JPH06509304A - 区画形流体タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 区画形流体タンク 発明の背景 本発明は、全般的には流体を収容するタンクに関し、更に具体的に言えば、損傷 があった場合及び／又は向きが正しくない場合の流体の損失を最小限に抑えるよ うに設計された、乗物用燃料タンクのような流体タンクに関する。

現在の流体タンクは、孔が開くか又は損傷を受けたときに、典型的にはタンクの 内部にあるすべての流体が周囲の環境に漏れる。更に、タンクをタンクの側に傾 けたり、又はその他の正しくない向きにすると、通気孔又は空気逃し口のような タンクの開口から流体が流れ出すことによって、流体が失われることがある。こ のような流体の損失は、特に流体タンクに大量の燃焼性の強い燃料が収容されて いる場合に、又は流体タンクに毒性物質が収容されている場合に、実質的な健康 、安全、並びに環境の災害をもたらすことがある。

例えば、乗物用燃料タンクの任意の部分に孔が開くか又は損傷があると、その中 味全体が失われ、こうして乗物の乗客、一般大衆、緊急出動の人員の安全を脅か し、及び／又は環境を危うくすることかある。機関車の脱線とか又は車輌が一方 の側に転がったときに起こるように、燃料タンクに孔が開かなくても、一方の側 に傾いた場合には、燃料はタンクの空気逃し口から脱出することがある。

乗物又はシステムが、分布した流体タンクを必要とする場合、又は同じ種類の流 体を収容している多数の流体タンクを有している場合には、他の問題がある。例 えば、典型的な機関車用燃料タンクは、１つ又は更に多くの充填ボートを有して いると共に、エンジンに燃料を供給する吸い込み配管と、燃焼しなかった過剰の 燃料を燃料タンクに戻すエンジンからの戻り配管とを有している。一般的に、こ のような分布形又は多重タンクは、１つのタンクに漏れがあると、すべてのタン クが空になるように流体の流路によって接続されている。そのため、流体の損失 を最小限に抑えることができると共に、１つ又は更に多くの充填個所から同時に 充填することのできるような分布した流体区画を有している流体タンクに対する 要望がある。

発明の要約 本発明の目的は、流体タンクに対する種々の損傷が原因で起こる漏れの影響を最 小限に抑える流体タンクを提供することである。

本発明の他の目的は、流体タンクの向きが正しくないこ七が原因で起こる漏れの 影響を最小限に抑える流体タンクを提供することである。

本発明の更に他の目的は、多数の流体区画を実質的に同時に充填するという特徴 を有しながら、流体の損失を最小限に抑える流体タンクを提供することである。

本発明は、複数の流体通路によって充填室に接続されている複数の区画に分割さ れたタンクを提供する。充填室は、複数の区画の各々に対する溢れ流体通路と、 溢れ流体通路の下方の流体流路とを有している。流体通路及び流体流路は、区画 を充填する際には、すべての区画に対する流体の流れを通すが、タンクが正しく ない向きになったときには、すべての区画の間の流体の流れを通さない。複数の 区画の各々は、タンクをタンクの側に傾けた場合の流体の損失を減少させるため に、細長い空気流路によって形成されているような空気逃し口を含んでいてもよ い。

流体流路は、充填室からの流体の流れを複数の区画に通す複数のオリフィスを有 している。一実施例の流体流路は、充填室の縦方向の長さの実質的に全体にわた って伸びていると共に充填室の横幅全体未満にわたって伸びている隔壁を含んで いる。オリフィスは充填室の末端にある。流体流路はこの代わりに又は部分的に 、パイプ又はその他の適当な流路を形成している装置によって構成されていても よい。

本発明によれば、区画の数が多ければ多いほど、タンクの局所的な損傷があった 場合の流体の損失が一層少なくなる。

他の実施例では、タンクは、供給配管と、戻り配管とを各々の区画内に含んでい る。供給配管及び戻り配管の流体の流れは、タンクが損傷を受けたとき又は正し くない向きになったときの正しくないサイフオン作用又は漏れを防止するために 、弁によって制御することができる。

図面の簡単な説明 第１図は本発明による区画形タンクの一部を切欠いた全体的な斜視図である。

第２図は第１図のタンクを線２−２で切った断面図である。

第３図は乗物の中心線ＣＬに対して中心合わせされるように構成されている他の 実施例の区画形タンクの全体的な平面図であって、上側カバー板を外しである図 である。

第４図は第３図のタンクを線４−４で切った断面図である。

第５図は右側に向けたときの第４図のタンクを示す図であって、流体流路の末端 に連結されており、流体を制限するように伸びている直立の壁を示している図で ある。

第６図は第１図のタンクを右側に向けたときを示している図である。

第７図は流体区画の断面図であって、本発明による区画の各々に供給配管と、戻 り配管と、供給及び戻り配管にある弁とが設けられている図である。

第８図は本発明による弁を共有している他の実施例の供給配管及び戻り配管の図 である。

第９図は第１図、第２図及び第６図に示す均圧管の他の実施例を示す図である。

好ましい実施例の説明 以下の説明では、乗物用として機関車用の燃料タンクの場合を取り上げる。しか しながら、ここで説明するような区画に分けたことによる基本的な効果は、流体 の種類又は特定の用途に関係なく、任意の流体タンクに同じ利点をもたらすもの である。

第１図は本発明の一実施例を示しており、流体タンク１０が、第１の流体収容区 画１４と、向かい合った第２の流体収容区画１６とに流体接続されている充填室 １２を有している。流体区画１４及び１６は向かい合って示しであるが、ここで 説明する概念及び機能に合致する任意の適当な関係を利用することができること を承知されたい。

充填室１２は、第１の流体通路２０と、第２の流体通路２２と、流体流路２４と に流体接続されている充填ボート１８を含んでいる。充填室１２は、流体区画１ ４及び１６の内部に配置されている複数の相互接続された壁によって形成されて いてもよい。例えば充填室は、二対の相互接続された向かい合っている側壁と、 この二対の相互接続された側壁の周縁に接続されている一対の向かい合っている 端壁とを有している箱形に形成することができる。

第１の流体通路２０は、第１の流体区画１４内に配置されている充填室１２の端 壁２１の充填孔によって形成されていてもよい。同様に、第２の流体通路２２は 、第２の流体区画１６内に配置されている充填室１２の縦方向に向かい合った端 壁２３の充填孔によって形成されていてもよい。

パイプ等を含めて、任意の適当な流体通路を用いることができる。充填孔又は開 口が用いられているが、タンクの充填速麿を高めるために、充填孔の寸法を変え るか、又は補助通路２６及び２８で示すように、追加の向かい合っている充填孔 を加えることができる。

流体流路２４は、充填ボート１８を介して充填する際の流体の流れを示す一連の 矢印３０で示すように、第１及び第２の流体通路２０及び２２と流体が連通して いる。流体流路２４は、流体流路２４の一方の末端の近くに第１のオリフィス３ ２を含んでいると共に、流体流路２４の他方の末端の近くに第２のオリフィス３ ４を含んでいる。第１のオリフィス３２は、第１の流体通路２０よりも下方にあ ると共に、第１の流体通路２０から横方向にある距離だけ離れているが、第２の オリフィス３４は、第２の流体通路２２よりも下方にあると共に、第２の流体通 路２２から横方向に離れている。

流体流路２４は、充填室１２の縦方向の長さと等しい縦方向の長さと、充填室１ ２の横幅よりも小さい横幅とを有している仕切りパネル３６によって形成するこ とができる。

仕切りパネル３６は、充填室１２の床壁３８の上方に緯度方向に固定されていて もよく、これにより、床壁３８、仕切りパネル３６、並びに向かい合っている端 壁２１及び２３の間に流体導通通路を形成することができる。

当業者であれば、充填室を任意の適当な形状に形成することかできること、並び に流体通路及び流体流路は、特定の用途に応じて、任意の適当な断面形状及び／ 又は断面積に形成することができることが理解されよう。同様に、流体流路は、 任意の適当な方法で形成することができると共に、任意の適当な寸法又は形状で あってもよい。例えば、仕切りパネル３６は、流路の横幅全体にわたって伸びる ように形成されていてもよい。その後、パネルの末端に孔を穿孔して、流体流路 のオリフィスを形成することができる。

又、区画の間にある流体流路２４の接続部は、多数の区画が側壁を共有している 場合には不必要であることが認識されよう。例えば、区画１４及び区画１６が壁 Ｗを共有している場合である。更に、他の実施例では、充填室１２と、区画１４ 及び１６の側壁の面を越えて横方向に伸びている対応する流体流路２４とが含ま れていてもよい。

第１図及び第２図について説明すると、タンク１０は又、各々の区画１４及び１ ６に対する均圧ベント５０を含んでいる。ベント５０は、一端に開口５４を有し ている内部流路部５２と、他端の開口５８で終端している倒立Ｕ字形の連続的な 流路部５６のようなエルボとを有している。内部に配置されている流路部５２は 、区画１４及び１６の内部上側の縦方向末端部６０の近くで横方向に配置されて いてもよく、エルボ部は、開口５８を介して外部の空気と接続されるように、区 画１４及び１６から突出している。

内部流路部５２は、区画の上側カバー板６４の下方に横方向に配設されているベ ント管６２によって形成されていてもよい。ベント管６２の長さは、区画の横幅 未満の距離にわたって伸びていてもよいと共に、区画の側壁６５から区画の向か い合っている側壁６６に向かって伸びていてもよい。均圧ベント５０は、区画の 壁から伸びている１つの四角の管によって形成されていてもよいが、任意の適当 な流路を形成している装置を用いることもできることが理解されよう。

第３図は機関車用燃料タンクのようなタンク７０を示しており、区画の上側カバ ー板が取り外されている。タンク７０は、充填室７２と、機関車の縦方向中心軸 線のような中心軸線Ｃ−二対して分布した第１の組７４の２つの左側区画７６及 び７８、並びに第２の組７５の２つの右側区画８０及び８２とを含んでいる。

充填室７２は、第１図の充填室７４と設計が実質的に同様であるが、組７４及び ７５の区画を機関車内の適当な区域に配置することができるようにするために、 パイプで作成されている接続部８４を用いている。同様に、充填室７２は、第１ 図について説明した通路２０．２２．２６及び２８と同様な通路８８を用いてい る。端壁２１及び２３の部分にアングルを付けて、左側及び右側の組の区画７４ 及び７５の間で接続用パイプ８４（第３図に示す）を正しく接続することができ るようにしている。第１図について述べた充填ポート１８と同様に、充填室７２ には二重の充填ポート９０及び９２も配設されている。しかしながら、二重の充 填ポート９０及び９２は、機関車の左側でも右側でもどちらからもタンク７０の 充填ができるようにされている。各々の区画７６．７８．８０及び８２は、公知 のように、「スラッシュ」　（ばたつき）を防止すると共に構造的な支持作用を 強めるために、複数の直立じゃま板９４を含んでいる。

第４図は第３図に示す左側区画７８、右側区画８２及び充填室７２の横断面図を 示す。第１図の流体流路オリフィス３２及び３４と同様な流体流路オリフィス９ ８及び１００が、側壁１０１及び１０３の近くにそれぞれ示されている。

第５図及び第６図を用いて、第３図の本発明による区画形タンクの動作を説明す るが、この説明は第１図のタンクにも同じく該当する。一般的には、タンク７０ 又はタンク１０か水平に平らであるような正しい向きにあるとき、流体流路２４ は、タンクを充填しているときに、左側及び右側の組の区画７４及び７５（第３ 図に示す）の間での流体の流れを容易にし、流体タンク７０が正しくない向きに なったときに、これらの組の区画７４及び７５の間の流体の流れを実質的に防止 する。流体の損失を最小限に抑える特徴は、後で更に詳しく説明する。

第５図は直立に伸びている壁部１０２をも示している。

この壁部は、流体の流れに対して更に抵抗を加えると共に区画７６．７８．８０ 及び８２が一層正確に同時に充填されるようにするために、オリフィス９８及び １００に接近して仕切りパネルの末端部に付は加えることができる。例えば、直 立に伸びている壁の末端が、流体通路８８の底部と実質的に同一水準の位置まで 伸びている場合、流体は流体流路２４内へ直接的に流れ込むことができない。そ の代わりに、直立部と、流体通路８４よりも下方にある側壁部とによって形成さ れている貯蔵槽を充填しなければ、流体は、このように伸びている壁の上を越え ると共に流体通路８８内を同時に流れることができない。上述の説明から明らか なように、本発明は、２つ又は更に多くの区画に分割されているタンクに適用さ れる。区画の数が多ければ多いほど、事故等により、タンクの局所的な損傷があ った場合に失われる流体の量が一層少なくなる。

第３図について説明すると、便宜のためには、機関車のどちら側からもタンクを 充填できるようにすると共に、４つの区画７６．７８．８０及び８２の全部を同 時に充填する手段を設けることが望ましい。本発明の一部は、１つの区画に損傷 があった場合に、すべての区画から流体を排出する手段を有している充填システ ムを用いずに、すべての区画を同時に充填することができるようにした独特の手 段である。

充填室７２は、充填室７２の下方に配置されている分離壁（図に示していない） と共に、左右２組の区画７４及び７５の各々を区画７６．７８．８０及び８２に それぞれ分割している。動作について説明すると、流体は充填ポート９０及び９ ２のいずれか一方又は両方を介して、充填室７２に圧送される。従って、４つの 区画全部を同時に充填するために、タンクのどちら側にある充填ポートでも用い ることができる。

流体流路２４が右側及び左側の組の区画７４及び７５に流体接続されており、各 組の゛に画７４及び７５が第３図に示すように配置されている２つの流体通路８ ８を備えているので、充填室７２内の流体の液面は、その液面が流体通路８８（ 充填孔）の底部に達するまで上昇する。このとき、流体は、充填室７２のどちら かの側で、区画７６．７８．８０及び８２にこぼれる。その結果、タンクのすへ ての区画は、１つの充填個所から同時に充填される。流体通路８８が充填室７２ の天辺の近くに配置されているので、タンクのどの区画に損傷があっても、流体 は１つの区画から次の区画に移ることがない。流体通路８８は、区画及び充填室 ７２の側面の頂部に配置されているだけでなく、乗物の中心線に対して、縦方向 の内壁８５上でとり得る最も内側の点に配置されている。

従って、乗物が右側に傾き（第５図に示す）、右側の区画８０又は８２の一方が 損傷を受けた場合、右側の区画の流体通路８８は、このとき区画の頂部にある。

充填室７２の右側にある流体通路８８は、タンクの右側の区画８０及び８２の頂 部にあり、こうして、一方のみが損傷を受けた場合に、右側の２つの区画の間の 流れを最小限に抑える。

流体流路２４の目的は、第１図、第３図及び第５図、並びに−組の左側区画７４ にある充填室部分を見れば理解されよう。流体流路２４は、燃料が一組のタンク の左側区画から接続パイプ８４を介して、損傷しているおそれのあるタンクの右 側区画へ排出されるのを防止する。

上に述べたのと同じ概念を区画の均圧管５０（ガス抜き）に用いて、車輌がその 一方の側に倒れた場合に、区画から流体が排出されるのを防止する。第３図には 示していないが、区画を充填したり空けたりするときに、空気が出入りできるよ うにするために、各々の区画には均圧管５０を備えておかなければならない。

第２図に戻って説明すると、均圧管５０の内部流路が乗物の中心線近くから反対 向きに区画の側壁に向かって伸びていることが理解されよう。これに関連して、 第６図は、乗物が一方の側に横転した場合に、流体は均圧管５０から脱出する手 段かないことを示している。

第７図及び第８図は、機関車のエンジンのように流体を用いる装置に流体を供給 するために、種々の区画に供給配管を接続するいくつかの方法を示している。パ イプのような供給配管１０４が各々の区画の底部まで伸びている。すべての区画 からの供給配管１０４は、各々の配管にある弁１０６を介して、−緒に接続され ている。同様に、戻り配管１１０が、各々の区画まで伸びていると共に、各々の 配管に弁１０６を有している。弁１０６は、１つの区画から次の区画へ不正なサ イフオン作用によって流体が流れるのを防止する。従来であれば、区画が損傷し た場合、すべての燃料が損傷を受けたタンクにサイフオン作用で流れ込んでいた 。図面に示していないが、弁１０６は、戻り又は供給配管の一部又は全部と共に 、区画の内側にあってもよい。

弁１０６は、一方向逆止弁、双方向弁又は遠隔操作で制御可能な弁のような任意 の適当な弁であってもよい。

第８図は、区画の間のサイフオン作用を防止するために、配管内の真空を破壊す るために開くソレノイド弁１０８を用いた他の実施例を示す。ソレノイド弁１０ ８は、エンジンの運転停止のときに、又はその他の事故検出手段によってトリガ することができる。個々の配管にではなく、主供給配管１１２に１つの弁１０８ のみが用いられている。

第９図は第１図の区画１４及び１６、又は第３図の区画７６．７８．８０及び８ ２（いずれも供給配管及び戻り配管を付は加えずに示されている）のような２つ の区画に接続されている一対の均圧ベント１１４及び１１６を示す。

ベント１１４及び１１６は、区画が側面の上に載つかるような向きになったとき の流体の損失を最小限に抑える点で、前に第２図について述べた均圧ベント５０ と同一である。

しかしながら、ベント１１４及び１１６は、区画がその端を下にするような向き になったときの流体の損失をも最小限に抑えるような他の流路部を含んでいる。

各々のベント１１４及び１１６は、相互接続された部分から構成されている連続 的な流路１１８を含んでいる。これらの部分は、一端の開口１２２て終端してい る横方向に伸びている部分１２０と、エルボ部１２４と、他の開口１２８て終端 している縦方向に伸びている部分１２６とを含んでいる。倒立Ｕ字形のようなエ ルボ部１２４は、横方向に伸びている部分１２０と縦方向に伸びている部分１２ ６との間に介在配置されている。エルボ部１２４の一部が全体的に緯度方向に伸 びており、縦方向の部分１２６と合わさっている。

横方向に伸びている部分１２０は、第２図のベント５０について述べたのと同様 にして、区画内に配置されている。

このため、区画の内側と連通している開口１２２は、側壁１３０の近くに位置し ている。横方向に伸びている部分１２０の長さは区画の横幅よりも小さく、頂部 又は天井壁１３２に隣接して区画の末端に位置決めされていることが好ましい。

横方向に伸びている部分１２０は、側壁１３０から遠去かる向きに伸びている。

縦方向に伸びている部分１２６は、横方向に伸びている部分１２０から遠去かる 向きに伸びている。縦方向に伸びている部分１２６の長さは、組み合わせられた 区画の縦方向の長さにほぼ等しい。図示のように、この長さは縦方向の長さより もわずかに大きく、こうして、開口１２８が区画の最も高い水準よりも上方にあ るので、流体の損失が全くないように保証している。

縦方向に伸びている部分１２６を区画の外部にあるものとして示したが、所望の 場合には、それを区画の内部に配置して、開口１２８によって空気と連通ずるよ うにしてもよい。流路１１８全体は、開口１２８がタンクの外部の空気と連通ず ることができる限り、タンクの内部に配置してもよいことが認められよう。従っ て、第１図の均圧ベント５０も、開口５８が空気と連通ずることができれば、完 全に区画の内側に配置してもよい。

動作について説明すると、区画８０及び８２がそれらの端で立つように傾いたと き、第６図の開口５４と異なり、開口１２８が区画の流体の最高液位よりも高い ので、それよりも上方にいくらかでも流体かあっても殆んど排出が起こらない。

従って、横向きでも、又は端に載つかった形でも、向きが正しくないことによる 流体の損失は最小限に抑えられる。

区画形タンクに対する新規な方法及び装置の特定の実施例を、本発明を利用し得 る態様を例示するために説明した。

しかしながら、当業者には、本発明のその他の変更及び種々の面の変更も容易に 考えられよう。そして、本発明は、ここで説明した特定の実施例に制約されるも のではないことを承知されたい。従って、本発明は、請求の範囲に示された基本 的な考えの範囲内に属するすべての変更、変形又は均等物を包括するものである ことを承知されたい。

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Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. １．第１の流体収容手段と、 第２の流体収容手段と、 前記第１及び第２の流体収容手段と流体接続されており、前記第１及び第２の収 容手段を充填する充填室手段であって、横幅と、縦方向の長さとを有していると 共に、第１の流体通路と、第２の流体通路と、流体流路とを含んでいる、充填室 手段とを備えており、 前記第１の流体通路は、前記充填室と前記第１の流体収容手段との間の流体の流 れを容易にしており、前記第２の流体通路は、前記充填室と前記第２の流体収容 手段との間の流体の流れを容易にしており、前記流体流路は、第１の末端オリフ ィスと、第２の末端オリフィスとを有しており、前記第１の末端オリフィスは、 前記第１の流体通路よりも高さが低いと共に横方向へのある距離の所に設けられ ており、前記第２の末端オリフィスは、前記第２の流体通路よりも高さが低いと 共に横方向へのある距離の所に設けられており、前記流体流路は、タンクが充填 されているときに前記第１及び第２の収容手段の間の流体の流れを容易にしてい ると共に、前記タンクが正しくない向きになったときに前記第１及び第２の収容 手段の間の流体の流れを実質的に防止する区画形流体タンク装置。
2. ２．前記第１の流体通路の少なくとも一部は、前記タンクが望ましくない位置に 向いているときに前記第１及び第２の流体収容手段の間の流体の流れが制限され るように、前記第１の収容手段の上面に実質的に隣接して位置している請求項１ に記載の装置。
3. ３．前記第２の流体通路の少なくとも一部は、前記タンクが望ましくない位置に 向いているときに前記第１及び第２の流体収容手段の間の流体の流れが制限され るように、前記第２の収容手段の上面に実質的に隣接して位置している請求項２ に記載の装置。
4. ４．前記充填室は、前記第１及び第２の流体収容手段の少なくとも一部よりも上 方に位置している請求項１に記載の装置。
5. ５．前記第１及び第２の流体通路は、前記充填室の壁と、前記第１及び第２の収 容手段の壁とを形成している共有された側壁を通っている溢れ充填孔を含んでい る請求項１に記載の装置。
6. ６．前記第１及び第２の収容手段の各々に設けられている均圧手段を更に含んで おり、該均圧手段は、前記収容手段に出入りする空気の流れを通す流路を有して おり、該流路は、 前記区画の横幅未満の長さを有していると共に、前記収容手段の内部に配置され ている一端に開口を有している第１の流路部と、 空気と連通している第２の端を有しているエルボ部とを有しており、 前記内部にある流路部は、前記収容手段の内側で横方向に配置されており、開放 した前記一端は、前記収容手段の側壁からある距離の所に設けられている請求項 １に記載の装置。
7. ７．前記流路は、前記エルボ部が前記第１及び第２の流路部の間に介在配置され るように、前記第２の端に作動的に接続されている第２の流路部を更に含んでお り、該第２の流路部は、前記第１の流路部に対して実質的に縦方向に伸びており 、該第２の流路部は、空気と連通している開口を有していると共に、前記収容手 段の合計の縦方向の長さにほぼ等しい長さを有している請求項６に記載の装置。
8. ８．前記均圧手段は、前記第１及び第２の収容手段の内部の上側の末端の縦方向 端部の近くに配置されている請求項６に記載の装置。
9. ９．前記流体流路は、前記充填室の縦方向の長さにわたって伸びている縦方向の 長さと、前記充填室の横幅未満にわたって伸びている横幅とを有している請求項 １に記載の装置。
10. １０．前記充填室は、流体源からの流体を受け取る多数の充填ポートを含んでい る請求項１に記載の装置。
11. １１．乗物の中心軸線の第１の側に載るように構成されている第１の流体収容手 段と、 前記乗物の中心軸線の第２の側に載るように構成されている第２の流体収容手段 と、 前記第１及び第２の流体収容手段と流体接続されており、前記第１及び第２の収 容手段を充填する充填室手段であって、第１の流体通路と、第２の流体通路と、 流体流路とを含んでいる充填室手段と、 前記第１及び第２の流体収容手段に作動的に接続されており、前記第１及び第２ の収容手段からの流体を流体利用手段に供給する手段と、 前記第１及び第２の流体収容手段に作動的に接続されており、前記流体利用手段 からの流体を前記第１及び第２の収容手段に戻す手段とを備えており、 前記第１の流体通路は、前記充填室と前記第１の流体収容手段との間の流体の流 れを容易にしており、前記第２の流体通路は、前記充填室と前記第２の流体収容 手段との間の流体の流れを容易にしており、前記流体流路は、第１のオリフィス と、第２のオリフィスとを有しており、前記第１のオリフィスは、前記第１の流 体通路よりも下方にあると共に横方向へのある距離の所に設けられており、前記 第２のオリフィスは、前記第２の流体通路よりも下方にあると共に横方向へのあ る距離の所に設けられており、前記流体流路は、タンクが充填されているときに 前記第１及び第２の収容手段の間の流体の流れを容易にしていると共に、前記タ ンクが正しくない向きになったときに前記第１及び第２の収容手段の間の流体の 流れを実質的に防止する区画形流体タンク装置。
12. １２．前記充填室は、第１及び第２の収容手段の少なくとも一部よりも上方に配 置されている請求項１１に記載の装置。
13. １３．前記流体供給手段は、前記第１及び第２の流体収容手段からの流体の流れ を制限する弁手段に作動的に接続されている請求項１１に記載の装置。
14. １４．前記流体戻し手段は、前記第１及び第２の流体収容手段への流体の流れを 制限する弁手段に作動的に接続されている請求項１１に記載の装置。
15. １５．前記第１及び第２の収容手段の各々に設けられている均圧手段を更に含ん でおり、該均圧手段は、前記収容手段に出入りする空気の流れを通す流路を有し ており、該流路は、 前記区画の横幅未満の長さを有していると共に、前記収容手段の内部に配置され ている一端に開口を有している第１の流路部と、 空気と連通している第２の端を有しているエルボ部とを有しており、 前記内部にある流路部は、前記収容手段の内側で横方向に配置されており、開放 した前記一端は、前記収容手段の側壁からある距離の所に設けられている請求項 １１に記載の装置。
16. １６．前記流路は、前記エルボ部が前記第１及び第２の流路部の間に介在配置さ れるように、前記第２の端に作動的に接続されている第２の流路部を更に含んで おり、該第２の流路部は、前記第１の流路部に対して実質的に縦方向に伸びてお り、該第２の流路部は、空気と連通している開口を有していると共に、前記収容 手段の合計の縦方向の長さにほぼ等しい長さを有している請求項１５に記載の装 置。
17. １７．前記均圧手段は、前記第１及び第２の収容手段の内部の上側の末端の縦方 向端部の近くに配置されている請求項１５に記載の装置。
18. １８．前記収容手段は、機関車用エンジンの燃料を保有している請求項１１に記 載の装置。
19. １９．前記流体を供給する手段は、それぞれが別々の収容手段に流体接続されて いる複数の２次流体配管に分けられている１次流体配管を含んでおり、該１次流 体配管は、該１次流体配管を通る流体の流れを調整する弁手段に接続されている 請求項１１に記載の装置。