JPH0650711A - 移動物体の位置検出装置 - Google Patents

移動物体の位置検出装置

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JPH0650711A
JPH0650711A JP20489792A JP20489792A JPH0650711A JP H0650711 A JPH0650711 A JP H0650711A JP 20489792 A JP20489792 A JP 20489792A JP 20489792 A JP20489792 A JP 20489792A JP H0650711 A JPH0650711 A JP H0650711A
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JP
Japan
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moving object
light
moving
ultrasonic probe
light source
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JP20489792A
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English (en)
Inventor
Koji Ishihara
耕司 石原
Hitoshi Serizawa
仁 芹澤
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二次元平面上を移動する移動体13の二次元
位置を非接触で簡単に測定する。 【構成】 移動物体13に無指向性の光源19を取付
け、この光源19の光33を所定距離Lだけ離間した一
対の基準体14a.14bにおける回転台23に取付け
られた各受光器29でもってスリット30を介して検出
し、検出された時の回転台23の基準方向(Y軸方向)
からの各回転角度α,βと基準体相互間距離Lとから移
動物体13の二次元位置(X,Y)を算出している。ま
た、移動物体13に超音波探触子12を搭載している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は二次元平面上を移動する
移動物体の二次元位置を検出する移動物体の位置検出装
置に係わり、特に、光の入射角度を用いて二次元位置を
検出する移動物体の位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、製鉄工場における鋼板の製品検
査工程や、各種鉄鋼加工工場における溶接品質検査工程
においては、鋼板の広い範囲に亘って表面欠陥や内部欠
陥の有無を検査する必要がある。
【0003】このような鋼板の検査の一つの手段として
超音波探傷手法が採用されている。周知のように、超音
波探傷手法は、超音波探触子を被検体としての鋼板の表
面に当接させ、超音波パルスを被検体内に入射させて、
欠陥に起因するエコーを超音波探触子で検出して、探傷
器でもって信号処理して欠陥を評価する。
【0004】このような超音波探触子を用いて鋼板の広
い範囲に亘って探傷を行う場合、欠陥が検出された場
合、その欠陥の位置も同時に把握する必要がある。特
に、欠陥発生を記録する場合は、欠陥位置を定量的に検
出する必要がある。よって、専用の位置検出装置が用い
られる。
【0005】この位置検出装置においては、図10に示
すように、鋼板1上に、互いに直交する固定直線レール
2a,可動直線レール2bを組合わせた移動治具2が載
置され、この移動治具2のヘッド2cに超音波探触子3
が取付けられている。そして、超音波探触子3の鋼板1
上の二次元座標P(X.Y)は、リニア軸受2dおよび
ヘッド2cに取付けられたエンコーダ4a,4bにて検
出される。
【0006】このような位置検出装置が組込まれた超音
波探傷装置であれば、検査員が例えばマニアル操作でも
って超音波探触子3を一つの位置P(X,Y)から次の
任意の位置P´(X´,Y´)へ移動させることが可能
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すような2本の直線レール2a,2bからなる移動
治具2を用いた位置検出装置においてもまだ解消すべき
次のような課題があった。
【0008】例えば、鋼板が正しく溶接されているか否
かを検査する場合においては、検査員がマニアル操作で
もって超音波探触子3を溶接部分に沿って移動させて、
探傷器の表示画面に欠陥エコーが現れるか否かを観察す
る。
【0009】この場合、溶接が直線に沿って実施されて
いた場合、すなわち溶接の開先形状が鋼板1の縁に平行
又は直交する場合は、超音波探触子3をいずれか一方の
直線レール2a,2bに沿って移動させればよい。
【0010】しかし、複雑な形状の鋼板を接ぎ合わせる
場合は、当然溶接の開先形状も直線でなくて、曲線や斜
め形状等を含む複雑な形状となる。図10に示す移動治
具2においては、例えば位置Pから位置P´へ移動させ
る場合は、直接斜め方向に移動させることができないの
で、先ずX方向に移動させて、次にY方向へ移動させる
必要がある。
【0011】なお、超音波探触子3を直接位置P´方向
へ付勢すると、この付勢力はX方向とY方向に分力され
て、結果的に斜め方向に移動するが、大きな力が必要と
なり、検査員が片手で簡単に移動させることは困難であ
る。特に、前述した開先形状が複雑になると、この開先
形状を忠実に倣うことは非常に困難である。すなわち、
斜め方向に力を印加したとしても、X.Y方向に移動し
やすいので、すぐに開先形状を外れてしまう。したがっ
て、たとえ斜め方向に移動したとしても細かく見ると移
動軌跡が階段形状になる懸念がある。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、移動物体に無指向性の光源を取付け、この
光源の光を2箇所で入射方向も含めて検出することによ
って、非接触で移動物体の二次元位置を検出でき、その
結果、移動物体を二次元表面上で曲線を含む任意の軌跡
を簡単に描け、移動物体の操作性を大幅に向上できる移
動物体の位置検出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の移動物体の位置検出装置においては、二次元
平面上を移動する移動物体に対して無指向性の光源を取
付け、かつ二次元平面に平行する面内に互いに所定間隔
を開けて一対の基準体を配設している。
【0014】この各基準体に対して、一対の回転台を二
次元平面の直交方向に回転自在に取付け、この各回転台
上に受光器およびスリットを取付け、回転駆動機構で回
転台を回転させる。そして、各受光器が各スリットを介
して光源からの光を受光した時の回転台の基準方向から
の回転角度を角度検出器で検出し、各基準体の回転角度
検出器にて得られた各角度および所定間隔から移動物体
の座標を算出するようにしている。また、別の発明にお
いては、移動物体の内部に超音波探触子が組込まれ、か
つ二次元平面は探傷用の超音波が入射される被検体の表
面で構成されている。
【0015】
【作用】このように構成された移動物体の位置検出装置
であれば、移動物体の光源からは各方向へ一様に光が放
射されている。そして、この光は所定間隔Lを開けて配
設された基準体の回転台に取付けられた受光器に入射さ
れる。ただし、受光器の前方位置にはスリットが配設さ
れているので、このスリットが光源方向を正確に向いた
時に光は受光器に入射する。受光器が光を検出した時の
回転台の回転角度でもって各基準体の基準方向からの移
動物体を見る角度α,βが決定する。したがって、簡単
な幾何学的考察により、各角度α,βおよび基準体間の
距離Lから移動物体の現在位置を示す座標(X,Y)が
算出される。
【0016】したがって、移動物体の位置を非接触でか
つほぼリアルタイムで検出できる。その結果、移動物体
を例えばマニアル操作で曲線も含む任意の軌跡を描くこ
とが可能となる。
【0017】また、移動物体に超音波探触子が搭載さ
れ、かつ被検体の例えば複雑な開先形状を有する溶接部
においても、この開先形状に沿って超音波探触子を移動
させることによって、簡単に超音波探傷を実施できる。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0019】図1は実施例の移動物体の位置検出装置全
体の概略構成を示す模式図である。なお、この実施例装
置においては、鋼板の表面又は内部欠陥を探傷する超音
波探傷装置に適用した場合を例として説明する。
【0020】例えば、被検体としての鋼板11の上面1
1aに内部に超音波探触子12が組込まれた移動物体1
3が載置されている。また。この鋼板11の上面11a
にはベース板15が、その長尺方向が鋼板11の両側の
縁に対して直交方向に一致するように載置されている。
このベース板15の両端部にはそれぞれ基準体14a,
14bが取付けられている。各基準体14a.14bの
中心相互間の距離はLに固定されている。
【0021】図2は移動物体13の構成を示す断面模式
図である。移動物体13の下部に形成された凹部内に超
音波探触子12が両側のガイド溝16a,16bに沿っ
て上下自在に収納されている。なおガイド溝16a.1
6bの下端にはストッパーが設けられているので、この
移動物体13を鋼板11の上面11aから持上げたとし
ても超音波探触子12が落下することはない。
【0022】そして、この超音波探触子12は移動物体
13の中央部に穿設された貫通孔内に収納されたコイル
ばね17によって鋼板11の上面11aに所定圧力で付
勢されている。移動物体13の鋼板11の上面11aに
対する水平度は前後に設けられた調節ネジ18a,18
bで調整される。
【0023】移動物体13の前方に形成された切欠部に
例えば発光ダイオード(LED)からなる光源19が取
付けられている。この光源19の発光表面は調節ネジ2
0によって垂直方向に調整される。この光源19から放
射される光は無指向性を有するので、光源19の光はこ
の移動物体13後方を除いて移動動物体13の前方18
0°全領域に照射される。
【0024】図3は基準体14aの概略構成を示す断面
模式図であり、図4(a)は図3にに示す基準体14a
のケースを取外して要部を上方から見た図であり、図4
(b)はケースを取外して要部を側方から見た図であ
る。
【0025】ベース板15に支持部材21aを介して固
定フレーム22か取付けられており、この固定フレーム
22に穿設された貫通孔の軸受に円形の回転台23の軸
23aが支持されている。この軸23aの下方にはロー
タリーエンコータ24が取付けられている。ロータリー
エンコーダ24内には、外周縁に例えば360個の穴が
穿設された回転板とこの穴を検出する光電ピックアップ
が収納されており、回転台23が1回転すると360個
のパルスを出力する。このロータリーエンコーダ24か
ら出力されたパルス信号は図示しない信号線でもってこ
の基準体14aから外部へ導出されている。
【0026】回転台23の上面には断面が略コ字型のフ
レーム25が固定されており、このフレーム25に固定
された支持板26に対して調整板27が一対の調整ネジ
28a,28bを介して取付けられている。調整板27
の中心に例えばフォトトランジスタ等の受光素子からな
る受光器29が固定されている。フレーム25の受光器
29に対向する面には窓が穿設されている。
【0027】この窓の前方にスリット板30aが取付け
られている。スリット板30aには回転台23の軸23
aに平行する方向にスリット30が形成されている。さ
らに、スリット30とフレーム25の窓との間には光源
19からの光33以外の雑音となる不要な光を遮断する
フィルタ31が嵌入されている。
【0028】フレーム25の水平方向の傾きは調整ネジ
32a,32bによって補正される。また、受光器29
の垂直方向の傾きおよび捩じりは調節ネジ28a,28
bによって補正される。
【0029】したがって、この受光器29は前方に位置
するスリット30を通過した光33のみを受光する。受
光器29の受光信号は回転台23の下面と固定フレーム
22の上面との間に取付けられた一対のスリップリング
34a,34bを介してこの基準体14a外へ導出され
る。
【0030】また、ベース板15に取付けられたケース
35の内壁にはモータ36が固定されており、このモー
タ36の回転軸には前記回転台23の外周に刻設された
歯に係合する歯車37が取付けられている。モータ36
の回転速度は例えば回転台23が20〜40rpsとなる一
定速度に制御されている。
【0031】ケース35のモータ36の取付側と反対側
には前記光33が入射するために、図8,図9に示すよ
うなケース35の側面まで達する大きな窓35aが形成
されている。
【0032】また、図示しないが、回転台23の下面と
固定フレーム22の上面との間には、回転台23が回転
して、スリット30がベース板15の長尺方向に一致し
たことを検出するLEDとフォトトラジスタからなる基
準方向検出器が設けられている。そして、この基準方向
検出器から出力された基準方向検出信号(インデックス
信号)は図示しない信号線でこの基準体14a外へ導出
される。ベース板15の反対側に取付けられた他方の基
準体14bも図3,図4(a)(b)に示した基準体1
4aと同一構成である。
【0033】そして、図1に示すように、各基準体14
a,14bの各受光器29の鋼板11の上面11aから
の高さは、移動物体13の光源19の上面11aから高
さに等しく設定されている。図5は図1に示す位置検出
装置を用いた超音波探傷装置全体を示すブロック図であ
る。
【0034】各基準体14a,14b内に組込まれたエ
ンコーダ24から出力されるパルス信号aはカウンタ3
8a,38bのクロック端子CPへ入力される。また、
前述した基準方向検出器39から出力された基準方向検
出信号bは前記各カウンタ38a,38bのリセット端
子Rへ入力される。さらに、各受光器29から出力され
た受光信号cは各カウンタ38a,38bの停止端子S
TPへ印加される。また、受光信号cはラッチ回路40
a,40bのラッチ端子へ印加される。
【0035】各カウンタ38a,38bはリセット端子
Rへ基準方向検出信号bが印加されると、計数値を0に
クリアして、再度クロック端子CPへ入力されているク
ロック信号aのパルス数を計数開始する。そして、停止
端子STPへ受光信号cが印加されると、計数動作を停
止する。
【0036】カウンタ38a,38bの計数値はラッチ
回路40a.40bへ印加される。ラッチ回路49a.
40bはラッチ端子へ受光信号cが印加されると、今ま
でラッチしていた計数値を破棄して、新たにカウンタ3
8a,38bの各計数値をラッチする。
【0037】すなわち、図6に示すように、各カウンタ
38a,38bは各基準体14a,14bにおけるスリ
ット30の向きがベース板15の長尺方向(Y軸方向)
を向いた時にパルス信号aのパルスを計数開始する。ま
た回転台23が1回転すると360個のパルスを出力す
るので、カンンタ38a.38bの各計数値はその時点
における回転台23の基準方向(Y軸方向)からの回転
角度を示す。
【0038】そして、各スリット30が移動物体13の
光源19方向に向くと、光源19の光33がこのスリッ
ト30を通過して受光器29へ入射する。その結果、受
光信号cが出力され、カクンタ38a,38bの計数動
作が停止する。よって、この時の各計数値が図6に示す
ように、各基準体14a,14bにおける移動物体13
を見たときの基準方向(Y軸方向)からの視野角を示す
回転角度α,βとなる。そして、この回転角度α,βが
ラッチ回路40a,40bにラッチされる。
【0039】ラッチ回路40a,40bにラッチされた
各回転角度α,βは例えばマイクロコンピュータから形
成された演算処理部41によって一定時間周期ΔT(=
100ms)でもって読出される。
【0040】また、移動物体13に組込まれた超音波探
触子12には探傷器42が接続されている。探傷器42
は超音波探触子12に対して一定周期でもってパルス信
号を印加して、超音波探触子12からのエコー信号を受
信して、表示器43に表示するとともに、エコー信号に
含まれる欠陥に起因する欠陥エコーFを検出して、欠陥
データDfとしてA/D変換器44へ送出する。A/D
変換器44は探傷器42から受信した欠陥データDfを
A/D変換して演算処理部41へ送出する。演算処理部
41には欠陥データDfと欠陥発生位置座標(X,Y)
を時系列的に記憶するデータメモリ45が接続されてい
る。
【0041】次に、各基準体14a,14bから得られ
る各回転角度α,βから移動物体13の二次元位置を求
める手順を図6を用いて説明する。鋼板11の長尺方向
をX方向とし、幅方向をY方向とし、ベース板15の長
尺方向が鋼板11に幅方向になるような配設されてい
る。そして、一方の基準体14aの回転台23の回転中
心をXY座標の原点(0.0)に設定すると、Y方向に
距離Lだけ離間した各基準体14a,14bから移動物
体13を見る角度がα,βとなる。したがって、簡単な
幾何学的考察に基づいて、移動物体13の座標位置P
(Xp,Yp)は(1)式で求まる。 Xp=L・ tanβ/( tanβ− tanα) Yp=L・ tanβ・ tanα/( tanβ− tanα) …(1) そして、演算処理部41は、図7に示す例えばΔT=10
0 ms等の一定時間毎の時間割込処理のでもって鋼板1
1に対する探傷処理を実施する。
【0042】流れ図が開始されると、各ラッチ回路40
a,40bにラッチされている各回転角度α,βを読取
って(1) 式を用いて移動物体13の座標(X,Y)を算
出する。次にA/D変換器44の欠陥データDfを読取
る。そして、読取った欠陥データDfが予め定められた
しきい値Dsより大きい場合に、正規の欠陥データDf
として、この欠陥データDfと先に算出した座標(X,
Y)とを欠陥情報としてデータメモリ45へ格納する。
なお、読取った欠陥データDfがしきい値Ds未満の場
合は、欠陥なしと判断して、この流れ図を終了する。
【0043】このように構成され移動物体の位置検出装
置であれば、鋼板11を探傷する場合、図1に示すよう
に、鋼板11の幅方向にベース板15の長尺方向が一致
するように基準体14a,14bを鋼板11の上面11
a上に位置決めし、超音波探触子12が組込まれた移動
物体13を鋼板11上に光源19が概ね各基準体14
a.14b方向に向くよう置く。
【0044】そして、検査員はこの移動物体13を鋼板
11の上面11a上を例えば溶接の開先形状に沿って移
動させいく。すると移動物体13の座標(X,Y)は瞬
時に演算処理部41によって算出される。そして、その
位置における超音波探触子12にて得られたエコー信号
にしきい値Ds以上の欠陥データDfが検出されると、
その欠陥データDfとその時の座標(X,Y)がデータ
メモリ45に登録される。
【0045】この場合、移動物体13には探傷器42か
らの信号線が接続されているのみであるので、図10に
示した従来の移動治具2のように機械的拘束が全く無い
ので、X方向,Y方向に関係なく、斜め方向でも、曲線
方向でも任意方向に自由に等しい力でもって移動させる
ことが可能である。
【0046】また、各基準体14a,14bの回転台2
3は例えば20〜40rpsで回転しているので、各ラッチ
回路40a.40bは5〜25ms毎に最新の回転角度
α,βに更新され、演算処理部41によって、100 ms
毎に移動物体13の座標(X,Y)が算出されるので、
図10の従来装置に比較して、より高速に探傷装置13
を移動させても、位置検出が十分追従できる。
【0047】よって、たとえ複雑な開先形状を有する溶
接部分に対する探傷を実行する場合であっても、移動物
体13をこの開先形状に倣って簡単に移動させることが
可能となる。したがって、正確に開先形状を倣うことが
でき、確実にかつ能率的に溶接部分の探傷を実施でき
る。すなわち、移動物体13の操作性を大幅に向上でき
る。
【0048】図8および図9は2枚の鋼板51,52を
溶接した場合におれる溶接部53近傍部分の探傷を実施
する場合における、各基準体14a,14bの取付位置
と移動物体13との位置関係を示す模式図である。図8
においては、移動物体13をより溶接部53に接近させ
るために、各基準体14a,14bを搭載したベース板
15を他方の鋼板52に取付けている。
【0049】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。実施例においては、移動物体13に超
音波探触子12を搭載して、この位置検出装置を超音波
探傷装置に組込んだ場合を説明したが、通常の座標読取
装置に適用することも可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の移動物体の
位置検出装置によれば、移動物体に無指向性の光源を取
付け、この光源の光を所定距離だけ離間した一対の基準
体の各受光器でもって入射方向も含めて検出している。
そして、入射方向および基準体互角間の距離から移動物
体の位置を算出している。その結果、非接触で移動物体
の二次元位置を検出でき、移動物体を二次元表面上で曲
線を含む任意の軌跡を簡単に描け、移動物体の操作性を
大幅に向上できる。
【0051】また、移動物体に超音波探触子を搭載する
ことによって、たとえ複雑な開先形状を有した溶接部で
あっても、簡単にこの開先形状に沿って超音波探触子を
移動でき、探傷作業能率を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わる移動物体の位置検
出装置全体の概略構成図、
【図2】 同実施例装置の移動物体の断面模式図、
【図3】 同実施例装置の各基準体の概略構成を示す断
面模式図、
【図4】 図3の要部を取出して示す上面図および側面
図、
【図5】 同実施例装置が組込まれた超音波探傷装置の
概略構成を示すブロック図、
【図6】 位置検出の動作原理を示す図、
【図7】 同超音波探傷装置の動作を示す流れ図、
【図8】 同超音波探傷装置における各基準体と移動物
体の位置関係を示す図、
【図9】 同超音波探傷装置における各基準体と移動物
体の他の位置関係を示す図、
【図10】 従来の位置検出装置を示す模式図。
【符号の説明】
11…鋼板、12…超音波探触子、13…移動物体、1
4a,14b…基準体、15…ベース板、19…光源、
22…固定アーム、23…回転台、24…エンコーダ、
25…フレーム、27…調整板、29…受光器、30…
スリット、31…フィルタ、33…光、34a,34b
…スリップリング、36…モータ、37…歯車、38
a,38b…カウンタ、39…基準方向検出器、40
a,40b…ラッチ回路、41…演算処理部、42…探
傷器、45…データメモリ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元平面上を移動する移動物体の二次
    元位置を検出する移動物体の位置検出装置において、 前記移動物体に取付けらた無指向性の光源と、前記二次
    元平面に平行する面内に互いに所定間隔を開けて配設さ
    れた一対の基準体と、この各基準体に対して、前記二次
    元平面の直交方向に回転自在に取付けられた一対の回転
    台と、この各回転台上に取付けられた受光器およびスリ
    ットと、前記各回転台を回転させる回転駆動機構と、前
    記各受光器が前記各スリットを介して前記光源からの光
    を受光した時の前記回転台の基準方向からの回転角度を
    検出する一対の角度検出器と、前記各基準体の角度検出
    器にて得られた各回転角度および前記所定間隔から前記
    移動物体の座標を算出する座標算出手段とを備えた移動
    物体の位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記移動物体に超音波探触子が搭載さ
    れ、前記二次元平面は探傷用の超音波が入射される被検
    体の表面であることを特徴とする請求項1記載の移動物
    体の位置検出装置。
JP20489792A 1992-07-31 1992-07-31 移動物体の位置検出装置 Pending JPH0650711A (ja)

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JPH0650711A true JPH0650711A (ja) 1994-02-25

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JP (1) JPH0650711A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006234722A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Olympus Corp 超音波探傷装置
JP2013185981A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Lampserve Corp 複数の光源から特定の光源を選択可能な受光システム

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