JPH0650626U - 車椅子 - Google Patents

車椅子

Info

Publication number
JPH0650626U
JPH0650626U JP6341493U JP6341493U JPH0650626U JP H0650626 U JPH0650626 U JP H0650626U JP 6341493 U JP6341493 U JP 6341493U JP 6341493 U JP6341493 U JP 6341493U JP H0650626 U JPH0650626 U JP H0650626U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
seat
rod
bed
armrest
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6341493U
Other languages
English (en)
Inventor
鋭郎 高島
Original Assignee
鋭郎 高島
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 鋭郎 高島 filed Critical 鋭郎 高島
Priority to JP6341493U priority Critical patent/JPH0650626U/ja
Publication of JPH0650626U publication Critical patent/JPH0650626U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】寝たきり老人や病人を車椅子から寝台へ、また
は寝台から車椅子へ容易に且つ安全に移すことができ、
さらに、床ずれを抑制することのできる車椅子を提供す
る。 【構成】車椅子において、背部、腰掛部又は足受部のい
ずれかに回動可能な棒状体を有し、背部、腰掛部及び足
受部が同一の高さの水平状態に保持される手段を備え、
肘掛部を回動、移動、着脱可能ならしめる肘掛け保持部
材を有し、また、脚部の高さ調節手段を備え、さらに、
背部、腰掛部及び足受部のみを車椅子の側面方向に水平
移動可能な車椅子。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、寝たきり老人や病人を車椅子から寝台へ、又は、寝台から車椅子へ 容易に移すことができる車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
我が国も高齢化社会を迎えるに当たり、老人医療の問題が深刻化しつつある。 特に寝たきり老人の食事の介助、床ずれの手当ては介護者にとって大きな負担で ある。
【0003】 又一方、寝たきり老人をただ寝かせて置くよりは、時々、車椅子に乗せて介護 した方が病状が良くなるという報告もあり、寝たきり老人や病人を寝台から車椅 子に容易に移せる方法が待たれている。
【0004】 ヘッドレストやフットレストがリクライニング装置によって調節可能な車椅子 、又は、肘掛が下方に、移動可能な車椅子は、従来においても生産されていた。
【0005】 しかし、いずれの車椅子も病人等を車椅子から寝台に移動する時は、一旦病人 等を抱き上げなければならなかった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の車椅子では、病人等を寝台と車椅子間を移動させるには、病人等を抱き 上げるため2、3人の介護者の協力を必要とし、1人の介護者によって病人等を 安全に移動できないという問題点があった。
【0007】 そして、長時間車椅子に座り続けた場合には床ずれが避けられなかった。
【0008】 従って、本考案は、寝たきり老人や病人を車椅子から寝台へ、又は寝台から車 椅子へ容易に移すことができる車椅子を提供することを課題とする。
【0009】 さらに、長時間車椅子に座り続けても床ずれを抑制することのできる車椅子を 提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、第1の視点により、背部、腰掛部、足受部、脚部及 び肘掛部を備えた車椅子において、該背部、腰掛部及び足受部が、それぞれ略円 形の断面を有する複数の棒状体と該棒状体を枢支する外枠とから成り、該棒状体 は、該背部、腰掛部及び足受部の各外枠の側部支持枠に対して平行に、且つ回動 自在に保持されていることを特徴とする車椅子を提供する。
【0011】 また、前記課題を解決するため、第2の視点により、背部、腰掛部、足受部、 脚部及び肘掛部を備えた車椅子において、該背部又は腰掛部の少なくともいずれ か一が、略円形の断面を有する複数の棒状体と、該棒状体を回動自在に枢支する 外枠とから成り、前記棒状体が、前記外枠の側部支持枠に対して平行に配設され ていることを特徴とする車椅子を提供する。
【0012】 そして、前記棒状体が、前記外枠の側部支持枠に対して直角方向に配設されて いることを特徴とする車椅子を提供する。
【0013】 また、本考案は、背部と腰掛部が、斜倒手段によって結合され、足受部と腰掛 部は、蝶着手段によって結合されていることを特徴とする車椅子を提供する。
【0014】 そして、本考案は、肘掛部には、該肘掛部を回動可能ならしめる保持部材が備 えられることを特徴とする車椅子を提供する。
【0015】 さらに、本考案は、肘掛部には、該肘掛部を下方へ移動可能ならしめる保持部 材が備えられることを特徴とする車椅子を提供する。
【0016】 さらにまた、本考案は、肘掛部には、該肘掛部を着脱可能ならしめる保持部材 が備えられることを特徴とする車椅子を提供する。
【0017】 そしてまた、本考案は、脚部には、高さ調節手段が備えられることを特徴とす る車椅子を提供する。
【0018】 そしてさらに、本考案は、背部、腰掛部及び足受部を車椅子の側面方向に水平 移動ならしめる腰掛部受台が、脚部の上方に備えられることを特徴とする車椅子 を提供する。
【0019】
【作用】
本考案における第1の視点の車椅子においては、背部、腰掛部及び足受部に、 回動自在な棒状体が備えられているため、指圧の効果を発揮すると共に病人等を 該棒状体の上を容易にすべり動かすことができる。
【0020】 第2の視点の車椅子においては、背部又は腰掛部の少なくともいずれか一つ、 例えば背部が、又は腰掛部が、あるいは背部と腰掛部が、回動自在な棒状体で構 成されている。通常、着座している場合には体重は背中及び臀部に掛かるが、背 部及び腰掛部に棒状体が回動自在に配設されているため、体の接触する部分を容 易に変えることができ床ずれを防止することができる。なお、体重は主に臀部に 掛かるので、腰掛部のみ棒状体で構成されていても床ずれの防止効果を発揮する ことが可能である。また、車椅子の背部が後ろに傾倒している場合には、体重は 主に背部に掛かり背部のみ棒状体で構成されていても同様に床ずれの防止効果を 有する。
【0021】 また、仰臥している病人等を車椅子から寝台へ移動させる場合において、車椅 子の背部と腰掛部と足受部の全てが棒状体で出来ていなくとも、寝ている状態の 時の体重は主に上半身に掛かるため、背部と腰掛部のみが回動自在な棒状体で構 成されていれば、病人等の車椅子から寝台への移動又は逆方向の移動を容易に行 なうことができる。
【0022】 そして、請求項3に示すように棒状体を側部支持枠に対して直角に配設した場 合にも同様に床ずれ防止効果を有し、さらに請求項4以下の構成と組み合わせる ことにより、病人等を車椅子から寝台へ又は逆方向へ移す際に、車椅子の前後方 向に病人等を滑らすことができるので車椅子の横倒れのおそれは回避される。
【0023】 さらに、この基本構造に基づいて、以下の特徴を追加することによってより優 れた機能を達成できる。
【0024】 すなわち、背部及び足受部がそれぞれ斜倒可能であるため、背部を倒し足受部 を跳上げることによって、背部、腰掛部及び足受部を同一の水平面上に保持し、 病人等を車椅子の上に寝かした状態にできる。
【0025】 そして、肘掛部が、肘掛部の保持部を中心として回動可能に、あるいは、保持 部から着脱可能に、又は、下方へ移動可能に保持されているため、車椅子から寝 台へ病人等をすべり動かす時に肘掛部が障害とならない。
【0026】 さらに、脚部に高さ調節手段が備えられているため、高さ可変手段を有してい ない寝台に対しても本考案の車椅子を提供できる。
【0027】 さらにまた、背部、腰掛部及び足受部を車椅子の側面方向に水平移動ならしめ る腰掛部受台が、脚部の上方に備えられているため、寝台と車椅子の間に隙間が ある場合に、背部、腰掛部及び足受部の三部材を寝台の方へ水平移動し寝台と車 椅子の隙間を無くし、そして寝台に係止することによって、病人等を安全に寝台 の上に移すことができる。
【0028】
【実施例】 図1から図6に本考案の一実施例を示す。
【0029】 図1及び図2において、背部1は、断面が円形の回動可能な棒状体(ローラー )11と、棒状体11を保持するための外枠体12と、背部1を安全に水平に固 定するための伸縮自在の棒状のパイプ13とから成り、棒状体11は、外枠体1 2の側部支持枠に平行に複数配設されている。パイプ13は、背部1の裏側にヒ ンジ14によって保持され、パイプ13の先端にはキャスターが結合されている 。
【0030】 図3及び図4に示すように、腰掛部2は、棒状体11と同様な形状及び配設の 棒状体21と、棒状体21を保持し、腰掛部2を側面方向に水平移動させるため のレールの作用をなす第1の軌道部22と、軌道部22と対になる第2の軌道部 23と、外枠体24と、腰掛部2が腰掛部受台4から容易に外れないようにする 鉤状の部材25、26とから成る。
【0031】 図1において、足受部3は、棒状体11と同様な形状及び配設の棒状体31と 、棒状体31を保持するための外枠体32と、棒状体31の保持と足掛を兼ねる 足置部33と、腰掛部2と足受部3を蝶着する蝶番34とから成る。
【0032】 図5に示す腰掛部受台4は、回動可能な円形部材である第1の複数の回転輪4 1と、回転輪41と対になる第2の複数の回転輪42と、回転輪41、42を回 転自在になすように保持する受台43と、腰掛部2が受台43から外れないよう に保持するための突起部材44、45とから成る。
【0033】 図6に示すように、回転輪41、42は、腰掛部2の軌道部22、23とそれ ぞれ接触しており、軌道部22、23は、回転輪41、42の上を滑動する。突 起部材44、45は、鉤状の部材25、26とそれぞれ摺り動く状態で接してお り、腰掛部2が腰掛部受台4から外れないようにするものである。
【0034】 図2において、脚部5には、前輪51、後輪52及び高さ調節手段が備えられ 、高さ調節手段は、ヒンジ機能と固定機能を兼ねる締付け部材53、両端に突起 部材を備える平板部材54a、54b、及び該突起部材を滑動させるための直線 状の切欠きを有する平板部材55a、55bから成る。
【0035】 脚部5の高さ調節を行うには、締付け部材53を弛め、腰掛部受台4に上下方 向の力が加わると、平板部材54a、54bの突起部材が平板部材55a、55 bの切欠きの中において、滑動されることにより、締付け部材53を支点として 平板部材54a、54bの交差角度が変わり、脚部の高さが可変される。そして 、適正な高さで締付け部材53を締付けることにより脚部の高さは固定される。
【0036】 背部1と腰掛部2は、図2において斜倒手段、例えば、リクライニング装置6 によって結合されており、背部1の傾き角度が可変できる。
【0037】 図2のように、肘掛部7は、ヒンジ機能と固定機能を兼ね備える保持部材71 によって腰掛部受台4に保持されており、腰掛部受台4に螺着されている保持部 材71を弛めることによって肘掛部7は前後方向に回動可能となり、さらに弛め 保持部材71を取り外すことにより、肘掛部7を腰掛部受台4から取り外すこと が可能となるように構成されている。
【0038】 以上説明したような構成から成る車椅子において、着座している病人等を寝台 に移動する際の一連の作用を以下に記す。
【0039】 まず、脚部5の高さ調節を行い、腰掛部2に備えられる略円形棒状体21の上 面の高さを寝具81の高さと同一にする。
【0040】 次に、肘掛部7の保持部材71を弛め肘掛部7を回転させ、肘掛部7が、病人 等を寝台に移す際の妨げとならないように下方へ降すか、また前方又は後方へ押 し倒しておく。又は保持部材71をさらに弛めて、肘掛部7を取り外してもよい 。
【0041】 そして背部1をリクライニング装置6によって後に倒して水平にし、足受部3 を蝶番34を中心として持ち上げ固定部材、例えば鉤状の留め部材などによって 水平に固定し、背部1と腰掛部2と足受部3を同一の水平面上に保持し、着座し ている病人等を横に寝かした状態にする。
【0042】 この時に、背部1を安全に水平位置に固定するため、背部1の裏側の上方にヒ ンジ14で保持されている自縮自在のパイプ13を床に垂らし、パイプ13の長 さ調節を行って長さを固定し、背部1を水平に保つ。
【0043】 次に、水平状態になった車椅子を寝台8の横に隙間を空けることなく並べる場 合、図7のように、車椅子の車輪51、52や肘掛部7が横に出ているため腰掛 部2と寝台8の隙間をうめることができない。
【0044】 そこで、図8に示すように寝台8の上にある寝具81を予め寝台8よりわずか に横にズラし、そこにできた空間に水平状態になっている背部1と腰掛部2と足 受部3の三部材を滑動する。該三部材は、回転輪41、42と軌道部22、23 の組合せ作用により容易に寝台側へ横移動でき、先の空間の寝台8の上に該三部 材は重ねられ、棒状体11、21、31の上面は寝具81の上面と同一な水平面 に並ぶ。
【0045】 腰掛部2が腰掛部受台4の回転輪41、42の上を滑り、背部1を水平に固定 しているパイプ13には進行方向自在のキャスターが付いているため、前記三部 材は容易に水平移動が可能である。腰掛部2と腰掛部受台4には、鉤状の部材2 5、26と突起部材44、45がそれぞれ掛合されているため、該三部材を水平 移動した時に、回転輪41、42が脱輪することは無い。
【0046】 寝台8の上に前記三部材を滑動した後は、留具などによって腰掛部2と腰掛部 受台4を動かないように固定する。
【0047】 その後、前記三部材の上に敷布91(その他毛布など)を敷いて横になってい る病人等を敷布91と共に寝具81の上に滑らすように移す。
【0048】 前記三部材には、回動可能で断面が円形の棒状体11、21、31があり、そ の上に病人等が横になっているため容易に病人をベッドの上に移すことができる 。さらに、ベッドと車椅子の隙間を最小にできるため病人等を安全に移すことも できる。
【0049】 このため、腕力のない介護者においても安全かつ容易に車椅子から寝台へ、又 は寝台から車椅子へと病人等を移動可能となる。
【0050】 なお、上記に示された図においては、背部1、腰掛部2及び足受部3の全てに 棒状体が配されているが、寝ている状態の時の体重は主に上半身に掛かるため、 腰掛部2及び背部1のみに棒状体が配されていても同じように病人等の移動を容 易に行うことができる。
【0051】 また、座っている場合には体重は臀部及び背中に掛かるが、棒状体が回動自在 に構成されているため、体の接触する部分を容易に変えることができ床ずれを防 止することができる。
【0052】 また、図示されている構成と異なり、棒状体を側部支持枠に対して直角に配設 した場合にも同様に床ずれ防止効果を得ることができ、さらに、病人等を車椅子 から寝台へ又は逆方向へ移す際には、車椅子の前後方向に病人等を滑らすことが できるため、車椅子の横倒れのおそれを回避することができる。
【0053】 次に本考案の第二の実施例を図9から図12に示す。
【0054】 図9には、車輪51、52を腰掛部2の側面より横に飛び出さないように取付 けた構造の車椅子が示されている。
【0055】 車輪51、52が側面より内側にあるため、肘掛部7の保持部材71を弛めて 肘掛部7を取り外すことによって、寝台8との間に隙間を空けることなく車椅子 を寝台8の横に並べられる。
【0056】 したがって、背部1、腰掛部2及び足受部3の三部材を寝台8の上に水平移動 することも無く、該三部材の表面が回動可能な棒状体であるため、敷布等を敷い て横になっている病人等を敷布と共に寝具81の上に安全かつ容易に移すことが できる。該三部材と寝台8及び寝具81が動かないように留具などで固定するこ とは、安全のためにもちろん必要である。
【0057】 この実施例においては、回転輪41、42を備えた腰掛部受台4は不必要とな る。また一方、車輪の横幅が狭くなったため横倒れの心配があるが、車椅子の下 方を重くして重心を低くすることによって横倒れの危惧をなくすことができる。
【0058】 図10に本考案の車椅子における肘掛部7の保持部材71の別の実施例を示す 。保持部材71は、腰掛部受台4に固着されており、肘掛部7の高さを固定する ためのT型の部材72が備えられている。T型の部材72を引き出し取り外すこ とによって、肘掛部7は上下方向に可動でき、且つ保持部材71から取り外すこ とも可能となる。
【0059】 図11から図13に脚部5の高さ調節手段の他の実施例を示す。図11には、 図2における脚部5の平板部材55aに相当する部分の別の実施例が示されてい る。図12は、腰掛部受台4に、図11に示されている脚部高さ調節手段が取付 けられた状態を示しており、図11に対する側面図を表わしている。図13には 、ジャッキ式の脚部高さ調節手段が示されている。
【0060】 図11及び図12において、交差平板部材54a、54bは、平歯車を有する 平板部材55c、55dにそれぞれピン54c、54dによって揺動可能に保持 されている。平板部材55cの内部には切欠溝が設けられ、該切欠溝の下側に平 歯車が備えられており、平板部材55dには切欠溝の上側に平歯車が備えられて いる。該平歯車は円形状の歯車56と噛合しており、円形状の歯車56の一端は 、略円形部材57に固定され、他端は腰掛部受台4に枢支されている。平板部材 55c、55dは、腰掛部受台4に摺動可能に保持されている。
【0061】 上記のような構成において、図11に示されている略円形部材57を例えば矢 印のように右回転させると、円形状の歯車56も同じく右回転する。円形状の歯 車56は腰掛部受台4に枢支されているため、円形状の歯車56が右回転される と歯車の作用により平板部材55cは左側へ移動し、一方平板部材55dは右側 へ移動し、交差平板部材54a、54bのピン54c、54d間の距離が広がる 方向へ動くため、脚部の高さが低くなるように作用する。
【0062】 図13に示されているジャッキ式の脚部高さ調節手段は、4枚の平板部材58 a〜58dが結合され、車両などに使用されるジャッキのように車椅子の側面か ら調節棒が入れられ高さ調節が行なわれる。腰掛部受台4の四隅には、伸縮自在 のパイプ59が備えられ、腰掛部受台4の揺動を防止している。パイプ59は、 その他、断面がL状の部材を2つ組合せて伸縮自在にしても同じ効果を発揮でき る。
【0063】 図14に、側面の外枠の無い足受部3を示す。足受部3には、リクライニング 装置が固着されていないため、側面の外枠は特に必要とはしない。そこで、図1 4に示すように、棒状体31の中心をくり貫き、その空間に強固な心棒を通し心 棒の両端を支持板33、36で固着し、側面の支持枠を削除した構成となってい る。さらに、支持板33、36の両端に補強部材を追加すると支持板33と支持 板36の固着がより確実となる。
【0064】 その他、図15に示すように、車輪51、52に車輪の外側に凹凸を有する部 材を固着することによって、家の中の敷居を簡単に進む事が可能になる。
【0065】 また、ベルトを背部1、腰掛部2または足受部3に固着しておき、該ベルトを 装着することにより病人等の落下を防止できる。また一方、棒状体11、21、 31を湾曲に配設することによっても、落下防止のための安全性を確保する事が 、可能となる。そして、該棒状体の表面に、人間の血行を良くする目的で凹凸又 は市松模様に固い部と柔らかい部を付けることにより床ずれの防止に役立てるこ とができる。
【0066】 さらに、図2において、腰掛部2と足受部3を結合している蝶番34の上に着 脱可能な柔らかいスポンジ等の部材35を載置することによって、座り心地の良 さを保つことが可能となる。
【0067】 また、本考案の出願人が考案した「寝台」(実願平3−55240)に記載さ れている、寝台基体に多数の断面円形棒状体を回動可能に並設してある寝台と組 合せて本考案の車椅子を使用した場合、尚一層容易且つ安全に車椅子と寝台の間 を病人等を移動できる。
【0068】 なお、図6において、回転輪41、42は腰掛部受台4に固着され、軌道部2 2、23が腰掛部2に固着されているが、これとは逆に回転輪41、42を腰掛 部2に、軌道部22、23を腰掛部受台4に固着しても同じ作用をもつ。また、 回転輪41、42の代わりにレールを用いても腰掛部2を同じように水平移動可 能となる。
【0069】 図16は、回転輪41、42の代わりにレールを用いて腰掛部2を水平移動さ せるための構成を示す側面図である。図16(A)に示すように、腰掛部2にお ける外枠体24の下部に、後述するレール44aを挟み込むための変形コの字形 状の部材25aが側面に対して直角方向に延長して固定され、部材25aから所 定の距離のみ離れかつ平行に配された同形状の部材26aも同様に固定される。 図16(B)には、腰掛部受台4における受台43の上部に、部材25a、26 aとそれぞれ対になるレール44a、45aが示されている。そして、図16( C)に示すように、部材25a、26aはレール44a、45aを挟み込みなが らレール44a、45a上を摺動する構成であるため、簡単な構成で腰掛部2を 水平移動させることができる。
【0070】
【考案の効果】
以上の如く、本考案の第1及び第2の視点における車椅子によれば、体と接触 する部分が回動可能な棒状体で出来ているため、単なる車椅子としても棒状体に よる指圧効果及び床ずれ防止効果がある。
【0071】 そして、第2の視点の車椅子においては、背部又は腰掛部の少なくともいずれ か一つを回動自在な棒状体で構成することにより、着座している際に棒状体によ る指圧効果及び床ずれ防止効果を有すると共に、コスト低減を図ることができる 。
【0072】 また、棒状体が外枠の側部支持枠に対して直角方向に配設されることにより、 指圧効果及び床ずれ防止効果を有すると共に、病人等を車椅子の前後方向に滑ら せて寝台に移動させることができるので、車椅子の横倒れを回避することができ る。
【0073】 また、本考案によれば、背部、腰掛部、足受部が同一水平面に可変できるため 簡易寝台としても使用できるという利点を有する。
【0074】 さらに、本考案は、肘掛部が回動、移動、着脱可能であるため、寝たきり老人 や病人の車椅子への乗降りが容易になると共に、回動可能な棒状体の上を滑らか にすべらせるように敷布を引き寄せて寝台から車椅子へ、又は逆に車椅子から寝 台へと移動することが出来るという利点もある。
【0075】 そして、本考案は、脚部に高さ調節手段が備えられることによって、種々の高 さの寝台に提供できるという利点を有する。
【0076】 さらにまた、本考案によれば、車椅子と寝台の間に隙間が生じた場合、腰掛部 が側面方向に水平移動できるため、腕力の無い介護者においても極めて安全かつ 容易に介護者1人で病人等を移動できるという特段の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】腰掛部の主要部の三面図である。
【図4】外枠を付けた腰掛部の三面図である。
【図5】腰掛部受台の三面図である。
【図6】腰掛部と腰掛部受台を結合した状態の二面図で
ある。
【図7】車椅子の背部・腰掛部・足受部を水平状態にし
た車椅子の正面図と寝台の一部断面図である。
【図8】車椅子の背部・腰掛部・足受部を水平にし寝台
方向に移動した状態を示す車椅子の主要正面図と寝台の
一部断面図である。
【図9】車輪の横幅を狭くした車椅子の正面図と寝台の
一部断面図である。
【図10】肘掛部の保持部材の第2の実施例を示す部分
拡大図である。
【図11】脚部の高さ調節手段の第2の実施例を示す主
要側面図である。
【図12】図11に示される脚部の高さ調節手段を腰掛
部受台に取付けた状態を示す図11の主要正面図であ
る。
【図13】脚部の高さ調節手段の第3の実施例を示す主
要正面図である。
【図14】側面の外枠の無い足受部を示す平面図であ
る。
【図15】車輪の第2の実施例を示す側面図である。
【図16】(A)は、本考案における、腰掛部の水平移
動をレール方式にした腰掛部の側面図である。(B)
は、本考案における、腰掛部の水平移動をレール方式に
した腰掛部受台の側面図である。(C)は、(A)及び
(B)を係合させた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 背部 2 腰掛部 3 足受部 4 腰掛部受台 5 脚部 6 リクライニング装置 7 肘掛部 11、21、31 略円形棒状体 12、24、32 外枠体 34 蝶番 53 締付け部材 71 保持部材

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】背部、腰掛部、足受部、脚部及び肘掛部を
    備えた車椅子において、 該背部、腰掛部及び足受部は、それぞれ略円形の断面を
    有する複数の棒状体と該棒状体を枢支する外枠とから成
    り、 該棒状体が、該背部、腰掛部及び足受部の各外枠の側部
    支持枠に対して平行に且つ回動自在に保持されているこ
    とを特徴とする車椅子。
  2. 【請求項2】背部、腰掛部、足受部、脚部及び肘掛部を
    備えた車椅子において、 該背部又は腰掛部の少なくともいずれか一が、略円形の
    断面を有する複数の棒状体と、該棒状体を回動自在に枢
    支する外枠とから成り、 前記棒状体が、前記外枠の側部支持枠に対して平行に配
    設されていることを特徴とする車椅子。
  3. 【請求項3】前記棒状体が、前記外枠の側部支持枠に対
    して直角方向に配設されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の車椅子。
  4. 【請求項4】前記背部と腰掛部は、斜倒手段によって結
    合され、前記足受部と腰掛部は、蝶着手段によって結合
    されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の車椅子。
  5. 【請求項5】前記肘掛部には、該肘掛部を回動可能なら
    しめる保持部材が備えられることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の車椅子。
  6. 【請求項6】前記肘掛部には、該肘掛部を下方へ移動可
    能ならしめる保持部材が備えられることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の車椅子。
  7. 【請求項7】前記肘掛部には、該肘掛部を着脱可能なら
    しめる保持部材が備えられることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の車椅子。
  8. 【請求項8】前記脚部には、高さ調節手段が備えられる
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の
    車椅子。
  9. 【請求項9】前記背部、腰掛部、及び足受部を車椅子の
    側面方向に水平移動ならしめる腰掛部受台が、脚部の上
    方に備えられることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    か1項に記載の車椅子。
JP6341493U 1992-11-04 1993-11-02 車椅子 Withdrawn JPH0650626U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6341493U JPH0650626U (ja) 1992-11-04 1993-11-02 車椅子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8196692 1992-11-04
JP4-81966 1992-11-04
JP6341493U JPH0650626U (ja) 1992-11-04 1993-11-02 車椅子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0650626U true JPH0650626U (ja) 1994-07-12

Family

ID=26404539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6341493U Withdrawn JPH0650626U (ja) 1992-11-04 1993-11-02 車椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0650626U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011045399A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Toyota Motor Corp 移乗支援装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011045399A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Toyota Motor Corp 移乗支援装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5230113A (en) Multiple position adjustable day night patient bed chair
US5737782A (en) Sick or wounded patient bed having separable frame and moving/lifting apparatus for the separable frame
US5060960A (en) Combination wheelchair and lifting device
US8484773B2 (en) Combined bed/chair transporter with leg lift
US8162346B2 (en) Mobile chair assembly
JP2005304626A (ja) 車椅子機能を有する介護用ベッドの構成方法及び介護用ベッド
KR20170101333A (ko) 배드이송형 전동휠체어
JP2019093077A (ja) 介護用椅子
EP3600205B1 (en) Adjustable bed solution
GB2125285A (en) Invalid chair
US4654904A (en) Invalid chair
JP3224889U (ja) 電動ベッド
JPH0650626U (ja) 車椅子
JP2003052754A (ja) 車いすあるいは椅子のための身体起こし装置、及びこれを取付けまたは組み込んだ車いすあるいは椅子
JP2012147881A (ja) 車椅子
JPH08243123A (ja) 床走行型昇降機
CN213697566U (zh) 看护机器人的适用于座式便器基架结构
JP2001333938A (ja) 介護用車椅子
JP4029287B2 (ja) 簡易リフター
JP3069858B1 (ja) 介護ベッド
JP3561161B2 (ja) リクライニングチェア
JP3068878U (ja) 椅 子
US20020020987A1 (en) Wheelchair
JPS6125787Y2 (ja)
JP2001054539A (ja) 療養ベッド

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980305