JPH065269B2 - 電子スピン共鳴型分光計 - Google Patents

電子スピン共鳴型分光計

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JPH065269B2
JPH065269B2 JP63195950A JP19595088A JPH065269B2 JP H065269 B2 JPH065269 B2 JP H065269B2 JP 63195950 A JP63195950 A JP 63195950A JP 19595088 A JP19595088 A JP 19595088A JP H065269 B2 JPH065269 B2 JP H065269B2
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    • G01R33/60Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using electron paramagnetic resonance

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、測定試料を含む共振器が定強度、高均一性の
磁場内に配設してあり、該共振器にマイクロ波ブリッジ
によりマイクロ波エネルギーを断続信号として供給可能
であり、共振器により放出した測定信号を検波器と信号
評価装置とに供給し、更にマイクロ波源とマイクロ波ブ
リッジとの間に配設した線路が並列配置された複数のパ
ルス整形チャネルに分割されている、電子スピン共鳴型
分光計に関する。
(従来の技術) かかる分光計は、米国テキサス州ヒューストン大学化学
部より1982燃に刊行されたナガヤナの論文『電子スピン
エコー分光計において遅れを低減するための能動マイク
ロ波遅延線』に記載されている。
周知の分光計で中心となっている課題は、いわゆる「空
洞リンギング」により発生する遅れを減らすことであ
る。電子スピン共鳴型(ESR)型分光計に普通、高品質又
は小帯域幅のマイクロ波空洞共振器を使用することは知
られている。この共振器に、専門用語でマイクロ波バー
ストと理解されるマイクロ波「パルス」を印加すると、
共振器はQが高いためパルスの遮断後も比較的長い減衰
時間を有している。この減衰時間は共振器のQが高けれ
ば高いほど長い。
しかし、この減衰時間はESRにおけるスピンエコー信
号の測定を妨げる。その理由は、励起パルスの立ち下が
り後、励起パルスに対するスピン共鳴型分光計の応答を
できるだけ早くして測定しなければならないからであ
る。
このことを背景に、前掲論文には、マイクロ波源からマ
イクロ波ブリッジに至るマイクロ波線に分路を設けた配
置が記載されている。マイクロ波線の主分路にはダイオ
ードスイッチと進行波パワー増幅器と可変減衰器が順次
直列に配設してある。ダイオードスイッチより前でマイ
クロ波線に10dBのカプラが設けてあり、ここから分岐線
が可変減衰器の背後まで導いてあり、その箇所で分岐線
は逆向きの10dBのカプラを介し再び主線に結合される。
分岐線にはダイオードスイッチ、マイクロ波増幅器、別
のダイオードスイッチ、可変減衰器、そして0゜から180゜
まで調整可能な移相器が相前後して設けてある。
この配置は、主分路のダイオードスイッチを作動させて
主分路でまず単数又は複数の測定パルスを接続できるよ
うにする一方、分岐線のダイオードスイッチを適宜に作
動させて極性の異なる別のマイクロ波パルスを共振器に
供給できるようにするためのものであり、前記マイクロ
波パルスは特定の遅れを有して主線のマイクロ波パルス
に続いている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、この周知配置は、欠点として、ごく単純なパル
ス列を発生できるにすぎず、又装置にかなりの費用がか
かり、この費用は2つの完全なマイクロ波高パワー回路
の費用に事実上等しい。そのため周知配置は用途の広さ
の点でも費用の点でもその使用が限られている。
そこで本発明は、冒頭述べた形式の分光計を改良し、最
小の構造支出でほぼ無限数のパルス列を、任意に設定可
能な時間間隔、振幅及び位相において試料に照射できる
ようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段、作用) 上記目的を達成するため、本発明は電子スピン共鳴型分
光計において、パルス整形チャネルが分割器により同じ
部分に線路から供給を受け、どのパルス整形チャネルも
位相及び振幅を調整する手段と前記チャネルを通過する
信号を切り替える手段を備え、パルス整形チャネルが、
共通のマイクロ波パワー増幅器の入力端子の前に配設し
た配設した結合器により再び一つにまとめられるように
構成されている。
こうして、分割器を使用することによりまず少なくとも
類似した、好ましくは同一でさえあるチャネルが得ら
れ、これらのチャネルにはパワーを増幅する能動素子が
なく、せいぜいダイオードスイッチ、減衰器及び移相器
を設けることに限定できるので、本発明の目的が完全に
達成される。どのチャネルでも振幅及び位相を調整でき
るので、パルスプログラムを作成するにあたって事実上
無限の柔軟性が保証され、又特に核磁気共鳴(NMR)技術
の方から知られている種類のパルス列、例えばCarr-Pur
cellパルス列又はCarr-Purcell-Meiboom-Gillパルス列
又はその他の、相連続したパルスの位相がいわゆるX,
−X,Y又は−Yとして0゜,90゜,180゜,270゜で現れる
パルス列を調整することができる。
この場合チャネル内に好ましくは能動素子のみ使用する
と、増幅器での過渡現象及び減衰現象を考慮しなくても
よいという利点が得られる。むしろ全マイクロ波信号は
低レベル領域でパルス連鎖へと成形され、これが次に共
通のマイクロ波パワー増幅器、例えば進行波増幅器に達
する。
パルス整形チャネルは好ましくは同一に構成してあり、
そして前述の4つのX,−X,Y及び−Yパルスを別々
に調整できるよう4つのかかるパルス整形チャネルが使
用される。これに加え更に、移相器の調整範囲が0〜36
0゜であるのが望ましい。
つまりこうして全体として任意のパルス列を構成するこ
とができる。これが周知装置では不可能であるが、それ
はそこでは空洞共振器の減衰現象を補償するため単一の
抑圧パルスを生成することのみ頭にあったからである。
本発明の好ましい1展開では、核パルス整形チャネルが
2つの並列分路を有し、核分路が位相及び振幅を調整す
る手段と切替手段とを備えている。
この処置の利点として、パルス整形チャネルはそれぞれ
特定の測定パルス、いわゆる『物理的パルス』を調整す
るのに使用することができ、各パルス整形チャネルの内
部には「技術的パルス」により空洞共振器の減衰現象を
補償する別の分路が設けてあり、各パルス整形チャネル
ごとにこの補償を行うことができる。
相互に同一のパルス整形チャネル又は分路を4つ又は8
つに配置すると、別の利点として、こうして時間的に直
接連続した振幅の異なるパルスを多数発生することがで
き、任意の種類のパルス波形を得ることができる。こう
して有利なことに、相連続したごく狭いパルスが適宜に
増加又は減少する振幅を有することにより、ガウス充填
曲線を生成することができる。例えば8つの並列チャネ
ルの場合振幅の分解能は28、すなわち1:256であり、
ごく微細な輪郭線のパルス充填曲線を生じる。
更に、位相及び振幅を調整する手段と切替手段とをサー
キュレータにより1方向で互いに減結合することによ
り、良好な作用が達成される。
この特徴の利点は、個々の分路またはチャネルが最適に
減結合されていて相互に作用を及ぼさないようになって
いることである。
本発明の更に別の1構成では、パルス整形チャネルとパ
ワー増幅器との間に電子調整可能な減衰器、好ましくは
ダイオードスイッチが設けてある。
この処置の利点として、チャネル又は分路にスイッチン
グ手段として普通、代表的には25dBの切替損失を有する
マイクロ波ダイオードが使用されるにも拘らず、例えば
53dBというパワー増幅器の入力レベルを全範囲において
利用することができる。後置された共通の電子調整可能
な減衰器、好ましくはやはりスイッチングダイオード
が、同じく25dBの損失でターンオン可能であり、こうし
て通常のパワー増幅器の全ダイナミックレンジを切り替
えることができる。
(実施例) 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において10はその基本構成が本来知られている
ような電子スピン共鳴型パルス分光計の全体である。均
一性の高い電磁石11の磁極間にマイクロ波共振器12
があり、そのなかで被検試料13がマイクロ波磁場の磁
場成分に曝されると同時に電磁石11の定磁場にも曝さ
れている。励起マイクロ波エネルギーを共振器12に転
送する一方、共振器12により反射した測定信号を受信
して継続処理するため、マイクロ波ブリッジ14がマイ
クロ波線15を介し共振器12と結ばれている。或は、
信号増幅器17に接続した通常構造の検波器16におい
て前記継続処理を行うこともできる。分光計10の信号
増幅器17及びその他数多くの構成要素はデータバスを
介してコンピュータ中央制御装置18と結んである。他
方、サンプルホールド段を有するAD変換器に接続した
直角変調用検波器19を介して前記信号評価を行うこと
もでき、このユニットはやはりデータバスでコンピュー
タ中央制御装置18に接続してある。
分光計10をマイクロ波パルス動作で運転できるようパ
ルスプログラム制御装置25が設けてあり、これはデー
タバスを介しコンピュータ中央制御装置18と結ばれ、
マイクロ波ブリッジ14、AD変換器20、及びマイク
ロ波ブリッジ14と進行波増幅器27との間に配設した
パルス整形段26を駆動する。進行波増幅器27もパル
スプログラム制御装置25から制御信号を受信する。進
行波増幅器27の出力端子が再びマイクロ波ブリッジ1
4に働きかけてマイクロ波高パワーエネルギーを共振器
12に転送させる。
更に分光計10が通常の如く界磁調整器30を有し、こ
れが電磁石11のマグネット電源装置31を制御する。
磁場・周波数ロック32が磁場に依存した信号とマイク
ロ波の周波数に依存した信号とを受信し、それと同時に
界磁調整器30を制御するが、このこと自体はやはり周
知のことである。
それゆえ、全体としてパルスプログラム制御装置25を
適宜に調整することにより共振器12又はそのなかに配
置した試料13にマイクロ波パルスを印加することがで
きる。この場合「パルス」とは、時間的に制限された波
動列、すなわち投入時点、位相及び振幅を調整すること
のできるバーストのことである。受信した信号を検波す
るためパルスプログラム制御装置25は適宜な仕方で、
高パワーマイクロ波パルスと同期で受信信号を検波し評
価できるよう副信号を必要とする。
第2図が分光計10の主要なマイクロ波部品を示す。
クライストロン40又はその他適当なマイクロ波源が、
電子調整可能な減衰器41を介し、マイクロ波エネルギ
ーを2チャネルに分割する第一の分割器42と結んであ
る。第一分割器42の出力端子に第一の結合コンデンサ
43が接続してあり、その結合出力端子はやはり減衰器
41を制御するレベル調整器44に接続してある。連続
波動作(CW)用とパルス動作(P)用の2つの入力信号によ
り減衰器41の2の段を調整することができる。図示し
た配置では、クライストロン40のレベル制御が可能で
あり、代表的適用事例ではX帯域における最高出力パワ
ー1.2Wのクライストロンが使用され、その出力パワー
は連続波動作(CW)の時200mW、そしてパルス動作(P)のと
き800mWに調整される。
第一分割器42の別の出力端子が第二の結合コンデンサ
45に、そしてその結合出力端子が周波数調整器46(A
FC)に接続してある。周波数調整器46は高品質の外部
共振器47と協働し、出力側はクライストロン40の電
源装置48に働きかける。
電子スピン共鳴パルス実験に必要な共振器12は、パル
ス動作が広帯域幅の共振器12を必要とすることから、
Qが低いもの、例えば誘導共振器であるので、高いQを
有する外部共振器47でクライストロン40の周波数を
調整するのが望ましい。測定共振器12のQがごく低い
ことから、例えば温度ドリフト現象を補償するため測定
共振器12で周波数を調整することはできない。この理
由からQが数千以上の外部共振器47が使用される。
第二結合コンデンサ45の出力端子が第三のカプラ49
に、そしてその結合出力端子が基準分路50に接続して
ある。該分路の詳細については後に第11図に関連して
なお詳しく説明する。
第三結合コンデンサ49の出力端子が第四のカプラ51
に、そしてその結合出力端子が磁場・周波数ロック32
に接続してある。
マイクロ波回路の反対側で第一結合コンデンサ43の出
力端子に第五の結合コンデンサ52が接続してあり、そ
の結合出力端子は第二分割器53に接続してある。第二
分割器53は連続波動作(CW)用及びパルス動作(P)用の
2台のモニタ54,55に働きかけ、モニタ54,55が第二入力
端子で受けるマイクロ波信号は信号分路又はマイクロ波
高パワー分路からくる。モニタ54,55はマイクロ波成
分、特にマイクロ波パルスの調整が正しいかどうかを点
検するのに役立つ。
第五結合コンデンサ52の出力端子に第六カプラ56
が、そしてその結合出力端子はマイクロ波カウンタ57
に接続してある。こうして、その都度調整したマイクロ
波周波数を連続的に表示することができる。
第一分割器42により限定された2つのマイクロ波チャ
ネルは、すぐ上で述べたように測定及び制御を目的とし
た各種信号から結合コンデンサ43,45、49、51、52、56を介
して減結合された後、第2図の上半分で連続波チャネル
60に、そして第2図の下半分でパルスチャネル61に
接続してある。これらのチャネル60,61は出力端子が第
一の結合器62において再び一つにされ、マイクロ波ブ
リッジ14の第一のサーキュレータ63に達している。
サーキュレータは第一のシーケンス出力端子が共振器1
2に、そして第二のシーケンス出力端子は第2図に符号
64とした信号処理装置に接続してある。信号処理装置
の詳細については後に第11図に関連して説明する。
連続波チャネル60は実質的に第一の減衰器70と第一
の移相器71と制御入力端子73を介し切替可能な第一
のスイッチングダイオード(PINダイオード)72との
直列回路からなる。
それに対し、後に第5図に関連して詳細を説明するパル
スチャネル61は実質的に制御入力端子75,76を備えた
パルス整形段74と第二の移相器74と進行波増幅器2
7とからなる直列回路を有する。
連続波チャネル60とパルスチャネル61が並列に配置
され、そしてそれらが第一結合器62で一つにしてある
ことにより、いまや、連続波動作又はパルス動作を選択
して処理するか或いは特定の実験を行うため両方の動作
モードを同時に調整することもできる。
代表的な適用事例では、連続波チャネル60は約50mWの
出力パワーを共振器12に放出できるよう寸法設計して
ある。代表的には立上がり時間1nsの第一スイッチング
ダイオード72により、(第一スイッチングダイオード
72を開いて)連続波動作で処理するか、又は第一スイ
ッチングダイオード72の作動により共振器12に低出
力パワーのマイクロ波パルスを供給することができる。
このいわゆる「軟パルス」はパルスチャネル61からく
る高パワーパスルよりもパルス幅を本質的に長くするこ
とができる。つまりその持続時間は進行波増幅器27の
許容最大占有率によって決まり、この種の通常の増幅器
の場合、許容最大占有率は1%程度である。連続波チャ
ネル60内で第一移相器71を適当に調整することによ
り軟パルスは0〜360゜間の任意の位相位置においてパル
スチャネル61の高パワーパルスにセットすることがで
きる。
上述の配置により、一方でパルスチャネル61を遮断
し、第一スイッチングダイオード72を持続的に開とす
ることにより、通常の低パワーの連続波動作で処理する
ことができる。
第二の動作モードではパルスチャネル61を遮断し第一
スイッチングダイオード72を作動させることにより低
パワーマイクロ波パルスでのみ処理することができる。
第三の動作モードでは逆に連続波チャネル60を遮断し
パルス整形段74を作動させることにより高パワーパル
ス動作で処理することができる。
次に、第四の動作モードでは両方のチャネル60,61
を並列に投入することができ、この場合連続波チャネル
60が低パワーパルス、そしてパルスチャネル61が高
パワーパルスを供給する。
その一例が第3図に示してあり、そこには時間に依存し
てまず低パワーの、但し持続時間の長い第一のパルス8
0、そして次に高パワーの、但し持続時間の短い第二の
パルス81を認めることができる。
知られているように、フーリエ変換を介し時間領域が周
波数領域に依存しているためパルス幅は周波数領域内の
周波数分布のスペクトル幅に反比例する。つまり時間領
域内のパルスはごく幅の広い周波数分布に至るのに対
し、長いパルスはごく幅の狭い周波数分布に至る。この
ことを第3図の実験で利用することができ、第二パルス
81に起因した比較的広い周波数分布82が第一パルス
80の惹き起こすごく狭い切込み部83を備えている第
4図の周波数分布が得られる。従って軟パルス80によ
り、本来幅の広いスピン束(周波数分布82)内で選択
飽和(切込み部83)を達成することができる。
パルス80,81を使った第3図の図示が単なる1例と
理解すべきであることは自明であり、パルスは勿論任意
の時間関係、位相位置又は振幅比とすることができ、例
えば時間的に一致させることもできる。最後に、前述の
高パワーパルスをパルスチャネル61から放出し、第一
スイッチングダイオード72を連続的に開いて連続波チ
ャネル60を連続波動作で作動させる第五の動作モード
も可能である。高パワーパルスの連続波レベルの混合
は、スピン系を飽和し、そして次に連続波レベルにより
飽和状態からのスピン系の回復を検出するいわゆる「飽
和回復」を生成するのに使用することができる。この場
合、低パワーの分離した連続波チャネル60を平行して
使用することの利点としてきわめて低い連続波レベルで
処理することができ、単一の高パワーチャネルを使って
処理し、そして高パワーパルスの照射後に低レベルの連
続波動作に切り替える場合のように進行波増幅器の雑音
で邪魔されることもない。
第5図がパルスチャネル61のその他の詳細を示す。
パルスチャネル61の入力側に第三の分割器90を認め
ることができ、これが到来するマイクロ波エネルギーを
4つの並列且つ等価なパルス整形チャネル91a,91b,91c,
91dに分配し、パルス整形チャネルは出力側で、第三分
割器90と対称な第二の結合器94で再び一つにまとめ
られる。パルス整形チャネル91a〜91dはそれぞれ2個の
制御入力端子92a〜92d又は93a〜93dを有するが、その詳
細についてはなお後に第6図及び第8図に関連して説明
する。
第二結合器94の出力端子に、マイクロ波前置増幅器9
5と第二移相器77と制御入力端子97を有する第二の
スイッチングダイオード96とその結合出力端子がパル
スモニタ55に結ばれた第七の結合コンデンサ98と進
行波増幅器27と第二の減衰器99と制御入力端子101
を有するスイッチング段100とからなる直列回路が接続
してある。
4つの並列に接続したパルス整形チャネル91a〜91dによ
り、任意のパルスプログラムを作成することができる。
例えば、第一パルス整形チャネル91aではいわゆるXパ
ルス(位相0゜)、第二パルス整形チャネル91bではいわ
ゆる−Xパルス(位相+90°)、第三パルス整形チャ
ネル91cではいわゆるYパルス(位相+180゜)、そして
最後に第四パルス整形チャネル91dではいわゆる−Yパ
ルス(位相+270゜)を調整することができる。
4つのパルス整形チャネル91a〜91dを並列に配置する利
点として前記X,−X,Y及び−Yパルスは互いに任意
の位相位置で調整することができる。単一のチャネルで
はこれが不可能であろう。というのもマイクロ波信号の
位相を切り替える通常の部品はスイッチング時間が3ns
よりかなり長く、ごく密接した位相関係をこの方法で実
現することはできないからである。だが並列チャネルを
使うと、ごく密接した位相位置も互いに、位相位置0に
至るまで調整することができる。
後に第6図及び第8図に関連してなお説明するように、
パルス整形チャネル91a〜91dはマイクロ波パワーを弱め
るスイッチングダイオードをすでに備えている。第二結
合器94の共通する出力端子の後方に制御入力端子97
を有する第二スイッチングダイオード96は更に、進行
波増幅器27のダイナミックレンジが例えば53dBであ
り、単一のスイッチングダイオードではこれをカバーす
ることができないので、ダイナミックレンジを広げる意
味を持つ。それゆえ減衰を行い又それとともに進行波増
幅器27のダイナミックレンジ全体を利用するため、通
常のスイッチングダイオードのダイナミックレンジが約
25dBであることから、かかるスイッチングダイオードが
2個直列に接続して使用される。
進行波増幅器27の出力端側にある第二減衰器99はレ
ンジが例えば0〜60dBの高パワー減衰器として設けてお
くことができる。
知られているように通常の進行波増幅器はマイクロ波パ
ルスの増幅時後縁の最後にいわゆる「尾」、減衰減少を
生じる特徴がある。この現象は電子スピン共鳴パルス実
験の場合大きな障害となる。この理由から、このパルス
の「尾」を切り取る役目でスイッチング段100が設けて
ある。こうして分光計の無駄時間が著しく低減する。ス
イッチング段100の詳細が第10図に示してあり、この
点については本明細書中に説明してある。
第6図はパルス整形チャネル91aの1実施例の第一変形
例を示す。
第6図からはっきりわかるようにここでも2つの並列分
路が設けてあり、その入力端側は第四の分割器110によ
り形成してある。分路はそれぞれ第三の減衰器111a又は
111bと第三の移相器112a又は112bと第三のスイッチング
ダイオード113a又は113bとの直列回路からなり、該ダイ
オードにはすでに触れた制御入力端子92a,93aが付属
し、そして最後に両分路は第三の結合器114において再
び一つにまとめてある。
第6図の上側分路111a…はいわゆる「マスター」分路と
して働き、制御入力端子92aの駆動によりスイッチング
ダイオード113aが動作して希望するパルス、例えばXパ
ルスを発生する。
測定共振器12は品質が比較的低いにも拘らずなお帯域
幅が限定されるので、高パワーパルス波パルスを印加す
ると「リンギング」と呼ばれる減衰現象が発生する。こ
の障害となる作用を取り除くため第6図の下側分路が
「スレーブ」分路として設けてある。「スレーブ」分路
内で、「マスター」パルスとは180゜位相のずれた抑圧パ
ルスが生成される。
第7図がかかるパルス列を示す。117は本来の電子スピ
ン共鳴実験の遂行、つまり試料13の励起に役立ついわ
ゆる「物理的パルス」である。次に、例えば位相0゜の
「物理パルス」117に、共振器12の減衰現象を抑圧す
るいわゆる「技術的パルス」118(空洞リンギング消滅
パルス)が位相位置180゜で続いている。
高周波技術上の理由からパルス117,118間の間隔をでき
るだけ0とすべきであることは明白である。しかし実際
上の理由からパルス117,118間に僅かの時間の遅れを取
るのが有利な場合もあり、これに利用するのがモニタ5
4,55である。
「マスター」分路111a…の素子と「スレーブ」分路111b
…の素子は好ましくは同一に構成してある。各分路にお
いて、第6図から読み取ることができるようにパルス
(又はパルスシーケンス)の位相も振幅も別々に調整す
ることができる。通常使用される振幅調整範囲は0〜30
dB、位相調整範囲は分解能0.1゜の場合0〜360゜である。
第6図を第5図と一緒に検討してわかるようにそれぞれ
二重に分路した4つのパルス整形チャネル91a〜91dでも
って合計8つの、例えば同一のマイクロ波チャネルが用
意してある。従ってパルスチャネル61の各種動作モー
ドが可能である。
1動作モードでは4つのパルス整形チャネル91a〜91dに
より任意のパルス列を調整し、共振器12の減衰現象を
それぞれ抑圧することができる。こうして試料13に、
磁気共鳴技術の方から知られているようなパルス又はパ
ルス列を照射することができる。例として挙げるならCa
rr-Purcellパルス列又はCarr-Purcell-Meiboom-Gillパ
ルス列がある。いわゆる相回転を使った実験も行うこと
ができる。位相を周期的に交換し、そして得られた測定
データを適宜に分類することにより、後に第11図に関
連してなお説明するように直角変調用検波器19及びそ
れに付属したビデオ増幅器の両方のアームのなかに技術
上発生する差異を突き止めることができる。
測定した吸収信号をA、測定した分散信号をDとする
と、X及びYパルスを使用した場合位相を周期的に交換
すると二重のビデオ増幅器の出力端子にまず信号A、
D、次にD、A、次に−A、−D、そして最後に−D、
−Aが現れる。次にこれらの信号を適宜に加算、減算ま
た除算し、一定した誤差を算出することができる。
この場合、格別有利な点として各パルス整形チャネル91
a〜91d内にそれぞれ2つの分路があるため、各物理的パ
ルス(第7図の117)に技術的抑圧パルス(第7図の11
8)が続くので、極端に短い遅れで処理することができ
る。
合計8つのマイクロ波チャネルを利用できる別の動作モ
ードは次のとおりである。
試料13を高い選択性で、つまり狭い帯域ごとに励起し
たい場合、時間領域内でマイクロ波パルスの波形はガウ
ス曲線の形状とすべきである。かかる分布曲線は8つの
マイクロ波チャネルを使って、すなわち8つのチャネル
の各々がそれぞれ同じ時間に特定の振幅量を提供するこ
とにより、容易に合成することができる。8つのチャネ
ルはすべてその振幅が個々に調整可能であり、又出力端
側で第二及び第三結合器94,114により混合されるので、
こうして28、すなわち1:256の振幅幅分解能が可能で
ある。
第8図は、順次励起される個別のパルス121から合成し
たガウス分布のパルス波形120を使ったこの実験の結果
を示す。達成できる振幅分解能122はすでに述べたよう
に1:256である。
第9図に示すパルス整形チャネル91a′の変形例は、第
6図に示す素子110,112a,113a,114又は110,111b,112b,1
13b,114間にそれぞれサーキュレータ115又は115aがあ
り、その第三出力端子が各1のマイクロ波溜め116又は1
16aに接続してある点で第6図の実施例と相違してい
る。サーキュレータ115として、第四分割器110の出力端
子及び第三結合器114の入力端子に後方減衰40dbの複式
アイソレータ、そして残りの部分では後方減衰25dBの単
式アイソレータを使用することができる。
サーキュレータ115又は115aを付加的に設けると、シス
テムの非反作用性、及び前記8つのチャネル相互の減結
合が向上する。
第10図は第5図でパルスチャネル61の出力端側に認
めることができるようなスイッチング段100の詳細を示
す。
例えば、パルスチャネル61内の第二スイッチングダイ
オード96の場合のように、マイクロ波パワーの切替又
は減衰に簡単なスイッチングダイオードの使用が可能で
はあるが、しかし大きなマイクロ波パワーを接続すべき
場合には問題を生じることがある、というのも照射する
きわめて大きなマイクロ波パワーでなだれ効果が発生す
ることによりダイオードがかってに導通となるからであ
る。
この問題は第10図のスイッチング段100で防ぐことが
できる。マイクロ波分路にスイッチング段を接続する代
わりに、第三のサーキュレータ130を使用し、その第二
端子を第四のスイッチングダイオード31と接続し、後
者は第二のマイクロ波溜め132に接続してある。第四ス
イッチングダイオード131は制御入力端子101を介し導通
状態と非導通状態とにすることができる。
第10図に更に示唆したように素子130,131,132の配置
は、更に別の素子セット130a,131a,132aを任意の数だけ
直列に接続することにより、カスケード化することもで
きる。
スイッチング段100は、第5図に関連してすでに述べた
ように、パルスの「尾」が電子スピン共鳴実験を乱すこ
とのないよう、進行波増幅器27の高パワー出力パルス
を切り取る意味を持っている。これを達成するため制御
入力端子101は時間的にマイクロ波パルスの後縁と同期
又はそれより僅かに遅れて駆動される。第四スイッチン
グダイオード131は、サーキュレータ130を介しマイクロ
波高パワーパルスを転送できるようまず遮断されてい
る。なぜなら遮断された第四スイッチングダイオード13
1はそれ自身なだれ領域に達することなくマイクロ波パ
ルスを反射するからである。これに関連し、マイクロ波
高パワーパルスの反射時、第四スイッチングダイオード
131が導通状態となることのないようその挿入損失(i
nsertion loss)を適宜に設計しておく点
に勿論注意しなければならない。
次にマイクロ波パルスの後縁でもって第四スイッチング
ダイオード131が導通状態に反転し、サーキュレータ130
内のパルスの「尾」は第四スイッチングダイオード131
を介しマイクロ波溜め132に転送される。第四スイッチ
ングダイオード131をマイクロ波パルスの後縁より多少
遅らせて導通にすると、進行波増幅器27の出力パルス
はごく短時間のうちに約30〜40dB低下し、第四スイッチ
ングダイオード131は30〜40dB低下したレベルを導通す
るだけとなるとの事実を利用することができる。大抵の
電子スピン共鳴実験にとってこのスイッチング挙動は十
分である。というのもマイクロ波パルスの後縁から第四
スイッチングダイオード131のターンオンまでの短い時
間の間、後縁の急峻は十分大きいからである。
パルスの「尾」のこの切取りは第10図に示唆した素子
のカスケード化により勿論なお向上させることができ
る。
最後に第11図は信号処理の詳細を示す。
共振器12で反射した測定信号は測定すべき電子スピン
共鳴実験についての情報を含んでおり、通常の方法によ
りサーキュレータ63の第三端子から取り出すことがで
きる。この測定信号が最初に供給される第八の結合コン
デンサ140は結合出力端子が連続波チャネルのモニタ5
4に接続してある。第八結合コンデンサ140の出力端子
はまず第一切替スイッチ141の一方の入力端子に接続し
てあり、第二の入力端子には別の共振器、例えば誘導共
振器を接続することができる。
第一切替スイッチ141の出力端子に第五のスイッチング
ダイオード143が接続してあり、その制御入力端子144は
やはり第二の切替スイッチ145に接続してある。第二切
替スイッチ145は一方の切替位置のとき測定信号をその
まま転送し、他方の切替位置のときマイクロ波前置増幅
器146をオンにする。この増幅器は代表的適用事例の場
合、雑音指数が僅か1.9dB、増幅度38dBである。この動
作モードのときマイクロ波前置増幅器146を高パワーパ
ルスから保護するため第五スイッチングダイオード143
が設けてあり、これは、パルス間隔中に電子スピン共鳴
信号の自由誘導落下分をマイクロ波前置増幅器146に供
給するためだがその外ではこれを高パワーパルスから保
護するため、パルス間隔の間のみ開く。
第三の切替スイッチ147が前記分路を再び一緒にし、更
に第四の切替スイッチ148に接続してある。後者は第1
1図の上側切替位置が連続波測定、下側切替位置が好ま
しくはパルス測定に使用される。第四の切替スイッチ14
8が上側切替位置のとき、第四の結合器151と単相復調器
152、例えば同軸ショットキー障壁ダイオードとを有す
る連続波チャネル150がオンであり、このチャネルは
(第四切替スイッチ148の)測定信号と基準信号とから
(第五結合器151の第二入力端子を介し)形成した例え
ば帯域幅30Hz〜5MHzのトータル信号を増幅し、通常
の方法で継続処理する。電子スピン共鳴測定信号は最後
に表示装置153、例えば画面、プリンタ等で表示され、
更には周知の如く記憶し、評価し又はその他の方法で処
理することができる。
第四切替スイッチ148が下側切替位置のとき、基準分路
50と後段の直角チャネル160とを有する第11図の下
半分に示す測定チャネルが投入される。
基準分路50において、第三結合コンデンサ49を通過して
出力されるマイクロ波基準信号は、第五分割器164内で
分割される前に、まず遅延素子161と第四の減衰器162と
第四の移相器163とからなる直列回路に到達する。第五
分割器164は第一の出力端子が第六の分割器165の入力端
子に接続してあり、後者は一方の出力端子から、すでに
連続波チャネル150に関連して説明した第四結合器151に
供給する基準信号を発生する。第五分割器164の第二出
力端子は第五移相器166と第五減衰器167との直列回路を
経て直角チャネル160に至る。
この直角チャネル160の入力側に第六の分割器168が設け
てあり、その入力端子が第四切替スイッチ148と結ばれ
ている。第六分割器168の2つの出力端子は、第1図で
ともに符号19としておいた第一の直角検波器169又は
第二の直角検波器170の接続してある。第一直角検波器1
69の第二入力端子が第六分割器165の第二出力端子と結
ばれ、第二直角検波器170の第二入力端子は第五分割器1
67の出力端子に接続してある。直角検波器169,170の出
力端子は、結局、サンプルホールド段を有するAD変換
器20に接続してあり、そしてこのユニットは第11図
には図示省略した別の周知ユニットを介し表示装置153
にやはり接続してある。
パルス動作のとき、回転磁化の2つの直交投影において
磁化の崩壊(いわゆる「FID」−自由誘導崩壊free induct
ion decay)が測定される。
以上のことから推論されるように、直角検波器169,170
には−第六分割器168を介し−測定信号が供給される一
方、基準信号も供給され、第二直角検波器170の基準信
号は素子166,167により振幅及び量が、第六の分割器165
の下側出力端子に現れる別の基準信号に対し相対的に調
整可能である。
通常のスピンエコー実験には勿論一方の直角検波器169
又は170のみを使って処理することもでき、この場合他
方の分路は遮断する。直角検波器169、170として高ダイ
ナミックのマイクロ波混合器が使用される。
第11図に示すブロック20はまず帯域幅50〜200MH
z、増幅度例えば66dBの2チャネルビデオ増幅器を含
む。この場合ビデオ増幅器の出力信号はAD変換器に、
そしてそこからコンピュータ制御装置18に供給される
が、第11図では理解を容易にするためその詳細がすべ
て図示省略している。
ちなみに、分光計10の記載した構成要素には電子スピ
ン共鳴分光技術において一般的でしられているような市
販にマイクロ波及び高周波部品を使用することができ
る。
(発明の効果) 本発明はパルス整形チャネルが分割器により分割された
ほぼ同一の複数チャネルでなり、このチャネルにはダイ
オードスイッチ、減衰器および移相器を設けることによ
りどのチャネルでも振幅および位相を調整でき、任意の
パルス列を構成できる。
さらに共通のマイクロ波パワー増巾器の前段に結合器を
設けてチャネルを再び一つにまとめたので、回路に有害
な帰還作用をなくして所望の正確なパルス列を試料に照
射できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は電子スピン共鳴型パルス分光計の著しく簡略化
したブロック構成図、 第2図は第1図に示す分光計のマイクロ波部品の簡略化
したブロック構成図、 第3図は低パワーマイクロ波回路と高パワーマイクロ波
回路の併用を明らかにする2種のマイクロ波パルスの時
間的推移図、 第4図は第3図に示す技術を適用した場合のマイクロ波
エネルギーのスペクトル分布図、 第5図は第2図に示すブロック構成図のマイクロ波高パ
ワーチャネルの詳細を説明する別のブロック構成図、 第6図は第5図に示すブロック構成図のパルス整形チャ
ネルの更に別の細部のブロック構成図、 第7図は第6図に示すパルス整形チャネルで発生するこ
とのできるマイクロ波パルスの時間依存性を示す図、 第8図は第6図に示す実施例の変形例を示すブロック構
成図、 第9図は第6図及び第8図のパルス整形チャネルで発生
することができそして所定の分布曲線を合成するのに使
用される相連続したマイクロ波パルスの時間依存性を示
す図、 第10図は第5図に示すスイッチング段の更に別の詳細
を説明するブロック構成図、 第11図は第1図に示す電子スピン共鳴型パルス分光計
の信号評価回路を説明するブロック構成図である。 10…分光計、12…共振器、13…試料、 14…マイクロ波ブリッジ、16…復調器、 17…信号増幅器、19…直角復調器、 20…AD変換器、60,61…チャネル、 CW…連続波信号、P…パルス信号。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定試料(13)を含む共振器(12)が定強度、
    高均一性の磁場内に配設してあり、該共振器にマイクロ
    波ブリッジ(14)によりマイクロ波エネルギーを断続信号
    (P)として供給可能であり、共振器(12)により放出した
    測定信号を検波器(16,19)と信号評価装置(20)とに供給
    し、更にマイクロ波源とマイクロ波ブリッジ(14)との間
    に配設した線路が並列配置された複数のパルス整形チャ
    ネル(91a〜91d)に分割されている、電子スピン共鳴型分
    光計において、 前記パルス整形チャネル(91a〜91d)は分割器(90)により
    同じ部分に線路から供給を受け、どのパルス整形チャネ
    ル(91a〜91d)も位相及び振幅を調整する手段(111,112)
    と前記チャネルを通過する信号を切り替える手段(113)
    を備え、パルス整形チャネル(91a〜91d)が、共通のマイ
    クロ波パワー増幅器(27)の入力端子の前に配設した結合
    器(94)により再び一つにまとめられていることを特徴と
    する分光計。
  2. 【請求項2】パルス整形チャネル(91a〜91d)がすべて同
    一に構成してあることを特徴とする請求項1記載の分光
    計。
  3. 【請求項3】4つのパルス整形チャネル(91a〜91d)を設
    けたことを特徴とする請求項1または2記載の分光計。
  4. 【請求項4】各パルス整形チャネル(91a〜91d)が2つの
    並列分路を有し、各分路が位相及び振幅を調整する手段
    (111a/111b,112a/112b)と切替手段(113a/113b)とを備え
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の分光計。
  5. 【請求項5】位相調整手段(112)が0〜360°の領域
    をカバーすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の分光計。
  6. 【請求項6】位相及び振幅を調整する手段(111,112)と
    切替手段(113)がサーキュレータ(115)により1方向で互
    いに減結合してあることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の分光計。
  7. 【請求項7】パルス整形チャネル(91a〜91d)とパワー増
    幅器(27)との間に電子調整可能な減衰器(96)が配設して
    あることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    分光計。
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