JPS5935141B2 - 多空胴クライストロン装置 - Google Patents

多空胴クライストロン装置

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JPS5935141B2
JPS5935141B2 JP6631476A JP6631476A JPS5935141B2 JP S5935141 B2 JPS5935141 B2 JP S5935141B2 JP 6631476 A JP6631476 A JP 6631476A JP 6631476 A JP6631476 A JP 6631476A JP S5935141 B2 JPS5935141 B2 JP S5935141B2
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JP
Japan
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cavity
frequency
output
efficiency
klystron
Prior art date
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Expired
Application number
JP6631476A
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English (en)
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JPS52149471A (en
Inventor
節雄 三宅
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は多空胴クライストロン装置に関する。
例えばテレビ信号送信用などに用いられる広帯域増幅の
大電力クライストロン装置では、その特性上、出力変換
効率即ちタライストロンの入力電力に対するマイク口数
出力電力を上げるために、直列的配置される複数個の共
振空胴のうち、中間空胴の共振周波数を動作周波数より
高い方に離調し、高いQの状態で動作させる必要がある
従来、広帯域動作用の5空胴クライストロン装置は第1
図乃至第3図に示す如くいわゆるスタガ同調として所定
の帯域幅を得るようにしている。
これは、電子銃1からコレクタ2へ向って流れる電子ビ
ーム3に沿って配置された、入力空胴4を第1空胴とし
、出力空胴8を第5空胴として順次第2空胴5、第3空
胴6、第4空胴Tとした場合、第1空胴4乃至第5空胴
8の共振周波数を各々の図示しない周波数調整機構によ
り互いにずらして第2図に示すfIt f2.f31
f49 f5に設定し、また各空胴の可変結合機構9に
よって各々の空胴のQを調整して第3図の如き周波数帯
域特性が得られるようにする。
ところで大電力クライストロンの効率を大きく左右する
のは、第4空胴7に発生する高周波電界の電圧及び電子
ビーム3に対するその位相であり、両者は図示しない周
波数調整機構で第4空胴の共振周波数f4を最適値に調
整する。
この第4空胴の共振周波数f4を変えることにより電子
ビームとの相互作用が変化し、クライストロンの効率は
第6図に示すような効率に対して最適周波数faの存在
する特性となる。
この最適周波数faは希望する周波数帯域外に存在し、
その周波数はクライストロンの動作信号周波数foより
約1.5〜3%高いところとなる。
例えば動作信号周波数f。が591.25 Mn2.−
0.5dBの帯域幅が6MH2のクライストロンの場合
、第4空胴の最適共振周波数faはおよそ600MHz
であり、最適離調周波数Δfaは約8.8MHzである
この高効率を考慮した高効率調整においては、マイクロ
波加熱等の連続波増幅あるいは変調周波数の低い振幅変
調波の増幅においては非常に安定に高効率で動作するが
、パルス増幅またはテレビ信号の同期信号の部分などで
、第5図に示すように数MHzあるいはそれ以下の周波
数での振動または不安定なレベル変動などを生じること
がある。
この振動あるいは不安定レベルは、飽和出力に対して6
割位の出力レベルから上のレベルで断続的に発生する。
また負荷の定在波比が劣化した場合には、5割以下の出
力レベルで発生することもある。
この状態でタライストロンを使用する場合、安定に動作
する最高レベルの効率は30係前後にまで低下し、実用
価値はなくなってしまう。
これは第1図に示す電子ビーム3が出力空胴8の出力間
隙10に到達するとき、その電子ビーム3の速度分布が
大きい場合、出力間隙10に発生する高波数電圧により
速度の遅い電子ビームの一部が通常とは逆の方向に加速
されることによる逆行電子流の作用によると考えられる
この逆行電子流を防止するために、従来の調整法では、
出力間隙10に発生する高周波電圧を小さくし安定動作
とするため、可変結合機構9を調整し、出力空胴8のQ
を大幅に低下させていた。
この調整法では第4図に示すように出力変換効率の高い
Qの状態QHとQを下げた状態QLでは出力は2割以上
低下してしまう。
なお第4図に斜線で示した部分は不安定現象の発生しや
すい出力領域である。
この発明は上記従来の欠点を除去したもので、パルス増
幅またはテレビ信号増幅用として高効率で安定に動作す
る多空胴クライストロン装置を提供することを目的とす
る。
以下、図面を参照してこの発明の一実施例を詳細に説明
する。
5空胴の大電力クライストロン装置を例にとれば、この
発明は第1図に示したものと同様構成である。
従って詳しい説明は既述の通りゆえ、ここでは省略し、
この発明の要点である各空胴、とくに出力空胴から1つ
手前(上流)の第4空胴の共振周波数について述べる。
即ち、この発明の大電力クライストロンにおいては、各
空胴共振器の共振周波数は第7図に示すように第4空胴
7以外は従来とほぼ同じ周波数に設定し、出力空胴8の
Qも第4図のQHに設定する。
一方、第4空胴7の共振周波数f4は、第6図にも示し
た効率が最高となる最適周波数faよりも更に高い周波
数に設定し、総合の周波数帯域特性が第8図に示すよう
に各空胴の図示しない周波数調整機構及び可変結合機構
9によって調整する。
すなわち第4空胴7の離調周波数Δf4(ここで、Δf
4=f4−fo)を、同図に示すように最適離調周波数
Δfa(ここで、Δfa = fa −fo)の約1.
6倍に調整する。
なおこの離調周波数Δf4は、効率のうえの最適離調周
波数Δfaの1.3倍乃至1.6倍の範囲内に設定する
のが望ましい。
さて、逆行電子流に起因して生じると考えられている不
安定動作を防止するには、第1図に示す電子ビーム3内
での速度分布そのものを小さくすることか最良であるこ
とは明らかである。
出力間隙10人口における速度分布は、電子ビーム内で
の空間電荷の作用を考慮しない場合には、電子ビーム3
との相互作用により第4空胴7に発生する高周波電圧の
平方根にほぼ比例する。
この第4空胴7に発生する高周波電圧は第9図に示すよ
うに、第4空胴7の共振周波数f4が動作信号周波数f
に等しいとき最高となり、共振周波数から離れるに従っ
て小さくなる。
従って動作信号周波数f。と第4空胴7の共振周波数と
の差である離調周波数Δf4を大きくすることにより、
出力間隙10人口での速度分布を小さくできることにな
る。
この発明の大電力クライストロンは上記説明及び図示の
ように構成され、出力空胴8の一つ手前の空胴の共振周
波数fbと動作信号周波数foとの差である離調周波数
Δfb(上記例ではΔf4)を、出力変換効率が最高と
なる最適離調周波数Δfaの1.3乃至1,6倍の範囲
内に設定しているので、電子ビーム内での速度分布を小
さくシ、逆行電子流の影響と考えられる不安定動作を防
止することができる。
そして大電力クライストロン装置をテレビジョン映像信
号増幅用として用いる場合にさくに有効である。
即ち、第10図に第4空胴7すなわち出力空胴の1つ手
前の空胴の離調周波数Δfbに対する出力特性例を示す
が、この空胴の離調周波数Δfbを効率が最大となる最
適離調周波数Δfaの1.3〜1.6倍の範囲の値にす
る。
この発明は、飽和出力時の効率は確かに若干低下するが
、しかしながら第5図に示す如き不安定現象が発生しな
い最高出力レベルという条件での効率は、従来の調整法
である出力空胴のQを下げて不安定現象を防止する方法
での効率の低下に比べて、効率の低下を小さくすること
ができる。
なお、第10図に斜線で示した部分は第4図と同様に不
安定現象の発生しやすい領域を示している。
実験の結果によれば、不安定現象は発生するが飽和出力
が最高となる調整においては63%の効率が得られる。
そして出力空胴のQのみを低下させ出力空胴の高周波電
圧を低下させて不安定現象の発生を防止する従来の調整
においては、49係の効率が得られるにすぎない。
しかし、本発明により出力空胴の1つ手前の空胴の離調
周波数Δfbを従来の考え方では無謀とも思われる程高
く設定して、電子ビーム内での速度分布そのものを小さ
くするこの発明の調整においては55%という効率が得
られた。
尚、上記実施例では5空胴クライストロン装置について
説明しているが、実際の多空胴クライストロン装置にお
いては、上記実施例の第4空胴7が出力空胴の一つ手前
の空胴を指すことになる。
以上説明したようにこの発明によれば、実用的価値大な
るマイクロ波管装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来及びこの発明を説明するために用いる大電
力用多空胴クライストロン装置を示す概略構成図、第2
図は従来のクライストロン装置における各空胴の共振状
態を示す周波数特性図、第3図は従来のクライストロン
装置における総合周波数特性図、第4図は同じく出力空
胴のQを変えた場合の出力変化を示す特性図、第5図は
従来のクライストロン装置により不安定現象の発生した
テレビジョン映像信号を示す信号波形図、第6図は出力
空胴の一つ手前の空胴の共振周波数に対する効率を示す
特性図、第7図はこの発明の大電力多空胴クライストロ
ン装置における各空胴の共振状態を示す周波数特性図、
第8図は同じくその総合周波数特性図、第9図は同じく
出力空胴の一つ手前の空胴の共振周波数に対する同空胴
内での高周波電圧を示す特性図、第10図は同じく出力
空胴の一つ手前の空胴の共振周波数に対する出力及び不
安定現象の発生する出力レベルを示す特性図である。 1・・・・・・電子銃、2・・・・・・コレクタ、3・
・・・・・電子ビーム、4・・・・・・入力空胴、5,
6,7・・・・・・空胴、8・・・・・・出力空胴、Δ
fa・・・・・・効率最適離調周波数、Δfb 、Δf
4・・・・・・出力空胴の1つ手前の空胴の離調周波数

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電子銃、複数の共振空胴、コレクタを有するととも
    に各空胴をスタガ同調として用いる多空胴クライストロ
    ン装置において、前記複数の空胴のうち出力空胴の一つ
    手前の空胴の共振周波数fbと動作信号周波数f。 の差である離調周波数Δfbを、出力変換効率が最高と
    なる最適離調周波数Δfaの1.3乃至1.6倍の範囲
    内に設定したことを特徴とする多空胴クライストロン装
    置。
JP6631476A 1976-06-07 1976-06-07 多空胴クライストロン装置 Expired JPS5935141B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6631476A JPS5935141B2 (ja) 1976-06-07 1976-06-07 多空胴クライストロン装置

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JP6631476A JPS5935141B2 (ja) 1976-06-07 1976-06-07 多空胴クライストロン装置

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Publication Number Publication Date
JPS52149471A JPS52149471A (en) 1977-12-12
JPS5935141B2 true JPS5935141B2 (ja) 1984-08-27

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