JPH06508130A - c−mybプロト−オンコジーンに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドによる結腸直腸癌の処置 - Google Patents

c−mybプロト−オンコジーンに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドによる結腸直腸癌の処置

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JPH06508130A JP5500313A JP50031393A JPH06508130A JP H06508130 A JPH06508130 A JP H06508130A JP 5500313 A JP5500313 A JP 5500313A JP 50031393 A JP50031393 A JP 50031393A JP H06508130 A JPH06508130 A JP H06508130A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 c−mybプロトオンコジーンに対するアンチセンスオリゴヌクレオチドによる 結腸直腸癌の処置発明の技術分野 本発明は、プロト−オンコジーンに対するアンチセンスオリゴヌクレオチド、特 にc−myb遺伝子に対するアンチセンスオリゴヌクレオチド、並びに腫瘍形成 防止剤としてのこれらオリゴヌクレオチドの使用に関するものここに開示する発 明は、ナショナル・インスチチュート・イブ・ヘルス認可CA4678号により 部分的に支援された。
蛋白質をコードする。これはプロト−オンコジーンであり、すなわち正常な非腫 瘍細胞の生存に必要とされる蛋白質をコードする。遺伝子が適当に変化すると、 これはガン遺伝子になる可能性を有する。ガン遺伝子は、細胞内での発現が正常 細胞から腫瘍細胞への形質転換において成る種の機能を果す遺伝子である。
ヒトc −m y b遺伝子は分離、クローン化および配列決定されている[マ ジュロ等、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、 第83巻、的なヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオチドは本出願人に係る 米国特許第5.098.890号に開示されており、その全開示を参考のためこ こに引用する。そこには、c−mybアンチセンスオリゴヌクレオチドが血液学 的腫瘍の処置および免疫抑制に有用であると開示されている。従来、c−myb アンチセンスオリゴヌクレオチドは、血液学的性質以外の腫瘍形成病に対し増殖 防止活性を有することが知られていない。
結腸直腸癌は米国における成人の第2の最も一般的な悪性腫瘍である(皮膚癌を 除く)。その発生率を越えるのは男性の肺癌および女性の乳癌のみである。同様 な発生が他の多くの国でも報告されている。悪性直腸癌および結腸癌の大多数は 腺癌であり、すなわちこれらは腺上皮で発生する。結腸直腸癌は一般に腺腫から その場での腺癌まで進行し、次いで浸襲性腺癌まで進行する。結腸直腸癌は「デ ュークの分類」に基づき4種の異なる段階に分類される:すなわちA、BSCお よびDの段階である。段階Aにおいて癌は粘膜および粘膜上組織に限られ、90 %の5年間生存率を有する。段階Bにおいて癌は筋もしくは漿膜まで拡大し、6 0〜75%の5年間生存率を有する。段階Cの癌は局部的リン75節を含み、3 0〜40%の5年間生存率を有する。段階りにおいては肝臓、骨および肺におけ る転移が一般に見られる。段階りの患者は典型的には僅か5%の5年間生存率し かない。
結腸直腸癌の処置に対する現在の手法は主として手術である。悪性結腸癌の切除 を受ける全患者の全体的な5年間生存率は約50%である。外科的治療は、腫瘍 が腸壁以内に限られた場合のみ可能である。残念ながら、結腸直腸癌に有効な化 学療法剤の開発は殆ど進歩していない。5−フルオロウラシル(5−F U)が 、最も広く使用されている薬剤である。最近、5−FUがレノくミソールと組合 せて使用され、C段階の結腸直腸癌を処置して成る程度の成功を収めている[マ ーチル等、N、Engll、Med 1第322巻、第352〜358頁(19 90)]。
5−FUは肝臓への転移を有する患者に投与されるが、病例の25%もしくはそ れ以下でのみ一時的な改善が得られ、全体的生存率は顕著には影響されない。5 −FU処装は正常な分裂細胞を区別せず、化学療法の通常の毒性、すなわち貧血 、感染および出血性下痢、嘔吐および脱毛を伴う。結腸直腸癌の比較的遅い細胞 倍増時間が、化学療法剤に対する一般的な非反応性の説明として用いられる。明 かに必要とされることは、結腸直腸癌の現在用いつる処置に対する一層効果的な 代案である。
−ナー等、インターナショナル・ジャーナル・キャンサー、第41巻、第287 〜286頁(1988);アリタロ等、プロシーディング・ナショナル・アカデ ミ−・サイエンス、USA、第81巻、第4534〜4538頁(1984); )レリ等、キャンサー・リサーチ、第47巻、第5266〜5269頁(198 7);ウンタヮリ等、アンチキャンサー・リサーチ、第8巻、第1〜8頁(19 88)]。これらの報告にも拘わらず、結腸直腸癌の遺伝子的原因を確認する最 近の努力はc −m y互でなく他の遺伝子に集中している。たとえばヒト結腸 直腸細胞増殖の抑制は野生型ヒトp53遺伝子でのトランスフェクションによっ て達成されており、p53遺伝子生産物が腫瘍成長の抑制剤として機能しうろこ とを示唆している[ベーカー等、サイエンス、第249巻、第912〜915頁 (1990)コ。堡」遺伝子における突然変異が、結腸直腸癌の少なくとも1種 における開始原因として提案されている〔フエロン等、セル、第61巻、第75 9〜767頁(1990)]。したがって、c−myb発現以外の遺伝子的現象 が結腸直腸癌における主たる原因として示唆されている。
腸直腸癌の処置方法を提供する。この種の処置を必要とする個人に対し、有効量 の1種もしくはそれ以上のC−mybアンチセンスオリゴヌクレオチドを投与す る。各オリゴヌクレオチドはヒトc−myb遺伝子のmRNA転写物の少なくと も1部に対し相補的なヌクレオチド配列を有する。このオリゴヌクレオチドはm RNA転写物に対しハイブリダイズすることができる。好ましくはオリゴヌクレ オチドは少なくとも12量体のオリゴヌクレオチドであり、すなわち少なくとも 12個ヌクレオチド残基を有するオリゴマーである。特に、オリゴマーは有利に は1部量体〜40量体、好ましくはオリゴデオキシヌクレオチドである。12量 体よりも小さいオリゴヌクレオチドも使用しうるが、これらは標的でない配列に 対し統計的に一層多くハイブリダイズする傾向を有し、この理由で特異性が低い 。さらに、単一のミスマツチでも誤整列はハイブリッドを不安定化させる。4部 量体より大きいオリゴヌクレオチドも使用しつるが、その吸収はより困難である 。さらに、長い配列の部分的整列は非特異的ハイブリッド化と非特異的作用とを もたらしうる。
好ましくは、オリゴヌクレオチドは15〜30量体オリゴデオキシヌクレオチド であり、より有利には18〜26量体である。
特に好ましくは、オリゴヌクレオチドは15〜21量体オリゴデオキシヌクレオ チドである。
原理的にc−myb遺伝子の任意の領域に対し相補的な配列を有するオリゴヌク レオチドを本発明に用いうるが、翻訳開始コドンを含むc−myb mRNA転 写物の1部に対し相補的なオリゴデオキシヌクレオチドが特に好適である。さら に、翻訳開始コドンから約40ヌクレオチド上流(5′方向)または約40ヌク レオチド下流(3′方向)以内に位置するc−myb mRNA転写物の1部に 対し相補的なオリゴヌクレオチドも好適である。
本明細書に使用する場合、特記しない限り「オリゴヌクレオチド」と言う用語は りボヌクレオチドのオリゴマー(すなわちオリゴリボヌクレオチド)およびデオ キシリボヌクレオチドのオリゴマー(すなわちオリゴデオキシリボヌクレオチド 、ここでは「オリゴデオキシヌクレオチド」とも称する)の両者を包含する。オ リゴデオキシヌクレオチドが好適である。
ここで用いる場合、特記しない限り「オリゴヌクレオチド」と言う用語はさらに 、「ポリヌクレオチド」と称するのに充分な大きさを有するオリゴマーをも包含 する。
「オリゴヌクレオチド」および「オリゴデオキシヌクレオチド」と言う用語は、 一般的な生物学上重要なヌクレオチド、すなわちヌクレオチド・アデニン(rA J )、デオキシアデニン(rdAJ)、グアニン(rGJ )、デオキシグア ニン(rdGJ)、シトシン(rCJ )、デオキシシトシン(rdcJ)、チ ミン(rTJ )およびウラシル(rUJ”)のオリゴマーおよびポリマーだけ でなく、他のヌクレオチドを含有しうるc−mybmRNA転写物に対しハイブ リダイズしうるオリゴマーおよびポリマーをも包含する。同様に、[オリゴヌク レオチド」および「オリゴデオキシヌクレオチド」と言う用語は、1個もしくは それ以上のプリンもしくはピリミジン部分、糖部分またはヌクレオチド間結合が 化学改変されたオリゴマーおよびポリマーをも包含する。「オリゴヌクレオチド 」と言う用語はしたがって、ヌクレオチド間ホスホジエステル結合の改変により 「オリゴヌクレオシド」と称しても良いオリゴマーを包含すると理解される。こ の種の改変オリゴヌクレオチドはたとえば下記するアルキルホスホネートオリゴ ヌクレオシドを包含する。
「ホスホロチオエートオリゴヌクレオチド」と言う用語は、ヌクレオチド間結合 の1個もしくはそれ以上が式%式% のホスホロチオエート基であるオリゴヌクレオチドを意味し、これは未改変オリ ゴヌクレオチドの特徴である式%式% のホスホジエステル基とは異なる。
「アルキルホスホネートオリゴヌクレオシド」と言う用語はヌクレオチド間結合 の1個もしくはそれ以上が式%式% [式中、Rはアルキル基、好ましくはメチルもしくはエチルである] のアルキルホスホネート基であるオリゴヌクレオチドを意味する。
ヌクレオチド配列に沿った方向に関して用いる「下流」と言う用語は5’−3’ 方向を意味する。同様に、「上流」と言う用語は3’−5’方向を意味する。
re−myb mRNA転写物」と言う用語は、ヒトc−myb遺伝子の現在公 知のmRNA転写物または解明しうる他の任意の転写物を意味する。
図面の簡単な説明 第1Aおよび18図は、培地単独(「メジウム」)またはc−mybセンス(「 センス」)もしくはアンチセンス(「アンチセンス」)オリゴデオキシヌクレオ チドが添加された培地の存在下で培養した結腸癌細胞ラインL o V o /  D x 、 L o V o、Co1o 205およびHT 29の、(A) 増殖および(B)H3−チミジン組込みを示すグラフである。
第2Aおよび2B図は、c−mybセンス(「センス」)または変化量のアンチ センス(rAsJ)オリゴデオキシヌクレオチドにより処理された癌細胞ライン Ca10205、L o V o / D xおよびLoVoの、(A)H3− チミジン吸収およびCB)細胞増殖の投与量依存性の抑制を示す。
腸瘍の増殖に重要であることが突き止められた。細胞増殖におけるこのプロトオ ンコジーンの役割は、従来考えられたような造血源の細胞に限定されない。上皮 の腫瘍形成細胞であって血液源でない結腸直腸癌細胞の増殖はである。しかしな がら驚くことに、c−myb発現は結腸直腸癌細胞ラインの増殖がc−myb蛋 白質の合成と全く無関係であることから示されるように腸瘍形成上皮細胞の増殖 に関する絶対的要件でない。特定患者の癌がc−mybを発現し、したがってア ンチセンスオリゴヌクレオチドにより潜在的に処理しつるかどうかは、C−my b mRNAを検出するための適当なオリゴヌクレオチドプローブを用いるハイ ブリッド化試験によって容易に決定することができる。代表的なスクリーニング 技術については実施例2に後記するが、遺伝子発現レベルを決定するための他の 方法は当業者に周知されていることが了解されよう。この種の他の方法はたとえ ば逆転写酵素ポリラーゼ連鎖反応(RT−PCR)分析を包含する。
ヒhc−myb遺伝子のmRNA転写物に対し相補的な推定DNA配列はマジュ ロ等、プロシーディング・ナショナル拳アカデミーφサイエンス、USA、第8 3巻、第9636〜9640頁(1986)および米国特許第5.098.89 0号公報に報告されている。ざらにマジェロ等は、推定c−myb蛋白質の予想 される640アミノ酸配列を開示している。開始コドンATGが位置114に存 在し、その前に5′−未翻訳領域が存在する。
位置2034における停止コドンTGAに続き約1200ヌクレオチドの間隔で 3′−未翻訳領域が存在し、その後に約140ヌクレオチドのポリ・(A)末端 が続く。
本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドは、公知の化学的なオリゴヌクレオチ ド合成法で合成することができる。この種の方法は一般に、たとえばウィンナツ カ−1「遺伝子からクローンまで:遺伝子工学の序論」、vcHフエアラークス ゲゼルシャフトmbH社(H,アイベルガラフッ・トランスレージタン、198 7)に記載されている。
任意公知のオリゴヌクレオチド合成法を、本発明によるアンチセンスオリゴヌク レオチドの作成に用いることができる。
アンチセンスオリゴヌクレオチドは最も有利には、任意の市販自動化核酸合成装 置を用いて作成される。この種の1つの装置、すなわちアプライド・バイオシス テムス380B型 DNA合成装置はβ−シアノエチルホスホルアミダイト化学 を用いる。
c−myb mRNA転写物に対し相補的なりNA(7)完全ヌクレオチド合成 は公知であるので、mRNA転写物の任意の部分に対しハイブリダイズしうるア ンチセンスオリゴヌクレオチドは当業者に公知のオリゴヌクレオチド合成法によ り作成することができる。
任意長さのオリゴヌクレオチドを本発明の実施に用いつるが、12塩基よりも短 い配列は標的c−mybmRNAに対しハイブリダイズする特異性が低く、酵素 切断によって容易に破壊され、さらに酵素切断によって不安定化されうる。した がって、12もしくはそれ以上のヌクレオチドを有するオリゴヌクレオチドが好 適である。
長い配列、特に約40ヌクレオチドよりも長い配列は、標的細胞による吸収が低 下するためc−myb翻訳の抑制において若干効果が低い。したがって12〜4 0ヌクレオチドのオリゴマーが好適であり、より好ましくは15〜30ヌクレオ チド、特に好ましくは18〜26ヌクレオチドである。18〜21ヌクレオチド の配列が最も好適である。
c−myb mRNA転写物の任意の部分に対し相補的かつハイブリダイズしう るオリゴヌクレオチドは、原理的に転写物の翻訳抑制に有効であると共にここに 記載した作用を誘発することができる。翻訳は開始コドンの部位またはそれに近 い部位にてmRNAを封鎖することにより最も効果的に抑制されると思われる。
したがって、。−myb mRNA転写物の5′−末端領域に対し相補的なオリ ゴヌクレオチドが好適である。ハイブリッド化を妨げるような二次もしくは三次 構造はこの領域にて最小であると思われる。さらに、開始部位から3′方向にて 離れ過ぎる配列は「リードスルー」現象のためmRNA転写物のハイブリッド化 において効果が低いことも示唆されており、したがってリボリゾームはアンチセ ンス/センスデユープレックスを解きほぐしてメツセージの翻訳を可能にすると 思われる[たとえばシエーキン、ジャーナル・バイオケミストリー、第261巻 、第16018頁(1986)参照]。
好ましくはアンチセンスオリゴヌクレオチドは、蛋白質合成のための開始コドン の部位またはその近くに指向する。開始コドン(完全転写物のヌクレオチド11 4〜116からなるc−myb転写物の翻訳部分の5′末端に位置する第1コド ン)を含むc−myb mRNAに対し相補的なオリゴヌクレオチドが好適であ る。
c−myb転写物の5′−末端領域、特に開始コドンを含む領域に対し相補的な アンチセンスオリゴマーが好適であるが、有用なアンチセンスオリゴマーはmR NAの翻訳部分(ヌクレオチド114〜2031)に存在する配列に対し相補的 なものに限定されず、5′−および3′−未翻訳領域に含まれ或いはそこまで延 びるヌクレオチド配列に対し相補的なオリゴマーをも包含する。相ると思われる 。
転写物の5′−未翻訳領域に対し相補的な好適オリゴヌクレオチドは、キャップ ヌクレオチド(すなわち転写物の5′−最末端におけるヌクレオチド)を含むc −myb mRNA転写物の1部に対し相補的なヌクレオチド配列を有する分子 を包含する。モレキュラ・クローニング、第2版[サムプルツク等編(1989 )、第7゜66〜7.70頁、参考のためここに引用する]の81ヌクレア一ゼ 分析法に実質的にしたがってc−mybキャップ部位の位置を決定し、その際高 レベルのc −m yb mRNAを発現する白血病細胞ラインCCRF−CE Mから分離されたmRNAを用いた。最長の明瞭に見えるバンドが、公表された c−myb cDNAの90塩基対上流に位置し[マジュロ等、プロシーディン グ・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、第83巻、第9536〜9 640頁(1986)]、推定の原則キャップ部位を示す。この部位の位置は、 CCRF−CEM細胞からクローン化されたC−myb cDNAの長さと完全 に一致する[クラーケ等、モレキュラ・セルラーメ・バイオロジー、第8巻、第 884〜892頁(1988)]。さらに$1保護分析は、キャップ部位に対応 する主バンドの他に薄いバンドをも示した。これらの他のバンドは希な或いは不 安定なc−mybmRNA転写物を示しうる。転写開始の複数部位は、たとえば 完全TATAA枠を欠如するc−mybのような遺伝子において希でない。キャ ップヌクレオチドで始まるmRNA転写物5′−末端のヌクレオチド配列は容易 に確認することができ、これに対し相補的かつハイブリダイズしうるアンチセン スオリゴヌクレオチドを作成することができる。
以下の40量体オリゴデオキシヌクレオチドは、転写物の開始コドンから始まっ てその下流(5′方向)に延びるc−myb mRNA転写物に対し相補的であ る:SEQ ID NO:1゜ 上記配列に基づく小さいオリゴマー(特に開始コドンを有するc−mybメツセ ージのセグメントに対しハイブリダイズしうるオリゴマー)を用いることができ る。
次の26〜15量体が特に好適である:SEQ ID NO:2、 SEQ ID NO:3、 SEQ ID NO:4、 SEQ ID NO:5、 SEQ ID NO:6、 SEQ ID NOニア、 SEQ ID NO:8、 SEQ ID NO:9、 SEQ ID NO:10、 SEQ ID NO:11 、 SEQ ID NO:12および SEQ ID NO:13゜ 転写物の翻訳部分(完全転写物のヌクレオチド117〜119)の第2コドンで 始まるc−myb mRNA転写物に対し相補的なオリゴデオキシヌクレオチド が他の好適オリゴマー群である。この種のオリゴマーはたとえば次の21〜15 量体を包含する: SEQ ID NO:14、 SEQ ID NO:15、 SEQ ID NO:16、 SEQ ID NO:17、 SEQ ID NO:18、 SEQ ID NO:19および SEQ ID NO:20゜ 用いるオリゴヌクレオチドは未改変オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチ ド同族体を示すことができる。
すなわち、本発明による用途を有するc−mybmRNA転写物に対しハイブリ ダイズしうるオリゴヌクレオチドは生物学上重要な天然ヌクレオチド、すなわち AldA、G、dG、C5da、TおよびUのオリゴマーだけでなく、向上した 安定性および/または脂質可溶性につき改変されたオリゴヌクレオチド種類をも 包含する。
たとえば、向上した脂質可溶性および/またはヌクレアーゼ切断に対する耐性は 、ヌクレオチド間ホスホジエステル結合におけるホスフェート酸素の代わりにア ルキル基もしくはアルコキシ基を用いてアルキルホスホネートオリゴヌクレオシ ドもしくはアルキルホスホトリエステルオリゴヌクレオチドを生成させることに より生ずることが知られている。特にホスホロチオエートはヌクレアーゼ切断に 対し安定でありかつ脂質に可溶性である。これらは公知の自動合成法により合成 することができる。
たとえばこれらの非イオン型オリゴヌクレオチドはヌクレアーゼ加水分解に対す る向上した耐性および/または向上した細胞吸収を特徴とすると共に、相補的核 酸配列との安定な複合体を形成する能力を保持する。特にアルキルホスホネート はヌクレアーゼ切断に対し安定であり、かつ脂質に可溶性である。アルキルホス ホネートオリゴヌクレオシドの製造については米国特許第4,469゜863号 公報に開示されている。特にメチルホスホネートが好適である。
メチルホスホネートオリゴマーは、溶液中および不溶性ポリマー支持体上の両者 にて各種の方法で作成することができる[アグローワルおよびリフチナ、ヌクレ イツク・アシッズ・リサーチ、第6巻、第3009〜3024頁(1979); ミラー等、バイオケミストリー、第18巻、第5134〜5142頁(1979 )、ミラー等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第255巻、第9 659〜9665頁(1980);ミラー等、ヌクレイツク・アシッズ・リサー チ、第11巻、第5189〜5204頁(1983)、ミラー等、ヌクレイツク ・アシッズ・リサーチ、第11巻、第6225〜6242頁(1983)、ミラ ー等、バイオケミストリー、第25巻、第5092〜5097頁(1986); エンゲルスおよびジャガー、アンゲバンテ・ヘミ−・サブルメント、第912頁 (1982);シンハ等、テトラヘドロン・レタース、第24巻、第877〜8 80頁(1983)、ドルマン等、テトラヘドロン、第40巻、第95〜102 頁(1984):ジャガーおよびエンゲルス、テトラヘドロン・レタース、第2 5巻、第1437〜1440頁(1984);ノープル等、ヌクレイツク・アシ ッズ・リサーチ、第12巻、第3387〜3404頁(1984):キャラハン 等、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、第83 巻、第1617〜1621頁(1986);コジオルキエウィッツ等、ケミ力・ スフリプタ、第26巻、第251〜260頁(1986):アグローワルおよび グツドチャイルド、テトラヘドロン・レタース、第38巻、第3539〜354 2頁(1987);レスニコウスキー等、テトラヘドロン・レタース、第28巻 、第5535〜5538頁(1987);サリン等、プロシーディング・ナショ ナル・アカデミ−・サイエンス、USA。
第85巻、第7448〜7451頁(1988)]。
メチルホスホネートオリゴヌクレオシドの最も効率的な製造方法は、オリゴデオ キシリボヌクレオチドを作成するために使用されるメトキシもしくはβ−シアノ エチルホスホルアミダイト試薬と同様である5′ −〇−ジメトキントリチルデ オキシヌクレオシド−3′ −〇−ジイソプロピルメチルホスホルアミダイト中 間体の使用を含む。メチルホスホネートオリゴマーは、自動化DNA合成装置を 用い調節気孔のガラスポリマー支持体にて作成することができる[サリン等、プ ロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、第85巻、第 7448〜7451頁(1988)]。
さらに、ヌクレアーゼ切断に対する耐性も5′末端と3′末端との両者における ヌクレオチド間結合をダブル等の方法[ヌクレイツク・アシッズ・リサーチ、第 18巻、第4751〜4757頁(1990)]に従いホスホロアミダイトで改 変して達成することができる。
ここに記載したアンチセンスオリゴヌクレオチドを製造するのに適したヌクレオ チド同族体は、限定はしないが米国特許第4,469,863号公報に開示され たエチルもしくはメチルホスホネート同族体を包含する。
ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドは、ヌクレオチド間ホスホジエステル結 合に硫黄と酸素との置換を有する。ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドは、 デユープレックス形成のための効果的ハイブリッド化の性質と実質的なヌクレア ーゼ耐性とを兼備すると共に帯電したホスフェート同族体の水溶性を保持する。
帯電は、リセプタを介する細胞吸収の性質を付与すると思われる[ローフ等、プ ロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、USA、第86巻、第 3474〜3478頁(1989)]。
ホスホロチオエート改変オリゴデオキシヌクレオチドはラブランシエ等、ヌクレ イツク・アシッズ・リサーチ、第14巻、第9081頁(1986)およびステ ック等、ジャーナル・アメリカン・ケミカル・ソサエティ、第106巻、第60 77頁(1984)に記載されている。
ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドの一般的合成法はスタイン等[ヌクレイ ツク・アシッズ・リサーチ、第16巻、第3209〜3221頁(1988)] により改変されて、これら化合物をホスホロアミダイト手法により自動合成装置 で容易に合成しつるようにした。
さらに、オリゴリボヌクレオチド同族体の製造における最近の進歩は、上記目的 で他の試薬、たとえば2′ −〇−メチルリボヌクレオチド[イノラブ等、ヌク レイツク・アシッズ・リサーチ、第15巻、第6131頁(1987)]および 複合RNA−,DNA同族体であるキメラオリゴヌクレオチド[イノラブ等、F EBSレタース、第215巻、第327頁(1987)]をも使用しうろことを 意味する。
c−myb mRNA翻訳の抑制はアンチセンスオリゴリボヌクレオチドもしく はオリゴデオキシリボヌクレオチドのいずれを用いても可能であるが、遊離オリ ゴリボヌクレオチドはオリゴデオキシリボヌクレオチドよりもリボヌクレアーゼ による酵素攻撃に対し感受性が大である。したがって、本発明の実施にはオリゴ デオキシリボヌクレオチドが好適である。オリゴデオキシリボヌクレオチドは、 c−myb mRNAとのハイブリッド化に際し得られるDNA−RNAハイブ リッドデユーブレックスがRNアーゼH(これはDNA−RNAハイブリッドの RNA部分を特異的に攻撃する)の基質であるため一層好適である。デユープレ ックスのmRNAストランドの減成は、他のc−ユニ上メツセージとのハイブリ ッド化のためのアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドストランドを遊離する 。
一般に本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドは、c−mybメツセージの標 的部分に対し完全に相補的な配列を有する。しかしながら、特に大型オリゴマー では絶対的相補性を必要としない。したがって、c−mybのrmRNA転写物 の少なくとも1部に対し相補的なヌクレオチド配列」と言う表現は必ずしも転写 物に対し100%の相補性を有する配列を意味しない。一般に、C−myb m RNAとの安定なデユープレックスを形成するのに充分な相補性を有するオリゴ ヌクレオチドが適している。安定なデユープレックス形成は、ハイブリッド化す るオリゴヌクレオチドの配列および長さ並びにC−mybメツセージの標的領域 に対する相補性の程度に依存する。一般に、ハイブリッド化するオリゴマーが大 きい程、より大きいミスマツチを許容することができる。
2個以上のミスマツチは恐らく約21ヌクレオチド未満のアンチセンスオリゴマ ーについては許容されない。当業者は、任意所定のアンチセンスオリゴマーと標 的C−mybメツセージ配列との間で許容しうるミスマツチの程度を融点に基づ き(したがって得られるデユープレックスの安定性に基づき)容易に決定するこ とができる。
所定塩基対の組成を有するデユープレックスの融点は標準的文献[たとえばモレ キュラ・クローニング:ラボラトリ−・マニューアル(第2版、1989)、J 、サムブック等、編]から容易に決定することができる。
c−mybメツセージの領域と安定にハイブリッド化しつるオリゴヌクレオチド が本発明の範囲内であるが、開始コドンを含む領域に対し相補的なオリゴヌクレ オチドが特に効果的であると思われる。開始コドンの40ヌクレオチド上流(5 ′方向)まで或いは開始コドンの40ヌクレオチド下流(3′方向)までのc− mybmRNAの領域に対しハイブリダイズしうるオリゴヌクレオチドが特に好 適である。
本発明のアンチセンスオリゴヌクレオチドは正常なヒト造血作用を抑制すること が観察された。しかしながら、これらは正常細胞よりも顕著に低い濃度にてc− myb結腸直腸癌細胞の増殖を抑制する。以下に確認されるように、正常結腸細 胞は検出可能レベルのc−myb転写物を発現しない。その増殖はしたがって、 結腸癌細胞により抑制されない。この医薬上顕著な感度差は、結腸直腸癌の処置 に本発明のオリゴヌクレオチドを有用にする。
治療用途には、アンチセンスオリゴヌクレオチドをたとえば適する液体ビークル もしくは賦形薬のような医薬キャリアおよび適宜の添加剤、補助添加剤と組合せ ることができる。液体ビークルおよび賦形剤は慣用のもので、市販されている。
その例は蒸留水、生理食塩水、デキストロース水溶液などである。c−myb  mRNA転写物アンチセンスオリゴヌクレオチドは好ましくは非経口的、特に好 ましくは静脈内に投与される。それに応じてビークルが設計される。結腸直腸癌 から生ずる肝臓転移を処置するには、オリゴヌクレオチドの直接的な動脈内投与 を用いることができる。他の可能なオリゴマー投与ルートは直腸内および経口投 与を包含する。
慣用のキャリヤによる投与の他に、アンチセンスオリゴヌクレオチドは各種の特 殊なオリゴヌクレオチド供給技術によって投与することもできる。たとえば、オ リゴヌクレオチドを治療的供給のためリポソーム内にカプセル化することもでき る。オリゴヌクレオチドはその溶解度に応じ水層および脂質層の両者に存在させ ることがで ′き、或いは一般にリポソーム懸濁物と称するものに存在させるこ ともできる。疎水性層は一般に、限定はしないがたとえばレシチンおよびスフィ ンゴミエリンのような燐脂質;たとえばコレステロールのようなステロイド;た とえばジアセチルホスフェート、ステアリルアミンもしくはホスファチジン酸の ようなイオン性表面活性剤;および/または疎水性を有する他の物質を包含する 。オリゴヌクレオチドはユニラメラリポソームにカプセル化することに成功して いる。
再編成されたセンダイ・ウィルス・エンベロツブを用いて、RNAおよびDNA を細胞に供給することに成功している[アラド等、バイオケミカル・バイオフィ ジカル・アクタ、第859巻、第88〜94頁(1986)]さらに、アンチセ ンスオリゴマーもポリ(L−リジン)結合体として供給されている。この種の結 合体はレメトワ等、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、 USA、第84巻、第648〜652頁(1987)に記載されている。
c−mybアンチセンスオリゴヌクレオチドは、罹患した個人における結腸直腸 癌の増殖を抑制すると共に正常細胞の生存を維持するのに有効な量にて投与する ことができる。この種の量は腫瘍の性質および程度、用いる特定のオリゴヌクレ オチド、および他の因子に応じて変化することができる。実際の投与量は患者の 体格および体重2、処置の性質が予防もしくは治療のいずれであるか、或いは患 者の年齢、健康および性別、投与ルートおよび他の因子を考慮することができる 。当業者は、患者の特定環境および必要性に適する投与の量および計画を容易に 得ることができる。結腸直腸癌細胞増殖の顕著な抑制が、成る種の細胞ラインに つき1部g/m1位の低アンチセンス濃度にて観察された。40μg/mlにて 抑制が最も顕著であった。約1〜約100μg / m Iの濃度、好ましくは 約10〜約100μg / m l 、特に好ましくは約40〜約60μg/m lの濃度を用いることができる。患者は、これらの薬剤の細胞間濃度を達成する のに充分なアンチセンスオリゴヌクレオチドの1日投与量を摂取すべきである。
1日投与量は1日当たり約0.1〜1.000mgのオリゴヌクレオチド、好ま しくは1日当り約10〜約1,000mgの範囲とすることができる。それより 多量もしくは少量のオリゴヌクレオチドを所要に応じ投与することもできる。当 業者は、各場合に最適投与量を容易に決定することができる。
以下、限定はしないが実施例により本発明を一層詳細に説明する。
全てヒト結腸腺癌に由来のLoVoSCo Io 205およびHT 29細胞 ライン[トレーナ−等、インターナショナル・ジャーナル・キャンサー、第41 巻、第287〜296頁(1988)]を次の実験に用いた。
ドキソルビシン耐性をI、oVo細胞の1部に誘発させて、グランジ等の方法[ ブリティッシュ・ジャーナル・キャンサー、第54巻、第515〜518頁(1 986)]にしたがいドキソルビシンを含有する培地にて長時間培養することに よりL o V o / D xサプラインを形成させた。
細胞を10%胎児牛血清(バイオロジカル・インダストリース社)が補充された Ham、’s F 12培地(ギブコ社)で培養し、2mMグルタミンと抗生物 質(MAバイオプロダクツ社)とにより65℃にて15分間予備処理した。3X 10’個の細胞を24穴プレート(コスタ−社)にシーディングし、次いでc− mybセンス(S)(SEQ ID N○=21)もしくはアンチセンス(As )オリゴデオキシヌクレオチド(SEQID NO:17)をそれぞれ4 Q  μg / m L 、 30 μg/mlおよび20μg / m Lにて3日 間にわたり培地に添加した。SおよびASオリゴヌクレオチドは、翻訳c−my bメツセージのコドン2〜7に相当する。細胞を3つの異なる減少量のASに露 出して、上記の初期投与量(40μg/ml)の1/3.1/10および1/4 0である濃度を得た。センスオリゴヌマーは最高投与量でのみ投与した。比較細 胞をオリゴデオキシヌクレオチドなしに同じ条件下で培養した。3日間の後、細 胞を機械的脱着により回収し、計数し、次いでトリノ々ンブルー染色処理によっ て生存率につき分析した。細胞増殖割合を測定するため、3X10’のS−およ びAS−処理細胞および未処理細胞をオリゴデオキシヌクレオチドでの処理の後 に洗浄し、H3−TdR(1μCi/穴1個)で処理すると共に37℃にて6時 間培養した。次いで細胞を洗浄し、細胞回収装置(タイターチク・セル・ハーベ スタ−550、フロー・ラボラドリース社)を用いてガラス繊維器に固定した。
βカウンタを用いて放射能を測定した。非特異性の放射能を培地で測定し、カウ ントから差引いた。
第1A図に示したように、3日間にわたりc−mybASオリゴデオキシヌクレ オチドの最高投与量に露出したL o V o 、 L o V o / D  xおよびCo1o 205細胞の増殖数は、培地単独で増殖させた細胞と比較し 、それぞれ55%、56%および73%減少した。H3−TdR組込については 、ASオリゴデオキシヌクレオチドに対する露出の後にLoVoにて84%、L  o V o / DXにて83%およびCo1o205細胞にて68%減少し た(第1B図)。増殖活性における差は、未処理細胞T 29細胞の増殖はc− mybAS処理により顕著には影響されないことが判明した。
第2図によれば、L o V o / D xおよびCo1o 205細胞は最 低投与量のASオリゴデオキシヌクレオチドにより抑制されなかったが、これは LoVo細胞に対してはまだ有効であった。したがってAs投与量の低下は投与 量依存性の抑制差をもたらしつる。各細胞ラインにおける細胞増殖の抑制は、実 施例に2に説明するようにc−myb mRNAレベルに相関した。
c−myb発現の測定 定常期のc−myb mRNAレベルをLoVo、Lovo/Dx、Co1o  205およびHT 29ヒト癌細胞ラインのノーサン・プロット分析により次の ように測定した。上記の結腸癌細胞ライン並びに新鮮な正常結腸粘膜からのRN AおよびDNAの同時的分離をグアニジンイソチオシアネート/塩化セシウム法 により行った[デービス等、ベーシック・メソッズ・イン・モレキュラ・バイオ ロジー[エルセビール出版、ニューヨーク、1986]。細胞を4Mグアニジン イソチオシアネート/ 25 m Mクエン酸ナトリウム10.5%サルコシル 10、 7%β−メルカプトエタノールに回動によって溶解させた。細胞溶解物 を塩化セシウムクッション(4,95M CsC110,LM酢酸ナトリウム1 5mMEDTA)に添加し、35000rpmにて25℃で16時間にわたり遠 心分離した。全RNAをチューブの底部におけるベレットから超遠心分離で回収 した。全RNAをクロロホルム/イソブタノールで2回抽出し、次いでエタノー ル沈殿させた。全RNA(20Mg)を変性させ、1%アガロース/ホルムアル デヒドゲルで分離し、次いでナイロンフィルタ(ハイポンドN1アメルシヤム社 )に移した。核酸を80℃にて2時間にわたりフィルタに結合させた。予備ハイ ブリッド化およびノーサン・プロット・ハイブリッド化をコロンボ等、イミュノ ジェネティックス、第26巻、第99〜104頁(1987)に記載されたよう に行った。フィルタを2X 5SC10,1% SDSにて室温で15分間にわ たり2回洗浄し、次いで0.2x SSC/1.096 SDS+:r52℃で 30分間にわたり2回もしくは3回洗浄した。C−mybR現を定量するため、 ノーサン・プロットの濃度測定走査をLKBウロトロスキャンXLで行った。
て発現されかつCo1o 205では過剰に発現され(恐らく遺伝子増大による )たのに対し、HT 29も正常結腸粘膜も6日間未満のn8時間にて検出しつ るレベルの転写物を示さながったことを示した。ノーサン・プロットの濃度測定 走査は、c −m y b発現がLOVO/ D xにてLoVoよりも15倍 高いことを示した。L込分析により示されるように、この細胞ラインの高い増殖 活性に相関すると思われた。
ウザンプロットにより示した。
L o V o / D xの全RNAから、ヌクレオチド2254〜2487 からのc−myb mRNAの3′−未翻訳領域に相当する234ヌクレオチド 部分を逆転写および合成ヒトc−myb特異性プライマ[カラシオロ等、ジャー ナル・クリニカル・インベスチゲーション、第41巻、第287〜296頁(1 988)]でのPCR増大により次のように発生させた。全RNAを、c −m  yた。RNAを20Mgのイー・コリtRNAで沈殿させ、1×逆転写酵素緩 衝液(BRL社)に再懸濁し、100nHの3’ c−my bプライマ(合成 的に作成)を55℃で90分間にわたりアニールし、次いでcDNAの第1スト ランドを400Uのモロニーネズミ白血病ウィルス逆転写酵素(BRL社)を用 い37℃にて1時間にわたり合成した。反応を停止させ、混合物を1×テルムス ・アクアチフス(TaQ)ポリメラーゼ緩衝液で希釈した。5′および3′プラ イマをそれぞれ2ng/リットルの最終濃度まで添加すると共に、2.5UのT aqポリメラーゼ(センス)を添加してcDNA断片を増大させた。60サイク ルのPCRをパーキン・エルマーφサーマル・サイクラ−にて行い、これは55 ℃でアニールし、72℃で合成すると共に95℃で変性させて行った。
陽性比較および陰性比較を用いて、汚染配列の増大を排除した。PCR生成物を 2%ヌシーブ・アガロースゲルで分離し、アルカリ性プロットによりナイロンフ ィルタ(ハイポンドN1アメルシヤム社)に移した。得られたプロットを50℃ にて、ヌクレオチド2.351〜2゜へ合成装置により作成)とハイブリッド化 させた。このプローブをT4ポリヌクレオチドキナーゼ(プロメガ・バイオチク 社、マジソン、wBおよびγ−P32−ATPで5′末端標識した。ハイブリッ ド化の後、フィルタを2x 5SC10,1% SDSにて室温で10分間にわ たり洗浄し、次いで50”Cにて30分間洗浄した後、80℃にてX線フィルム に1晩露出した。
オリゴデオキシヌクレオチド処理および未処理のLOるc−myl)転写物の存 在を示したが、c−mybアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチドに露出した LoVo / D x細胞では存在しながった。2−マイクログロブリンmRN Aレベルは全試料にて一定であった。これは、アンチセンスオリゴデオキシヌク レオチドによる遺伝子発現の特異的抑制を示す。c −m y りアンチセンス オリゴヌクレオチドに露出されたL o V o / D x細胞にて、θH− チミジン組込は細胞増殖よりも明確に抑制され、けるDNA合成を防止したこと を示唆する。
胞の増殖はアンチセンスオリゴヌクレオチドにより効果的に抑制することができ る。抑制作用を発揮するアンチセンスの投与量はc−myb mRNA発現のレ ベルに関連する。結腸癌細胞の増殖、したがって付随する腫瘍成長および病気進 行は高レベルのc−myb発現によって維持される。
以上、本発明の詳細な説明したが、本発明はその思想および範囲を逸脱すること なく改変することができ、したがって本発明の範囲は上記説明だけでなく請求の 範囲を参照すべきである。
配lLジ里二に上 (1)一般的情報: (i)出願人:テンプル ユニバージティー −イブ ザ コモンウェルス シ ステム イブハイヤー エデュヶーション (ii)発明の名称:c−ユニ上プロト−オンコジーンに対するアンチセンスオ リゴヌクレオチドによる結腸癌の処置 (i i i)配列の数:21 (i v)通信宛先: (A)宛先:テンプル ユニバージティー −イブ ザ コモンウェルス シス テム イブハイヤー エデュヶーション (B)街名=406ユニバーシテイー サービス(D)州名:ペンシルバニア (E)国名:アメリカ合衆国 (F)ZIP: 19122 (v)コンピュータ解読形態: (A)メディア種類:ディスケット、3.50インチ、720Kb (B)コンピュータ:IBM PS/2(C)作動シスチムニMS−DO8 (D)ソフトウェアー:ワードパーフェクト5.1(vi)出願データ: (A)8願番号:未知 (B)出願日 同時出願 (C)分類 未知 (vii)先行出願データ: (A)出願番号:07/704.862(B)出願日:1991年5月23日 (viii)代理人の情報: (A)氏名:モナコ、ダニエル エイ (B)登録番号:30,480 (C)参照/ドケット番号+ 6056−141(ix)電信情報: (A)電話: (215)568−8383(B)テレファックス: (C)テレックス:なし く2)SEQ ID NO:1の情報:(i)配列特性・ (A)長さ=40ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニ一本鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:1:CGTCACTGCT ATAT ATGCTG TGCCGGGGTCTTCGGGCCAT 40(2)SEQ  ID NO:2の情報:(i)配列特性: (A)長さ、26ヌクレオチド (B)種類 核酸 (C)鏡型・一本鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:2:A’rcc’rc’rccc G GGGTC’I’rCG GGCCAT 26(2)SEQ iD NO:3( 7)情報:(i)配列特性: (A)長さ・25ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニ一本鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:3:TGCTGTGCCG GGGT CTTCにG GCCAT 25(2)SEQ ID No : 4の情報:( i)配列特性: (A、 )長さ:24ヌクレオチド (B)種類・核酸 (C)鏡型ニ一本鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ rD NO:4:GCTGTGCCGG GGTC TTCGGG CCAT 24(2)SEQ ID NO:5の情報:(i)配 列特性: (A)長さ=23ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:5:CTGTGCCGGG c’rc ’rrccccc CAT 23(2)SEQ ID NO:6の情報:(i) 配列特性: (A)長さ:22ヌクレオチド (B)種類、核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (x i)配列説明:SEQ ID NO:6:TGTGCCGGGG TcT rCGGGCCAT 22(2)SEQ ID NOニア(7)情報:(i)配 列特性: (A)長さ:21ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NOニア・GTGCCGGGGT CTTC GGGCCA T 21(2)SEQ ID NO:8の情報:(i)配列特性 : (A)長さ:20ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:8:TGCCGGGGTCTI’CG GGCCAT 20(2)SEQ ID NO:9の情報:(i)配列特性: (A)長さ:19ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (x i)配列説明:SEQ ID NO:9:GCCGGGGTCT TCG GGCCAT 19(2)SEQ ID NO:10(7)情報:(+)配列特 性: (A)長さ:18ヌクレオチV (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー・線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:10:CCGGGGTCTT CGG GCCAT 1B(2)SEQ ID NO:11の情報:(i)配列特性: (A)長さ:17ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:11:CGGGGTCWCGGGCC AT 17(2)SEQ ID NO:12の情報:(i)配列特性: (A)長さ=16ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:12:GGGGTCI’rCG GG CCAT 16(2)SEQ ID NO:13の情報:(i)配列特性: (A)長さ=15ヌクレオチド (B)種類、核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー二線状 (x i)配列説明:SEQ ID NO:13:ccc’rc’rrccc  GCCAT 15(2)SEQ ID NO:14の情報:(i)配列特性: (A)長さ:21ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:14:GCTGTGCCGG GGT CT’rCGGG C21(2)SEQ ID NO:15の情報:(i)配列 特性: (A)長さ:20ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:15:CTGTGCCGGG GTC TrCGGGC20(2)SEQ ID NO:16の情報:(i)配列特性: (A)長さ:19ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ rp NO:16:TGTGCCGGGG TCT TCGGGC19(2)SEQ ID NO:17の情報:(i)配列特性: (A)長さ:18ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:17・GTGCCGGGGT CTT CGGGC1B(2)SEQ ID NO:18の情報:(i)配列特性: (A)長さ:17ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:18:TGCCGGGGTCTTCG GGC17(2)SEQ ID NO:、19の情報:(i)配列特性: (A)長さ:16ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー二線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:1.9:GCCGGGGTCT TC GGGC16(2)SEQ rD NO:2Cl)情報:(i)配列特性: (A)長さ:15ヌクレオチド (B)種類:核酸 (C)鏡型ニー重鎖 (D)トポロジー:線状 (xi)配M説明:SEQ ID NO:20:CCGGGGTCTT CGG GC1,5(2)SEQ ID NO:21の情報:(i)配列特性: (A)長さ:18ヌクレオチド (B)M類:核酸 (C)鏡型、−重鎖 (D)トポロジー、線状 (xi)配列説明:SEQ ID NO:21GCCCGAAGACCCCGG CAC18FIG、 IA 処 置 FIG、 IB 処 置 3HTdR組込みの抑制(%) FIG、2B ’ 2° 40 60 80抑 制 %(細胞数)

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.c−myb遺伝子を発現する結腸直腸癌の処置方法において、ヒトc−my b遺伝子のmRNA転写物の少なくとも1部に対し相補的なヌクレオチド配列を 有するオリゴヌクレオチドの有効量を処置を必要とする患者に投与し、前記オリ ゴヌクレオチドは前記mRNA転写物に対しハイブリダイズしうることを特徴と する結腸直腸癌の処置方法。
  2. 2.オリゴヌクレオチドが少なくとも12量体である請求の範囲第1項に記載の 方法。
  3. 3.オリゴヌクレオチドがメチルホスホネートオリゴヌクレオシドもしくはホス ホロチオエートオリゴヌクレオチドである請求の範囲第2項に記載の方法。
  4. 4.オリゴヌクレオチドが翻訳開始コドンの約40ヌクレオチド以内に位置する c−myb mRNAの1部に対し相補的なヌクレオチド配列を有する請求の範 囲第2項に記載の方法。
  5. 5.オリゴヌクレオチドがオリゴデオキシヌクレオチドであって、前記転写物の 翻訳開始コドンおよび/または開始コドンから直ぐ下流のコドンを含むc−my b mRNA転写物の1部に対し相補的なデオキシヌクレオチド配列を有する請 求の範囲第2項に記載の方法。
  6. 6.オリゴヌクレオチドが12量体〜40量体オリゴデオキシヌクレオチドから なる請求の範囲第2項に記載の方法。
  7. 7.オリゴヌクレオチドがメチルホスホネートオリゴヌクレオシドもしくはホス ホロチオエートオリゴヌクレオチドである請求の範囲第6項に記載の方法。
  8. 8.オリゴヌクレオチドが15量体〜30量体である請求の範囲第6項に記載の 方法。
  9. 9.オリゴヌクレオチドが18量体〜26量体である請求の範囲第6項に記載の 方法。
  10. 10.オリゴマーが18量体〜21量体である請求の範囲第8項に記載の方法。
  11. 11.オリゴヌクレオチドがオリゴデオキシヌクレオチドであって: SEQ ID NO:2、 SEQ ID NO:3、 SEQ ID NO:4、 SEQ ID NO:5、 SEQ ID NO:6、 SEQ ID NO:7、 SEQ ID NO:8、 SEQ ID NO:9、 SEQ ID NO:10、 SEQ ID NO:11、 SEQ ID NO:12および SEQ ID NO:13 よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を有する請求の範囲第8項に記載の 方法。
  12. 12.オリゴデオキシヌクレオチドがSEQ IDNO:10に対応するヌクレ オチド配列を有する請求の範囲第9項に記載の方法。
  13. 13.オリゴヌクレオチドがオリゴデオキシヌクレオチドであって: SEQ ID NO:14、 SEQ ID NO:15、 SEQ ID NO:16、 SEQ ID NO:17、 SEQ ID NO:18、 SEQ ID NO:19および SEQ ID NO:20 よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を有する請求の範囲第8項に記載の 方法。
  14. 14.オリゴヌクレオチドがSEQ ID NO:17に対応するヌクレオチド 配列を有する請求の範囲第13項に記載の方法。
  15. 15.ヒトc−myb遺伝子のmRNA転写物の少なくとも1部に対し相補的な ヌクレオチド配列を有するオリゴヌクレオチドであって、前記mRNA転写物に 対しハイブリダイズしうるオリゴヌクレオチドの、c−myb遺伝子を発現する 結腸直腸癌を処置する薬物を製造するための使用。
  16. 16.オリゴヌクレオチドが少なくとも12量体である請求の範囲第15項に記 載の使用。
  17. 17.オリゴヌクレオチドがメチルホスホネートオリゴヌクレオシドもしくはホ スホロチオエートオリゴヌクレオチドである請求の範囲第16項に記載の使用。
  18. 18.オリゴヌクレオチドが、翻訳開始コドンの約40ヌクレオチド以内に位置 するc−myb mRNAの1部に対し相補的なヌクレオチド配列を有する請求 の範囲第16項に記載の使用。
  19. 19.オリゴヌクレオチドがオリゴデオキシヌクレオチドであって、転写物の翻 訳開始コドンおよび/または開始コドンから直ぐ下流のコドンを含むc−myb mRNA転写物の1部に対し相補的なデオキシヌクレオチド配列を有する請求の 範囲16項に記載の使用。
  20. 20.オリゴヌクレオチドが12量体〜40量体オリゴデオキシヌクレオチドか らなる請求の範囲16項に記載の使用。
  21. 21.オリゴヌクレオチドがメチルホスホネートオリゴヌクレオシドもしくはホ スホロチオエートオリゴヌクレオチドである請求の範囲第20項に記載の使用。
  22. 22.オリゴヌクレオチドが15量体〜30量体である請求の範囲第20項に記 載の使用。
  23. 23.オリゴヌクレオチドが18量体〜26量体である請求の範囲第2項に記載 の使用。
  24. 24.オリゴマーが18量体〜21量体である請求の範囲第3項に記載の使用。
  25. 25.オリゴヌクレオチドがオリゴデオキシヌクレオチドであって: SEQ ID NO:2、 SEQ ID NO:3、 SEQ ID NO:4、 SEQ ID NO:5、 SEQ ID NO:6、 SEQ ID NO:7、 SEQ ID NO:8、 SEQ ID NO:9、 SEQ ID NO:10、 SEQ ID NO:11、 SEQ ID NO:12および SEQ ID NO:13 よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を有する請求の範囲第2項に記載の 使用。
  26. 26.オリゴデオキシヌクレオチドがSEQ IDNO:10に対応するヌクレ オチド配列を有する請求の範囲第5項に記載の使用。
  27. 27.オリゴヌクレオチドがオリゴデオキシヌクレオチドであって: SEQ ID NO:14、 SEQ ID NO:15、 SEQ ID NO:16、 SEQ ID NO:17、 SEQ ID NO:18、 SEQ ID NO:19および SEQ ID NO:20 よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を有する請求の範囲第2項に記載の 使用。
  28. 28.オリゴヌクレオチドがSEQ ID NO:17に対応するヌクレオチド 配列を有する請求の範囲第27項に記載の使用。
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