地する。
また、反転入力端子1aとオペアンプ1の出力端子1c間に
は標準静電容量Cfを有するコンデンサと、抵抗値Rfを有
する抵抗の並列回路4を接続する。このCfとRfの値は後
述する条件式により設定される。
以上で、チャージアンプ2を構成するとともに、Cxの容
量測定を行う検出回路3を構成する。なお、回路中C1
電源5及び同回路3からCxへ接続する接続導線間に直接
結合した場合に存在する浮遊容量、C2,C3は被検出容量
Cxの両端子における各端子とアース間に生ずる浮遊容量
をそれぞれ示す。
次に、このような回路構成を有する検出回路3について
基本的解析を加え、最適設定条件を導く。
先ず、浮遊容量C1は接続導線にシールドケーブルを使用
することによりほとんど無視できる。一方、入力電圧Ei
は電圧源であり、その低インピーダンスのためにC2は無
視することができる。また、オペアンプ1の入力側の仮
想接地の現象によりC3もほとんど無視できる。
第1図において、ラプラス変換を適用しオペアンプ1の
開ループ利得A(S)を一次遅れ系、入力インピーダンス
を無限大とみなすことによって、次の結果を得る。
となる。これを便宜上 とし、解析を加える。
先ず、分母に注目し とすると次の3つの領域に近似できる。
(I)Sが非常に小さくS2,Sの項が無視できる領域(f
が低い)。
G(S)′≒1 (II)Sが小さくS2の項と1が無視できる領域(fが中
間)。
(III)Sが大きくSの項と1が無視できる領域(が
高い)。
そこで、S=jωとして角周波数ωに対するG′(s)の
大きさをグラフで示すと第2図のように表される。
ここで、領域(I)と(II)が一致する点を(ωL)と
すると であるから また領域(II)と(III)が一致する点を(ωH)とする
であるから となる。ここでCf>>Cxと選ぶことにより となる。
以上のことから、角周波数ωに対する回路の利得Gは第
3図のようになりωLとωHはそれぞれ低域及び高域カッ
トオフ角周波数となる。
なお、ωHはオペアンプのGB積(ユニティゲインとなる
角周波数)でありオペアンプによって定まる。これに対
してωLはCf・Rfに反比例するため入力電圧の周波数と
して平坦特性の中心周波数を選ぶ場合、Cf・Rfによって
調整可能であり、またCxの影響がないためCxが変化して
も入力電圧Eiの周波数は一定でよいことになる。
また、平坦特性周波数帯域幅Wとその中心角周波数ω0
は次のようになる。
利得の大きさはS=jωとして次のようになる。
また、中心角周波数ω0での利得は次のようになる。
つまり標準静電容量Cfを定めておけば利得を知ることに
よって求めるCxは容易に測定できる。
なお、T及びζは であるから となり、1/Tは非減衰固有角周波数、ζは減衰係数であ
る。
以上の解析結果をふまえて、さらに最適設定条件を導く
ことができる。
検出回路3の構成上入力電圧Eiはオペアンプ1の最大入
力電圧によって制限され、他方出力電圧E0の最小値は出
力電圧E0を読み取る計器によって制限される。従って検
出に必要な最小利得が決まり、また、最大値もオペアン
プではなく、出力電圧を読み取る計器によって定まる場
合が多い。
今、必要最小利得をGmin、最大利得をGmaxとした場
合、被検出容量が最小Cxminから最大Cxmaxの範囲であ
れば標準静電容量Cfは(h)′式から の範囲となる。しかし上述のように計器の制約、つまり
利得の許容範囲によって検出範囲も制約を受ける。その
ため、Cfが定まらない場合、利得を大きくとるためにC
xmaxを基準にして によりCfを定め、その後次のようにしてCxminを定め
る。
Cxmin≧Cf・Gmin また、検出範囲が定まっていない場合も同様に、或いは
Cxminを基準にして以上のように設定する。
このようにして、先ず標準静電容量Cfを定めるが、Cf
できる限り小さい値に選ぶことにより出力利得を大きく
とれる。ただし、この場合、実装した際の浮遊容量の影
響を受けない程度に設定する必要がある。
よって、上記(k)式は本発明により設定する第1の条件
式となる。
一方、入力信号周波数が多少揺らいでも利得に影響を与
えないように入力信号周波数は平坦特性周波数帯域の中
心に選定するのが一般的である。
平坦特性周波数帯域幅は(e)式と(i)式から となり、被検出容量Cxによって変化してしまうのでCf
>Cxとする必要がある。
そこで、Cf>>Cxとした場合、平坦特性周波数帯域幅が
W〔dB〕必要であれば となり、また、このときの中心角周波数は(f)式と(h)
式、および(1)式から となる。このように平坦特性周波数帯域幅を決めれば入
力電圧Eiの周波数が定まる。逆に当該周波数を定め
ることによって平坦特性周波数帯域幅WとCf・Rfはそれ
ぞれ(m)式から として求めることができる。
以上Cf>>Cxとしたが、これ以外の場合には中心周波数
がCxによって変化する。実際には(c)式から下がること
になる。そこでCxにより中心周波数がd〔dB〕下がると これにより となり入力電圧の周波数からの中心周波数の偏位の許
容がd〔dB〕であれば標準容量に対して(o)式で求めら
れるCx以下の被検出容量であればよいことになる。
よって、上記(n)式は本発明により設定する第2の条
件式となる。
次に、測定精度を設定する。なお、ここにいう精度とは
オペアンプ1のノイズ等は考えず、利得のCx/Cfからの
偏位をいう。したがって、中心周波数ω0においては(h)
式より相対誤差eは となるから相対誤差をe0〔%〕以下にするには となる。
この(q)式と前記(n)式から よって、当該(r)式は本発明により設定する第3の条件
式となる。
一方、本発明においてはハム対策から入力電圧の周波数
を次のように選定し、これが本発明の第4の条件式と
なる。
≧10kHz ……(s) なお、この条件おける10kHzとはハムが発生しない周波
数をいい、ハムが発生しない限度において10kHz近傍値
を含むものである。
以上で、最適設定条件が成立する。かかる条件に従って
回路を製作し、Cxを時間とともに急峻に変動(例えばパ
ルス変動)する容量として計測した場合においてもきわ
めて応答性の良いことが確認された。
(発明の効果) このように、本発明に係る検出回路はチャージアンプを
用いた測定回路において、オペアンプの利得特性を一次
特性とした上で必要な最適設定条件を導き、この条件下
で微小静電容量検出を行えるようにしたため、きわめて
高い応答性を持たせることができ、特に動的な検出対象
であっても高精度で正確に計測でき、時間的に変動する
物理的変位や圧力等の検出用センサとしても十分適用で
きる。
また、従来は入力電圧の周波数がオペアンプの高利得周
波数範囲で制限されていたが、本発明においてはその制
限条件の範囲外に周波数帯域を拡大して最適設定条件を
与えることができ、これにより特に低減のハムをきわめ
て容易に排除できる。したがって、使用するフィルタも
簡単なハイパスフィルタで足り、低コストに実施でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る検出回路の電気回路図、第2図及
び第3図は説明用角周波数対利得特性図。 尚図面中、1……オペアンプ、1a……入力端子、1c
……出力端子、3……検出回路、4……並列回路、Cx
…被検出容量、Cf……標準静電容量、Rf……抵抗値、Ei
……入力電圧、E0……出力電圧、……入力電圧の周波
数、Cx1〜Cx2……被検出容量範囲、e0……目標とする測
定相対誤差、A0……オペアンプの直流オープン利得、T0
……オペアンプの実効時定数。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オペアンプを備え、オペアンプの一方の入
    力端子に被検出静電容量(Cx)を介して周波数()の入
    力電圧(Ei)を印加するとともに、当該一方の入力端子と
    オペアンプの出力端子間に抵抗値(Rf)の抵抗と静電容量
    (Cf)コンデンサの並列回路を接続して前記出力端子に出
    力電圧(Eo)を得るように構成し、且つ次の各条件を満た
    してなる微小静電容量検出回路。
  2. 【請求項2】前記(d)においてCfが最小値となる値を選
    択することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の微
    小静電容量検出回路。
JP20379885A 1985-09-14 1985-09-14 微小静電容量検出回路 Expired - Lifetime JPH0654333B2 (ja)

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