JPH0651582U - ダンパー装置 - Google Patents

ダンパー装置

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JPH0651582U
JPH0651582U JP8636692U JP8636692U JPH0651582U JP H0651582 U JPH0651582 U JP H0651582U JP 8636692 U JP8636692 U JP 8636692U JP 8636692 U JP8636692 U JP 8636692U JP H0651582 U JPH0651582 U JP H0651582U
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JP
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plate
fluid chamber
casing
damper device
wall
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博 千明
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡素な構造でかつ安価でしかも精度良いダン
パー効果を得る。 【構成】 粘性流体Oが密閉された流体室3を有するケ
ーシング1内に回転軸2を軸心回りに回転可能に設け
る。先端がケーシング1の流体室3内壁と接触ないし接
近して流体室3を分室3a,3bに分ける弾性を有する
板状ブレード5を回転軸2に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ダンパー装置の改良に関し、特に構造の簡素化対策に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平3―265727号公報に開示されているように、洋 式便器の便蓋の開閉機構にダンパー装置を適用したものがある。
【0003】 このダンパー装置は、ケーシング内に粘性材料層を介して中空回転軸を配置す るとともに、断面略方形に形成された内孔を有するクラッチロータとクラッチバ ネとからなる一方向クラッチを上記中空回転軸の中空内に配置し、さらに、断面 略方形に形成された作動軸を上記クラッチロータの内孔に挿入するとともに、上 記作動軸とクラッチロータ内孔との間に形成された断面略三角形の隙間にクッシ ョン用の弾性部材を配置して構成されている。
【0004】 そして、このダンパー装置によれば、便蓋の閉操作初期には粘性材料層の粘性 抵抗を働かさずにスムーズに便蓋の閉操作を行う一方、便蓋の回転力が大きくな ったときには粘性材料層の粘性抵抗による大きな制動力を付与するとともに、粘 性材料層の粘性抵抗が作用しない程度の僅かな開放位置から手を離した際には弾 性部材のクッション作用を働かせることにより、便蓋が便槽に激しく衝突するの を回避してその損傷を防止するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記の公報例のダンパー装置では、ケーシングと作動軸との間に粘 性材料層、中空回転軸、一方向クラッチおよび弾性部材等を配置していることか ら、多くの構成部品が必要で構造が複雑になり、制作費が嵩む嫌いがある。
【0006】 本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡 素な構造でかつ安価でしかも精度良いダンパー効果を得んとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案の第1の解決手段は、粘性流体が密閉され た流体室を有するケーシングに対し、該ケーシング内に回転軸を軸心回りに回転 可能に設ける。さらに、先端が上記ケーシングの流体室内壁と接触ないし接近し て該流体室を分室に分ける弾性を有する板状ブレードを上記回転軸に設けたこと を特徴とする。
【0008】 本考案の第2の解決手段は、第1の解決手段において、板状ブレードを両側面 に配置された側板により保持したことを特徴とする。
【0009】 本考案の第3の解決手段は、第1の解決手段において、回転軸の軸心とケーシ ングの流体室内壁との距離を上記回転軸の回転に伴って漸次変化させたことを特 徴とする。
【0010】 本考案の第4の解決手段は、第1の解決手段において、回転軸の軸心とケーシ ングの流体室内壁との距離を上記回転軸の回転する過程で急変させたことを特徴 とする。
【0011】 本考案の第5の解決手段は、第1の解決手段において、ケーシングの流体室内 壁に板状ブレードの動作開始位置および動作終了位置に対応して凹状溝を設けた ことを特徴とする。
【0012】 本考案の第6の解決手段は、第1の解決手段において、流体室をケーシング内 に複数設け、回転軸に設けられた板状ブレードを各々の流体室に配置したことを 特徴とする。
【0013】 本考案の第7の解決手段は、第2の解決手段において、板状ブレードの両側面 に配置された側板を両側でそれぞれ異なる長さに設定したことを特徴とする。
【0014】
【作用】
上記の構成により、本考案の第1の解決手段では、粘性流体が密閉された流体 室を有するケーシング内で回転軸が軸心回りに回転すると、上記流体室を分室に 分ける弾性を有する板状ブレードの先端が流体室内壁と接触ないし接近しながら 移動し、流体室の一方の分室から他方の分室に粘性流体が移動する。この際、板 状ブレードに対して粘性流体の粘性抵抗が働き、ダンパー効果が得られる。
【0015】 このように、回転軸に板状ブレードを設けるだけでダンパー効果が得られるこ とから、多くの構成部品がいらず、構造が簡素になるとともに安価となる。
【0016】 しかも、板状ブレードは弾性を有していることから、流体室内壁に凸部がある 場合であっても、該凸部を板状ブレードが通過する際にその先端が弾性変形して 流体室内壁との隙間が一定に保たれ、よって分室間を移動する粘性流体の流量が 適正に保たれ、ダンパー効果が精度良く得られる。また、板状ブレードの弾性に より流体室内壁が傷付くことがない。
【0017】 本考案の第2の解決手段では、板状ブレードの両側面が側板により保持されて いることから、板状ブレードの全体が弾性変形せず非保持部分のみが弾性変形し 、よって板状ブレードの弾性変形の度合が変動することなく常に一定になり、ダ ンパー効果がより一層精度良く得られる。
【0018】 本考案の第3の解決手段では、回転軸が回転すると、その軸心と流体室内壁と の距離が漸次変化することから、板状ブレードの先端と流体室内壁との隙間が漸 次変化して分室間を移動する粘性流体の流量が漸次変化し、この流量の変化に応 じてダンピングが変化する。
【0019】 本考案の第4の解決手段では、回転軸が回転する過程で、その軸心と流体室内 壁との距離が急変することから、板状ブレードの先端と流体室内壁との隙間が急 変して分室間を移動する粘性流体の流量が急変し、この流量の変化に応じてダン ピングが変化する。
【0020】 本考案の第5の解決手段では、板状ブレードの動作開始時および動作終了時、 粘性流体が凹状溝に流入することから、板状ブレードに対する粘性流体の粘性抵 抗が急に少なくなり、板状ブレードが速やかに停止する。
【0021】 本考案の第6の解決手段では、複数の流体室でダンパー効果が得られることか ら、ダンパー効果の相乗効果によりダンピングが強力になる。
【0022】 本考案の第7の解決手段では、板状ブレードの両側面が長さの異なる側板によ り保持されていることから、板状ブレードの弾性変形の度合が回転軸の回転方向 によって変動し、変化のあるダンパー効果が得られる。
【0023】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】 (第1実施例) 図1および図2は本考案の第1実施例に係るダンパー装置Aを示す。図1およ び図2において、1は円筒形のケーシング、2は該ケーシング1内に軸心回りに 回転可能に配置された回転軸であって、上記ケーシング1内には2つの流体室3 ,3が隔壁4,4で仕切られて半円筒形に形成され、該各流体室3にはオイルや シリコングリース等からなる粘性流体Oが密閉されている。
【0025】 上記回転軸2の一端側は上記ケーシング1の外側に突出せしめられ、ケーシン グ1内の軸部には、ゴム等からなる弾性を有する2枚の板状ブレード5,5が1 80°反対側に位置するように固定され、該各板状ブレード5は上記各流体室3 に1枚ずつ配置されている。また、該各板状ブレード5の先端は上記ケーシング 1の各流体室3内壁と接触ないし接近(本実施例では接触)して該各流体室3を 分室3a,3bに分けている。
【0026】 このように構成されたダンパー装置Aでは、上記各板状ブレード5を各流体室 3で図2一点鎖線にて示す動作開始位置から図2実線にて示す動作途中位置を経 て図2二点鎖線にて示す動作終了位置へと移動させる間に、あるいはその逆方向 へと移動させる間に、粘性流体Oを板状ブレード5先端と流体室3内壁との間を 経て分室3a,3b間で移動させ、この際に生ずる板状ブレード5に対する粘性 流体Oの粘性抵抗によりダンパー効果を得るようになされている。なお、図1中 、6は回転軸2とケーシング1との間に介装された流体漏れ防止用のパッキンで ある。
【0027】 そして、このダンパー装置Aは、例えば図13に示すように、洋式便器7の便 槽8上端に開閉可能に取り付けられた便蓋9のヒンジピン10に回転軸2を連結 させて用いられ、便蓋9の開閉操作時にダンパー効果を発揮させるようになされ ている。また、他の使用例として図14に示すように、つまみ11とぜんまい1 2とを連結する軸13に大小のギヤ14,14,…を介してダンパー装置Aの回 転軸2を連結し、該ダンパー装置Aのダンピング力を上記ギヤ14,14,…で 減速してぜんまい12を付加するようにしてタイマー装置15に用いることもで きる。
【0028】 このように、本実施例では、ダンパー効果を得るのに板状ブレード5を回転軸 2に設けているだけであることから、構成部品を多く用いずに済み、簡素な構造 でかつ安価なものとすることができる。
【0029】 さらに、上記実施例では、板状ブレード5を弾性材で形成していることから、 例えば図1に仮想線にて示すように、流体室3内壁に凸部3cがある場合であっ ても、板状ブレード5が上記凸部3cを通過する際にその先端が弾性変形して流 体室3内壁との隙間を一定に保つことができ、これにより分室3a,3b間を移 動する粘性流体Oの流量を適正に保つことができ、ダンパー効果を精度良く得る ことができる。また、板状ブレード5の弾性により流体室3内壁の損傷を防止す ることができる。
【0030】 また、上記実施例では、2つの流体室3,3でダンパー効果を同時に得ること ができることから、このダンパー効果の相乗効果により強力なダンピングを得る ことができる。
【0031】 (第2実施例) 図3ないし図9は本発明の第2実施例に係るダンパー装置Aを示し、本実施例 では、板状ブレード5両側面の基端側に長さの異なる側板16,17を配置し、 該両側板16,17で上記板状ブレード5を両側から保持しているほかは、第1 実施例と同一に構成されているので、同一の構成部分については同一の符号を付 してその詳細な説明を省略する。
【0032】 したがって、本実施例では、第1実施例と同様の作用効果を奏することができ るものである。
【0033】 加えて、本実施例では、板状ブレード5の両側面を側板16,17により両側 から保持していることから、板状ブレード5の保持部分は粘性抵抗を受けても弾 性変形せず弾性変形するのは非保持部分であり、これにより板状ブレード5の弾 性変形の度合を変動することなく常に一定に設定することができ、ダンパー効果 をより一層精度良く得ることができる。
【0034】 さらに、本実施例では、板状ブレード5の両側面を保持する側板16,17の 長さをそれぞれ異なる長さに設定していることから、板状ブレード5の弾性変形 の度合を回転軸2の回転方向によって変動させることができ、変化のあるダンパ ー効果を得ることができる。
【0035】 このことを具体的に説明すると、板状ブレード5は、図6の動作開始位置から 図7の動作途中位置を経て図8の動作終了位置まで移動する過程で、粘性流体O の粘性抵抗を受けて図7左側に弾性変形しようとするが、左側の長い側板16に よってその弾性変形度合が少なく、粘性流体Oの分室3bから分室3aへの移動 速度が遅くなって回転軸2の回転速度が遅くなり、つまり例えば図13で言えば ヒンジピン10の回転速度が遅くなり、便蓋9がゆっくりと閉じる。一方、板状 ブレード5が図8の動作終了位置から図9のように逆に移動すると、この過程で 板状ブレード5は粘性流体Oの粘性抵抗を受けて図9右側に弾性変形しようとす るが、右側の短い側板17によってその弾性変形度合が大きく、粘性流体Oの分 室3aから分室3bへの移動速度が速くなって回転軸2の回転速度が速くなり、 つまり例えば図13で言えばヒンジピン10の回転速度が速くなり、便蓋9が速 く開く。
【0036】 (第3実施例) 図10は本発明の第3実施例に係るダンパー装置Aを示し、本実施例では、回 転軸2の軸心とケーシング1の流体室3内壁との距離Lが回転軸2の回転に伴っ て、つまり板状ブレード5が動作開始位置から動作終了位置へと移動する間に短 くなるように漸次変化しているほかは、第2実施例と同一に構成されているので 、同一の構成部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0037】 そして、本実施例では、板状ブレード5の先端と流体室3内壁との隙間Cが動 作開始位置から動作終了位置に行くに従って漸減して分室3bから分室3aに移 動する粘性流体Oの流量が漸次少なくなり、ダンピング力が漸増する。一方、逆 に板状ブレード5の先端と流体室3内壁との隙間Cが動作終了位置から動作開始 位置に行くに従って漸増して分室3aから分室3bに移動する粘性流体Oの流量 が漸次多くなり、ダンピング力が漸減する。つまり例えば図13で言えば閉操作 時、ヒンジピン10の回転速度が遅くなり、便蓋9がゆっくりと閉じる一方、開 操作時、ヒンジピン10の回転速度が速くなり、便蓋9が速くと開く。
【0038】 したがって、本実施例では、第2実施例と同様の作用効果を奏することができ るものである。
【0039】 (第4実施例) 図11は本発明の第4実施例に係るダンパー装置Aを示し、本実施例では、板 状ブレード5の動作開始位置(図11左端)および動作終了位置(図11右端) に対応するケーシング1の流体室3内壁に凹状溝18,19を形成しているほか は、第2実施例と同一に構成されているので、同一の構成部分については同一の 符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0040】 したがって、本実施例においても、第2実施例と同様の作用効果を奏すること ができるものである。
【0041】 加えて、本実施例では、板状ブレード5の動作開始時および動作終了時、粘性 流体Oを凹状溝18,19に流入せしめて板状ブレード5に対する粘性流体Oの 粘性抵抗を急に少なくすることができ、板状ブレード5を速やかに停止させるこ とができる。したがって、例えば図12の場合において便蓋9の開閉操作にメリ ハリを付けることができる。
【0042】 (第5実施例) 図12は本発明の第5実施例に係るダンパー装置Aを示し、本実施例では、ケ ーシング1の壁厚が板状ブレード5の動作終了位置寄りで壁厚t1 から壁厚t2 へと急に厚くなっている。したがって、回転軸2の軸心とケーシング1の流体室 3内壁との距離が回転軸2の回転する過程で、つまり板状ブレード5が動作開始 位置から動作終了位置へと移動する間に距離L1 から距離L2 へと急に短くなる ように急変しているものである。そのほかは、第2実施例と同一に構成されてい るので、同一の構成部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略す る。
【0043】 そして、本実施例では、板状ブレード5の先端と流体室3内壁との隙間Cが動 作開始位置から動作終了位置に行く過程で急激に減少して分室3bから分室3a に移動する粘性流体Oの流量が急激に少なくなり、ダンピング力が急増する。一 方、逆に板状ブレード5の先端と流体室3内壁との隙間Cが動作終了位置から動 作開始位置に行く過程で急激に減少して分室3aから分室3bに移動する粘性流 体Oの流量が急激に多くなり、ダンピング力が急減する。つまり例えば図13で 言えば閉操作終了間際で、ヒンジピン10の回転速度が急に遅くなり、便蓋9が ゆっくりと閉じる一方、開操作過程で、ヒンジピン10の回転速度が急に速くな り、便蓋9が速くと開く。
【0044】 したがって、本実施例においても、第2実施例と同様の作用効果を奏すること ができるものである。
【0045】 なお、上記各実施例では、流体室3をケーシング1内に2つ形成した場合を示 したが、これに限らず、例えば1つもしくは3つ以上形成してもよく、さらには ケーシング1内の一部分(例えば上半部分)にのみ流体室3を形成してもよい。
【0046】 さらに、例えば第1実施例、第3実施例、第4実施例および第5実施例を組み 合わせたり、あるいは第3実施例、第4実施例および第5実施例を組み合わせれ ば、ダンパー効果をさらに優れたものにすることができる。
【0047】 また、図13では洋式便器7を、図14ではタイマー装置15をそれぞれ例示 したが、他に洋式便器7の便座20にも適用することができ、さらにはドアやピ アノの蓋の開閉機構、オーディオ機器、ビデオ機器およびOA機器等の開閉部の 開閉機構、金型の開閉機構等にも適用することができるものである。
【0048】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1に係る本考案によれば、粘性流体が密閉された 流体室を有するケーシング内に回転軸を設け、上記流体室を分ける弾性を有する 板状ブレードを上記回転軸に設けたので、回転軸に板状ブレードを設けるだけで ダンパー効果を得ることができ、部品点数の低減化、構造の簡素化およびコスト の低減化を図ることができる。また、板状ブレードの弾性により、流体室内壁に 凸部がある場合であっても、板状ブレード先端と流体室内壁との隙間を一定に保 ち、ダンパー効果を精度良く得ることができるとともに、流体室内壁の傷付きを 防止することができる。
【0049】 請求項2に係る本考案によれば、板状ブレードの両側面に側板を配置して該側 板により板状ブレードを保持したので、板状ブレードの弾性変形の度合を変動す ることなく常に一定にでき、ダンパー効果をより一層精度良く得ることができる 。
【0050】 請求項3に係る本考案によれば、回転軸の軸心とケーシングの流体室内壁との 距離を上記回転軸の回転に伴って漸次変化させたので、分室間を移動する粘性流 体の流量変化によりダンピングを漸次変化させることができる。
【0051】 請求項4に係る本考案によれば、回転軸の軸心とケーシングの流体室内壁との 距離を上記回転軸の回転する過程で急変させたので、分室間を移動する粘性流体 の流量変化によりダンピングを急変させることができる。
【0052】 請求項5に係る本考案によれば、ケーシングの流体室内壁に板状ブレードの動 作開始位置および動作終了位置に対応して凹状溝を設けたので、板状ブレードの 動作開始時および動作終了時に凹状溝に多量に流入する粘性流体によって板状ブ レードに対する粘性流体の粘性抵抗を急に少なくでき、板状ブレードを速やかに 停止させることができる。
【0053】 請求項6に係る本考案によれば、流体室をケーシング内に複数設け、回転軸に 設けられた板状ブレードを各々の流体室に配置したので、複数の流体室における ダンパー効果の相乗効果により強力なダンピングを得ることができる。
【0054】 請求項7に係る本考案によれば、板状ブレードの両側面に配置された側板を両 側でそれぞれ異なる長さに設定したので、板状ブレードの弾性変形の度合を回転 軸の回転方向によって変動させることができて変化のあるダンパー効果を得るこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のダンパー装置の縦断側面図であ
る。
【図2】第1実施例のダンパー装置の上半部分を破断し
て示す正面図である。
【図3】第2実施例のダンパー装置の縦断側面図であ
る。
【図4】第2実施例のダンパー装置の上半部分を破断し
て示す正面図である。
【図5】第2実施例の板状ブレードが取り付けられた回
転軸の斜視図である。
【図6】第2実施例の板状ブレードが動作開始位置にい
る状態を示すダンパー装置の上半部分を破断して示す側
面図である。
【図7】第2実施例の板状ブレードの動作途中を示すダ
ンパー装置の上半部分を破断して示す側面図である。
【図8】第2実施例の板状ブレードが動作終了位置にい
る状態を示すダンパー装置の上半部分を破断して示す側
面図である。
【図9】第2実施例の板状ブレードの逆戻り状態を示す
ダンパー装置の上半部分を破断して示す側面図である。
【図10】第3実施例のダンパー装置の縦断側面図であ
る。
【図11】第4実施例のダンパー装置の縦断側面図であ
る。
【図12】第5実施例のダンパー装置の一部を示す縦断
側面図である。
【図13】ダンパー装置が適用された便器の斜視図であ
る。
【図14】ダンパー装置が適用されたタイマー装置の縦
断側面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 回転軸 3 流体室 3a 分室 3b 分室 5 板状ブレード 16 側板 17 側板 18 凹状溝 19 凹状溝 A ダンパー装置 L 回転軸の軸心とケーシングの流体室内壁との距離 L1 回転軸の軸心とケーシングの流体室内壁との距離 L2 回転軸の軸心とケーシングの流体室内壁との距離 O 粘性流体

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性流体が密閉された流体室を有するケ
    ーシングと、該ケーシング内に軸心回りに回転可能に設
    けられた回転軸と、該回転軸に設けられ、先端が上記ケ
    ーシングの流体室内壁と接触ないし接近して該流体室を
    分室に分ける弾性を有する板状ブレードとを備えたこと
    を特徴とするダンパー装置。
  2. 【請求項2】 板状ブレードは、両側面に配置された側
    板により保持されていることを特徴とする請求項1記載
    のダンパー装置。
  3. 【請求項3】 回転軸の軸心とケーシングの流体室内壁
    との距離が上記回転軸の回転に伴って漸次変化している
    ことを特徴とする請求項1記載のダンパー装置。
  4. 【請求項4】 回転軸の軸心とケーシングの流体室内壁
    との距離が上記回転軸の回転する過程で急変しているこ
    とを特徴とする請求項1記載のダンパー装置。
  5. 【請求項5】 ケーシングの流体室内壁には、板状ブレ
    ードの動作開始位置および動作終了位置に対応して凹状
    溝が設けられていることを特徴とする請求項1記載のダ
    ンパー装置。
  6. 【請求項6】 流体室は、ケーシング内に複数設けら
    れ、各々の流体室には、回転軸に設けられた板状ブレー
    ドが配置されていることを特徴とする請求項1記載のダ
    ンパー装置。
  7. 【請求項7】 板状ブレードの両側面に配置された側板
    は、両側でそれぞれ異なる長さに設定されていることを
    特徴とする請求項2記載のダンパー装置。
JP8636692U 1992-12-16 1992-12-16 ダンパー装置 Withdrawn JPH0651582U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030037078A (ko) * 2001-11-02 2003-05-12 조승호 도어 힌지 유니트
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