JPH0653224U - 建設機械用のピラーレスキャビン - Google Patents
建設機械用のピラーレスキャビンInfo
- Publication number
- JPH0653224U JPH0653224U JP9391292U JP9391292U JPH0653224U JP H0653224 U JPH0653224 U JP H0653224U JP 9391292 U JP9391292 U JP 9391292U JP 9391292 U JP9391292 U JP 9391292U JP H0653224 U JPH0653224 U JP H0653224U
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- JP
- Japan
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- cabin
- see
- wedge
- pillarless
- fitting grooves
- Prior art date
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- Pending
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
- Window Of Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特別な施工技能を要することなく、隣接する
ガラス板の端部同士を容易に、かつ能率よく結合できる
とともに、その結合強度を大きくしてピラーレスであり
ながらも、高強度のキャビンを構成できるようにする。 【構成】 互いに隣接するガラス板6,7の端部6a,
7aがそれぞれ嵌合する嵌合溝11,11を有する弾性
材料製の結合部材10に、楔状溝12を設けて、この楔
状溝12に楔体13を押込み嵌合させることで、各ガラ
ス板6,7の端部6a,7aを強く挾持させて、両者
6,7を結合している。
ガラス板の端部同士を容易に、かつ能率よく結合できる
とともに、その結合強度を大きくしてピラーレスであり
ながらも、高強度のキャビンを構成できるようにする。 【構成】 互いに隣接するガラス板6,7の端部6a,
7aがそれぞれ嵌合する嵌合溝11,11を有する弾性
材料製の結合部材10に、楔状溝12を設けて、この楔
状溝12に楔体13を押込み嵌合させることで、各ガラ
ス板6,7の端部6a,7aを強く挾持させて、両者
6,7を結合している。
Description
【0001】
この考案は、例えば油圧ショベルや油圧クレーン等の建設機械用キャビンで、 詳しくは、キャビンを構成するガラスなどの複数枚の透視用板部材の端部同士を 直接に結合させてなる建設機械用のピラーレスキャビンに関するものである。
【0002】
この種のピラーレスキャビンでは、キャビン全体の強度を確保するための鋼材 等からなるピラーの設置を省くことにより、ガラスなどの透視用板部材を介して の前方視界を広く確保することが可能となる反面、ピラーを省くことによって透 視用板部材の支持強度が低下する(例えば、実公平4−12131号公報など) 。 そこで、透視用板部材の端部同士の結合部の透視用板部材の支持強度を高める ことで、ピラーレスによる透視用板部材の支持強度低下を補うことが必要となる 。
【0003】 ところで、従来のピラーレスキャビンにおける透視用板部材同士の結合構造と しては、図4に示すような構成が一般的に採用されていた。図4において、1A ,1Bは透視用板部材の一例であるガラス板であり、これらガラス板1A,1B の端面1a,1b間にシリコンゴム2を介在させて、このシリコンゴム2と上記 ガラス板1A,1Bの端面1a,1bとを接着させることにより、隣接するガラ ス板1A,1B同士を結合させている。
【0004】
しかし、上記のような従来の結合構造においては、シリコンゴム2が固まるま でに2〜3日を要するとともに、いわゆる湿式工事となるために、施工に高い技 能を必要とし、それが施工コストの上昇の原因となる。しかも、各ガラス板1A ,1Bとシリコンゴム2との接着面積が小さいために、その結合部の強度を確保 することができず、振動などの激しい衝撃を受けた際、透視用板部材が脱落しや すくなるという難点があった。
【0005】 この考案は上記実情に鑑みてなされたもので、特別な施工技能を要さず、容易 に、かつ能率的に隣接する透視用板部材同士を結合することができるとともに、 その結合強度を高めて、キャビン全体強度の向上を図ることができる建設機械用 ピラーレスキャビンを提供することを目的としている。
【0006】
上記目的を達成するため、この考案に係る建設機械用ピラーレスキャビンは、 弾性材料製の結合部材に形成した2つの嵌合溝内に互いに隣接する透視用板部材 の端部がその全長にわたって弾性嵌合されているとともに、上記結合部材の周辺 部で、上記2つの嵌合溝間の中間相当位置に形成した楔状溝内に楔体を押込み嵌 合させることにより、上記隣接する透視用板部材の端部同士を結合したものであ る。
【0007】 特に、上記結合部材の2つの嵌合溝として、楔状溝内への楔体の非嵌合状態に おいて、その入口部の幅が透視用板部材の厚味よりも小さいものに設定されてい ることが好ましい。
【0008】
この考案の構成によれば、互いに隣接する透視用板部材の端部をその全長にわ たって、弾性材料製の結合部材の2つの嵌合溝に嵌合させた上、該結合部材の楔 状溝内に楔体を押込み嵌合させるといった簡単な作業操作により、隣接する透視 用板部材の端部同士を容易に結合することができる。また、楔体の押込み嵌合に ともない各嵌合溝の両側部分が透視用板部材の面側に強く押圧され、その結果、 各透視用板部材の端部が結合部材に強力に挾持されることになり、結合部の強度 が高められる。
【0009】 特に、結合部材における2つの嵌合溝の入口部の幅を透視用板部材の厚味より も小さく設定しておけば、この結合部材による透視用板部材の端部に対する挾持 力が一層強力で、結合強度をより大きくすることができる。
【0010】
以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。 図1はこの考案に係る建設機械用ピラーレスキャビンを示す斜視図であり、同 図において、3は平面視がほぼ矩形の鋼板製天井板、4は鋼板製の下部前側板で 、その左右両側には127°の交差角度θを付けて左右側板5,5が一体に連設 されている。これら下部前側板4および左右側板5,5と上記天井板3との間に わたって、透視用板部材の一例として、前および左右両側の合計3枚のガラス板 6および7,7が張設されている。8は開閉扉であり、以上の構成部材によって キャビン9が構成されている。
【0011】 図2は上記ガラス板6と7との結合部の構造を示す要部の横断面図であり、同 図において、10は弾性ゴム材料から断面ほぼ楕円形の条状に形成された結合部 材である。この結合部材10は、図3に明示しているように、その長軸方向の両 端部で上記交差角度θをなす箇所に、それぞれ嵌合溝11,11が形成されてい るとともに、これら嵌合溝11,11間の中間相当位置で結合部材10の短軸方 向の一端側周辺部には、楔体13を外部から弾性に抗して押し込み嵌合可能とし た楔状溝12が形成されている。上記2つの嵌合溝11,11は、その底部の幅 w1がガラス板6,7の厚味tと等しく、かつ、入口部の幅w2が上記ガラス板 6,7の厚味tよりも小さい寸法に設定されている。
【0012】 上記のような結合部材10における2つの嵌合溝11,11内に、互いに隣接 するガラス板6,7の各端部6a,7aを弾性的に嵌合させた上で、上記楔状溝 12内に楔体13を押し込み嵌合させることにより、各嵌合溝11,11の両側 部分11a,11aがガラス板6,7の表裏両面側に強く押圧され、その結果、 各ガラス板6,7の端部6a,7aが結合部材10に強力に挾持される状態とな り、隣接するガラス板6,7同士が強固に結合される。
【0013】 なお、上記実施例では、結合部材10の嵌合溝11,11内に嵌合されたガラ ス板6,7の端部6a,7aを各溝11,11の両側部分11a,11aの弾性 力のみで挾持させた結合構造で説明したが、結合部材10の嵌合溝11,11の 内面とガラス板6,7の端部6a,7aの外面との間に接着性のシール剤を介在 させてもよい。また、結合部材10の断面形状や楔体13の断面形状は図示した ものに限らず、どのような形状のものであってもよい。
【0014】
以上のように、この考案によれば、互いに隣接する透視用板部材の端部をその 全長にわたって、弾性材料製の結合部材の2つの嵌合溝に嵌合させた上、該結合 部材の楔状溝内に楔体を押込み嵌合させるといった極く簡単な作業操作により、 隣接する透視用板部材の端部同士を、特別な施工技能などを要することなく、容 易に、かつ能率よく結合することができる。しかも、透視用板部材と結合部材と の接合面積を十分に大きくとれるとともに、楔体の押込み嵌合にともない各嵌合 溝の両側部分を透視用板部材の両面に強く押圧させて、各透視用板部材の端部を 結合部材に強力に挾持させることができるので、結合部の強度を非常に大きくで きて、ピラーレスでありながら、透視用板部材を確実に支持することができると いう効果を有する。
【0015】 特に、結合部材における2つの嵌合溝の入口部の幅を透視用板部材の厚味より も小さく設定する場合は、この結合部材による透視用板部材の端部に対する挾持 力を一層強力にして、結合強度をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る建設機械用ピラーレスキャビン
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿った拡大断面図である。
【図3】弾性材料製結合部材の自由状態の拡大断面図で
ある。
ある。
【図4】従来の結合部の構成を示す要部の拡大断面であ
る。
る。
6,7 ガラス板(透視用板部材) 9 キャビン 10 結合部材 11 嵌合溝 12 楔状溝 13 楔体
Claims (2)
- 【請求項1】 キャビンを構成する複数枚の透視用板部
材の端部同士を直接に結合してなる建設機械用のピラー
レスキャビンにおいて、弾性材料製の結合部材に形成し
た2つの嵌合溝内に互いに隣接する透視用板部材の端部
がその全長にわたって弾性嵌合されているとともに、上
記結合部材の周辺部で、上記2つの嵌合溝間の中間相当
位置に形成した楔状溝内に楔体を押込み嵌合させること
により、上記隣接する透視用板部材の端部同士を結合し
たことを特徴とする建設機械用のピラーレスキャビン。 - 【請求項2】 上記結合部材の2つの嵌合溝は、楔状溝
内への楔体の非嵌合状態において、その入口部の幅が透
視用板部材の厚味よりも小さいものに設定されている請
求項1の建設機械用のピラーレスキャビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9391292U JPH0653224U (ja) | 1992-12-31 | 1992-12-31 | 建設機械用のピラーレスキャビン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9391292U JPH0653224U (ja) | 1992-12-31 | 1992-12-31 | 建設機械用のピラーレスキャビン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653224U true JPH0653224U (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=14095690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9391292U Pending JPH0653224U (ja) | 1992-12-31 | 1992-12-31 | 建設機械用のピラーレスキャビン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0653224U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021139131A (ja) * | 2020-03-03 | 2021-09-16 | 日立建機株式会社 | 建設機械 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5323414A (en) * | 1976-08-16 | 1978-03-03 | Hitachi Ltd | Device for supporting window glass |
JPH0240614B2 (ja) * | 1980-09-05 | 1990-09-12 | Inco Ltd | |
JPH03189409A (ja) * | 1989-12-18 | 1991-08-19 | Kubota Corp | ゴム様弾性体と支持板との接着方法 |
-
1992
- 1992-12-31 JP JP9391292U patent/JPH0653224U/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5323414A (en) * | 1976-08-16 | 1978-03-03 | Hitachi Ltd | Device for supporting window glass |
JPH0240614B2 (ja) * | 1980-09-05 | 1990-09-12 | Inco Ltd | |
JPH03189409A (ja) * | 1989-12-18 | 1991-08-19 | Kubota Corp | ゴム様弾性体と支持板との接着方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021139131A (ja) * | 2020-03-03 | 2021-09-16 | 日立建機株式会社 | 建設機械 |
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