JP3683706B2 - コンピュータ間の通信管理方法および装置,ならびに通信管理のためのプログラムを記録した媒体 - Google Patents

コンピュータ間の通信管理方法および装置,ならびに通信管理のためのプログラムを記録した媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
この発明はコンピュータ間における通信,すなわち一のコンピュータから他のコンピュータにデータを送信し,他のコンピュータがデータを正常に受信したこと,または受信したデータを正常に処理したことを一のコンピュータに通知するまでの通信を管理するための方法および装置,ならびに通信管理のためのプログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来技術】
クレジットカードシステムのように多数の端末機とホストコンピュータを接続し,端末機から入力されるトランザクションデータをホストコンピュータにおいて処理するシステムにおいて,24時間サービスの要求にこたえるため,ホストコンピュータの前段に24時間無停止型のコンピュータを配置するシステム形態が一般的になりつつある。
【0003】
端末機からのトランザクションデータは無停止型コンピュータで処理される。この無停止型コンピュータのデータベースが更新された後,応答が端末機へ返される。その後,この処理とは非同期に,無停止型コンピュータにおける処理結果がホストコンピュータへ送信され,ホストコンピュータのデータベースが更新される。
【0004】
無停止型コンピュータのデータベースとホストコンピュータのデータベースの内容の一貫性を保つために,無停止型コンピュータで処理したデータの時系列を崩さずにホストコンピュータへ送信しなければならない。また,無停止型コンピュータの処理結果を遺漏なく,重複なくホストコンピュータに送信することも必要である。
【0005】
たとえば,クレジットカード利用の売上金額を無停止型コンピュータに登録した直後に,同じクレジットカードについて返品等に起因する売上げの取り消しがあった場合には,ホストコンピュータにおいてもこの順序,すなわち売上金額登録,売上げ取り消しの順に処理する必要がある。無停止型コンピュータからホストコンピュータにトランザクションデータを送信するときに,データの追い抜きが発生してはならない。
【0006】
このようなデータの時系列を保持すること,遺漏,重複を避けることという要請を満たすために,無停止型コンピュータにおいてホストコンピュータに送信すべきデータを時系列の順序でファイルに蓄積し,無停止型コンピュータからホストコンピュータに1件ずつ送信し,ホストコンピュータから処理完了の旨のメッセージを受信した後に次のデータを送信するという方法が採用されていた。この方法によると,無停止型コンピュータからホストコンピュータに1件ずつしかデータ送信が行えないために,処理の遅れが生じていた。
【0007】
【発明の開示】
この発明は一のコンピュータから他のコンピュータにデータを送信し,他のコンピュータから一のコンピュータに完了の旨の通知を返すコンピュータ間データ通信において,データの時系列を保持すべきものについてはそれを保持した上で,通信を迅速に遂行しうるようにすることを目的とする。
【0008】
この発明はまた,コンピュータ間データ通信において送信データの遺漏,重複の発生を防止することを目的とする。
【0009】
この発明においては一のコンピュータと他のコンピュータとの間に複数の論理経路を設けていることを前提とする。論理経路とはデータの送受信の管理のために論理的に設定された送受信経路である。コンピュータ間における通信とは,一のコンピュータから他のコンピュータにデータを送信し,他のコンピュータがそれを正常に受信した旨,または受信データを正常に処理した旨の通知を他のコンピュータが一のコンピュータに送信し,一のコンピュータがその通知を正常に受信するまでをいう。複数の通信が並行して非同期に行われる。すなわち,一のコンピュータは他のコンピュータからの正常終了の通知を受信するのを待たずにデータを他のコンピュータに送る。コンピュータ間で並行して行いうる(仕掛かることのできる)通信の数の最大限度まで論理経路の数を設定することが可能である。論理経路の数はコンピュータの処理能力,伝送速度等を勘案して適当に(上記の最大数にする必要は必ずしもない)設定すればよい。論理経路の数を積極的に利用し,一のコンピュータにおいて論理経路の数を適宜変更することにより,他のコンピュータの処理能力に応じて送信量を制御することができる。
【0010】
コンピュータ間で複数の通信を非同期に並行して行う場合に,時系列を維持すべき通信データについてはそれを維持する(すなわち,追い抜きが生じないようにする)ことを目的とするこの発明による通信方法は,一のコンピュータにおいて,処理の順序が保証されなければならない一連の手続きに関するデータに付与された識別子を仕掛りキーとして採用し,送信データファイルに,少なくとも同一の仕掛りキーを持つ送信データについては処理の順序を保って記憶し,複数の論理経路について仕掛りキーと使用フラグとを記憶する送信論理経路テーブルを用意し,上記送信データファイルから送信データを順次読み出し,読み出した送信データの仕掛りキーと同一の仕掛りキーが処理中であると上記送信論理経路テーブルに記憶されているかどうかをチェックし,上記の同一の仕掛りキーが処理中ではなく,かつ空きの論理経路があれば,上記の読み出した送信データを空きの論理経路で他のコンピュータに送信し,上記の同一の仕掛りキーが処理中である場合には上記の読み出した送信データの送信を延期するものである。
【0011】
この発明による相互にデータ通信可能なコンピュータ間におけるデータ通信を管理する装置は,一のコンピュータに設けられているものであり,送信データファイルに,少なくとも同一の仕掛りキーを持つ送信データについては処理の順序を保って記憶させる手段,複数の論理経路について仕掛りキーと使用フラグとを記憶する送信論理経路テーブル,および上記送信データファイルから送信データを順次読み出し,読み出した送信データの仕掛りキーと同一の仕掛りキーが処理中であると上記送信論理経路テーブルに記憶されているかどうかをチェックし,上記の同一の仕掛りキーが処理中ではなく,かつ空きの論理経路があれば,上記の読み出した通信データを空きの論理経路で他のコンピュータに送信し,上記の同一の仕掛りキーが処理中である場合には上記の読み出した送信データの送信を延期する送信制御手段を備えているものである。
【0012】
この発明による通信管理プログラムを記録した媒体は,複数の論理経路について仕掛りキーと使用フラグとを記憶する送信論理経路テーブルを作成し,少なくとも同一の仕掛りキーを持つ送信データについては処理の順序を保って記憶した送信データファイルから送信データを順次読み出し,読み出した送信データの仕掛りキーと同一の仕掛りキーが処理中であると上記送信論理経路テーブルに記憶されているかどうかをチェックし,上記の同一の仕掛りキーが処理中ではなく,かつ空きの論理経路があれば,上記の読み出した送信データを空きの論理経路で送信し,上記の同一の仕掛りキーが処理中である場合には上記の読み出した送信データの送信を延期するようにコンピュータを制御するための通信管理プログラムを記録したものである。
【0013】
この発明によると,時系列を保って処理すべきデータには同一の仕掛りキーが付与され,これらのデータは時系列の順序で送信データファイルに記憶される。送信論理経路テーブルにおいて複数の論理経路について仕掛りキーと使用フラグとが記憶される。送信データファイルから読み出したデータの仕掛りキーと同一の仕掛りキーが処理中であると送信論理経路テーブルに記憶されている場合には,時系列を保持すべき先のデータが処理中なのであるから後のデータについては送信を待つ。これにより,このようなデータについての追い抜きの発生が未然に防止される。しかも,複数の論理経路を通して送信データを順次送信できるので,データ通信の高速化が可能となる。
【0014】
この発明による送信データの重複または遺漏をチェックするための通信管理方法は,複数の論理経路を通して相互にデータ通信可能なコンピュータの一方において,通信データに処理通番を付与して一の論理経路により送信するとともに,送信処理ごとに処理通番をインクレメントし,他方において,受信処理したデータに関して論理経路に対応して処理通番を記憶する受信論理経路テーブルを用意し,受信したデータに付与された処理通番とそのデータの論理経路に対応して受信論理経路テーブルに記憶されている処理通番とを比較することにより,少なくともデータの重複をチェックするものである。
【0015】
好ましくは,一方のコンピュータにおいて,送信論理経路テーブルに論理経路ごとに処理通番を記憶し,他方のコンピュータにおいて,処理通番の比較によりデータの遺漏と重複をチェックする。
【0016】
複数の論理経路を通して相互にデータ通信可能なコンピュータ間におけるデータ通信を管理するこの発明による装置は,データを受信するコンピュータに設けられ,受信処理したデータに関して論理経路に対応して処理通番を記憶する受信論理経路テーブル,および受信したデータに付与された処理通番とそのデータの論理経路に対応して受信論理経路テーブルに記憶されている処理通番とを比較することにより,少なくともデータの重複をチェックする手段を備えているものである。
【0017】
この発明による通信管理プログラムを格納した媒体は,受信処理したデータに関して論理経路に対応して処理通番を記憶する受信論理経路テーブルを作成し,受信したデータに付与された処理通番とそのデータの論理経路に対応して受信論理経路テーブルに記憶されている処理通番とを比較することにより,少なくともデータの重複をチェックするようにコンピュータを制御するための通信管理プログラムを記録したものである。
【0018】
この発明によると,送信側においては送信ごとに増加する通番が送信データに付与され,受信側においては通番を管理しているので,複数の論理経路があっても,送信の重複,遺漏等があればこれを発見することが可能である。
【0019】
【実施例】
図1はクレジットカードシステムのようなトランザクションシステムの全体的な構成を示している。
【0020】
クレジット信用照会を行うCAT(Credit Authorization Terminal )31,キャッシング処理を行うCD(Cash Dispenser)32,売上げ登録処理,集計処理等を行うPOS(Point-of-Sales)端末機33等が,公衆ネットワーク34もしくは専用回線,またはクレジット情報センター35等を通じてトランザクションコンピュータ10に接続されている。
【0021】
トランザクションコンピュータ10は専用回線等によりホストコンピュータ20に接続されている。
【0022】
端末機31,32,33からトランザクションコンピュータ10に送信されるデータ(トランザクション・データ)には,クレジット会員の識別子(会員番号),加盟店の識別子(加盟店番号),利用金額,利用日付,支払方法などの情報が含まれている。
【0023】
トランザクションコンピュータ10はクレジットカードの買物利用(支払い)に対する与信チェックやキャッシング利用に対する限度額チェック等のトランザクション処理を行う。トランザクションコンピュータ10はトランザクションデータベース11と更新データファイル12を有している。
【0024】
トランザクションコンピュータ10のデータベース11は会員番号に対応して,加盟店番号,カード利用金額,信用情報などを記憶する。
【0025】
更新データファイル12はトランザクションコンピュータ10からホストコンピュータ20へ送信すべきデータ(更新データ)を蓄積する。
【0026】
ホストコンピュータ20は会員への請求処理,加盟店への支払処理,入会手続,ローン処理,加盟店登録など様々な処理を行う。
【0027】
ホストコンピュータ20のデータベース21には会員の住所,加盟店の所在地,会員,加盟店の決済口座などの基本的な情報に加えて,トランザクションコンピュータ10で処理した会員ごとの利用金額等の情報も記憶される。トランザクションコンピュータ10における処理結果はホストデータベース21に遺漏,重複することなく更新情報として反映させなければならない。
【0028】
トランザクションコンピュータ10における処理結果をホストコンピュータ20へ送信する処理では,データ送信の処理高速化のために,前回送信したデータに対する応答をまだ受信していない状態でも次のデータを送信する。しかし,同一の会員ID(会員番号)や加盟店ID(加盟店番号)のデータについては,ホストコンピュータ20における更新処理に追い抜きが発生してはならない。
【0029】
たとえば,カード利用による売上金額の登録直後に売上げの取り消しがあった場合,カードを紛失したためにカード利用停止を登録した後,カードを発見したことによりカード利用可能に戻す場合,新規の加盟店を仮登録した後本登録を行う場合等において,ホストコンピュータ20における更新処理に追い抜きが発生すると,取消処理後に売上が計上されたり,カード発見処理後に利用停止登録がなされたり,加盟店を本登録した後仮登録に戻されるなど,トランザクションデータベース11とホストデータベース12との間でデータの不整合が発生する。すなわち,同一の会員ID(または加盟店ID)について,ホストコンピュータ20において更新データが同時に複数存在する場合には,最初の更新処理がホストコンピュータ20で完了する前に次のデータをホストコンピュータ20に送信しないよう制御する必要がある。処理の順序が保証されなければならない一連の手続の識別子(たとえば会員IDや加盟店ID)を仕掛りキーと呼ぶ。
【0030】
図2は更新データファイル12の構造を示している。更新データファイルには発生した時間順に更新データ(主にトランザクションデータ)が格納される。更新データごとに,処理日時,仕掛りキーおよび送信フラグが記憶される。仕掛りキーは上述のように同一の仕掛りキーを持つ更新データについて,時間順序を逆にして送信することを防ぐためのものである。送信フラグはホストコンピュータ20に送信中か否かを示すものであり,このフラグがオンのときは送信中であることを示す。
【0031】
トランザクションコンピュータ10は大きく分けて2つの処理,すなわちトランザクション処理と更新データ送信処理を行う。
【0032】
トランザクション処理は端末機31,32,33から送信されたトランザクションデータについて,信用照会,利用限度額チェック等を行い,このチェック結果に基づいてデータベース11を更新し,かつチェック結果を端末機に応答して返すものである。たとえばチェックがOKであれば取引が成立する。データベース11の更新結果をホストコンピュータ20に送信するために,更新データ(チェック結果等)を更新データファイル12に書き込む。このとき,ホストコンピュータ20への伝送において時系列を保たなければならないデータを識別するために,トランザクションデータ内にある会員IDまたは加盟店IDを仕掛りキーとして更新データに付与する。
【0033】
更新データ送信処理は基本的に更新データファイル12に蓄積された更新データを一つずつ取り出し,ホストコンピュータ20へ送信するものである。送信処理の高速化のために,前回送信したデータに対する応答をホストコンピュータ20からまだ受信していない状態でも次のデータを送信する。送信すべきデータの時系列を保つために,データの送信ごとにその時点の処理状況をチェックして,更新データファイル12から取り出した更新データを送信してよいか否かの判断を行う。また,更新データが重複なく(および遺漏なく)送信されているかどうかをホストコンピュータ20側で確認することができるように,一連番号(シーケンス番号)(処理通番と呼ぶ)を採番し,送信する更新データに付与する。
【0034】
トランザクションコンピュータ10のメモリには,図3に示すように送信論理経路テーブルと処理通番エリアが設けられている。送信論理経路テーブルには,ホストコンピュータ20へ更新データが送信される毎に経路使用情報が設定され(仕掛りキーの登録および使用フラグを「使用中」に変更する),ホストコンピュータ20からの更新処理完了通知を受信すると経路使用情報がクリア(仕掛りキーの削除と使用フラグを「空き」に変更)される(仕掛りキーは次の送信時に上書きされるので,使用フラグを「空き」にするだけでもよい)。
【0035】
また,ホストコンピュータ20から通知される処理結果データによってホスト更新が完了したと判断されるときには,該当の更新データを更新データファイル12から削除する。
【0036】
トランザクション処理と更新データ送信処理とは非同期に実行される。
【0037】
ホストコンピュータ20は,トランザクションコンピュータ10から送られる更新データについてホストデータベース更新処理を行う。
【0038】
ホストデータベース更新処理はトランザクションコンピュータ20から送信されてきた更新データに基づいてホストデータベース21を更新するものである。この処理において,トランザクションコンピュータ20から送られてきた更新データに重複(および遺漏)がないかをチェックするために,ホストコンピュータ20のメモリには図4に示すような受信論理経路テーブルが設けられている。受信論理経路テーブルには,更新データを受信する毎に更新データを含む電文内の論理経路番号にしたがって経路情報(論理経路番号に対応して処理通番)が登録される。
【0039】
トランザクションコンピュータ10およびホストコンピュータ20のいずれも通信処理プログラムを含んでいる。これらの通信処理プログラムは論理経路番号と処理通番とを対として管理する。たとえば,トランザクションコンピュータ10の通信処理プログラムは更新データを送信するときにそのヘッダに論理経路番号と処理通番を付与する(電文のどこかに含めてもよい)。ホストコンピュータ20の通信処理プログラムには電文を受信すると,その電文に含まれる更新データを論理経路番号と処理通番とともにホストデータベース更新処理プログラムに渡す。
【0040】
図5はトランザクションコンピュータ10におけるトランザクション処理を示すものである。
【0041】
トランザクションコンピュータ10は端末機31,32,33から送信されるトランザクションデータを取り込む(ステップ101 )。上述したようにトランザクションデータは,カード処理の場合,会員IDまたは加盟店ID,および処理データを含む。会員処理についてのトランザクションデータ中の会員ID,または加盟店処理におけるトランザクションデータ中の加盟店IDは,ホストコンピュータ20との更新処理において仕掛りキーとなる。
【0042】
トランザクションデータベース11を参照して信用照会などのトランザクション処理を行い,データベース11を更新する(ステップ102 )。
【0043】
トランザクションデータベース11のデータを読み込み,そのデータに処理日時および仕掛りキーを付与して,更新データファイル12に書き込む(ステップ103 )。送信フラグはオフに初期化される。
【0044】
端末機31,32,33からのトランザクションデータの受信ごとにステップ101 から103 の処理が繰り返される。
【0045】
図6から図8はトランザクションコンピュータ10における更新データ送信処理を示している。
【0046】
まず,更新データファイル12から,1トランザクション分の更新データを読み込む(ステップ201 )。この更新データには,仕掛りキーが付与されている。1トランザクションの更新データとは,1つの処理日時と1つの仕掛りキーが付与されたものであり,1つの論理経路により送信される。
【0047】
更新データファイル12に更新データが存在しない場合には(ステップ202 でNO),あらかじめ指定されている一定時間(更新データがある程度蓄積されるのに要する時間)を待つ(ステップ221 )。また,更新データファイル12の更新データを読み出すためのリードポインタを初期位置に戻しておく(ステップ222 )。
【0048】
更新データファイル12に更新データが存在する場合には(ステップ202 でYES ),送信論理経路テーブルの使用フラグを参照して「空き」の論理経路があるかどうかチェックする(ステップ203 )。送信論理経路テーブルに「空き」状態の論理経路がない場合には(ステップ204 でNO),あらかじめ指定された一定時間(ホストコンピュータ20で処理がある程度進行するのに要する時間)を待つ(ステップ223 )。更新データファイル12のリードポインタを初期位置に戻しておく(ステップ224 )。更新データファイル12を最初から読み出すことができるようにするためである。
【0049】
送信論理経路テーブルに「空き」状態の論理経路がある場合には(ステップ204 でYES ),ステップ201 で読み出した更新データに付与されている仕掛りキーと同一の仕掛りキーが送信論理経路テーブルに存在するかどうか(当然に使用フラグが「使用中」を示しているもの)をチェックする(ステップ205 )。送信論理経路テーブルに同じ仕掛りキーが存在するということは(ステップ205 でYES ),今回読み出した更新データと同じ仕掛りキーを持つ更新データ(時系列の順序を保持しなければならない更新データ)が送信中,またはホストコンピュータ20で処理中であって,ホストコンピュータ20における処理が未だ完了していないことを意味する。このような更新データについて送信処理をしてしまうと,ホストコンピュータ20における処理に追い抜きが発生するおそれがある。そこでこのような更新データについてはホストコンピュータ20への送信を同じ仕掛りキーを持つ処理中の更新データの処理が終了するまで待たなければならない。このような更新データの送信処理を飛ばして次の更新データの送信を行うために,更新データファイル12のリードポインタを1進める(ステップ225 )。
【0050】
ステップ201 で読み出した更新データに付与されている仕掛りキーと同じものが送信論理経路テーブルに存在しなければ(ステップ205 でNO),「空き」の論理経路のうちの1つを選択する。更新データファイルの該当する更新データについて送信フラグをオンとし(ステップ211 ),送信論理経路テーブル中の選択した論理経路番号に対応する使用フラグを「空き」から「使用中」に変更するとともに,送信すべき更新データの仕掛りキーを送信論理経路テーブルの該当する論理経路番号に対応して書き込む(ステップ212 )。
【0051】
送信すべき更新データに処理通番エリアの値(処理通番)を付与し,ホストコンピュータに送信するフォーマット(論理経路番号を含む)にデータを整える(ステップ213 )。
【0052】
送信論理経路テーブルの処理通番を記憶しておく処理通番エリアの処理通番に1を加える(ステップ214 )。
【0053】
このようにして整えられた更新データを含むデータをトランザクションコンピュータ10の通信制御プログラムに渡す(ステップ215 )。通信制御プログラムはこのデータをホストコンピュータ20に送信する。
【0054】
更新データファイル12のリードポインタを1進め(ステップ216 ),通信制御プログラムがホストコンピュータ20からの応答を受信するのを待つ(ステップ231 )。ホストコンピュータ20からの応答が無い場合には(ステップ231 でNO)ステップ201 に戻って次の更新データの送信処理に移る。
【0055】
ホストコンピュータ20からの応答があれば(ステップ231 でYES ),その応答内容をチェックする(ステップ232 )。
【0056】
トランザクションコンピュータ10からホストコンピュータ20に送信した更新データがホストコンピュータ20において正常に処理されたということであれば(処理完了報告または処理済報告:図9ステップ305 ,306 参照),その更新データを更新データファイル12から削除するとともに(送信フラグをオフとする)(ステップ233 ),送信論理経路テーブルの該当する使用フラグを「空き」にする(仕掛りキーを必ずしも消去しなくてもよい:使用フラグが「空き」であるから仕掛りキーは問題とはならないからである)(ステップ234 )。
【0057】
ホストコンピュータ20からの応答がエラーを示していた場合には(エラー報告:図9ステップ308 参照),オペレータの端末機(トランザクションコンピュータ10に接続されている;図示略)にエラーメッセージを示し(ステップ235 ),仕掛りキーに対応して処理通番と論理経路番号とを記憶しておいて,適当なタイミングで通信制御プログラムを介してホストコンピュータ20にその更新データを再送する(ステップ236 )。
【0058】
図9はホストコンピュータ20におけるホストデータベース更新処理を示すものである。
【0059】
ホストコンピュータ20の通信制御プログラムを介して,トランザクションコンピュータ10から送信された更新データを受け取ると(ステップ301 ),受信データに含まれる処理通番と,受信データの論理経路番号に対応して受信論理経路テーブルに記憶されている処理通番とを比較する(ステップ302 )。
【0060】
受信データの処理通番の方が大きい場合には正常である。この場合には受信データを用いてホストデータベース21の更新,その他のホスト処理を行い(ステップ303 ),受信論理経路テーブルにおいて,受信データの論理経路番号に対応して受信データに含まれていた処理通番を記憶する(ステップ304 )。最後に,処理が正常に終了した旨を通信制御プログラムを介してトランザクションコンピュータ10に通知する(ステップ305 )。
【0061】
受信データの処理通番と受信論理経路テーブルの対応する処理通番とが等しい場合には,今回の受信データは既に受信して処理済であるから,その旨をトランザクションコンピュータ10に通知する(ステップ306 )。たとえば,ステップ303 ,304 の処理をした後に回線エラーが発生し,処理完了報告がトランザクションコンピュータ10に通知されない状態でトランザクションコンピュータ10から同じデータが再送された場合などがある。
【0062】
受信データの処理通番の方が小さい場合には,エラーメッセージを表示し,何らのホスト処理もしないまま(ステップ307 ),エラーの旨をトランザクションコンピュータ10に通知する(ステップ308 )。トランザクションコンピュータ10における処理通番管理のエラー等が考えられる場合である。
【0063】
図10および図11は変形例を示している。
【0064】
トランザクションコンピュータ10からホストコンピュータ20に送信されるデータの遺漏(抜け)のチェックを強化するものである。図10に示すように,トランザクションコンピュータ10のメモリに設けられる送信論理経路テーブルには論理経路ごとに一連の処理通番が記憶されている。トランザクションコンピュータ10における受信データ送信処理の図7のステップ214 の処理において,送信論理経路テーブルの使用する論理経路(番号)に対応してその論理経路の処理通番(論理経路ごとに相互に独立してインクレメントされる)を記憶する。
【0065】
図11のホストデータベース更新処理は図9の処理に対応する。すなわちステップ311 〜318 は図9のステップ301 〜308 に対応するので,異なる点についてのみ言及する。
【0066】
受信データ中の処理通番と受信論理経路テーブルの対応する論理経路の処理通番とを比較し,両者が等しいか,受信データの処理通番の方が1大きいか,または小さいかもしくは2以上大きいかが判断される。
【0067】
1大きいときには正常である(ステップ313 〜315 )。等しいときには処理済である(ステップ316 )。小さいとき,および2以上大きいときにはエラーである(ステップ317 ,318 )。特に2以上大きいことは処理通番が飛んでいることを意味し,送信データに抜けがあったことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランザクションシステムの全体を示すブロック図である。
【図2】トランザクションコンピュータの更新データファイルの一例を示す。
【図3】トランザクションコンピュータの送信論理経路テーブルおよび処理通番エリアを示す。
【図4】ホストコンピュータの受信論理経路テーブルを示す。
【図5】トランザクションコンピュータにおけるトランザクション処理を示すフローチャートである。
【図6】トランザクションコンピュータにおける更新データ送信処理を示すフローチャートである。
【図7】トランザクションコンピュータにおける更新データ送信処理を示すフローチャートである。
【図8】トランザクションコンピュータにおける更新データ送信処理を示すフローチャートである。
【図9】ホストコンピュータにおけるホストデータベース更新処理を示す。
【図10】送信論理経路テーブルの他の例を示す。
【図11】ホストデータベース更新処理の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 トランザクションコンピュータ
11 トランザクションデータベース
12 更新データファイル
20 ホストコンピュータ
21 ホストデータベース

Claims (5)

  1. 相互にデータ通信可能なコンピュータ間におけるデータ通信を管理する方法であり,
    一のコンピュータにおいて,
    処理の順序が保証されなければならない一連の手続きに関するデータに付与された識別子を仕掛りキーとして採用し,
    送信データファイルに,少なくとも同一の仕掛りキーを持つ送信データについては処理の順序を保って記憶し,
    複数の論理経路について仕掛りキーと使用フラグとを記憶する送信論理経路テーブルを用意し,
    上記送信データファイルから送信データを順次読み出し,
    読み出した送信データの仕掛りキーと同一の仕掛りキーが処理中であると上記送信論理経路テーブルに記憶されているかどうかをチェックし,
    上記の同一の仕掛りキーが処理中ではなく,かつ空きの論理経路があれば,上記の読み出した送信データを空きの論理経路で他のコンピュータに送信し,
    上記の同一の仕掛りキーが処理中である場合には上記の読み出した送信データの送信を延期する,
    通信管理方法。
  2. 一のコンピュータにおいて,通信データに処理通番を付与して送信するとともに,送信処理ごとに処理通番をインクレメントし,
    他のコンピュータにおいて,受信処理したデータに関して論理経路に対応して処理通番を記憶する受信論理経路テーブルを用意し,
    受信したデータに付与された処理通番とそのデータの論理経路に対応して受信論理経路テーブルに記憶されている処理通番とを比較することにより,少なくともデータの重複をチェックする,
    請求項1に記載の通信管理方法。
  3. 一のコンピュータにおいて,送信論理経路テーブルに論理経路ごとに処理通番を記憶し,
    他のコンピュータにおいて,処理通番の比較によりデータの遺漏と重複をチェックする,
    請求項2に記載の通信管理方法。
  4. 相互にデータ通信可能なコンピュータ間におけるデータ通信を管理する装置であって,一のコンピュータに設けられており,
    送信データファイルに,少なくとも同一の仕掛りキーを持つ送信データについては処理の順序を保って記憶させる手段,
    複数の論理経路について仕掛りキーと使用フラグとを記憶する送信論理経路テーブル,および
    上記送信データファイルから送信データを順次読み出し,読み出した送信データの仕掛りキーと同一の仕掛りキーが処理中であると上記送信論理経路テーブルに記憶されているかどうかをチェックし,上記の同一の仕掛りキーが処理中ではなく,かつ空きの論理経路があれば,上記の読み出した送信データを空きの論理経路で他のコンピュータに送信し,上記の同一の仕掛りキーが処理中である場合には上記の読み出した送信データの送信を延期する送信制御手段,
    を備えた通信管理装置。
  5. 複数の論理経路について仕掛りキーと使用フラグとを記憶する送信論理経路テーブルを作成し,
    少なくとも同一の仕掛りキーを持つ送信データについては処理の順序を保って記憶した送信データファイルから送信データを順次読み出し,
    読み出した送信データの仕掛りキーと同一の仕掛りキーが処理中であると上記送信論理経路テーブルに記憶されているかどうかをチェックし,
    上記の同一の仕掛りキーが処理中ではなく,かつ空きの論理経路があれば,上記の読み出した送信データを空きの論理経路で送信し,
    上記の同一の仕掛りキーが処理中である場合には上記の読み出した送信データの送信を延期するようにコンピュータを制御するための通信管理プログラムを記録した媒体。
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