JPH0651632B2 - 降コレステロ−ル剤 - Google Patents
降コレステロ−ル剤Info
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- JPH0651632B2 JPH0651632B2 JP60197191A JP19719185A JPH0651632B2 JP H0651632 B2 JPH0651632 B2 JP H0651632B2 JP 60197191 A JP60197191 A JP 60197191A JP 19719185 A JP19719185 A JP 19719185A JP H0651632 B2 JPH0651632 B2 JP H0651632B2
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- JP
- Japan
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- tocopherol
- cholesterol
- egg
- feed
- lowering agent
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- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Fodder In General (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトコフェロール強化家禽卵を有効成分とした降
コレステロール剤に関し、この降コレステロール剤は飲
食物、医薬、動物用配合飼料等に配合し、人及び家畜の
コレステロールを降下させるに有用に使用されるもので
ある。
コレステロール剤に関し、この降コレステロール剤は飲
食物、医薬、動物用配合飼料等に配合し、人及び家畜の
コレステロールを降下させるに有用に使用されるもので
ある。
トコフェロール（ビタミンＥ）は抗酸化作用をもつ物質
として知られ、人体に対しては、人のいわゆる老化現象
の原因といわれている不飽和脂肪酸の酸化により生成さ
れる過酸化脂質の生成を防止する物質として注目され、
更に近年トコフェロールは人体におけるコレステロール
代謝に影響を及ぼすことが認められ、血液中のコレステ
ロールを減少させることが報告されている。
として知られ、人体に対しては、人のいわゆる老化現象
の原因といわれている不飽和脂肪酸の酸化により生成さ
れる過酸化脂質の生成を防止する物質として注目され、
更に近年トコフェロールは人体におけるコレステロール
代謝に影響を及ぼすことが認められ、血液中のコレステ
ロールを減少させることが報告されている。
一方、トコフェロール等の人体に対する有効成分を家禽
卵中に含有させ、それにより、これらの有効成分を家禽
卵と共に人体に供給する試みとして、トコフェロール等
の成分を飼料等に添加し、これを家畜に摂取させて、こ
れらの成分を卵黄中に移行させてトコフェロール等を強
化した家禽卵を得る方法も公知である。
卵中に含有させ、それにより、これらの有効成分を家禽
卵と共に人体に供給する試みとして、トコフェロール等
の成分を飼料等に添加し、これを家畜に摂取させて、こ
れらの成分を卵黄中に移行させてトコフェロール等を強
化した家禽卵を得る方法も公知である。
上記の如く、トコフェロールは人体におけるコレステロ
ール代謝に影響を与え、血液中のコレステロールの減少
に有効であるとの考えに基ずいて、飲食物などにトコフ
ェロールを加えて摂取してもコレステロールの降下効果
が十分に現れなかった。
ール代謝に影響を与え、血液中のコレステロールの減少
に有効であるとの考えに基ずいて、飲食物などにトコフ
ェロールを加えて摂取してもコレステロールの降下効果
が十分に現れなかった。
また、上記の如きトコフェロール強化家禽卵を飲食物な
どに添加することも一応考えられるが、従来の製法によ
るトコフェロール強化卵は、トコフェロールの含量が一
定せず、到底これを用いて人、家畜のコレステロールを
減少させるという試験、研究はできるものではなかっ
た。
どに添加することも一応考えられるが、従来の製法によ
るトコフェロール強化卵は、トコフェロールの含量が一
定せず、到底これを用いて人、家畜のコレステロールを
減少させるという試験、研究はできるものではなかっ
た。
本発明者らは先にトコフェロールの含量を常に一定の希
望するレベルに制御するトコフェロール強化家禽卵の製
造方法について発明し、特願昭59−38494号（特公昭４
−27817号公報参照）として特許出願を行った。この新
規方法に従えば、通常の卵（卵黄中３〜４mg％程度の量
のトコフェロール存在）に比し、卵黄中に20mg％以上の
高含量で、かつ希望する任意の含量レベルのトコフェロ
ールを有するトコフェロール強化卵が得られた。
望するレベルに制御するトコフェロール強化家禽卵の製
造方法について発明し、特願昭59−38494号（特公昭４
−27817号公報参照）として特許出願を行った。この新
規方法に従えば、通常の卵（卵黄中３〜４mg％程度の量
のトコフェロール存在）に比し、卵黄中に20mg％以上の
高含量で、かつ希望する任意の含量レベルのトコフェロ
ールを有するトコフェロール強化卵が得られた。
そこで、このトコフェロール強化卵中のトコフェロール
を人、家畜にそのまま、又は飲食物、飼料等に配合し摂
取させた場合のコレステロールの降下作用を試験したと
ころ、トコフェロールが家禽卵中の一成分として存在す
る場合、家禽卵にトコフェロールを別に加えた場合に比
し、顕著な脂質代謝作用を奏することを見出し本発明を
完成した。
を人、家畜にそのまま、又は飲食物、飼料等に配合し摂
取させた場合のコレステロールの降下作用を試験したと
ころ、トコフェロールが家禽卵中の一成分として存在す
る場合、家禽卵にトコフェロールを別に加えた場合に比
し、顕著な脂質代謝作用を奏することを見出し本発明を
完成した。
本発明は、トコフェロール強化家禽卵を有効成分として
含有することを特徴とするコレステロール降下剤であ
る。
含有することを特徴とするコレステロール降下剤であ
る。
本発明に使用するトコフェロール強化家禽卵はトコフェ
ロール含有物質、例えば植物油脂製造において生ずる脱
臭留出油等を配合した飼料を給餌した家禽より得ること
ができる。一例を挙げれば、市販の産卵成鶏用配合飼料
に精製大豆脱臭留出物（トコフェロール含量α2.23％、
β0.16％、γ9.96％、及びδ3.12％、遊離脂肪酸含量21
％）を1.5％添加した飼料（VE値940）を調整し、これを
ハイライン種産卵鶏に連続給餌して産卵した家禽卵で、
この卵黄中の総トコフェロール含量は、50mg％以上であ
る。
ロール含有物質、例えば植物油脂製造において生ずる脱
臭留出油等を配合した飼料を給餌した家禽より得ること
ができる。一例を挙げれば、市販の産卵成鶏用配合飼料
に精製大豆脱臭留出物（トコフェロール含量α2.23％、
β0.16％、γ9.96％、及びδ3.12％、遊離脂肪酸含量21
％）を1.5％添加した飼料（VE値940）を調整し、これを
ハイライン種産卵鶏に連続給餌して産卵した家禽卵で、
この卵黄中の総トコフェロール含量は、50mg％以上であ
る。
本発明に用いる上記トコフェロール強化卵としては、総
トコフェロール含量が卵黄中20mg％以上であればよく、
特に50mg％以上であるものが好ましい。また総トコフェ
ロール中、α−トコフェロールを20％以上、好ましくは
40％以上含むものが最適である。
トコフェロール含量が卵黄中20mg％以上であればよく、
特に50mg％以上であるものが好ましい。また総トコフェ
ロール中、α−トコフェロールを20％以上、好ましくは
40％以上含むものが最適である。
本発明のコレステロール降下剤は、上記トコフェロール
強化卵をそのまま、又は乾燥するか、或いは卵黄のみ分
離して有効成分として用いる。
強化卵をそのまま、又は乾燥するか、或いは卵黄のみ分
離して有効成分として用いる。
本発明のコレステロール降下剤は上記有効成分を常用の
医薬用担体を用いて医薬剤とする。例えば、経口用固形
剤を得る場合は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、増沢剤、矯
味剤等を加え、常法によって錠剤、顆粒剤、カプセル剤
等とする。また、適宜の安定剤その他常用の助剤を加
え、常法により、注射剤などの非経口製剤とすることも
できる。
医薬用担体を用いて医薬剤とする。例えば、経口用固形
剤を得る場合は、賦形剤、結合剤、崩壊剤、増沢剤、矯
味剤等を加え、常法によって錠剤、顆粒剤、カプセル剤
等とする。また、適宜の安定剤その他常用の助剤を加
え、常法により、注射剤などの非経口製剤とすることも
できる。
本医薬剤中に含有する有効成分の配合量は約200〜400mg
％であり、投与量はその適用状態により適宜変更し得る
が大体120mg／日程度で十分その効果を奏する。
％であり、投与量はその適用状態により適宜変更し得る
が大体120mg／日程度で十分その効果を奏する。
また、本発明のコレステロール降下剤は、上記有効成分
をそのまま、或いはこれを担体に配合して飲食物、動物
飼料に添加使用する。この場合、飲食物、飼料、担体に
対する有効成分の配合量は50mg％程度で十分その効果を
奏することができる。
をそのまま、或いはこれを担体に配合して飲食物、動物
飼料に添加使用する。この場合、飲食物、飼料、担体に
対する有効成分の配合量は50mg％程度で十分その効果を
奏することができる。
例１ トコフェロール強化卵乾燥卵黄（トコフェロール173mg
％、うち、α−トコフェロール53％）45部、糖質（水あ
め、砂糖）50部、ペクチン及び酸味料５部を配合し、プ
リザーブ様食品を製造した。
％、うち、α−トコフェロール53％）45部、糖質（水あ
め、砂糖）50部、ペクチン及び酸味料５部を配合し、プ
リザーブ様食品を製造した。
本製品は25g中19mgのトコフェロールを含む。
例２ トコフェロール強化卵卵黄（トコフェロール120mg％、
うち、α−トコフェロール52％）を用い、常法によりマ
ヨネーズを製造した。
うち、α−トコフェロール52％）を用い、常法によりマ
ヨネーズを製造した。
本発明のコレステロール降下の効果を示すために、スプ
ラギューダウリイ（Sprague−Dawley）系ネズミを用い
て、その血清総コレステロール、HDLコレステロール
値、肝臓コレステロール値について、トコフェロール添
加普通卵配合及びトコフェロール添加の対照と比較して
試験した結果を次に示す。
ラギューダウリイ（Sprague−Dawley）系ネズミを用い
て、その血清総コレステロール、HDLコレステロール
値、肝臓コレステロール値について、トコフェロール添
加普通卵配合及びトコフェロール添加の対照と比較して
試験した結果を次に示す。
1.供試飼料 （１）本発明のコレステロール降下剤配合飼料。
（２）トコフェロール添加普通卵配合飼料（対照１）。
（３）トコフェロール添加合成飼料（対照２）。
各飼料の配合組成は表１の通りである。
なお、生物活性の計算にあたっては、現在一般に用いら
れている次の各数値を用いた。
れている次の各数値を用いた。
d,l-α−トコフェロールアセテート １IU/mg ｄ−αトコフェロール 1.49IU/mg ｄ−β−トコフェロール 0.75IU/mg ｄ−γ−トコフェロール 0.15IU/mg ｄ−δ−トコフェロール 0.05IU/mg 注２）トコフェロール強化卵乾燥卵黄は、200日令のハ
イライン種産卵鶏に大豆脱臭留出物（総トコフェロール
12.3％）を2.5％添加した飼料を給餌して得た。
イライン種産卵鶏に大豆脱臭留出物（総トコフェロール
12.3％）を2.5％添加した飼料を給餌して得た。
トコフェロール105mg％を含む卵黄を噴霧乾燥したもの
である。
である。
普通卵乾燥卵黄は前記と同一種の鶏に大豆脱臭留出物を
与えずに飼育して得た卵の卵黄を上記と同様に乾燥した
ものである。
与えずに飼育して得た卵の卵黄を上記と同様に乾燥した
ものである。
2.試験方法 ５週令のスプラギャーダウリイ(Sprague-Dawley)系雄シ
ロネズミ30匹を３群（１群10匹）に分け、各群５日間市
販の固形飼料（日本クレア株式会社製CE−２）で予備飼
育した後、前記３種の飼料で28日間飼育した。飼育環境
は 温度23±１℃、湿度55±７％、照明7:00〜19：00時
白色ランプ照射、19：00〜7:00時暗に調節した。
ロネズミ30匹を３群（１群10匹）に分け、各群５日間市
販の固形飼料（日本クレア株式会社製CE−２）で予備飼
育した後、前記３種の飼料で28日間飼育した。飼育環境
は 温度23±１℃、湿度55±７％、照明7:00〜19：00時
白色ランプ照射、19：00〜7:00時暗に調節した。
飼育終了後、解剖して肝臓を摘出しコレステロール分析
等を行う、一方、血液を遠心分離して血清を分離し、血
清総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪等
の測定を行った。
等を行う、一方、血液を遠心分離して血清を分離し、血
清総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪等
の測定を行った。
3.試験結果 上記試験結果を表２に示す。
以上の試験結果により明らかな如く、本発明のコレステ
ロール降下剤は血清総コレステロール降下剤は血清総コ
レステロールにおいては対照1,2より有意に低い値を示
し、肝臓コレステロール値においても対照１より有意に
低い値を示している。
ロール降下剤は血清総コレステロール降下剤は血清総コ
レステロールにおいては対照1,2より有意に低い値を示
し、肝臓コレステロール値においても対照１より有意に
低い値を示している。
以上から明らかなように、本発明のコレステロール降下
剤の如く、トコフェロールを成分のひとつとして含有す
るトコフェロール強化卵は、トコフェロールを単に添加
した卵に比し、血清総コレステロール、HDL−コレステ
ロール、肝臓コレステロールを著しく低下させる。この
ような結果は卵黄成分としてトコフェロールと卵黄リン
脂質が共存することによる相乗効果からだけでは予測で
きないものである。
剤の如く、トコフェロールを成分のひとつとして含有す
るトコフェロール強化卵は、トコフェロールを単に添加
した卵に比し、血清総コレステロール、HDL−コレステ
ロール、肝臓コレステロールを著しく低下させる。この
ような結果は卵黄成分としてトコフェロールと卵黄リン
脂質が共存することによる相乗効果からだけでは予測で
きないものである。
Claims (3)
- 【請求項１】トコフェロール強化家禽卵を有効成分とし
て含有することを特徴とする降コレステロール剤。 - 【請求項２】トコフェロール強化家禽卵の総トコフェロ
ール含量が卵黄中50mg％以上である特許請求の範囲第１
項記載の降コレステロール剤。 - 【請求項３】総トコフェロール含量の40％以上がα−ト
コフェロールである特許請求の範囲第２項記載の降コレ
ステロール剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60197191A JPH0651632B2 (ja) | 1985-09-05 | 1985-09-05 | 降コレステロ−ル剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60197191A JPH0651632B2 (ja) | 1985-09-05 | 1985-09-05 | 降コレステロ−ル剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6256431A JPS6256431A (ja) | 1987-03-12 |
| JPH0651632B2 true JPH0651632B2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=16370320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60197191A Expired - Fee Related JPH0651632B2 (ja) | 1985-09-05 | 1985-09-05 | 降コレステロ−ル剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0651632B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3283274B2 (ja) * | 1991-06-15 | 2002-05-20 | サントリー株式会社 | 新規組成物 |
| NZ254326A (en) * | 1993-05-26 | 1998-01-26 | Dcv Inc Substituted Under Sect | An anti-cholesterol egg, its production and use |
| JP2014040396A (ja) * | 2012-08-23 | 2014-03-06 | Chemo-Sero-Therapeutic Research Institute | 脂質異常症治療薬を含有するアジュバント組成物 |
-
1985
- 1985-09-05 JP JP60197191A patent/JPH0651632B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6256431A (ja) | 1987-03-12 |
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Legal Events
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