JPH065384U - モータにおけるロータ - Google Patents

モータにおけるロータ

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JPH065384U
JPH065384U JP4252092U JP4252092U JPH065384U JP H065384 U JPH065384 U JP H065384U JP 4252092 U JP4252092 U JP 4252092U JP 4252092 U JP4252092 U JP 4252092U JP H065384 U JPH065384 U JP H065384U
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JP
Japan
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rotor
motor
motor shaft
rotor body
synthetic resin
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Pending
Application number
JP4252092U
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English (en)
Inventor
隆 山本
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication of JPH065384U publication Critical patent/JPH065384U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】モータにおけるモータ軸11に被嵌させるワッ
シャ部27,28をロータ体25に固着するように形成
することにより、組立作業性を向上させる。 【構成】円筒状のロータ体25の端面にワッシャ部2
7,28を成形するにあたり、ロータ体25の合成樹脂
材と、ワッシャ部27,28の合成樹脂材とを、部品の
特性に応じた異なる2種類の合成樹脂材にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ステップモータ等のモータにおけるロータ(回転子)の構造に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、この種のステップモータにおけるロータを軽量化し、ロータ慣性モ ーメントを小さくして応答周波数を高くできるようにするため、合成樹脂製の円 筒状等のロータ体の回転中心部に金属製のモータ軸を、ロータ体の外周部に薄肉 円筒状の磁石を配置するようにして、ロータを一体的に成形することが行われて いる。
【0003】 また、このロータにおけるモータ軸を、モータのフレーム(ケース)の一対の 端板に固定した軸受けに回転可能に軸支する構成も一般的である。この場合、モ ータの構造、特に軸受けの構造を簡単化するため、含油ベアリングを使用し、当 該軸受けに対してモータ軸をその軸線方向に移動可能に嵌挿することが行われて いる。
【0004】 このような構造では、前記軸受けに対してモータ軸が移動したとき、ロータ体 の端面が前記各軸受けの端部と接触するのを防止するため、モータ軸には、前記 各軸受けとロータ体の端面との間に円板状のワッシャを介挿するように被嵌させ るのが通常であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記ワッシャは、孔開きの薄い円板状であるため、作業者がモータ軸の両端に 一枚ずつ嵌め入れる手作業は至極面倒であり、自動装填機を使用しても、前記ワ ッシャを一枚ずつに分離する機構や、ワッシャをモータ軸に嵌め入れる自動化機 構が複雑となり、且つ、モータ軸の両端に嵌め入れたワッシャが抜け出さないよ うに保持しなければならず、作業性が悪いという問題があった。
【0006】 本考案は、この問題を解決することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案では、合成樹脂製のロータ体に、モータ軸と 磁石とを一体的に固着し、一対の端板部に前記モータ軸を回転自在に軸支するた めの軸受けを設けてなるモータにおいて、前記モータ軸には、前記両軸受けとの 間に位置するワッシャ部とロータ体とを、異なる合成樹脂材にて成形したもので ある。
【0008】
【実施例】
次に、本考案を具体化した実施例について説明する。図1はステップモータの 側断面図で、該モータにおけるモータケース1は、金属板をC字筒状に屈曲させ たフレーム部2と、このフレーム部2の両端開口部を覆うように溶接等で固着さ れた一対の端板3,4とにより中空状に形成されている。
【0009】 後方の端板4の内面側には、後述のロータ(回転子)10におけるモータ軸1 1を回転自在に軸支する軸受け6を保持するための合成樹脂製の軸受支持板5が 取付けられており、この軸受支持板5には、外部からモータに電力を供給するた めのリード線8を支持する支持部7を備える。軸受支持板5は、軸受け6を成形 型に嵌めた状態でのインサート成形等の処理により一工程で作成できるものであ る。
【0010】 前方の端板3内面側には、後述する固定子9を一体的に固定するための硬質合 成樹脂(例えばPBT:ポリブチレンテレフタレート等)が半径中央側に延出し て構成されるスペーサ部12が介在されている。このスペーサ部12の半径中央 部には軸受け13が固定されており、このスペーサ部12と前記軸受支持板5と により、ロータ10及び固定子9における一対のヨーク14,15が電気的に離 間されるようになっている。なお、前記両軸受け6,13は、気孔性材料に潤滑 油を含浸させてなるもの、例えば、鉄系または銅系の粉末材料を加圧成形した後 、潤滑油を含浸させてなるものである。
【0011】 また、固定子9は、モータ軸11の軸線方向に延びる多数のくし歯状の磁極1 8を円周方向に沿って交互に備えた対のヨーク14,15、16,17と、その 向かい合わせの対のヨーク14,15と別の対のヨーク16,17にそれぞれ挟 まれるようにヨークの外周に位置する巻枠19,20とからなる(図2参照)。 そして、各巻枠19,20の外周に巻装した巻線21の端部は、当該各巻枠の フランジ19a,20aに形成したホルダ部22に立設する複数(実施例では3 本ずつ、計6本)の端子ピン23に巻着されており、このホルダ部22の凹凸箇 所を噛み合わせ合わせるように、前記ヨーク15,16における対面するフラン ジ部15a,16aの外面同士を合わせる。
【0012】 この合わせ状態にて、この対のヨーク14,15,16,17における磁極1 8と巻枠19,20の内周面との隙間に電気絶縁性の硬質合成樹脂材24を充填 し、一体的に固定するのである(但し図3は一方の対のヨーク14,15部分の み示す)。 前記各端子ピン23と、前記支持部7に挿通支持されたリード線8とは半田に て電気的に接続されている(図4参照)。
【0013】 次に、ロータ(回転子)10の構成及び製法について説明する。ロータ(回転 子)10は、硬質合成樹脂材(例えばPBT:ポリブチレンテレフタレート等) とガラス短繊維との混合(ガラス繊維強化プラスチック)からなる円筒状のロー タ体25の中心にモータ軸11を位置させ、ロータ体25の外周面には、多数の 磁極を有する円筒状の磁石26を位置させるように一体的に成形する(図3参照 )。このとき、ロータ体25の両端面には、前記軸受け6,13の端面と対向す る位置に薄肉円板状のワッシャ部27,28が介在されるように、一体成形する のである。このワッシャ部27,28の合成樹脂材は、潤滑性を備える、例えば 、アセタール樹脂(ホルムアルデヒドの重合により作成される結晶性熱可塑性ホ モポリマー)に化学潤滑材を混合させたものである。
【0014】 このロータ10の成形方法についてさらに詳述すると、第1実施例では、図5 の(a)及び(b)に示すように、上下一対の金型30、31と中間金型32と で形成される略円筒状の第1キャビティ33内に、先ず円筒状の磁石26とモー タ軸11とを挿入する。この第1キャビティ33は、前記ロータ体25の箇所に 相当するものである。
【0015】 第1ステップでは、前記第1キャビティ33内に第1スプール34からロータ 体25用の溶融状態の硬質合成樹脂材とガラス短繊維との混合物を注入する(図 5(a)参照)。この樹脂が硬化したのち、中間金型32に対して上下金型を離 間させる。次いで、第2ステップにおいて、上下金型30,31の別の箇所に形 成された第2キャビティ35,35の箇所に前記中間金型32を移動させて該量 第2キャビティ35,35がロータ体25の両端面の箇所に位置するようセット する(図5(b)参照)。この第2キャビティ35,35は前記ワッシャ部27 ,28の箇所に相当するものであり、この第2キャビティ35,35に第2スプ ール36,36からそれぞれ前記潤滑性を備えた合成樹脂材(溶融状にて)を凹 所35が充分に満たされるように注入充填して固化させた後、上金型30を外し 、下金型31の下方から突き出しエジェクタピン(図示せず)を突き上げて、製 品を取り出せば良いのである。
【0016】 図6は第2実施例を示し、この製造方法によれば、モータ軸11の外周に、予 め図示しない別の金型を使用して一対のワッシャ部27,28を連結部37にて 繋がるようにして射出成形しておく。中間金型32内のキャビティ38に前記円 筒状の磁石26を挿入する一方、該キャビティ38の半径中心部に、前記ワッシ ャ部27,28付きのモータ軸11を挿入し、上下金型30,31にてモータ軸 11の上下端を支持させる。この状態で、前記キャビティ38内にスプール39 からロータ体25用の溶融状態の硬質合成樹脂材とガラス短繊維との混合物を注 入して固化させた後、上金型30を外し、下金型31の下方から突き出しエジェ クタピン(図示せず)を突き上げて、製品を取り出す。
【0017】 前記いずれの実施例によっても、一対のワッシャ部27,28を、モータ軸1 1及びロータ体25に対して一体的に固着した状態に形成できるから、その後の モータの組立て作業を著しく簡便にできる。 そして、このように、ワッシャ部27,28とロータ体25の箇所で、それぞ れ要求される材料特性が異なる場合であっても、ロータとして一体的に成形すれ ば、各ワッシャ部27,28の存在によりロータ体25の端面が軸受け6,13 に衝突するようなモータ軸11の移動も防止できると共に、各ワッシャ部27, 28では軸受け6,13の端面と接触したとき摩擦が少なくなり、モータの回転 ロスを少なくすることができる。そして、ロータ体25を硬質合成樹脂材(また はこれとガラス繊維との混合物)にて形成するので、回転体の強度を向上できる 。
【0018】 なお、本考案は、ステップモータ以外の他の種類のモータについても適用でき ることはいうまでもない。
【0019】
【考案の作用・効果】
前述のように、ロータにおけるロータ体の端面にワッシャ部を固着して(一体 的に)形成すれば、従来のように、別体の小さく薄いワッシャをモータ軸に挿入 する手間(作業工程)が省けることになる。 その結果、本考案では、モータの組立作業を大幅に効率良く実行することがで き、モータの生産効率を向上できるという顕著な効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】モータの側断面である。
【図2】固定子の部品の分解斜視図である。
【図3】ロータ及び固定子の一部斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】ロータの成形方法の第1実施例を示し、(a)
は射出成形の第1ステップ、(b)は第2ステップを示
す図である。
【図6】ロータの成形方法の第1実施例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 モータケース 3,4 端板 5 軸受支持板 6,13 軸受け 9 固定子 10 ロータ 11 モータ軸 25 ロータ体 26 磁石 27,28 ワッシャ部 30,31 金型 33,35、38 キャビティ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のロータ体に、モータ軸と磁
    石とを一体的に固着し、一対の端板部に前記モータ軸を
    回転自在に軸支するための軸受けを設けてなるモータに
    おいて、前記モータ軸には、前記両軸受けとの間に位置
    するワッシャ部とロータ体とを、異なる合成樹脂材にて
    成形したことを特徴とするモータにおけるロータ。
JP4252092U 1992-06-19 1992-06-19 モータにおけるロータ Pending JPH065384U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5245214U (ja) * 1975-09-27 1977-03-30
JP2006050783A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Fuji Xerox Co Ltd 駆動装置
JP2020522974A (ja) * 2017-06-08 2020-07-30 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 密に一体成形されたハウジング部分を備えた電気機器用のハウジング

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5245214U (ja) * 1975-09-27 1977-03-30
JP2006050783A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Fuji Xerox Co Ltd 駆動装置
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