JPH06508041A - 吸入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 吸入装置 本発明は、薬剤投与のための吸入装置に関する。

喘息や閉塞性の肺疾患等の病気は、薬剤の局部的吸入によって効果的に治療され ることが多い。吸入による投薬は、直接、問題の部位−気管支の内部に薬剤を即 時に運ぶ。これとは対照的に、経口的あるいは非経口的投薬は、薬剤の一部が所 望の部位に到達し治療効果を生むために、薬剤の全身的な吸収と分配を必要とす る。

吸入による投薬は直接的であるため、経口的あるいは非経口的な投薬の場合に必 要とされる量よりも、少量の薬剤で同じ効果を生むことができる。現在使用され ている経ロベータアドレナリン作用薬や経口コルチコステロイド薬剤には好まし からざる副作用がある。

すなわち、前者については、ふるえ、心拍の昂進や不整、胃腸障害、後者につい ては、血糖値増加、高血圧、体重増加、白内障、骨からのカルシウム遊離（骨粗 しよう症）、幼児の成長遅延などである。これらのおよびその他の危険性は、全 身的な吸収を最小限度に止めこれらの薬剤投与のために吸気道を利用することに よって著しく軽減することができる。

虜在、一種類の薬剤のみを収容する単一キャニスタ−吸入器が閉塞性肺疾患の治 療に用いられている。しかしながら、複数種類の吸入薬剤を用いることが望まし い場合が多い。

吸入薬剤の組合わせ療法を調整することによって、所望の効果を生むことができ る。すなわち、即効性を発揮する薬剤と長期的（予防の）効果を生む第２の薬剤 投与を組合わせることは、望ましい治療法である。

たとえば、まず、ベータアドレナリン型（アドレナリンに類する）即効性の気管 支拡張剤を用いて痙申性気管支を拡張し、次に、緩やかな作用の吸入コルチコス テロイドを用いて、長期間にわたり炎症を静めるようにすることができる。別の 方法として、即効性の気管支拡張剤に続いて、気管支痙掌を誘発する媒介物質の さらなる放出を防ぐ薬剤として、クロモリンナトリウム等の予防薬を用いてもよ い。さらに別の方法として、異なるメカニズムによって順番に作用する二種類の 気管支拡張剤を用いることもできる。これは、相乗的な気管支拡張をもたらし、 しかも、一種類のみを大量に投与するよりもむしろそれぞれを少量ずつ投与する ことによって副作用を最小限に抑えるためである。

現在市販されている吸入器についての問題は、即効性の薬剤の使用については、 患者に、気軽に行わせるが、第２の、即効性の少ない（より持続的、あるいは予 防的）薬剤の規則的使用については、勇気を必要とさせるということである。適 切な治療には、しばしば、両方の併用が必要とされる。現在の吸入器についての もう一つの重大な問題は、技術と使用法に関係するものである。吸入器使用者の 多くは、口腔内に吸入器を据えるため、口腔粘膜と口腔奥部にエーロゾルが当た り、小滴が形成され、これは、吸入された噴霧が肺に到達するのとは対照的に、 飲み下されてしまう。吸入器のこのような誤った使用法は、ある程度、現在市販 されている吸入器の現行の設計に直接起因すると考えられる。

標準的な吸入器に関するこれらの重大な問題点と欠点は、現在もなお存在する。

前述の問題点と欠点を克服するための試みがなされてはいるものの、我々の知る 限りにおいて、成功したものあるいは完全にうまくいったものはない。

本発明の概要と目的 本発明の吸入器は、第１および第２の室を備えたハウジングを有し、各室は着脱 自在な薬剤キャニスタ−を収容する内部区画を有している。ハウジングはまた、 連通路を介して薬剤キャニスタ−と流体連通関係にある少なくとも一つの共通導 出ノズルを有し、上記連通路は加圧された薬剤を放出し、共通導出ノズルからエ ーロゾル噴霧を導出する。吸入器はさらに、導出ノズルあるいは露出した薬剤キ ャニスタ−の一方を覆う着脱自在なキャップを必要とすることもある。

本発明の目的は、複数種類の薬剤を一個の簡便な吸入治療装置に取り入れること により、現在用いられている吸入器と、喘息の投薬治療技術に関わる上記問題点 及び欠点を克服することである。

本発明のさらなる目的は、付加的なスペーサー装置を用いて複数種類の薬剤を散 布することができる吸入装置を提供することである。

本発明は、キャニスタ−同士を同軸上に配置したり、様々な形態に角度をもたせ て配置するなど、異なったハウジング構成を提供する。本発明の吸入器は、着脱 自在なキャップを含み、これは、導出ノズルに装着され、キャニスタ−のいずれ かに被せて、他方の覆われていないキャニスタ−が使用されているときの、親指 用支持部を形成する。本発明の吸入器は、エーロゾル噴霧を放出するための共通 導出ノズルまたは別々の導出口を有しても良い。

本発明は、エーロゾル送出をできるだけ能率的に行うための延長吸口スペーサ− 、および、伸縮可能な導出ノズルを提供する。本発明はまた、吸入器を保護する とともに、使用中には延長導出ノズルとして挿抜されるカバーの二元的な使用を 提供する。

図面の簡単な説明 図１は、本発明の実施例による吸入装置と着脱自在なキャップの等測投影図であ る。

図２は、図１の吸入装置を、部分的に断面で示した側面図である。

図３は、角度をつけた吸入器と延長可能なキャップを有する本発明の第２の実施 例の側面図である。

図４は、図３の実施例の着脱自在なキャップの延長状態を示す側面図である。

図５は、本発明の第３の実施例による吸入装置を示している。

図６は、図５の実施例の吸入装置のカバーを外し、着脱自在なカバーを導出ノズ ルとして用いた状態を表している。

図７および図８は、本発明の別の実施例を示している。

好ましい実施例の詳細な説明 概して、本発明は、二つ以上の着脱自在な薬剤キャニスタ−のための別々の区画 と、手動操作されキャニスタ−からエーロゾル噴霧を散布するための少なくとも 一つの導出ノズルとを有するハウジングを備えた吸入装置を提供する。

図１および図２に示された本発明の実施例は、二つの円筒形の室２０および３０ を有するハウジング１０を含んでいる。これら円筒形の室は着脱自在なキャニス タ−４０および５０を収容し、これらのキャニスタ−は、それぞれ異なる薬剤、 すなわち、即効性治療用のものおよび長期の予防処置のための第２の薬剤とを含 んでいる。／１ウジングは、／％ウジングの内部と流体連通関係にある共通導出 ノズル７０を有している。ハウジングはまた、加圧された薬剤を出口ノズル１３ から放出し、エーロゾル噴霧が導出ノズル７０に向かい、さらにそれを通過でき るようにするための連通路１５を含む。薬剤キャニスタ−４０および５０は、キ ャニスタ−針１７を介して連通路１５に向かい合わせに取り付けられる。

着脱自在なキャップ６０は、導出ノズル７０にぴったりと装着され、内径寸法Ａ ゛を有する。導出ノズル７０は外径Ｂ゛を有し、着脱自在なキャニスタ−４０お よび５０はそれぞれ直径Ｅ′を有する。これらの寸法は、Ａ′がＢ′およびＥ゛ の双方より大きく、キャップ６０をこれらの表面に装着することができるように なっている。寸法Ｃ゛およびＤ−は、それぞれＢ′およびＥ゛よりも大きく、棚 状部７２．３２．２２が形成されている。

装着状態において、図１の吸入器のキャップ６０は、共通導出ノズル７ｏ上にあ る。この装置を使用する際には、キャップ６０は導出ノズル７０から取り外され 、使用しない方の薬剤キャニスタ−４０あるいは５０に被せられる。次に、キャ ップなしのキャニスタ−とキャップをされたキャニスタ−との間に手による圧力 を加えることによって、キャップなしのキャニスタ−は連通路１５に内力じて押 し下げられる。すると、キャニスタ−針１７が、収容されている加圧薬剤を、エ ーロゾル噴霧の状態で、連通路１５を経て、出口ノズル１３から導出ノズル７０ を介して放出させる。

他方のキャニスタ−から他方の薬剤を散布するには、使用者は、キャップをして いなかった方のキャニスタ−にキャップ６０を被せるように切りかえるだけでよ い。すなわち、使用していなかった方のキャニスタ−からキャップを外し、連通 路１５に向がって押し下げることができるようにし、内部の薬剤を放出させる。

キャップ６０の内側の高さＦ′は、キャニスタ−４０および５ｏの先端と棚状部 ２２および３２との間の間隔Ｇ゛より大きい。この寸法差は重要である。なぜな らば、キャップがキャニスタ−を覆っているときに圧力がキャップに加えられて も、キャップに覆われているキャニスタ−は連通路１５に対して押し込まれるこ とはなく、意に反して薬剤を放出するようなことはないからである。

共通導出ノズル７０は伸縮可能としてもよい。延長可能なノズルの利点は、使用 時にこの装置を口からより離れた位置に保つことによって、薬剤が口の奥にぶつ かり小滴を形成することなく、エーロゾル噴霧の状態に保たれることである。

図３に示された本発明の実施例は、いくつかの大きな相違点を除いて図１および 図２の実施例と同様である。図１および図２とは異なり、図３のキャニスタ−は ハウジング内で軸方向に端と端を突き合わせて配置されるのではなく、角度をな して配置されている。

図３の吸入器はさらに平坦面８０を有し、これは、着脱自在なキャニスタ−４０ および５０のいずれかに圧力を加えるときにこの装置を支持する補助手段となる 。

図３および図４の実施例は、異なった型のキャップを用いており、このキャップ は導出ノズル７０の直径Ｂ°より大きい内直径Ａ°を有し、導出ノズルに被せる ことができる。

キャップ６５はまた着脱自在なふた９０を有し、ふたを取り外すと、キャップを ひっくり返して、導出ノズルに反対向きに装着し、導出ノズル７０の長さを延長 することができる。

図３に示された装置を使用するためには、導出ノズル７０からキャップ６５を取 り外す。

図１および図２の装置とは異なり、使用しないほうの薬剤用キャニスタ−を覆う 必要はない。図３の実施例は、着脱自在なキャニスタ−の向きが互いに角度をな すように設計されている。この角度をつけた関係によって、使用者は、所望の着 脱自在なキャニスタ−とハウジングの平坦面８０を押して、所望の医療用エーロ ゾル噴霧を放出させることができる。

ハウジングは図１に示されたものとほぼ同し流体連通放出手段を含む。加圧され た薬剤は放出され、導出ノズルに向かい、さらにそれを通過することができる。

所望しないキャニスタ−に触れることはないので不使用状態に保たれる。

使用していなかった方のキャニスタ−から薬剤を投与させるためには、使用者は 握りを代えて第２のキャニスタ−と平坦面８０を保持する。次に第２のキャニス タ−に圧力を加えることにより結果として薬剤の放出を行うことができる。

図４に示されるように、キャップ６５は、導出ノズル７０の長さを延長するため の吸口スペーサーとしても用いることができる。キャップ６５のふた９０を取り 外すか、または脇へずらすことによって解放通路ができ、スペーサー装置をふた ９０があった方の端において導出ノズルに取り付けることにより、導出ノズルを 所望に応じて延長することができる。

図５および図６に示された本発明の実施例は、図１および図２の実施例と同様の 吸入装置を示している。しかしながら、図５および図６では、吸入装置１０全体 に装着するカバー１００が設けられている。これを取り外すと、カバー１００の 挿入可能部１１０は１１ウノング１０の開口部１２０に嵌合し導出ノズルを形成 する。この装置は、さらに、キャニスタ−４０および５０の双方に装着できる着 脱自在なキャップ１３０を有する。使用中に、キャップ１３０は、図１および図 ２に表されたキャップ６０とほぼ同様に、使用しないほうのキャニスタ−に装着 され親指支持手段としての役目を果たす。どちらのキャップも、使用しないキャ ニスタ−が装置の中に押し下げられて内蔵する薬剤を放出することを防ぐための 空間１３５を提供する。さらに、このキャップは棚状部１０５を有し、この棚状 部は、図５に示すような収納状態にあるときに、ハウジング１０の棚状部３２あ るいは　２２と、カバー１００の双方に接触することができる大きさを有してい る。

キャップを外した所望の薬剤用キャニスタ−がハウジング内に押し下げられると 、図１に示したものと同様の流体連通手段がエーロゾル噴霧を導出ノズルに向け 、さらにそれを通過して放出させる。

図７および図８に示された本発明の実施例において、二つのキャニスタ−４ｏお よび５０並びにそれぞれの室２ｏおよび３ｏは、■字形に配列されている。図３ の実施例と同様に、投薬中に、使用しないほうのキャニスタ−にキャップを被せ る必要はない。親指支持部１８０が代わりの圧力点としての役割を果たす。導出 ノズル７ｏは可動部７５によって伸縮可能である。

以上、本発明をいくつかの好ましい実施例を用いて説明したが、当業者であれば 容易に理解されるように、本発明の趣旨と範囲を逸脱することなく種々の改良や 変形が可能であることは言うまでもない。このような改良と変形は、本発明およ び添付の請求項の範噛および範囲内で考察される。

ＦＩＧ、Ｉ。

国際調査報告

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．第１および第２の室からなるハウジングを有する吸入装置において、上記第 １の室は、第１の内部区画と、上記第１の内部区画に収容された第１の薬剤用の 第１の着脱自在なキャニスターとを有し、上記第２の室は、第２の内部区画と、 上記第２の内部区画に収容された第２の薬剤用の第２の着脱自在なキャニスター とを有し、上記ハウジングは、さらに、上記複数のキャニスターと流体連通関係 にある少なくとも一つの共通導出ノズルと、エーロゾル噴霧を上記第１および第 ２のキャニスターのうちの一方から上記共通導出ノズルを通過して別個に独立し て放出させる手段とを有することを特徴とする吸入装置。
2. ２．上記共通導出ノズルと上記第１および第２の薬剤キャニスターに被せられる 着脱自在のキャップをさらに有することを特徴とする請求項１に記載の吸入装置 。
3. ３．上記キャップを上記着脱自在なキャニスターに被せたときに、上記キャップ は、上記キャップを被せたキャニスターにいかなる内圧も加わらないようにする ために十分な内部空間を有することを特徴とする請求項２に記載の吸入装置。
4. ４．上記共通導出ノズルは延長可能であることを特徴とする請求項１に記載の吸 入装置。
5. ５．上記共通ノズルは引込可能であることを特徴とする請求項１に記載の吸入装 置。
6. ６．角度をなして設けられた第１および第２の室を有するハウジングを備えた吸 入装置において、 上記第１の室は、第１の内部区画と、上記第１の内部区画に収容された第１の薬 剤用の第１の着脱自在なキャニスターとを有し、上記第２の室は、第２の内部区 画と、上記第２の内部区画に収容された第２の薬剤用の第２の着脱自在なキャニ スターとを有し、上記ハウジングは、上記角度をなす第１および第２の室の間に 平坦部を有し、上記ハウジングは、さらに、上記複数のキャニスターと流体連通 関係にある少なくとも一つの共通導出ノズルと、エーロゾル噴霧を上記第１およ び第２のキャニスターのうちの一方から上記共通導出ノズルを通過して別個に独 立して放出させる手段とを有することを特徴とする吸入装置。
7. ７．上記共通導出ノズルに被せられる着脱自在なキャップをさらに有することを 特徴とする請求項６に記載の吸入装置。
8. ８．上記キャップは、着脱自在なふたを有し、上記導出ノズルに着脱自在に接続 して、その延長部を形成することを特徴とする請求項６に記載の吸入装置。
9. ９．上記共通導出ノズルは延長可能であることを特徴とする請求項６に記載の吸 入装置。
10. １０．上記共通導出ノズルは引込可能であることを特徴とする請求項６に記載の 吸入装置。
11. １１．軸方向に沿って配列された第１および第２の室を有するハウジングを備え た吸入装置において、 上記第１の室は、第１の内部区画と、上記第１の内部区画に収容された第１の薬 剤用の第１の着脱自在なキャニスターとを有し、上記第２の室は、第２の内部区 画と、上記第２の内部区画に収容された第２の薬剤用の第２の着脱自在なキャニ スターとを有し、上記ハウジングは着脱自在なカバーを有し、上記ハウジングは 、さらに、上記キャニスターに被せられ、また、上記着脱自在なカバーに取付可 能な着脱自在のキャップを有し、上記カバーは導出ノズルを含む上記ハウジング の開口部に着脱自在に取付可能であり、 上記導出ノズルは上記薬剤キャニスターと流体連通関係にあり、上記共通導出ノ ズルを通過して上記第１および第２のキャニスターのうちの一方の内容物を個別 に拡散させる手段を設けることを特徴とする吸入装置。