JPH0651018U - 車輛駐車時の周辺障害物監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 駐車、車庫入れ、或は狭い通路走行などの際
に最至近距離にある障害物との距離情報をデジタル表示
させて、車輛等が確実に障害物に衝突するのを避ける運
転を可能とする、車輛駐車時の周辺障害物監視装置を提
供すること。 【構成】 車輛の周囲に設けられた障害物を検知するた
めの複数の赤外線放射ランプと、この赤外線放射ランプ
からの赤外線の放射を受けた障害物からの反射を受けて
障害物を検知する障害物検知手段と、この障害物検知手
段からの検知信号により障害物との距離を計測する演算
手段と、この演算手段の計算結果を前記各赤外線放射ラ
ンプごとにデジタル表示する表示手段とを含む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は車輛のとくに駐車時における周辺障害物監視装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

車輛の周辺監視装置としては、超音波を利用したもの、マイクロ波、磁気を用 いたもの、或は赤外線、レーザーなどを用いたもの等々種々のものが公知である 。

【０００３】 これらの従来技術は、いずれも車輛の走行中における衝突防止装置に関するも ので、比較的長距離の領域を監視し、車輛等の障害物の接近を表示又は警報によ り運転者に知らせるものであり、したがって、車輛等の車庫入れや駐車場での出 し入れや巾寄せ等の際、或は狭い通路での走行時に必要な、車輛等の周囲の至近 距離にある障害物に対する具体的な細かい情報を運転者に与えるということがで きなかった。

【０００４】

【課題が解決しようとする課題】

我が国のとくに都会においては、車庫や駐車場が狭いので、車輛の周囲の死角 になっている位置にある障害物にぶつけずに駐車させることは容易なことではな く、かかる際の車輛から至近距離にある障害物に対する、具体的な距離情報を提 供できるものが必要とされている。また、車輛等（フォークリフト、クレーン車 等を含む）で狭い通路を走行する際にも接触事故を起さないようにするために、 車輛等の周辺にある障害物との間の自体的な距離情報が得られると便利である。

【０００５】 この考案の目的は、駐車、車庫入れ、或は狭い通路走行などの際に最至近距離 にある障害物との距離情報をデジタル表示させて、車輛等が確実に障害物に衝突 するのを避ける運転を可能とする、車輛駐車時の周辺障害物監視装置を提供せん とするにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述した目的を達成するためにこの考案は、周辺障害物監視装置を、車輛の周 囲に設けられた障害物を検知するための複数の赤外線放射ランプと、この赤外線 放射ランプの赤外線の放射を受けた障害物からの反射を受けて障害物を検知する 障害物検知手段と、この障害物検知手段からの検知信号により障害物との距離を 計測する演算手段と、この演算手段の計算結果を前記各赤外線放射ランプごとに デジタル表示する表示手段とで構成したものである。

【０００７】

【作用】

車輛の周囲に備え付けられた赤外線放射ランプより放射された赤外線は、障害 物に当って反射し障害物検知手段によって検知され、この検知信号に基づいて障 害物との間の距離が演算手段によって計測される。その結果をデジタル表示器で 表示し、運転者は車輛と至近距離にある障害物との間の距離を知ることができる ものである。

【０００８】

【実施例】

以下図面に基づいてこの考案の実施例を説明する。図１乃至図２はこの考案の 一実施例を示し、１、２、３は車輛Ａの前部バンパーＢに取り付けられた例えば 拡散型の３個の赤外線放射ランプで、前部バンパーＢの両端部と中央に配置され る。４、５、６は障害物検知手段であり、赤外線放射ランプ１、２、３より放射 され障害物に当って反射されて来た赤外線を検知する機能を果す。７、８、９は 障害物検知手段４、５、６からの検知信号により障害物との間の距離を計測する 演算手段である。

【０００９】 １０、１１、１２は後部バンパーＣに配置された同じく拡散型の３個の赤外線 放射ランプで、例えば後部バンパーＣの両端部を中央に配置される。１３、１４ 、１５は障害物検知手段であり、赤外線放射ランプ１０、１１、１２より放射さ れ、障害物に当って反射されて来た赤外線を検知する機能を果す。１６、１７、 １８は障害物検知手段１３、１４、１５からの検知信号により障害物との間の距 離を計測する演算手段である。１９は各演算手段７、８、９・１６、１７、１８ からの出力に基づいて障害物からの距離をデジタル表示する表示部であり、車輛 の運転席より見易い個所に設置される。

【００１０】 この表示部１９は、例えば図３に示したように、至近距離にある障害物からの 距離を具体的な数字で液晶表示するデジタル表示手段２０、２１、２２・２３、 ２４、２５を備えており、車輛Ａの前後のバンパーＢ、Ｃに設置した各検知手段 ４、５、６・１３、１４、１５に対応して設けられている。表示部１９はさらに 検知ランプ２６、２７、２８・２９、３０、３１を備えており、どの検知手段が 障害物を検知したかを点灯表示するものである。例えば上段の３個は前部バンパ ーＢに設置した各検知手段４、５、６に対応したものであり、下段の３個は後部 バンパーＣに設置した検知手段１３、１４、１５に対応している。

【００１１】 尚、上述した検知手段は、車輛の両側の適宜個所に設置することは任意である と共に、距離のデジタル表示と共に鳴音手段を併設することも任意である。また 、センサー手段として超音波を用いることもできよう。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は以上のように構成したので、車輛等の駐車時、或は車庫入れ、さら には狭い通路を走行する際に、車輛等に対し死角になっている近距離の障害物を 検知してこれを具体的にデジタル表示することができるので、運転者はこの距離 表示を見つつ駐車、或は車庫入れ、さらには走行を行うことができ、車輛等を傷 付けることを未然に防止でき、かつ人身事故を防止し安全性を高めることができ るという効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案を実施した車輛の平面図である。

【図２】この考案に係る監視装置のブロック図である。

【図３】表示手段の説明図である。

【符号の説明】 Ａ 車輛 Ｂ 前部バンパー Ｃ 後部バンパー １、２、３ 赤外線放射ランプ ４、５、６ 障害物検知手段 ７、８、９ 演算手段 １０、１１、１２ 赤外線放射ランプ １３、１４、１５ 障害物検知手段 １６、１７、１８ 演算手段 １９ 表示部 ２０、２１、２２ デジタル表示手段 ２３、２４、２５ デジタル表示手段 ２６、２７、２８ 検知ランプ ２９、３０、３１ 検知ランプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車輛の周囲に設けられた障害物を検知す
   るための複数の赤外線放射ランプと、この赤外線放射ラ
   ンプの赤外線の放射を受けた障害物からの反射を受けて
   障害物を検知する障害物検知手段と、この障害物検知手
   段からの検知信号により障害物との距離を計測する演算
   手段と、この演算手段の計算結果を前記各赤外線放射ラ
   ンプごとにデジタル表示する表示手段とを含むことを特
   徴とする、車輛駐車時の周辺障害物監視装置。