JPH06506021A - メカニカルパルプにおけるピッチ障害を低減させる方法 - Google Patents

メカニカルパルプにおけるピッチ障害を低減させる方法

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JPH06506021A JP4505526A JP50552692A JPH06506021A JP H06506021 A JPH06506021 A JP H06506021A JP 4505526 A JP4505526 A JP 4505526A JP 50552692 A JP50552692 A JP 50552692A JP H06506021 A JPH06506021 A JP H06506021A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、メカニカルバルブおよび/またはメカニカルバルブを含む製紙バルブ におけるピッチ障害をセルラーゼ/ヘミセルラーゼ処理により低減させる方法に 関する。
メカニカルバルブには、砕木パルプ、リファイナーメカニカルバルブ、圧力砕氷 バルブ、サーモメカニカルノくルブおよびケミ−サーモメカニカルバルブ(CT MP)がある。
メカニカルバルブの製造では、熱を利用して繊維を木から主として機械的に取り 出す。繊維同士を結合せしめているリグニンが軟化するように繊維に応力を作用 させ、リグニンの弾性が低下した時に繊維は相互に分離する。
木は、その主成分(セルロース、ヘミセルロースおよびリグニン)ニ加えて、約 1〜10%のピッチおよび有機溶剤に可溶な抽出物を含む。ピッチは脂肪酸、樹 脂酸、グリセリド、等を含む。メカニカルバルブの主原料である針葉樹材は、例 えば広葉樹材と比較して、ピッチ含有量が高い。
バルブ製造工程で、ピッチ成分はバルブから分離して自由空間、例えば白水中に 入る。白水中に浮遊したピッチは直径0.2〜2μ■の粒子形状を有し、コロイ ド状ピッチとも呼ばれる。
製紙作業中、ピッチはバイブ、容器、ワイヤまたはプレス上に堆積し、紙の品質 低下(例えば孔およびしみ)や紙の破れのようなピッチ障害を引き起こすことが ある。また、ピッチはフェルトやワイヤの目詰まりを起こし、紙ウェブから水を 除去し難くなることがある。ピッチ障害は、長時間の製造停止につながることも ある。ピッチ障害は、特に大量のメカニカルバルブを含む原料を使用する場合に 頻繁に起こる。
従来から、ピッチ障害を避けるために木材を屋外に長期間(3〜6か月以上)貯 蔵している。この方法では、ピッチ成分が空気の酸化作用により分解される。ピ ッチ粒子を分散させるタルクのような無機物質や陰イオン系界面活性剤もピッチ 障害を防ぐために使用されている。
フィンランド特許出願第870072号は、ある種の水溶性ポリ第四級アミンを 使用するピッチ防止方法を開示している。これらの化合物をバルブまたは製紙系 に加えてピッチ障害を防止する。
フィンランド特許出願第900679号は、木材中に存在するピッチや樹脂成分 を分解する菌類を使用して木材のピッチ含を量を下げる方法を開示している。
フィンランド特許出願第895901号は、原料または白水にアシルグリセロー ルリパーゼ酵素を加えることにより、メカニカルバルブに関連するピッチ障害を 防ぐ方法を記載している。この酵素は、ピッチ中に含まれるトリグリセリドを分 解する。
バルブの特性を改良するための、セルラーゼやヘミセルラーゼを始めとする酵素 の使用は、それ自体公知である。
例えば、フランス特許明細書第2557894号は、叩解時間を短縮するための 、キシラナーゼによるセルロースの処理方法を記載している。カナダ特許明細書 第758488号は、セルラーゼ/ペクチナーゼ/リパーゼ処理によるバルブの 叩解性を改良する方法に関する。フランス特許明細書第2571738号は、セ ルラーゼ処理によりバルブに特殊なバルブ特性を与える方法に関する。
フィンランド特許出願第874113号(フランス特許出願第8613208号 に相当)は、例えば、(この場合、バルブは大量のケミカルバルブを含む)セル ラーゼ/ヘミセルラーゼ処理による、循環使用バルブの特性を改良する方法に関 する。フィンランド公開明細書第81394号は、ヘミセルラーゼ(セルラーゼ は使用しない)処理によるメカニカルバルブの排水性の改良を目指している。
さらに、フィンランド特許出願第890214号は、ヘミセルラーゼの様なバル ブから溶解または分散した成分を分解する酵素による、製紙機構の白水の処理を 記載している。
本発明の目的は、メカニカルバルブ、特にメカニカルバルブを含む製紙バルブに 関連するピッチ障害を低減させる方法を開発することである。先行技術から公知 の方法は様々な成果を上げているが、障害は完全に防止されてはいない。
ここで予期せぬことに、メカニカルバルブの製造に伴うピッチ障害が、セルラー ゼ/ヘミセルラーゼ処理により著しく低下することが分かった。バルブ濾過水で 、ピッチ含有量を示す抽出物濃度、特に脂肪酸、樹脂酸およびステロール濃度が 急激に減少し、濾過水の濁りが低下した。
本発明により、メカニカルバルブ、メカニカルバルブを含む製紙バルブおよび/ または白水を、セルラーゼ/ヘミセルラーゼ酵素活性を含む酵素製剤で処理する ことにより、メカニカルバルブおよび/またはメカニカルバルブを含む製紙バル ブの製造に伴うピッチ障害が解決される。
スを分解するセルラーゼおよびヘミセルラーゼがピッチの主成分、すなわち脂肪 酸、樹脂酸およびステロール型の物質にも影響を及ぼすことはまったく予期せぬ ことであった。
実際に、ピッチ障害の減少は、例えば製紙機械の運転効率が向上し、ワイヤおよ びフェルトが清浄なままであり、紙の孔およびじみの数が減少することから明ら かであった。
酵素処理には他の有利な影響もあった。例えば、バルブの排水性が向上した。酵 素処理によってバルブの光学的および印刷特性は損なわれず、明るさ、光散乱係 数、圧縮性および平滑性が改良された。
本発明の酵素処理は、繊維を機械的に剥離した後の、どのバルブ製造工程でも行 うことができる。酵素は、例えばバルブ貯蔵容器、貯蔵塔または計量チェストに 加えることができる。酵素処理は、バルブ漂白の前に、バルブ漂白工程に関連し て、あるいは漂白の後に行うこともできる。酵素は白水に加えることもできる。
本発明で使用するセルラーゼ/ヘミセルラーゼ酵素は、公知の方法により、放線 菌類、バクテリアおよび菌類により製造することができる。
また、菌類トリコデルマ ロンギブラキアトゥム(Trichoderma I onglbrachiatus)により生産され、CMCa s e活性(カル ボキシメチルセルラーゼ活性) 2. 5001J/■1、濾紙活性(FPU活 性)IIOU/mlおよびキシラナーゼ活性500U/atを有するリフターゼ A40 (Genec。
r International Europe Ltd、製)のような市販の セルラーゼ/ヘミセルラーゼを使用することもできる。カルボキシメチルセルラ ーゼ活性および濾紙活性はセルロース分解活性を表し、キシラナーゼ活性はヘミ セルロース分解活性を現す。
濾紙活性の測定は、ゴーセ、T、 K、 、パトナク、A。
No、ビサリア、V、S、 、セルロースの酵素加水分解シンポジウム、ベイレ イ、Mo、エナリ、T、M、 、リンフ、M6編集(S ITRA、Au 1  anko、フィンランド、1975)、111〜136に記載されており、CM Case活性の測定は、マンデルス、M2、ウェーバ−1J。
Adv、Chem、Ser、95 (1969)391〜413に記載されてお り、キシラナーゼ活性の測定は、カン、A、W2、トレムブレイ、Do、レデュ イ、A、、Enzyme Mi c rob、 Techno 1..8 (1 986)373〜377に記載されている。
同じメーカー(Genecor Internatlonal Europe  Ltd、 )の他のセルラーゼ/ヘミセルラーゼ製剤、例えばマルチフェクトL 250およびシトラーゼ123、および他のメーカーのセルラーゼ/ヘミセルラ ーゼ製剤も使用できる。
バルブ乾燥固体1kgあたりの酵素活性として示す、好適な酵素の使用量は、下 記の限度内である(U−活性単位)。
セルラーゼ: 濾紙活性 1〜20,000υ八gバルブCMCa s e活性 10〜500 .0000/kgバルブへミセルラーゼ: キシラナーゼ 0〜2.000.0OOU/kgバルブ好ましい酵素使用量は 濾紙活性 約20〜600 U/kgバルブCMCa s e活性 約500〜 10,0OOU/kgパルプキシラナーゼ 約500〜100.0OOU/kg バルブである。
酵素処理は、通常的2〜10の98範囲内で、好ましくは約4〜8の範囲内で行 う。酵素処理の温度は約10〜90℃、好ましくは約25〜70℃でよい。
以下に、実験室における実験および工場における試験運転に基付く作業実施例に より本発明をより詳細に説明する。
実施例は説明のためであって、本発明を限定するものではない。他に指示がない 限り、測定は5CAN標準により行った。
実施例1 トウヒ(Picea ables)から製造された、コンシスチンシー4%、p H4,9、叩解度値69mICS F、およびISO明度66%を有するサーモ メカニカルバルブ(TMP) を工場の工程から採取し、リフターゼA40と呼 ばれる酵素製剤で処理した。リフターゼA40 (Genecor Inter natl。
nal Europe Ltd、製)は微生物トリコデルマ ロンギブラキアト ウム(Trlchoderma longibrachiatus)により生産 され、そこに含まれる主な活性は、 CMCase活性 2. 5000/m1FPU活性 110U/ml キシラナーゼ活性 50007mlである。
リフダーゼA40酵素をバルブに55℃で、注意深く混合しながら、2. 51 /lonバルブ乾燥固体の量で加えた。
加えた酵素製剤の量は、バルブ乾燥固体1kgあたりのセルラーゼ/ヘミセルラ ーゼ活性で表して、CMCase活性 6,250U/kgFPU活性 275  U/kg キシラナーゼ活性 1,250U/kgである。
バルブを150rpmで攪拌しながら、55℃およびI)H4゜9で酵素をバル ブと合計1時間反応させた。試料はバルブから等間隔で採取し、それらの試料の 濁りについて測定し、最終試料は抽出物濃度についても測定した。TMPの液体 画分で、濁りは抽出物(ピッチ)、分散した炭水化物、およびバルブから脱離し た他の小成分によるものである。したがって、濁りは、上記の成分すべてに関連 するおおよその変化を示しでいる。抽出物を別に分析することにより、特にピッ チに関する限りより正確な結果が得られる。濁りの測定には、バルブ懸濁液25 0gを遠心分離(1,800rpm、20分間)した。上澄み液(液体画分)を 回収し、ただちにツバシン アナライトN7M−150濁り変針で濁り度を測定 した。上澄み液中に存在する抽出物はガスクロマトグラフィーで測定した。
比較試料は、酵素処理した試料と同様に、ただし酵素なしに処理した。
測定結果を表1に示す。
表1 TMP液体画分の濁り度および抽出物濃度に対する酵素処理の影響 比較 酵素処理 濁り度、NTU −0分 320 320 −10分 300 190 −30分 310 100 −60分 330 25 抽出物、sg/ 1 60分 一脂肪酸 65 6.2 −樹脂酸 21 2.5 −ステロール 13 1.2 これらの結果は、バルブの液体画分の濁り度が10分間の反応時間が経過すると ただちに、著しく低下することを示している。60分の反応時間の後では、液体 画分はほとんど透明である。すなわち濁り度が25NTUであり、液体画分中の 抽出物濃度が元の値の1/10に低下している。
これは、酵素処理のために抽出物が繊維の表面に堆積または付着することを示し ている。
実施例2 メカニカルバルブの濾過水のピッチ含有量低下の実際的な重要性を確認した、す なわち工場試験運転を実施した。
試験運転は、機械被覆を行うLWC機械で行った。
この機械で使用したメカニカルバルブは、過酸化物漂白したTMPであり、実施 例1における実験を未漂白TMPに対して行い、一連の実験室検査を試験運転の 前に行った。
過酸化物漂白したTMPは、3.2%コンシスチンシーの工程から直接採取した 。バルブのpHは5.5であり、温度は45℃であった。これらの条件下で、リ フダーゼA40酵素を2 I/lの量で使用してバルブを酵素処理した。ピッチ 含有量は濁り度測定から推定した。測定には、バルブをマシェレイーナーゲルM N640濾紙を通して濾過し、実施例1に記載の計器で濁り度を測定した。結果 を反応時間と共に下記の表に示す。
反応時間(分) 濁り度(NTU) 酵素は極めて効果的で、工場試験運転を開始できることが分かる。
試験運転期間は6日間であり、酵素はりフターゼA40で、使用量は2 +/l TMPである。貯蔵場からいわゆるリファイナーメカニカルバルブチェスト中に 過酸化物漂白したTMPをポンプ輸送するポンプの吸引側に酵素を供給した。こ のチェスト内の酵素処理条件は下記の通りである。
−pH5,5 一温度、”C45 コンシスチンシー、% 3.5 応時間、分 42 リフアイナーメカニカルバルブチエストの後、過酸化物漂白したバルブをケミカ ルバルブおよび混合チェスト中の不良品と混合した。次いで、バルブ混合物をマ シーンチェスト中にポンプ輸送し、さらにワイヤ水希釈の後、製紙機械のヘッド ボックス中に輸送した。試験運転の間、ピッチ含有量はTMPの濾過水の濁り度 を測定することにより推定し、それに加えて、TMPの叩解度を測定した。結果 を下記の表に示す。
比較 酵素 濾液の濁り度、NTU −リファイナーバルブチェスト前 370 370−リファイナーバルブチェス ト後 420 250叩解度、■l −リファイナーバルブチェスト前 62 62−リファイナーパルプチェスト後  59 65これらの結果から、この酵素が工場条件でも効果的であることが分 かり、得られた濁り度の低下は170単位であり、これは濾液中のピッチ含有量 が著しく低下した、すなわちピッチが繊維に堆積または付着したことを示してい る。
また、TMPの叩解度は6単位増加していることが分かるが、これは水の除去が より容易であることを示している。
試験運転の際、ピッチ障害が排除/低減されたことを示す下記の観察が機械でな されている。
−酵素期間を通じて、機械の運転性が著しく良好であった。
−ワイヤおよびフェルトおよびワイヤ区域全体が非常に清潔なままであったウ 一通常の運転と比較して、原紙の孔およびじみが明らかに低減した。
試験結果は、10日間の繰り返し試験運転により確認された。ピッチおよび運転 性に関して、結果は最初の試験運転の結果と一致していた。その上、通常より2 0〜b少ない量の保持剤、(retention agent)で保持の目標値 が達成されたので、酵素処理は、従来の保持剤の機能に好ましい作用を有するこ とが観察された。
実施例3 工場試験運転でメカニカルバルブの叩解度の増加が観察されたことから、主とし て、SC紙や新聞用紙のような被覆していない低品質における酵素処理バルブの 使用に関して、バルブの光学的および印刷特性に対する、その影響に関する疑問 が生じた。これを研究するために、代表的なメカニカルバルブ、すなわちSC紙 用の砕木から試料を採取した。表2に示す条件下で、リフターゼA40の使用量 を変えてバルブに酵素処理を行った。酵素処理の後、このバルブから実験室シー トを調製した。カレンダー加工の直前直後にこれらのシートから測定した特性も 表2に示す。これらの結果から分かるように、酵素処理は、叩解度値の増加が2 5単位まで高くなっても、バルブの光学的および印刷特性を損なわず、実際には 、 一光吸収係数が減少し、これは明度の改良を示し、−光散乱係数が向上し、 一圧縮性(カレンダー加工の後の密度)が増加し、−平滑性が改良された(粗さ が低下した)ので、その効果は逆であった。
したがって、酵素処理バルブは、被覆しない等級の紙に十分使用できる。酵素処 理は、ピッチ障害を低減するだけではなく、紙の品質を直接改良するか、あるい は少なくともメカニカルバルブの純度を増加することができ、劣った水除去性の 、酵素処理による補償が期待できる。
実施例4 得られた結果を確認するために、未漂白TMPおよび亜ニチオン酸塩漂白したT MPに染料して試験を行い、ピッチ含有量(濁り度)に対する影響のみならず、 水除去性(叩解度)、水保持能力(WRV)およびシート特性に対する影響も測 定した。今回は、いわゆる白水シート型を使用してシートを調製した。酵素処理 条件および得られた結果を表3に示す。そこから分かるように、ピッチ含有量( 濁り度)に対する酵素処理の影響は、これらのバルブでも明らかになった。その 上、下記の好ましい影響が観察された。−水除去特性が改良され(叩解度が増加 し、WHVが減少する)、 一光学的特性が改良され(光散乱係数および明度が増加する)、 一印刷特性が改良される(粗さが低下し、圧縮性が増加する、すなわちカレンダ ー加工後の密度が増加する)。
実施例5 酵素処理がメカニカルバルブの明度に対して好ましい影響を与えることが観察さ れたので、漂白前に行った酵素処理の影響を研究することにした。このために、 実施例1に記載のバルブ(比較および酵素処理)を通常の過酸化物漂白条件下( コンシスチンシー16%、温度60℃、反応時間90分間、バルブに対してDT PA 0.2%、MgSO4・7H200゜5%、およびケイ酸ナトリウム5% )で過酸化物の量を変えて過酸化物漂白した。漂白後、ただちに、および熟成し た後、バルブの明度を測定した。結果を図1に示す。明度が向上し、熟成後も向 上がみられることが分かる。結論として、酵素処理はメカニカルバルブの漂白性 に対しても好ましい効果を有するということができる。
実施例6 工場試験運転で観察された、従来の保持剤の機能に対する酵素の好ましい作用を 実験室における実験により確認した。メカニカルバルブの中間容器から採取した 未漂白TMPを下記の条件下でリフターゼA40で処理した。
−pH5,0 一温度50℃ 一反応時間1時間 一パルブコンシステンシー3.7% −酵素使用量0.1.2および41/lTMPバルブ乾燥固体1kgあたりのセ ルラーゼ/ヘミセルラーゼ活性として与えられる、相当する酵素使用量は下記の 通りである。
11/l 21/l 41/l (U/kg) (U/kg) (U/kg)CMCa s e 2.500 5 .000 10,000FPR活性 110 220 44G キシラナーゼ活性 500 1.000 2.000酵素処理の後、TMPをケ ミカルバルブおよびカオリンと下記の条件で混合した。
−TMP 42% 一ケミカルバルブ 24% 一カオリン 33% バルブ混合物を約10g/Iの濃度に希釈した。混合物の乾燥固体含有量および 微細固体含有量、ならびにその微細固体および天分保持の総量を、TAPPI  T261 pm−80法によりダイナミック ドレイネイジ ジャー装置で測定 した。保持測定は、混合物に保持剤を加える前と加えた後に行った。
得られた結果を表4に示す。酵素処理により保持性が向上する、すなわち、実際 に従来の保持剤の機能がより効果的になり、一定の保持性を目的とする場合は、 従来の保持剤の量を低下することができる。
表2 バルブ=100%SC砕木、52C3F酵素処理条件: 温度=40℃ pH:5,0 反応時間:1h フンシステンシ一二2% リフターゼA40、l/l Ol 2 4 酵素処理後の叩解度 52 59 66 77実験室シート/カレンダー加工前 一グ5ム数、g/m2107 107 108 106−密度、k g/m33 75 372 389 371−引き裂き係数、mNm2/ g 3.7B 3 .91 3.93 3.85−引っ張り係数、Nm/ g 29.8 28J  2g、1 26.9−伸長、% 2.9 2.9 11 3.0−Mu、k P  a m2/ g 1.57 1.42 1.41 1JI−G−H気孔率、S /100m1 51 47 44 3g−光散乱係数、m2/ k g 74. 4 74.7 74.7 74.6−光吸収係数、m2/ k g 3.383 .02 2.93 2.88実験室シート/カレンダー加工後 (2x200kN/m) 一’;fラム数、g/m” 108 107 105 105−密度、k g/  m3630 848661 665−粗さ、PP51o1μ謹 2.82 2 .74 2.80 2.58−Bendtsen空気透過性ml/min 70  88 80 118−Cobb−Unge南蛎、g/m219.2 20.4  19.7 20.5未漂白および亜ニチオン酸塩漂白TMPの酵素処理処理条 件:p)14.9(未漂TMP) 、および5. 0唾ニチオン酸塩漂白TMP )温度55℃、反応時間1h、コンシスチンシー3%亜ニチオン酸 未漂白TMP 温源白TMP 酵素使用量、1/l OO,752,0G 0.75 2.0濁り度、NTU  205 180 110 210 160 70CSFSml 58 60.5  85.5 54.5 58.5 67.5WRV、% 11B 112 10 9 118 118 110ダラム数、g/m2B5.1 B5.3 85.2  B5.1 65.4 65.8密度、kg/m3397 400 411 3 99 413 399引き裂き係数、mNm /g y、tg 7.20 γ、 12 6.92 6.94 6.92破裂係数、kPam3/g 2.75 2 .28 2.19 2.69 2.41 2.19引つ張り係数、Nm/g 3 9.1 33.9 34.7 40.8’ 3B、5 33.9伸長、% 2. 8 2.4 2.7 3.0 2.3 2.3気孔率、CurleyHIII、 s/100s1 98 89 89 103 121 9g明度、%150 6 2.8 B4.1 64.2 67.8 67.2 87.7光散乱係数、m2 /kg 62.9 83.1 63.5 84.0 B4.8 88.5光吸収 係数、m2/kg 2.59 2.18 2.13 1.62 1.70 1. 84カレンダー加工後(2x200kN/m)亜ニチオン酸 未漂白TMP 温源白TMP グラム数、g/m265.5 65.0 85.5 85.3 65.5 65 .7密度、kg/m3875 8113 675 672 688 680粗さ 、PP51o、m −上面 2.84 2.29 2.32 2.43 2.42 2.22−ワイ ヤ 2.6+1 2.50 2.52 2.73 2.86 2.59空気透過 性、Bendsten、岨/sin 110 120 120 110 120  12G吸油性、υnger、g/m210.3 10.5 10.11 10 .5 9.9 10.9表4 酵素処理条件:pH5,0,温度50’C1反応時間1h、コンシスチンシー3 .7%酵素使用量O〜4 I/lTMP リフターゼA40 保持斉一 保持% 総保持 微細固体保持 充填材保持 −61,843,56,0 −+ 64.6 47.6 15.9 1 − 66.3 50.2 14.71 + 67.0 51.3 20.1 2 − 63.9 44.8 10.72 + 67.2 48,0 19.5 4 − 64.0 45.4 8.8 4 + 66.9 50.0 17.7率フエノポルに211 155g/を乾 燥固体evt<1) H2O2(龜)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.メカニカルパルプおよび/またはメカニカルパルプを含む製紙パルプにおけ るピッチ障害を低減させる方法であって、メカニカルパルプ、メカニカルパルプ を含む製紙パルプおよび/または白水を、セルラーゼ/ヘミセルラーゼ酵素活性 を有する酵素製剤により処理することを特徴とする方法。
  2. 2.前記パルプが、砕木パルプ、リファイナーメカニカルパルプ、圧力砕木パル プ、サーモメカニカルパルプまたはケミーサーモメカニカルパルプであることを 特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 3.前記パルプが未漂白パルプであることを特徴とする請求の範囲第1項または 第2項記載の方法。
  4. 4.前記パルプが漂白パルプであることを特徴とする請求の範囲第1項または第 2項記載の方法。
  5. 5.酵素処理が、パルプ漂白の前に行われることを特徴とする請求の範囲第4項 記載の方法。
  6. 6.酵素処理が、パルプ漂白の後に行われることを特徴とする請求の範囲第4項 記載の方法。
  7. 7.前記酵素製剤が、パルプ乾燥固体1kgあたり、濾紙活性として測定して1 〜20,000単位のセルロース分解活性、CMCase活性として測定して1 0〜500,000単位のセルロース分解活性、およびキシラナーゼ活性として 測定して0〜2.000,000単位のヘミセルロース分解活性に相当する量で 添加されることを特徴とする請求の範囲第1項から第6項のいずれか1項記載の 方法。
  8. 8.前記酵素製剤が、濾紙活性として測定して20〜600単位のセルロース分 解活性、CMCase活性として測定して500〜10,000単位のセルロー ス分解活性、およびキシラナーゼ活性として測定して500〜100,000単 位のヘミセルロース分解活性に相当する量で添加されることを特徴とする請求の 範囲第7項記載の方法。
  9. 9.酵素処理が約2〜10のpH範囲内で行われることを特徴とする請求の範囲 第1項から第8項のいずれか1項記載の方法。
  10. 10.酵素処理が約4〜8のpH範囲内で行われることを特徴とする請求の範囲 第9項記載の方法。
  11. 11.酵素処理が約10〜90℃で行われることを特徴とする請求の範囲第1項 から第10項のいずれか1項記載の方法。
  12. 12.酵素処理が約25〜70℃で行われることを特徴とする請求の範囲第11 項記載の方法。
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