JPH06508230A - 分散型データベースシステムにおける故障許容のための変更分配方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 分散型データベースシステムにおける 故障許容のための変更分配方法 発明の分野 本発明は、記憶されたデータの少なくとも一部分が異なるデータベースに同一の 内容を有するような少なくとも２つの個別の相互通信データベースを備えた分散 型データベースシステムにおける故障許容のための変更分配方法に係る。

先行技術 分散型データベースシステムとは、一般に、２つ以上の個別の相互通信データベ ースを有するシステムを意味する。記憶されたデータの少なくとも一部分は、そ のＺつ以Ｆのデータベースにおいて同一である。それ故、これらデータベースの １つにおいて共通のデータを変更するときには、その同しデータを含む他の全て のデータベースにおいて同じ変更を行って、データベースシステム内でデータの 必要な均一性を維持しなければならない。通常の状態のもとでは、あるデータが 変更されたデータベースは、先ず、相互接続リンクを経て他のデータベースへ単 にその変更を送信する。しかしながら、データベース又は相互接続リンクのいず れかに生じた故障によりデータベースの全て又は一部への変更の送信が阻止され るときには問題が生しる。

従来、この問題は、これらの変更を、それが送信されてしまうまでデータベース の特殊なバッファに記憶することによって解消されている。しかしながら、この 方法は、次のような重大な欠点を有する。ｌ）この個別のバッファは著しい量の 付加的なメモリ容量を必要とする。２）これらバッファを更新するには、余計な コンピュータリソースが必要である。３）これらバッファがオーバーフローする ことがある。バッファがオーバーフローした場合には、若干のデータが常に失わ れ、従って、データの有効性に影響が生じる。オーバーフローを阻止するプロセ ス及びオーバーフローから復帰するのに使用されるプロセスは複雑であり、実際 の用途では、しばしば兼ね合いをとらねばならない。

発明の要旨 本発明の目的は、上記の問題を解消する分散型データベースシステムのための故 障許容変更分配方法を提供することである。

本発明のこの目的及び他の目的そして効果は、最初に述べた形式の故障許容変更 分配方法において、 データベースの変更可能なデータ項目に状態フィールドを設け、データ項目が追 加、削除又は訂正された後、上記データ項目の状態フィールドを、その変更を別 のデータベースに送信しなければならないことを指示する状態にセットし、 その変更を他のデータベースに送信し、他のデータベースからその変更を受信し たという確認を待機し、そしてその確認を受信した後、上記変更したデータ項目 の状態フィールドを、その変更が送信されたことを指示する状態にセットする、 という段階を備えたことを特徴とする方法によって達成される。

本発明の方法の基本的な考え方は、変更を記憶するための個別のバッファを使用 するのではなく、分散型データベースシステムの各データ項目に状態情報フィー ルドを追加することである。状態情報フィールドは、分散型データベースシステ ムにおいてデータ項目／変更の分配がどれほど進んだかを指示する。本発明によ れば、データ項目／変更の分配は確認メツセージによって制御される。分配／送 信は、それが成功するまで周期的に繰り返される。

本発明の方法は、付加的なメモリをほとんど必要とせず、データ項目が単に異な る状態を有するだけのオリジナルファイルであってこれが「バッファＪとして機 能するのでオーバーフローの問題は生じない。更に、本発明の方法では、データ 項目の削除を行った後でも、その削除を容易に取り消ずことがてきる。というの は、データ項目を物理的に削除する必要がないからである。むしろ、状態情報フ ィールドは、このデータ項目が削除されたことを指示するように単にセットされ るだけである。これは、論理的に相互接続されたデータ項目を制御したやり方で 削除できるようにもする。

本発明の実施例によれば、送信／分配がまだ首尾よく行われていないデータ項目 を迅速に見つけるためにコンパクトな送信リストを使用することにより非常に大 きなデータベースの容量を改善することがてきる。この送信リストの目的は、こ のようなデータ項目を見つけるために大きなデータベースを通して進むのを不要 にすることである。送信リストを使用するときには、個別バッファの場合と同様 のオーバーフローが生じることがあるが、このような場合には、送信リストが再 び動作されるまでその使用を容易に防止することができる。送信リストを使用し ないときには、送信されるべきデータ項目は、そのデータ項目の状態情報フィー ルドを検査することによりデータベースから直接サーチされる。

図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。

添付図面は、本発明の方法が適用される分散型データベースを構成する無線シス テムの概略ブロック図である。

好ましい実施例の詳細な説明 本発明はいかなる分散型データベースにも適用できるが、−例として移動無線シ ステムに関連して以下に説明する。最も簡単な構成においては、移動無線ネット ワークは、１つのみの移動交換機ＭＸ（ローカル交換機）と、この移動交換機に よって制御されるベースステーションシステムとを脩えたローカルネットワーク であり、ベースステーションシステムは、複数の移動無線ＭＳ　１−ＭＳ　３に サービスを提供する多数のベースステーションＢＳ　ｌ　−ＢＳ　３を有する。

図において、例えば、各移動交換機ＭＸｌ−ＭＸ６のみでローカルネットワーク を構成してもよい。

上記より更に広いネットワーク構成は、単一のシステム交換機ｓＸと、複数のロ ーカル交換機ＭＸｌ−ＭＸ６とを含むシステムネットワークである。ローカル交 換機ＭＸは、ケーブルのような固定リンクｌを経てシステム交換機５ＸＩ−３Ｘ ２に星型構成て接続される。システム交換機５ＸＩ−３Ｘ２は、ローカル交換機 ＭＸＩ−ＭＸ６間の中心ノードとして働く。システムネットワークは、通常、容 量の要求がローカルネットワークにより満たされるものを越えたときに使用され る。システムネットワークは、移動無線が漂遊する単一領域であってその全域内 で同しサービスが要求されるような領域をカバーするものと仮定する。

次いで、拡張ネットワーク構成は、漂遊情報ハンドラーＲＩＨに接続された多数 のシステムネットワーク及びローカルネットワークで構成される。その典型例は 、全国的な無線ネッＩ・ワークである。ＲＩＨは、加入者位置情報データベース として働くだりである。システム交換機ＳＸは、データリンク２庖経てＲＩ　Ｉ ４に接続され、システム交換機間の通話は他のリンク３を経て接続される。

移動無線ＭＳの登録は、無線システムが移動無線加入者の位置の記録を保持でき るようにして、加入者がどこにいるかを発呼者が知る必要なく移動無線加入者へ の通話を接続できるようにする。

加入者の位置情報は、ＲＩＨ，ＳＸ及びＭＸの間で分割される。ＲＩＨに記憶さ れた位置情報は、加入者がどのシステム交換機（ＳＸ）に位置しているかを指示 する。システム交換機ＳＸに記憶された位置情報は、加入者がどのローカル交換 機ＭＸに位置しているかを指示する。最終的に、ＭＸに記憶された位置情報が加 入者がどの登録領域にいるかを指示する。加入者がローカル交換機内の登録領域 を変更するときには、そのローカル交換機ＭＸの登録領域情報のみが更新される 。加入者が別のローカル交換機ＭＸによって制御される登録領域へ漂遊するとき には、システム交換機ＳＸの位置情報も更新され、前の位置交換機ＭＸには、加 入者がもはやその領域にはいないことが知らされ、その結果、ＭＸはその加入者 を位置レジスタから除去する。

加入者データは、ＳＸの中央データベースに記憶されている。移動無線加入者が ローカル交換機ＭＸに登録するときには、加入者データがシステム交換機ｓＸの データベースからローカル交換機ＭＸのデータベースに転送される。移動無線が 登録を除去するか又は別のローカル交換機ＭＸの領域へ漂遊するときには、前の ローカル交換機ＭＸのデータベースから加入者データが除去される。

移動無線システムでは、データベースに記憶されたデータは主として加入者デー タであり、それらに関する変更とは、例えば、加入者の追加／削除／訂正や、Ｍ Ｘ、ＳＸ及びＲＩＨ等への加入者の登録／登録取り消しである。データベースに 含まれた加入者データにおいては、例えば、加入者識別子及びデータの形式によ って各データ項目を識別することができる。

本発明によれば、変更可能な各データ項目には、そのデータ項目に関する変更の 分配が分散型データベースシステムにおいてどれほど進んだかを指示するための 状態情報フィールドが関連される。データ項目が追加、削除又は訂正された後に 、そのデータ項目の状態フィールドは、別のデータベースにその変更を送信すべ きであることを指示する状態にセットされる。変更が他のデータベースに送信さ れると、その変更を受信したという他のデータベースからの確認を待機し、その 確認が受け取られた後に、その変更されたデータ項目の状態フィールドは、その 変更が送信されたことを指示する状態にセットされる。更に、変更の送信が確認 されておらずその送信を繰り返さねばならないデータ項目をデータベースが含ん でいるかとうかが周期的にチェックされる。適当な確認が受け取られるまで何度 も送信される。

更に、各々の変更されたデータ項目及び送信された変更には、その変更の相対的 な年齢を表す年齢スタンプが設けられ、従って、同じデータ項目に関する２つ以 上の変更のうち、最も新しい年齢スタンプが押されたもの、即ち最新の又は最後 の変更を有効と選択する。又、同しデータ項目が同じデータベースにおいて何回 も迅速に変更されて全ての変更が同じ年齢スタンプを得る場合は、最新の変更が 送信されるよう確保しなければならない。このような変更は修正識別子によって 区別され、即ち同じデータベースのあるデータ項目に対してなされる異なる変更 は、それらが同し年齢スタンプをもつ場合には、常に個々の識別子を得るように される。一般に述べると、データ項目の状態フィールドの状態を変える各変更は 、トランザクションの形式、年齢スタンプ及び修正識別子で識別される。

送信されるべき変更を含んだデータ項目を見つけるためには、全データベースの ファイルを経て進むことが必要であるが、非常に大きなデータベースの場合には 労力を要する。このような非常に大きなデータベースの場合には、送信されるべ き変更を含むデータ項目のコンパクトな送信リストを使用することによって、本 発明の方法の効率を改善できる。データ項目が追加、削除又は訂正されるたびに 、そのデータ項目の識別子が送信リストに加えられ、そしてその送信されるデー タ項目に関する確認が受け取られるたびに、その確認に対応するデータ項目の識 別子が送信リストから削除される。このように、全データベースを経て進のでは なくて、比較的短い送信リストを監視すれば充分である。送信リストを使用する ときには、個別のバッファを使用したときと同様のオーバーフローが生じること があるが、このような場合には、再び動作できるまで送信リストの使用を容易に 阻止することができる。本発明の好ましい実施例では、オーバーフローの場合に 、送信されるべき変更が上記データベースに見つからなくなるまで送信リストの 使用が阻止される。その間は、送信されるべき変更を見つけるためにデータベー スの全てのデータ項目が検査される。これは労力を要するが、確実である。

以下、添付図面を参照し、システム交換機ＳＸが変更したデータ項目をローカル 交換機ＭＸにいかに送信するかを一例として説明する。データ項目に変更がなさ れたときには、ＳＸはデータ項目の状態と変更の形式とをチェックし、データ項 目をＭＸに送信する。更に、ＳＸは、データが変更された加入者の識別子をＳＸ の送信リストに書き込み、カウンタを増加する。このカウンタは、ＭＸに送信さ れたがまだ確認が得られていない変更したデータ項目を有する加入者の数を示す ものである。この場合、単一の加入者識別子で、データベースにおいてその加入 者識別子が設けられた全てのデータ項目を指示できるので、送信リストは非常に コンパクトである。ある間隔で、ＳＸは送信リストのカウンタをチェックし、ま だ確認が得られていない変更がリストにあるかどうかを見つける。このような変 更が存在する場合には、送信リストから加入者番号をピックアップし、その加入 者に関連したこのような全ての変更をサーチし、そのデータを正しいＭＸに送信 する。送信リストにオーバーフローが生じた場合には、カウンタを用いて加入者 の数を追跡し、データベースのファイルからデータを直接読み取る。ＭＸに送信 ｔべきものがデータベースに何も残らなくなるまで、送信リストは再び使用しな い。ある変更したデータ項目のＭＸへの送信は、ＳＸがＭＸから確認を受け取る か或いはＳＸがＭＸに新たな変更が生じたことを観察する場合には中断され、こ の新たな変更はＳＸになされた古い変更を取り消すものである。次いで、ＳＸは 、このデータ項目の状態を、上記変更をＭＸに送信する必要がないことを指示す るようにセットする。ある加入者識別子に関連したデータ項目を送信することが もはや必要ない場合には、それが送信リストから除去され、カウンタが１だけ減 少される。

添付図面及び上記の説明は単に本発明を説明するものに過ぎない。その細部にお いて、本発明の方法は、請求の範囲内で変更することができる。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．記憶されたデータの少なくとも一部分が異なるデータベースに同一の内容ほ 有するような少なくとも２つの個別の相信データベスを備えた分散型データベー スシステムにおける故障許容のための変更分配方法において、データベースの変 更可能なデータ項目に状態フィールドを設け、データ項目が追加、削除又は訂正 された後、上記データ項目の状態フィールドを、その変更を別のデータベースに 送信しなければならないことを指示する状態にセットし、 その変更を他のデータベースに送信し、池のデータベースからその変更を受信し たという確認を待機し、そしてその確認を受信した後、上記変更したデータ項目 の状態フィールドを、その変更が送信されたことを指示する状態にセットする、 という段階を備えたことを特徴とする方法。
2. ２．上記変更の送信は、適当な確認を受け取るまで繰り返される請求項１に記載 の方法。
3. ３．各々の変更されたデータ項目及び送信された変更には、その変更の相対的な 年齢を表す年齢スタンプが設けられ、これにより、同じデータ項目に関する２つ 以上の変更のうち、最新の年齢スタンプが押されたものを有効と選択する請求項 １又は２に記載の方法。
4. ４．送信の目標であるデータベースに対し、送信される変更を取り消す新たな変 更がなされたことが観察された場合にはその変更の送信が中断され、その後、デ ータ項目の状態フィールドは、変更を送信する必要がないことを指示する状態に セットされる請求項１、２又は３に記載の方法。
5. ５．上記データベースはデータ通信システムの加入者データを含み、各データ項 目は加入者識別子及びデータの形式で識別され、そしてデータ項目の状態フィー ルドの状態を変える各変更は、トランザクションの形式と、年齢スタンプと、同 じ年齢スタンプをもつ異なる訂正を区別する修正識別子とによって識別される請 求項の前記いずれかに記載の方法。
6. ６．データ項目の送信リスト又は送信されるべき変更を含む加入者識別子を維持 し、そして 送信されたがまだ確認を得ておらず再送信しなければならない変更があるかどう かを送信リストによって規則的な間隔でチェックするという段階を更に備えた請 求項の前記いずれかに記載の方法。
7. ７．データ項目の追加、削除又は訂正の後に、上記データ項目の識別子を送信リ ストに追加し、そして 送信の目標であるデータベースから確認を受け取った後に、それに対応するデー タ項目の識別子を送信リストから除去するという段階を含む請求項６に記載の方 法。
8. ８．上記加入者識別子に関するデータ項目の第１の変更の結果として新たな加入 者識別子を送信リストに追加し、そして上記加入者識別子に関する未確認の変更 がもはやないときに送信リストからその加入者識別子を除去する段階を含む請求 項６に記載の方法。
9. ９．送信リストにおけるデータ項目又は加入者識別子の数についてのカウンタの 読みを維持する請求項６、７または８に記載の方法。