JPH0651124U - 二枚取り可能な収納物支持枠ブランク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ハムやソーセージなどの肉類、乾燥魚類、チー
ズなどの乳製品を収納する四角形状の箱に使用する収納
物支持枠用ブランクの作製時の省資源と省力化を計る。 【構成】一枚の四角形状のブランク用シート上に、四つ
の四角形状の側板を四角形状に囲んで並べ、それら相互
の隣合わせの側板との側縁間を、折り目線を介して折り
込み片で連結した第一の収納物支持枠ブランクを形成
し、次に、別個の四つの台形状の側板を四角形状に囲ん
で並べ、それら相互の隣接し合う側板の外縁に、折り目
線を介して折り込み片を設けて連結した、外縁が前記の
第一の収納物支持枠の内縁と同一形状である第二の収納
物支持枠ブランクを、第一の収納物支持枠ブランクの内
側のシート上に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ハムやソーセージなどの肉類、乾燥魚類、チーズなどの乳製品を収 納する四角形状の箱内に収納して使用するもので、省資源と省力化を目的とした 二枚取り可能な収納物支持枠ブランク（以下、略して支持枠ブランクと記す）に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、収納物支持枠ブランク（７００ｄ）は、図５に示したように、一枚の四 角形状のシート上に、中空きの四角形状の支持板（７２０）の四つ外縁に、それ ぞれ台形状の側板（７１０）を折り目線を介して連設して形成したものであった 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前述の従来の支持枠ブランクは、図５に示したように、一枚の シート上に一つしか形成することが出来ず、シートの中央部の支持板の中空きの 部分（７４０）とシートの側板間の四隅の部分（７３０）とが、無駄な不要部分 となった。本考案は、この従来のブランク作製時の所謂”紙取りが悪い”と言う 問題を工夫して解決したもので、一つのブランク用シート上に、同一の箱内に収 納して使用できる二つの支持枠ブランクを形成して、ブランク作製時の省資源、 省力化を計ったものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、図１（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）に示したように、一枚の四角形状の ブランク用シート上に、四つの四角形状の側板（１１０ａ，１１０ｂ，１１０ｃ ，１１０ｄ）を四角形状に囲んで並べ、それら相互の隣合わせの側板との側縁間 を、折り目線を介して折り込み片（１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃ，１２０ｄ） で連結した第一の支持枠ブランク（１００）を形成し、次に、別個の四つの台形 状の側板（２１０ａ，２１０ｂ，２１０ｃ，２１０ｄ）を四角形状に囲んで並べ 、それら相互の隣接し合う側板の外縁に、折り目線を介して折り込み片（２２０ ａ，２２０ｂ，２２０ｃ，２２０ｄ）を設けて連結した、外縁が前記の第一の支 持枠の内縁と同一形状である第二の支持枠ブランク（２００）を、第一の支持枠 ブランクの内側のシート上に形成したことを特徴とする二枚取り可能な支持枠ブ ランクである。

【０００５】 上述の四角形状とは、直方体や正方形状を意味し、ブランク用シートに使用さ れる材質は、通常、８５〜１００段／３０ｃｍのＥ段ボール紙や１２０〜７００ ｇ／ｍ² の板紙であるが、プラスチック製のシートも使用することが出来る。

【０００６】

【作用】

図２（ａ）に示した第一の支持枠ブランクの四隅の折り込み片（１２０ａ，１ ２０ｂ，１２０ｃ，１２０ｄ）を折り込むと、図２（ｂ）に示した第一の支持枠 （１００）が組み立てられる。また、図３（ａ）に示した第二の支持枠ブランク の四つの側板（２１０ａ，２１０ｂ，２１０ｃ，２１０ｄ）を外縁（２０）を中 心線として内縁（３０）側を２７０°回転しながら同時に四つの折り込み片（２ ２０ａ，２２０ｂ，２２０ｃ，２２０ｄ）を折り込むと、第二の支持枠（２００ ）が組み立てられる。つまり、ブランクの内縁が組み立てられた支持枠の下縁と なり、ブランクの外縁は組み立てられた支持枠の上縁となる。そして、これら作 製された第一と第二の二つの支持枠の大きさは、図１に示したように、第一の支 持枠の縦の長さ（１ａ−４ｃ，２ｃ−３ａ）と第２の支持枠の縦の長さ（１ｂ− ４ｂ，２ｂ−３ｂ）とは、同一寸法であり、また、第一の支持枠の横の長さ（１ ｃ−２ａ，４ａ−３ｃ）と第２の支持枠の横の長さ（１ｂ−２ｂ，４ｂ−３ｂ） も、同一寸法であり、さらに、第一の支持枠の側板の巾（１０−２０）と第２の 支持枠の側板の巾（２０−３０）とを同じ長さにすると、第一の支持枠の高さと 第２の支持枠の高さが，同一寸法となり、第一の支持枠と第二の支持枠とは、外 形寸法（長さ×横×高さ）が同一の支持枠となる。

【０００７】 また、図１（ｂ）に示した第一の支持枠ブランクの内縁の形状と図１（ｃ）に 示した第二の支持枠ブランクの外縁は、同一形状、同一寸法であるため、図１（ ａ）に示したように、同じ大きさの支持枠を作製する二つブランクを一枚のブラ ンク用シート上に集合して形成することが可能となる。

【０００８】 また、第一の支持枠ブランクの四隅の折り込み片を、折り込んで組み立てた支 持枠に、布を側板に接着して布を被せた支持枠は、外力を取り除いても布の張力 で完全に偏平に戻らないため、箱内への収納時に、隅部を指で押さえるだけで支 持枠が起立し、簡単に箱内に収納することが出来る。また、第二の支持枠ブラン クの四つの側板を外縁（２０）を中心線として内縁（３０）を１８０°以上に回 転しながら四つの折り込み片も同時に折り込んだ状態で、布を中央部を脹らませ て側板に接着して布を被った支持枠は、箱内への収納時に、隅部を指で押さえる だけで支持枠の側板が下方に折り立って、箱内への収納が容易となる。

【０００９】

【実施例】

次に、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図（ａ）は、本考案の実施例の二枚取り可能な支持枠ブランクの展開平面図で あり、図２は、第一の支持枠ブランクの折り畳み方と箱内への収納の仕方を示し た説明図であり、図３は、第二の支持枠ブランクの折り畳み方と箱内への収納の 仕方を示した説明図である。

【００１０】 まず、四角形状の一枚のＥ段ボール紙（ブランク用シート）上の四隅に、８本 の切り込み線（１ｄ−１ｆ−１ｅ，２ｄ−２ｆ−２ｅ，３ｄ−３ｆ−３ｅ，４ｄ −４ｅ−４ｅ，１ｇ−１ｈ，２ｇ−２ｈ，３ｇ−３ｈ，４ｇ−４ｈ）と１２本の 折り目線（１ａ−１ｇ，１ｆ−１ｋ，１ｃ−１ｈ，２ａ−２ｇ，２ｆ−２ｋ，２ ｃ−２ｈ，３ａ−３ｇ，３ｆ−３ｋ，３ｃ−３ｈ，４ａ−４ｇ，４ｆ−４ｋ，４ ｃ−４ｈ）とによって、四つの折り込み片（１２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃ，１ ２０ｄ）を形成し、次に、その折り込み片間に、４本の切れ目線（１ｇ−１ｊ− ４ｉ−４ｈ，２ｇ−２ｊ−１ｉ−１ｈ，３ｇ−３ｊ−２ｉ−２ｈ，４ｇ−４ｊ− ３ｉ−３ｈ）とによって、四つの側板（１１０ａ，１１０ｂ，１１０ｃ，１１０ ｄ）形成して、第一の支持枠ブランク（１００）を作製した。

【００１１】 次に、第一の支持枠ブランクの内縁の内側に、外縁が第一の支持枠の内縁と同 一形状、同一寸法の第二の支持枠ブランクを作製するため、８本の折り目線（１ ｇ−１ｉ，１ｈ−１ｊ，２ｇ−２ｉ，２ｈ−２ｊ，３ｇ−３ｉ，３ｈ−３ｊ，４ ｇ−４ｉ，４ｈ−４ｊ）によって四つの折り込み片（２２０ａ，２２０ｂ，２２ ０ｃ，２２０ｄ）を形成し、４本の切り込み線（１ｂ−１ｌ−４ｌ−４ｂ，１ｌ −２ｌ，２ｂ−２ｌ−３ｌ−３ｂ，３ｌ−４ｌ）によって、四つの側板（２１０ ａ，２１０ｂ，２１０ｃ，２１０ｄ）形成して、第二の支持枠ブランク（２００ ）を作製して、一枚のブランク用シートから、第一の支持枠ブランクと第二の支 持枠ブランクの二つのブランクを作製した。なお、第二の支持枠ブランクの側板 の巾（２０−３０）は、第一の支持枠ブランクの側板の巾（１０−２０）に合わ せた。

【００１２】 作製した第一の支持枠ブランクの四隅の折り込み片を前記１２本の折り目線に より折り込んで、図２（ｂ）に示したように、支持枠を起立させ、支持枠に布を 被せ、その布を側板に接着させた。布貼りした支持枠は、隅部を指で押さえるだ けで容易に側板が起立し、箱内に収納し易かった。

【００１３】 次に、作製した第一の支持枠ブランクの四つの側板を、図３（ａ）及び（ｃ） に示したように、外縁線を回転軸として１８０°以上四隅の折り込み片を折り目 線で折り込みながら回転させて折り畳み、支持枠の上に布を脹らみを持たせて側 板に接着して被った。布貼りした支持枠は、隅部を指で押さえると側板が下方に 容易に折れて支持枠が起立し、箱内に収納し易かった。なを、作製された第一の 支持枠と第二の支持枠とは、縦、横、高さの寸法が同一で、同一寸法の箱内に収 納することが出来た。

【００１４】

【考案の効果】 本考案の支持枠ブランクを用いると、一枚のブランク用シート上に二つの支持 枠ブランクが形成することが出来て、しかも、この二つのブランクを折り畳むと 、縦、横、高さの寸法が同一の二つの支持枠を作製することが出来る。このため 、ブランク用シートの無駄な不要部分が、従来の支持枠ブランクを用いた場合に 較べて、著しく少なくなる。

【００１５】 また、折り畳んだ支持枠の上側に布などを側壁に糊付けして貼ると、対角線上 の隅部を指で押さえればワンタッチで支持枠を組み起こすことができ、箱内への 収納が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の支持枠ブランクの展開平面
図であり、（ａ）は、第一の支持枠ブランクと第二の支
持枠ブランクとを一枚のブランク用シート上に形成した
状態を示した展開平面図であり、（ｂ）は、第一の支持
枠ブランクの展開平面図であり、（ｃ）は、第二の支持
枠ブランクの展開平面図である。

【図２】第一の支持枠ブランクの折り畳み方と箱への収
納の仕方を示した説明図であり、（ａ）は、四隅の折り
込み片の折り畳み方を示し、（ｂ）は、折り畳まれた支
持枠ブランクに布を被せた状態を示し、（ｃ）は、布貼
した支持枠を箱内に収納する状態を示したものである。

【図３】第二の支持枠ブランクの折り畳み方と箱への収
納の仕方を示した説明図であり、（ａ）は、側板の折り
畳みむ方向を示し、（ｂ）は、折り畳まれた支持枠用ブ
ランクに布を被せた状態を示し、（ｃ）は、布貼りした
支持枠を箱内に収納する状態を示したものである。

【図４】布を被せた支持枠を箱内に収納した状態を示す
斜視図である。

【図５】従来の支持枠ブランクの展開平面図である。

【符号の説明】

１０……外縁 ２０……第一の支持枠の内縁及び第二の支持枠の外縁 ３０……外縁 １００，２００……ブランク １１０ａ，１１０ｂ，１１０ｃ，１１０ｃ，２１０ａ，
２１０ｂ，２１０ｃ，２１０ｃ……側板 ２２０ａ，１２０ｂ，１２０ｃ，１２０ｃ，２２０ａ，
２２０ｂ，２２０ｃ，２２０ｃ……折り込み片 ３００ａ，３００ｂ，３００ｃ，３００ｃ，４００……
不要部分 ５００……布 ６００……箱

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一枚の四角形状のブランク用シート上に、
   四つの四角形状の側板を四角形状に囲んで並べ、これら
   相互の隣合わせの側板との側縁間を、折り目線を介して
   折り込み片で連結した第一の収納物支持枠ブランクを形
   成し、次に、別個の四つの台形状の側板を四角形状に囲
   んで並べ、これら相互の隣接し合う側板との外縁に、折
   り目線を介して折り込み片を設けて連結した、外縁が前
   記の第一の収納物支持枠の内縁と同一形状である第二の
   収納物支持枠ブランクを、第一の収納物支持枠ブランク
   の内側のシート上に形成したことを特徴とする二枚取り
   可能な収納物支持枠ブランク。