JPS6017783Y2 - X線管における固定陽極 - Google Patents

X線管における固定陽極

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Publication number
JPS6017783Y2
JPS6017783Y2 JP18917280U JP18917280U JPS6017783Y2 JP S6017783 Y2 JPS6017783 Y2 JP S6017783Y2 JP 18917280 U JP18917280 U JP 18917280U JP 18917280 U JP18917280 U JP 18917280U JP S6017783 Y2 JPS6017783 Y2 JP S6017783Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
anode
cooling oil
target
main body
grooves
Prior art date
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Expired
Application number
JP18917280U
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JPS57113360U (ja
Inventor
一栄 白井
邦治 神戸
Original Assignee
株式会社島津製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はX線管における固定陽極に関するものである。
X線管の固定陽極においては、周知のように、陰極から
放出された電子がターゲットに衝突しそこに焦点を形威
するが、電子が衝突するときのエネルギーは一部がX線
エネルギーに変換されるだけで、多くは熱エネルギーに
変換される。
この熱エネルギーはきわめて大きく、シたがってこの熱
をX線管の外に効率よく排出することがX線管の寿命を
長くする上で重要である。
また、陽極の先端には2次電子防止のためにフードが設
けられているが、このフードもターゲットから伝搬され
る熱および2次電子衝突によって高温になる。
このように高温となる固定陽極の冷却は従来は陽極裏底
部すなわちターゲットの背面側における強制油冷に依存
していた。
すなわち、第1図に示すように固定陽極1において、タ
ーゲット2の背面側に空洞3を形威し、時には冷却用穴
4およびフィン(図示せず)を設け、これらに冷却油を
吹き付けることにより冷却を行なっていた。
もし、陽極裏底部における冷却効率を高めるために陽極
裏底面16とターゲット2との間隔をいたずらに小さく
すると、陽極裏底面が高温になり過ぎて冷却油のスラッ
ジを生じ、これが陽極裏底面16に付着して冷却効果を
逆に低下させ好ましくない結果を招く。
そこで冷却油を先端のフード部6まで循環させ、陽極全
体を平均的に冷却する方法が提案されている。
この方法は冷却効果を高めるのみならず、冷却油の摩耗
を抑制し、X線管の寿命を長くする好結果をもたらすが
、現在提案されている陽極構造は加工が困難であり歩留
りも悪く実用性が低い。
従って本考案の目的は、加工性にすぐれ歩留りの高い固
定陽極を提供することにある。
すなわち、本考案の固定陽極は陽極本体部内に断面円弧
状の二つの溝を対向させて穿設し、これらの溝を陽極先
端部で連絡するとともに、先端部のこの連絡路を本体部
に別個の部材を付設して形成する。
そして円弧状溝の一方を冷却油供給部に接続し、他方を
冷却油排出部に接続して冷却油を陽極先端部にまで循環
させる。
本考案によれば、陽極本体部と先端部を別々に加工でき
るので加工が容易となる。
以下図示実施例を説明するが、第2図〜第5図において
第1図における同一参照数字は対応する構成部材を示す
7は固定陽極の本体部でターゲット2の背面側の空洞7
′には陽極支持部9が挿設され陽極支持部9の内側の空
洞9′には噴油器10が挿設され、噴油口10′が冷却
用穴4に挿入開口されている。
支持部9の空洞9′は中間壁9″により冷却油供給部F
と排出部りに区画されている。
陽極本体部7の内部にはターゲット2の背面後方から陽
極先端部に至る区間に横断面円弧状の2個のill、1
3が陽極本体部7の軸を挾んで対向して穿設されている
この両溝IL13は陽極本体部の先端面に開口している
12は両溝11と13を先端部で連絡する連絡路で環状
に形成されている。
8は本体部7とは別体に構成された先端部材で、連絡路
12の開放端を閉塞するべく本体部7に付設される。
円弧状溝11,13および連絡路12を加工した後にこ
の先端部材8を本体部7に付設することができるので、
溝11.13や連絡路12などの加工がきわめて容易と
なる。
同円弧状溝11,13のうち溝13は通油孔14を介し
て冷却油供給部Fに接続されており、他方の溝11は通
油孔15を介して冷却油排出部りに接続されている。
したがって、噴油器10からの油は供給部りから一方側
の円弧状溝13に流れ先端部に導びかれて連絡路12を
通って他方側の円弧状溝11へ流れ排出部りへ導出され
る循環系が形成される。
この循環系を冷却油が流れる間、冷却油は効果的かつ平
均的に陽極全体から熱を奪うことができる。
同円弧状溝11,13はX線放射口5を避けて形成する
必要があるが、本考案によれば先端部材8を別体として
これを付設する構成としたから、溝11.13の加工を
適正にしてかつ容易に行なうことができる。
本考案において支持部9および噴油器10等の構造は図
示例には限定されない。
たとえば、冷却油の供給部と排出部の区画方式、同円弧
状溝との接続方式は図示例に限定されない。
本考案によれば、以上のように加工容易で冷却効率の高
い固定陽極が得られ、陽極を小型化できX線管の小形化
が可能となる。
また、冷却効果が大きいので、加える負荷も大きくする
ことができ大容量化を可能ならしめるとともに、X線管
の寿命を長くすることができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の固定陽極の一例を示す縦断面図、第2図
は本考案の一実施例の縦断面図、第3図は第2図のA−
A’断面図、第4図は第2図の゛13−B’断面図、第
5図は第2図のC−C’断面図である。 2・・・・・・ターゲット、3・・・・・・空洞、4・
・・・・・冷却用穴、5・・・・・・X線放射口、6・
・・・・・フード部、7・・・・・・陽極本体部、8・
・・・・・先端部材、9・・・・・・陽極支持部、10
・・・・・・噴油器、11.13・・・・・・断面円弧
状溝、12・・・・・・連絡路、14.15・・・・・
・通油孔、16・・・・・・陽極裏底面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ターゲットと、このターゲットを保持する陽極本体部と
    、この陽極本体部のターゲット背面側に冷却油の供給部
    と排出部を有する固定陽極において、前記陽極本体部内
    に前記ターゲット背面側から陽極先端側に至る区間に陽
    極本体の軸を挾んで対向する断面円弧状の2個の溝と、
    この両溝を陽極先端部で連絡する連絡路を形威するとと
    もに、陽極先端部に陽極本体部と別体の部材を付設する
    ことにより前記連絡路を形威し、前記冷却油供給部を前
    記円弧状溝の一方に、また前記冷却油排出部を前記円弧
    状溝の他方にそれぞれ接続したことを特徴とするX線管
    における固定陽極。
JP18917280U 1980-12-30 1980-12-30 X線管における固定陽極 Expired JPS6017783Y2 (ja)

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JPS57113360U JPS57113360U (ja) 1982-07-13
JPS6017783Y2 true JPS6017783Y2 (ja) 1985-05-30

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