JPH0652996B2 - ブラシレスモ−タ駆動制御装置 - Google Patents
ブラシレスモ−タ駆動制御装置Info
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- JPH0652996B2 JPH0652996B2 JP61008087A JP808786A JPH0652996B2 JP H0652996 B2 JPH0652996 B2 JP H0652996B2 JP 61008087 A JP61008087 A JP 61008087A JP 808786 A JP808786 A JP 808786A JP H0652996 B2 JPH0652996 B2 JP H0652996B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、ブラシレスモータ駆動制御装置に関する。
(ロ)従来の技術 ブラシレスモータとしてマグネツトロータの磁極位置を
ホール素子等で検知し、その検知信号に基づいてステー
タコイルに順次通電し、マグネツトロータを回転させる
ものが知られている。このブラシレスモータを扇風機な
どに使用する場合、通電するステータコイルを切り換え
るときに電流の途切れる期間があると、駆動トルクにリ
ップルが生じてモータの筐体からの振動が扇風機などの
フレームに伝わり、騒音の原因になる。
ホール素子等で検知し、その検知信号に基づいてステー
タコイルに順次通電し、マグネツトロータを回転させる
ものが知られている。このブラシレスモータを扇風機な
どに使用する場合、通電するステータコイルを切り換え
るときに電流の途切れる期間があると、駆動トルクにリ
ップルが生じてモータの筐体からの振動が扇風機などの
フレームに伝わり、騒音の原因になる。
そこで従来は、実公昭59-15269号公報などに見られるよ
うに、ブラシレスモータ起動時には、ステータコイルに
通電する期間を相互に一定の割合で重なりをもたせるこ
とによって、起動トルクを向上させると共に、上記のよ
うな騒音を軽減させていた。
うに、ブラシレスモータ起動時には、ステータコイルに
通電する期間を相互に一定の割合で重なりをもたせるこ
とによって、起動トルクを向上させると共に、上記のよ
うな騒音を軽減させていた。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来方法では起動時の騒音は軽減で
きるが、定常運転時の騒音が改善されないという問題点
があった。
きるが、定常運転時の騒音が改善されないという問題点
があった。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、マグネットロータ(2)の位置を検知する複数
の検知素子(H1-H3)と、複数のステータコイル(U,V,W)に
接続されてそれぞれ所定の方向と順序で順次通電するた
めの複数のスイッチング素子(Q1-Q6)と、前記複数の検
知素子(H1-H3)から得られるロータ位置検知信号の1つ
が変化してから次の1つが変化するまでのロータ位置検
知信号変化時間間隔(Td)を測定する時間間隔測定手段
(6)と、通電重なり電気角を適宜選択設定する通電重な
り電気角設定手段(SW)と、この通電重なり電気角設定手
段(SW)により設定された電気角に相当する通電重なり時
間(Tl)を前記ロータ位置検知信号変化時間間隔(Td)とそ
の時のロータ回転速度に応じて算出する通電重なり時間
算出手段(19-21)と、前記ロータ位置検知信号の変化を
捉え、その時の各ロータ位置検知信号の状態に応じて前
記複数のステータコイルにそれぞれ所定の方向と順序で
順次通電するようにあらかじめ決められた前記スイッチ
ング素子をオンするスイッチング素子オン手段(14,15,2
3,27,31)と、前記ロータ位置検知信号の今回の変化を捉
えてから前記通電重なり時間経過後に前回の変化時にオ
ンしたスイッチング素子をオフするスイッチング素子オ
フ手段(16-18,24-26,28-30,32-34)とを備えたことを特
徴としたものである。
の検知素子(H1-H3)と、複数のステータコイル(U,V,W)に
接続されてそれぞれ所定の方向と順序で順次通電するた
めの複数のスイッチング素子(Q1-Q6)と、前記複数の検
知素子(H1-H3)から得られるロータ位置検知信号の1つ
が変化してから次の1つが変化するまでのロータ位置検
知信号変化時間間隔(Td)を測定する時間間隔測定手段
(6)と、通電重なり電気角を適宜選択設定する通電重な
り電気角設定手段(SW)と、この通電重なり電気角設定手
段(SW)により設定された電気角に相当する通電重なり時
間(Tl)を前記ロータ位置検知信号変化時間間隔(Td)とそ
の時のロータ回転速度に応じて算出する通電重なり時間
算出手段(19-21)と、前記ロータ位置検知信号の変化を
捉え、その時の各ロータ位置検知信号の状態に応じて前
記複数のステータコイルにそれぞれ所定の方向と順序で
順次通電するようにあらかじめ決められた前記スイッチ
ング素子をオンするスイッチング素子オン手段(14,15,2
3,27,31)と、前記ロータ位置検知信号の今回の変化を捉
えてから前記通電重なり時間経過後に前回の変化時にオ
ンしたスイッチング素子をオフするスイッチング素子オ
フ手段(16-18,24-26,28-30,32-34)とを備えたことを特
徴としたものである。
(ホ)作用 通電時間の一部を常時重ねることにより、駆動トルクの
リップルが小さくなって運転時の振動や騒音が低下す
る。また、通電期間を重ねる電気角を任意に指定するこ
とにより、特性にばらつきのある個々の製品に応じて、
振動や騒音の最も少ない状態が設定でき、さらに、通電
重なり時間を磁極位置検知信号より求めるので、正確な
通電制御が行なえる。また本願発明は、前述の時間間隔
測定手段、通電重なり電気角設定手段、通電重なり時間
算出手段、スイッチング素子オン手段、スイッチング素
子オフ手段という構成要件を備えることにより、ブラシ
レスモータの駆動制御装置をマイコンを用いて構成する
ことにより制御装置の1チップ化が可能となり、コンパ
クトにして経済的に製造できる上、個々の製品に最適な
通電重なり電気角が簡単に設定でき、この結果、製品の
如何に依らず、常に低騒音のブラシレスモータが得られ
るようになる。
リップルが小さくなって運転時の振動や騒音が低下す
る。また、通電期間を重ねる電気角を任意に指定するこ
とにより、特性にばらつきのある個々の製品に応じて、
振動や騒音の最も少ない状態が設定でき、さらに、通電
重なり時間を磁極位置検知信号より求めるので、正確な
通電制御が行なえる。また本願発明は、前述の時間間隔
測定手段、通電重なり電気角設定手段、通電重なり時間
算出手段、スイッチング素子オン手段、スイッチング素
子オフ手段という構成要件を備えることにより、ブラシ
レスモータの駆動制御装置をマイコンを用いて構成する
ことにより制御装置の1チップ化が可能となり、コンパ
クトにして経済的に製造できる上、個々の製品に最適な
通電重なり電気角が簡単に設定でき、この結果、製品の
如何に依らず、常に低騒音のブラシレスモータが得られ
るようになる。
(ヘ)実施例 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係るブラシレスモータ駆
動制御装置の回路構成図を示したものである。図におい
て、1は中性点非接地スター結線されたステータコイル
U、V、Wとマグネツトロータ2およびその磁極位置を検知
するためのホール素子H1、H2、H3より成るブラシレスモー
タである。Q1〜Q6は、上記各ステータコイルU、V、Wに所
定のタイミングで順次通電を行なうためのスイッチング
用トランジスタ、3はそれら各トランジスタQ1〜Q6にベ
ース電流を供給するドライブ回路、4は上記通電のため
に所定の制御信号をドライブ回路3に供給するマイクロ
コンピュータである。
動制御装置の回路構成図を示したものである。図におい
て、1は中性点非接地スター結線されたステータコイル
U、V、Wとマグネツトロータ2およびその磁極位置を検知
するためのホール素子H1、H2、H3より成るブラシレスモー
タである。Q1〜Q6は、上記各ステータコイルU、V、Wに所
定のタイミングで順次通電を行なうためのスイッチング
用トランジスタ、3はそれら各トランジスタQ1〜Q6にベ
ース電流を供給するドライブ回路、4は上記通電のため
に所定の制御信号をドライブ回路3に供給するマイクロ
コンピュータである。
また、SWは各ステータコイルU、V、Wへの通電期間の重な
りを電気角で設定するスイッチ、5はマイクロコンピュ
ータ4により設定された時間が経過するとタイムオーバ
信号を出力するタイマ、6はホール素子H1、H2、H3からの
磁極位置検知信号の時間間隔を測定するカウンタであ
る。
りを電気角で設定するスイッチ、5はマイクロコンピュ
ータ4により設定された時間が経過するとタイムオーバ
信号を出力するタイマ、6はホール素子H1、H2、H3からの
磁極位置検知信号の時間間隔を測定するカウンタであ
る。
本実施例のブラシレスモータ駆動制御装置は、以上の構
成で次のように動作する。
成で次のように動作する。
この動作を示すフローチャートを第2図に、また、その
タイムチャートを第3図に示す。
タイムチャートを第3図に示す。
ステータコイルU、V、Wへの通電期間に一部重なりをもた
せるため、予め決められた4種の電気角(以下、導通角
という)より選択して通電期間の重なりの割合を設定す
る。
せるため、予め決められた4種の電気角(以下、導通角
という)より選択して通電期間の重なりの割合を設定す
る。
第1表(b)はこの導通角を示し、同図(a)に示すようにス
イッチSWを操作してその接点信号LAP1、LAP2を設定す
る。この導通角は、運転中に振動や騒音が最も少なくな
る値に設定するが、駆動する負荷の大きさや製品個々の
特性のばらつきにより一定の値にならないので、実際に
は運転して実験により最適値を求めるのがよい。次に、
図示せぬ起動ボタンを押下するとマイクロコンピュータ
4の制御動作が開始する(第2図処理10)。
イッチSWを操作してその接点信号LAP1、LAP2を設定す
る。この導通角は、運転中に振動や騒音が最も少なくな
る値に設定するが、駆動する負荷の大きさや製品個々の
特性のばらつきにより一定の値にならないので、実際に
は運転して実験により最適値を求めるのがよい。次に、
図示せぬ起動ボタンを押下するとマイクロコンピュータ
4の制御動作が開始する(第2図処理10)。
マイクロコンピュータ4は、まずドライブ回路3への制
御信号をオフに、タイマ5、カウンタ6をリセットする
など各部のイニシャライズを行なう(同図処理11)。次
いで、スイッチSWの設定信号LAP1、LAP2を読み込み(同
図処理12)、タイマ5への時間設定をゼロにする(同図
処理13)。
御信号をオフに、タイマ5、カウンタ6をリセットする
など各部のイニシャライズを行なう(同図処理11)。次
いで、スイッチSWの設定信号LAP1、LAP2を読み込み(同
図処理12)、タイマ5への時間設定をゼロにする(同図
処理13)。
次にホール素子H1、H2、H3からの磁極位置検知信号Ui,Vi,
Wiを読み取る。いま、第3図(a)〜(c)に示すように起動
時点の磁極位置検知信号がそれぞれUi="H"、Vi="L"、Wi
="L"(以下、Ui・Vi・Wi="H"・L・L"のように示す)であ
ったとすると(第2図処理14)、マイクロコンピュータ
4は、トランジスタQ1とQ6をオンするようにドライブ回
路3を制御する(第2図処理15、第3図(i))。
Wiを読み取る。いま、第3図(a)〜(c)に示すように起動
時点の磁極位置検知信号がそれぞれUi="H"、Vi="L"、Wi
="L"(以下、Ui・Vi・Wi="H"・L・L"のように示す)であ
ったとすると(第2図処理14)、マイクロコンピュータ
4は、トランジスタQ1とQ6をオンするようにドライブ回
路3を制御する(第2図処理15、第3図(i))。
次いで、タイマ5をスタートさせる(同図処理16)。タ
イマ5は設定された時間になるとタイマオーバ信号を出
力するものであり、設定値がゼロのときはスタート指令
を与えると同時にタイムオーバ信号が返送される。この
タイムオーバ信号を検知すると(第2図処理17)、トラ
ンジスタQ5をオフするよう制御するよう(第2図処理1
8、第3図(h))。但し、起動初期においてはすでにオフ
しているのでいま変化しない。
イマ5は設定された時間になるとタイマオーバ信号を出
力するものであり、設定値がゼロのときはスタート指令
を与えると同時にタイムオーバ信号が返送される。この
タイムオーバ信号を検知すると(第2図処理17)、トラ
ンジスタQ5をオフするよう制御するよう(第2図処理1
8、第3図(h))。但し、起動初期においてはすでにオフ
しているのでいま変化しない。
ステータコイルU、V、Wの通電方向を第1図のように〜
で示すと、このときの通電方向は第3図(j)に示すよ
うにとなって、マグネットロータ2が回転を始める。
で示すと、このときの通電方向は第3図(j)に示すよ
うにとなって、マグネットロータ2が回転を始める。
一方、マイクロコンピュータ4は、ここでカウンタ6の
計数時間Tdを読み込む。カウンタ6は磁極位置検知信号
Uiの立ち上がりからWiの立ち下がりまでの時間をカウン
トするものであるが、この磁極位置検知信号WiとUiをま
だ検知しない起動直後はTd=0を示している(第2図処
理19)。マイクロコンピュータ4は、計数時間Tdより後
述する計算式に基づいて前記導通角に相当する導通時間
Tlを求めるが、いまTd=0なのでTl=0になる(第2図
処理20)。次いで、この導通時間Tlをタイマ5に設定
する(同図処理21)。このときも、処理13においてタイ
マ5にすでにゼロが設定されているので、その設定値は
変化しない。
計数時間Tdを読み込む。カウンタ6は磁極位置検知信号
Uiの立ち上がりからWiの立ち下がりまでの時間をカウン
トするものであるが、この磁極位置検知信号WiとUiをま
だ検知しない起動直後はTd=0を示している(第2図処
理19)。マイクロコンピュータ4は、計数時間Tdより後
述する計算式に基づいて前記導通角に相当する導通時間
Tlを求めるが、いまTd=0なのでTl=0になる(第2図
処理20)。次いで、この導通時間Tlをタイマ5に設定
する(同図処理21)。このときも、処理13においてタイ
マ5にすでにゼロが設定されているので、その設定値は
変化しない。
マグネットロータ2が回転すると、第3図(a)〜(c)に示
すように磁極位置検知信号Ui、Vi、Wiが変化する。マイク
ロコンピュータ4は、この変化を検知すると(第2図処
理22)、処理14に戻る(同図処理22)。
すように磁極位置検知信号Ui、Vi、Wiが変化する。マイク
ロコンピュータ4は、この変化を検知すると(第2図処
理22)、処理14に戻る(同図処理22)。
第3図の例で、次に磁極位置検知信号Ui・Vi・Wi="H・H・
L"を検知すると(同図処理14)、前記と同様にトランジ
スタQ2とQ6をオンし、トランジスタQ1をオフする(同図
処理23〜26)。
L"を検知すると(同図処理14)、前記と同様にトランジ
スタQ2とQ6をオンし、トランジスタQ1をオフする(同図
処理23〜26)。
ここで、すでにオンされているトランジスタQ6を再びオ
ン制御するのは、いまの磁極位置検知信号の状態から起
動される場合にも所定の通電ができるようにするためで
ある。このとき、通電方向は第3図(j)に示すように
になり、マグネットロータ2がさらに回転する。
ン制御するのは、いまの磁極位置検知信号の状態から起
動される場合にも所定の通電ができるようにするためで
ある。このとき、通電方向は第3図(j)に示すように
になり、マグネットロータ2がさらに回転する。
これにより、変化する次の磁極位置検知信号Ui、Vi、Wiを
検知すると(第2図処理22)、再び処理14に戻る。この
とき、第3図(a)〜(c)に示すように磁極位置検知信号
は、Ui・Vi・Wi="L・H・L"となり(第2図処理14)、前記
と同様にトランジスタQ2とQ4をオンし、Q6をオフする
(同図処理27〜30)。
検知すると(第2図処理22)、再び処理14に戻る。この
とき、第3図(a)〜(c)に示すように磁極位置検知信号
は、Ui・Vi・Wi="L・H・L"となり(第2図処理14)、前記
と同様にトランジスタQ2とQ4をオンし、Q6をオフする
(同図処理27〜30)。
このように磁極位置検知信号Ui、Vi、Wiが変化するごとに
ステータコイルU、V、Wへの通電方向が順次切り換えられ
(第3図(a)〜(j)、第2図処理31〜34まで参照)、マグ
ネットロータが半回転する。マグネットロータ2が半回
転すると、磁極位置検知信号Ui、Vi、Wiは1周期を終えて
最初の信号パターンを出力するので、上記通電制御が繰
り返され、マグネットロータ2が連続回転する。
ステータコイルU、V、Wへの通電方向が順次切り換えられ
(第3図(a)〜(j)、第2図処理31〜34まで参照)、マグ
ネットロータが半回転する。マグネットロータ2が半回
転すると、磁極位置検知信号Ui、Vi、Wiは1周期を終えて
最初の信号パターンを出力するので、上記通電制御が繰
り返され、マグネットロータ2が連続回転する。
この過程において、磁極位置検知信号Ui、Vi、Wiが例えば
"H・L・H"から"H・L・L"に変化するとき、カウンタ6はこの
間の時間を測定し、測定時間Tdを出力する。
"H・L・H"から"H・L・L"に変化するとき、カウンタ6はこの
間の時間を測定し、測定時間Tdを出力する。
この測定時間Tdは、次に磁極位置検知信号がUi・Vi・Wi=
"H・L・L"になったとき、処理19において、マイクロコン
ピュータ4により読み込まれる。
"H・L・L"になったとき、処理19において、マイクロコン
ピュータ4により読み込まれる。
ところで、第4図(d)〜(f)に示すように、例えばトラン
ジスタQ1のオン期間をTl時間引きのばすと、ステータコ
イルU、V、Wへの通電はとがTl時間だけ重なるように
なる。このように各トランジスタQ1〜Q6のオン期間をTl
時間引きのばして各通電が一部重なるようにすることが
できる。
ジスタQ1のオン期間をTl時間引きのばすと、ステータコ
イルU、V、Wへの通電はとがTl時間だけ重なるように
なる。このように各トランジスタQ1〜Q6のオン期間をTl
時間引きのばして各通電が一部重なるようにすることが
できる。
一方、上記測定時間Tdは、同図(a)〜(c)に示すように電
気角60°に相当する時間なので、第1表(c)に示すよう
に、所望の導通角に応じた時間Tlを測定時間Td時間から
算出することができる。
気角60°に相当する時間なので、第1表(c)に示すよう
に、所望の導通角に応じた時間Tlを測定時間Td時間から
算出することができる。
さて、マイクロコンピュータ4は、測定時間Tdを読み込
むと(第2図処理19)、第1表に示すように、スイッチ
SWで指定されている導通角に対応した時間Tlを第1表
(c)に示す計算式より求める(第2図処理20)。求めた
時間Tlをタイマ5に設定する(同図処理21)。
むと(第2図処理19)、第1表に示すように、スイッチ
SWで指定されている導通角に対応した時間Tlを第1表
(c)に示す計算式より求める(第2図処理20)。求めた
時間Tlをタイマ5に設定する(同図処理21)。
タイマ5に時間Tlが設定すると、その後のトランジスタ
Q1〜Q6をオフするタイミングが時間Tlだけ引きのばされ
る。例えば、第3図(a)〜(c)において、Td1を検出する
と、第2図処理23がトランジスタQ6とQ2をオンした後、
タイマ5がスタートされ(処理24)、時間Tlだけ経過し
てタイムオーバ信号を検知してから(同図処理25)、ト
ランジスタQ1をオフするようになり(同図処理26)、第
3図(d)に示すようにトランジスタQ1のオン時間がTlだ
けのばされる。
Q1〜Q6をオフするタイミングが時間Tlだけ引きのばされ
る。例えば、第3図(a)〜(c)において、Td1を検出する
と、第2図処理23がトランジスタQ6とQ2をオンした後、
タイマ5がスタートされ(処理24)、時間Tlだけ経過し
てタイムオーバ信号を検知してから(同図処理25)、ト
ランジスタQ1をオフするようになり(同図処理26)、第
3図(d)に示すようにトランジスタQ1のオン時間がTlだ
けのばされる。
第3図では磁極位置検知信号Ui、Vi、Wiの周期は一定に図
示したが、実際の起動時には、徐々に回転速度が定常速
度まで上昇するので、この周期もある一定の値まで徐々
に短かくなる。しかし、時間Tdの測定と時間Tlの設定は
マグネットロータの半回転ごとに行なうので、常にその
時間の回転速度に応じた一定の導通角が設定されること
になる。また、定常回転数に達してからも一定の導通角
で運転される。
示したが、実際の起動時には、徐々に回転速度が定常速
度まで上昇するので、この周期もある一定の値まで徐々
に短かくなる。しかし、時間Tdの測定と時間Tlの設定は
マグネットロータの半回転ごとに行なうので、常にその
時間の回転速度に応じた一定の導通角が設定されること
になる。また、定常回転数に達してからも一定の導通角
で運転される。
以上のように、本実施例のブラシレスモータ駆動制御装
置は、製品個々の特性に応じて、各ステータコイルへの
通電期間の重なりを電気角で任意に選択して設定し、マ
グネットロータの磁極位置検知信号の時間間隔より、設
定された電気角に相当する通電重なり時間を算出し、そ
の時間に基づいて通電期間を制御している。
置は、製品個々の特性に応じて、各ステータコイルへの
通電期間の重なりを電気角で任意に選択して設定し、マ
グネットロータの磁極位置検知信号の時間間隔より、設
定された電気角に相当する通電重なり時間を算出し、そ
の時間に基づいて通電期間を制御している。
これにより、ステータコイルへの通電電流が途切れるこ
とがなく、駆動コイルのリップルが減少するので、ブラ
シレスモータ筐体の振動が製品のフレームに伝わり発生
する騒音が低下する。
とがなく、駆動コイルのリップルが減少するので、ブラ
シレスモータ筐体の振動が製品のフレームに伝わり発生
する騒音が低下する。
なお、本実施例では電気角60°の時間Tdを磁極位置検知
信号Ui、Vi、Wiの1周期に1回測定するようにしたが、そ
れらの各信号の変化点をそれぞれ6区間測定し、より細
かく導通角Tlを設定してもよい。また、通電期間へ制御
をマイクロコンピュータ4によらず、ハードウェア回路
で実現することも可能であることは言う迄もない。
信号Ui、Vi、Wiの1周期に1回測定するようにしたが、そ
れらの各信号の変化点をそれぞれ6区間測定し、より細
かく導通角Tlを設定してもよい。また、通電期間へ制御
をマイクロコンピュータ4によらず、ハードウェア回路
で実現することも可能であることは言う迄もない。
(ト)発明の効果 以上のように本発明によれば、起動時および定常運転時
におけるステータコイルへの通電期間を一部重なるよう
にしたので、ステータコイルに通電が途切れる期間がな
くなり、駆動コイルに生じるリップルが低下して振動や
騒音が減少すると共に、その一部重なる電気角を製品個
々の特性のばらつきに応じて任意に設定できるようにし
たので製品にバラツキがあってもその製品の如何に依ら
ず、常に低騒音のブラシレスモータが得られるようにな
る。
におけるステータコイルへの通電期間を一部重なるよう
にしたので、ステータコイルに通電が途切れる期間がな
くなり、駆動コイルに生じるリップルが低下して振動や
騒音が減少すると共に、その一部重なる電気角を製品個
々の特性のばらつきに応じて任意に設定できるようにし
たので製品にバラツキがあってもその製品の如何に依ら
ず、常に低騒音のブラシレスモータが得られるようにな
る。
しかし、本願発明の構成に依れば、ブラシレスモータ駆
動制御装置のマイコンを用いた1チップ化が可能とな
り、コンパクトにして経済的に製造できる上、個々の製
品に最適な通電重なり電気角の設定が簡単にできるよう
になる。
動制御装置のマイコンを用いた1チップ化が可能とな
り、コンパクトにして経済的に製造できる上、個々の製
品に最適な通電重なり電気角の設定が簡単にできるよう
になる。
第1図は本発明の一実施例に係るブラシレスモータ駆動
制御装置の回路構成図、第2図はその動作を示すフロー
チャート、第3図はそのタイムチャート、第4図は導通
角の説明図である。 1…ブラシレスモータ、2…マグネットロータ、3…ド
ライブ回路、4…マイクロコンピュータ、5…タイマ、
6…カウンタ、H1〜H3…ホール素子、U,V,W…ステータ
コイル、Q1〜Q6…トランジスタ、SW…スイッチ。
制御装置の回路構成図、第2図はその動作を示すフロー
チャート、第3図はそのタイムチャート、第4図は導通
角の説明図である。 1…ブラシレスモータ、2…マグネットロータ、3…ド
ライブ回路、4…マイクロコンピュータ、5…タイマ、
6…カウンタ、H1〜H3…ホール素子、U,V,W…ステータ
コイル、Q1〜Q6…トランジスタ、SW…スイッチ。
Claims (1)
- 【請求項1】マグネットロータの位置を検知する複数の
検知素子と、 複数のステータコイルに接続されてそれぞれ所定の方向
と順序で順次通電するための複数のスイッチング素子
と、 前記複数の検知素子から得られるロータ位置検知信号の
1つが変化してから次の1つが変化するまでのロータ位
置検知信号変化時間間隔を測定する時間間隔測定手段
と、 通電重なり電気角を適宜選択設定する通電重なり電気角
設定手段と、 前記通電重なり電気角設定手段により設定された電気角
に対応する通電重なり時間を前記ロータ位置検知信号変
化時間間隔とその時のロータ回転速度に応じて算出する
通電重なり時間算出手段と、前記ロータ位置検知信号の
変化を捉え、その時の各ロータ位置検知信号の状態に応
じて所定のステータコイルにそれぞれ所定の方向と順序
で順次通電するようにあらかじめ決められた所定のスイ
ッチング素子をオンするスイッチング素子オン手段と、 前記ロータ位置検知信号の今回の変化を捉えてから前記
通電重なり時間経過後に前回の変化時にオンしたスイッ
チング素子をオフするスイッチング素子オフ手段と、 を備えたことを特徴とするブラシレスモータ駆動制御装
置。
Priority Applications (6)
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Family
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Family Applications (1)
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DE602009000838D1 (de) * | 2008-04-18 | 2011-04-21 | Panasonic Corp | Wechselrichtersteuerung, verdichter und elektrisches haushaltsgerät |
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-
1986
- 1986-01-20 JP JP61008087A patent/JPH0652996B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPS62166794A (ja) | 1987-07-23 |
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