JPH05234526A - 空胴結合型進行波管 - Google Patents
空胴結合型進行波管Info
- Publication number
- JPH05234526A JPH05234526A JP3206392A JP3206392A JPH05234526A JP H05234526 A JPH05234526 A JP H05234526A JP 3206392 A JP3206392 A JP 3206392A JP 3206392 A JP3206392 A JP 3206392A JP H05234526 A JPH05234526 A JP H05234526A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cavity
- unit
- section
- wave circuit
- input
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、帯域端発振がなく、高効率にして
安定な動作が得られる空胴結合型進行波管を提供するこ
とを目的とする。 【構成】この発明の空胴結合型進行波管は、電子銃1
1,遅波回路,コレクタ19が順次連結され、上記遅波
回路が入力部遅波回路12,中間部遅波回路13,再同
期部を有する出力部遅波回路14からなり、更にこの出
力部の再同期部の空胴通過帯域上限周波数が上記入力部
および中間部のそれより低く設定され、且つ上記再同期
部の空胴通過帯域下限周波数が上記入力部および中間部
のそれより高く設定されてなり、上記の目的を達成する
ことが出来る。
安定な動作が得られる空胴結合型進行波管を提供するこ
とを目的とする。 【構成】この発明の空胴結合型進行波管は、電子銃1
1,遅波回路,コレクタ19が順次連結され、上記遅波
回路が入力部遅波回路12,中間部遅波回路13,再同
期部を有する出力部遅波回路14からなり、更にこの出
力部の再同期部の空胴通過帯域上限周波数が上記入力部
および中間部のそれより低く設定され、且つ上記再同期
部の空胴通過帯域下限周波数が上記入力部および中間部
のそれより高く設定されてなり、上記の目的を達成する
ことが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空胴結合型進行波管に
係り、特にその遅波回路の改良に関する。
係り、特にその遅波回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空胴結合型進行波管は図4および
図5(a),(b)に示すように構成され、図4は全体
を示し、図5の(a),(b)は2種の空胴壁を示して
いる。図中の符号1は電子銃、2は入力部遅波回路、3
は中間部遅波回路、4は出力部遅波回路、5は電磁波減
衰部、6は入力部,中間部,出力部の共振空胴壁、7は
再同期部の共振空胴壁、8は速度テ−パ部、9はコレク
タである。尚、図5の(a)は再同期部の空胴壁を拡大
して示し、同図の(b)は入力部,中間部,出力部の空
胴壁を拡大して示している。
図5(a),(b)に示すように構成され、図4は全体
を示し、図5の(a),(b)は2種の空胴壁を示して
いる。図中の符号1は電子銃、2は入力部遅波回路、3
は中間部遅波回路、4は出力部遅波回路、5は電磁波減
衰部、6は入力部,中間部,出力部の共振空胴壁、7は
再同期部の共振空胴壁、8は速度テ−パ部、9はコレク
タである。尚、図5の(a)は再同期部の空胴壁を拡大
して示し、同図の(b)は入力部,中間部,出力部の空
胴壁を拡大して示している。
【0003】ところで、電子ビ−ムから電磁波への変換
効率を電子ビ−ム効率と呼んでいるが、この電子ビ−ム
効率を上げる方法としては速度テ−パ法がある。速度テ
−パ法とは、電子ビ−ム速度の低下に併せて回路波の速
度も徐々に下げていき、出力部遅波回路の再同期部によ
って再同期させて効率を上げようとするものである。回
路波の速度を遅くするには、共振空胴の共振周波数を変
えずに空胴ピッチを小さくしていくのが最も一般的な方
法となっている。
効率を電子ビ−ム効率と呼んでいるが、この電子ビ−ム
効率を上げる方法としては速度テ−パ法がある。速度テ
−パ法とは、電子ビ−ム速度の低下に併せて回路波の速
度も徐々に下げていき、出力部遅波回路の再同期部によ
って再同期させて効率を上げようとするものである。回
路波の速度を遅くするには、共振空胴の共振周波数を変
えずに空胴ピッチを小さくしていくのが最も一般的な方
法となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の空
胴結合型進行波管における1つの共振空胴について、共
振空胴1個当たりの回路波の位相と周波数との関係は、
図6に示すようになっている。この図6からも判るよう
に、1つの周波数が決まれば一義的に1個当たりの空胴
の位相が決まる。空胴の共振周波数を変えずに空胴ピッ
チを変えていった場合、遅波回路の入力部および中間部
の空胴ピッチをL1 とし、出力部の再同期部での空胴ピ
ッチをL2 とすると、L2 /L1 の比は帯域端発振の可
能性から以下のように制限される。
胴結合型進行波管における1つの共振空胴について、共
振空胴1個当たりの回路波の位相と周波数との関係は、
図6に示すようになっている。この図6からも判るよう
に、1つの周波数が決まれば一義的に1個当たりの空胴
の位相が決まる。空胴の共振周波数を変えずに空胴ピッ
チを変えていった場合、遅波回路の入力部および中間部
の空胴ピッチをL1 とし、出力部の再同期部での空胴ピ
ッチをL2 とすると、L2 /L1 の比は帯域端発振の可
能性から以下のように制限される。
【0005】
【数1】
【0006】ここでfは動作周波数、θは動作周波数に
対する空胴1個当たりの位相、fπは空胴の下限周波数
である。このため、空胴ピッチ比L2 /L1 は小さく設
定出来ず、速度テ−パ効果による効率も制限される。こ
の発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、帯域端発
振がなく、高効率にして安定な動作が得られる空胴結合
型進行波管を提供することを目的とする。
対する空胴1個当たりの位相、fπは空胴の下限周波数
である。このため、空胴ピッチ比L2 /L1 は小さく設
定出来ず、速度テ−パ効果による効率も制限される。こ
の発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、帯域端発
振がなく、高効率にして安定な動作が得られる空胴結合
型進行波管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、電子銃,遅
波回路,コレクタが順次連結され、遅波回路が入力部遅
波回路,中間部遅波回路,再同期部を有する出力部遅波
回路からなり、更にこの出力部の再同期部の空胴通過帯
域上限周波数が入力部および中間部のそれより低く設定
され、且つ再同期部の空胴通過帯域下限周波数が入力部
および中間部のそれより高く設定されている空胴結合型
進行波管である。
波回路,コレクタが順次連結され、遅波回路が入力部遅
波回路,中間部遅波回路,再同期部を有する出力部遅波
回路からなり、更にこの出力部の再同期部の空胴通過帯
域上限周波数が入力部および中間部のそれより低く設定
され、且つ再同期部の空胴通過帯域下限周波数が入力部
および中間部のそれより高く設定されている空胴結合型
進行波管である。
【0008】
【作用】この発明によれば、帯域端発振を防止すると共
に、高効率にして安定な動作が得られる。
に、高効率にして安定な動作が得られる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0010】この発明による空胴結合型進行波管は図1
及び図2の(a)、(b)に示すように構成され、図1
は全体を示し、図2の(a)、(b)は2種類の空胴壁
を示している。
及び図2の(a)、(b)に示すように構成され、図1
は全体を示し、図2の(a)、(b)は2種類の空胴壁
を示している。
【0011】即ち、電子銃11、入力部遅波回路12、
中間部遅波回路13、出力部遅波回路14およびコレク
タ19が順次連結されている。そして、図中の符号15
は電磁波減衰部、16は入力部,中間部,出力部の空胴
壁、17は再同期部の空胴壁、18は速度テ−パ部であ
る。尚、図2の(a)は再同期部の空胴壁を拡大して示
し、同図の(b)は入力部遅波回路12,中間部遅波回
路13,出力部遅波回路14の空胴壁を拡大して示して
いる。
中間部遅波回路13、出力部遅波回路14およびコレク
タ19が順次連結されている。そして、図中の符号15
は電磁波減衰部、16は入力部,中間部,出力部の空胴
壁、17は再同期部の空胴壁、18は速度テ−パ部であ
る。尚、図2の(a)は再同期部の空胴壁を拡大して示
し、同図の(b)は入力部遅波回路12,中間部遅波回
路13,出力部遅波回路14の空胴壁を拡大して示して
いる。
【0012】さて図3は、出力部遅波回路14の再同期
部の空胴当たりの位相と周波数との関係、および入力部
遅波回路12,中間部遅波回路13,出力部遅波回路1
4の空胴当たりの位相と周波数との関係を示した特性曲
線図である。そして、再同期部の空胴通過帯域上限周波
数が入力部遅波回路12および中間部遅波回路13のそ
れより△f2 だけ低く設定され、且つ再同期部の空胴通
過帯域下限周波数が入力部遅波回路12および中間部遅
波回路13のそれより△f1 だけ高く設定されている。
部の空胴当たりの位相と周波数との関係、および入力部
遅波回路12,中間部遅波回路13,出力部遅波回路1
4の空胴当たりの位相と周波数との関係を示した特性曲
線図である。そして、再同期部の空胴通過帯域上限周波
数が入力部遅波回路12および中間部遅波回路13のそ
れより△f2 だけ低く設定され、且つ再同期部の空胴通
過帯域下限周波数が入力部遅波回路12および中間部遅
波回路13のそれより△f1 だけ高く設定されている。
【0013】更に、動作周波数に対する位相は入力部遅
波回路12,中間部遅波回路13,および出力部遅波回
路14共にほぼ等しくなるように△f1 を選定する。こ
の場合の帯域端発振に対する空胴ピッチ比L2 /L1 の
限界値は
波回路12,中間部遅波回路13,および出力部遅波回
路14共にほぼ等しくなるように△f1 を選定する。こ
の場合の帯域端発振に対する空胴ピッチ比L2 /L1 の
限界値は
【0014】
【数2】 となり、空胴ピッチ比L2 /L1 の限界値を低く設定出
来る。
来る。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、出力部遅波回路の再
同期部の空胴通過帯域上限周波数が入力部遅波回路およ
び中間部遅波回路のそれより低く設定され、且つ再同期
部の空胴通過帯域下限周波数が入力部遅波回路および中
間部遅波回路のそれより高く設定されているので、帯域
端発振を防止すると共に、高効率にして安定な動作が得
られる。
同期部の空胴通過帯域上限周波数が入力部遅波回路およ
び中間部遅波回路のそれより低く設定され、且つ再同期
部の空胴通過帯域下限周波数が入力部遅波回路および中
間部遅波回路のそれより高く設定されているので、帯域
端発振を防止すると共に、高効率にして安定な動作が得
られる。
【図1】この発明の一実施例に係る空胴結合型進行波管
の全体を示す概略断面図。
の全体を示す概略断面図。
【図2】(a)及び(b)はいずれもこの発明の空胴結
合型進行波管における2種の空胴壁を示す断面図。
合型進行波管における2種の空胴壁を示す断面図。
【図3】この発明の空胴結合型進行波管における共振空
胴の周波数と空胴当たりの位相との関係を示す特性曲線
図。
胴の周波数と空胴当たりの位相との関係を示す特性曲線
図。
【図4】従来の空胴結合型進行波管の全体を示す概略断
面図。
面図。
【図5】(a)及び(b)はいずれも従来の空胴結合型
進行波管における2種の空胴壁を示す断面図。
進行波管における2種の空胴壁を示す断面図。
【図6】従来の空胴結合型進行波管における共振空胴の
周波数と空胴当たりの位相との関係を示す特性曲線図。
周波数と空胴当たりの位相との関係を示す特性曲線図。
11…電子銃、12…入力部遅波回路、13…中間部遅
波回路、14…出力部遅波回路、15…電磁波減衰部、
16…入力部,中間部,出力部の空胴壁、17…再同期
部の空胴壁、18…速度テ−パ部、19…コレクタ。
波回路、14…出力部遅波回路、15…電磁波減衰部、
16…入力部,中間部,出力部の空胴壁、17…再同期
部の空胴壁、18…速度テ−パ部、19…コレクタ。
Claims (1)
- 【請求項1】 電子銃,遅波回路,コレクタが順次連結
されてなり、上記遅波回路が入力部,中間部,再同期部
を有する出力部からなる空胴結合型進行波管において、 上記遅波回路のうち、上記出力部の再同期部の空胴通過
帯域上限周波数が上記入力部および中間部のそれより低
く設定され、且つ上記再同期部の空胴通過帯域下限周波
数が上記入力部および中間部のそれより高く設定されて
なることを特徴とする空胴結合型進行波管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3206392A JPH05234526A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 空胴結合型進行波管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3206392A JPH05234526A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 空胴結合型進行波管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05234526A true JPH05234526A (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=12348428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3206392A Pending JPH05234526A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 空胴結合型進行波管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05234526A (ja) |
-
1992
- 1992-02-19 JP JP3206392A patent/JPH05234526A/ja active Pending
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