JPH065253B2 - ケ−ブル線路の事故点標定法 - Google Patents

ケ−ブル線路の事故点標定法

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JPH065253B2
JPH065253B2 JP6812285A JP6812285A JPH065253B2 JP H065253 B2 JPH065253 B2 JP H065253B2 JP 6812285 A JP6812285 A JP 6812285A JP 6812285 A JP6812285 A JP 6812285A JP H065253 B2 JPH065253 B2 JP H065253B2
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cable line
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propagation signal
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貢 相原
克明 難波
靖隆 藤原
康光 海老沼
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、ケーブル線路の事故点標定法に係り、特に、
事故点が高精度で標定できるケーブル線路の事故点標定
法に関する。
(発明の技術的背景) 従来から、ケーブル線路の事故点標定法として第5図に
示すように、事故相のケーブル線路に高電圧源DCGか
ら高電圧を印加して事故点Aで発生した放電パルスを該
ケーブル線路の測定端においてコンデンサCとインピー
ダンスZにより第1の伝播信号S1として検出すると共
に、該放電パルスが測定端において反射され該ケーブル
線路の事故点において負反射され、逆極性パルスとなっ
て再度測定端において第2の伝播信号S2として検出
し、シンクロスコープM上でオシログラムで標定する方
法が知られている。このときのオシログラムの代表例を
第6図に示すと、第1の伝播信号S1は事故点Aから測
定端に直接伝播したパルス、第2の伝播信号S2は放電
パルスが測定端において反射され該ケーブル線路の事故
点Aにおいて負反射され、逆極性パルスとなって再度測
定端に伝播したパルスを示している。従って、測定端に
おける第1の伝播信号S1および第2の伝播信号S2の
時間差t0はパルスが事故点Aと測定端を往復伝播した
時間であり、測定端から事故点Aまでの距離Xはパルス
の伝播速度Vから次式で求められる。
X=Vt0/2 (背景技術の問題点) このような事故点標定法は、線路に接続部Jが含まれて
いると、前記第1の伝播信号S1と第2の伝播信号S2
の間に接続部からの反射波S2′が入り、時間差t0′
を誤測定し、事故点Aの位置標定がけいなくなるとう難
点がある。而して、事故点から遠方端へ向かう放電パル
スを測定端へ伝送する際に健全相を使用すれば、線路に
普通接続箱部NJ(第3図(a))が含まれていても、
第1の伝播信号S1と第2の伝播信号S2の時間t(第
3図(b))が測定され、普通接続箱部NJからの反射
波S2′の影響を受けず事故点Aの位置標定ができる。
ところが、第4図(a)に示すように線路が絶縁接続箱
部IJによりクロスボンド方式で接地されている場合、
絶縁接続箱で事故相から健全相へ放電パルスの伝播波が
分波される誘導が生じるため、事故点から遠方端へ向か
う放電パルスが健全相を通り測定端へ届く前に、事故相
を走る放電パルスがクロスボンド点から入り込み、時間
差t(第4図(b))が不明確となり、事故点の位置標
定ができなくなる。
また、事故相の測定端におけるリード線系、事故相およ
び健全相の遠方端の接続におけるリード線系、並びに健
全相の測定端におけるリード線系は、厳密にはパルスの
遅延要素として作用するので、測定の誤差要因になると
いう難点がある。
(発明の目的) 本発明は上記従来の難点に鑑みなされたもので、事故点
が高精度で標定できるケーブル線路の事故点標定法を提
供せんとするものである。
(発明の概要) このような目的を達成するための本発明のケーブル線路
の事故点標定法によれば、事故相のケーブル線路の測定
端に較正パルスを印加して測定端において検出される第
1の伝播信号と該較正パルスを該ケーブル線路の遠方端
において検出し無線発信器により測定端に設けた無線受
信器に伝送され該測定端において検出される第2の伝播
信号との時間差t1を算出し、事故相のケーブル線路の
遠方端に較正パルスを印加して測定端において検出され
る第1の伝播信号と該較正パルスを該ケーブル線路の遠
方端において検出し無線発信器により測定端に設けた無
線受信器に伝送され該測定端において検出される第2の
伝播信号との時間差t2を算出し、事故相のケーブル線
路に高電圧を印加して事故点で発生した放電パルスが測
定端において検出される第1の伝播信号と該放電パルス
を該ケーブル線路の遠方端において検出し無線発信器に
より測定端に設けた無線受信器に伝送された該測定端に
おいて検出される第2の伝播信号との時間差(t)を算
出し、該測定端から事故点までの距離xを、 x=(t1−t)L/(t1−t2) (但し、Lは事故相のケーブル線路長である)から求め
ることによりケーブル線路の事故点を標定するものであ
る。
(発明の実施例) 以下、本発明の好ましい実施例を図面により説明する。
本発明のケーブル線路の事故点標定法は第1図に示すシ
ステム構成により実現される。即ち、同図において、ケ
ーブル線路2の測定端は高電圧を印加する端子3に接続
されていると共に、コンデンサC、インピーダンスZを
介して接地される。コンデンサCとインピーダンスZの
中間点はデジタルメモリ8とマイコン9等により構成さ
れる自動位置標定器10に接続されている。一方、ケー
ブル線路2の遠方端はコンデンサC、インピーダンスZ
を介して接地され、コンデンサCとインピーダンスZの
中間点は無線発信器4に接続されている。測定端には無
線発信器4からの信号を受信できる無線受信器6が設け
られている。無線受信器6の出力端は自動位置標定木野
デジタルメモリ8に接続されている。デジタルメモリ8
の出力端はマイコン9に接続されている。
なお、無線発信器4からは常に搬送波が送信されてお
り、これを無線受信器6で常に受信している。しかし
て、ケーブル線路の事故点で放電パルスが発生し、遠方
端に到達すると無線発信器4内でタイミングパルスが発
生し、このタイミングパルスが発生している間搬送波を
切る。
一方、受信器6は搬送波が切れたときタイミングパルス
を出力する。従って、後者のタイミングパルスと事故点
で発生し、測定端で検出された放電パルスの時間差とか
ら事故点の位置を標定できることになる。このようなシ
ステム構成において本発明によるケーブル線路の事故点
標定は次のような手順により行なわれる。
事故ケーブル線路2の遠方端に校正用パルスを印加
してケーブル線路2を伝播して測定端において検出され
る第1の伝播信号S1と該較正パルスを該ケーブル線路
の遠方端において検出し無線発信器4により測定端に設
けた無線受信器6に伝送され該測定端において検出され
る第2の伝播信号S2とをデジタルメモリ8に取り込
み、その時間差t1を算出し、このデータを標定器10
にに転送する。この時間差t1は である(第2図(a))。ここにLは事故相のケーブル
線路長、Vはパルスの伝播速度を示す。
事故相のケーブル線路2の遠方端に較正パルスを印
加してケーブル線路2を伝播して測定値において検出さ
れる第1の伝播信号S1と該較正パルスを該ケーブル線
路2の遠方端において検出し無線発信器4により無線受
信器6に伝送され該測定端において検出される第2の伝
播信号S2とをデジタルメモリ8に取り込み、その時間
差t2を算出し、この伝播を標定器10に転送する。こ
の時間差t2は である(第2図(b))。
(1)、(2)式から伝播速度Vは で求められる。
事故ケーブル線路2に高電圧源DCGから高電圧を
印加する。放電パルスが例えば事故点Aで発生したもの
とする。この放電パルスがケーブル線路2を伝播して測
定端において検出される第1の伝播信号S1と該放電パ
ルスと該ケーブル線路2の遠方端において検出し無線発
信器4により無線受信器6に伝送され該測定端において
検出される第2の伝播信号S2とをデジタルメモリ8に
取り込み、その時間差tを算出し、このデータを標定器
10に転送する。この時間差tは これに(2)、(3)式を代入して である(第2図(c))。
よって該測定端から事故点までの距離Xは、 X=(t1−t)L/(t1−T2) として求めることができ、標定器10により位置計算を
実施し、付属のプリンタで計算結果を打ち出すこともで
きる。
(発明の効果) 以上の実施例からも明らかなように本発明のケーブル線
路の事故点標定法によれば、事故点から遠方端へ向かう
放電パルスを測定端へ伝送する際に発信器および受信器
を使用し、事故相のケーブル線路の測定端に較正パルス
を印加したとき、および事故相のケーブル線路に高電圧
を印加して事故点で放電パルスを発生させたとき、それ
ぞれ測定端において検出される第1の伝播信号と該パル
スを該ケーブル線路の遠方端から発信器を介して該測定
端の受信器に伝送され該測定端において検出される第2
の伝播信号との時間差を算出し、測定端から事故点まで
の距離を求めるようにしたので、クロスボンドによる影
響を受けることなくケーブル線路の事故点が正確に標定
されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるケーブル線路の事故点標定法を実
現するためのシステム構成図、第2図(a)、(b)、
(c)は同標定法で得られる放電パルス伝播信号の波形
図、第3図(a)、(b)はそれぞれ従来の標定法にお
ける普通接続箱による線路システム構成図およびその放
電パルス伝播信号の波形図、第4図(a)、(b)はそ
れぞれ従来の標定法における絶縁接続箱による線路シス
テム構成図およびその放電パルス伝播信号の波形図、第
5図、第6図はそれぞれ従来の事故点標定法に用いられ
るシステム構成図およびその放電パルス伝播信号の波形
図である。 2……事故相のケーブル線路 S1……第1の伝播信号 S2……第2の伝播信号 t1、t2、t……時間差 A……事故点 4……発信器 6……受信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海老沼 康光 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−16878(JP,A) 特開 昭60−100061(JP,A) 特公 昭46−35465(JP,B1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】事故相のケーブル線路の測定端に較正パル
    スを印加して測定端において検出される第1の伝播信号
    と該較正パルスを該ケーブル線路の遠方端において検出
    し無線発信器により測定端に設けた無線受信器に伝送さ
    れ該測定端において検出される第2の伝播信号との時間
    差(t1)を算出し事故相のケーブル線路の遠方端に較
    正パルスを印加して測定端において検出される第1の伝
    播信号と該較正パルスを該ケーブル線路の遠方端におい
    て検出し無線発信器により測定端に設けた無線受信器に
    伝送され該測定端において検出される第2の伝播信号と
    の時間差(t2)を算出し、事故相のケーブル線路に高
    電圧を印加して事故点で発生した放電パルスが測定端に
    おいて検出される第1の伝播信号と該放電パルスを該ケ
    ーブル線路の遠方端において検出し無線発信器により測
    定端に設けた無線受信器に伝送され該測定端において検
    出される第2の伝播信号との時間差(t)を算出し、該
    測定端から事故点までの距離xを、 x=(t1−t)L/(t1−t2) (但し、Lは事故相のケーブル線路長である)から求め
    ることによりケーブル線路の事故点を標定することを特
    徴とするケーブル線路の事故点標定法。
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