JPH0651190A - オートフォーカス一眼レフカメラ - Google Patents

オートフォーカス一眼レフカメラ

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JPH0651190A
JPH0651190A JP22655692A JP22655692A JPH0651190A JP H0651190 A JPH0651190 A JP H0651190A JP 22655692 A JP22655692 A JP 22655692A JP 22655692 A JP22655692 A JP 22655692A JP H0651190 A JPH0651190 A JP H0651190A
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JP
Japan
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lens
camera body
block
camera
distance
Prior art date
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JP22655692A
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Masaru Yamamoto
勝 山本
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マニュアルフォーカスレンズ操作時の距離環
の目盛りずれが生じることなく、未使用時には収納性お
よび携帯性が良好となり、さらにマニュアルフォーカス
レンズを用いたAF操作において精度よくしかも迅速に
合焦できるバッファフォーカス制御方式のオートフォー
カス一眼レフカメラを提供する。 【構成】 AF/MF切換スイッチ24によりAFから
MFに切り換えられると、AF制御回路20はAFモー
タドライブ回路21に指示を与えて、AF駆動機構によ
りカメラ本体前部ブロックと後部ブロックとの距離を最
も短縮した状態すなわち、交換レンズ9が無限遠焦点距
離の位置になるように設定する。電源スイッチ25がオ
フ状態になったとき、電源回路22はその旨の信号をA
F制御回路20に送出し、上記と同様交換レンズ9が無
限遠焦点距離の位置に設定し、その後電源を切断する。
さらにマニュアルフォーカスレンズを用いたAF操作で
迅速な合焦が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮影レンズ交換式AF一
眼レフカメラ、さらに詳しくいえば、フランジバックを
調整することによりAFを行うバックフォーカス制御方
式のAF一眼レフカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のAF一眼レフカメラは、撮影レン
ズの距離環を調整することにより被写体の焦点を合わせ
る方式を採用している。そして、駆動源としてのモータ
をボディ内に配置するものとレンズ内に内蔵させるもの
とが実用化されている。上記AF一眼レフカメラは、マ
ニュアルフォーカスレンズやアダプタを用いてて他のオ
ートフォーカスレンズを装着可能とした構造になってい
るのが一般的であるが、当然ながらマニュアルで焦点を
調節しなければならない。そこで、本件発明者はカメラ
本体を前部ブロックと後部ブロックに分け、レンズのフ
ランジバックを調整することにより合焦を行う方式のオ
ートフォーカス一眼レフカメラを提案している(特願平
3−342838)。この提案によれば、マニュアルな
らびに専用および他の駆動方式のオートフォーカスいず
れに限らずすべての交換レンズをオートフォーカスレン
ズとして用いることができ、コストパフォーマンスの向
上が図られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案のオートフォ
ーカス一眼レフカメラにおいて、使い勝手を考慮した場
合、マニュアルフォーカス操作では、その装着したレン
ズを性能通り使用するためおよびレンズ距離環の距離表
示にずれが生じないようにするためフランジバックは所
定の位置になっていることが必要である。したがって、
AF制御からマニュアルに切り換えた場合、フランジバ
ックが上述の位置にあることが望ましい。また、電源を
オフした場合とか、長時間使用しないときは、その後、
電源投入直後にマニュアルフォーカス操作する場合や携
帯性を考慮してフランジバックを所定の位置にして置く
ことが必要である。
【0004】つぎに、従来のAF一眼レフカメラは、A
F専用レンズを装着することにより、そのレンズに内蔵
するROMによりレンズ情報を本体側に伝達できるよう
な構造になっている。このROM情報は、レンズの焦点
距離,繰り出し量,その位置の補正値等、いわゆるレン
ズ駆動のためのレンズ情報である。そのため、正確にし
かも迅速にAF動作が行われるという特長を有してい
る。ところが、上記提案のオートフォーカス一眼レフカ
メラでAF専用でない他のオートフォーカスレンズやマ
ニュアルフォーカスレンズによってオートフォーカスす
る場合、前者についてはそのレンズ情報を蓄えるROM
がないものがあり、後者については本体側に伝える電気
接点等の伝達手段がないので、本体側ではどのような種
類の撮影レンズが装着されたか判断できない。そのた
め、撮影レンズを通過した被写体からの光によるAF情
報のみで判断してAF動作を行うこととなるため、レン
ズ情報を得てAFする場合に比較し合焦速度が遅いとい
う問題が生じる。
【0005】本発明の目的は、マニュアルフォーカスレ
ンズ操作時の距離環の目盛りにずれが生じることなく、
しかも未使用時には収納および携帯性が良好となるバッ
クフォーカス制御方式のオートフォーカス一眼レフカメ
ラを提供することにある。本発明の他の目的は、装着さ
れる全てのレンズに対し精度よく迅速に合焦できるバッ
クフォーカス制御方式のオートフォーカス一眼レフカメ
ラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明によるオートフォーカス一眼レフカメラは、少
なくとも撮影レンズ用のレンズマウントを含むカメラ本
体前部ブロックと、少なくともフィルム開口部を含むカ
メラ本体後部ブロックと、前記カメラ本体前部ブロック
と前記カメラ本体後部ブロックとの間を、その距離を調
整可能に結合する前後部ブロック間連結部と、AF情報
に基づき前記カメラ本体前部ブロックのレンズマウント
と後部ブロックの開口部の距離を調整するAF駆動機構
とから構成され、前記撮影レンズのフランジバックを調
整することにより合焦を行うオートフォーカス一眼レフ
カメラであって、AFとMFを切り換える切換手段がM
Fに切り換えられたとき、またはカメラ本体の電源スイ
ッチがオフされたとき、前記カメラ本体前部ブロックの
レンズマウントと前記カメラ本体後部のフィルム開口部
の距離を前記撮影レンズの無限遠の焦点距離位置に調整
するように前記AF駆動機構を作動させる制御部を備え
て構成されている。
【0007】また、前記他の目的を達成するために本発
明によるオートフォーカス一眼レフカメラは、少なくと
も撮影レンズ用のレンズマウントを含むカメラ本体前部
ブロックと、少なくともフィルム開口部を含むカメラ本
体後部ブロックと、前記カメラ本体前部ブロックと前記
カメラ本体後部ブロックとの間を、その距離を調整可能
に結合する前後部ブロック間連結部と、AF情報に基づ
き前記カメラ本体前部ブロックのレンズマウントと後部
ブロックの開口部の距離を調整するAF駆動機構とから
構成され、前記撮影レンズのフランジバックを調整する
ことにより合焦を行うオートフォーカス一眼レフカメラ
であって、前記カメラ本体前部ブロックのレンズマウン
トに装着される多数の撮影レンズの特性データを記憶す
る記憶部と、前記カメラ本体前部ブロックのレンズマウ
ントに装着された撮影レンズを選択するための選択手段
と、前記選択手段により選択された撮影レンズのデータ
を前記記憶部より読み出し、同時に得られる測距データ
から補正による正確なデフォーカス量と前後部ブロック
間の移動量を演算し、その演算データに基づき前記AF
駆動機構を制御する制御手段とを備えて構成されてい
る。
【0008】
【作用】上記構成によれば、AFからMFに切り換えた
場合等はカメラ本体前部ブロックに対し後部ブロックが
最短距離の無限遠撮影位置に移動する。したがって、マ
ニュアルフォーカスレンズの距離環の目盛りを適正に表
示でき、カメラを使用していないときは、前後部ブロッ
ク間が最も短縮した状態となるので携帯性が向上する。
また、マニュアルフォーカスレンズを用いたAFの場合
でも正確に、かつ迅速に合焦を行うことができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をさらに詳しく
説明する。図1は本発明によるオートフォーカス一眼レ
フカメラの実施例を示す概略正面断面図である。図2
(a)は図1のカメラ本体前部ブロックの形状の詳細を
説明するための部分平面断面図,(b)および(c)は
図1のカメラ本体前部ブロックと後部ブロックの連結機
構の一例を説明するための概略図である。カメラ本体前
部ブロックAは、交換レンズ9,レンズマンウト1,A
F駆動機構7およびレリーズボタン14を有するグリッ
プ17を含んで構成されている。カメラ本体後部ブロッ
クBはアップダウンミラー13,ファインダ機構5,ア
パーチャー10,露出機構,フィルム給送機構,測距機
構3を含んで構成されている。
【0009】図示しない被写体からの光は、交換レンズ
9を通り、アップダウンミラー13により光路が上部に
90度曲げられ、ファインダ機構5に入射し、ペンタプ
リズム5aで主光軸に対し平行光になるように曲げら
れ,接眼レンズ5bに達する。交換レンズ9を通った被
写体光の一部は、測距機構3のAFミラー3aにも入射
し、下部に光路が曲げられAFレンズ3bを介してAF
センサ3cに達する。AF駆動機構7はフランジバック
駆動モータ7a,モータ7aの回転数を検出するエンコ
ーダ6,ギャ7b,7c,リードスクリュー7dおよび
雌ネジ7eより構成されている。フランジバック駆動モ
ータ7aの回転出力はギャ7b,7cを介してリードス
クリュー7dに減速伝達される。リードスクリュー7d
はカメラ本体後部ブロックBの基部に設けられた雌ネジ
7eに螺合しており、リードスクリュー7dの回転によ
りカメラ本体前部ブロックAと後部ブロックBとの光軸
方向の距離が変化する。これにより、レンズマウント1
とアパーチャー部(開口部)10の距離すなわちフラン
ジバックを調整することができる。カメラ本体前部ブロ
ックAと後部ブロックBとの距離が最も短縮した位置
は、レンズの焦点が無限遠位置となる基準位置であり、
その位置から最大xmm距離まで調整することが可能で
ある。
【0010】カメラ本体前部ブロックAと後部ブロック
Bの位置関係を示す情報は、位置検出スイッチ8で検出
することができる。位置検出スイッチ8を構成する摺動
抵抗8aは、カメラ本体前部ブロックAの基部に固定さ
れ、その接触子8bの端部はカメラ本体後部ブロックB
の基部にそれぞれ固定されている。前後部ブロックAと
Bとの距離が変わるとそれに伴って摺動抵抗8aの抵抗
値が変動しBF(バックフォーカス)位置検出信号を得
ることができる。なお、位置検出スイッチ8として、コ
ードパターンを検出するもの等、他の方法を用いても良
い。図2はカメラ本体前部ブロックAと後部ブロックB
の間を連結する部材の一例を示すものである。カメラ本
体前部ブロックAの上部と下部にそれぞれ一対の上側レ
ール16a,16bと下側レール17a,17bが設け
られている。一方、後部ブロックBの上下にローラ17
a,17bと19a,19bが設けられている。ローラ
17a,17bと19a,19bはAF駆動機構7の動
作時に上側レール16a,16bと下側レール17a,
17bの上面を転がるように構成されている。このよう
な構成により、カメラ本体前部ブロックAと後部ブロッ
クBの間の距離をできるだけ負荷がかからないように円
滑に変えることができる。なお、この他の連結部材とし
て直線移動するベアリング等を用いても良い。
【0011】アップダウンミラー13を挟んでリードス
クリュー7dとは反対側位置のカメラ本体前部ブロック
Aに案内棒26が設けられている。これを案内する部材
としてカメラ本体後部ブロックBに案内孔27が設けら
れている。リードスクリュー7dの回転に伴って案内棒
26が案内孔27内を滑動し、リードスイッチ7dと共
同してカメラ本体前部ブロックAに対しカメラ本体後部
ブロックBを案内する。これにより、両ブロック間の光
軸がずれないように、しかもアパーチャー面とレンズマ
ウント面とが平行を保持した状態で移動させることがで
きる。位置関係の変動により隙間が生ずる両ブロック端
部間には蛇腹4が設けられ、漏光を防止している。
【0012】図3は図1の制御回路部分の構成を示す図
である。摺動抵抗8aからはBF位置検出信号が、エン
コーダ6からはエンコーダ信号が、AFセンサ3cから
は測距信号(AF情報)がそれぞれ出力される。AF制
御回路20は、このBF位置検出信号,エンコーダ信号
および測距信号を入力し、AF/MF切換スイッチ24
からの指示信号,電源スイッチ25のオンオフ信号に基
づきAFモータドライブ回路21を駆動しAF制御機構
7を制御する。電源回路22は、電源スイッチ25オン
により電池23をAF制御回路20に接続し、電源スイ
ッチ25のオフときにはオフ信号をAF制御回路20に
送出してAF制御回路20が所定の処理を施した後に電
源を切断するように構成されている。
【0013】図4は、本発明によるカメラの動作図で、
AF/MF切換スイッチの切換に伴う動作を説明するた
めのフローチャートである。以下、図1および図3の動
作をこのフローチャートに基づき説明する。電源スイッ
チ25がオン操作させられる(S401)と、電源回路
22は電池23の電気エネルギーをAF制御回路20や
他の回路に供給する(S402)。そして、AF制御回
路20はAF切換されているか否かを判断する(S40
3)。ここでAF/MF切換スイッチ24がAFモード
からMFモードに切り換えられた場合にはBF位置検出
信号より、現在カメラ本体前部ブロックAに対し後部ブ
ロックBが基準位置(交換レンズの無限遠焦点位置)に
なっているかを判定する(S404)。基準位置になっ
ていない場合にはAFモータドライブ回路21を制御し
モータ7aを駆動して後部ブロックBを基準位置に移動
させる(S405)。再度の判定により基準位置に設定
されていない場合は、S405の動作を繰り返すことに
より、後部ブロックBを最終的に基準位置にもたらす。
基準位置に当初から設定されていた場合または上述の駆
動制御により基準位置に設定された場合にはカメラは待
機状態になる(S406)。また、AF/MF切換スイ
ッチ24がAFモードである場合には同様にカメラは待
機状態になる(S406)。
【0014】つぎに撮影者がレリーズ操作を行う(S4
07)と、AF制御回路20はAF制御をすべきか否か
を判断する(S408)。AFモードである場合には、
合焦判定を行い(S409)、合焦位置にない場合には
AFモータドライブ回路21を駆動して合焦動作を行う
(S405)。そして、再度合焦判定を行い、合焦位置
に達していない場合はその動作を繰り返すことになる
(S405,S409)。合焦した場合、またはすでに
合焦位置になっていた場合、合焦表示を行い(S41
0)、シャッタ(露光機構)を動作させる。これにより
撮影が行われる(S411)。一方、MFモードと判定
された場合は、レリーズ操作によってシャッタを動作さ
せる(S411)。撮影が終了する(S412)と、S
403に戻り、つぎの撮影に備える。
【0015】図5は、電源操作による動作を説明するた
めのフローチャートである。電源スイッチ25がオフ状
態になる(S501)と、AF制御回路20はカメラ本
体前部ブロックAに対し後部ブロックBが基準位置にな
っているかを否かを判定する(S502)。基準位置に
なっていない場合にはAFモータドライブ回路21を駆
動してモータ7aを基準位置方向に回転させ(S50
3)、基準位置に設定し、その旨を示す信号を電源回路
22に送出する。電源回路22はこの信号を受けて電源
を切断する(S506)。また、電源スイッチ25がオ
ン状態(S504)のとき、AF制御回路20はレリー
ズ操作が一定時間操作されないことを検出するため図示
しないタイマ回路を起動する(S505)。タイマ回路
は一定時間内にレリーズ操作がなされたときは、その都
度リセットされてスタートし直す。一定時間が経過して
もレリーズ操作がなされないときは、S502,S50
3のループが実行され後部ブロックBが基準位置に設定
される。その後、電源回路22は電源を切断する(S5
06)。
【0016】図6は本発明によるオートフォーカス一眼
レフカメラの他の実施例を示す概略正面断面図および制
御回路部分の回路図である。この実施例は装着されるマ
ニュアルフォーカスレンズまたはAF専用でない他のオ
ートフォーカスレンズのレンズ情報を得て精度良く迅速
にAF動作させる例である。図中、カメラ本体前部ブロ
ックAと後部ブロックBの機構部分は図1と同じ構成で
あり、各部分は同じ符号が付されている。レンズマウン
ト1の付近にはレンズ装着を検出するためのスイッチ2
9が設けられている。メインCPU30は、図3のAF
制御回路20の機能も兼ね備えている。なお、そのため
のAF/MF切換スイッチ,電源スイッチ等は記載され
ていない。レンズROM33は、各種レンズ特性データ
テーブル34を記憶しており、このレンズ情報はメイン
CPU30に読み出される。サブCPU32は、各種の
レンズ種別を選択するためのセレクタスイッチ37が接
続され、セレクタスイッチ37のレンズ種別を選択する
信号によりドライバ35を介して表示部36の表示を制
御する。
【0017】図7にレンズROM33に記憶される各種
レンズ情報テーブルの例を示す。各レンズ種別毎に、最
短撮影距離D0 , 繰り出し量Bf(x) ,焦点距離f,主
平面間距離δおよび測距演算補正値Δkが記述されてい
る。図8には上記各距離および量のレンズ上の位置が示
されている。あるマニュアルフォーカスレンズをレンズ
マウントに装着すると、その装着信号はメインCPU3
0に伝達される。セレクタスイッチ37を回転させる
と、セレクタスイッチ37の回転に従い、表示部36に
は順番にテーブルに記述されているレンズ種別が表示さ
れる。撮影者は装着したレンズの種別が表示されたセレ
クタスイッチ37の位置を選択することにより、レンズ
種別を指定することができる。サブCPU32はレンズ
種別が指定されると、そのレンズ種別のアドレスをレン
ズROM33に送り、指定されたレンズ情報は読み出さ
れメインCPU30に送られる。
【0018】メインCPU30は、AFセンサ3cより
得られる測距データに対し、レンズ情報により補正を行
うことにより、正確なデフォーカス量とカメラ本体後部
ブロックBの正確な移動量を得ることができる。メイン
CPU30はAF動作に際し、このデータに基づきドラ
イバ31を駆動し合焦制御を行う。各レンズ特性はそれ
ぞれ異なっており、その相違を、このように予めレンズ
情報テーブルとして記憶しておいたレンズ情報で補正す
ることにより、精度の良い合焦位置を算出でき、かつ迅
速な合焦動作が可能になる。この合焦動作は、AF専用
オートフォーカスレンズがレンズROM情報に基づき合
焦した場合と同じ速さである。現在装着されているレン
ズが外されると、その情報はメインCPU30に伝達さ
れ、外されたレンズのメインCPU30に蓄積されたデ
ータはキャンセルされる。したがって、交換レンズの種
別を間違えて指定し別のレンズのテーブルデータを読み
込まない限り、誤動作することはない。
【0019】なお、装着したレンズ対応のテーブルがな
いか、撮影者がレンズ装着後、種別をセットしなかった
場合のAF動作は、各種レンズの平均的標準のROMデ
ータで処理され、レンズを通過する光の測距データから
演算され、標準的速さで合焦動作が行われる。以上の実
施例では、カメラ本体前部ブロックAにグリップ部を備
え、前部ブロックAを基準とし、後部ブロックBを可動
させることによりフランジバックを調整する場合を説明
したが、グリップ部を後部ブロックBに設けて後部ブロ
ックBを基準に、前部ブロックAを可動としても同様に
動作することは明らかである。また、それに伴いAF駆
動機構を後部ブロックBに設けても良い。さらにフィル
ム面,AFセンサ面およびファインダ面が光学的に共役
の位置関係に連動させるように構成できれば、必ずしも
AF測距機構およびファインダ機構等を後部ブロックに
搭載する必要はない。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
バックフォーカス制御方式のオートフォーカス一眼レフ
カメラにおいて、マニュアルフォーカスレンズを用いる
場合、自動的にフランジバックがレンズの無限遠位置に
設定され、レンズ距離環の目盛りがずれることはなく、
良好に操作することができる。また、未使用時はカメラ
本体前部ブロックと後部ブロックとの距離が最も短縮さ
れるので、携帯性等が良好となる。さらに、マニュアル
フォーカスレンズを用いてAFを行う場合、装着したレ
ンズの種別を選択することにより、予め記憶部に格納し
てあるレンズ情報テーブルよりそのレンズの情報を呼び
出し、AFセンサで測距した結果に対し補正を行うこと
により、AF動作を迅速に、しかも正確に行えるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオートフォーカス一眼レフカメラ
の実施例を示す概略正面断面図である。
【図2】(a)は図1のカメラ本体前部ブロックの形状
の詳細を説明するための部分平面断面図,(b)および
(c)は図1のカメラ本体前部ブロックと後部ブロック
の連結機構を説明するための概略図である
【図3】図1の制御回路部の構成を示す回路ブロック図
である。
【図4】AF/MF切換スイッチに対する動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図5】電源スイッチオフ等のときの動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図6】本発明によるオートフォーカス一眼レフカメラ
の他の実施例を示す図である。
【図7】レンズROMに記憶される各種レンズ情報テー
ブルの例を示す図である。
【図8】レンズの原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1…レンズマウント 2…フィルム面 3…測距機構 4…蛇腹 5…ファインダ機構 6…エンコーダ 7…AF駆動機構 8…位置検出スイッチ 9…交換レンズ 11…圧板 13…アップダウンミラー 15a,15b…下側レール 16a,16b…上側レール 17a,17b…ローラ 20…AF制御回路 21…AFモータドライブ回路 22…電源回路 23…電池 24…A/M切換スイッチ 25…電源スイッチ 29…レンズ装着スイッチ 30…メインCPU 31,35…ドライバ 32…サブCPU 33…レンズROM 34…各種レンズ特性データテーブル 36…表示部 37…セレクタスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも撮影レンズ用のレンズマウン
    トを含むカメラ本体前部ブロックと、 少なくともフィルム開口部を含むカメラ本体後部ブロッ
    クと、 前記カメラ本体前部ブロックと前記カメラ本体後部ブロ
    ックとの間を、その距離を調整可能に結合する前後部ブ
    ロック間連結部と、 AF情報に基づき前記カメラ本体前部ブロックのレンズ
    マウントと後部ブロックの開口部の距離を調整するAF
    駆動機構とから構成され、 前記撮影レンズのフランジバックを調整することにより
    合焦を行うオートフォーカス一眼レフカメラであって、 AFとMFを切り換える切換手段がMFに切り換えられ
    たとき、またはカメラ本体の電源スイッチがオフされた
    とき、前記カメラ本体前部ブロックのレンズマウントと
    前記カメラ本体後部のフィルム開口部の距離を前記撮影
    レンズの無限遠の焦点距離位置に調整するように前記A
    F駆動機構を作動させる制御部を備えたことを特徴とす
    るオートフォーカス一眼レフカメラ。
  2. 【請求項2】 少なくとも撮影レンズ用のレンズマウン
    トを含むカメラ本体前部ブロックと、 少なくともフィルム開口部を含むカメラ本体後部ブロッ
    クと、 前記カメラ本体前部ブロックと前記カメラ本体後部ブロ
    ックとの間を、その距離を調整可能に結合する前後部ブ
    ロック間連結部と、 AF情報に基づき前記カメラ本体前部ブロックのレンズ
    マウントと後部ブロックの開口部の距離を調整するAF
    駆動機構とから構成され、 前記撮影レンズのフランジバックを調整することにより
    合焦を行うオートフォーカス一眼レフカメラであって、 前記カメラ本体前部ブロックのレンズマウントに装着さ
    れる多数の撮影レンズ8特性データを記憶する記憶部
    と、 前記カメラ本体前部ブロックのレンズマウントに装着さ
    れた撮影レンズの種別を選択するための選択手段と、 前記選択手段により選択された撮影レンズのデータを前
    記記憶部より読み出し、同時に得られる測距データから
    補正による正確なデフォーカス量と前後部ブロック間の
    移動量を演算し、その演算データに基づき前記AF駆動
    機構を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするオートフォーカス一眼レフカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 前記選択手段により撮影レンズの種別を
    選択したとき、その選択された撮影レンズの種別を表示
    する表示手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の
    オートフォーカス一眼レフカメラ。
  4. 【請求項4】 前記カメラ本体前部ブロックは、前記A
    F駆動機構およびレリーズボタンを有するカメラ保持用
    のグリップを備え、 前記カメラ本体後部ブロックは、測距機構,ファインダ
    機構,露光機構およびフィルム給送機構を備えたことを
    特徴とする請求項1,2または3記載のオートフォーカ
    ス一眼レフカメラ。
JP22655692A 1992-08-04 1992-08-04 オートフォーカス一眼レフカメラ Pending JPH0651190A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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