JPH065215A - ヘリックス形遅波回路 - Google Patents
ヘリックス形遅波回路Info
- Publication number
- JPH065215A JPH065215A JP15908292A JP15908292A JPH065215A JP H065215 A JPH065215 A JP H065215A JP 15908292 A JP15908292 A JP 15908292A JP 15908292 A JP15908292 A JP 15908292A JP H065215 A JPH065215 A JP H065215A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- helix
- high frequency
- spiral
- wave circuit
- electron beam
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Microwave Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ヘリックス螺旋をピッチ乱れの原因となるヘリ
ックス螺旋ピッチの変位部分を設けず、一様なピッチで
製作したヘリックス螺旋を用いかつ、ヘリックス螺旋上
を伝播する高周波の位相速度を変化させ、ビーム変換効
率を改善することができる。 【構成】ヘリックス螺旋２を支持する誘電体支柱１の断
面形状を軸方向に対して変化させることで、ヘリックス
螺旋２を伝播する高周波の位相速度を変える。これによ
り、電子ビームの速度低下に合わせて位相速度を低下さ
せた場合には電子ビーム変換効率を改善することができ
る。
ックス螺旋ピッチの変位部分を設けず、一様なピッチで
製作したヘリックス螺旋を用いかつ、ヘリックス螺旋上
を伝播する高周波の位相速度を変化させ、ビーム変換効
率を改善することができる。 【構成】ヘリックス螺旋２を支持する誘電体支柱１の断
面形状を軸方向に対して変化させることで、ヘリックス
螺旋２を伝播する高周波の位相速度を変える。これによ
り、電子ビームの速度低下に合わせて位相速度を低下さ
せた場合には電子ビーム変換効率を改善することができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、進行波管に用いられる
ヘリックス形遅波回路の改良に関する。
ヘリックス形遅波回路の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】ヘリックス形遅波回路は、広帯域、小型
軽量、構造が簡単で作り易いなどの特徴を有するために
進行波管の遅波回路に広く用いられており、ヘリックス
内径部に電子ビームを通過させ、電子ビームと高周波と
の相互作用により高周波を増幅する回路である。
軽量、構造が簡単で作り易いなどの特徴を有するために
進行波管の遅波回路に広く用いられており、ヘリックス
内径部に電子ビームを通過させ、電子ビームと高周波と
の相互作用により高周波を増幅する回路である。
【０００３】ヘリックスは螺旋形をしており、螺旋内に
入社された電子ビームの速度が螺旋上を伝播する高周波
の位相速度と一致すると、螺旋回路によって軸方向に発
生した高周波電界と電子ビームとは強い相互作用を起こ
してエネルギーのやりとりが行なわれ、全体としては電
子ビームが回路にエネルギーを与えて高周波は増幅され
ることになる。
入社された電子ビームの速度が螺旋上を伝播する高周波
の位相速度と一致すると、螺旋回路によって軸方向に発
生した高周波電界と電子ビームとは強い相互作用を起こ
してエネルギーのやりとりが行なわれ、全体としては電
子ビームが回路にエネルギーを与えて高周波は増幅され
ることになる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】遅波回路の出力端付近
で、電子ビームは高周波との相互作用が進み高周波にエ
ネルギーを与えた結果として、その速度は低下してい
る。ヘリックスの螺旋ピッチが一様である場合には、ヘ
リックス螺旋を伝播する高周波の位相速度は一定であ
り、出力端付近で速度が低下した電子ビームとの結合が
弱くなるため、ビーム変換効率はあまり高くならない。
で、電子ビームは高周波との相互作用が進み高周波にエ
ネルギーを与えた結果として、その速度は低下してい
る。ヘリックスの螺旋ピッチが一様である場合には、ヘ
リックス螺旋を伝播する高周波の位相速度は一定であ
り、出力端付近で速度が低下した電子ビームとの結合が
弱くなるため、ビーム変換効率はあまり高くならない。
【０００５】そこで、出力端付近でヘリックスの螺旋の
ピッチを小さくして高周波の位相速度を低下させ、でき
るだけ長い時間にわたって電子ビームとの同期をとるこ
とにより、ビーム変換効率を改善する方法がとられてい
た。
ピッチを小さくして高周波の位相速度を低下させ、でき
るだけ長い時間にわたって電子ビームとの同期をとるこ
とにより、ビーム変換効率を改善する方法がとられてい
た。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、ヘリックス螺
旋を支持している誘電体支柱の高さ方向（ヘリックス螺
旋の支持方向）の寸法は変えずに、断面形状を変化させ
ることでヘリックス螺旋上を伝播する高周波の位相速度
を変化させ、ビーム変換効率の向上を図っている。
旋を支持している誘電体支柱の高さ方向（ヘリックス螺
旋の支持方向）の寸法は変えずに、断面形状を変化させ
ることでヘリックス螺旋上を伝播する高周波の位相速度
を変化させ、ビーム変換効率の向上を図っている。
【０００７】
【実施例】次に本発明について図面を用いて説明する。
図１（ａ）は本発明の誘電体支柱１の斜視図である。図
１（ｂ）は金属円筒外囲器３内にヘリックス螺旋２とと
もに３本の誘電体支柱１が収納された場合の断面図であ
る。
図１（ａ）は本発明の誘電体支柱１の斜視図である。図
１（ｂ）は金属円筒外囲器３内にヘリックス螺旋２とと
もに３本の誘電体支柱１が収納された場合の断面図であ
る。
【０００８】ヘリックス螺旋２を高周波が伝播すると
き、誘電体支柱１の影響が無い場合の位相速度をｖo ，
誘電体支柱１の影響が有る場合の位相速度をｖとし、遅
波回路での等価比誘電率をεr （εr ＞１）とすると、
εr ＝（ｖo ／ｖ）2 の関係がある。εr は遅波回路内
空間に誘電体支柱１の占る割合が大きくなるほど大きな
値となる。εr が大きくなると、ｖo は一定であるので
上の関係から位相速度ｖは小さくなる。
き、誘電体支柱１の影響が無い場合の位相速度をｖo ，
誘電体支柱１の影響が有る場合の位相速度をｖとし、遅
波回路での等価比誘電率をεr （εr ＞１）とすると、
εr ＝（ｖo ／ｖ）2 の関係がある。εr は遅波回路内
空間に誘電体支柱１の占る割合が大きくなるほど大きな
値となる。εr が大きくなると、ｖo は一定であるので
上の関係から位相速度ｖは小さくなる。
【０００９】図２は本発明の誘電体支柱１の縦断面図と
各部分の横断面図およびそれに伴なう位相速度の関係を
併記している。遅波回路の出力端付近では電子ビームと
ヘリックス螺旋を伝播する高周波との相互作用が進み、
電子ビームは高周波にエネルギーを与えた結果、その速
度は低下している。そこで、誘電体支柱の断面形状を変
化させεr を変化させる。εr の変化はヘリックス螺旋
を伝播する高周波の位相速度の変化となる。この位相速
度の変化が電子ビームの速度変化と一致するように誘電
体支柱の断面形状の変化を設定することで、長い時間に
わたって電子ビームと高周波の同期が維持できるのでビ
ーム変換効率を改善することができる。
各部分の横断面図およびそれに伴なう位相速度の関係を
併記している。遅波回路の出力端付近では電子ビームと
ヘリックス螺旋を伝播する高周波との相互作用が進み、
電子ビームは高周波にエネルギーを与えた結果、その速
度は低下している。そこで、誘電体支柱の断面形状を変
化させεr を変化させる。εr の変化はヘリックス螺旋
を伝播する高周波の位相速度の変化となる。この位相速
度の変化が電子ビームの速度変化と一致するように誘電
体支柱の断面形状の変化を設定することで、長い時間に
わたって電子ビームと高周波の同期が維持できるのでビ
ーム変換効率を改善することができる。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘリック
ス形遅波回路はヘリックス螺旋を支持する誘電体支柱の
断面形状を軸方向に対して変化させることで、ヘリック
ス螺旋を伝播する高周波の位相速度を変化させ、ビーム
変換効率の向上を図ることができる。
ス形遅波回路はヘリックス螺旋を支持する誘電体支柱の
断面形状を軸方向に対して変化させることで、ヘリック
ス螺旋を伝播する高周波の位相速度を変化させ、ビーム
変換効率の向上を図ることができる。
【００１１】また、従来の螺旋ピッチを変化させる場合
には、螺旋ピッチの変位点部分で、螺旋の軸方向に対す
る角度変化のために螺旋ピッチの乱れが生じ易いという
問題点があったが、本発明のヘリックス形遅波回路では
ヘリックス螺旋ピッチを一様とした場合でもビーム変換
効率の改善が図れるので、ピッチ乱れの少ないヘリック
ス形遅波回路が得られるという効果もある。
には、螺旋ピッチの変位点部分で、螺旋の軸方向に対す
る角度変化のために螺旋ピッチの乱れが生じ易いという
問題点があったが、本発明のヘリックス形遅波回路では
ヘリックス螺旋ピッチを一様とした場合でもビーム変換
効率の改善が図れるので、ピッチ乱れの少ないヘリック
ス形遅波回路が得られるという効果もある。
【図１】（ａ）は、本発明の誘電体支柱の斜視図、
（ｂ）は、本発明のヘリックス形遅波回路の横断面図で
ある。
（ｂ）は、本発明のヘリックス形遅波回路の横断面図で
ある。
【図２】本発明の誘電体支柱形状と位相速度の関係を示
す図である。
す図である。
１ 誘電体支柱 ２ ヘリックス螺旋 ３ 円筒外囲器
Claims (1)
- 【請求項１】 円筒外囲器内に、軸方向に配置した複数
個の誘電体支柱を介して支持されたヘリックスを有する
遅波回路において、前記誘電体支柱の高さ方向の寸法は
変えずに、断面形状が軸方向距離に対して変化している
ことを特徴とするヘリックス形遅波回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15908292A JPH065215A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | ヘリックス形遅波回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15908292A JPH065215A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | ヘリックス形遅波回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH065215A true JPH065215A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15685837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15908292A Withdrawn JPH065215A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | ヘリックス形遅波回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH065215A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106158562A (zh) * | 2016-08-26 | 2016-11-23 | 中国电子科技集团公司第十二研究所 | 一种螺旋线行波管的慢波结构及该慢波结构的制备方法 |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP15908292A patent/JPH065215A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106158562A (zh) * | 2016-08-26 | 2016-11-23 | 中国电子科技集团公司第十二研究所 | 一种螺旋线行波管的慢波结构及该慢波结构的制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |