JPH0650950A - 試料濃縮−トラップ装置 - Google Patents
試料濃縮−トラップ装置Info
- Publication number
- JPH0650950A JPH0650950A JP4220953A JP22095392A JPH0650950A JP H0650950 A JPH0650950 A JP H0650950A JP 4220953 A JP4220953 A JP 4220953A JP 22095392 A JP22095392 A JP 22095392A JP H0650950 A JPH0650950 A JP H0650950A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- water
- volatile component
- trap
- introducing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水中および含水試料中の揮発性成分の補集に
際し、補集効率を１００％可能とし、かつ分析の妨げと
なる水分を完全に除去する。 【構成】 試料導入部１に試料を加圧するコンプレッサ
ー４と揮発性成分を加熱気化するジェットノズル６とを
設けることにより、揮発性有機物のみをトラップ管３に
導入し、吸着する。トラップ管３の手前に水分のみを透
過させる中空膜８と真空ポンプ９よりなる水分除去部２
を配備することにより、気化された成分中の水分を除去
する。
際し、補集効率を１００％可能とし、かつ分析の妨げと
なる水分を完全に除去する。 【構成】 試料導入部１に試料を加圧するコンプレッサ
ー４と揮発性成分を加熱気化するジェットノズル６とを
設けることにより、揮発性有機物のみをトラップ管３に
導入し、吸着する。トラップ管３の手前に水分のみを透
過させる中空膜８と真空ポンプ９よりなる水分除去部２
を配備することにより、気化された成分中の水分を除去
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は試料から揮発性成分を抽
出し、ガスクロマトグラフに導入する試料濃縮−トラッ
プ装置に関する。
出し、ガスクロマトグラフに導入する試料濃縮−トラッ
プ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】試料から揮発性成分を抽出し、ガスクロ
マトグラフに導入する装置には、パージアンドトラップ
法がある。これは、ダイナミックヘッドスペースサンプ
リングと吸着トラップへの補集、加熱脱着とを組み合わ
せた試料導入法である。工程としては、試料から揮発性
成分を連続的にパージし、吸着剤に補集した後、その補
集された成分を急速に加熱脱着してガスクロマトグラフ
に導入する。しかし、液体および固体試料において含水
量の多いものや、水中の微量揮発性成分を分析する場
合、サンプルの母体となる水分が分析を妨げてしまうこ
とがある。そこで近年、揮発性成分を補集および加熱脱
着させるトラップ管の前に、塩化カルシウム等を充填し
た水分除去用トラップ管を設けたパージアンドトラップ
装置が用いられるようになった。また、氷−水を用いて
０℃に保持した水分除去用トラップ管を設け、一度水分
除去を行った後、目的の成分を後段のトラップ管で補集
し、加熱脱着する前にそのトラップ管をパージして再度
水分の除去を行う方法も開発されている。他の方法とし
て、コンデンサを用いて冷却したトラップ管を設ける方
法もある。
マトグラフに導入する装置には、パージアンドトラップ
法がある。これは、ダイナミックヘッドスペースサンプ
リングと吸着トラップへの補集、加熱脱着とを組み合わ
せた試料導入法である。工程としては、試料から揮発性
成分を連続的にパージし、吸着剤に補集した後、その補
集された成分を急速に加熱脱着してガスクロマトグラフ
に導入する。しかし、液体および固体試料において含水
量の多いものや、水中の微量揮発性成分を分析する場
合、サンプルの母体となる水分が分析を妨げてしまうこ
とがある。そこで近年、揮発性成分を補集および加熱脱
着させるトラップ管の前に、塩化カルシウム等を充填し
た水分除去用トラップ管を設けたパージアンドトラップ
装置が用いられるようになった。また、氷−水を用いて
０℃に保持した水分除去用トラップ管を設け、一度水分
除去を行った後、目的の成分を後段のトラップ管で補集
し、加熱脱着する前にそのトラップ管をパージして再度
水分の除去を行う方法も開発されている。他の方法とし
て、コンデンサを用いて冷却したトラップ管を設ける方
法もある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パージアンドトラップ装置では、試料をパージして揮発
性成分を抽出するパージ操作における揮発性成分の抽出
率が不十分であるという問題点があった。また、水分除
去に吸着剤を使用する装置では、水分の除去は容易であ
るが、所望の揮発性成分の吸着や、吸着剤の飽和等の問
題が生じる。揮発性成分を補集したトラップ管をパージ
する方式による装置では、パージの際、補集された成分
が揮発することがあり、定量性を大きく損なったり、分
析可能な成分が限定されてしまうという問題点があっ
た。本発明の目的は、以上述べたような従来の問題点を
解消し、水中および含水試料中の揮発性成分を１００％
抽出し、また揮発性成分の補集に際しては、分析の妨げ
となる水分を完全に除去し、かつ広範囲の成分に対し補
集を行うことのできる試料濃縮−トラップ装置を提供す
ることにある。
パージアンドトラップ装置では、試料をパージして揮発
性成分を抽出するパージ操作における揮発性成分の抽出
率が不十分であるという問題点があった。また、水分除
去に吸着剤を使用する装置では、水分の除去は容易であ
るが、所望の揮発性成分の吸着や、吸着剤の飽和等の問
題が生じる。揮発性成分を補集したトラップ管をパージ
する方式による装置では、パージの際、補集された成分
が揮発することがあり、定量性を大きく損なったり、分
析可能な成分が限定されてしまうという問題点があっ
た。本発明の目的は、以上述べたような従来の問題点を
解消し、水中および含水試料中の揮発性成分を１００％
抽出し、また揮発性成分の補集に際しては、分析の妨げ
となる水分を完全に除去し、かつ広範囲の成分に対し補
集を行うことのできる試料濃縮−トラップ装置を提供す
ることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、試料から所望
の揮発性成分を抽出する試料導入部と、該揮発性成分を
補集および加熱脱着させてガスクロマトグラフに導入す
る揮発性成分トラップ部とを備えた試料濃縮−トラップ
装置において、試料導入部が、試料を収納する容器と、
該容器内を加圧する加圧手段と、不活性ガス導入管が設
けられて揮発性成分を加熱気化させるジェットノズルと
を備えてなることを特徴とする試料濃縮−トラップ装置
である。また、本発明の試料濃度−トラップ装置には、
試料導入部と揮発性成分トラップ部との間に、揮発性成
分中の水分のみを選択的に透過させる中空膜と該中空膜
の外側に設けられた真空ポンプとを有する水分除去部を
備えていることが好ましい。
の揮発性成分を抽出する試料導入部と、該揮発性成分を
補集および加熱脱着させてガスクロマトグラフに導入す
る揮発性成分トラップ部とを備えた試料濃縮−トラップ
装置において、試料導入部が、試料を収納する容器と、
該容器内を加圧する加圧手段と、不活性ガス導入管が設
けられて揮発性成分を加熱気化させるジェットノズルと
を備えてなることを特徴とする試料濃縮−トラップ装置
である。また、本発明の試料濃度−トラップ装置には、
試料導入部と揮発性成分トラップ部との間に、揮発性成
分中の水分のみを選択的に透過させる中空膜と該中空膜
の外側に設けられた真空ポンプとを有する水分除去部を
備えていることが好ましい。
【０００５】
【作用】本発明の試料濃縮−トラップ装置では、試料か
ら所望の揮発性成分を抽出する試料導入部に、試料の加
圧手段と、試料を加熱気化しトラップ部に送り込むジェ
ットノズルとを有している。ジェットノズル部では、試
料の全量を加熱気化させ、不活性ガスによりトラップ管
に送り込み、目的とする揮発性成分の損失を防ぐことが
できる。また試料導入部と揮発性成分トラップ部との間
に水分除去部を設け、この水分除去部では水分のみを選
択的に透過させることができる中空膜と、その外部に真
空ポンプを備えることにより、揮発された成分中の水分
のみを中空膜を介して除去することができると共に、真
空ポンプによりその除去効率を向上させることができ
る。従って、所望の揮発性成分を損失することなく、ま
た、分析の妨げとなる水分を完全に除去することができ
る。
ら所望の揮発性成分を抽出する試料導入部に、試料の加
圧手段と、試料を加熱気化しトラップ部に送り込むジェ
ットノズルとを有している。ジェットノズル部では、試
料の全量を加熱気化させ、不活性ガスによりトラップ管
に送り込み、目的とする揮発性成分の損失を防ぐことが
できる。また試料導入部と揮発性成分トラップ部との間
に水分除去部を設け、この水分除去部では水分のみを選
択的に透過させることができる中空膜と、その外部に真
空ポンプを備えることにより、揮発された成分中の水分
のみを中空膜を介して除去することができると共に、真
空ポンプによりその除去効率を向上させることができ
る。従って、所望の揮発性成分を損失することなく、ま
た、分析の妨げとなる水分を完全に除去することができ
る。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。図１は本発明の一実施例を示す試料
濃縮−トラップ装置の概略構成図である。本装置は、試
料導入部１に続く水分除去部２および揮発性成分トラッ
プ管３よりなり、試料導入部１は、試料を収納する試料
瓶５と、該試料瓶５中の試料を加圧するコンプレッサー
４と、該試料瓶５の出口に設けられたジェットノズル６
を備えており、該ジェットノズル６には不活性ガスを供
給する不活性ガス導入管７が設けられている。試料導入
部１に連結する水分除去部２では、加熱気化された成分
中の水分のみを透過させて該成分中から水分を除去する
中空膜８と、水分の除去効率を向上させる真空ポンプ９
を備えている。これにより、揮発性成分中の水分が除去
された成分は、温度設定可能な揮発性成分排出管１０を
通り、揮発性成分トラップ管３に導入され、濃縮され
る。その後、加熱脱着が行われ、ガスクロマトグラフの
試料導入部（図示せず。）に導かれる。以上のようにし
て、水中揮発性有機物のような試料でも揮発性成分を損
失することなく、かつ、水分を完全に除去し、揮発性有
機物のみを精度良く濃縮・トラップすることができる。
て詳細に説明する。図１は本発明の一実施例を示す試料
濃縮−トラップ装置の概略構成図である。本装置は、試
料導入部１に続く水分除去部２および揮発性成分トラッ
プ管３よりなり、試料導入部１は、試料を収納する試料
瓶５と、該試料瓶５中の試料を加圧するコンプレッサー
４と、該試料瓶５の出口に設けられたジェットノズル６
を備えており、該ジェットノズル６には不活性ガスを供
給する不活性ガス導入管７が設けられている。試料導入
部１に連結する水分除去部２では、加熱気化された成分
中の水分のみを透過させて該成分中から水分を除去する
中空膜８と、水分の除去効率を向上させる真空ポンプ９
を備えている。これにより、揮発性成分中の水分が除去
された成分は、温度設定可能な揮発性成分排出管１０を
通り、揮発性成分トラップ管３に導入され、濃縮され
る。その後、加熱脱着が行われ、ガスクロマトグラフの
試料導入部（図示せず。）に導かれる。以上のようにし
て、水中揮発性有機物のような試料でも揮発性成分を損
失することなく、かつ、水分を完全に除去し、揮発性有
機物のみを精度良く濃縮・トラップすることができる。
【０００７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による試料
濃縮−トラップ装置を用いれば、水中および含水揮発性
有機物中の揮発成分を損失することなく、また、気化さ
れた成分中の水分のみを効率よく除去し、揮発性有機物
のみを精度良く濃縮・トラップすることができる。
濃縮−トラップ装置を用いれば、水中および含水揮発性
有機物中の揮発成分を損失することなく、また、気化さ
れた成分中の水分のみを効率よく除去し、揮発性有機物
のみを精度良く濃縮・トラップすることができる。
【図１】本発明の一実施例の概略構成図である。
１ 試料導入部 ２ 水分除去部 ３ 揮発性成分トラップ管 ４ コンプレッサー ５ 試料瓶 ６ ジェットノズル ７ 不活性ガス導入管 ８ 中空膜 ９ 真空ポンプ １０ 揮発性成分排出管
Claims (2)
- 【請求項１】 試料から所望の揮発性成分を抽出する試
料導入部と、該揮発性成分を補集および加熱脱着させて
ガスクロマトグラフに導入する揮発性成分トラップ部と
を備えた試料濃縮−トラップ装置において、試料導入部
が、試料を収納する容器と、該容器内を加圧する加圧手
段と、不活性ガス導入管が設けられて揮発性成分を加熱
気化させるジェットノズルとを備えてなることを特徴と
する試料濃縮−トラップ装置。 - 【請求項２】 試料導入部と揮発性成分トラップ部との
間に、揮発性成分中の水分のみを選択的に透過させる中
空膜と該中空膜の外側に設けられた真空ポンプとを有す
る水分除去部を備えている請求項１記載の試料濃縮−ト
ラップ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4220953A JPH0650950A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 試料濃縮−トラップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4220953A JPH0650950A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 試料濃縮−トラップ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0650950A true JPH0650950A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16759143
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4220953A Pending JPH0650950A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 試料濃縮−トラップ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0650950A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH085618A (ja) * | 1994-06-21 | 1996-01-12 | Nec Corp | 水中ガス成分の検出方法およびその検出装置 |
| JP2007326071A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Ckd Corp | 気化装置用ジェットノズル及び気化装置 |
| US7703351B2 (en) | 2002-09-20 | 2010-04-27 | Honda Motor Co., Ltd. | Gas pedal |
| WO2022185604A1 (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-09 | 株式会社島津製作所 | ガス分析装置 |
| JP2023095762A (ja) * | 2021-12-24 | 2023-07-06 | 生態環境部南京環境科学研究所 | 汚染場所の地下水中のベンゼン類の検出・分析する方法およびその検出・分析装置 |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP4220953A patent/JPH0650950A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH085618A (ja) * | 1994-06-21 | 1996-01-12 | Nec Corp | 水中ガス成分の検出方法およびその検出装置 |
| US7703351B2 (en) | 2002-09-20 | 2010-04-27 | Honda Motor Co., Ltd. | Gas pedal |
| JP2007326071A (ja) * | 2006-06-09 | 2007-12-20 | Ckd Corp | 気化装置用ジェットノズル及び気化装置 |
| WO2022185604A1 (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-09 | 株式会社島津製作所 | ガス分析装置 |
| JP2023095762A (ja) * | 2021-12-24 | 2023-07-06 | 生態環境部南京環境科学研究所 | 汚染場所の地下水中のベンゼン類の検出・分析する方法およびその検出・分析装置 |
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