JPH0650631A - 冷却加熱併用型ヒートポンプ装置 - Google Patents

冷却加熱併用型ヒートポンプ装置

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JPH0650631A
JPH0650631A JP20764892A JP20764892A JPH0650631A JP H0650631 A JPH0650631 A JP H0650631A JP 20764892 A JP20764892 A JP 20764892A JP 20764892 A JP20764892 A JP 20764892A JP H0650631 A JPH0650631 A JP H0650631A
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JP
Japan
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heat
heat exchanger
air
heating
cooling
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Application number
JP20764892A
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English (en)
Inventor
Kaoru Hamada
薫 浜田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 冷却用熱交換器7cを蒸発器として機能さ
せ、かつ、加熱用熱交換器7hを凝縮器として機能させ
る状態で、吸放熱用熱交換器17を凝縮器として機能さ
せる放熱運転状態と、吸放熱用熱交換器17を蒸発器と
して機能させる吸熱運転状態とに切り換える切り換え手
段ex2,v1を設けた冷却加熱併用型ヒートポンプ装
置において、吸放熱用熱交換器17を凝縮専用部分17
hと蒸発専用部分17cとに分割構成し、切り換え手段
ex2,v1を、放熱運転状態においては蒸発専用部分
17cへの冷媒供給を遮断した状態で凝縮専用部分17
hを加熱用熱交換器7hとともに凝縮器として機能さ
せ、かつ、吸熱運転状態においては凝縮専用部分17h
への冷媒供給を遮断した状態で蒸発専用部分17cを冷
却用熱交換器7cとともに蒸発器として機能させる切り
換え構成としてある。 【効果】 放熱運転と吸熱運転との切り換えを円滑、か
つ、良好にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却用熱交換器、加熱
用熱交換器、及び、吸放熱用熱交換器を設け、これら熱
交換器、膨張手段、及び、圧縮機を結ぶ冷媒回路を、前
記冷却用熱交換器を蒸発器として機能させ、かつ、前記
加熱用熱交換器を凝縮器として機能させる状態で、前記
吸放熱用熱交換器を凝縮器として機能させる放熱運転状
態と、前記吸放熱用熱交換器を蒸発器として機能させる
吸熱運転状態とに切り換える切り換え手段を設けた冷却
加熱併用型ヒートポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如き冷却加熱併用型ヒート
ポンプ装置においては、吸放熱用熱交換器17を凝縮器
として機能させる放熱運転状態(図6参照)と、蒸発器
として機能させる吸熱運転状態(図7参照)とに切り換
えるにあたり、図6及び図7に示すように、その吸放熱
用熱交換器17において、圧縮機Cmから吐出される高
圧冷媒ガス(図中、黒塗りの太線で示す)を通過させて
放熱運転状態で凝縮器として機能させる部分17h’
と、凝縮器として機能する加熱用熱交換器7hから送出
される凝縮冷媒(図中、ハッチングを施した太線で示
す)を通過させて吸熱運転状態で蒸発器として機能させ
る部分17c’とは共通となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、放熱運転から
吸熱運転への切り換え時に、先の放熱運転において吸放
熱用熱交換器17で凝縮した冷媒液が吸放熱用熱交換器
内に多量に残存するため、次の吸熱運転で吸放熱用熱交
換器17に供給する冷媒の気化や、気化した冷媒ガスの
通過が運転切り換え当初、円滑に行われないといったこ
とが生じ、このため、運転切り換え後、所期の性能を得
るまでの立ち上がりが遅く、ひいては運転切り換えに対
する応答性の低下、及び、動力ロスの増大を招いてい
た。
【0004】そして、上記の問題は、蒸発器として機能
させる冷却用熱交換器7cの冷却負荷と、凝縮器として
機能させる加熱用熱交換器7hの加熱負荷との差が少な
くて、それら負荷の大小逆転が頻繁に生じることに応
じ、放熱運転と吸熱運転との切り換えを頻繁に行う必要
がある場合等に特に顕著な問題となっていた。
【0005】本発明の目的は、吸放熱用熱交換器を凝縮
器として機能させる状態と蒸発器として機能させる状態
とへの切り換え構成に対する合理的な改良により上記問
題の解消を図る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による冷却加熱併
用型ヒートポンプ装置の特徴構成は、冷却用熱交換器、
加熱用熱交換器、及び、吸放熱用熱交換器を設け、これ
ら熱交換器、膨張手段、及び、圧縮機を結ぶ冷媒回路
を、前記冷却用熱交換器を蒸発器として機能させ、か
つ、前記加熱用熱交換器を凝縮器として機能させる状態
で、前記吸放熱用熱交換器を凝縮器として機能させる放
熱運転状態と、前記吸放熱用熱交換器を蒸発器として機
能させる吸熱運転状態とに切り換える切り換え手段を設
け構成において、前記吸放熱用熱交換器を凝縮専用部分
と蒸発専用部分とに分割構成し、前記切り換え手段を、
前記の放熱運転状態においては前記蒸発専用部分への冷
媒供給を遮断した状態で前記凝縮専用部分を前記加熱用
熱交換器とともに凝縮器として機能させ、かつ、前記の
吸熱運転状態においては前記凝縮専用部分への冷媒供給
を遮断した状態で前記蒸発専用部分を前記冷却用熱交換
器とともに蒸発器として機能させる切り換え構成として
あることにあり、その作用・効果は次の通りである。
【0007】
【作用】つまり、上記の特徴構成においては、放熱運転
では(図1参照)、吸放熱用熱交換器17のうち蒸発専
用部分17cへの冷媒供給を断った状態で、吸放熱用熱
交換器17のうちでは凝縮専用部分17hへのみ圧縮機
Cmからの高圧冷媒ガスを供給し、そして、この冷媒ガ
スを凝縮専用部分17hにおいて凝縮させることで、全
体として、冷却用熱交換器7cを蒸発器として機能させ
ながら、吸放熱用熱交換器17を加熱用熱交換器7hと
ともに凝縮器として機能させる。
【0008】又、吸熱運転では逆に(図2参照)、吸放
熱用熱交換器17のうち凝縮専用部分17hへの冷媒供
給を断った状態で、吸放熱用熱交換器17のうちでは蒸
発専用部分17cへのみ加熱用熱交換器7hからの凝縮
冷媒液を供給し、そして、この冷媒液を蒸発専用部分1
7cにおいて気化させることで、全体として、加熱用熱
交換器7hを凝縮器として機能させながら、吸放熱用熱
交換器17を冷却用熱交換器7cとともに蒸発器として
機能させる。
【0009】
【発明の効果】以上、作用の結果、本発明の特徴構成に
よれば、先の放熱運転で生じた凝縮冷媒液の多量の残存
が次の吸熱運転での冷媒気化や気化冷媒通過の支障とな
るといったことを回避できて、吸熱運転への切り換え当
初から吸放熱用熱交換器における蒸発専用部分で冷媒気
化、及び気化冷媒の通過を円滑に行うことができ、これ
により、運転切り換えに対する応答性を向上し得るとと
もに、動力ロスも低減しるに至った。
【0010】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0011】図1おいて、1a及び1bは、例えばイン
テリアゾーンとペリメータゾーンの如く互いに冷暖房負
荷傾向が異なる第1及び第2の冷暖房対象域であり、こ
れら対象域1a、1bを冷暖房する空調機には、室内器
2aと室外器2bとに機体を分割して、それら室内器2
aと室外器2bとを渡り冷媒配管3により接続したセパ
レート型のヒートポンプ式空調機を採用してある。
【0012】図1及び図3に示すように、還気ダクト4
により各対象域1a,1bから室内器2a側へ導く還気
Rはその一部を排気Eとして排気ダクト5により屋外に
排出し、還気Rの残部は室内器2a内で外気取り入れダ
クト6からの取り入れ外気Oと混合し、その後、2流R
a,Rbに分流する。
【0013】そして、室内器2aでは、一方の分流還気
Raを冷却用熱交換器7cで冷却して冷風Cを生成し、
この冷風Cを冷風ファンFcにより冷風ダクト8へ送出
するとともに、他方の分流還気Rbを加熱用熱交換器7
hで加熱して温風Hを生成し、この温風Hを温風ファン
Fhにより温風ダクト9へ送出する。
【0014】尚、室内器2aの内部において、冷風ファ
ンFcのファンモータmcは、還気Rを分流する以前に
外気Oと混合する混合室r1に配置し、又、温風ファン
Fhのファンモータmhは加熱用熱交換器7hを配置し
た加熱室r2に配置してあり、これらモータ配置によ
り、ファンモータmc、mhの発熱が冷風生成上の熱負
荷となることを極力回避するとともに、ファンモータm
c、mhの発熱を温風生成に極力有効利用する。図中、
fiはフィルタである。
【0015】図1及び図4に示すように、冷風ダクト8
へ送出した冷風C、及び、温風ダクト9へ送出した温風
Hは夫々、混合器10に導き、そして、この混合器10
において、導入冷風C、及び、導入温風Hの夫々を第1
対象域系統と第2対象域系統との2流に分流するととも
に、第1対象域系統の分流冷風Caと分流温風Haとを
混合して、その混合気を第1対象域1aへの給気Saと
して第1対象域1aに対する第1給気ダクト11aへ送
出し、又、第2対象域系統の分流冷風Cbと分流温風H
bとを混合して、その混合気を第2対象域1bへの給気
Sbとして第2対象域1bに対する第2給気ダクト11
bへ送出する。
【0016】混合器10は、冷風ダクト8を接続する冷
風室rc、温風ダクト9を接続する温風室rh、第1給
気ダクト11aを接続する第1混合室ra、及び、第2
給気ダクト11bを接続する第2混合室rbを内部に形
成してあり、冷風室rcから第1混合室raへの冷風導
入量を調整する第1冷風ダンパdca、及び、温風室r
hから第1混合室raへの温風導入量を調整する第1温
風ダンパdhaの開度調整により、第1対象域1aに対
する給気Saの冷温風混合比を調整し、これにより、第
1対象域1aに対する給気温度tsaを調整する。
【0017】また同様に、冷風室rcから第2混合室r
bへの冷風導入量を調整する第2冷風ダンパdcb、及
び、温風室rhから第2混合室rbへの温風導入量を調
整する第2温風ダンパdhbの開度調整により、第2対
象域1bに対する給気Sbの冷温風混合比を調整し、こ
れにより、第2対象域1bに対する給気温度tsbを調
整する。
【0018】そして、これら給気温度調整については、
第1及び第2対象域系統の夫々において、給気温度セン
サ12による給気温度検出に基づき、対象域1a、1b
への給気温度tsa,tsbを目標給気温度tsa’,
tsb’に調整・維持するように、各系統の冷風ダンパ
dca,dcb、及び、温風ダンパdha,dhbを自
動開度調整する混合制御器13を設けてある。
【0019】14は各対象域1a,1bの域温tia,
tibを設定域温tia’,tib’に調整する変風量
装置であり、第1及び第2対象域1a,1bの夫々につ
いて、設定器15による設定域温tia’,tib’と
域温センサ16による検出域温tia,tibとの偏差
Δtia,Δtibに基づき、対象域1a、1bの域温
tia,tibが設定域温tia’,tib’となるよ
うに、制御器14aによる風量調整ダンパ14bの開度
調整により対象域1a,1bへの給気風量qa,qbを
自動調整する。
【0020】具体的には、これら変風量装置14は、冷
房モードでは図5(イ)に示すように、検出域温ti
a,tibから設定域温tia’,tib’を減算した
値である上記の偏差Δtia(=tia−tia’),
Δtib(=tib−tib’)が正の所定値+eを越
えると、その偏差Δtia,Δtibが負の所定値−e
に減少するまで風量調整ダンパ14bを開度増大側に動
作させて給気風量qa,qbを漸次増大させ、かつ、偏
差Δtia,Δtibが負の所定値−e未満となると、
その偏差Δtia,Δtibが正の所定値+eに増大す
るまでダンパ14bを開度減少側に動作させて給気風量
qa,qbを漸次減少させる。
【0021】又、暖房モードでは逆に図5(ロ)に示す
ように、偏差Δtia,Δtibが負の所定値−e未満
となると、その偏差Δtia,Δtibが正の所定値+
eに増大するまでダンパ14bを開度増大側に動作させ
て給気風量qa,qbを漸次増大させ、かつ、偏差Δt
ia,Δtibが正の所定値+eを越えると、その偏差
Δtia,Δtibが負の所定値−eに減少するまでダ
ンパ14bを開度減少側に動作させて給気風量qa,q
bを漸次減少させる。
【0022】これら変風量装置14による給気風量調整
に対し、前記の混合制御器13は、第1及び第2対象域
系統の夫々において、対応する変風量装置14からのダ
ンパ開度情報に基づき、対応する変風量装置14が冷房
モードである場合には、その変風量装置14における風
量ダンパ14bの調整開度が設定された適性開度調整範
囲(例えば40%開度から95%開度)を開き側に逸脱
すると、ダンパ開度を適性開度調整範囲内に戻すよう
に、目標給気温度tsa’,tsb’を低下側に自動調
整して対応対象域に対する給気温度tsa,tsbを低
下させ、かつ、その変風量装置14における風量調整ダ
ンパ14bの調整開度が設定適性開度範囲を閉じ側に逸
脱すると、ダンパ開度を適性開度調整範囲内に戻すよう
に、目標給気温度tsa’,tsb’を上昇側に自動変
更して対応対象域に対する給気温度tsa,tsbを上
昇させる。
【0023】又、対応する変風量装置14が暖房モード
である場合には逆に、その変風量装置14における風量
調整ダンパ14bの調整開度が上記の設定適性開度範囲
を開き側に逸脱すると、ダンパ開度を適性開度調整範囲
内に戻すように、目標給気温度tsa’,tsb’を上
昇側に自動変更して対応対象域に対する給気温度ts
a,tsbを上昇させ、かつ、その変風量装置14にお
ける風量調整ダンパ14bの調整開度が設定適性開度範
囲を閉じ側に逸脱すると、ダンパ開度を適性開度調整範
囲内に戻すように、目標給気温度tsa’,tsb’を
低下側に自動変更して対応対象域に対する給気温度ts
a,tsbを低下させる。
【0024】つまり、設定適性開度範囲として、風量調
整ダンパ14bでの圧力損失があまり大きくならず、
又、ダンパの風量調整特性が良い開度範囲を設定し、そ
して、変風量装置14による域温調整において、上記の
ダンパ開度情報に基づく給気温度調整により変風量装置
14における風量調整ダンパ14bを適性開度範囲内で
動作させることで、動力ロスの要因となる圧力損失の増
大を回避するとともに、給気風量調整による域温調整の
調整制御性を向上し、又、給気風量qa,qbの変動を
抑制して各対象域1a,1bで安定的な気流効果を得
る。
【0025】尚、各対象域系統において変風量装置14
を複数装備する場合には、それら変風量装置14におけ
る風量調整ダンパ14bの平均調整開度を設定適性開度
範囲内に位置させることを制御目標として、あるいは、
それら変風量装置14のうちの代表のものにおける風量
調整ダンパ14bの調整開度を設定適性開度範囲内に位
置させることを制御目標として、上記の給気温度調整を
行う構成とする。
【0026】冷房モードと暖房モードとの切り換えにつ
いては、第1及び第2対象域系統の夫々において、変風
量装置14における風量調整ダンパ14bの調整開度が
設定適性開度範囲を閉じ側に逸脱すると目標給気温度t
sa’,tsb’を上昇側に自動変更する冷房モードの
実施過程で、その目標給気温度tsa’,tsb’が対
応対象域1a,1bの設定域温tia’,tib’より
も所定温度Δt(例えばΔt=1.5℃deg)だけ高
い温度にまで上昇すると(すなわち、実質的に暖房に移
った状況)、混合制御器13におけるモード切り換え部
13aが、対応する変風量装置14の動作モードを冷房
モードから暖房モードに切り換えるとともに、その混合
制御器13自身についても、対応する変風量装置14の
風量調整ダンパ14bが設定適性開度範囲を開き側に逸
脱すると目標給気温度tsa’,tsb’を上昇側に自
動変更し、かつ、その変風量装置14の風量調整ダンパ
14bが設定適性開度範囲を閉じ側に逸脱すると目標給
気温度tsa’,tsb’を低下側に自動変更する暖房
モードに制御モードを切り換える。
【0027】また同様に、変風量装置14における風量
調整ダンパ14bの調整開度が設定適性開度範囲を閉じ
側に逸脱すると目標給気温度tsa’,tsb’を低下
側に自動変更する暖房モードの実施過程で、その目標給
気温度tsa’,tsb’が対応対象域1a,1bの設
定域温tia’,tib’よりも所定温度Δt(例えば
Δt=1.5℃deg)だけ低い温度にまで低下すると
(すなわち、実質的に冷房に移った状況)、上記のモー
ド切り換え部13aが、対応する変風量装置14の動作
モードを暖房モードから冷房モードに切り換えるととも
に、その混合制御器13自身についても、対応する変風
量装置14の風量調整ダンパ14bが設定適性開度範囲
を開き側に逸脱すると目標給気温度tsa’,tsb’
を低下側に自動変更し、かつ、その変風量装置14の風
量調整ダンパ14bが設定適性開度範囲を閉じ側に逸脱
すると目標給気温度tsa’,tsb’を上昇側に自動
変更する冷房モードに制御モードを切り換える。
【0028】尚、冷暖房運転の開始にあたっては、第1
及び第2対象域系統の夫々について、冷房モード及び暖
房モードのうち、特に人為指定が無いかぎり前回の運転
停止時に採用されていたモードを採用し、又、目標給気
温度tsa’,tsb’を冷房モード及び暖房モード夫
々の初期設定温度として運転を開始するようにしてあ
る。
【0029】一方、空調機本体については、室内器2a
に冷却用熱交換器7cと加熱用熱交換器7hとを装備す
ることに対し、凝縮専用部分17hと蒸発専用部分17
cとの二つの熱交換器に分割構成した吸放熱用熱交換器
17、及び、圧縮機Cmを室外器2bに装備し、そし
て、これら室内器側の熱交換器7c,7h、室外器側の
熱交換器17、圧縮機Cm、並びに、膨張弁ex1,e
x2を主要構成装置とするヒートポンプを構成するにあ
たっては、弁の切り換え操作により下記の如き放熱運転
状態と吸熱運転状態とを選択的に実施できるようにして
ある。
【0030】(放熱運転)吸放熱用熱交換器17におけ
る蒸発専用部分17cに対する膨張弁ex2を閉じると
ともに、吸放熱用熱交換器17の凝縮専用部分17hに
対する冷媒調整弁v1、及び、加熱用熱交換器7hに対
する冷媒調整弁v2をともに開いた状態とし、これによ
り、図1に示すように、圧縮機Cmから吐出される高圧
冷媒ガス(図中、黒塗りの太線で示す)を吸放熱用熱交
換器17の凝縮専用部分17hと加熱用熱交換器7hと
に分流供給して、吸放熱用熱交換器17の凝縮専用部分
17h、及び、加熱用熱交換器7hを冷媒凝縮器として
機能させる。
【0031】そして、吸放熱用熱交換器17の凝縮専用
部分17h、及び、加熱用熱交換器7hの夫々から送出
される凝縮冷媒液(図中、ハッチングを施した太線で示
す)を合流させた上で、膨張弁ex1を介し冷却用熱交
換器7cに供給して、冷却用熱交換器7cを冷媒蒸発器
として機能させ、冷却用熱交換器7cから送出される低
圧冷媒ガス(図中、白抜きの太線で示す)をアキュムレ
ータacを介し圧縮機Cmに吸入させる。
【0032】つまり、冷却用熱交換器7cを蒸発器とし
て機能させて気化熱奪取により空気冷却作用させ、か
つ、加熱用熱交換器7hを凝縮器として機能させて凝縮
熱により空気加熱作用させながら、冷却用熱交換器7c
での吸熱量のうち加熱用熱交換器7hで消費されずに残
る熱量を、凝縮器として機能させる吸放熱用熱交換器1
7の凝縮専用部分17hから外部へ放熱する。
【0033】(吸熱運転)吸放熱用熱交換器17におけ
る蒸発専用部分17cに対する膨張弁ex2を開くとと
もに、吸放熱用熱交換器17の凝縮専用部分17hに対
する冷媒調整弁v1、を閉じた状態とし、これにより、
図2に示すように、圧縮機Cmから吐出される高圧冷媒
ガス(図中、黒塗りの太線で示す)を加熱用熱交換器7
hにのみ供給して、加熱用熱交換器7hを冷媒凝縮器と
して機能させる。
【0034】そして、加熱用熱交換器7hから送出され
る凝縮冷媒液(図中、ハッチングを施した太線で示す)
を分流し、その一方の分流冷媒を膨張弁ex1を介し冷
却用熱交換器7cに供給して、冷却用熱交換器7cを冷
媒蒸発器として機能させるとともに、他方の分流冷媒を
膨張弁ex2を介し吸放熱用熱交換器17の蒸発専用部
分17cに供給して、この蒸発専用部分17cを冷媒蒸
発器として機能させ、冷却用熱交換器7c、及び、吸放
熱用熱交換器17の蒸発専用部分17cの夫々から送出
される低圧冷媒ガス(図中、白抜きの太線で示す)を合
流させて、アキュムレータacを介し圧縮機Cmに吸入
させる。
【0035】つまり、冷却用熱交換器7cを蒸発器とし
て機能させて気化熱奪取により空気冷却作用させ、か
つ、加熱用熱交換器7hを凝縮器として機能させて凝縮
熱により空気加熱作用させながら、加熱用熱交換器7h
での放熱量のうち冷却用熱交換器7cでの吸熱量だけで
は不足する熱量を、蒸発器として機能させる吸放熱用熱
交換器17の蒸発専用部分17cにより外部から吸熱す
る。
【0036】尚、図中、fhは凝縮専用部分17hに対
して放熱対象の外気を通風するファン、fcは蒸発専用
部分17cに対して吸熱対象の外気を通風するファンで
ある。
【0037】18は空調機制御器であり、第1及び第2
対象域系統の夫々における混合制御器13の給気温度調
整、及び、変風量装置14による域温調整により冷風C
及び温風Hの必要量が変化することに対し、空調機制御
器18は、冷風側及び温風側夫々における風路静圧セン
サ19a,19bの検出情報に基づいて、冷風ダクト8
のダクト内静圧paを設定値に調整・維持するように冷
風ファンFcを出力調整するとともに、温風ダクト9の
ダクト内静圧pbを設定値に調整・維持するように温風
ファンFhを出力調整する。
【0038】又、空調機制御器18は、冷風温度センサ
20a、及び、温風温度センサ20bの検出情報に基づ
いて、放熱運転状態では、冷風Cの温度tcを設定温度
tc’に調整・維持するように、圧縮機Cmを出力調整
して冷却用熱交換器7cの冷却量を調整するとともに、
温風Hの温度thを設定温度th’に調整・維持するよ
うに、二つの冷媒調整弁v1,v2に対する開度調整に
より吸放熱用熱交換器17の凝縮専用部分17hと加熱
用熱交換器7hとに対する冷媒分流比を調整して、加熱
用熱交換器7hの加熱量を調整し、他方、吸熱運転状態
では逆に、温風Hの温度thを設定温度th’に調整・
維持するように、圧縮機Cmを出力調整して加熱用熱交
換器7hの加熱量を調整するとともに、冷風Cの温度t
cを設定温度tc’に調整・維持するように、二つの膨
張弁ex1,ex2に対する開度調整により吸放熱用熱
交換器17の蒸発専用部分17cと冷却用熱交換器7c
とに対する冷媒分流比を調整して、冷却用熱交換器7c
の冷却量を調整する。
【0039】そして、放熱運転と吸熱運転との切り換え
については、第1及び第2対象域系統の両方が冷房モー
ドであるときには空調機制御器18は放熱運転を選択
し、又、第1及び第2対象域系統の両方が暖房モードで
あるときには空調機制御器18は吸熱運転を選択し、こ
れに対し、第1及び第2対象域系統のいずれか一方が冷
房モードで他方が暖房モードである状態での放熱運転実
施過程において、吸放熱用熱交換器17の凝縮専用部分
17hに対する冷媒調整弁v1を全閉まで開度減少させ
ても温風温度thが設定温度th’より低くなる状態と
なると、空調機制御器18は放熱運転から吸熱運転へ運
転状態を自動的に切り換え、また逆に、第1及び第2対
象域系統のいずれか一方が冷房モードで他方が暖房モー
ドである状態での吸熱運転実施過程において、吸放熱用
熱交換器17の蒸発専用部分17cに対する膨張弁ex
2を全閉まで開度減少させても冷風温度tcが設定温度
tc’より高くなる状態となると、空調機制御器18は
吸熱運転から放熱運転へ運転状態を自動的に切り換え
る。
【0040】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0041】冷却用熱交換器7cの冷却対象、及び、加
熱用熱交換器7hの加熱対象は夫々、空気に限定される
ものではなく、又、それらの冷却目的、及び、加熱目的
も冷暖房に限定されるものではなく、各種分野における
種々の冷却用途、及び、加熱用途において本発明を適用
できる。
【0042】吸放熱用熱交換器17における凝縮専用部
分17hの放熱対象、及び、吸放熱用熱交換器17にお
ける蒸発専用部分17cの吸熱対象は外気に限定される
ものではなく、例えば、井水や下水を放熱対象、又は、
吸熱対象としてもよい。
【0043】吸放熱用熱交換器17における蒸発専用部
分17cへの冷媒供給を遮断した状態で、吸放熱用熱交
換器17における凝縮専用部分17hを加熱用熱交換器
7hとともに凝縮器として機能させる放熱運転状態と、
吸放熱用熱交換器17における凝縮専用部分17hへの
冷媒供給を遮断した状態で、吸放熱用熱交換器17にお
ける蒸発専用部分17cを冷却用熱交換器7cとともに
蒸発器として機能させる吸熱運転状態とに、切り換え可
能とする冷媒回路の具体的回路構造、及び、具体的切り
換え操作構造は種々の構成変更が可能である。
【0044】前述の実施例において、対象域系統を3系
統以上とし、それら対象域系統の夫々について混合制御
器13による給気温度調整を実施するようにしてもよ
い。
【0045】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調設備構成、及び、空調機の放熱運転状態を
示す系統図
【図2】空調機の吸熱運転状態を示す系統図
【図3】室内器の構造を示す斜視図
【図4】混合器の構造を示す斜視図
【図5】変風量装置の動作形態を示すグラフ
【図6】従来装置の放熱運転状態を示す系統図
【図7】従来装置の吸熱運転状態を示す系統図
【符号の説明】
7c 冷却用熱交換器 7h 加熱用熱交換器 17 吸放熱用熱交換器 17c 蒸発専用部分 17h 凝縮専用部分 Cm 圧縮機 ex1 膨張手段 ex2 膨張手段・切り換え手段 v1 切り換え手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却用熱交換器(7c)、加熱用熱交換
    器(7h)、及び、吸放熱用熱交換器(17)を設け、
    これら熱交換器(7c),(7h),(17)、膨張手
    段(ex1),(ex2)、及び、圧縮機(Cm)を結
    ぶ冷媒回路を、前記冷却用熱交換器(7c)を蒸発器と
    して機能させ、かつ、前記加熱用熱交換器(7h)を凝
    縮器として機能させる状態で、 前記吸放熱用熱交換器(17)を凝縮器として機能させ
    る放熱運転状態と、前記吸放熱用熱交換器(17)を蒸
    発器として機能させる吸熱運転状態とに切り換える切り
    換え手段(ex2),(v1)を設けた冷却加熱併用型
    ヒートポンプ装置であって、 前記吸放熱用熱交換器(17)を凝縮専用部分(17
    h)と蒸発専用部分(17c)とに分割構成し、前記切
    り換え手段(ex2),(v1)を、前記の放熱運転状
    態においては前記蒸発専用部分(17c)への冷媒供給
    を遮断した状態で前記凝縮専用部分(17h)を前記加
    熱用熱交換器(7h)とともに凝縮器として機能させ、
    かつ、前記の吸熱運転状態においては前記凝縮専用部分
    (17h)への冷媒供給を遮断した状態で前記蒸発専用
    部分(17c)を前記冷却用熱交換器(7c)とともに
    蒸発器として機能させる切り換え構成としてある冷却加
    熱併用型ヒートポンプ装置。
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