JPH065208A - マイクロ波管のコレクタ構体 - Google Patents
マイクロ波管のコレクタ構体Info
- Publication number
- JPH065208A JPH065208A JP16137792A JP16137792A JPH065208A JP H065208 A JPH065208 A JP H065208A JP 16137792 A JP16137792 A JP 16137792A JP 16137792 A JP16137792 A JP 16137792A JP H065208 A JPH065208 A JP H065208A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- heat
- collector
- pipes
- water cooling
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- Pending
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- Microwave Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、電子の捕捉面積を拡大すると共に
冷却効率を向上したマイクロ波管のコレクタ構体を提供
することを目的とする。 【構成】この発明のマイクロ波管のコレクタ構体は、コ
レクタ本体2の内壁に水冷パイプ3が伝熱的に接合され
てなり、上記の目的を達成することが出来る。
冷却効率を向上したマイクロ波管のコレクタ構体を提供
することを目的とする。 【構成】この発明のマイクロ波管のコレクタ構体は、コ
レクタ本体2の内壁に水冷パイプ3が伝熱的に接合され
てなり、上記の目的を達成することが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばブラソフ変換
器内蔵型ジャイロトロン装置やクライストロンに使用し
て好適なマイクロ波管のコレクタ構体に関する。
器内蔵型ジャイロトロン装置やクライストロンに使用し
て好適なマイクロ波管のコレクタ構体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にマイクロ波管としてジャイロトロ
ン装置やクライストロンがあるが、例えば大電力・長パ
ルス動作のブラソフ変換器内蔵型ジャイロトロン装置
は、電子ビ―ムを発生する電子銃部と、この電子銃部の
下流に設けられた共振空胴部およびブラソフ変換器と、
このブラソフ変換器の下流に設けられたコレクタ部と、
このコレクタ部とブラソフ変換器との間に設けられ電磁
波を電子ビ−ム進行方向と異なる方向に準光学的に方向
変換して取出すミラ−および出力窓とを備えている。こ
の場合、コレクタ部は冷却フィンを有する大口径の円筒
形にして、その内壁面で大電力電子ビ−ムを捕捉してい
る。
ン装置やクライストロンがあるが、例えば大電力・長パ
ルス動作のブラソフ変換器内蔵型ジャイロトロン装置
は、電子ビ―ムを発生する電子銃部と、この電子銃部の
下流に設けられた共振空胴部およびブラソフ変換器と、
このブラソフ変換器の下流に設けられたコレクタ部と、
このコレクタ部とブラソフ変換器との間に設けられ電磁
波を電子ビ−ム進行方向と異なる方向に準光学的に方向
変換して取出すミラ−および出力窓とを備えている。こ
の場合、コレクタ部は冷却フィンを有する大口径の円筒
形にして、その内壁面で大電力電子ビ−ムを捕捉してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブラソフ変換器内蔵型
ジャイロトロン装置では、薄い電子ビ−ムの軌道制御
(例えばコレクタ・コイルによる電子ビ−ムの走査)に
より、コレクタ部の平均熱負荷を下げている。しかし、
ジャイロトロン装置やクライストロンにおいて、電子ビ
−ムのエッジ部などで局所的に熱負荷が大きくなること
が多い。
ジャイロトロン装置では、薄い電子ビ−ムの軌道制御
(例えばコレクタ・コイルによる電子ビ−ムの走査)に
より、コレクタ部の平均熱負荷を下げている。しかし、
ジャイロトロン装置やクライストロンにおいて、電子ビ
−ムのエッジ部などで局所的に熱負荷が大きくなること
が多い。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、電子の捕捉面積を拡大すると共に冷却効率を向上し
たマイクロ波管のコレクタ構体を提供することを目的と
する。
で、電子の捕捉面積を拡大すると共に冷却効率を向上し
たマイクロ波管のコレクタ構体を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、コレクタ本
体の内壁に水冷パイプが伝熱的に接合されてなるマイク
ロ波管のコレクタ構体である。
体の内壁に水冷パイプが伝熱的に接合されてなるマイク
ロ波管のコレクタ構体である。
【0006】
【作用】この発明によれば、電子の捕捉面積が拡大さ
れ、冷却効率が向上する。
れ、冷却効率が向上する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0008】この発明によるマイクロ波管のコレクタ構
体は図1および図2に示すように構成され、円筒状にし
て外周に冷却フィン1が一体に突設されたコレクタ本体
2の内壁に、複数の水冷パイプ3が互いに密着して管軸
方向に伝熱的に接合されている。今、コレクタ本体2の
内壁の半径寸法をR、水冷パイプ3の外周の半径をa、
コレクタ本体2の中心から水冷パイプ3の中心までの距
離をrとすれば、水冷パイプ3が存在しない時のコレク
タ部の電子捕捉面積S0 は S0 =2πRZ である。但し、Zは管軸方向の電子捕捉領域長である。
又、この実施例のように水冷パイプ3をN個設けた場合
のコレクタ部の電子捕捉面積S1 は S1 =πaNZ ここで、r=R−a》aとすると、2πr=2aN,R
=r+a 従って、S1 =πaZ・πr/a=π2 Z(R−a)=
π2 ZR それゆえ、水冷パイプ3を設けることにより、電子捕捉
面積は
体は図1および図2に示すように構成され、円筒状にし
て外周に冷却フィン1が一体に突設されたコレクタ本体
2の内壁に、複数の水冷パイプ3が互いに密着して管軸
方向に伝熱的に接合されている。今、コレクタ本体2の
内壁の半径寸法をR、水冷パイプ3の外周の半径をa、
コレクタ本体2の中心から水冷パイプ3の中心までの距
離をrとすれば、水冷パイプ3が存在しない時のコレク
タ部の電子捕捉面積S0 は S0 =2πRZ である。但し、Zは管軸方向の電子捕捉領域長である。
又、この実施例のように水冷パイプ3をN個設けた場合
のコレクタ部の電子捕捉面積S1 は S1 =πaNZ ここで、r=R−a》aとすると、2πr=2aN,R
=r+a 従って、S1 =πaZ・πr/a=π2 Z(R−a)=
π2 ZR それゆえ、水冷パイプ3を設けることにより、電子捕捉
面積は
【0009】
【数1】
【0010】大きくなり、平均熱負荷(入力電力/捕捉
面積)を下げることが出来る。そして、従来のコレクタ
内壁に比べて薄肉のパイプにすることが出来、熱伝導時
間に支配されることなく、蓄熱を低減し、速やかに熱を
除去出来るうえ、熱応力を低く抑えられる。
面積)を下げることが出来る。そして、従来のコレクタ
内壁に比べて薄肉のパイプにすることが出来、熱伝導時
間に支配されることなく、蓄熱を低減し、速やかに熱を
除去出来るうえ、熱応力を低く抑えられる。
【0011】その他、次のような効果がある。 (1) 水冷パイプ3が蒸発冷却の際の整流筒の役割を果た
す。 (2) 冷却水の流速を上げることが出来る。 (3) 熱負荷の高い局所部分だけの適応も可能である。 (4) コレクタ本体2の内壁は、水冷パイプ3に対しヒ−
ト・シンクの役割を果たす。 (他の実施例)
す。 (2) 冷却水の流速を上げることが出来る。 (3) 熱負荷の高い局所部分だけの適応も可能である。 (4) コレクタ本体2の内壁は、水冷パイプ3に対しヒ−
ト・シンクの役割を果たす。 (他の実施例)
【0012】図3〜図6はこの発明の他の実施例を示し
たもので、上記実施例と同様効果が得られる。先ず、図
3の場合は、コレクタ本体2の内壁に、予め水冷パイプ
3に対応する凹部4が形成され、この凹部4に水冷パイ
プ3が嵌合されてろう付けされている。又、図4の場合
は、図3と同様にコレクタ本体2の内壁に予め水冷パイ
プ3に対応する凹部5が形成されているが、各水冷パイ
プ3を密着して配置するのではなく、所定の間隔をあけ
て凹部5が形成され、この凹部5に水冷パイプ3が嵌合
されてろう付けされている。従って、水冷パイプ3とコ
レクタ本体2の内壁で電子の捕捉を分担する形となり、
比較的少ない水冷パイプ3で電子捕捉面積は比較的大き
くなる。又、間隔があいているので、凹部5の形成も容
易である。
たもので、上記実施例と同様効果が得られる。先ず、図
3の場合は、コレクタ本体2の内壁に、予め水冷パイプ
3に対応する凹部4が形成され、この凹部4に水冷パイ
プ3が嵌合されてろう付けされている。又、図4の場合
は、図3と同様にコレクタ本体2の内壁に予め水冷パイ
プ3に対応する凹部5が形成されているが、各水冷パイ
プ3を密着して配置するのではなく、所定の間隔をあけ
て凹部5が形成され、この凹部5に水冷パイプ3が嵌合
されてろう付けされている。従って、水冷パイプ3とコ
レクタ本体2の内壁で電子の捕捉を分担する形となり、
比較的少ない水冷パイプ3で電子捕捉面積は比較的大き
くなる。又、間隔があいているので、凹部5の形成も容
易である。
【0013】蒸発冷却を考えた場合は、気泡の抜けを考
え上記各実施例のように冷却パイプ3は管軸方向に設け
るのが良いが、強制水冷でコレクタ部の熱負荷を下げる
目的であれば、図5および図6に示すように、円周方向
に水冷パイプ6を伝熱的に接合することにより、上記実
施例と同様にπ/2〜1.57倍程度の電子ビ−ム捕捉
面積の増大を行なうことが出来る。但し、R=r+a》
a,r》aである。尚、下記の式が成り立つ。 S0 =2πRZ S1 =πa・2πr・N=2π2 arN Z=2aN 従って、電子捕捉面積は
え上記各実施例のように冷却パイプ3は管軸方向に設け
るのが良いが、強制水冷でコレクタ部の熱負荷を下げる
目的であれば、図5および図6に示すように、円周方向
に水冷パイプ6を伝熱的に接合することにより、上記実
施例と同様にπ/2〜1.57倍程度の電子ビ−ム捕捉
面積の増大を行なうことが出来る。但し、R=r+a》
a,r》aである。尚、下記の式が成り立つ。 S0 =2πRZ S1 =πa・2πr・N=2π2 arN Z=2aN 従って、電子捕捉面積は
【0014】
【数2】 大きくなる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
コレクタ本体の内壁に水冷パイプが伝熱的に接合されて
いるので、電子の捕捉面積が拡大され、冷却効率が向上
する。
コレクタ本体の内壁に水冷パイプが伝熱的に接合されて
いるので、電子の捕捉面積が拡大され、冷却効率が向上
する。
【図1】この発明の一実施例に係るマイクロ波管のコレ
クタ構体を示す横面図。
クタ構体を示す横面図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】この発明の他の実施例を示す横断面図。
【図4】この発明の他の実施例を示す横断面図。
【図5】この発明の他の実施例を示す横断面図。
【図6】図5の縦断面図。
1…冷却フィン、2…コレクタ本体、3,6…水冷パイ
プ、4,5…凹部。
プ、4,5…凹部。
Claims (1)
- 【請求項1】 コレクタ本体の内壁に水冷パイプが伝熱
的に接合されてなることを特徴とするマイクロ波管のコ
レクタ構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16137792A JPH065208A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | マイクロ波管のコレクタ構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16137792A JPH065208A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | マイクロ波管のコレクタ構体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065208A true JPH065208A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=15733938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16137792A Pending JPH065208A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | マイクロ波管のコレクタ構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065208A (ja) |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP16137792A patent/JPH065208A/ja active Pending
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