JPH06508622A - bcr−ab1アンチセンスオリゴヌクレオチドによる白血球増殖の選択的抑制 - Google Patents

bcr−ab1アンチセンスオリゴヌクレオチドによる白血球増殖の選択的抑制

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JPH06508622A JP5501069A JP50106993A JPH06508622A JP H06508622 A JPH06508622 A JP H06508622A JP 5501069 A JP5501069 A JP 5501069A JP 50106993 A JP50106993 A JP 50106993A JP H06508622 A JPH06508622 A JP H06508622A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 bcr−ab+アンチセンスオリゴヌクレオチドによる白血球増殖の選択的抑制 発明の技術分野 本発明は、mRNAに対し相補的なアンチセンスオリゴヌクレオチドおよびその 治療用途に関するものである。
特に本発明は、bcr−abl接合部(junction)に対し相補的なアン チセンスオリゴヌクレオチド、並びにフィラデルフィア染色体の転位(1口n5 localion )を特徴とする白血病の処置におけるその使用に関するもの である。
政府認可の説明 ここに記載する発明は、部分的にナショナル・インスチチュート・オン・ヘルス 認可CA46782号およびCA36896号により支援された。
発明の背景 しばしば慢性骨髄白血病(CML)と呼ばれる慢性骨髄性白血病は特定の染色体 異常(すなわちフィラデルフィアもしくはPh1染色体)に関連する最初の腫瘍 形成病であった。分子レベルにて、最も顕著な特徴は染色体9の長アームから染 色体22における破断点(b+eakpoi遺伝子を生成する。破断は染色体9 (バンド9 q 34)の長アームの末端近く、および染色体22(バンド22 q11)の上半分で生ずる。
一般にc−ablプロトオンコジーンはチロシンキナーゼ活性を有するJ白質を コードする。この活性は、bcr−ablハイブリッド遺伝子を有する細胞で増 大する。染色体22における破断点に位置する遺伝子は、CMLにおける染色体 22の破断が染色体22における遺伝子の極めて小さい5.8キロベース(k  b)断片(破断点クラスター領域)で生するため、bcrと呼ばれる。
説明の目的で、BCRは破断点クラスター領域を包含す遺伝子は約130kbの 比較的大きい遺伝子である。
c−−abl遺伝子のクローン化は、これが少なくとも230kbにわたり、少 なくとも11個のエクソンを有することを示した。2種の異なる第1エクソン、 すなわちエクソン1aおよびエクソン1bが存在し、これらは共通の接合アクセ プタ部位(すなわちエクソン2)に接合される。エクソン1aは19kbであっ て、エクソン2に対し近位である。エクソン1aよりも若干率さいエクソン1b は200kbより大であって、エクソン2に対し近位である。この配置の結果、 少なくとも2種の主たるc−ablメツセージがその5′領域で相違して転写さ れる[シュチヘルマン等、セル、第47巻、第277頁(1986);パーナー ト等、モ1ノキュラ・セル・バイオロジー、第7巻、第3231頁(1987) ;フエインシュタイン等、オンコジーン、第4巻、第1477〜1481頁(1 989)]。エクソン1bを使用すればmRNAは7.0kbとなる。エクソン 1aを使用すればmRNAは6.Okbとなる。各エクソン1aおよび1bの前 には転写プロモータが存在する。
6−kbのc−ab1転写物はエクソン18〜11で構成される。7−kb転写 物はエクソン1bで始まり、200kbの間隔を越えてエクソン2に達し、オク ソン1aを省いてエクソン2〜11に合体する。かくして両c−ablメツセー ジは、(−21blxクソン2から開始する3′エクソンの共通群を有する。そ の結果、メッセージは、N−末端を除き殆どのアミノ酸配列を共有する2種の蛋 白質をコードする。コード化は第1エクソンで始まるので、エクソン選択が蛋白 質生成を決定する。
ターキャンプ等、ネイチャー、第315巻、第758頁のキメラmRNAをもた らす。次いで、このキメラメッセーンは、チロシンキナーゼ活性を増大した大型 のキメ力等、セル、第37巻、第1035頁(1984);クレッツアー等、パ イロロジー、第140巻、第230頁(1985);コノプカ等、プロシーディ ング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、第82巻、第1810頁 (1985)]、210kDaの蛋白質は145kDaの正常なヒトabl蛋白 質よりも極めて大であり、極めて高いチロシンキナーゼ活性を有する。
ソン2との間で生ずる[シュチベルマン等、セル、第47巻、第277〜284 頁(1986)コ。これら2種の接合部は、それぞれrL−6J (もしくはr b 2 a 2J)およびrK−28J (もしくはrb3a2J)接合部エク ソン3によりコードされる25アミノ酸を含み、他方はこれらアミノ酸を欠如す る。これら接合部の一方もしくは両者はPh1−陽性CML患者で検出される[ シュチベルマン等、ブラッド、第69巻、第971頁(1986)]。
急性リンパ球白血病(ALL)患者の大部分は、その白血病細胞にph 染色体 を有する。ph 陽性ALLは一般に、Ph1−陰性型のALLよりも化学療法 処置に対し反応性が低いと思われる。これは特にph’ −陽性ALLを有する 子供に見られる。
ALLに罹患したPh1−陽性患者の約半分は2種のチャー、第330巻、第3 86〜388頁(1987)参照]。
1つを有する。CML患者の約半数がb2a2接合部を有するのに対し、他の半 数はb3a2接合部を特徴とする。ALL患者は約50%がbla2.25%が b2aッド化によるPCR反応生成物の分析を用いて、3種の分子欠陥を区別す るため、改善されたポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法が提案されている[カワ サキ等、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、第 85巻、第5698〜5702頁(1988)]。臨床的に、CMLは常に慢性 状態から芽球発症(b+all crH口)まで進行する。慢性状態のCMLに おいては、骨髄および末梢血液における成熟および未成熟の骨髄要素の増加が最 大の特徴である[ケフラー等、三ニー・イングランド・ジャーナル・メジス、第 304巻、第201頁(1981)]。動態試験が示すところでは、これら異常 細胞は正常細胞よりも迅速には増殖もしくは成熟しない。寧ろ、CMLにおける 過大な顆粒球造血作用の基礎となる欠陥が骨髄および末梢血液における骨髄プロ ゲニタ細胞プールの拡大に存在すると思われる[同上]。しかしながら、末端分 化細胞の発生は、造血作用の過程が成る程度正常な特徴を保持することを示す。
これに対し、芽球形質転換の間に白血病細胞は「芽球」表現型を有する顕著な程 度の分化抑制を示す[ローゼンタール等、アメリカン・ジャーナル・メジスン、 第63巻、第542頁(1977)]。芽球形質転換もしくは「芽球発症」の開 始は、用いうる治療上の選択を制限する。
病気のない期間、したがって生存率は一般に短い。典型的には、これは約4ケ月 以内である。
CML慢性状態の最も早期の処置は、たとえばブスルファンのようなアルキル化 剤およびたとえばヒドロキシ尿素のようなりNA合成の抑制剤による化学療法で ある。
両薬剤はCMLの過度の顆粒球増血作用の抑制に有用であるが、その作用は特異 的でない。何故なら、これらは正常細胞および白血病細胞の両者における核酸合 成を抑制するからである。この標準的な処置対策により平均生存率は約47ケ月 となるが、治療を受けない患者よりも顕著に長くこれら患者が生存するという証 明は殆どない[ベルゲスヒール、「慢性顆粒球白血病」、フェアバンクス編、カ レント・ヘマトロジー、第2巻、ウィリー出版、ニューヨーク、第1〜26頁( 1983)]。牌膵臓射、膵臓削出および強度の化学療法により白血病クローン を除去する試みはCML患者の1/3にてph’ −染色体陽性の徹者を一時的 に抑制することも観察されているが、病気の経過を変化させなかった[クニング ハム等、プラト、第53巻、第375頁(1975)]。白血病患者は常に再発 して、最終的に芽球発症および死亡に至る。
たとえばブスルファンおよびヒドロキシ尿素のような化学療法剤は、正常細胞お よび白血病細胞の両者にて核酸合成を抑制するので特異的でない。さらに、これ らが病気の自然経過を変化させ或いは遅延させるのに有効であるかどうかは議論 の的である。
極く最近、インターフェロンがCML慢性期における治療手段に加えられた。α −インターフェロン(毎日3〜9百万単位の筋肉内投与)は、慢性期CML患者 の約3/4にて血球数の正常化をもたらす。ヒドロキシ尿素およびブスルファン で処置された患者とは異なり、α−インターフェロン処置された患者の1/3以 上がPh1−染色体含有移行期の低下を示し、処置患者の約15%が5%未満の Ph’−陽性細胞を有する。α−インターフェロンを用いる実験は、最初に19 85年に用いられて以来制限されている。ヒドロキシ尿素もしくはブスルファン で処置された患者よりもインターフェロン処置された患者にて予後が良好である という確証はまだ存在しない。さらに、α−インターフェロンは発熱、食欲不振 、筋肉痛および骨癌、抑−症およびしばしば免疫血小板減少症を包含する数種の 副作用を示す。α−インターフェロンの他の欠点は、ヒドロキシ尿素もしくはブ スルファンと対比して投与が一層複雑なことである(筋肉内注射対経口摂取)。
α−インターフェロンは白血病クローンの成長に対し優先的に作用するが、その 効果はph’ −白血病細胞の持続および正常な増血細胞増殖の抑制により示さ れるように非特異性である。
化学療法およびα−インターフェロン処置に加え、CM Lのための一層強力な 治療は同一組織適合性の兄弟または組織適合上無関係なトナーへの許容性を有す る患者における慢性期の際の骨髄移植を含む。骨髄移植は典型的には、徹底的な 化学療法および全身照射を行ってphl−陽性白血病細胞を死滅させた後に行わ れる。一般に骨髄移植後の患者の45〜70%にて長期生存率もありうるが、2 0〜40%は移植後の死亡を伴う。慢性期の病気の過程で早期に行えば、骨髄移 植は特に成功する。
慢性期の際に移植した患者の約40%は5年間を越えて[ベルゲスヒール、ジャ ーナルーキャンサー・リサーチ・クリニカル・オンコロジー、第116巻、第1 04〜105頁(1990)]。「促進」もしくは「急性」期間における移植は 成功率が低い。この種の患者の10%未満しか白血病なしに5年間を越えて生存 しな(1[同上]端細胞にて分化する白血病クローンの能力を順次喪失すること を特徴とする。
CML患者、特に促進期における患者では、自家骨髄輸液の使用が増大している 。自家骨髄輸液を作成するには骨髄細胞を罹患患者から集め、化学剤lこよって 白血病細胞を「浄化」し、次いで徹底的な化学療法もしくは全身照射後の患者に 戻す。
「芽球発症」の際は治療は殆ど無効であり、病気は最大3〜6ケ月以内で致命的 となる。たとえばα−インターフェロンおよび自家骨髄輸液のような処置も有望 であるが、これらは非特異性である。必要とされることは、カラチオロ等、サイ エンス、第245巻、第11007〜1110頁(1989)は、c−ablの 第2エクソンの18ヌクレオチドに対し相補的なアンチセンスオリゴデオキシヌ クレオチドTACTGGCCGCTGAAGGGC(SEQ ID No・27 )を用0るPh1−陽性細胞ラインに562の抑制につき開示して0る。K56 2ラインの細胞はb2a2接合部を有する。
上記アンチセンスオリゴマーはbcr−abl蛋白質レベルを低下させるのに有 効であることも示されたが、このオリゴマーは同様に未転位ablからのメツセ ージに対しハイブリダイズするのでbcr−ablに対し特異スを感染させたマ ウスはCML−類似の症候群を発生することが示された[ディリー等、サイエン ス、第247巻、第824〜830頁(1990);ハイスラーキャンプ等、ネ イチャー、第344巻、第251〜253頁(1990)]。しかしながら、ト ランスジェニック動物にてCML類似症状を開始させる人工的bcr−ab1作 成物を用いるこの種の試験は、bcr−ab1発現か病気状態の維持に必要であ るかどうか或いはbcr−ab1発現の抑制が病気状態に作用を及ぼしうるかど うかを示さない。
発明の要点 Ph’ −陽性白血病の処置方法が提供される。ハイブリッドbcr−abl遺 伝子から転写されたRNAを、Ph1−陽性白血病罹患の個人から分離された細 胞より抽出する。bcr−ab1転位接合部を包囲するbcr−abl mRN A転写物の領域のヌクレオチド配列を決定する。次いでbcr−abl mRN A転写物の標的配列に対し相補的なヌクレオチド配列を有する約13量体〜約2 6量体のアンチセンスオリゴヌクレオチドを写物部分を有する。アンチセンスオ リゴヌクレオチドは標的配列に対しハイブリダイズすることができる。有効量の アンチセンスオリゴヌクレオチドを罹患した個人またはそれから集められた細胞 に投与する。
好ましくはオリゴヌクレオチドは15量体〜21量体であり、すなわち15〜2 1個のヌクレオチドを有するオリゴマーである。より好ましくは、オリゴヌクレ オチドは15量体〜18量体である。好ましくは、オリゴヌクレオチドはオリゴ デオキシヌクレオチドである。好適具体例によれば、オリゴヌクレオチドはホス ホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチドからなっている。
典型的には、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、これがハイブリダイズするb ar−abl mRNA標的配列に対し2個以上のヌクレオチドミスマツチを持 たない。好ましくはアンチセンスオリゴヌクレオチドおよび標的配列は完全に相 補的であり、すなわちミスマツチは存在しない。
数のabl−由来のヌクレオチドとbcr−由来のヌクレオチドとで構成される 。
1つの処置方法は、Ph1−白血病罹患した個人から吸引された骨髄細胞をアン チセンスオリゴヌクレオチドで処理し、このように処理された細胞を罹患した個 人の人体に戻すことからなっている。
さらに本発明はPh1−陽性白血病を処置するための医薬組成物をも提供し、こ の組成物は医薬キャリヤとヒトbcr−abl遺伝子のmRNA転写物の標的配 列に対し相補的なヌクレオチド配列を有する約13量体〜約26量体のアンチセ ンスオリゴヌクレオチドとからなり、のオリゴヌクレオチドは標的配列にハイブ リダイズすることができる。
本明細書に使用する場合、特記しない限り「オリゴヌクレオチド」と言う用語は りボヌクレオチドのオリゴマー(すなわちオリゴリボヌクレオチド)とデオキシ リボヌクレオチドのオリゴマー(すなわちオリゴデオキシリボヌクレオチド、こ こでは「オリゴデオキシヌクレオチド」とも称する)との両者を包含する。オリ ゴデオキシヌクレオチドが好適である。
ここで用いる場合、特記しない限り「オリゴヌクレオチド」と言う用語は「ポリ ヌクレオチド」と称するのに充分な大きさを有するオリゴマーをも包含する。
「オリゴヌクレオチド」および「オリゴデオキシヌクレオチド」と言う用語は、 一般的な生物学上重要なヌクレオチド、すなわちヌクレオチド・アデニン(rA J)、デオキシアデニン(rdAJ)、グアニン(rGJ )、デオキシグアニ ン(「dG」)、シトシン(rcJ ’)、デオキシシトシン(rdcJ) 、 チミン(rTJ )およびウラシル(rUJ )のオリゴマーおよびポリマーだ けでなく、他のヌクレオチドを含有しうるc−mybmRNA転写物に対しハイ ブリダイズしうるオリゴマーおよびポリマーをも包含する。同様に、「オリゴヌ クレオチド」および「オリゴデオキシヌクレオチド」と言う用語は、1個もしく はそれ以上のプリンもしくはピリミジン部分、糖部分またはヌクレオチド間結合 が化学改変されたオリゴマーおよびポリマーをも包含する。「オリゴヌクレオチ ド」と言う用語はしたがって、ヌクレオチド間ホスホジエステル結合の改変によ り「オリゴヌクレオシド」と称してもよいオリゴマーを包含すると理解される。
この種の改変オリゴヌクレオチドは、たとえば下記するアルキルホスホネートオ リゴヌクレオシドを包含する。
「ホスホロチオエートオリゴヌクレオチド」と言う用語は、ヌクレオチド間結合 の1個もしくはそれ以上が式%式% のホスホロチオエート基であるオリゴヌクレオチドを意味し、これは未改変オリ ゴヌクレオチドの特徴である式%式% のホスホジエステル基とは異なる。
「アルキルホスホネートオリゴヌクレオシド」と言う用語はヌクレオチド間結合 の1個もしくはそれ以上が式%式% [式中、Rはアルキル基、好ましくはメチルもしくはエチルである] のアルキルホスホネート基であるオリゴヌクレオチドを意味する。
ヌクレオチド配列に沿った方向に関して用いるt下流」と言う用語は5’−3’ 方向を意味する。同様に、「上流」と言う用語は3′→5′方向を意味する。特 記しない限り本明細書で用いるヌクレオチド配列は5′→3′方向にて左側から 右方向に記載する。
rbcr−abl mRNA転写物」という用語はヒトbcr−abl遺伝子の 任意のmRNA転写物を意味し、たとえばbcrエクソン2とc−abl−エク ソン2との間の転位によって生ずるハイブリッド遺伝子(rb2a2J) 、b cr−エクソン3と(−31)l−エクソン2との間の転位によって生ずるハイ ブリッド化遺ブリッド遺伝子(rb 1 a 2J )のような全ゆる種類の第 1図は、芽球発症における5人のCML患者の群から1)られたbcr−abl 接合部に関するc DNAヌクレオチド配列(SEQ ID No・1)を示す 。矢印合により形成されたL−6型接合部の配列である。
第2A、2Bおよび20図は、未処理(第2A図)。
第1図の標的配列に対し相補的であるが4個のヌクレオチドミスマツチを有する 1B量体アンチセンスオリゴヌクレオチド(SEQ ID No・2)によりイ ンビトロで処理(第2B図);または同じ標的配列に対し完全に相補的な1B量 体のアンチセンスオリゴヌクレオチド(SEQ ID NO:3)で処理(第2 C図)である芽球発症患者細胞を有する10日間CML細胞培養物の写真である 。
第3図は、芽球発症における2人のCML患者から得られたbcr−abl接合 部に関するcDNAヌクレオチド配列(SEQ [D NO:4)を示す。矢印 はbcr−abl破断点を示し、枠は破断点接合部に対応すLエエクソン3とc −abl−エクソン2との融合により形成されたに一28型bcr−abl接合 部の配列である。
第4A、4Bおよび40図は第2A、2Bおよび20図と同様であって、第3図 に示したbcr−abl K−28型接合部を発現する芽球発症における患者か らの細胞を含む10日間CML細胞培養物からなっている。
これら細胞は未処理(第4A図);第3図の標的配列に対し相補的であるが2個 のヌクレオチドミスマツチを有する1B量体アンチセンスオリゴヌクレオチド( SEQID NO:5)によりインビトロ処理(第4B図);または同し標的配 列に対し完全に相補的な18量体アンチセンスオリゴヌクレオチド(SEQ I D NO:6)により処理(第4C図)である。
第5図は、Ph1−陽性細胞ラインの細胞から得られたbcr−abl接合部に 関するcDNAヌクレオチド配列(SEQ ID NOニア)を示す。矢印はb cr−abl破断点を示し、枠は破断点接合部に対応する18−ヌクレオチド標 的配列を示す。bcr−由来の配列部分は破断点の上流に位置する。接合部はb crエクソン1とc−ablエクソン2との融合により形成される。
第6図は、同じPh1−陽性ALL細胞ラインからの培養物における白血病細胞 の細胞数プロ・ソトである。細胞は未処理(−l−);第5図の標的配列に対し 相補的であるが2個のヌクレオチドミスマツチを有する1日間体アンチセンスオ リゴヌクレオチド(SEQ ID No 8)によりインビトロ処理(−ム一) ;または同じ標的配列に対し完全に相補的な1日間体アンチセンスオリゴヌクレ オチド(SEQ ID NO:9)で処理(−〇−)である。
第7図は、培養にて対数増殖するPh1−陽性白血病細胞ラインBV173の細 胞数プロットである(1×10 細胞/ m I )。細胞は未処置(−ロー) ;23量体b2a2センスホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチドでイ ンビトロ処理(−〇−1SEQ ID No 34、最終濃度3.czM);ま たは2C量体b2a2アンチセンスホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオ チド(SEQ ID NO:29、最終濃度ニー八−11,5μmニー・−13 BM)によりインビトロ処理である。
第8図は、106BV173細胞を注射してから7日間(+7)および21日間 (+21)の後に注射した5CID?ウスの各組織におけるbcr−abl b 2a2およびβ−アクチンmRNA転写物の存在もしくは不存在を示す。
第9図は第8図と同様であって、マウスの組織(PBL=末梢血液白血球、5P L−膵臓、BMC=骨髄細胞)におけるbcr−abl b2a2およびβ−ア クチンmRNA転写物の存在もしくは不存在を示す。マウスには、さらに106 BV173細胞を注射してから7日間(+7)もしくは21日間(+21)の後 に開始してそれぞれ連続9日間につき1mgのb2a2センス(「S」、配列I D NO:34)またはアンチセンス(rasJ、SEQ ID NO:29) ホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチドを静脈内接種した。比較マウス (「C」)には希釈剤のみを接種した。
第10A〜IOC図は、同じ未処理(第10A図)、センス処理(第1. OB 図、SEQ ID NO:34)およびアンチセンス処理(第10C図、SEQ  IDN0 : 29)のマウスの骨髄細胞懸濁物から得られたクロノジェニッ ク分析の結果を示す。細胞(105)を塗抹して12日間にわたり成長させ、次 いて倒立顕微鏡で走査した。
第11Aおよび11B図は、同じセンス処理およびアンチセンス処理のマウスに おける肝臓の写真である。多数の明確な白血病結節がセンス処理マウスからの肝 臓に見られ(第11A図)、アンチセンス処理マウスからの肝臓では見られない (第11B図)。
第12図は同じ比較(−ロー)、センス処理(−〇−1B V i 73細胞注 射の7日間後の処理;−X−1BVI73細胞注射の21日後の処理;−△−1 BV173細胞注射の21日後の処理);並びにアンチセンス処理(−■−1B V173細胞注射の7日間後の処理;−△−1BV173細胞注射の21日後の 処理)マウスの生存率のグラフである。
発明の詳細な説明 本発明者等は、Ph1−陽性白血病における白血病状態の維持にハイブリッドb cr−abl遺伝子の発現が必要であることを突き止めた。白血病細胞の増殖は 、互cr−ab1転位接合部に対応するbcr−abl mRNA転写物の領域 にて標的配列に特異的にハイブリダイズする治療的「アンチセンス」オリゴヌク レオチドの投与によって効果的に抑制することができる。治療的オリゴヌクレオ チドは、標的配列に対し相補的なヌクレオチド配列を有するよう選択される。芽 球発症における患nからの白血病細胞でさえ抑制することができる。これは、病 気が急性段階まで進行した時点で追加的な転位を含む各種の遺伝子変化がbcr −ab1転位の他に生ずるので驚異的である。
bcr−ab+接合部のヌクレオチド配列には相当な個々の変化が存在する。少 なくとも3種の主たる転位が現在知られている(b2a2、b3a2およびbl a2)。効果的なアンチセンス処理は、個々の患者のbcr二abl接合部にお ける標的配列と相補的アンチセンスオリゴヌクレオチドとの密接なミスマツチを 必要とする。
したがって本発明は、個々の患者のbcr−abl接合部の特定ヌクレオチド配 列に対し相補的な配列を有するアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いた処置方 法を提供する。この種のオリゴヌクレオチドはI\イブリ・ソド九−陽性白血病 の治療的処置方法となる。慣用の化学療法は正常細胞および白血病細胞の両者に て核酸合成を抑制するが、ハイブリッFbcr−abl遺伝子を発現する白血病 細胞のみが影響を受ける。したがって、本発明によるオリゴマーを投与する際の 適する量の選択は、慣用の化学療法の場合よりも臨界的でない。
bcr−abl破断点接合部を包囲するヌクレオチド配列における不均一性のた め、療法は先ず最初に個々の患者の接合部を配列決定し、次いて好ましくはこの 特定接合部に対し完全に相補的であるオリゴヌクレオチドを投与することを含む 。このようにして、bcr−abl転写物に対し完全にハイブリダイズする傾向 、およびb(r−ab1転位の阻止が最大化される。Ph1−陽性細胞増殖の実 質的抑制が得られる。
治療的アンチセンスオリゴヌクレオチドは、特定bcr−abl破断点接合部を 含むbcr−abl遺伝子mRNA転写物における標的配列に対しハイブリダイ ズするよう作成される。さらにアンチセンスオリゴヌクレオチドは、約13オリ ゴヌクレオチド以下のabl−由来の転写物部分を含む標的配列に対し相補的と なるよう選択される。rabl−由来部分」という用語は、染色体転位にてbc rコード化配列配列転位されるablコード化配列配列写から生じてPh1−染 色体の形成をもたらすbcr−abl RNA転写物の部分を意味する。
同様に、bcr−ab1転写物の「bCr−由来部分」という用語は、c−ab lに隣接するbcrコード化配9すの転写から生ずる部分を意味する。
c−abl遺伝子は正常細胞で発現されて、正常な増血作用を調整する重要な役 割を演する。したがって上記したように、ヒトc−abl mRNA転写物に対 し相補的でありかつハイブリダイズしうるアンチセンスオリゴヌクレオチドは骨 髄増血を抑制するが、赤血球増血しない濃度にて抑制する。c−abl mRN Aに対しハイブリダイズしうるアンチセンスオリゴヌクレオチドはしたがって骨 髄由来細胞の異常増殖を特徴とする障害を処置するのに有用であるが、これは本 発明の主たる目的でない。寧ろ、本発明の目的は、未転位c−abl配列−ab l接合部に対し特異的にハイブリダイズするアンチセンスオリゴヌクレオチドを 処理して罹患患者に投与することである。したがって本発明は、約13ヌクレオ チド以下のc−abl−由来のbcr−ab1転写物部分に対しハイブリダイズ するアンチセンスオリゴヌクレー由来部分まで13ヌクレオチド以下だけ延びる アンチセンスオリゴヌクレオチドは、少なくとも正常な非白血病増血性細胞の未 転位C−ablメツセージに対し最小程度しか交差ハイブリダイズしない。この ようにしてPh1−白血病細胞の増殖は、正常な増血作用に対し悪影響なしに抑 制される。
他方、未転位bCr遺伝子からの転写物に対するアンチセンスオリゴヌクレオチ ドの若干大きい程度の非特異的ハイブリダイズを許容することができる。何故な ら、bcr遺伝子の発現は現在では正常な増血作用に重要でするので回避すべき である。
リボヌクレオチドの特異的ハイブリッド化を確保するには、オリゴヌクレオチド が約6〜約13abl −由来ヌクレオチドを含む配列を有し、アンチセンスオ リゴヌクレオチドの残部が標的配列のbcr−由来ヌクレオチドに対し相補的で あることが好適である。特に好ましくは、はぼ同数のヌクレオチドを転位破断点 に整列する両側に有する)標的mRNA配列に対し相補的である。したがって、 b2a2接合部に対し相補的な最も好適である1鼾のアンチセンスオリゴヌクレ オチドは次の偶数の14〜26億体を包含する。
破断点 社1応に、次の偶数の14〜26量体はそれぞれb3a2接合部 破断点 ↓ およびbla2接合部: 破断点 ↓ に対し相補的である最も好適なアンチセンスオリゴヌクレオチドを含む。
本発明の治療法における最初の工程は、処置すべき患者がハイブリッドbcr− abl遺伝子を有すると確認することである。これは、患者のRNAもしくはc DNAをたとえば米国特許第4,681,840号および第4.874.853 号(参考のため、その全開示をこころ。全RNAは上記アンチセンスオリゴヌク レオチドの1つもしくはそれ以上で検査することができる。最後に、Ph1−陽 性白血病の分子的診断は、たとえばカワサキ等によりプロシーディング−ナショ ナル・アカデミ−Φサイエンス、USA、第85巻、第5698〜5702頁( 1988) (参考のため、ここに引用する)に開示された方法のような逆転写 酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)法を用い特徴的なmRNA配列を拡 大させると共に検出して達成することができる。
決定のため患者の末梢血液および/または骨髄から得られる。これら細胞は、た とえば非里核細胞を除去するフィコール・ハイパツク遠心分離のような方法によ って濃縮することがてきる。bcr−ablハイブリッド遺伝子に対応するヌク レオチド配列を持ったRNAを逆転写、したがって全mRNAを、たとえばモレ キュラ・クローニング ラボラトリ−・マニュアル(第2版、1989)、J、 サムプルツク等編、第7.9〜7.11頁(参考のため、ここに引用する)に記 載された方法のような周知の抽出法にしたがいPh1−陽性濃縮細胞から分離す る。特に、たとえばチョムジンスキー等によりアナリチカル・バイオケミストリ ー、第162巻、第156〜159頁(1987) (参考のため、ここに引用 する)により記載された酸グアニジウムチオシアネートーフェノール−クロロホ ルム抽出法のような単一工程のRはR”l”PCRによりクローン化させる。し たがって、bcrエクソン2およびablエクソン2に対し特異的な合成プライ マーをRT−PCR技術で用いて、b2a−を用いて、b3a2接合部を拡大さ せる。この種の合成プライマーは、b2a2およびb3a2破断点接合部につき 公表された配列に基づいて作成することができる[ンユチヘルマン等、セル、第 47巻、第277〜286頁(1986)、参考のためここに引用、並びにフエ インンユタイン等、ネイチャー、第330巻、第386〜388頁(1987) 、参考のためここに引用]。
増大工程の後、ポリメラーゼ連鎖反応生成物を直接に配列決定することができる 。或いは、生成物をさらに適するヘクター、たとえばブリースクリプトSK(M 13−)ヘクター[ストラタジーンークローニング・システムス、う・ヨラ、C Aコでのクローン化によって拡大させることもでき、これはモレキュラ・クロー ニング、第120頁およびショート等、ヌクレイツク・アシッズ・リサーチ、第 16巻、第7583頁(1988)に記載されている。クローン化されたポリメ ラーゼ連鎖反応生成物のbcr−abl破断点に関する適切な領域の配列決定を 次いでたとえばモレキュラ・クローニング、第13章(参照のため、ここに引用 する)に記載されたような慣用の配列決定法にしたがって行う。
個々の患者の適切なりcr−abl破断点に相補的な配列を有するアンチセンス オリゴヌクレオチドを、次いで上記で得られた配列情報に基づいて作成する。一 般にアンチセンスオリゴヌクレオチドは、bcr−ablメツセージの標的配列 に対し完全に相補的な配列を有する。
しかしながら特に大型オリゴマーにおいては、絶対的な相補性は必要でない。特 記しない限り、ここで「標的配列に対し相補的なヌクレオチド配列」と言う説明 は、必ずしも転写物に対し100%の相補性を有する配列を意味しない。一般に 、bcr−ablメツセージの標的領域と共に安定なデユープレックスを形成す るのに充分な相補性を有する任意のオリゴヌクレオチドが適している。
安定なデユープレックス形成は、ハイブリッドダイズするオリゴヌクレオチドの 配列および長さ、並びにメツセージの標的領域に対する相補性の程度に依存する 。一般に、ハイブリダイズするオリゴマーが大きいほど、より多数のミスマツチ を許容することができる。2個以上のミスマツチは恐らく約18〜21ヌクレオ チド未満のアンチセンスオリゴマーにつき許容しえない。当業者は、任意所定の アンチセンスオリゴマーとbcr−ablメツセージ標的配列との間で許容しう るミスマツチの程度を融点に基づいて容易に決定することができ、したがって得 られるデユープレックスの安定性を容易に決定することができる。所定塩基対組 成のデユープレックスに関する融点は、たとえばモレキュラ・クローニング:ラ ボラトリ−・マニュアル[第2版(1989) 、J、サムプルツク等編コのよ うな標準文献から決定することができる。長さ18〜21ヌクレオチドより大き いオリゴヌクレオチドにおいては、2個以下のミスマツチが好適である。17も しくはそれ以下のヌクレオチドのオリゴヌクレオチドは好ましくは標的配列に対 し完全に相補的である。特に好ましくは、本発明により投与されるオリゴヌクレ オチドは、オリゴヌクレオチドの寸法とは無関係に標的配列に対し100%の相 補性を有する。
約13ヌクレオチドより短いアンチセンスオリゴヌクレオチドは標的bcr−a bl mRNA配列に対するハイブリッド化の特異性が低く、酵素切断によって 容易に破壊することができ、さらに酵素切断によって不安定化される。したがっ て、12もしくはそれ以下のヌクレオチドを有するオリゴヌクレオチドは本発明 の実施に推奨されない。約26ヌクレオチドより長い配列は、標的細胞による吸 収が減少するためbcr−abl翻訳の抑制にて若干効果が低い。さらに、オリ ゴマーが大きくなる程、未転位bcr配列もしくは未転位c−abl配列のいず れかに対する非特異的ハイブリッド化に関する機会が大となる。したがって、本 発明は約13〜約26ヌクレオチド、好ましくは約15〜約21ヌクレオチド、 特に好ましくは約15〜約18ヌクレオチドを有するオリゴヌクレオチドを用い る。
本発明の実施に使用されるアンチセンスオリゴヌクレオチドは、任意公知の化学 的オリゴヌクレオチド合成法によって合成することができる。この種の方法は、 たとえばウィンナツカ−1「遺伝子からクローンまで:遺伝子工学の序論J、V CHフエアラークゲゼルシャントm。
b、H,(アイベルガラフッ・トランスレーション、1987]に記載されてい る。最も有利には、オリゴヌクレオチドは任意市販の自動化核酸合成装置を用い て作成される。この種の1つの装置、すなわちアプライド・バイオシステムス社 [フォスター・シティ−1CA]の380B型DNA合成装置はβ−シアノエチ ルホスホルアミダイト化学を用いる。
使用するオリゴヌクレオチドは未改変のオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレ オチド同族体を示すことができる。すなわち、本発明に用途を有するbcr−a b1mRNA標的配列に対しハイブリダイズしうるオリゴヌクレオチドは生物学 上重要な天然ヌクレオチド、すなわちA、dA、GSdGSC,dC,Tおよび Uのオリゴマーだけでなく、安定性および/または脂質溶解性の改善につき改変 されたオリゴヌクレオチド種類をも包含する。たとえば、向上した脂質溶解性お よび/またはヌクレアーゼ切断に対する耐性はヌクレオチド間ホスホジエステル 結合における燐酸の酸素の代りにアルキル基もしくはアルコキシ基を用いてアル キルホスホネートオリゴヌクレオシドまたはアルキルホスホトリエステルオリゴ ヌクレオチドを生成させることにより得られることが知られている。たとえばこ れらの非イオン型オリゴヌクレオチドは、ヌクレアーゼ加水分解に対する増大し た耐性および/または増大した細胞吸収を特徴とすると共に相補的核酸配列との 安定な複合体を形成する能力を保持する。特にアルキルホスホネートはヌクレア ーゼ切断に対し安定であると共に脂質に可溶性である。アルキルホスホネートオ リゴヌクレオシドの製造については米国特許第4,469,863号に開示され ており、メチルホスホネートが特に好適である。
メチルホスホネートオリゴマーは、溶液中および不溶性ポリマー支持体上の両者 にて各種の方法で作成することができる[アグローワルおよびリフチナ、ヌクレ イツク・アシッズ・リサーチ、第6巻、第3009〜3024頁(1979); ミラー等、バイオケミストリー、第18巻、第5134〜5142頁(1979 )、ミラー等、ジャーナル・バイオロジカルeケミストリー、第255巻、第9 659〜9665頁(1980);ミラー等、ヌクレイツク・アシッズ・リサー チ、第11巻、第5189〜5204頁(1983)、ミラー等、ヌクレイツク ・アシッズ・リサーチ、第11巻、第6225〜6242頁(1983);ミラ ー等、バイオケミストリー、第25巻、第5092〜5097頁(1986); エンゲルスおよびジャガー、アンゲバンテ・ヘミ−・サブルメント、第912頁 (1982);シンハ等、テトラヘドロン・レタース、第24巻、第877〜8 80頁(1983);ドルマン等、テトラヘドロン、第40巻、第95〜102 頁(1984);ジャガーおよびエンゲルス、テトラヘドロン・レタース、第2 5巻、第1437〜1440頁(1984);ノープル等、ヌクレイツク・アシ ッズ・リサーチ、第12巻、第3387〜3404頁(1984);キャラハン 等、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、第83 巻、第1617〜1621頁(1986);コシオルキエウィソツ等、ケミ力・ スフリプタ、第26巻、第251〜260頁(1986) アグローワルおよび グツドチャイルド、テトラヘドロン・レタース、第38巻、第3539〜354 2頁(1987) :レスニコウスキー等、テトラヘドロン・レタース、第28 巻、第5535〜5538頁(1,987);サリン等、プロシーディング・ナ ショナル・アカデミ−・サイエンス、USA。
第85巻、第7448〜7451頁(1988)]。
メチルホスホネートオリゴヌクレオシドの最も効率的な製造方法は、オリゴデオ キシリボヌクレオチドを作成するために使用されるメトキシもしくはβ−シアノ エチルホスホルアミダイト試薬と同様である5′−〇−ジメトキシトリチルデオ キシヌクレオシド−3′ −〇−ジイソプロピルメチルホスホルアミダイト中間 体の使用を含む。メチルホスホネートオリゴマーは、自動化DNA合成装置を用 い調節気孔のガラスポリマー支持体にて作成することができる[サリン等、プロ シーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、第85巻、第7 448〜7451頁(1988)]。
ここに記載するアンチセンスオリゴヌクレオチドを作成するのに適するヌクレオ チド同族体は、限定はしないが米国特許第4,469,863号に開示されたエ チルもしくはメチルホスホレート同族体、並びにラプランシ二等によりヌクレイ ツク・アシッズ・リサーチ、第14巻、第9081頁(1986)およびステッ ク等によりジャーナル・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第106巻、第6 077頁(1984)に記載されたホスホロチオエート改変オリゴデオキシヌク レオチドを包含する。ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドの一般的合成法は スタイン等、ヌクレイツク・アシッズ・リサーチ、第16巻、第3209〜32 21頁(1988)により改変されて、これら化合物をホスホルアミダイド法に より自動合成装置で容易に合成しうるようにした。
さらに、ヌクレアーゼ切断に対する耐性も、5′末端と3′末端との両者におけ るヌクレオチド間結合をダブル等の方法[ヌクレイツク・アシッズ・リサーチ、 第18巻、第4751〜4757頁(1990)]に従いホスホルアミダイトで 改変して達成することができる。
ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドは、ヌクレオチド間ホスホジエステル結 合に硫黄と酸素との置換を有する。ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドは、 デユープレックス形成のための効果的ハイブリッド化の性質と実質的なヌクレア ーゼ耐性とを兼備すると共に、帯電したホスフェート同族体の水溶性を保持する 。帯電は、リセプタを介する細胞吸収の性質を付与すると思われるしロース等、 プロシーディングφナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、第86巻、 第3474〜3478頁(1989)]。
ホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチドはラプランシエ等、ヌクレイツ ク・アシッズ・リサーチ、第14巻、第9081頁(1986)およびステック 等、/ヤーナル・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第106巻、第6077 頁(1984)に記載されている。
ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドの一般的合成法はスタイン等[ヌクレイ ツク・アシッズ・リサーチ、第16巻、第3209〜3221頁(1988)] により改変されて、これら化合物をホスホルアミダイト手法により自動合成装置 で容易に合成しうるようにした。
さらに、オリゴリボヌクレオチド同族体の製造における最近の進歩は、上記目的 で他の試薬、たとえば2′−〇−メチルリボヌクレオチド[イノラブ等、ヌクレ イツク・アシッズ・リサーチ、第15巻、第6131頁(1987)]および複 合RNA−DNA同族体であるキメラオリゴヌクレオチド[イノラブ等、FEB Sリタース、第215巻、第327頁(1987)]をも使用しうろことを意味 する。
アンチセンスオリゴリボヌクレオチドもしくはオリゴレアーゼによる酵素攻撃に 対し遊離オリゴリボヌクレオヂドはオリゴデオキシリボヌクレオチドよりも感受 性が大である。したがって、本発明の実施にはオリゴデオキーRNAハイブリッ 、ドデュープレックスがDNA−RNAハイブリッドのRNA部分を特異的に攻 撃するRNアーゼHの基質であるため、オリゴデオキシリボヌクレオチドが好適 である。デユープ1ノツクスのmRNAストランドの分解は、他のbcr−ab 1メツセージに対するハイブリッド化のためのアンチセンスオリゴデオキシヌク レオチドストランドを放出する。
bcr−ablアンチセンスオリゴヌクレオチドは、適する医薬組成物として患 者に投与することができる。
或いは、アンチセンスオリゴヌクレオチドは患者から集めた細胞に対し生体外で 投与することもできる。したが細胞により汚染された患者の骨髄をインビトロ清 浄するため骨髄清浄剤として用いる。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、同族 もしくは自家骨髄移植における清浄剤として有用であると思われる。
骨髄の清浄方法によれば、骨髄をドナーの腸骨から標準操作の室内法によって集 める。ドナーからその骨髄を吸引する方法は当業界で周知されている。ドナーか ら骨髄を吸引するだめの装置および方法の例は米国特許第4゜481.946号 および第4,486,188号(参考のため、ここに引用する)に開示されてい る。ドナー(自家移植)または他の個人(同族移植)のいずれかである受給者が 体重1kg当り約4×108〜8×108の処理骨髄を受けうるよう充分な骨髄 を抜取る。これは一般に約750〜約1.000 m lの骨髄の吸引を必要と する。吸引された骨髄を、「バフィコート」調製物として当業者に知られた単細 胞懸濁物が得られるまで濾過する。この白血球の懸濁物を適するキャリヤにてア ンチセンスオリゴヌクレオチドで有利には約8mg/m+の濃度にて処理する。
或いは白血球懸濁物を、清浄を行うまで当業者に知られた標準法により液体窒素 に貯蔵することもできる。清浄された骨髄を使用するまで液体窒素中に凍結貯蔵 することができる。骨髄および生物学的物質の凍結方法はたとえば米国特許第4 ,107,937号および第4,117.’881号(参考のため、ここに引用 する)に開示されている。
アンチセンスオリゴヌクレオチドで処理するだめの骨髄の他の製造方法を用いる こともてき、これら方法は上記バフィコート調製物よりもずっと精製された増血 細胞の調製物をもたらす。
1種もしくはそれ以上の増血成長因子を吸引骨髄またはバフィーコート調製物に 添加して増血腫瘍の成長を刺激し、これによりbcr−ablアンチセンスオリ ゴヌクレオチドの毒性に対する感受性を増大させることができる。この種の増血 成長因子はたとえばI L−3および顆粒球マクロファージコロニー刺激因子( GM−C8F)を包含する。これら成長因子のヒト組換体も有利に用いられる。
アンチセンスオリゴヌクレオチドで処理した後、移すべき細胞を自己血漿もしく は緩衝液で洗浄して、組込まれないオリゴマーを除去する。次いで洗浄した細胞 を患者に注入する。生体内使用のため、アンチセンスオリゴヌクレオチドをたと えば適する液体ベヒクルもしくは賦形薬のような医薬キャリヤおよび適宜の補助 添加剤と組合せることができる。液体ベヒクルおよび賦形薬は慣用のものであっ て市販入手できる。その例は蒸留水、生理食塩水、デキストロースの水溶液など である。生体内使用には、bcr−ab、lアンチセンスオリゴヌクレオチドを 好ましくは非経口的、特に好ましくは静脈内で投与する。ベヒクルはそれに応じ て設計される。さらにこの種の化合物は末梢血液から白血球を分離し、これらを アンチセンスオリゴヌクレオチドで処理し、次いで処理された細胞をドナーの末 梢血液に戻して生体外で投与することもできる。生体外の技術は、インターロイ キン−2活性リンパ球での癌患者の処置に用いられており、当業者に周知されて いる。
慣用のキャリヤと共に投与する他、アンチセンスオリゴヌクレオチドは各種の特 殊なオリゴヌクレオチド供給技術によって投与することもできる。たとえば、オ リゴヌクレオチドを治療投与のためリポソーム内にカプセル化することもできる 。オリゴヌクレオチドはその溶解度に応し水層または脂質層の両者に存在させる ことができ、一般にリポソーム懸濁物と称する。疎水層は、一般に限定はしない が、たとえばレシチンおよびスフィンゴミエリ/のような燐脂質、たとえばコレ ステロールのようなステロイド、たとえばジアセチルホスフェート、ステアリル アミンもしくはホスファチジン酸のようなイオン型表面活性剤および/または疎 水性の他の物質を包含する。
オリゴヌクレオチドはユニラメラリポソーム中へのカプセル化に成功している。
再編成されたセンダイウィルスエンベロブを用いてRNAおよびDNAを細胞に 供給することに成功している[アラド等、バイオケミカル・バイオフィジカル・ アクタ、第859巻、第88〜94頁(1986)]。
さらに、アンチセンスオリゴマーはポリ(L−リジン)結合体としても供給され ている。この種の結合体はレメトワ等、プロシーディング・ナショナル・アカデ ミ−・サイエンス、USA、第84巻、第648〜652頁(1987)に記載 されている。
たとえば骨髄浄化におけるような生体外の抗腫瘍用途には、bcr−ablアン チセンスオリゴヌクレオチドを、Ph1−陽性細胞を死滅させると共に正常な増 血細胞の生存性を維持するのに有効な量で投与することができる。この量は特定 患者の腫瘍の程度、用いる特定のオリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチドに対 する腫瘍の相対的感受性および他の因子に応して変化する。105細胞当り約1 0〜200μg / m lの濃度、好ましくは105細胞当り約40〜150 μg/mlの濃度を用いることができる。同量もしくはより少量のオリゴヌクレ オチドの追加投与が処置を最適化するのに有利である。
たとえば、骨髄容積1ml当り2X107細胞を含有する骨髄の清浄には、骨髄 1ml当り約2〜40mgのアンチセンスの量、好ましくは約8〜24mg/m lが効果的に用いられる。それより多量もしくは少量のオリゴヌクレオチドも用 いることができる。
生体内の使用には、bcr−ablアンチセンスオリゴヌクレオチドを、上記の インビトロ濃度にほぼ等しい細胞外濃度をもたらすのに充分な量で投与すること ができる。この量は腫瘍の程度、用いる特定オリゴヌクレオチドおよび他の因子 に応じて変化することができる。実際の投与量は患者の体格および体重(処置の 性質は予防もしくは治療のいずれてあってもよい)、患者の年齢、健康状態およ び性別、投与ルートおよび曲の因子を考慮することができる。当業者は適する投 与量および投与方式を特定の状況に合わせて容易に決定することができる。
10の投与量は1日当り約0.1〜i、000mgのオリゴヌクレオチド、好ま しくは約1日当り約10〜約1゜000mgの範囲とすることができる。それよ り多量もしくは少量のオリゴヌクレオチドも所要に応して投与することができる 。
上記生体内の試験に基つき、処置の経過は有利には推奨した1日のオリゴヌクレ オチドの投与量を約6日間〜約26日間、より好ましくは約9〜約12日間にわ たり注入することからなっている。当業者は、各場合に最適量を容易に決定する ことができる。
成人の場合、体重1kg当り毎日約50mgのオリゴヌクレオチドの投与量か、 1〜10μ〜1の有効な・細胞外濃度を得るのに充分であると思われる。
本発明は、腫瘍細胞に対し成長増進を付与する遺伝子の発現を特異的に抑制する ことに基づく白血病の処置方法を提供する。すなわち本発明は、これら細胞を選 択的に除去する機会を与える。これに対し、大抵の癌装置は酵素経路を封鎖し或 いは細胞表現型とは無関係にDNAとランダムに相互作用させることに基づいて いる。したがって、特定薬剤による正常細胞と対比した腫瘍細胞のに対するこの 薬剤の特定作用でなく、正常細胞と癌細胞との間の代謝過程(たとえば成長速度 )の差を利用する。
以下、限定しないが実施例により本発明を一層詳細に説明する。
実施例1〜6はインビトロの試験を含ミ、ph’−白血病細胞増殖の抑制と正常 骨髄プロゲニタの増殖許容とを破断点接合部に対し相補的な合成オリゴデオキシ ヌクレオチドにより同時に示す。これら実験は腫瘍細胞の遺伝子標的による選択 的死滅の可能性を示す。
実施例7〜12においては、白血病増大の生体内モデル[カメルーライド等、サ イエンス、第246巻、第1597頁(1989);セサノ等、ブラッド、第7 7巻、第2463頁(1991);ディック、キャンサー・セル、第3巻、第3 9頁(1991)]を用いて、bcr−ablアンチセンスオリゴデオキシヌク レオチドが白血病細胞増殖をインビボにて効果的に抑制することを示す。重傷合 併免疫不全(SCID)のマウスに白血病細胞を注射して、人間における病気と 近似した病気過程を発生させた。bcr−ablアンチセンスで処置したマウス は病気から保護された。各器官におけるアンチセンスオリゴマーの細胞関連の蓄 積は4〜60μMに達し、これは白血病細胞の増殖を抑制するのに充分である( 第7図参照)。この範囲におけるホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチ ドの細胞外濃度は、健康なヒトドナーの骨髄から得られたコロニー形成細胞にっ きインビトロでは無毒であり、CML芽球発症患者からの一次白血病細胞の増殖 を極めて効率的に抑制した[データ示さ白血病細胞を芽球発症における5人のC ML患者の後部腸骨稜における骨髄から得た。これら細胞をイソコープ改変デュ ルヘッコ培地(IMDM)で1・2に希釈して細胞懸濁物を作成した。フィラデ ルフィア染色体陽性の芽球細胞をフィコール・ハイパツク密度勾配沈降により分 離して非単核細胞を除去した。かくして、骨髄細胞懸濁物を2・1の比にてヒス トパック密度勾配(シグマ・ケミカル・カンパニー社、セントルイス、MO)に 静かに載せ、次いで1500rpmにて18℃で30分間遠心分離した。遠心分 離後に、界面層に残る細胞をパッスールピペットで集め、l MDMにより11 000rpにて40℃で1−0分間洗浄した。
B、破断点配列決定 メチルセルロース半固体培地に塗抹した細胞を7〜11日間にわたり培養した後 に培地から回収した。全RNへをコムチンスキー等、アナリチカル・バイオケミ ストリー、第162巻、第156〜159頁(1987)の方法により分離した 。特に過大細胞増殖した1人の患者から分離されたRNA (6,1〜5 tt  g)を、c−abT−PCRプライマGCTTCACACCATTCCCCA TT GT(SEQ ID NO:10)と37℃にて30分間にわたりアニー ルさせた。3′プライマーのアニールの後、RNAを500単位のモロニー・種 ネズミ白血病ウィルス逆転写酵素で37℃にて1時間転写させた。反応を停止さ せ、混合物を1×テルムス・アクな22ヌクレオチドオリゴマーCACAGCA TTCCGCTGACCAT CA (SEQ ID No: 1g/′μlの 最終濃度まで添加してcDNA断片を拡大させた。55℃でアニールし、72℃ で合成し、さらに95°Cて変性させて、60サイクルのPCRをパーキン・エ ルマー−サーマル・サイクラ−で行なった。b2a2接合部に対応する拡大生成 物を次いで2%アガロースゲルで分離した。bcr−abl断片を含有するバン ドを切除し、ジーン・クリーン(登録商標)キット[バイオ101、インコーポ レーション社]を用いて標準技術により清浄し、SMA I切断により線状化さ せたブルースクリプトSKベクター(ストラタジーン・クローニング・システム ス社)にて盲端結合によりクローン化させた。数種の個すのクローンを、次いで 製造業者により推奨される配列決定法に従いセクエナーセ20酵素(米国バイオ ケミカル・コーポレーション社、クリープランターにおけるクローン化部位に整 列する特定プライマーとセクエナーゼ(登録商標)反応緩衝剤の存在下に15分 間にわたり37℃でアニールさせた。プライマーアニールした断片を室温にてセ クエナーゼ(登録商標)2゜0酵素と共に室温で培養し、α−535dSTと共 に37℃で培養した。次いて標識された雛型−プライマー複合体をA、TSCお よびGヌクレオチドを含有する試験管(チューブ1本当り1種のヌクレオチド) に移し、37℃にて5〜30分間培養した。次いて各試料を予め作成したアクリ ルアミ]・ゲルに充填し、約10時間にわたり流した。配列決定用ケルを乾燥し  フィルムをO/Nに露出した。数種の個々のクローンの配列分析は、bcr− abl接合部が第1図に示したcDNA配列(SEQIDNO:]、)を有する ことを確認した。図面における矢印はbcr−abl破断点接合部を示し、枠は 接合部に対応する18ヌクレオチドを示し、これはアンチセンスオリゴマーのハ イブリッド化に好適な標的配列を形成する。接合部はンユチヘルマン等、セル、 第47巻、第277頁(1986)により報告されたL−6型破断点に正確に対 応し、ここてbcrエクソン2はc−ab1エクソン2に融合する。
接合部の18−ヌクレオチド標的配列に対し特異的な合成】8量体GAAGGG CTTCTTCCTTAT(SEQ ID NO:3)を用い芽球発症CML  RNAから得られたRT−PCR拡大生成物のハイブリッする9ヌクレオチドに 対し相補的なこの「アンチセンス」オリゴマーを、モデル380 B DNA合 成装置(アプライド・バイオシステムス・インコーポレーション社、フォスター ・シティ、CA)を用いて合成した。クローン化した破断点の配列決定分析は、 4種の場合のそれぞれにて接合部が第1図に示した配列と同一であることを芽球 細胞(0,5X105細胞)をインターロイキン−3(IL−3,20U/ml )および顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−C8F、5ng/ml )の存在下に0.4mlの液体懸濁培養物(2%ヒトB血清を含むイソコープ改 変デュルベッコ培地)に入れて、細胞コロニー形成を刺激した。標的配列に対し 完全に相補的であるGAAGGGCTTC’TTCCTTAT(SEQ ID  NO:3)オリゴマーの他に、ミスマンスオリゴマーGAACGGCATCTA CGTTATも作成された(SEQ II) NO:2)。IL−3/GM−C 8F処理した培養物には培養の開始時点で40ug/ml (Lμg/m1=o 、35uM)(Dオリゴヌクレオチドを接種し、18時間後に20μg / m  lを接種した。比較培養物は未処理のままにした。培養物にオリゴヌクレオチ ドを第2回目に添加してから4時間の後、細胞をIL−3(20U/ml)およ びGM−C8F(5Bg/ml)を含有する2反復のメチルセルロース皿に直接 シーディングした。半固体培養物に入れた細胞をさらに10日間にわたり成長さ せた。次いでプレートを倒立顕微鏡で走査し、コロニーおよびクラスターの・1 − 全数を計数した。成る場合にはPh 陽性芽球細胞を増血成長因子の不存在下に 培養し、これら条件下でコロニーは成長因子の存在下におけるよりも少数かつ小 型であった。未処理細胞およびミスマツチオリゴマーに露出した細胞は多数の芽 球細胞のコロニーを形成しくそれぞれ第2Aおよび2B図)、これに対しすっと 少数の細胞を含む極めて少数のコロニーがbcr−ablアンチセンスオリゴヌ クレオチドの存在下で形成された(第2C図)。5人のL−6型接合患者からの 芽球細胞から得られたコロニー形成の抑制は、反復実験にて60〜90%の範囲 であった(第1表参照)。これに対し、正常プロゲニタから形成されたコロニー の個数は合成オリゴマーの存在下でも不存在下でも実質的に同一であった(示さ ず)。
1 450±64 112±18 752 324± 18 62±8 82 3 480±88 50±12 90 4 212±15 80±8 60 5 380±16 70±8 82 第2の一般的種類の接合部を有するCML芽球発症患者を確認するため、芽球発 症におけるCML患者の細胞から得られた全RNAを合成プライマーで逆転写さ せた。
3′プライマー(SEQ ID NO:10)はC−見blエクソン2の22ヌ クレオチドに対し相補的であった。5′プライマーはbcrエクソン3の22ヌ クレオチドに対し相補的な22量体GTCATCGTCCACTCAGCCAC TG(SEQ ID NO:12)であった。このRNAを実施例1によるポリ メラーゼ連鎖反応により拡大させた。拡大生成物を、次いてb3a2接合部に対 し相補的である合成18m体オリゴヌクレオチドGAAGGGCTTT TGA ACTCT (SEQ ID NO:6)にハイブリダイズさせた。2人の患者 にて破断点をクローン化させた後、数種のクローンの配列分析により、第・3図 に示したに一28破断点に正確に対応するb3a2接合部を確認した(SEQ  ID実施例1の培養条件およびオリゴマー処理条件を用い、オチドとを含有する が2つのミスマツチを有するb3a2接合部に対し部分的に相補的な18ヌクレ オチド合成オリゴマーGAAGTGCTGT TGAACTCT(、SEQ [ D NO:5)(第4B図);または同しbcr−abl接合部に対し完全に相 補的な18ヌクレオチド合成オリゴマーGAAGGGCTTT TGAACTC T (SEQ ID NO:6)(第4C図)に露出させた。
K−28破断点を有する上記2人の患者において、標準bcr−ablアンチセ ンスオリゴ7−(SEQID NO:6)によるコロニー形成の抑制は2反復の 実験にて第2表に示したように60〜70%の範囲であった。
第2表 1 278±28 102±14 652 182±18 68±12 63 に一28型破断点を有する同じ患者からの細胞を、同様にL−6型接合部に対し 相補的なアンチセンスオリゴマー(SEQ ID NO:3)に露出させた。コ ロニー形成の顕著な低下(2,5〜5%抑制)は、未処理細胞と比較して、この オリゴマーでは観察されず、K−28接合部に対し完全に相補的な18量体アン チセンスオリゴヌクレオチド(SEQ ID NO:6ンで処理された細胞に対 する観測された効果の特異性を示した(第以下の実験は、正常な増血プロゲニタ 細胞を完全に影アンチセンスオリゴヌクレオチドの特異性を示す。
正常な骨髄単核細胞(MNC)を同意した志願者から吸引により得ると共に、多 数の研究者により従来報告されたように増血プロゲニタにつき濃縮した[ザメク ニッり等、プロシーディング・ナショナル・アカデミー−サイエンス、USA、 第83巻、第4143〜4147頁(1986)、カラチオロ等、ジャーナル・ クリニカル、インベスチゲーション、第85巻、第55〜61頁(1990)] 。要するに、骨髄細胞をフィコール・ハイバック密度勾配沈降にかけ、次いでそ れぞれプラスチックペトリ皿への付着およびニューラミネダーゼ処理されたヒツ ジ赤血球でのロゼッチングにより付着性モノサイト・マクロファージおよびT− リンパ球を除去した。
フィラデルフィア染色体陽性の芽球細胞をフィコール・ハイパツク密度勾配沈降 により芽球発症におけるCML患者から分離した(L−6型接合部)。形態学的 分析は、細胞の95%以上が芽球であることを示した。残余の非芽球細胞は小リ ンパ球の形態学的外観を有した。25゜000MNCおよび25.OOOCML 芽球細胞を合し、bcr−abl破断点特異性アンチセンスオリゴマー(SEQ  ID NO:3)(40μg/ml、O時点;20μg/ml、18時間後) と共に或いは4ヌクレオチドミスマツチのbcr−ablアンチセンスオリゴマ ー(SEQ ID NO:2)(40μg/ml、0時点;20μg / m  l、18時間後)と共に培養し、或いは未処理で残した。オリゴヌクレオチドを 培養物に第2回目に添加してから4時間の後、細胞をIL−3(20U/m+) とGM−C8F (5ng/ml)とを含有する2反復のメチルセルロース皿に シーディングし、さらに12日間にわたり増殖させた。培養期間の終了後、コロ ニーを計数した。
12日間にわたり培養した後、bcr−ablアンチセンスオリゴマーに露出し たCML芽球発症細胞から生じたコロニーの個数(白血病コロニー形成単位、r CFU−LJ )は、ミスマツチbcr−ablオリゴマーの存在下で生じた個 数よりもずっと少ないことが明かであった。このデータを下表3に示し、ここで 数値は2反復の比較培養物(オリゴヌクレオチドを添加せず)および2反復実験 培養物の2回の別々の実験からの平均上標準偏差を示す。コロニー形成単位−顆 粒球マクロファージ(CFU−GM)由来のコロニーは50個もしくはそれ以上 の細胞凝集体で構成されるのに対し、CFU−GM−由来のクラスタは4〜40 個の細胞の凝集体として規定された。これらはプロケニタから得られた正常な増 血性コロニーであって、顆粒球およびマクロファージ系列に沿って分化する能力 を有する。これに対し、正常なプロゲニタから形成されるコロニーの個数は合成 オリゴマーの存在下でも不存在下でもほぼ同じであった。
第3表 オリゴヌクレオチド CFU−GM CFU−L*比較 263±10 806 ±70 (オリゴマー添加せず) 4ヌクレオチド 265±6 786±23ミスマツチを持たない 253±3 5 180±14アンチセンス 第3表(続き) オリゴヌクレオチド CFU−GM+CFU−L**比較 978±24 (オリゴマー添加せず) 4ヌクレオチド 900±46 ミスマノチを持たない 450±42 アンチセンス *CFU−L=CML芽球発症細胞から形成された**CFU−GM+CFU− L=正常骨髄プロゲニタとCML芽球発症細胞との1=1混合物から形成された コロニー。
形成されたコロニーをメチルセルロース板から除去して、残留コロニーか正常細 胞もしくは白血病細胞のいずれて構成されるかを決定した。プレートから除去し た残留コロニーからの細胞を分離し、ジームサ(Giemsり 染色により形態 学的に同定した。CML芽球発症細胞から生ずるコロニーでは芽球細胞のみが確 認された。ミスマツチ(4ヌクレオチド置換)bcr−ablオリゴマーに露出 した正常MNCおよびCML芽球発症細胞の1−1混合物では予想通り分離細胞 は不均一であって、芽球細胞と各種の分化要素とで構成された。標準bcr−a b1アンチセンスオリゴマー(ミスマツチなし)に露出された正常MNCおよび CML芽球発症細胞の1−1混合物では分離細胞は主として分化要素で構成され 、したかって正常プロゲニタの維持および白血病芽球細胞の選択的除去を示唆し た。
実施例4 残留細胞のbcr−ab1発現の分析 フィラデルフィア染色体芽球細胞の除去を明確に証明するため、実施例3からの 残留細胞をbCr−ab1転写物の発現につき評価した。何故なら、この転写物 のレベルは生存する白血病細胞の個数を反映するからである。
この目的で全RNAを実施例3からのコロニーの保存物から分離し、bcr−a b1転写物のレベルを評価した。
さらにβ2−マイクログロブリン転写物のレベルをも比較として測定した。β2 −マイクログロブリン遺伝子は細胞サイクルとは独立して発現される。
第241巻、第708〜712頁(1988)]により記載されたように特定プ ライマおよびTaqポリメラーゼの存在下で拡大させた。拡大生成物を2%アガ ロースゲルで分離してニトロセルロースフィルタに移し、これを合成4o−ヌク レオチドc−abl断片および40−ヌクレオチドβ2−マイクログロブリン断 片とハイブリダイズさせ、次いで[γ−P32]−八TPおよびポリヌクレオチ ドキナーゼで標識した。c−ablプローブは第1図の拡大された257ヌクレ オチド配列を認識し、千ド配列を識別する[同上、サッグス等、ブロン−ディ胞 集団より生ずるコロニーから分離されたRNAでは、bcr−ab1転写物が検 出されながった。これに対し、比較として用いたβ2−マイクログロブリンの発 現はアンチセンス処理されたコロニーで明瞭に検出され、これする。
このデータは、天然の病気の意味で、Ph1−陽性白血病表現型に関連する異常 な成長を維持するには機能的bcr−abl遺伝子が必要であることを示す。合 成オリゴマーは正常プロゲニタの成長に影響を与えな(Xので、白血病増大は白 血病表現型の維持を含む腫瘍特異性遺伝子変化の存在に基づき選択的に抑制する ことができる。
れた後に、白血病細胞の増殖を選択的に抑制することができる。
b 1 a 2接合部を発現するPh1−陽性ALL細胞の増殖は、実施例5に よるアンチセンスオリゴヌクレA−千1・て抑制された。
RNAをPh1−陽性ALL患者より得られた細胞ラインALL−1から分離し た[エリクソン等、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、 USA、第83巻、第1807〜1811頁(1986)]。
破断点接合部のクローン化および配列決定を実施例口こcr−エクソン1に対し 相補的な22ヌクレオチドオリゴマーCAACAGTCCT TCGACAGC AGCA (SEQ ID NO:13)を使用すると共に3′プライマとして c−ablエクソン2に対し相補的な22ヌクレオチドオリゴマー(SEQ I D NO:10)を使用した。18量体の破断点配列GAGACGCAGA A GCCCTTC(SEQ ID NO+14)は、フエインシュタイン等、ネイ チャー、第330巻、第386〜388頁(1987)の公表された配列を確5 00μlにおけるph’−陽性細胞(1〜2×104細胞)を(i)オリゴマー の不存在下、い1)bla2 bcr−abl破断点接合部に対し相補的である が2つのヌクレオチドミスマツチを有する】8量体アンチセンスオリゴヌクレオ チドGCAGGGCTTCTACGTCTC(SEQ ID NO:8)の存在 下、または(i i i)同じ接合部に対し完全に相補的な18量体アンチセン スオリゴヌクレオチドGAAGGGCTTCTGCGTCTC(SEQ ID  NO:9)の存在下で培養した。培養物を0時点にて50μgのオリゴマー、並 びに24時間および48時間にて25μg/mlのオリゴマーに露出した。細胞 を毎日計数した。その結果を第6図に示し、ここで(−II−)は比較培養物( オリゴマーなし)を示し、(−ム一)は2−ミスマツチオリボマーを添加した培 養物を示し、さらに(−0−)は完全に相捕的なアンチセンスオリゴマーを添加 した培養物を示す。アンチセンスオリゴマーで処理した培養物は比較培養物およ びミスマツチ処理の培養物に比べ白血球細胞数における顕著な減少を達成した。
チオエートアンチセンスオリゴヌクレオチドの作用フィラデルフィア染色体−隅 性白血病細胞ラインBV173[ペゴラロ等、ジャーナル・ナショナル・キャン ブー・インスチチュート、第70巻、第447頁(1983)]の核型分析は、 分析した20種の移行期のそれぞれで唯一の染色体異常として9:22転位を示 した。
↓接合部の拡大に続きb 2 / a 2もしくはb3/a2接合部に特異的な 18量体に対するハイブリッド化は、これら細胞におけるb 2 / a 2破 断点を確認した(データ示さず)。
b 2 / a 2アンチセンスホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチ ドに対するBV173細胞の感受性を評価した。ホスホルチオエートオリゴデオ キシヌクレオチドを、慣用のホスホルアミダイトモノマーを用いてアプライド・ バイオシステムス・モデル380B型もしくは39OZ型自動化合成装置のいず れかで、沃素−水一ピリミジンの代りにテトラエチルチウラン(もしくは均等な 硫黄−ドナー試薬)を用いる業者推奨の手順にしたがって作成し、各サイクルで は正常な酸化に続くキャップ配列決定と逆相製造用クロマトグラフィーと脱トリ チル化とを逆転させ、さらにそのナトリウム塩として最終生成物を得、これらは 全て従来公表された方法にしたがった[シンおよびステック、[オリゴヌクレオ チドおよび同族体:実用手段」、F、エックスタイン編、(オックスフォード大 学プレス、オックスフォード、1991)、第87〜108頁;シンおよびガイ ブー、「抗癌剤デザイン」、第6巻、第539頁(1991);ブーおよびヒル ジエンパイン、テトラヘドロン・レタース、第32巻、第3005〜3008頁 (1991)]。
BV173細胞をホスホロチオエートb 2 / a 2アンチセンス26量体 CGCTGAAGGGCTTCTTCCT ATTGAT(SEQ ID NO :29)もしくはホスホロチオエートセンス配列ATCAATAAGG AAG CCCTTCA GCG (SEQ ID NO:34)またはb3/a2 ( SEQ ID NO:31)もしくはbl/a2 (SEQ ID NO:33 )ホスホロチオエートアンチセン26量体の存在下で培養した。b 2 / a  2アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドのみがBV173細胞の増殖を抑 制しく第7図)、さらに反復実験にて1.5μM(第7図、−△−)および3. 0μM(第7図、−・−)のそれぞれの濃度でアンチセンスオリゴデオキシヌク レオチドを用い9日間の培養後に抑制率は97.6%および100%であった。
センスオリゴマーSEQ ID NO:34は、未処理比較細胞(第7図、−口 −)と対比して抑制を示さなかった(第7図、−〇−)。
BV173細胞を注射した5CIDマウスを、次の実験にしたがいb2a2ホス ホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチドにより病気から保護した。BV17 3細胞によるマウスの注射は、ヒト白血病患者に近似した病気を誘発する。
A、致死BV173細胞投与量の決定 5CIDマウスにおけるBV173細胞の致死量を決定するため、103〜10 7細胞を尾静脈に注射し、注射後の種々の時点で生存率を監視した。10.10 6、105もしくは104個のBV173細胞を注射したマウスは8〜10週間 、9〜12週間、13〜15週間もしくは14〜22週間後に、それぞれ白血病 細胞増殖により死亡し、これは検死によって確認された。肺臓重量は注射しなか った5CIDマウスよりも約40倍大であったのに対し、肝臓および腎臓は多数 の転移を有し、注射しなかったマウスと比べて10倍だけ増大した。103B■ 173細胞を注射したマウスは移植の35週間後にもまだ生存し、白血病は検出 されなかった。この試験から、106個の細胞が致死量と解釈された。
B、白血病状態の分析 ネズミ組織における浸潤性ヒト白血病細胞の個数を決定しうる3種の異なる分析 により、病気の進行経過を監視した。
第1の分析は、cALL抗原(CALLA)−陽性細胞の免疫蛍光分析で構成し た。正常でないネズミ増血細胞を除く全てのBV173細胞はこの抗原を発現す る(分析感度= 10 ’)。単一の細胞懸濁物を白血病5CIDマウスの末梢 血液、膵臓および骨髄細胞からリンパ球−M濃度勾配での遠心分離によりフロー 血球数分析のため作成した[カダーレイン・ラボラドリース・リミテッド社、オ ンタリオ、カナダコ。細胞(1×105)を、ヒトCD10抗原に対するFIT C−結合マウス抗−CALLAモノクローナル抗体(ベクトンーンキンソン免疫 血球計算システム、サンジョース、CA)で処理した。
処理の後、細胞を洗浄し、エピマウス・プロフィル・アナライザ(クールタ・エ レクトロニック社)を用いてフロー血球計算により分析した。各種類の細胞につ き、2種の陰性比較を用いた:すなわちFITC−結合抗一〇ALLAで処理し た健全5CIDマウスの同じ器官からの細胞、およびBV173もしくはネズミ 細胞と反応しない抗−ヒトCD3モノクローナル抗体で処理した白血病5CID マウスからの細胞懸濁物。
白血病の第2の分析は半固体培地におけるクロノジェニック分析で構成した。B V173細胞はヒト成長因子の不存在下で25〜35%のクローン化効率にてコ ロニーを形成したのに対し、ネズミ細胞はコロニーを形成しない(分析感度=1 03)。5匹の健全5CIDマウスの12枚のプレートから得られたデータは、 ネズミ細胞からの僅か数個のコロニーが塗抹後の7〜9日間まで増大し、次いで 死滅し始め、12日間の培養後に生存細胞のコロニーは存在しなかったことを示 した。これに対し、BV173細胞は多数の急速に増大するコロニーを形成した 。BV173細胞の存在がネズミプロゲニタの成長を可能にする可能性を除外す るため、混合実験を行った。
正常ネズミ細胞とBV173細胞との混合物から12日PCR分析は、これらコ ロニー(10個のコロニーを分析)の100%がbc r−ab l (b2/ a2)転写物の発現により示されるように白血病であることを示した(データ示 さず)。
第3の分析では、白血病の程度を連鎖RT−PCRにより評価して骨髄細胞、牌 細胞、末梢血液白血球、肝臓、肺および脳組織から分離された全RNAにおける b2/82転写物の発現(分析感度=10’)を監視した。注射したBVI 7 3細胞の個数に応じ、注射してから3週間後および6週間後にネズミ組織にてク ロノジェニック分析およびRT−PCRにより種々の個数の白血病細胞が検出さ れた。白血病5CIDマウスの死亡が予想される数日前に、約80%、65%お よび10%のcALLA−陽性細胞が骨髄細胞、牌細胞および末梢血液白血球で それぞれ検出された。RT−PCRは肺および脳にてBV173細胞を示した。
C,b2a2アンチセンス処理 BV172細胞のbcr−abl接合部を標的とする合成ホスホロチオエートオ リゴデオキシヌクレオチドが5CIDマウスにおける病気経過を改変するかどう かを決定した。5CIDマウスに106BV173細胞を注射した。次いで、マ ウスに1 m gのセンス(ATCAATAAGG AAGCCCTTCA G CG、5EQID NO:34)もしくはアンチセンス(CGcTGAAGGG  CTTCTTCCTT ATTGAT、SEQ ID NO:29)b2/a 2 bcr−ablホスホロチオエートオリゴデオキシヌクレオチド(パイロジ エン・レブン<lEu/mg;イソコウブ改変デュルベッコ培地における0、2 ml、5〜10秒)を連続9日間のそれぞれにつき106BV173細胞を導入 してから7日間もしくは21日間後に開始して静脈内接種した。比較マウスには 希釈剤(イソコウブ改変デュルベッコ培地)のみを接種した。これらの時点は、 人間における異なる病気段階に近似する。
D、アンチセンス処理の結果 S CI Dマウスに106BVL73細胞を注射してから7日間後(→−7) および21日間後(+21)に、単一細胞懸濁物を各種の組織から作成した。O ,1,7mMトリス−HCl (pH7,4)で緩衝した0、83%N84C1 にて赤血球を溶解させた後、全RNAを記載されたように抽出し[チョムチンス キーおよびサッチ、アナリチカル・バイオケミストリー、第162巻、第156 頁(1987)]、次いで懸濁物を2つの等しい部分に分けた。bcr−abl およびβ−アクチン転写物を逆転写させると共に、スジリック等、サイエンス、 第253巻、第562頁(1991)により記載されたように特定プライマーお よびTaqポリメラーゼで拡大させた。拡大生成物を2%アガロースゲルで分離 し、ニトロセルロースフィルタに移し、次いて[γ−P”2]−ATl)および ポリヌクレオチドキナーゼで末端標識された合ブはbcr−abl接合部を有す る拡大257−bp配列を識別し、β−アクチンプローブは5′および3′ β −アクチンプライマー内に含まれる209−bp断片を識別する[トクナガ等、 ヌクレイツク・アシッズ・リサーチ、第14巻、第2829頁(1986)]。
未処理およびbcr’−ablオリゴデオキシヌクレオチド処理の白血病5CI Dマウスの骨髄細胞懸濁物からのクロノジェニック分析を次のように行った。1 o5細胞を2反復で、2.5mMのL−グルタミンが補充されたHCC−423 0培地[テリー・フィックス・ラボラドリース社、バンク−バー、カナダ]にて 35X10mmの組織培養皿[ヌンク・インコーポレーション社、゛ナパービル 、IL]に塗抹し、12日間にわたり増殖させた。これらプレートを倒立顕微鏡 で走査し、全コロニー数を測定した。結果を第9図に示す(C,未処理マウス; S1センス処理マウス、AS、アンチセンス処理マウス)クロノジェニック分析 は僅か数個のコロニー(6,0±4.2)が骨髄細胞懸濁物から生じたことを示 し、免疫蛍光試験は白血病の存在につき陰性であった。1o6BV173細胞を 注射してから21日間の後、RT−PCRは骨髄、肺臓、末梢血液、肝臓および 肺にて白血病細胞の存在を示したが、脳では示さなかった(第8図、レーン±2 1)。極めて高い白血病コロニー数(353゜0±52.3)が骨髄から発生す ると共に、僅か(4゜0±1.4)が肺臓から発生した。骨髄細胞の少なくとも 6,0±1.4%がcALLA−陽性であった。したがって、白血病細胞の注射 の7日間後に゛おける5CIDマウスの処理は人間における「最小残留症状」の 臨床状態に近似するのに対し、106白血病細胞の注射の21日間後におけるこ の種の処置は「完全病気症状」に近似する。
106BV173細胞を注射してから7日間後に始めて9日間にわたりホスホロ チオエートオリコ゛デオキシヌクレオチドで処理すると共に最後の処理の12日 間(白血病発病の4週間)後に殺したマウスの末梢血液、膵臓、骨髄、肝臓、肺 および脳から分離した全RNAのRT−PCR分析は未処理およびセンス処理の マウスにて脳以外の分析組織のそれぞれにてbcr−ab1転写物を示したが、 アンチセンス処理のマウスでは示さなかった(図示せず)。骨髄細胞懸濁物のク ロノジエニ・ツク分析は未処理およびセンス処理のマウスにて多数の白血病コロ ニーを示しくそわぞれ353±52および380±25)、ただしbcr−ab lアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドの注射後には示さず、これはRT− PCRのデータと完全に一致した。CALLA十細胞が子細胞よびセンス処理動 物の骨髄で検出された。bcr−ablホスホロチオエートオリゴデオキシヌク レオチドによる最後の処理の26日間後(白血病発生の6週間)1こ殺したマウ スにおいて、肉眼検査は肺臓増大に加え未処理およびセンス処理マウスの肝臓お よび腎臓にて明確な白血病結節の存在を示したが、アンチセンス処理マウスでは 示さなかった(図示せず)。末梢血液白血球、膵臓、骨髄、肝臓、肺および脳か ら分離した全RNAのRT−PCR分析はアンチセンス処理マウスの組織にてb crこれらは未処理およびセンス処理マウスからの各組織にて容易に検出された (第9図、レーン+7)。同様に、骨髄および膵臓の細胞懸濁物のクロノジェニ ック分析は未処理(第9図)およびセンス処理(第108図) (7)試試料で は示さなかった。センス処理されたマウスの末梢血液白血球からは数個のコロニ ーが得られたが、アンチセンス処理マウスの試料からは検出しうるコロニーが発 生しなかった。CALLA十細胞が子細胞センス処理マウスの組織で検出された のに対し、この種の細胞はセンス処理マウスの骨髄(16,8±1.8%)、膵 臓(4゜1±0.2%)および末梢血液(1,9±0.2%)で容易に検出され た。
106BV173細胞の注射の21日間後に開始してbcr−ablホスホロチ オエートオリゴデオキシヌクレオチドで処理しく1mg/マウス1匹/1日、連 続9日間)かつ最後の処理の12日間後(白血病移植の6週間後)に分析したマ ウスにて、肺臓腫瘍および肝臓における白血病転移が比較およびセンス処理のマ ウスにて検出されたが、アンチセンス処理マウスでは検出されなかった。bcr −ab1転写物が未処理およびセンス処理のマウスで末梢血液単核細胞、膵臓細 胞、骨髄細胞、肝臓、肺および脳からの全RNAで検出されたが、アンチセンス 処理マウスでは検出されなかった(図示せず)。
骨髄細胞懸濁物からのクロノジェニック分析は未処理(575,5±83.8) およびセンス処理(668゜5±59.1)のマウスにて多数の白血病コロニー を示したが、bcr−ablアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドの注射後 には検出されなかった。同様に、膵臓および末梢血液単核細胞懸濁物のクロノジ ェニック分析は未処理マウスにて80.5±12.0および11゜0±8.5個 のコロニー、センス処理マウスでは116゜0±29.7および14.5±4. 9、並びにアンチセンス処理のマウスでは0のコロニーをそれぞれ示した。
比較動物およびセンス処理動物のフロー血球数分析はCALLA十細胞を子細胞 それぞれ17.7±1.8および10.0±0.5%)、膵臓(それぞれ1.9 ±0゜1および1.9±0.8%)、並びに末梢血液(それぞれ1.0±0.1 および0.9±0.1%)にて示した。
しかしながら、CALLA十細胞は子細胞センス処理の後には検出されなかった 。処理してから26日間後のマウスの肉眼検査を完了しく白血病発生の8週間後 )、これは肝臓における多数の転移(第11A図)、腎臓における僅かな転移、 およびセンス処理マウスにおける肺臓腫瘍を示したが、アンチセンス処理動物で は示さなかった(第11B図)。bcr−ab1転写物は、RT−PCR生成物 (センス処理マウスにおけるよりも少ない)を拡大させた膵臓を除き、各分析組 織にてアンチセンスに検出できた(第9図、レーン+21)。クロノジェニック 分析はRT−PCRデータと一致し、白血病コロニーを骨髄(839,5±41 .7)、膵臓(548,5゜±128.0)および末梢血液(51,0±41. 7)にてセンス処理マウスで検出したが、アンチセンス処理の後には検出できな かった。CALLA十細胞は子細胞処理の後に骨髄(23,9±5.0%)、膵 臓(9,9±1.8%)および末梢血液(2,0±0.3%)にて容易に検出さ れた。これに対し、これら細胞はアンチセンス処理マウスでは検出されなかった 。
C9要約:致死率 要約して、データは106BV173細胞が注射され、次いで7日間後もしくは 21日間後にbcr−ablアンチセンスホスホロチオエートオリゴデオキシヌ クレオチドにより静脈内処理された5CIDマウス(1mg/マウス1匹、連続 9日間)がそれぞれ白血病細胞の注射の42日問および56日間後に病気を持た ないのに対し、未処理およびセンス処理のマウスが肉眼的、顕微鏡的および分子 的な活性白血病経過の証拠を有することを示す。
3群のマウスにおけるこれらの相違は、その致死率に反ス(全部で10匹のマウ スにつき、それぞれ+7日もしくは+21日から出発した3匹の未処理および5 匹のセンス処理)は全て106BV173白血病細胞の静脈内注射の10〜13 週間後に白血病拡散(検死により確認)で死んたのに対し、bcr−ablアン チセンス処理マウス(全部で12匹のマウスにつき、+7日もしくは+21日の それぞれから出発してアンチセンス処理6匹)は白血病細胞の注射の16週間後 に生存した(第12図)(C,比較;S1センス処理、AS、アンチセンス処理 )。したがって、bcr−ablアンチセンス処理は生存を長期化させ、致命的 病気経過における治療に成功することを証明した。
106BV173細胞を注射してがら7日間後、RT−PCRはマウスの骨髄、 膵臓および末梢血液から得られた細胞懸濁物においてのみ白血病細胞を示した( 第8図、レーン+7)。
合成法、製造法および分析法に関し引用した引例を全て参考のため、ここに引用 する。
本発明はその思想および本質的特徴がら逸脱することなく他の態様で実施するこ とも可能であり、したがって本発明の範囲については上記説明だけでなく請求の 範囲を参照すべきである。
【刀AどL入玉 (1)一般的情報: (i)出願人:カラプレツタ、ブルーノゲヴイルッ、アラン エム (i i)発明の名称: bar−ablアンチセンスオリゴヌクレオチドによ る白血球増殖の選択的抑制(i L i)配列の数=34 (i v)通信宛先: (A)宛先:テンプル ユニバージティー −オン ザ コモンウエルス シス テム オンハイヤー エデュケーション (B)街名=406 ユニバージティー サービスビルディング (]市名:フィラデルフィア (D)州名:ペンシルバニア (E)国名:アメリカ合衆国 (F)ZIP: 19122 (v)コンピュータ解読フオーム: (A)メディア種類:ディスケット、3.50インチ、720Kb (B)=7ンビユータ:IBM PS/2(C)作動シスチムニMS−Dos (D)ソフトウエアー二ワードパーフェクト5. 1(vi)出願データ: (A)出願番号: (B)出願日: (C)分類・ (νii)先行出願データ。
(A)出願番号:07/718.302号(B)出願日。1991年6月18日 (viii)代理人の情報: (Δ)氏名:モナコ、ダニエル エイ (B)登録番号:ao、480 (C)参照番号:6056−120 PC1(ix)電信情報: (A)電話 (215)568−8383(B)テレファックス。
(21,5)568−5549 (C)テレックス:なし く2)SEQ ID NO:1の情報:(i)配列特性 (A )長さ 257ヌクレオチド (13)種類 核酸 (C)鎖型、一本鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明 SEQ ID NO:1:CACAGCATTCCGCTG ACCAT CMTAAGGAA GMGCCCTTC40AGCGGCCAG T AGCATCTGACTTTGAGCCTCAGGGTCTGAG 80T GAAGCCGCT CGTTGGAACT CCAAGGAAAA CCTT CTCGCT 120GGACCCAGTG AAAATGACCCCAACC TTTTCGTTGCACTGT 160八TGATTTTGT GGCCAG TGGA GATMCACTCTMGCATAAC200TAAAGGTGAA  AAGCTCCGGG TCTTAGGCTA TAATCACAAT 24 0GGGGMTGGT GTGAAGC257(2)SEQ ID NO:2の 情報・(i)配列特性: (A)長さ:18ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニ一本鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:2GAACGGCATCTACGTT AT 1B(2)SEQ ID NO:3の情報−(i)配列特性: (A)長さ=18ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型・一本鎖 (D)トポロジー・線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:3:GAAGGGCT’rCTTCC TTAT 1B(2)SEQ ID No・4の情報・−(i)配列特性: (A)長さ:266ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鎖型ニ一本鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:4:(2)SEQ ID NO+5の 情報:(i)配列特性・ (A)長さ・18ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニ一本鎖 (D)トポロジー:線状 (Xl)配列説明:SEQ ID NO:5:GAAGTGCTGT TGAA CTCT 1B(2)SEQ ID NO:6の情報:(i)配列特性: (A)長さ 18ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型・一本鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO+6:GMGGGCTTT TGMCT CT 1B(2)SEQ ID NOニア(7)情報。
(i)配列特性: (A)長さ=80ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニ一本鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ ID No・7・AGCGGCCAGT AGCA TCTGACTTTGAGCCTCAGGGTCTGAG 80(2)SEQ  ID NO:8の情報:(i)配列特性・ (A)長さ:18ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型・一本鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:8:GCAGGGCTTCTACGT CTC18(2)SEQ ID NO:9の情報:(i)配列特性: (A)長さ=18ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型:二本鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明・SEQ 10 NO:9:GMGGGCTTCTGCGTC TC1B(2)SEQ ID NO:10の情報:(+)配列特性。
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(i)配列特性・ (A)長さ=22ヌクレオチド (B)種類・核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:26:CTGAAGGGCT TCT GCGTCTCCA 22(2)SEQ ID NO:27の情報:(i)配列 特性・ (A)長さ:18ヌクレオチド (B)種類 核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明 SEQ ID NO:27:TACTGGCCGCTGAA GGGC18(2)SEQ ID NO:28の情報。
(+)配列特性: (A)長さ、24ヌクレオチド (B)種類・核酸 (C)鏡型・−重鎖 (D)トポロジー、線状 (xi)配列説明 SEQ ID NO:28:GCTGAAGGGCTTCT TCCTTA TTGA 24(2)SEQ ID NO:29の情報:(+) 配列特性: (A)長さ二26ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:29:CGCTGAAGGG CTT C?]”CCTr ATTGAT 26(2)SEQ ID NO:30の情報 :(i)配列特性: (A)長さ=24ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:30:GCTGAAGGGCTTTT GMCTCTGCT 24(2)SEQ ID NO:31の情報:(i)配列 特性; (A)長さ、26ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型コー末鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明・SEQ ID NO二31:CGCTGAAGGG CTT TTGAACT CTGC’I’r 26(2)SEQ ID NO:32の情 報:(i)配列特性: (A)長さ:24ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー、線状 (x i)配列説明 SEQ ID NO:32:GCTGMGGGCTrCT GCGTCT CCAT 24(2)SEQ ID No・33の情報・(i) 配列特性: (A)長さ:26ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー・線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO+33:CGCTGMGGに CTTC TGCGTCTCCATG 26(2)SEQ ID NO:34の情報:(1 )配列特性 (A)長さ・23ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型コ一本鎮 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:34:ATCAATAAGG AAG CCCTTCA GCG 23FIG、 I TGAAGCCQCT CGTTGGAACT CCAAGGAAAA CCT TCTCGCT 120GGACCCAGTG AAAATGACCCCAAC CTTTTCGTTGCACTGT 160ATGATTTTGT GGCCA GTGGA GATAACACTCTAAGCATAAC200TAAAGGT GAA AAGCTCCGGG TCTTAGGCTA TAATCACAAT  240GGGGAATGGT GTGAAGCGGGTCTGAGT GAA GCCGCTCGTTGGAACTCCAAGGAAAAC120CTTCTC GCTG GACCCAGTGA AAATGACCCCAACCTTTTCG  160TTGCACTGTA TGATTTTGTG GCCAGTGGAG  ATAACACTCT 200AAGC入TAACT AAAGGTGAA入  入GCTCC,GGGT CTTAGGCTAT 240AATCACAAT G GGGAATGGTG TGAAGCAGCGGCCAGT AGCATC TGACTTTGAGCCTCAGGGTCTGAG 80日 数 +7 +21 FIG、8 +7 +21 FIG、9 七′ス アンチセンス %市す王 フロントページの続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、SE)、CA、JP (72)発明者 ゲヴイルツ、アラン エムアメリカ合衆国 ペンシルバニア  19130フイラデルフイア ノース トウニンティフォース ストリート83 7

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.(a)ハイブリッドbcr−abl遺伝子から転写されたRNAをpHl− 陽性白血病罹患した患者より分離された細胞から抽出し; (b)bcr−abl転座接合部を包囲するbcr−abl mRNA転写物の 領域のヌクレオチド配列を決定し; (c)bcr−abl mRNA転写物の標的配列に対し相補的なヌクレオチド 配列を有する約13量体〜約26量体のアンチセンスオリゴヌクレオチドを作成 し、前記標的配列はbcr−abl転座接合部を含むと共に転写物のabl−由 来部分の約13個以下のヌクレオチドを含み、前記アンチセンスオリグヌクレオ チドは前記標的配列にハイブリダイズすることができ; (d)有効量のアンチセンスオリゴヌクレオチドを罹患した個人またはそこから 集めた細胞に投与することを特徴とするpHl−陽性白血病の処置方法。
  2. 2.アンチセンスオリゴヌクレオチドがオリゴデオキシヌクレオチドからなる請 求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 3.アンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドがホスホロチオエートオリゴデオ キシヌクレオチドからなる請求の範囲第2項に記載の方法。
  4. 4.オリゴヌクレオチドが15量体〜21量体である請求の範囲第2項に記載の 方法。
  5. 5.オリゴヌクレオチドが15量体〜18量体である請求の範囲第4項に記載の 方法。
  6. 6.アンチセンスオリゴヌクレオチドがbcr−abl mRNA標的配列に対 し1個以下のヌクレオチドミスマッチを有する請求の範囲第2項に記載の方法。
  7. 7.アンチセンスオリゴヌクレオチドとbcr−abl mRNA標的配列とが 完全に相補的である請求の範囲第6項に記載の方法。
  8. 8.アンチセンスオリゴヌクレオチドがハイブリダイスするbcr−abl m RNA標的配列が約6〜約13個のabl−由来のヌクレオチドからなり、前記 標的配列の残部がbcr−由来のヌクレオチドからなる請求の範囲第2項に記載 の方法。
  9. 9.bcr−abl mRNA標的配列がほぼ同数のabl−由来のヌクレオチ ドとbcr−由来のヌクレオチドとからなる請求の範囲第8項に記載の方法。
  10. 10.pHl−白血病罹患した個人から吸引した骨髄細胞をアンチセンスオリゴ ヌクレオチドで処理すると共に、処理された細胞を罹患した個人の人体に戻すこ とからなる請求の範囲第1、2、3、4、5、6、7、8または9項に記載の方 法。
  11. 11.bcr−abl遺伝子がbcrエクンン2とc−ablエクンン2との間 で転移によって形成される請求の範囲第1項に記載の方法。
  12. 12.アンチセンスオリゴヌクレオチドをSEQ ID NO:15、 SEQ ID NO:16、 SEQ ID NO:3、 SEQ ID NO:17、 SEQ ID NO:18、 SEQ ID NO:28および SEQ ID NO:29 よりなるヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオチドの群から選択する請求の 範囲第10項に記載の方法。
  13. 13.アンチセンスオリゴヌクレオチドが配列SEQID NO:3を有する請 求の範囲第12項に記載の方法。
  14. 14.アンチセンスオリゴヌクレオチドがホスホロチオエートオリゴヌクレオチ ドからなる請求の範囲第12項に記載の方法。
  15. 15.bcr−abl遺伝子がbcrエクソン3とc−ablエクソン2との間 で転座によって形成される請求の範囲第1項に記載の方法。
  16. 16.アンチセンスオリゴヌクレオチドをSEQ ID NO:19、 SEQ ID NO:20、 SEQ ID NO:6、 SEQ ID NO:21、 SEQ ID NO:22、 SEQ ID NO:30および SEQ ID NO:31 よりなるヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオチドの群から選択する請求の 範囲第15項に記載の方法。
  17. 17.アンチセンスオリゴヌクレオチドが配列SEQID NO:6を有する請 求の範囲第16項に記載の方法。
  18. 18.アンチセンスオリゴヌクレオチドがホスホロチオエートオリゴデオキシヌ クレオチドからなる請求の範囲第16項に記載の方法。
  19. 19.bcr−abl遺伝子がbcrエクンン1とc−ablエクンン2との間 で転座によって形成される請求の範囲第1項に記載の方法。
  20. 20.アンチセンスオリゴヌクレオチドをSEQ ID NO:23、 SEQ ID NO:24、 SEQ ID NO:9、 SEQ ID NO:25、 SEQ ID NO:26、 SEQ ID NO:32および SEQ ID NO:33 よりなるヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオチドの群から選択する請求の 範囲第19項に記載の方法。
  21. 21.アンチセンスオリゴヌクレオチドが配列SEQID NO:9を有する請 求の範囲第20項に記載の方法。
  22. 22.アンチセンスオリゴヌクレオチドがホスホロチオエートオリゴデオキシヌ クレオチドからなる請求の範囲第20項に記載の方法。
  23. 23.試薬キャリアとヒトbcr−abl遺伝子のmRNA転写物の標的配列に 対し相補的なヌクレオチド配列を有する約13量体〜約26量体のアンチセンス オリゴヌクレオチドとからなり、前記標的配列がbcr−abl転座接合部を含 むと共に転写物におけるabl−由来部分の約13個以下のヌクレオチドとを含 み、前記オリゴヌクレオチドが前記標的配列に対しハイブリダイズしうることを 特徴とする医薬組成物。
  24. 24.オリゴヌクレオチドがオリゴデオキシヌクレオチドからなる請求の範囲第 23項に記載の方法。
  25. 25.アンチセンスオリゴヌクレオチドがホスホロチオエートオリゴデオキシヌ クレオチドからなる請求の範囲第24項に記載の組成物。
  26. 26.オリゴヌクレオチドが15量体〜21量体である請求の範囲第24項に記 載の組成物。
  27. 27.オリゴヌクレオチドが15量体〜18量体である請求の範囲第26項に記 載の組成物。
  28. 28.オリゴヌクレオチドが、bcr−ablmRNA標的配列に対し1個以下 のヌクレオチドミスマッチを有する請求の範囲第24項に記載の組成物。
  29. 29.アンチセンスオリゴヌクレオチドと、bcr−abl mRNA標的配列 とが完全に相補的である請求の範囲第28項に記載の組成物。
  30. 30.オリゴヌクレオチドがハイブリダイズするbcr−abl mRNA標的 配列が約6〜約12個のc−abl−由来のヌクレオチドからなり、前記標的配 列の残部がbcr−由来のヌクレオチドからなる請求の範囲第24項に記載の組 成物。
  31. 31.bcr−abl mRNA標的配列がほぼ同数のabl−由来のヌクレオ チドとbcr−由来のヌクレオチドとからなる請求の範囲第30項に記載の組成 物。
  32. 32.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、bcrエクンン2とc−ablエク ンン2との間で転座により形成されたヒトbcr−abl遺伝子のmRNA転写 物に対し相補的である請求の範囲第24項に記載の組成物。
  33. 33.アンチセンスオリゴヌクレオチドがSEQ ID NO:15、 SEQ ID NO:16、 SEQ ID NO:3、 SEQ ID NO:17、 SEQ ID NO:18、 SEQ ID NO:28および SEQ ID NO:29 よりなるヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオチドの群から選択される請求 の範囲第27項に記載の組成物。
  34. 34.アンチセンスオリゴヌクレオチドが配列SEQID NO:3を有する請 求の範囲第33項に記載の組成物。
  35. 35.アンチセンスオリゴヌクレオチドがホスホロチオエートオリゴデオキシヌ クレオチドからなる請求の範囲第33項に記載の組成物。
  36. 36.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、bcrエクンン3とc−ablエク ンン2との間で転座により形成されたヒトbcr−abl遺伝子のmRNA転写 物に対し相補的である請求の範囲第24項に記載の組成物。
  37. 37.アンチセンスオリゴヌクレオチドがSEQ ID NO:19、 SEQ ID NO:20、 SEQ ID NO:6、 SEQ ID NO:21、 SEQ ID NO:22、 SEQ ID NO:30および SEQ ID NO:31 よりなるヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオチドの群から選択される請求 の範囲第36項に記載の組成物。
  38. 38.アンチセンスオリゴヌクレオチドが配列SEQID NO:6を有する請 求の範囲第37項に記載の組成物。
  39. 39.アンチセンスオリゴヌクレオチドが、bcrエクンン1とc−ablエク ンン2との間で転座により形成されたヒトbcr−abl遺伝子のmRNA転写 物に対し相補的である請求の範囲第24項に記載の組成物。
  40. 40.アンチセンスオリゴヌクレオチドがSEQ ID NO:23、 SEQ ID NO:24、 SEQ ID NO:9、 SEQ ID NO:25、 SEQ ID NO:26、 SEQ ID NO:32および SEQ ID NO:33 よりなるヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオチドの群から選択される請求 の範囲第39項に記載の組成物。
  41. 41.アンチセンスオリゴヌクレオチドが配列SEQID NO:9を有する請 求の範囲第40項に記載の組成物。
  42. 42.アンチセンスオリゴヌクレオチドがホスホロチオエートオリゴデオキシヌ クレオチドからなる請求の範囲第40項に記載の組成物。
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