JPH08129960A - 多空胴クライストロン - Google Patents

多空胴クライストロン

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JPH08129960A
JPH08129960A JP6266879A JP26687994A JPH08129960A JP H08129960 A JPH08129960 A JP H08129960A JP 6266879 A JP6266879 A JP 6266879A JP 26687994 A JP26687994 A JP 26687994A JP H08129960 A JPH08129960 A JP H08129960A
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resonance
frequency
tuning element
resonant
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Kazutaka Suzuki
和高 鈴木
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J23/00Details of transit-time tubes of the types covered by group H01J25/00
    • H01J23/16Circuit elements, having distributed capacitance and inductance, structurally associated with the tube and interacting with the discharge
    • H01J23/18Resonators
    • H01J23/20Cavity resonators; Adjustment or tuning thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2225/00Transit-time tubes, e.g. Klystrons, travelling-wave tubes, magnetrons
    • H01J2225/02Tubes with electron stream modulated in velocity or density in a modulator zone and thereafter giving up energy in an inducing zone, the zones being associated with one or more resonators
    • H01J2225/10Klystrons, i.e. tubes having two or more resonators, without reflection of the electron stream, and in which the stream is modulated mainly by velocity in the zone of the input resonator

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  • Microwave Tubes (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用周波数範囲が広く、高い周波数の多空胴
クライストロンを実現すること。 【構成】 第1の共振空胴および第2の共振空胴を備え
た多空胴クライストロンにおいて、第2の共振空胴のT
EMモードおよびTE11モードの共振周波数のうちの
少なくともひとつの共振周波数が第1の共振空胴の動作
周波数より低い周波数であり、かつ、他のTEMモード
およびTE11モードの共振周波数が第1の共振周波数
の動作周波数から外れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多空胴クライストロン
の空胴の同調周波数可変機構に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波通信の衛星通信用として電子
ビームを使用して、マイクロ波の増幅を行わせる代表的
なマイクロ波管として多空胴クライストロンがある。
【0003】多空胴クライストロンの他に、マイクロ波
を増幅させるマイクロ波管としては、進行波管がある。
多空胴クライストロンと進行波管とは、入力信号波と電
子ビームとを相互作用させる高周波回路部が異なる点に
ある。多空胴クライストロンは、電子ビームを通す複数
個の共振空胴がつなげられており、この共振空胴内に発
生した高周波電圧によって電子ビームが粗密になること
により、マイクロ波を増幅していく方法である。他方、
進行波管は、高周波的に入力と出力がつながっており、
この部分を通過する電子ビームと位相速度を合わせるこ
とにより、マイクロ波を増幅させる方法である。
【0004】多空胴クライストロンは、進行波管に比べ
て、丈夫で動作が安定している特徴がある反面、共振空
胴によりマイクロ波を増幅することから、共振空胴の帯
域特性である狭帯域となる。このため、通常、多空胴ク
ライストロンは使用周波数範囲を確保するために共振周
波数を変更させるための同調素子を備えている。多空胴
クライストロンの構造を図5の断面図を用いて説明す
る。
【0005】図5に示すように、電子ビームを射出・形
成する電子銃508と、高周波電力を電子ビームと相互
作用させる高周波回路部509と、電子ビームを補足す
るコレクタ510と、電子ビームを集束させる集束装置
511とから構成されている。
【0006】これらの構成部品のうち、高周波回路部5
09は、数個の共振空胴とそれに付随して同数の共振空
胴のインダクタンス分を変化させて共振周波数を変化さ
せるための同調素子とこの同調素子4に接続・支持して
いる同調機構512とで構成されている。
【0007】図6および図7のそれぞれは、実開平2−
18254号公報および実開平1−165551号公報
に示される共振空胴の構成を示す図であり、各図とも
(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。
【0008】図6,図7において、602,702は空
胴外囲器、603,703はドリフト管、604,70
4は同調素子、605,705は同調素子支持体、60
6,706は連結棒、607,707はベローズであ
る。
【0009】共振空胴601,701の動作周渡数は、
同調素子604,704がドリフト管603,703に
近づいてインダクタンス分が減少すると上がり、同調素
子604,704がドリフト管603,703から遠ざ
かると下がる。ところで、図.6および図7に示される
従来例では、主となる共振空胴601,701とは別
に、同調素子604,704を挟んで、同調素子支持体
605,705と連結棒606,706と連結棒連結棒
606,706を通すための穴の開けられたた壁面とで
別の共振空胴601’,701’が形成される構造とな
っていた。
【0010】以下に別の共振空胴601’の共振周波数
の求め方を図6を参照して説明する。
【0011】同調素子604から連結棒606を通すた
めの穴が開けらている壁面までの長さをLとする。
【0012】同調素子支持体605のドリフト管603
の軸方向の長さをCとし、ドリフト管603の軸に垂直
な方向の長さをDとし、同調素子支持体605の連結棒
606にそった方向の長さをEとする。また、空胴外囲
器602の上下内壁面の長さをAとし、左右内壁面の長
さをBとする。そして、連結棒606の直径をRとす
る。この時、TE11モードの共振周波数は、次の通り
である。
【0013】fte11N=C×{〔1/λ2+1/(2×L
/N)2〕}1/2 なお、Cは光速、Nは自然数である。
【0014】λは、 寸法Eが充分小さい場合は、λ≒A+B+π×R/2 寸法Eが充分大きい場合は、λ≒A+B+C+D となり、Eの寸法により、λの値はこの間で変わる。
【0015】また、TEMモードの共振周波数は、次の
通りである。
【0016】 ftemN=C×{〔1/(2×L/N)2〕}1/2 なお、Cは光速、Nは自然数である。
【0017】ところで、寸法Lは、同調素子604を動
かすと変化するが、先に述べたように主の共振空胴60
1の動作周波数は、同調素子604がドリフト管603
に近づいてインダクタンス分が減少すると上がり、同調
素子604がドリフト管603から遠ざかると下がる。
【0018】これに対して、別の共振空胴601’の共
振周波数ftemNおよびfte11Nは同調素子604がドリ
フト管603に近づくと周波数が下がり、遠ざかると上
がる特性を示す。
【0019】図6および図7に示した実開平2−182
54号公報および実開平1−165551号公報に記載
されたいずれのものでも、別の共振空胴601’,70
1’のTEMおよびTE11モードの全ての共振周波数
が、主の共振空胴601,701の共振周波数より高い
周波数側にずれるように寸法LおよびEが短く形成され
ている。
【0020】図8は、図6および図7に示したような従
来例における主の共振空胴の周波数と別の共振空胴の共
振周波数の関係を示す図である。
【0021】図9は特開昭62−295336号公報に
開示されるキャパシタンス分を変更する同調素子の構成
を示す図である。
【0022】図9中、902が空胴外囲器、903がド
リフト管、904が同調素子(容量板)、906が連結
棒、907がベローズである。この従来例では、TEM
モードおよびTE11モードに対して、別の共振空胴
(この場合、ベローズ907と連結棒906により形成
される空間)の共振周波数を主の共振空胴の共振周波数
の3倍以上にすることが記載されている。
【0023】ここで、λは、λ≒π/2(R+P)であ
り、寸法Lは、主の共振空胴の共振周波数の3倍波の1
/2波長より短く設定されている。
【0024】図10に図9に示した従来例の主の共振空
胴の周波数と別の共振空胴の共振周波数の関係を示す。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】近年、多空胴クライス
トロンの動作周波数はその範囲が拡大され、また、高い
周波数へ移行されている。これに伴って、従来、リアク
タンス分を変更する同調素子を使用した多空胴クライス
トロンでは考慮されていなかった別の共振空胴の共振周
波数が、図11に示すように、動作周波数範囲において
主の共振空胴の共振周波数と一致する可能性がでてき
た。
【0026】つまり、動作周波数範囲が拡大したため
に、図6に示される寸法Lを長くしなければいけなくな
ったり、高い周波数をめざすために、高い周波数の共振
空胴が必要になったが、共振空胴を小さくすることはで
きても、同調素子を支える連結棒や真空封止をするベロ
ーズをそのまま小さくすることが強度の問題からできな
いために、図6に示される各部の寸法A,B,C,D,
E,Rが大きくなってしまう。このため、別の共振空胴
の共振周波数が下がって、主の共振空胴の動作周波数と
一致する場合があり、空胴共振器としての電気的特性が
損われるという問題点があった。
【0027】電気的特性が損なわれる問題点のおもなも
のとして、別の共振空胴への高周波電力の抜けが増加し
て、主の共振空胴の高周波電力の低下をもたらしたり、
別の共振空胴を介して、他の主の共振空胴とつながって
しまうという不具合があった。
【0028】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、使用周波数範
囲が広く、高い周波数の多空胴クライストロンを実現す
ることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の多空胴クライス
トロンは、空胴外囲器と、前記空胴外囲器内に設けられ
るインダクタンス分を変更するための同調素子と、前記
空胴外囲器に設けられるドリフト管と、前記同調素子を
支える同調素子支持体と、前記同調支持体に一端側が結
合され、他端側が前記同調素子を挟んで空胴外囲器のド
リフト管と相対する壁面に開けられた穴を通して非接触
で空胴外囲器外へ取り出された連結棒と、前記連結棒の
一部が空胴外囲器の外側でベローズとつなげられること
により、真空封止された同調素子と空胴外囲器とドリフ
ト管とで形成された第1の共振空胴による高周波回路を
備えた多空胴クライストロンにおいて、前記第1の共振
空胴とは別に同調素子と連結棒と連結棒を通すための穴
が開けられている壁面とで第2の共振空胴が形成され、
該第2の共振空胴のTEMモードおよびTE11モード
の共振周波数のうちの少なくともひとつの共振周波数が
第1の共振空胴の動作周波数より低い周波数であり、か
つ、他のTEMモードおよびTE11モードの共振周波
数が第1の共振周波数の動作周波数から外れていること
を特徴とする。
【0030】この場合、上記の特徴を実現することが、
第2の共振空胴を形成する同調素子と連結棒を通すため
の穴が開けられている壁面の間の寸法Lを選択すること
によりにより行われてもよい。
【0031】また、同調素子支持体のドリフト管の軸方
向の長さをCとし、同調素子支持体のドリフト管の軸に
垂直な方向の長さをDとし、同調素子支持体の連結棒に
そった方向の長さをEとしたときに、同調素子支持体の
寸法C,D,Eを選択することにより、上記の特徴を実
現するものとしてもよい。
【0032】また、連結棒の直径Rを選択することによ
り、上記の特徴を実現してもよい。
【0033】さらに、空胴外囲器の上下内壁面の長さを
Aとし、空胴外囲器の左右内壁面の長さをBとしたとき
に、連結棒側の空胴外囲器の上下内壁面もしくは左右内
壁面の寸法A,Bを選択することにより、上記の特徴を
実現するものとしてもよい。
【0034】
【作用】本発明は、別の共振空胴での共振モードに注目
して、本構造で発生するTEMモードとTE11モード
の共振周波数が主の共振空胴の動作周波数と重ならない
ように別の共振空胴の各部寸法A,B,C,D,E,
R,Lを決めることにより上記問題点を解決した。
【0035】つまり、従来技術に示した計算式から、別
の共振空胴のTEMモードの1次(Nが1の場合)が最
も低い周波数となるが、TEMモードは寸法Lのみに支
配されるため、主の共振空胴の動作周波数をfmainとし
て寸法Lを、 ftem1(TEMモードの1次の場合)=C×〔1/(2
×L)2〕1/2<fmain fmain<ftem2(TEMモードの2次の場合)=C×
〔1/(L)2〕1/2=ftem1×21/2 なお、Cは光速。と決めて、かつ、TE11モードの一
次(Nが1の場合)の周波数が、 fmain>fte111=C×〔(1/λ2+1/(2×
L)2)〕1/2 もしくは、 fmain<fte111=C×〔(1/λ2+1/(2×
L)2)〕1/2 λは、 寸法Eが充分小さい場合は、λ≒A+B+π×R/2 寸法Eが充分大きい場合は、λ≒A+B+C+D となり、Eの寸法により、λの値はこの間で変わる。
【0036】Cは光速。
【0037】となるように、寸法A,B,C,D,E,
Rを決める。
【0038】まとめると、別の共振空胴は次の関係にな
るように決められる。
【0039】ftemN<fmain<ftem(N+1)となるよう
に、寸法Lを決めた後、ftemNとftem(N+1)の間のT
E11モードによる共振周波数が、fmain≠fte11モー
ドとなる関係に寸法A,B,C,D,E,Rを決めるこ
とである。
【0040】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0041】実施例1 図1は本発明の第1の実施例の構成を示す図であり、
(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。
【0042】図1中、102は空胴外囲器、103はド
リフト管、104は同調素子、105は同調素子支持
体、106は連結棒、107はベローズである。
【0043】本実施例において、同調素子104から連
結棒106を通すための穴が開けらている壁面までの長
さLは ftem1=C×(2×L)2)1/2<fmain<ftem2=C
×(1/(L)2)1/2=ftem1×21/2 の関係になるよう決められている。
【0044】また、空胴外囲器102の上下内壁面の長
さA、空胴外囲器102の左右内壁面の長さB、同調素
子支持体105のドリフト管103の軸方向の長さC、
ドリフト管103の軸に垂直な方向の長さD、同調素子
支持体105の連結棒106にそった方向の長さEおよ
び連結棒106の直径Rについては、 fte111>fmain となるように定める。本実施例においては、λが小さく
なるように各部の寸法を決める。
【0045】λは、 (1)寸法Eが充分小さな場合には、λ≒A+B+π×
R/2 (2)寸法Eが充分大きな場合には、λ≒A+B+C+
D となり、Eの寸法により、λの値はこの間で変化する。
【0046】モードがTE111の場合には、寸法Lの
中心部分に電界が集中している。このため、この電界に
同調素子支持体105の連結棒106にそった方向の長
さEが影響を与えない様に寸法Eの長さを寸法Lの1/
3以下とする。このような構成とすることにより、上記
の(1)式にλの値は近づき、連結棒106の直径Rを
できるだけ小さなものとすることができる。
【0047】なお、寸法A,Bは同調素子104が入ら
なければならないので、主の共振空胴101の空胴外囲
器102の寸法より、若干小さい程度の寸法にしかなら
ない。
【0048】つまり、本実施例の場合には、寸法EとL
を先に決めて、連結棒106の直径Rによって、fte11
1>fmainになるようにしている。
【0049】ただし、寸法Rを余り細くすると、連結棒
106の強度の点で問題が生じるため、強度に問題が生
じない程度に選択される。
【0050】この様にして決定された本実施例の別の共
振空胴101’と主の共振空胴101の共振周波数の関
係を図3に示す。
【0051】実施例2 次に、本発明の第2の実施例について説明する。
【0052】図2は本発明の第2の実施例の構成を示す
図であり、(A)は縦断面図、(B)は横断面図であ
る。
【0053】図2中、202は空胴外囲器、203はド
リフト管、204は同調素子、205は同調素子支持
体、206は連結棒、207はベローズである。
【0054】本実施例において、同調素子104から連
結棒106を通すための穴が開けらている壁面までの長
さLは ftem1=C×(2×L)2)1/2<fmain<ftem2=C
×(1/(L)2)1/2=ftem1×21/2 の関係になるよう決められている。
【0055】また、空胴外囲器202の上下内壁面の長
さA、空胴外囲器202の左右内壁面の長さB、同調素
子支持体205のドリフト管203の軸方向の長さC、
ドリフト管203の軸に垂直な方向の長さD、同調素子
支持体205の連結棒206にそった方向の長さEおよ
び連結棒206の直径Rについては、 fte111>fmain となるように定める。本実施例においては、λが大きく
なるように各部の寸法を決める。
【0056】λは、 (1)寸法Eが充分小さな場合には、λ≒A+B+π×
R/2 (2)寸法Eが充分大きな場合には、λ≒A+B+C+
D となり、Eの寸法により、λの値はこの間で変わる。
【0057】モードがTE111の場合には、電界は寸
法Lの中心に集中している。このため、寸法Eを寸法L
の1/2以上とすれば、(2)項の式にλの値は近づ
き、寸法A,B,C,Dを大きくすることができる。
【0058】ただし、寸法C,Dについては、主の共振
空胴201内に入らなければならないので、必然的に寸
法が決まってくる。つまり、本実施例の場合には、寸法
EとLを先に決めて、寸法A,Bを大きくして、λを大
きくし、fte111>fmainの関係としている。
【0059】この様にして決定した別の共振空胴20
1’と主の共振空胴201の共振周波数の関係を図4に
示す。
【0060】なお、寸法Eが寸法Lの1/3以下でも、
寸法A,Bを大きくすることにより、上記図4の関係に
なることは明らかである。
【0061】更に、実施例の形状のままで、寸法Aのみ
大きくしても、図8の関係になることもあきらかであ
る。
【0062】本実施例の方が、実施例1に比べて、寸法
上の制約が少ないため、設計しやすいという利点があ
る。
【0063】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるため、以下に記載するような効果を奏する。
【0064】以上説明したように、寸法L,A,B,
E,Rを決めることにより、多空胴クライストロンの高
周波回路系を形成している第1の共振空胴(主の共振空
胴)の動作周波数と第2の共振空胴(別の共振空胴)の
共振周波数が使用周波数範囲内で一致しなくなり、主の
共振空胴の電気的特性を損なうことがなくなる。つま
り、別の共振空胴への高周波電力の抜けが増加して、主
の共振空胴の高周波電力の低下をもたらしたり、別の共
振空胴を介して、他の主の共振空胴とつながってしまう
という不具合がなくなり、使用周波数範囲が広く、高い
周波数の多空胴クライストロンを実現することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図であり、
(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示す図であり、
(A)は縦断面図、(B)は横断面図である。
【図3】図1に示した第1の実施例における別の共振空
胴101’と主の共振空胴101の共振周波数の関係を
示す図である。
【図4】図2に示した第2の実施例における別の共振空
胴201’と主の共振空胴201の共振周波数の関係を
示す図である。
【図5】多空胴クライストロンの構造を示す断面図であ
る。
【図6】共振空胴の従来例の構成を示す図である。
【図7】共振空胴の従来例の構成を示す図である。
【図8】図6および図7に示したような従来例における
主の共振空胴の周波数と別の共振空胴の共振周波数の関
係を示す図である。
【図9】共振空胴の従来例の構成を示す図である。
【図10】図9に示した従来例の主の共振空胴の周波数
と別の共振空胴の共振周波数の関係を示す図である。
【図11】従来のリアクタンス分を変化させることによ
り、共振周波数を変えることにより共振周波数を変化さ
せる空胴共振器の別の共振空胴の共振周波数と主の共振
空胴の共振周波数が動作周波数範囲で一致していること
を示す図である。
【符号の説明】
101,201 共振空胴(主の共振空胴) 101’,201’ 共振空胴(別の共振空胴) 102,202 空胴外囲器 103,203 ドリフト管 104,204 同調素子 105,205 同調素子支持体 106,206 連結棒 107,207 ベローズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空胴外囲器と、 前記空胴外囲器内に設けられるインダクタンス分を変更
    するための同調素子と、 前記空胴外囲器に設けられるドリフト管と、 前記同調素子を支える同調素子支持体と、 前記同調支持体に一端側が結合され、他端側が前記同調
    素子を挟んで空胴外囲器のドリフト管と相対する壁面に
    開けられた穴を通して非接触で空胴外囲器外へ取り出さ
    れた連結棒と、 前記連結棒の一部が空胴外囲器の外側でベローズとつな
    げられることにより、真空封止された同調素子と空胴外
    囲器とドリフト管とで形成された第1の共振空胴による
    高周波回路を備えた多空胴クライストロンにおいて、 前記第1の共振空胴とは別に同調素子と連結棒と連結棒
    を通すための穴が開けられている壁面とで第2の共振空
    胴が形成され、該第2の共振空胴のTEMモードおよび
    TE11モードの共振周波数のうちの少なくともひとつ
    の共振周波数が第1の共振空胴の動作周波数より低い周
    波数であり、かつ、他のTEMモードおよびTE11モ
    ードの共振周波数が第1の共振周波数の動作周波数から
    外れていることを特徴とする多空胴クライストロン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多空胴クライストロンに
    おいて、 第2の共振空胴を形成する同調素子と連結棒を通すため
    の穴が開けられている壁面の間の寸法Lを選択すること
    により、第2の共振空胴におけるTEMモードおよびT
    E11モードの共振周波数の内少なくともひとつの共振
    周波数が第1の共振空胴の動作周波数より低い周波数に
    有り、かつ、他のTEMモードおよびTE11モードの
    共振周波数が第1の共振周波数の動作周波数から外れて
    いることを特徴とする多空胴クライストロン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の多空胴クライストロンに
    おいて、 同調素子支持体のドリフト管の軸方向の長さをCとし、 同調素子支持体のドリフト管の軸に垂直な方向の長さを
    Dとし、 同調素子支持体の連結棒にそった方向の長さをEとした
    ときに、 同調素子支持体の寸法C,D,Eを選択することによ
    り、第2の共振空胴におけるTEMモードおよびTE1
    1モードの共振周波数の内少なくともひとつの共振周波
    数が第1の共振空胴の動作周波数より低い周波数に有
    り、かつ、他のTEMモードおよびTE11モードの共
    振周波数が第1の共振周波数の動作周波数から外れてい
    ることを特徴とする多空胴クライストロン。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の多空胴クライストロンに
    おいて、 連結棒の直径Rを選択することにより、第2の共振空胴
    におけるTEMモードおよびTE11モードの共振周波
    数の内少なくともひとつの共振周波数が第1の共振空胴
    の動作周波数より低い周波数に有り、かつ、他のTEM
    モードおよびTE11モードの共振周波数が第1の共振
    周波数の動作周波数から外れていることを特徴とする多
    空胴クライストロン。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の多空胴クライストロンに
    おいて、 空胴外囲器の上下内壁面の長さをAとし、 空胴外囲器の左右内壁面の長さをBとしたときに、 連結棒側の空胴外囲器の上下内壁面もしくは左右内壁面
    の寸法A,Bを選択することにより、第2の共振空胴に
    おけるTEMモードおよびTE11モードの共振周波数
    の内少なくともひとつの共振周波数が第1の共振空胴の
    動作周波数より低い周波数に有り、かつ、他のTEMモ
    ードおよびTE11モードの共振周波数が第1の共振周
    波数の動作周波数から外れていることを特徴とする多空
    胴クライストロン。
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