JPH06510539A - 放射性標識ペプチドおよびタンパク質の自己放射線分解を防止する安定剤 - Google Patents

放射性標識ペプチドおよびタンパク質の自己放射線分解を防止する安定剤

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
放射性標識ペプチドおよびタンパク質の自己放射線分解を防止する安定剤 本発明は放射性医薬組成物用安定剤に関する。さらに詳しくは、ゲンチシン酸お よびその誘導体のような安定剤は単独でまたは他の安定剤と共に、放射性標識ペ プチドおよびタンパク質の自己放射線分解(autoradiolysis)を 抑制するのに使用される。 放射性標識組成物の治療および診断における用途の数は絶えず増加している。こ のような用途は一般に、適当な放射性標識組成物の生物的被験体への導入を含む 。異常、病気などの存在を診断し、突き止めるために、放射線の検出および映像 化を利用することができる。ある場合、放射性標識組成物は治療的放射線の放射 のため特定の組織または生物学的受容体を局在化する、または捜し出すよう設計 されうる。 一般に、放射性標識組成物は放射性核種;問題の特定器官を標的にするよう設計 された担体、放射性核種を担体に固定する各種の補助剤;患者への注入または患 者による吸引に適した水のような賦形剤:生理的緩衝剤および塩などを含有する 。 ある種の放射性医薬製剤は安定剤を要することが知られている。例えば、テクネ チウム−99mおよびレニウム−186組成物は酸素があると不安定であり、テ クネチウムまたはレニウムを使用可能な酸化状態に維持するのに酸化防止剤また は還元剤のような安定剤を要する。テクネチウム−99mおよびレニウム−18 6組成物に使用される典型的な還元剤は例えば第1スズ、第1鉄および第1クロ ムの塩である。アスコルビン酸、α−アスコルビン酸、ゲンチシン酸、還元酸、 エリトルビン酸、P−アミノ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、ニコチン酸、 ニコチンアミドおよび2.5−ジヒドロキシ−1,4−ベンゼンジスルホン酸の ような他の添加剤が放射性核種または還元剤の酸化を抑制するのに含まれること がある。 ”’I nx ′6Yおよび”Gaのような他の放射性核種は安定な酸化状態で 存在するため、それらの有用な酸化状態を維持するのに安定剤は不要である。 何年もの間、炎症、深部静脈血栓症またはガンのような病気を診断し、治療する ためのホルモン、比較的大型の粒子のアルブミン(“MAA”)、ヒト血清アル ブミン(“ISA” ) 、単クローン性抗体または単クローン性抗体断片のよ うな放射性標識タンパク質の製造への関心が増えている。ある場合において、標 識タンパク質の自己放射線分解が観察されている。自己放射線分解を抑制または 防止するために、専門家はHSAを組成物に加えること〔例えば、R,A、J、 K15horeらのInt。 J、Radiat、Appl、Instrum、、パートB、第13巻、第4号 、第457頁〜第459頁(1986年)の「沃素化単クローン性抗体製剤の自 己放射線分解」を参照〕、または製造および投与の間、放射性医薬組成物を冷凍 状態に維持すること〔例えば、R,L、 WahIらのJ、Nuc、Med、、 第31巻、第1号、第84頁〜第89頁(1990年)の[放射性同位体クロー ン性抗体の自己放射線分解の低温貯蔵による抑制」を参照]を提案している。自 己放射線分解を防止するためのこれらの技術はしばしば、多くの放射性標識ペプ チドおよびタンパク質を使用した時に有効または実用的でない。 最近、診断および治療用の幾つかの新規ペプチドが単離され、合成的に開発され ている。このようなペプチドの1つはオクトレオチドとして知られており、米国 特許第4.395.403号に記載されているオクタペプチドソマトスクチン類 似体である。オクトレオチドは様々なヒトの腫瘍のソマトスタチン受容体に対し て非常に高い結合親和性を有する。放射性核種と錯体を形成することのできる適 当なキレート化剤とオクトレオチドを結合することにより、ソマトスタチン受容 体を有する腫瘍を効果的に映像化する放射性標識オクトレオチドを生成すること が可能になった。 キレート化基を含有するソマトスタチン類似体は英国特許公報第2.225゜5 79号に記載されている。 放射性標識ペプチドの潜在的な有用性にも関わらず、これらは非常に自己放射性 分解性であることがわかっている。本明細書において、「自己放射線分解」なる 用語はペプチドと結合した放射性同位体からの放射線の作用によるペプチドの化 学分解を包含する。自己放射線分解は放射性同位体から出た放射線による水また は賦形剤中のヒドロキシ基のような遊離基の生成によって起こると考える者もい る。 上記から当該技術分野においては安定な放射性標識ペプチドおよびタンパク質組 成物が必要であることが理解されよう。したがって、放射性標識ペプチドおよび タンパク質の自己放射線分解を実質的に抑制する安定化剤を提供することは当該 技術分野において有意な進歩となるであろう。 ペプチドおよびタンパク質の自己放射線分解を実質的に抑制するためのこのよう な組成物は本明細書に開示されている。 本発明は安定な放射性標識ペプチドおよびタンパク質製剤を製造するための組成 物を提供する。本発明において使用される安定剤は放射性標識ペプチドおよびタ ンパク質の自己放射線分解を実質的に抑制することができる。”’T cのよう な放射性同位体の酸化を防止するのに有効な安定剤は必ずしもペプチドおよびタ ンパク質の自己放射線分解を防止するのに有効でないことがわかった。同様に、 HSAの添加または凍結のようなタンパク質の自己放射線分解を防止するのに使 用される安定剤および技術は多くの場合有効または実用的でないことがわかった 。したがって、本発明はペプチドおよびタンパク質の自己放射線分解を実質的に 抑制する安定剤を含む組成物に関する。 ゲンチシン酸およびその誘導体はペプチドおよびタンパク質の自己放射線分解を 抑制するのに非常に有効であることがわかった。ゲンチシン酸およびその誘導体 はまた、自己放射線分解を抑制するためにイノシトールおよびアスコルビン酸の ような他の安定剤と共に使用してもよい。 本発明はペプチドおよびタンパク質の自己放射線分解を実質的に抑制する安定剤 を含む組成物に関する。ペプチドおよびタンパク質の自己放射線分解を抑制する のに非常に有効な安定剤の1群はゲンチシン酸およびその誘導体である。本発明 の安定剤を必要とする放射性標識ペプチドおよびタンパク質には診断および治療 用途を有するペプチドおよびタンパク質が含まれる。 ゲンチシン酸(すなわち、2,5−ジヒドロキシ安息香酸)は商業的に入手でき 、また当該技術分野において知られている幾つかの方法によって製造できる。ゲ ンチシン酸の誘導体にはゲンチシン酸の薬学的に許容しつる塩およびエステル、 並びにゲンチシルアルコールが含まれる。 適当なゲンチシン酸誘導体の例は米国特許第4.497.744号および第4, 232、000号(参考文献として本明細書に組込まれる)に記載されている。 放射性標識ペプチドの自己放射線分解を抑制するために、イノシトールおよびア スコルビン酸のような他の安定剤をゲンチシン酸またはその誘導体と組合せて使 用してもよい。 ゲンチシン酸の薬学的に許容しうる塩およびエステル、並びにゲンチシルアルコ ールは、米国特許第4.497.744号および第4.232.000号に記載 されている技術のような当該技術分野において知られている標準的な中和および エステル化法によって製造することができる。実際に、本発明における使用に適 したゲンチシン酸の塩およびエステルはそれらの溶解度に従って選択することが できる。可溶性ゲンチシン酸塩には可溶性のアルカリ金属、アルカリ土類金属、 重金属およびアンモニウム塩が含まれる。ナトリウム、リチウムおよびカリウム のようなアルカリ金属塩は非常に可溶性であり、好ましい。カルシウムおよびマ グネシウムのようなアルカリ土類金属ゲンチシン酸塩はあまり可能性ではないが 本発明における使用に適している。 本発明においては、ペプチドの自己放射線分解をひき起こしうる広範囲の放射性 同位体を使用することができる。このような放射線同位体にはγ線、β線および α線放射体が含まれる。 適当なγ線放射体には診断技術に有用な放射性核種が含まれる。幾つかの典型的 なγ線を放射する放射性核種の例は@7Ga、 l l I l n 、elm TC,+69yb、+2J、 ′23■および2G+71である。β線を放射す ることのできる放射性核種の例にはll0y、67flu、”’Re、 ””R e、1g’ Er、 12’S ns +2”T e、 ■”Pr、””Au、 ””Pd、”’D Y、 ”P −、+4”P rs I7’L u、 ”’H a、”33m、”Y% +3’I、5IISrおよびI OS Rhのような治 療用として有用なものが含まれる。典型的なα線放射体には212Bi、”’A  t 、”’Amおよび”’Fmが含まれる。 ペプチドおよびタンパク質の放射性標識は当該技術分野において知られている種 々の方法を用いて行なうことができる。例えば、ペプチドは二官能性キレートの 使用、直線標識またはアミノ酸側鎖の特定の官能基との共有結合により標識でき る。二官能性キレートの使用は放射性核種の錯化するキレートのペプチドまたは タンパク質との共有結合を包含する。可能な二官能性キレートにはDTPAおよ びN、Sリガンドが含まれる。DTPAは米国特許第4.479.930号(参 考文献として本明細書に組込まれる)に記載の二環式二無水物法によってペプチ ドまたはタンパク質に結合することができる。N、Sリガンドは米国特許第4. 965.392号および欧州特許公報Th0284071(参考文献として本明 細書に組込まれる)に記載の方法によってペプチドまたはタンパク質に結合する ことができる。 直接標識においては、放射性核種はペプチドまたはタンパク質に存在するアミノ 酸側鎖の官能基と結合する。放射性核種はまた、還元ジスルフィド結合を含有す るペプチドまたはタンパク質のような還元形態のペプチドまたはタンパク質と結 合しうる。当該技術分野において知られている直接標識の1例は米国特許第4. 877、868号(参考文献として本明細書に組込まれる)に記載されている。 ペプチドおよびタンパク質を標識するためのよく知られている他の技術は放射性 核種をアミノ酸側鎖のある特定の官能基と共有結合すること、例えばチロシン残 基のフェノール基への沃素の導入を包含する。 放射性医薬製剤を製造するための商品は一般に凍結乾燥(フリーズトライ)“キ ット”または液状配合物として提供される。凍結乾燥キットは当該技術分野にお いてよ(知られている。本発明において、凍結乾燥キットはクエン酸、酢酸また は酒石酸ナトリウムのようなトランスファーリガンド、使用する放射性同位体に 応じて還元剤;イノシトールまたはラクトースのような増量剤、標識対象ペプチ ドまたはタンパク質:および1種以上のゲンチシン酸安定剤を含有してもよい。 また、本明細書に記載の配合物に他の安定剤を加えてもよい。放射性同位体は患 者に投与する直前に凍結乾燥キットに加えられる。 液状配合物は通常、放射性同位体で標識されたペプチドまたはタンパク質を含有 する。本発明において、液状配合物はまた、配合物を安定化するための1種以上 のゲンチシン酸誘導体を含有する。安定性を改善するため、イノシトールおよび アスコルビン酸のような他の安定剤もまた配合物に加えることができる。溶液が オートクレーブ処理される場合、安定性を改善するためポリソルベート80のよ うな海面活性剤および所望のイオン強度を与える塩溶液もまた加えることができ る。溶液は酸素を除去する必要がある場合もある。 本発明の放射性標識組成物は常法に従って非経口的に、好ましくは静脈内的に、 注射可能な製剤溶液または懸濁液の形態で投与することができる。 本発明の治療法を行なう際の投与量はもちろん治療対象の症状、例えば腫瘍の量 、使用する特定のキレート、放射性同位体の半減期および所望の治療に応じて変 化する。一般に、投与量は各臓器に対する放射能分布および観測標的吸収量に基 づいて計算される。 以下の実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明する。これらの実施例は単なる 例示であり、本発明の態様を限定するものではない。
【実施例] 【実施例I】クエン酸塩の添加によるIll Inで標識されたDTPA−オク トレオチドの製造 IOμgのDTPA−オクトレオチド(N−[3,6,9,9−テトラキス(カ ルボキシメチル)−3,6,9−トリアザノナノイル)−D−フェニルアラニル −し−へキシスチル−L−フェニルアラニル−D−トリプトフィル−L−リシル −L−トレオニルーし一ヘミシスチルーし一トレオニノール環状(2−7)ジス ルフィド(分子量−1394,60g1モル)、5.6■のクエン酸三ナトリウ ムニ水和物および0.4■のクエン酸−水和物を含有する凍結乾燥キットに4. 70mC1のIII Inを含有する1、o1n!の0.02M HClを加え た。溶液のpHは4.5であった。溶液を室温で保持し、逆相HPLCおよびベ ックマン170ラジオメーターを用いて”’In DTPA−オクトレオチドの 量を観察した。 HPLC法はハミルトンPRP−1カラム(25cmX4.1mm、10ミクロ ン)および勾配系を使用し、勾配は100%A (A=lO: 90/エタノー ル 水、10mMリン酸テトラブチルアンモニウム、pH3)から43:57/ A:B(B=50:50/1タノール:水、10mMリン酸テトラブチルアンモ ニウム、pH3)まで10分間にわたって直線的に変化させ、15分間43:5 7/A、Bに保持し、次いで10分間にわたって100%Bまで直線的に変化さ せた。流速は1.5d/分であった。”’TnDTPA−オクトレオチトの保持 時間は30分であった。 III Inで標識されたペプチドの純度は再生直後で87%であり、再生10 時間後で50%であった。
【実施例2】クエン酸塩およびイノシトールの添加によるIII l nで標識 されたDTPA−オクトレオチドの製造IOμgのDTPA−オクトレオチド( N−[3,6,9,9−テトラキス(カルボキシメチル)−3,6,9−トリア ザノナノイル)−D−フェニルアラニル−し−ヘミシスチル−し−フェニルアラ ニル−D−トリプトフィル−L−リシル−L−)レオニル−L−ヘミシスチル− し−トレオニノール環状(2→7)ジスルフィド(分子量=1394.60g1 モル)、5.6■のクエン酸三ナトリウムニ水和物、0.4■のクエン酸−水和 物および1.0■のイノシトールを含有する凍結乾燥キットに6.04mC1の 11110を含有する1、0rnlの0.02M HCIを加えた。 溶液のpHは4.5であった。溶液を室温で保持し、逆相HPLCおよびベック マン170ラジオメーターを用いて”’I n DTPA−オクトレオチドの量 を観察した。HPLC法はハミルトンPRP−1カラム(25aoX4.1mm 、10ミクロン)および勾配系を使用し、勾配は+00%A(A=lO:90/ エタノール、水、10mMリン酸テトラブチルアンモニウム、pH3)から10 0%B(B=50:50/エタノール、水、10mMリン酸テトラブチルアンモ ニウム、pH3)まで60分間にわたって直線的に変化させた。流速は1.5m //分であった。Ill InDTPA−オクトレオチドの保持時間は44〜4 5分であった。 III Inで標識されたペプチドの純度は再生直後で94%であり、再生24 時間後で73.5%であった。
【実施例3】クエン酸塩、イノシトールおよびアスコルビン酸の添加によるIl l Inで標識されたDTPA−オクトレオチドの製造10μgのDTPA−オ クトレオチド(N−C3,6,9,9−テトラキス(カルボキシメチル)−3, 6,9−トリアザノナノイル]−D−フェニルアラニル−し−ヘミシスチル−し −フェニルアラニル−D−トリブトフィルーL−リシル−L−1−レオニル−し −ヘミシスチル−し−トレオニノール環状(2→7)ジスルフィド(分子量=1 394.60g1モル)、5.6■のクエン酸三ナトリウムニ水和物および0. 4■のクエン酸−水和物を含有する凍結乾燥キットに1.0■のイノシトール、 8.8■のアスコルビン酸、9.9■のアスコルビン酸ナトリウムおよび5.0 5mC1のIIJnを含有する1、0艷の0.02MHClを加えた。 溶液のpHは4.0であった。溶液を室温で保持し、逆相HPLCおよびベック マン170ラジオメーターを用いて”’In DTPA−オクトレオチドの量を 観察した。HPLC法はハミルトンPRP−1カラム(25cmx4.1品、1 0ミクロン)および勾配系を使用し、勾配はto。 %A(A=lO:90/エタノール:水、10mMリン酸テトラブチルアンモニ ウム、pH3)から100%B (B=50 : 50/エタノール:水、10 mMリン酸テトラブチルアンモニウム、pH3)まで35分間にわたって直線的 に変化させた。流速は1.5 rnl/分であった。III ■nDTPA−オ クトレオチドの保持時間は30分であった。 目l Inで標識されたペプチドの純度は再生直後で94%であり、再生22時 間後で86%であった。
【実施例4】クエン酸塩、イノシトールおよびゲンチシン酸の添加によるIll  Inで標識されたDTPA−オクトレオチドの製造10μgのDTPA−オク トレオチド(N−C3,6,9,9−テトラキス(カルボキシメチル)−3,6 ,9−トリアザノナノイル]−D−フェニルアラニル−し−ヘミシスチル−し− フェニルアラニル−D−トリプトフィル−L−リシル−L−トレオニルーし一ヘ ミシスチルーし一トレオニノール環状(2−7)ジスルフィド(分子量=139 4.60g1モル)、5.6■のクエン酸三ナトリウムニ水和物および0.4■ のクエン酸−水和物を含有する凍結乾燥キットに1.0■のイノシトール、1. 5mgゲンチシン酸および5.40mC1の1llinを含有する1、ornl の0.02M HCIを加えた。溶液のpHは4.0であった。溶液を室温で保 持し、逆相HPLCおよびベックマン170ラジオメーターを用いて”’In  DTPA−オクトレオチドの量を観察した。HPLC法はハミルトンPRP−1 カラム(250X4.1mm、10ミクロン)および勾配系を使用し、勾配は! 00%A (A=10 : 90/エタノール:水、10mMリン酸テトラブチ ルアンモニウム、pH3)から100%B(B=50 : 50/エタノール、 水、10mMリン酸テトラブチルアンモニウム、pH3)まで60分間にわたっ て直線的に変化させた。流速は1.5mA’/分であった。”’I n DTP A−オクトレオチドの保持時間は44〜45分であった。 目l Inで標識されたペプチドの純度は再生直後で94%であり、再生48時 間後で94%であった。
【実施例5】ゲンチシン酸の添加によるIll i nで標識されたDTPA− オクトレオチトの製造 ■Oμlの水中におけるIOμgのDTPA−オクトレオチド(N−(3,6, 9,9−テトラキス(カルボキシメチル)−3,6,9−トリアザノナノイル) −D−フェニルアラニル−し−ヘミシスチル−し−フェニルアラニル−D−トリ プトフィル−L−リシル−L−トレオニルーし一ヘミシスチルーし一トレオニノ ール環状(2→7)ジスルフィド(分子量=1394.60g1モル)を含有す るバイアルに2.3■のゲンチシン酸および41,4■のゲンチシン酸ナトリウ ムニ水和物からなるl−の脱気ストック溶液、並びに4.66mC1の1lli nを含有する25μlの0.02MHClを加えた。溶液のpHは4.2であっ た。溶液を室温で保持し、逆相HPLCおよびベックマン170ラジオメーター を用いて”’I n DTPA−オクトレオチドの量を観察した。HPLC法は ハミルトンPRP−1カラム(15cmX4.1m+nSl 0ミクロン)を使 用し、そして移動相A (A=20 : 10 : 70/アセトニトリル エ タノール:水、10mMリン酸テトラブチルアンモニウム、pH3)を用いて9 分間溶離し、次いで移動相B(B=50:10:40/アセトニトリル:エタノ ール・水、l0mMリン酸テトラブチルアンモニウム、pH3)を用いて9〜1 5分間溶離した。流速は1.2 m//分であった。 ”’In DTPA−オクトレオチドの保持時間は9〜lO分であった。 Ill i nで標識されたペプチドの純度は再生直後で97%であり、再生7 2時間後で97%であった。
【実施例6】酢酸塩およびニコチン酸の添加によるIll Inで標識されたD TPA−オクトレオチトの製造 10μgのDTPA−オクトレオチド(N−[3,6,9,9−テトラキス(カ ルボキシメチル)−3,6,9−トリアザノナノイル)−D−フェニルアラニル −L−ヘミシスチル−し−フェニルアラニル−D−トリブトフィルーL−リシル −L−1−レオニル−し−ヘミシスチル−し−トレオニノール環状(2−7)ジ スルフィド(分子量=1394.60g1モル)および酢酸塩緩衝剤(pH4) を含有する凍結乾燥キットに12.3■のニコチン酸および2.45mC1の目 1■nを含有する1、〇−の0.02MHClを加えた。溶液のpHは3.8で あった。溶液を室温で保持し、逆相HPLCおよびベックマン170ラジオメー ターを用いて”’I n DTPA−オクトレオチドの量を観察した。HPLC 法はハミルトンPRP−1カラム(25cmX4. III+m、l 0ミクロ ン)および勾配系を使用し、勾配は!00%A(A=lO:90/エタノール・ 水、10mMリン酸テトラブチルアンモニウム、pH3)から100%B(B= 50 : 50/エタノール・水、10mMリン酸テトラブチルアンモニウム、 pH3)まで60分間にわたって直線的に変化させた。流速は1.5 i/分で あった。 ”’I n DTPA−オクトレオチドの保持時間は44〜45分で あった。 III Inで標識されたペプチドの純度は再生直後で90%であり、再生24 時間後で80%であった。
【実施例7】クエン酸塩、イノシトールおよびレゾルシノールの添加によるIl l Inで標識されたDTPA−オクトレオチドの製造10μgのDTPA−オ クトレオチド(N−(3,6,9,9−テトラキス(カルボキシメチル)−3, 6,9−1−リアザノナノイル)−D−フェニルアラニル−し−ヘキシスチル− し−フェニルアラニル−D−トリブトフィルーL−リシル−L−トレオニルーし −へミシスチルーL−トレオニノール環状(2−7)ジスルフィド(分子量=1 394.60g/(−ル) 、5.6■のクエン酸三ナトリウムニ水和物および 0.4■のクエン酸−水和物を含有する凍結乾燥キットに1.0■のイノシトー ル、11mgのレゾルシノールおよび5.17mC1のIll Inを含有する 1、0−の0.02M HCIを加えた。溶液のpHは4.5であった。溶液を 室温で保持し、逆相HPLCおよびベックマン170ラジオメーターを用いて” ’In DTPA−オクトレオチトの量を観察した。HPLC法はハミルトンP PP−1カラム(25anX4.l++o、10ミクロン)および勾配系を使用 し、勾配は100%A(A=lQ:90/エタノール:水、10mMリン酸テト ラブチルアンモニウム、pH3)から43・57/A:B (B=50:50/ エタノール:水、10mMリン酸テトラブチルアンモニウム、pH3)まで10 分間にわたって直線的に変化させ、15分間43:57/A:Bに保持し、次い で10分間にわたって100%Bまで直線的に変化させた。流速は1.5J/分 であった。 ”’In DTPA−オクトレオチドの保持時間は30分であった。 1目Inで標識されたペプチドの純度は再生直後で81%(さらに、6%の11 11nトランスフア一リガンド錯体)であり、再生120時間後で87%であっ た。 実施例1〜7の結果を表1に示す。これらの結果は単独の、または他の安定剤と 組合せたゲンチシン酸が放射性標識ペプチドの放射線分解を防止するのに非常に 有効であることを示している。 ■ クエン酸塩 87% 50% 15時間5 ゲンチシン酸 97% 97%  72時間* 81%の”’I n DTPA−オクトレオチドおよび6%のト ランスファーリガンド錯体 【実施例81 12Jで標識されたLH−RHの製造この製造は揮発性の沃素を 吸着する木炭フィルターを備えた通風のよいヒユームフードを用いて行なわれる 。 1.5−のポリエチレン管に、70μlの緩衝剤A (A=150mMのリン酸 ナトリウム、pH7,4) 、0.1M酢酸中におけル10μf(7)0.1m MLH−RH溶液(デス−g l y l 01CD−a I a’ ) −L H−RH二チルアミド)および5μlの0.01M NaOH中における5mC 1の123■を加える。lOμlのクロラミンT溶液(0,5■のクロラミンT /1mlの緩衝剤A)をペプチド溶液に加えることにより反応を開始し、そして クロラミンTを加えるために使用されるピペットで反応混合物を注意深く吸引し て排出することにより混合する。1分後、looμlのメタ重亜硫酸ナトリウム 溶液(1■のメタ重亜硫酸ナトリウム/1m/の緩衝剤A)を加えて反応を終了 させ、そして反応混合物を上記のようにピペットで混合する。反応混合物をフー ドの中で数分間保持して揮発性の沃素を反応バイアルからフードの中に排出する 。 溶液をPD−10カラム(G−25MセファデックスPD−10カラム; Ph armacia LKB Biotechnology社製)に付し、PBS  (pH7,4)で溶離し、そして0.51nlのフラクションを集める。123 Iで標識されたLH−RHはフラクション6および7に存在し、その後これらを 合一する。この溶液の半分は2■のゲンチシン酸を含有する別のバイアルに移す 。 ””I LH−RH溶液を室温で保持し、そして逆相HPLCおよびベックマン 170ラジオメーターを使用して沃素化ペプチドの量および遊離の沃素の量を観 察する。HPLC法はハミルトンPRP−3カラム(15anX4.1mm、1 0ミクロン)および勾配系を使用し、勾配を100%A (A=15 : 85 /アセトニトリル:水、6mM HCI)から100%B (B=50 : 5 0/アセトニドニル:水、6mM HCI)まで30分間にわたって変化させて 溶離する。この系の空隙率(voidvolume)において遊離の沃化物が溶 離し、他方””I LH−RHは保持され、より長い保持時間を有する。ゲンチ シン酸安定剤の存在しない、放射性標識ペプチドを含む溶液はHPLC分析測定 により溶液中の遊離沃化物の量が増加するため、明らかに自己放射線分解により 分解していることがわかる。 【実施例g)+*sReで標識されたNs S NRLu 10の製造NR−L u−1o単クローン性抗体りNeoRx社製)はNeoRx社で開発され、米国 特許第4.965.392号および欧州特許公報Nn0284071に記載の予 め生成したキレート体を使用して”’Reで標識される。 l″’Re’Re錯体るために使用されるリガンドは[N−(S−二トキシエチ ルメルカプト)アセチルアミノ)アジポイルグリシルコグリシンのテトラフルオ ロフェニルエステルである。生成した”’Re錯体は”’Reがリガンドの3個 の窒素と1個の硫黄原子と配位結合しているため、 l・ReN5S錯体と称せ られる。”’Re錯体はl■の塩化第1スズ、10■のゲンチシン酸および25 0■のクエン酸からなる0、5−の脱酸素ストック溶液と共にパージしたIO− のバイアルに含まれる0、5−の”@Reベルレネート(400mCi、4mC 1/μgRe)を還元することにより生成される。溶液は室温で15分間保持す る。 この溶液に1■のリガンド/l−のイソプロパツールのストック溶液0.7を加 える。溶液を80℃で15分間加熱する。 ”’Re−N5 S錯体を含有するバイアルに、1.0−のPBS中における2 5■のタンパク質の溶液を加える。溶液のpHを0.2M炭酸ナトリウム緩衝剤 でpH9〜9.5に調整する。溶液を室温で15分間インキュベートする。典型 的な結合率は50%であり、この反応は200mC1の”’Re/25mgのN R−Lu−10の比放射能で”’Re NsS −NR−Lu −10を生成す る。 ”’Re N! S NRLu 10はPD−10カラム(G−25Mセファデ ックスPD−10カラム; Pharmacia LKB Biotechno logy社製)を使用し、PBS (pH7,4)で溶離し、そして0.5艷の フラクションを集めることにより精製する。”’Re−N25−NR−Lu−1 0はフラクション6および7に溶出し、その後これらを合一する。この溶液の半 分を10■のゲンチシン酸を含有するバイアルに移す。 標識タンパク質を室温で保持し、そしてゲル透過カラム(ゾルパックスGF−2 50+9.4mmX25.Ocm+DuPont社製)を用いたHPLCを使用 し、1rnl/分の流速で0.1Mリン酸塩、0.1%硫酸ドデシルナトリウム (pH6,7)の移動相で溶離することにより…Re −N。 S −NR−Lu −10の純度を観察する。標識された単クローン性抗体の自 己放射線分解による分解の存在は…Re Nz S NRLu−10単クロ一ン 性抗体のピークに対応しないHPLCピークの出現により検出される。ゲンチシ ン酸を含まない溶液中では放射線分解が生じる。 本発明の精神または本質的な特徴がら逸脱することなく、本発明を他の特定の形 態で具体化できる。上記の態様はすべて単なる実例であり、本発明を制限するも のではない。したがって、本発明の範囲は上記の記載よりもむしろ請求の範囲に 記載の発明によって示される。請求の範囲に記載の発明の定義および等個物の範 囲内の変形はすべて本発明の範思内に包含される。 国際調査報告 。、T/lle 6つ1、。つ□ρCT/US 9210642 9 フロントベージの続き (72)発明者 ゴーデマンズ、ヴイルヘルムス・チオトーラス オランダ国、ケージエイ バーゲン 186231 オーダ・バーガーヴエグ (72)発明者 デ・ジョン、マーティナス・チオトーラス・マリア オランダ国、ピーエイチ ホーグカースペル 1616 17 ヴアンガーショ フ(72)発明者 ミラー、キャスリーン・エムアメリカ合衆国、63141  ミズーリ州、セント・ルイス、モンマルトル・ドライブ(72)発明者 プロダ ック、ジェイムス・ダブり二−アメリカ合衆国、63034 ミズーリ州、フロ リッサント、ケンタラキー・ダービー・ドライブ 3827

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.放射性核種で標識することのできるペプチド;およびゲンチジン酸、ゲンチ シルアルコール、これらの水溶性の塩、エステル、誘導体、およびこれらの混合 物からなる群より選択される第1の安定剤を含有する安定な放射性標識ペプチド を製造するための組成物。
  2. 2.ペプチドは二官能性キレートの使用により放射性核種で標識できる請求の範 囲第1項記載の組成物。
  3. 3.ペプチドはペプチドの直接標識により放射性核種で標識できる請求の範囲第 1項記載の組成物。
  4. 4.ペプチドは放射性核種のペプチドとの共有結合により放射性核種で標識でき る請求の範囲第1項記載の組成物。
  5. 5.さらに第2の安定剤を含有する請求の範囲第1項記載の組成物。
  6. 6.第2の安定剤はイノシトールを含む請求の範囲第5項記載の組成物。
  7. 7.第2の安定剤はアスコルビン酸を含む請求の範囲第5項記載の組成物。
  8. 8.さらに緩衝剤を含有する請求の範囲第1項記載の組成物。
  9. 9.組成物は凍結乾燥キットの形態である請求の範囲第1項記載の組成物。
  10. 10.ペプチドは放射性核種で標識される請求の範囲第1項記載の組成物。
  11. 11.組成物は液状配合物である請求の範囲第10項記載の組成物。
  12. 12.放射性核種で標識することのできるタンパク質;およびゲンチジン酸、ゲ ンチシルアルコール、これらの水溶性の塩、エステル、誘導体、およびこれらの 混合物からなる群より選択される第1の安定剤を含有する安定な放射性標識タン パク質を製造するための組成物。
  13. 13.タンパク質は二官能性キレートの使用により放射性核種で標識できる請求 の範囲第12項記載の組成物。
  14. 14.タンパク質はペプチドの直接標識により放射性核種で標識できる請求の範 囲第12項記載の組成物。
  15. 15.タンパク質は放射性核種のペプチドとの共有結合により放射性核種で標識 できる請求の範囲第12項記載の組成物。
  16. 16.さらに第2の安定剤を含有する請求の範囲第12項記載の組成物。
  17. 17.第2の安定剤はイノシトールを含む請求の範囲第16項記載の組成物。
  18. 18.第2の安定剤はアスコルビン酸を含む請求の範囲第16項記載の組成物。
  19. 19.さらに緩衝剤を含有する請求の範囲第12項記載の組成物。
  20. 20.組成物は凍結乾燥キットの形態である請求の範囲第12項記載の組成物。
  21. 21.タンパク質は放射性核種で標識される請求の範囲第12項記載の組成物。
  22. 22.組成物は液状配合物である請求の範囲第21項記載の組成物。
  23. 23.所定量のDTPA−オクトレオチド;およびゲンチジン酸、ゲンチシルア ルコール、これらの水溶性の塩、エステル、誘導体、およびこれらの混合物から なる群より選択される安定剤を含有する安定な放射性標識オクトレオチド製剤を 製造するための組成物。
  24. 24.さらに第2の安定剤を含有する請求の範囲第23項記載の組成物。
  25. 25.第2の安定剤はイノシトールを含む請求の範囲第24項記載の組成物。
  26. 26.第2の安定剤はアスコルビン酸を含む請求の範囲第24項記載の組成物。
  27. 27.さらに緩衝剤を含有する請求の範囲第24項記載の組成物。
  28. 28.組成物は凍結乾燥キットの形態である請求の範囲第27項記載の組成物。
  29. 29.DTPA−オクトレオチドは111Inで標識される請求の範囲第27項 記載の組成物。
  30. 30.組成物は液状配合物である請求の範囲第29項記載の組成物。
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