JPH0651834U - 液面及び異常過熱検出装置 - Google Patents

液面及び異常過熱検出装置

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JPH0651834U
JPH0651834U JP8703992U JP8703992U JPH0651834U JP H0651834 U JPH0651834 U JP H0651834U JP 8703992 U JP8703992 U JP 8703992U JP 8703992 U JP8703992 U JP 8703992U JP H0651834 U JPH0651834 U JP H0651834U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付けが容易で小型かつ信頼性の高い液面及
び異常過熱検出装置を提供する。 【構成】 液体13が異常過熱すると、サーミスタ素子
22は加熱されて温度上昇する。サーミスタ素子22の
温度がキュリー温度に達すると、サーミスタ素子22の
抵抗値が急変する。検出回路24は、その抵抗値変化を
検出する。液面13aが低下すると、サーミスタ素子2
2の自己発熱は、空気中に放熱される。空気中の方が液
体13中よりも放熱が悪いため、サーミスタ素子22の
温度は上昇する。サーミスタ素子22の温度が上昇して
キュリー温度に達すると、サーミスタ素子22の抵抗値
が急変する。検出回路24は、その抵抗値変化を検出す
る。これにより、機械的稼働部分がなく、防水ケース2
1内に配置されたサーミスタ素子22と検出回路24と
の簡素な構成でありながら、液面13aの異常低下及び
液体13の異常過熱を検出できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車のエンジオイルやシャワートイレの水等の液面の異常低下及 び液体の異常過熱を検出するのに好適な液面及び異常過熱検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10はシャワートイレにおける従来の液面及び異常過熱検出装置を示す断面 図である。
【0003】 従来の液面及び異常過熱検出装置1は、別個独立の液面検出部2及び感温リー ドスイッチの如き異常過熱検出部3から構成されている。
【0004】 液面検出部2は、リードスイッチ4を内臓した防水ケース5を有し、マグネッ ト6を内蔵した浮き7を防水ケース5の周囲に配置し、液面13aのレベル変動 に従って浮き7が上下することにより、リードスイッチ4が動作する構成となっ ている。
【0005】 この液面検出部2及び異常過熱検出部3を新たにシャワートイレ10に組み込 む場合は、シャワートイレ10の上側容器11を下側容器12から外し、液面検 出部2の防水ケース5及び異常過熱検出部3を取り付けるための穴(捩子穴)1 1a,11bを開け、各穴11a,11bにそれぞれ防水ケース5及び異常過熱 検出部3を取り付けた後、浮き7を液面13aに浮かばせておき、その浮き7の 穴7aに防水ケース5が入るように浮き7を防水ケース5に取り付け、防水ケー ス5の先端にストッパーを付けて、外れないようにする。その後上側容器11を 下側容器12に固定する。
【0006】 なお、14はヒータ、15はサーミスタ、16は制御回路である。制御回路1 6は、サーミスタ15が検出した液体13の温度に基づいてヒータ14の加熱を 制御し、液体(水)13を一定の温度(例えば40℃)に保温するものである。
【0007】 このようにしてシャワートイレ10に組み込まれた液面検出部2及び異常過熱 検出部3の液面13a及び異常過熱の検出動作を図11及び図12を参照して説 明する。図11及び図12はリードスイッチ4とマグネット6と液面13aのレ ベルとの関係を示す模式図である。
【0008】 液面13aが図11に示すように基準レベルLより高い場合は、マグネット 6の磁束が同図中破線で示すようにリードスイッチ4の両リード片4aを通過し 、リードスイッチ4は両リード片4aが互いに接触してオン状態にある。
【0009】 この状態で、例えば制御回路16の故障等により液体13が異常過熱すると、 その異常過熱(例えば50℃以上)を異常過熱検出部3が検出し、ヒータ14へ の電源供給が遮断される。
【0010】 また、液面13aが図12に示すように基準レベルLより低下すると、マグ ネット6の磁束は下側のリード片4aしか通過しなくなり、リードスイッチ4は 両リード片4aが互いに離れてオフ状態となる。このリードスイッチ4のオフに より、液面13aが基準レベルLより低下したことを検出でき、注水孔11c から水が供給される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、従来の液面及び異常過熱検出装置1は、液面検出部2と、異 常過熱検出部3とが別個独立のものであるため、取付け用の穴11a,11bが それぞれ必要となりシャワートイレ10への組み込みが容易ではないという問題 があった。特に液面検出部2は、別個の防水ケース5と浮き7とを組合わせて取 り付ける構造であるため、取付け自体が困難であった。
【0012】 また、従来の液面及び異常過熱検出装置1は、液面検出部2と、異常過熱検出 部3とが別個独立のものであるため、小さなスペースに組み込むことが困難であ るという問題があった。特に液面検出部2は、浮き7がマグネット6を内蔵した ものであるので比較的大きくなり、小スペースに対する取付けは困難であった。
【0013】 また、シャワートイレ10に注入される水に不純物,ごみ等が含まれる場合が あり、この場合には、防水ケース5と浮き7との間に不純物,ごみ等が入って浮 き7の動きが悪くなって誤動作し、信頼性を低下させていた。
【0014】 そこで、本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、取付けが容易で小 型かつ信頼性の高い液面及び異常過熱検出装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1記載の液面及び異常過熱検出装置は、液面 の異常低下及び液体の異常過熱を検出する液面及び異常過熱検出装置において、 液体中に浸漬される防水ケースと、この防水ケース内に配置され前記液体の温度 より高いキュリー温度を有するサーミスタ素子と、このサーミスタ素子の抵抗値 変化を検出する検出回路とを有することを特徴とするものである。
【0016】 また、請求項2記載の液面及び異常過熱検出装置は、前記サーミスタ素子と防 水ケースとの間に高熱伝導率部材を介在させたことを特徴とするものである。
【0017】 また、請求項3記載の液面及び異常過熱検出装置は、前記検出回路を防水ケー ス内に配置したことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】
請求項1記載の液面及び異常過熱検出装置によれば、この装置の防水ケースを 液体中に浸漬すると、サーミスタ素子は、液体により冷却されている状態になる 。すなわち、サーミスタ素子の自己発熱は、防水ケースに伝導して液体中に放熱 され、サーミスタ素子の温度は低い状態になる。
【0019】 この状態で液体が異常過熱すると、サーミスタ素子は、液体により加熱されて いる状態になる。すなわち、液体の熱が防水ケースに伝達してサーミスタ素子の 温度が上昇する。サーミスタ素子の温度が上昇してキュリー温度に達すると、サ ーミスタ素子の抵抗値が急変する。検出回路は、その抵抗値変化を検出する。こ の場合の抵抗値変化は、液体の異常過熱を意味する。
【0020】 また、液面が低下すると、サーミスタ素子は、加熱されている状態と同様の状 態になる。すなわち、サーミスタ素子の自己発熱は、防水ケースに伝導して空気 中に放熱される。空気中の方が液体中よりも放熱が悪いため、サーミスタ素子の 温度は上昇する。サーミスタ素子の温度が上昇してキュリー温度に達すると、サ ーミスタ素子の抵抗値が急変する。検出回路は、その抵抗値変化を検出する。こ の場合の抵抗値変化は、液面の異常低下を意味する。
【0021】 また、請求項2記載の液面及び異常過熱検出装置によれば、サーミスタ素子と 防水ケースとの間に介在させた高熱伝導率部材により、サーミスタ素子と防水ケ ースとの間の熱伝導が良好となり、液体の異常過熱及び液面の異常低下の検出応 答性が向上し、高精度な検出が可能となる。
【0022】 また、請求項3記載の液面及び異常過熱検出装置によれば、検出回路を防水ケ ース内に配置したことにより、小型化が図れる。
【0023】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
【0024】 図1は本考案の液面及び異常過熱検出装置の一実施例を示す正面方向断面図、 図2はその側面方向断面図である。
【0025】 同図に示す本実施例装置20は、有底筒状の防水ケース21を有し、この防水 ケース21内にサーミスタ素子22,高熱伝導率部材23及び検出回路24Aを 配置し、液体13が内部に入らないように樹脂部材25により封止したものであ る。なお、検出回路24Aは、防水ケース21内に配置せず、外部に配置しても よい。この場合は、防水ケース21内に配置した場合よりも小型化が図れ、小ス ペースに適したものとなる。
【0026】 前記防水ケース21は、防錆性,熱伝導率を考慮して、ステンレス,アルマイ ト処理したアルミニウム又は真鍮等の金属からなる。防水ケース21は、検出回 路24Aが配置される円筒状の筒部21aと、この筒部21aの開孔端側に設け られた鍔部21bと、筒部21aの底側に設けられサーミスタ素子22が配置さ れる先端部21cとからなる。防水ケース21は、絞り加工により筒部21a, 鍔部21b及び先端部21cを一体成形してもよく、各部21a,21b,21 cを溶接により接合してもよい。鍔部21bにより、本装置20が適用される取 付面26への取付けが容易となる。また、鍔部21bと取付面26との間にゴム パッキン27を介在させることもでき、これにより防水が図れる。先端部21c は、サーミスタ素子22の形状(本実施例では円盤形状)に合わた形状(本実施 例では偏平形状)とし、サーミスタ素子22と防水ケース21との間の熱伝導を 良好なものとしている。
【0027】 図3は前記サーミスタ素子22の抵抗温度特性を示すグラフである。サーミス タ素子22は、同図に示すように、温度上昇により抵抗が増える正温度係数を有 し、液体13の温度(例えば40℃)より高いキュリー温度(例えば60℃)T すなわち、抵抗が急変する温度を有するものである。なお、キュリー温度T や抵抗温度特性は、サーミスタ素子22の材料の配合を調整することにより、任 意に変更可能である。また、形状は熱伝導が良好な板状が好ましく、本実施例で は円盤状のものを用いる。また、抵抗温度特性は、CTR( Critical Tempera- ture Resistor )の如き負温度係数を有するものでもよい。
【0028】 前記高熱伝導率部材23は、例えば放熱用シリコンゴムからなるキャップ状を 有し、サーミスタ素子22と防水ケース21との間に介在される。これにより、 高熱伝導率部材23がサーミスタ素子22及び防水ケース21に密着し、サーミ スタ素子22と防水ケース21との間の熱伝導が良好となる。
【0029】 図4は本装置20の回路図である。前記検出回路24Aは、同図に示すように 、サーミスタ素子(抵抗R22)22に直列接続した抵抗Rと、両抵抗R22 ,R間の接続点24aにダイオードD,Dを介して接続したトランジスタ TRと、電源供給端子24b,24cと、出力端子24dとを具備している。
【0030】 サーミスタ素子22に直列接続された抵抗Rは、電源供給端子24bから供 給される電圧を分圧するためのものである。
【0031】 トランジスタTRは、サーミスタ素子22と抵抗Rとの分圧比の変化により 動作するものである。
【0032】 また、サーミスタ素子22への印加電圧V22は、サーミスタ素子22が液体 13中で冷却された場合は、キュリー温度T以下(液温)になり、液面13a から出た場合は、サーミスタ素子22の自己発熱により、キュリー温度T以上 になるように設定されている。また、抵抗RとトランジスタTRの動作電圧は 、サーミスタ素子22の温度がキュリー温度T以下の場合は、トランジスタT Rはオフとなり、サーミスタ素子22の温度がキュリー温度Tを越えると、ト ランジスタTRがオンとなるように設定されている。
【0033】 これにより、サーミスタ素子22の温度がキュリー温度T以下の場合は、サ ーミスタ素子22への印加電圧V22は小さいため、トランジスタTRはオフの まま保持され、出力端子24dからの出力信号はHレベルとなる。サーミスタ素 子22の温度がキュリー温度Tを越えると、サーミスタ素子22の温度上昇に 従ってサーミスタ素子22の抵抗R22が急上昇して、サーミスタ素子22の分 圧VBEが高くなり、トランジスタTRがオンし、出力端子24dからの出力信 号がLレベルとなる。なお、サーミスタ素子22と抵抗Rとの分圧比の変化を 検出する場合を示したが、サーミスタ素子22と抵抗Rとに流れる電流の変化 を検出するようにしてもよい。
【0034】 次に、本実施例の装置20の動作を図5乃至図7をも参照して説明する。なお 、液体13の40℃に保温され、サーミスタ素子22のキュリー温度Tは60 ℃とし、液面13aは当初基準レベルL以上のレベルLにあるとする。
【0035】 図5は液面13aのレベルとサーミスタ素子22の温度との関係を示すグラフ であり、図6及び図7はサーミスタ素子22と液面13aのレベルLとの位置関 係を示す模式図である。
【0036】 まず、この装置20の防水ケース21を図6に示すように液体13中に浸漬す る。
【0037】 サーミスタ素子22は、検出回路24Aの抵抗Rにより分圧された印加電圧 V22により自己発熱するが、液体13により冷却される。すなわち、サーミス タ素子22の自己発熱は、高熱伝導率部材23及び防水ケース21に伝導して液 体13中に放熱され、図5に示すように、サーミスタ素子22はキュリー温度T より低い温度T(約40℃)になる。サーミスタ素子22の温度Tがキュ リー温度Tより低いと、サーミスタ素子22への印加電圧V22は小さいため 、トランジスタTRはオフのまま保持され、出力端子24dからの出力信号はH レベルとなる。
【0038】 この状態で液体13が何らかの原因により例えば70℃に異常過熱されると、 サーミスタ素子22は液体13により加熱される。すなわち、液体13の熱が防 水ケース21及び高熱伝導率部材23に伝達してサーミスタ素子22の温度が上 昇する。サーミスタ素子22の温度が、図3に示すように上昇してキュリー温度 Tに達すると、サーミスタ素子22の抵抗値R22が急激に増大し、検出回路 24Aの抵抗Rにより分圧されたサーミスタ素子22への印加電圧V22が高 くなり、トランジスタTRがオンし、出力端子24dからの出力信号がLレベル となる。この場合、Lレベルの出力信号は、液体13の異常過熱を意味する。
【0039】 また、液面13aが図7に示すようにレベルLまで低下すると、サーミスタ 素子22は、加熱されている状態と同様の状態になる。すなわち、サーミスタ素 子22の自己発熱は、高熱伝導率部材23及び防水ケース21に伝導して空気中 に放熱される。空気中の方が液体13中よりも放熱が悪いため、サーミスタ素子 22の温度は上昇し高温Tになる。サーミスタ素子22の温度が上昇してキュ リー温度Tに達すると、サーミスタ素子22の抵抗値R22が急激に増大し、 検出回路24Aの抵抗Rにより分圧されたサーミスタ素子22への印加電圧V22 が高くなり、トランジスタTRがオンし、出力端子24dからの出力信号が Lレベルとなる。この場合、Lレベルの出力信号は、液面13aの異常低下を意 味する。
【0040】 従って、液面13aのレベル及び液体13の温度が適正の場合は、出力信号が Hレベルとなり、液面13aのレベルが異常低下した場合又は液体13が異常過 熱された場合は、出力信号がLレベルとなるので、出力信号がLレベルかHレベ ルかを判定することにより、液面13aの異常低下又は液体13の異常過熱を検 出できる。
【0041】 このような上記実施例装置20によれば、以下の効果を奏する。
【0042】 (1) 防水ケース21にサーミスタ素子22のみならず検出回路24Aをも内 蔵した一体化構造であるため、より小型なものとなる。また、取付け用の穴を1 カ所設ければ済むため、取付けが容易となる。
【0043】 (2) 防水ケース21は小型であるので、小スペースに対しても適用可能であ る。
【0044】 (3) 防水ケース21にサーミスタ素子22及び検出回路24Aを内蔵した構 造でありながら、液面13aの異常低下及び液体13の異常過熱を検出できるの で、構成が簡素となる。
【0045】 (4) 浮き等の機械的稼働部分がないため、液体13に不純物,ごみ等が含ま れている場合でも誤動作が起きることがないため、信頼性が向上する。
【0046】 (5) サーミスタ素子22と防水ケース21との間に高熱伝導率部材23を介 在させているので、サーミスタ素子22と防水ケース21との間の熱伝導が良好 となり、液体13の異常過熱及び液面13aの異常低下の検出応答性が向上し、 高精度な検出が可能となる。
【0047】 (6) サーミスタ素子22としてPTC素子を用いた場合には、液面13aが 低下してサーミスタ素子22の発熱が増えると、抵抗値が急激に増えるため、発 熱量が抑制され、安全性で信頼性の高いものとなる。
【0048】 なお、本考案は、上記実施例に限定されず、種々に変形実施できる。
【0049】 例えば、図4に示す検出回路24Aは、図8及び図9にそれぞれ示す検出回路 24B,24Cでもよい。
【0050】 図8に示す検出回路24Bは、液面13aのレベルが異常低下した場合と液体 13が異常加熱された場合とを識別できるように、検出回路24Aの出力端子2 4dの出力信号のレベルが逆になるように、電源供給端子24b側にサーミスタ 素子22を配置し、アース側に抵抗Rを配置したものである。このような検出 回路24Bによれば、防水ケース21の先端部21cが液体13中に浸漬してい る場合は、サーミスタ素子22は、液体13により冷却され、トランジスタTR のベース,エミッタ間電圧VBEは大きくなって、トランジスタTRはオンし、 出力端子24dからの出力信号はLレベルとなる。液体13が異常過熱された場 合は、液体13によりサーミスタ素子22が加熱され、サーミスタ素子22が温 度上昇してキュリー温度Tに達すると、サーミスタ素子22の抵抗値R22が 急激に増大し、トランジスタTRのベース,エミッタ間電圧VBEが大きくなっ て、トランジスタTRがオンし、出力端子24dからの出力信号がLレベルとな る。液面13aが低下すると、サーミスタ素子22の自己発熱は、空気中に放熱 され、サーミスタ素子22の温度は上昇する。サーミスタ素子22の温度が上昇 してキュリー温度Tに達すると、サーミスタ素子22の抵抗値R22が急激に 増大し、トランジスタTRのベース,エミッタ間電圧VBEが小さくなって、ト ランジスタTRがオフし、出力端子24dからの出力信号がHレベルとなる。
【0051】 従って、液面13aのレベルが及び液体13の温度が適正の場合は、出力信号 がLレベルとなり、液面13aのレベルが異常低下した場合は、出力信号がHレ ベルとなり、液面13aが異常過熱された場合は、出力信号がLレベルとなる。 これにより、例えば図4に示す検出回路24Aと組み合わせることにより、液面 13aのレベルが適正か否か又は液体13が異常加熱されていないどうかが識別 可能となる。
【0052】 図9に示す検出回路24Cは、トランジスタTRのエミッタ側にツェナーダイ オードDを配置したものである。これにより、出力端子24dから安定した出 力信号が得られる。また、検出回路としては、上記各検出回路24A乃至24C の他、コンパレータを用いたものでもよい。また、出力信号のレベルの変化に基 づいて、ランプ表示やリレー等を駆動して出力表示するようにしてもよい。
【0053】
【考案の効果】
以上詳述したように請求項1記載の考案によれば、機械的稼働部分がなく、防 水ケース内に配置されたサーミスタ素子と検出回路との簡素な構成でありながら 、液面の異常低下及び液体の異常過熱を検出できるので、取付けが容易で小型か つ信頼性の高い液面及び異常過熱検出装置を提供することができる。
【0054】 また、請求項2記載の考案によれば、高熱伝導率部材により、サーミスタ素子 と防水ケースとの間の熱伝導が良好となり、液体の異常過熱及び液面の異常低下 の検出応答性が向上し、高精度な検出が可能となる。
【0055】 また、請求項3記載の考案によれば、検出回路を防水ケース内に配置したこと により、小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の液面及び異常過熱検出装置の一実施例
を示す正面方向断面図である。
【図2】図1に示す装置の側面方向断面図である。
【図3】サーミスタ素子の抵抗温度特性を示すグラフで
ある。
【図4】本実施例の回路図である。
【図5】液面のレベルとサーミスタ素子の温度との関係
を示すグラフである。
【図6】サーミスタ素子と液面レベルとの関係を示す模
式図である。
【図7】サーミスタ素子と液面レベルとの位置関係を示
す模式図である。
【図8】本実施例の検出回路の他の例を示す回路図であ
る。
【図9】本実施例の検出回路の他の例を示す回路図であ
る。
【図10】シャワートイレにおける従来の液面及び異常
過熱検出装置を示す断面図である。
【図11】従来例装置の動作を示す図である。
【図12】従来例装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
13 液体 13a 液面 20 液面及び異常過熱検出装置 21 防水ケース 22 サーミスタ素子 23 高熱伝導率部材 24A,24B,24C 検出回路 R22 サーミスタ素子の抵抗値 T キュリー温度

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液面の異常低下及び液体の異常過熱を検
    出する液面及び異常過熱検出装置において、液体中に浸
    漬される防水ケースと、この防水ケース内に配置され前
    記液体の温度より高いキュリー温度を有するサーミスタ
    素子と、このサーミスタ素子の抵抗値変化を検出する検
    出回路とを有することを特徴とする液面及び異常過熱検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記サーミスタ素子と防水ケースとの間
    に高熱伝導率部材を介在させたことを特徴とする請求項
    1記載の液面及び異常過熱検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出回路を防水ケース内に配置した
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の液面及び異常過
    熱検出装置。
JP8703992U 1992-12-18 1992-12-18 液面及び異常過熱検出装置 Withdrawn JPH0651834U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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