JPH0612993A - 多空胴形クライストロン - Google Patents
多空胴形クライストロンInfo
- Publication number
- JPH0612993A JPH0612993A JP19007192A JP19007192A JPH0612993A JP H0612993 A JPH0612993 A JP H0612993A JP 19007192 A JP19007192 A JP 19007192A JP 19007192 A JP19007192 A JP 19007192A JP H0612993 A JPH0612993 A JP H0612993A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal wire
- cavity
- tuning element
- wall surface
- resonance cavity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Microwave Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多空洞クライストロンの周波数が高くなるに
つれ小さくなる共振空胴の可変同調素子のみを大型化
し、機械的強度を増す。 【構成】 金属線支持体7の螺旋状の細い金属線収容溝
7aには金属線8が巻き付けられており、金属線8は共
振空胴3の上下内壁面9に接触している。共振空胴3の
左右側壁面12,12間を拡張し、可動同調素子6の大
型化を図る。
つれ小さくなる共振空胴の可変同調素子のみを大型化
し、機械的強度を増す。 【構成】 金属線支持体7の螺旋状の細い金属線収容溝
7aには金属線8が巻き付けられており、金属線8は共
振空胴3の上下内壁面9に接触している。共振空胴3の
左右側壁面12,12間を拡張し、可動同調素子6の大
型化を図る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多空胴クライストロンに
関し、特に弾性を有する周波数調整用可動同調素子をも
つ空胴共振器を備えた多空胴形クライストロンに関す
る。
関し、特に弾性を有する周波数調整用可動同調素子をも
つ空胴共振器を備えた多空胴形クライストロンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多空胴形クライストロン
には、6GHz帯の衛星通信地上局用に使用されている
ものがある。
には、6GHz帯の衛星通信地上局用に使用されている
ものがある。
【0003】図3,図4に示すように、従来の多空胴形
クライストロンの空胴部は、空胴外囲器1とドリフト管
2とで形成された共振空胴3内に、同調素子支持体4に
保持され連結棒5により移動させられる可動同調素子6
が配設されている。
クライストロンの空胴部は、空胴外囲器1とドリフト管
2とで形成された共振空胴3内に、同調素子支持体4に
保持され連結棒5により移動させられる可動同調素子6
が配設されている。
【0004】可動同調素子6は、対向する両側面を軸方
向に平行に切落した両側平面部を有する円柱状の金属線
支持体7の周囲に螺旋状に細い金属線収容溝7aを設
け、且つ、金属線収容溝7a中に弾性を有する金属線8
(従来タングステン線などが使われている)を巻き付け
た構造を有し、金属線支持体7の両側で金属線支持体7
から浮上している金属線8の一部分が共振空胴3の上下
内壁面9にそれぞれ接触している。
向に平行に切落した両側平面部を有する円柱状の金属線
支持体7の周囲に螺旋状に細い金属線収容溝7aを設
け、且つ、金属線収容溝7a中に弾性を有する金属線8
(従来タングステン線などが使われている)を巻き付け
た構造を有し、金属線支持体7の両側で金属線支持体7
から浮上している金属線8の一部分が共振空胴3の上下
内壁面9にそれぞれ接触している。
【0005】金属線支持体7は、同調素子支持体4にね
じで止められ、更に同調素子支持体4は連結棒5,ベロ
ーズ10等に接続された構造となっている。
じで止められ、更に同調素子支持体4は連結棒5,ベロ
ーズ10等に接続された構造となっている。
【0006】このような空胴共振器において、連結棒5
を軸方向に動かし、これによって可動同調素子6を共振
空胴3の上下内壁面9上に摺動させ、共振空胴3の体
積、すなわちインダクタンス量を変化させることにより
空胴共振器の共振周波数を変化させている。
を軸方向に動かし、これによって可動同調素子6を共振
空胴3の上下内壁面9上に摺動させ、共振空胴3の体
積、すなわちインダクタンス量を変化させることにより
空胴共振器の共振周波数を変化させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この従来の空胴共振器
では、多空胴クライストロンの周波数が高くなると、共
振空胴3の形状が小さくなるため、必然的に共振空胴3
の左右側壁面の距離も狭くなり、可動同調素子6も小型
化が要求されるが、可動同調素子6の小型化には金属線
8の巻き数を少なくする必要が生じ、機械的強度が弱く
なるという欠点がある。
では、多空胴クライストロンの周波数が高くなると、共
振空胴3の形状が小さくなるため、必然的に共振空胴3
の左右側壁面の距離も狭くなり、可動同調素子6も小型
化が要求されるが、可動同調素子6の小型化には金属線
8の巻き数を少なくする必要が生じ、機械的強度が弱く
なるという欠点がある。
【0008】又、高周波電流11は空胴の上下内壁面9
から金属線8の表面を流れるため、金属線8の巻き数が
少なくなると共に、金属線8の電力損失が増加し、高出
力のクライストロンには使用できないという不具合があ
った。
から金属線8の表面を流れるため、金属線8の巻き数が
少なくなると共に、金属線8の電力損失が増加し、高出
力のクライストロンには使用できないという不具合があ
った。
【0009】本発明の目的は、可動同調素子を小型化さ
せずに高い出力を得るようにした多空胴形クライストロ
ンを提供することにある。
せずに高い出力を得るようにした多空胴形クライストロ
ンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る多空胴形クライストロンは、共振空胴
と、可動同調素子とを有する多空胴クライストロンであ
って、共振空胴は、空胴外囲器とドリフト管とに囲まれ
た中空体に形成され、その内部空間のうち、可動同調素
子の金属線が接触する第1の対向内壁面間の距離に対し
て、金属線が接触しない第2の対向内壁面間の距離を相
対的に拡張して長く設定したものであり、可動同調素子
は、金属線支持体と、金属線とを有し、金属線支持体
は、共振空胴内に移動可能に配設され、共振空胴の第1
の対向内壁面側に対して第2の対向内壁面側が相対的に
拡張され、その周囲に螺旋状の金属線収容溝を設けたも
のであり、金属線は、弾性を有し、一部を共振空胴の第
1の対向内壁面側に突き出して金属線支持体の金属線収
容溝に沿って巻き付けたものである。
め、本発明に係る多空胴形クライストロンは、共振空胴
と、可動同調素子とを有する多空胴クライストロンであ
って、共振空胴は、空胴外囲器とドリフト管とに囲まれ
た中空体に形成され、その内部空間のうち、可動同調素
子の金属線が接触する第1の対向内壁面間の距離に対し
て、金属線が接触しない第2の対向内壁面間の距離を相
対的に拡張して長く設定したものであり、可動同調素子
は、金属線支持体と、金属線とを有し、金属線支持体
は、共振空胴内に移動可能に配設され、共振空胴の第1
の対向内壁面側に対して第2の対向内壁面側が相対的に
拡張され、その周囲に螺旋状の金属線収容溝を設けたも
のであり、金属線は、弾性を有し、一部を共振空胴の第
1の対向内壁面側に突き出して金属線支持体の金属線収
容溝に沿って巻き付けたものである。
【0011】
【作用】可動同調素子が移動するスペースを拡張し、可
動同調素子に備えた金属線の巻数を十分に確保し、金属
線の電力損失を減じて高出力を得る。
動同調素子に備えた金属線の巻数を十分に確保し、金属
線の電力損失を減じて高出力を得る。
【0012】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示す縦断面図、図2
は、同横断面図である。
る。図1は、本発明の一実施例を示す縦断面図、図2
は、同横断面図である。
【0013】図において、共振空胴3は空胴外囲器1と
ドリフト管2とに囲まれた中空体に形成され、共振空胴
3の内部には可動同調素子6が配置してあり、可動同調
素子6は、同調素子支持体4に保持され連結棒5により
共振空胴3内に移動させられる。
ドリフト管2とに囲まれた中空体に形成され、共振空胴
3の内部には可動同調素子6が配置してあり、可動同調
素子6は、同調素子支持体4に保持され連結棒5により
共振空胴3内に移動させられる。
【0014】共振空胴3のうち、可動同調素子6が可動
する可動部Aの内部スペースが左右に拡張されており、
その左右側壁面12,12間の距離が長く設定してあ
る。
する可動部Aの内部スペースが左右に拡張されており、
その左右側壁面12,12間の距離が長く設定してあ
る。
【0015】可動同調素子6は、対向する両側面を軸方
向に平行に切落した両側平面部を有する円柱状の金属線
支持体7の周囲に螺旋状の細い金属線収容溝7aを設
け、且つ、金属線収容溝7a中に弾性を有する金属線8
を巻き付けた構造を有し、金属線支持体7の平面部側で
金属線支持体7から浮上している金属線8の一部分が共
振空胴3の上下内壁面9にそれぞれ接触している。
向に平行に切落した両側平面部を有する円柱状の金属線
支持体7の周囲に螺旋状の細い金属線収容溝7aを設
け、且つ、金属線収容溝7a中に弾性を有する金属線8
を巻き付けた構造を有し、金属線支持体7の平面部側で
金属線支持体7から浮上している金属線8の一部分が共
振空胴3の上下内壁面9にそれぞれ接触している。
【0016】金属線支持体7は、同調素子支持体4にね
じで止められ、更に同調素子支持体4は連結棒5,ベロ
ーズ10等に接続された構造となっている。
じで止められ、更に同調素子支持体4は連結棒5,ベロ
ーズ10等に接続された構造となっている。
【0017】このような空胴共振器において、連結棒5
を軸方向に動かし、これによって可動同調素子6を共振
空胴3の上下内壁面9上に摺動させ、共振空胴3の体
積、すなわちインダクタンス量を変化させることにより
空胴共振器の共振周波数を変化させている。
を軸方向に動かし、これによって可動同調素子6を共振
空胴3の上下内壁面9上に摺動させ、共振空胴3の体
積、すなわちインダクタンス量を変化させることにより
空胴共振器の共振周波数を変化させている。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、共振空胴
のうち可動同調素子の可動する部分の側壁面間の距離を
長くしたため、可動同調素子は多空胴形クライストロン
の周波数は高くなっても小型化する必要がなく、機械的
強度が増し、かつ金属線1本あたりの電力喪失が減るた
め高出力のクライストロンにも使用できるという効果が
ある。
のうち可動同調素子の可動する部分の側壁面間の距離を
長くしたため、可動同調素子は多空胴形クライストロン
の周波数は高くなっても小型化する必要がなく、機械的
強度が増し、かつ金属線1本あたりの電力喪失が減るた
め高出力のクライストロンにも使用できるという効果が
ある。
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同横断面図である。
【図3】従来例を示す縦断面図である。
【図4】同横断面図である。
1 空胴外囲器 2 ドリフト管 3 共振空胴 4 同調素子支持体 5 連結棒 6 可動同調素子 7 金属線支持体 7a 金属線収容溝 8 金属線 9 上下内壁面 10 ベローズ 11 高周波電流 12 左右側壁面
Claims (1)
- 【請求項1】 共振空胴と、可動同調素子とを有する多
空胴クライストロンであって、 共振空胴は、空胴外囲器とドリフト管とに囲まれた中空
体に形成され、その内部空間のうち、可動同調素子の金
属線が接触する第1の対向内壁面間の距離に対して、金
属線が接触しない第2の対向内壁面間の距離を相対的に
拡張して長く設定したものであり、 可動同調素子は、金属線支持体と、金属線とを有し、 金属線支持体は、共振空胴内に移動可能に配設され、共
振空胴の第1の対向内壁面側に対して第2の対向内壁面
側が相対的に拡張され、その周囲に螺旋状の金属線収容
溝を設けたものであり、 金属線は、弾性を有し、一部を共振空胴の第1の対向内
壁面側に突き出して金属線支持体の金属線収容溝に沿っ
て巻き付けたものであることを特徴とする多空胴形クラ
イストロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19007192A JPH0612993A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 多空胴形クライストロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19007192A JPH0612993A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 多空胴形クライストロン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612993A true JPH0612993A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=16251879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19007192A Pending JPH0612993A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 多空胴形クライストロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0612993A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0709871A1 (en) * | 1994-10-31 | 1996-05-01 | Nec Corporation | Multiplecavity klystron |
US5769338A (en) * | 1994-11-14 | 1998-06-23 | S Fimatec Ltd. | Pulverulent body processing apparatus and method of manufacturing a slit member to be used for the same |
CN113838727A (zh) * | 2021-09-16 | 2021-12-24 | 电子科技大学 | 一种基于单脊CeSRR单元的小型化大功率速调管 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP19007192A patent/JPH0612993A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0709871A1 (en) * | 1994-10-31 | 1996-05-01 | Nec Corporation | Multiplecavity klystron |
US5769338A (en) * | 1994-11-14 | 1998-06-23 | S Fimatec Ltd. | Pulverulent body processing apparatus and method of manufacturing a slit member to be used for the same |
CN113838727A (zh) * | 2021-09-16 | 2021-12-24 | 电子科技大学 | 一种基于单脊CeSRR单元的小型化大功率速调管 |
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