JPH0651809B2 - 帯電防止性の改良された二軸延伸ポリプロピレンフィルム - Google Patents

帯電防止性の改良された二軸延伸ポリプロピレンフィルム

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JPH0651809B2
JPH0651809B2 JP62205819A JP20581987A JPH0651809B2 JP H0651809 B2 JPH0651809 B2 JP H0651809B2 JP 62205819 A JP62205819 A JP 62205819A JP 20581987 A JP20581987 A JP 20581987A JP H0651809 B2 JPH0651809 B2 JP H0651809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、帯電防止された二軸延伸ポリプロピレンフィ
ルムに関するもの、さらに詳しくは常温での帯電防止発
現性に優れ、安定した帯電防止性能を持つ、帯電防止さ
れた二軸延伸ポリプロピレンフィルムに関するものであ
る。
[従来の技術] 二軸延伸ポリプロピレンは、機械的特性、透明性、耐薬
品性等が優れていることから包装材料として多く利用さ
れているが、そのままでは静電気の発生が著しく、その
ため、製品への塵埃の付着、加工時における人体への電
撃、印刷時のインキの飛散等の種々の弊害を生じ、フィ
ウムの商品価値が低下する。このため予め帯電防止剤を
ポリプロピレンに配合し、練り込んだ後フィルムを成形
する方法が通常採用されている。しかしながら内部に練
混む方法も延伸フィルム、特に二軸延伸ポリプロピレン
フィルムの場合、容易なものではなく多くの問題点があ
る。即ち、未延伸ポリプロピレンフィルムには有効な帯
電防止剤であっても、二軸延伸フィルムには帯電防止性
を示さないというのが大部分である。これは結晶性、配
向等の違いによる帯電防止剤の表面への移行、表面での
拡散など機構および速度の違いのためと考えられる。
帯電防止性の二軸延伸ポリプロピレンフィルムとしては
ベタイン型界面活性剤と脂肪酸モノグリセライドの特定
比率をポリプロピレンに添加混合して二軸延伸後、コロ
ナ放電処理したフィルム(特公昭50-33827号公報)や、
高級アミンの酸化エチレン付加体と脂肪酸モノグリセラ
イドの特定量をポリプロピレンに添加混合して、二軸延
伸後、コロナ放電処理したフィルム(特開昭48-54155号
公報)などが知られている。
またポリプロピレンに練込んだ帯電防止剤の発現性を促
進し、製品の帯電防止能を早期に安定化させるために、
フィルムを35℃〜70℃の高温に5時間〜5日間エー
ジングし、帯電防止性を改良する方法等が提案されてい
る(特公昭44-29757号公報、特公昭60-57461号公報な
ど)。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、上記従来の帯電防止された二軸延伸ポリプロピ
レンフィルムは、帯電防止効果の常温での速効性に劣
る。このため帯電防止性を安定化させるために製膜後長
時間の経時が必要であったり、高温にエージングする等
の処置が必要であった。また帯電防止の永続性に劣り、
かつ成形されたフィルムがべとつきや、ブロッキングを
生じたり、経時変化により失透したりする問題点があっ
た。さらに摩擦により帯電防止剤がこすれ落ちてフィル
ムの帯電防止性が低下する等の欠点があった。
本発明は、かかる問題点を改善し、帯電防止効果の常温
での速効性および永続性に勝れ、かつ、成形されたフィ
ルムがべとつきや、ブロッキングを生じたり経時変化で
失透したりすることなく、しかも摩擦により帯電防止剤
が脱落して帯電防止性が劣るといった欠点のたい帯電防
止性の改良された二軸延伸ポリプロピレンフィルムを提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、ポリプロピレン100重量部に、一般式
(I)で示されるベタイン型両性帯電防止剤0.05〜
0.4重量部、一般式(II)で示されるポリオキシエチ
レンアルキルアミン0.08〜1.0重量部と一般式
(III)で示される脂肪酸モノグリセリド0.02〜
0.5重量部、および高級脂肪酸アマイドを0.05〜
0.2重量部配合し、溶融押出した後、二軸延伸して得
られたフィルムにコロナ放電処理してなる帯電防止性の
改良された二軸延伸ポリプロピレンフィルムを特徴とす
るもである。
一般式(I) ただし、R1;炭素数6〜22の炭化水素基、R2,R3
R4;同一または異種の低級アルキレン基、X;−OH,
−CONH2,−COOHまたはその塩 一般式(II) ただし、R5;炭素数10〜22の炭化水素基、p+qは
2〜15、好ましくは2〜6の整数、p≧1、q≧1で
ある。
一般式(III) ただし、R6;炭素数10〜22の炭化水素基。
本発明においてポリプロピレンとは、沸騰n−ヘプタン
抽出残分85重量%以上を含み、かつ135℃テトラリ
ン中で測定した固有年度[η]が1.2〜3.5のポリ
プロピレンホモポリマー、又はポリプロピレンを主成分
とする他のα−オレフィン(エチレン、ブテン等)10
重量%以内の共重合体あるいは混合物である。
本発明における一般式(I)で示されるベタイン型両性
帯電防止剤とは、 (I) ただし、R1;炭素数6〜22の炭化水素基、R2,R3
R4;同一または異種の低級アルキレン基(R2、R3、R4
炭素数が1〜3であると帯電防止の即効性の点で特に好
ましい)、X;−OH,−CONH2,−COOHまたは
その塩 一般式(I)の化合物の例としては などを挙げることができる。しかしながら本発明はここ
に挙げたものに限定されるものではない。
化合物(I)はたとえばそれぞれ対応する第3級アミン
にモノクロル酢酸とアルカリを作用させることによって
合成することができる。
一般式(I)の配合量はポリプロピレン100重量部に
対して、0.05〜0.4重量部、好ましくは0.1〜
0.3重量部である。
0.05重量部未満の場合は帯電防止効果が劣る。0.
4重量部を越える場合、フィルムのブロッキングや失透
が顕著になる欠点を生じる。なお、一般式(I)の配合
量を0.12〜0.25重量部に調整するとより好まし
い結果が得られる。
一般式(II)で示されるポリオキシエチレンアルキルア
ミンとは、 (II) ただし、R5は;炭素数10〜22の炭化水素基、p+q
は2〜15、好ましくは2〜6の整数、p≧1、q≧1
である。
R5の具体例としては、オレイル、ラウリル、ミリスチ
ル、パルミチル、ステアリル基、その他があげられる。
一般式(II)として特に好適なものは、ポリオキシエチ
レン2モル付加体(p=1、q=1)のオレイルジエタ
ノールアミン、ステアリルジエタノールアミンである。
一般式(II)においてR5の炭素数が10より小さい場合
は、ポリプロピレンとの混和性が著しく劣り、フィルム
成形性が悪くなる。さらに得られたフィルムがブロッキ
ングしやすくなる。炭素数が22より大きなものは帯電
防止の速効性に劣り、また工業的に得ることが困難とな
り好ましくない。
オキシエチレンの付加モル数は15モルより大きいとポ
リプロピレンとの混合性が悪くなる。特に好ましい範囲
は2〜6モルである。
一般式(II)の配合量はポリプロピレン100重量部に
対して0.08〜1.0重量部、好ましくは0.1〜
0.7重量部である。0.08重量部未満の場合は帯電
防止発現性に劣り、1.0重量部を越えると、フィルム
がべとつき、ブロッキングしやすくなるとともにフィル
ム成形性が悪化する。
一般式(III)で示される脂肪酸のモノグリセリドとは (III) ただし、R6;炭素数10〜22の炭化水素基。
例えば、ラウリン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノ
グリセリド、オレイン酸モノグリセリド、ステアリン酸
モノグリセリド、エルシン酸モノグリセリド等およびこ
れらの混合物等をいう。これらのうちで、ステアリン酸
モノグリセリドが最も好ましい。
一般式(III)において、R6の炭素数は、一般式(II)
と同様の理由で10〜22が好ましい範囲である。
一般式(III)の配合量は、ポリプロピレン100重量
部に対して、0.02〜0.5重量部、好ましくは0.
03〜0.3重量部である。0.02重量部未満の場合
は帯電防止性に劣るとともに、すべり性も劣り、0.5
重量部を越えるとフィルムが経時変化で失透する。
本発明の目的とする帯電防止効果の常温での速効性およ
び永続性に優れ、かつ成形されたフィルムがべとつき
や、ブロッキングを生じたり、失透したりすることのな
い二軸延伸ポリプロピレンフィルムとするためには前記
した3種類の帯電防止剤と高級脂肪酸アマイドを併用す
ることが必要である。
本発明で使用する高級脂肪酸アマイドは、一般に脂肪酸
アンモニアを公知の方法で反応させて製造でき、一般式
R7CO−NH2で示される第1級アマイドである。本発明
の場合、R7は炭素数10〜22の炭化水素基であること
が帯電防止の発現速効性とブロッキング、滑り性に優れ
るので好ましい。具体的な例をあげると、ラウリルアマ
イド、パルミチルアマイド、オレイルアマイド、ステア
リルアマイド、エルシルアマイド等がある。高級脂肪酸
アマイドのポリプロピレンに対する配合量は0.05〜
0.2重量部、好ましくは0.08〜0.14重量部で
ある。配合量が0.05重量部未満の場合は、ブロッキ
ング性およびすべり性に劣るとともに、帯電防止効果の
常温での速効性、永続性に劣る。配合量が0.2重量部
を越えると、フィルムが経時で失透する。
本発明は前述した通り、一般式(I)、(II)、(II
I)と高級脂肪酸アマイドを併用することが必要で一般
式(I)と一般式(II)と高級脂肪酸アマイドのみで
は、後述の比較例で示すように帯電防止効果の常温での
速効性に劣り、またすべり性が劣り、フィルムがブロッ
キングしやすくなる。一般式(I)と(III)と高級脂
肪酸アマイドでは、帯電防止効果の常温での速効性に劣
るとともに、ブロッキング性が悪くなる。一般式(II)
と(III)と高級脂肪酸アマイドでは、やはり帯電防止
効果の常温での速効性に劣るとともに、摩擦により帯電
防止剤が脱落して帯電防止性の劣ったものとなる。
なお、本発明において、一般式(I)、(II)、(II
I)で示される帯電防止剤と一般式,R7CONH2で示さ
れる高級脂肪酸アマイドの所定配合物に、下記式(IV)
で表わされる窒素に隣接するアルキレン基の未端に水酸
基をもつ脂肪酸アミドをポリプロピレン100重量部に
対して0.1〜0.8重量部添加混合すると低温での帯
電防止発現性をより促進でき、透明性を阻害することな
く、ブロッキング性、滑り性に大巾に改良することがで
きる。
(IV) ;炭素数6〜22の炭化水酸基、R,R10;同一
または異種の低級アルキレン基、X;−OH,−COO
Hまたはその塩 特に好ましいのはR,R10がエチレン、Xが−OHで
ある、ステアリン酸ジエタノールアミドである。
上記一般式(I)、(II)、(III)および高級脂肪酸
アマイドの配合方法は種々の方法が採用される。すなわ
ち(I)と(II)と(III)と高級脂肪酸アアイドは予
め前記所定の割合に混合されていてもよく、別々に配合
してもよい。これらをポリプロピレンに配合するには、
ポリプロピレンパウダに配合してペレット化する方法、
このとき最初から所定量を配合する方法、マスタ−ペレ
ットとし製膜時に適宜希釈する方法を採用してもよい。
またポリプロピレンペレットにヘンシエルミキサ等を用
いて配合しても構わない。前記する一般式(I)、(I
I)、(III)および高級脂肪酸アマイドを混合配合方法
する際に、安定剤、抗酸化剤、無機微粒子、結晶核剤、
着色剤などの添加剤を配合してもよい。
一般式(I)、(II)、(III)と高級脂肪酸アマイド
の配合されたポリプロピレンは、従来公知と成形方法に
よりフィルムに抽出成形され、従来公知の延伸方法によ
りフィルムは二軸延伸される。好適なフィルム抽出成形
法はTダイ法および環状法であり、好適なフィルム延伸
法はテンター法およびチューブラー延伸法である。
本発明において延伸条件を選択し二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムの下記式で求められる面配向係数(Δns)が
0.008〜0.012の範囲にあると、低温での帯電
防止発現性に優れるとともに、ブロッキング性にも優
れ、また失透の少ないものとすることができるので好ま
しい。
ただしNMD,NTD,NZDは、それぞれフィルムの長手方
向、幅方向、厚さ方向の屈折率である。
コロナ放電処理は通常印刷性付与等に用いられる方法
で、本発明においては処理方式、放電機構等は規制され
るものではなく、処理の強さも適宜選択できるものであ
るが、一般に印刷性付与等に用いられる処理の強さで十
分な効果を発揮しうる。またコロナ放電処理の前後にフ
ィルムを短時間加熱処理するか、またはフィルムの加熱
状態下(50〜90℃)でコロナ放電処理すると帯電防
止の発現性に優れるので特に好ましい。
次に、本発明の帯電防止された二軸延伸ポリプロピレン
フィルムの製造方法について述べるが、必ずしもこれに
限定されるものではない。
ポリプロピレン樹脂に一般式(I)、(II)、(III)
と高級脂肪酸アマイドを混合配合し、220〜270℃
に加熱された抽出機に供給し、溶融ポリマを口金から抽
出し冷却固化し未延伸シートを得る。この未延伸シート
を二軸延伸する。二軸延伸の方法は従来公知の方法、た
とえば逐次二軸延伸、同時二軸延伸などを用いることが
でき、たとえば逐次二軸延伸の場合、上記未延伸シート
を120℃〜145℃に加熱されたロールで予熱後、長
手方向に4〜7倍延伸し、続いて140℃〜160℃に
保たれたテンター内で幅方向に7〜12倍延伸し、15
0℃〜165℃で数%程度リラックスさせながら熱処理
をする。つづいて端部をカット除去後、5〜70W/m2
/min の処理強度でコロナ放電処理する。以上のように
して本発明の帯電防止性の改良された二軸延伸ポリプロ
ピレンフィルムを得ることができる。
[作用] 本発明は前記一般式(I)、(II)、(III)の3種類
の帯電防止剤と高級脂肪酸のアマイドを併用添加するこ
とにより、はじめて帯電防止効果の常温での速効性に優
れ、かつフィルムがべとつきやブロッキング、失透する
ことなく帯電防止性の改良された二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムとすることができたものである。この作用は
明確でないが、特定の帯電防止剤を特定比率で混合し、
さらに高級脂肪酸のアマイドを特定量併用したことによ
り、高級脂肪酸アマイドの表面ブリードに付随して、帯
電防止剤の常温での表面ブリードが促進され、常温での
帯電防止性とすべり、ブロッキング等を同時に満足する
ことができたのである。
[特性の測定方法並びに効果の評価方法] 本発明の特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の
通りである。評価サンプルは製膜後23℃50%RH室
に放置したものを使用した。
1.帯電防止性 1-1 表面固有抵抗 川口電機製作所製の超絶縁計“VE−40”を用い、2
3℃、50%RHにコントロールされた恒温恒湿室で測
定する。印加電圧100V、表面固有抵抗Ω(ohm) は次
式で算出する。
Ω=18.7×Rs(ohm) ただし Rsは表面抵抗値 1-2 電荷の半減期 23℃、50%RHの恒温恒湿室でスタチックオネスト
メート(宍戸商会製)を用い、試料に10KVの電圧を
印加し、印加された電荷の減衰速度を半減期として求め
る。
1-3 摩擦による帯電防止性 製膜後23℃50%RHの室に14日放置したフィルム
とナイロンタフタを面圧100g/cm2 で50回摩擦
し、摩擦前後の帯電量をスタチックボルトメータ“ST
ATIRON”TYPE−TH(シシド エレクトロス
タチック(株)製)で測定し下記ランクにて示した。
ランク 摩擦前後の帯電量差(V) A. 500V未満 B. 500〜1500V C. 1500Vを越えるもの 2.ブロッキング性 製膜後23℃50%RHに14日間放置したフィルムを
幅3cm、長さ4cmにわたって重ね合せ、この上に500
gの荷重を乗せ、40℃84%RH雰囲気中に24時間
放置したのち2枚のフィルムの剪断剥離力をショッパー
で測定し下記のランクで示した。
判定:◎ 剪断剥離力 500g未満 ○ 〃 500〜1000g △ 〃 1001〜2000g × 〃 2001g以上 3.すべり性 製膜後23℃50%RHに14日放置したフィルムをA
STM−D−1894に準じて測定し、動摩擦係数で示
した。
4.ヘイズ フィルムの失透の目安となるもので JIS−K−67
82に従って製膜直後、23℃放置7日後、14日後に
測定した。濁度が大きくなるとフィルムの失透がすすむ
ことを示す。また製膜直後から14日後の増加率を下式
から算出し 増加率80%を越える×、増加率40〜80%を△、4
0%未満を○として示した。
5.屈折率Nは、Abbeの屈折計を用い、Na−D線
を光源とし、マウント液としてサリチル酸メチルを用い
て、接眼レンズの偏光板の方向を変えて特定方向の屈折
率を全反射法により測定する。
[実施例] 本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1〜6、比較例1〜6 ポリプロピレンペレット(三井東圧ノーブレンJS−1
429 [η]=2.25、三井東圧化学(株)製)に、
第1表に示す帯電防止剤と高級脂肪酸アマイドをヘンシ
ェルミキサーにて混合した後、260℃に加熱された9
0mmφ抽出機に供給し、Tダイ口金から抽出し、表面温
度50℃に調整されたキャスチングドラムでキャスト
し、厚さ700μの未延伸シートを得た。該未延伸シー
トを加熱ロールで予熱後、135℃で5倍長手方向に延
伸後冷却した。続いて155℃に加熱されたテンター内
で幅方向に9倍延伸後、155℃で幅方向に5%のリラ
ックスを許しながら熱処理し、厚さ15μmの二軸延伸
フィルムを得た。
次にこの二軸延伸フィルムをコロナ放電処理機により3
0W/m2/min の処理強度でコロナ放電処理を行なった
フィルムの特性評価結果を第1表に示した。この結果か
ら明らかな様に、一般式(I)、(II)、(III)の帯
電防止剤と高級脂肪酸アマイドを特定量配合した二軸延
伸ポリプロピレンフィルムは帯電防止性の常温での速効
性に優れるとともに、すべり性、ブロッキング性に優
れ、失透の少ないものであることがわかる。これに比べ
比較例1,2,3で示したように、帯電防止剤(I)、
(II)、(III)のどれか一種でもかけると帯電防止性
の常温での速効性に劣るとともに、摩擦による帯電防止
性の低下が大きい。また高級脂肪酸アマイドを添加しな
いと、帯電防止性の常温での速効性に劣るとともに、ブ
ロッキング性も悪い(比較例4)。
また比較例5,6で示したように帯電防止剤や高級脂肪
酸アマイドの添加量が特定範囲を越えると帯電防止性の
常温での速効性には優れるもののブロッキング性が劣っ
たり、失透したりすることがわかる。
比較例7 実施例1とまったく同条件で二時延伸ポリプロピレンフ
ィルムを製膜し、コロナ放電処理は施さなかった。結果
を第1表に示したが、コロナ放電処理をしないとまった
く帯電防止性は発現しない。
[発明の効果] 本発明は一般式(I)、(II)、(III)で示す帯電防
止剤を特定量配合し、かつ高級脂肪酸アマイドを特定量
配合併用した二軸延伸ポリプロピレンフィルムとしたこ
とにより、次のごとき優れた効果を奏するものである。
(1) 帯電防止性の常温での速効性に優れる。
(2) 摩擦による帯電防止性の低下がない。
(3) ブロッキング性および透明性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 B29L 7:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン100重量部に、一般式
    (I)で示されるベタイン型両性帯電防止剤0.05〜
    0.4重量部、一般式(II)で示されるポリオキシエチ
    レンアルキルアミン0.08〜1.0重量部と一般式
    (III)で示される脂肪酸モノグリセリド0.02〜
    0.5重量部、および高級脂肪酸アマイドを0.05〜
    0.2重量部配合し、溶融押出した後、二軸延伸して得
    られたフィルムにコロナ放電処理してなる帯電防止性の
    改良された二軸延伸ポリプロピレンフィルム。 一般式(I) ただし、R1;炭素数6〜22の炭化水素基、R2,R3
    R4;同一または異種の低級アルキレン基、X;−OH,
    −CONH2,−COOHまたはその塩 一般式(II) ただし、R5;炭素数10〜22の炭化水素基、p+qは
    2〜15、好ましくは2〜6の整数、p≧1、q≧1で
    ある。 一般式(III) ただし、R6;炭素数10〜22の炭化水素基
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