JPH06505964A - ヒトロタウイルス,ワクチンおよび方法 - Google Patents
ヒトロタウイルス,ワクチンおよび方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
見上Pノご竺←引ん工”)’)f”、りしL鳩左迭発明の分野
本発明は、分離ヒトロタウィルス、多様なヒトロタウィルス血清型に対する中和
抗体を刺戟するロタウィルスワクチンに関連しており、さらに異なる血清型のヒ
トロタウィルスによって引き起こされたロタウィルス疾患に対してヒトにワクチ
ン注射するための方法ならびに既存の中和抗体の力価およびロタウィルス疾患に
対する初回ワクチン注射後に作られる抗体を産生ずる細胞の記憶を強化するため
の方法に関連する。
背景
急性の感染性下痢は世界の多くの地域における疾患と死亡の主要な原因になって
いる。開発途上国においては、下痢性疾患の影響は極めて大きい、アジア、アフ
リカおよびラテンアメリカでは、毎年30〜50億の下痢患者がおり、これらの
症例のうち約500−1000万人が1973年に発見されて以来、ロタウィル
スは小児及び幼児における重症の下痢の最も重要な原因の一つとみなされてきた
。ロタウィルス疾患は毎年100万以上の死亡の原因になっていると推定されて
いる。ロタウィルス−誘発疾患は最も一般的には6ケ月から2年以内の子供がか
かり、一般に熱帯地域で毎年、より涼しい月に流行のピークがある。ロタウィル
スは典型的に約1日から約3日の潜伏期で糞−口腔ルートによりヒトからヒトに
伝播する。6ケ月から2歳児群における感染と異なり、新生児は一般に無症状か
あるいは軽症である。幼児に通常みられる重症とは異なり、大部分の大人のロタ
ウィルス感染は軽症か無症状である。というのは、このような感染は一般にはロ
タウィルスを分泌することが知られている子供との接触の結果起こる再感染だか
らである。
0ffit、P、A、et al、 :Cpmp、Ther、、8 (8) :
21−26(1982)。
ロタウィルスは一般に球形で、その名前はこれらが外面と内面にはつき分かれた
、二重殻キャップシト構造をもっていることに由来している。外面キャプシドが
約70nmの直径に対して、内面キャプシドの直径は約55nmである。Fle
wett、T、H,el al:J、clin、Path、、 27 :603
−614 (1974)。典型的に、ロタウィルスの二重殻キャプシド構造はゲ
ノムを含む内部蛋白質殻すなわちコアを取り囲んでいる。ロタウィルスのゲノム
は少なくとも11個の別々のウィルス蛋白質をコードする二重鎖RNAの2個の
セグメントを含んでいる。これらのウィルス蛋白質のうちのVF6およびVF6
と命名されている2つは二重殻キャップシト構造の外面に配列していると考えら
れている。ロタウィルスの内面コアにはVF6と命名されている1つのロタウィ
ルス蛋白質がある。ロタウィルス感染に引き続く免疫反応を引き起こす上でのこ
れら3つの特別なロタウィルス蛋白質の相対的重要性はまだ明らかではない。そ
れでも、VP6蛋白質は群抗原および亜群抗原を構成し、VF6およびVP7蛋
白質は血清型特異性の決定基である。
VP7蛋白質はゲノムセグメント7.8または9の錬成産物である分子量38,
000の糖蛋白質と考えられている。この蛋白質はロタウィルス感染後の主要な
中和抗体の生成を刺戟すると考えられている。VP4蛋白質はゲノムセグメント
4の錬成産物である分子量約88゜000の非−糖化蛋白質であると考えられて
いる。この蛋白質もロタウィルス感染後の中和抗体を刺戟すると考えられている
。
VF6およびVP7蛋白質はそれに対して中和抗体が作られるウィルス蛋白質で
あるため、ロタウィルス疾患に対する予防を可能にするロタウィルスワクチンの
開発のための最良の候補になり得ると考えられている。しかしなから、ロタウィ
ルスに感染した細胞はVF6およびVP7蛋白質を分泌せず、したかって、免疫
系は細胞が溶解してロタウィルスか放出されたときだけこれらの蛋白質を見るよ
うである。
ヒトロタウィルスはVF6およびVP7蛋白質における差異をもとにして6つの
血清型、すなわち血清型1−4および8−9の6個の血清型に分けられる。ヒト
ロタウィルスはまた内部キャップシトVP6蛋白質の抗原差を基にして亜群Iお
よび■という2つの亜群に別けられるかもしれない。ヒトロタウィルスの血清型
2株と8株は通常亜群Iに属し、ヒトロタウィルス株の血清型l、3.4および
9は通常亜群■に属する。現在大半の疾患は血清型1−4株に属するロタウィル
スによって引き起こされると考えられており、多くの地理学上の地域では血清型
1株が圧倒的に見出されている。
亜群分けおよび血清型分けに加えてヒトロタウィルスはさらに2つの群に大まか
に分類されている。すなわちゲル電気泳動中のRNAゲノムセグメントの移動度
をもとに“ショート′または“ロング” RNAパターンである。亜群Iヒトロ
タウィルス株は典型的に特徴的な“ショート”電気泳動パターンをもっているの
に対して、亜群■ヒトロタウィルス株は典型的に特徴的な“ロング電気泳動パタ
ーンをもっている。ロタウィルスRNAの“ショート1パターンは遺伝子セグメ
ントIOおよびllの泳動順序における逆数と相関している。しかしながら、現
在までに分離されているロタウィルス株の大部分は特徴的な“ロングパターンを
もった株である。
重症の下痢を引き起こすヒトロタウィルスは11個のゲノムセグメントすべての
間の遺伝的連鎖をもとに2つの“ゲノグループにもともと分けられていた。しか
し、1982年に、この連鎖が破壊されたようにみえる最初の天然ヒトロタウィ
ルス株が分離された。このヒトロタウィルス株はAU−1と命名された。それ以
来、AU−1ヒトロタウィルス株に似た特性をもついくつかのヒトロタウィルス
が以下に示すように報告されてきた。
24 : 321−327 (1988)。これらのヒトロタウィルスは亜群I
に属するが、しかし血清型3と同定され、多くの動物ロタウィルス株に共通の特
性である“ロング′電気泳動的パターンをもっている。こうして、従#コ=;A
U −1(亜群I、“ロング電気泳動タイプ)と命名された原型株の遺伝的相
同をもとにして3つのヒトロタウイルスゲノグループが定義されていた。
Waヒトロタウィルス血清型1亜群■株と親類と考えられている米国特許N11
4,853,333および4,341.870参照。
ヒトロタウィルスは分画化ゲノムて作られるので、2つの区別されたロタウィル
スの株による細胞の同時感染により双方の親株から遺伝的に受けついだ遺伝子セ
グメントを有するロタウィルスの子孫の生成が結果として起こり得る。亜群■株
間の推定上の自然再構築は何年か前に報告されたが、亜群■および■ヒトロタウ
ィルス間の自然再構築はまだ分離されず同定もされていない:Ho5hino、
Y、et al、 : Proc、Natl、Acad、Sci、USA、82
: 8701−8704 (1985)。しかし最近、亜群、血清型および電
気泳動望の間に異型の相関を有するヒトロー2833 (1989) ;Mas
carenhasj、D、P、et al、 :24 :321−327 (1
988)。ヒトロタウィルス株D、血清型1および牛ロタウィルスUK株から由
来した再構築ロタウィルスを明白に開示している米国特許番号4,571,38
5も参照のこと。
ロタウィルス疾患の深刻さおよび現在の治療が体液や電解質の置換というような
、非特異的な支持手段に限定されていることから、ヒトロタウィルスのすべての
血清型に対して完全な予防効果を発揮する効果的なロタウィルスワクチンの開発
は、米国および開発途上国におけるヘルスケアのために重要な優先課題である。
ロタウィルスワクチンの開発に向けていくつかの試みがなされた。
ヒトについて評価を行なった2つのアプローチは肝、弱毒化ヒトロタウィルス株
を使用し、さらに動物起源のロタウィルス株を用いている。
る程度に存在しなくても、異型ヒトロタウィルスに対して小児に部分的予防力を
与えることが示唆された。
7 :189−194 (1985);およびC1ark、 H,F。
etal、:J、Infect、Dis、、158 : 570−587 (1
988)参照。しかし、引き続いての効能治験から、これらの牛ロタウィルスワ
クチンはせいぜい僅かな予防効果しかないことがわかったo Hanlon、P
、et al、 :Lancet。
1 :1342−1345 (1987) ;DeMol、P、etal。
89)参照。たとえば、RIT4237牛株ロタウィ小株ロタウィルスはFin
ish幼児におけるロタウィルス感染にもとずく顕著な下痢を臨床的に予防する
のに成功した1 : 977−981 (1984)参照。しかしながら、開発
途上国においてそのあと評価したところ、同じような効果はなかった。Hanl
on、P、et at、 :Lancet、 1 : 1342−1345 (
1987);およびDeMol、P、et al、 :Lancet、2 :
108 (1986)参照。さらに米国特許番号4,636.385;4.34
1,763.および4.190.645も参照のこと。
アカゲザルロタウイルス(RRV)ワクチン株MMU18006 (血清型3)
はいくつかの研究において免疫抗原性となることが示された: Losonky
、G、A、et al、 ニア 57 (1989) ;and Wright
、P、P、et al、:Pediatrics、80 : 473−480
(1987)、Lかし軽い発熱および水性便を含む軽症の副作用を伴った。
153 : 832−839 (1986) ;Anderson、B、L。
9 : 753−757 (1989)。RRVワクチンを含む臨床評価はベネ
ズエラで実施された研礎で重度の下痢に対する予防効果を明らかにした: Fl
ores、J、et al、 :Lancet、I : 882−884 (1
987)およびSweden。
Gothefors、L、et al、: J、[nfect、Dis、、1
5 9 : 7 5 3 −757(1989)、しかしNavajoのインド
の子供の研究では予防効果はなかった。Santosham、 M、 et a
l : 2 ツの候補ロタウィルスワクチンの研究の分野、プログラムと抄録:
第27回抗菌剤および化学療法学会にューヨーク)、99 (1987)参照。
こうして、RRV i::よる効能治験からこのワクチン株は同型血清型3ヒト
ロタウイルスに対して予防するが異型ヒト株に対しては予防効果がないことが示
された: Ploresj、et al、 :J、C11n。
Microbiol、、27 : 512−518 (1989) 、さらに、
このアカゲザルロタウイルスワクチンを含めて実施された他の諸研究の結果は異
なっていた: Christy、 C,etal、:Pediatr、Res、
、25 : l 57A (1989)参照。
また米国特許番号4,751.080および4,704゜275も参照のこと。
ロタウィルス自然感染後の血清型−特異的予防効果も報告されており、以前に感
染したヒトに存在する中和抗体の力価と関連する: Chiba、S、et a
l、 : Lancet、2 : 417−421 (1986)。こうして、
血清型−特異的中和抗体はロタウィルス疾患に対する予防の一次決定因子かもし
れない。したがって、少くとも6個のヒトロタウィルスがあるために、単一血清
型または異型(動物)ワクチンはヒトロタウィルス疾患に関連したすべての血清
型に対して完全な予防効果を与えるのには不十分かちしれない。
ヒトおよび動物両方にロタウィルスが一次感染すると、通常1つの優勢なロタウ
ィルス血清型に対する中和抗体の産生が起こることが報告されている。ただしこ
の場合他の血清型に属するロタウィルスに対するいくつかの中和抗体もしばしば
検出される: See Garna、G、et al、 :tnfect、[m
mun、、43 : 722−729 (1984) ;Snodgrass、
D、R,et al、 : J、Cl1n、Microbiol、、 20 :
342 − 3 4 6 (1984) ;C1ark、H,F、et al
、:Ped、Infect。
7 ) +Zheng、E、J、et al、 :J、Cl1n、Microb
iol、、 26 : l 506−1512 (1988) ;andBru
ssow、H,etal、:J、Infect、Dis、、158 : 588
−595 (1988)。
ひき続いてのロタウィルス感染または異なる血清型の接種によって、新しいウィ
ルス株に対する中和抗体産生および、おそらく記憶消失反応により以前に感染に
関与した他のロタウィルス血清型に対する既存抗体力価の増加がもたらされた:
See C1ark、H,F、et al、 : Ped、 Infect。
3) ; Urasawa、S、et at、 :Arch、Virol、、8
1 : 1−12 (1984) ; Wad、R,L、et al、 : J
、1nfect、Dis、、 l 54 : 871−880 (1986)
;Woode、G、N、etal、ニア ) ; Brussow、)(、et
at、: J、Gen、Virol、、6 9 : 1 6 47−1 65
8 (1988) ;and Bernstein、D、1.et al。
:Antiviral Res、、12 : 293−300 (1989)
。
しかしながら、これらの研究は以前の感染により既存抗体をもつ小児におけるヒ
トロタウィルスの異型株に対する中和抗体力価を増強させるロタウィルスのワク
チン株の能力を評価していない。それらの研究はまた、異型株による以前のワク
チン注射が、ひきつづいての自然感染の間にヒトロタウィルスに対する中和抗体
研究を広げたり増大させることができるかを明確にさせていない。それにもかか
わらず、自然感染をひきおこす株と同じロタウィルス血清型で子供らにワクチン
注射を施すと、感染後に生成した中和抗体は再度のワクチン注射のときにワクチ
ンが“つく“ことを阻害する: Tajma、 T、 et al、 :Vac
clne、8 : 70−74 (1990)参照。
したかって、少くとも血清型1−4、と(にヒトロタウィルスの最も優勢な血清
型と信じられている血清型lに属するヒトロタウィルスに対する効果的な免疫を
与えるヒトロタウィルスワクチンに対する切実な要求がある。
発明の要約
手短かに言えば、本発明は新しいヒトロタウィルスの発見を通じてロタウィルス
技術の現状における短所および上述の諸問題のいくつかを改善する。本発明のヒ
トロタウィルスは一般にロタウィルス疾患と診断された小児および幼児が分泌し
た糞材料から分離される。本発明と合致するロタウィルス株の例にはHRV24
8、HRVB2−12C2およびHRV408が含まれる。
HRV248と命名されたヒトロタウィルス株はユニークなヒト天然遺伝早開再
構築ロタウィルスである。HRV248株はヒトロタウィルスの血清型2および
4に対する超免疫モルモット血清によって中和されるが、血清型4に対する血清
型決定モノクローナル抗体によってのみ認識される。HRV248株は亜群■に
属し7ゲル電気泳動上でのRNAゲノムセグメントの移動度に基ずくロング電気
泳動RNAパターンをもっている。HRV 248株のRNAのハイブリッド形
成によってわかったことは、それが天然遺伝早開再構築ロタウィルスであるとい
うことであり、その中のVP4遺伝子は血清型2ヒトロタウイルスから導かれ、
VP7遺伝子は血清型4ヒトロタウイルスから導かれたということである。HR
V 248株の11個のRNAセグメントのうちの7個は、原型Waヒトロタウ
ィルス株に属するヒト株とハイブリッドを作る。HRV248株のその他の4個
のRANセグメントは基本型DS−1ヒトロタウイルス株に属する株とハイブリ
ッド形成する。
HRV89−12C2と命名されたヒトロタウィルス株もまた亜群■に属するユ
ニークなヒトロタウィルスであり、血清型決定モノクローナル抗体を用いて血清
型lと決められた。HRV89−12C2株はロング電気泳動RNAパターンを
有し、この株に対して作られた超免疫モルモット血清は主として血清型ヒトロタ
ウィルスを中和するが、より少ない程度ながら、血清型2−4.8および9に属
するヒトロタウィルスも中和する。
HRV408株については、ヒトロタウィルスの血清型l、2および3に対する
超免疫モルモット血清によってそれは中和されるが、血清型3だけに対する血清
型決定モノクローナル抗体によって認識される。HRV408株は亜群■に属し
、典型的に亜群■ロタウィルスと関連する特徴的なロング電気泳動RNAパター
ンを有する。
CJNと命名されたロタウィルス株は亜群■に属しゲル電気泳動中でのRNAゲ
ノムセグメントの移動度によるロング電気泳動RNAパターンを有する。CJN
株は血清型l、2および4に対する超免疫モルモット抗血清によって容易に中和
され、HRV CJN株に対する超免疫抗血清は主としてヒトロタウィルスの血
清型lおよび3を中和する。CJN株は血清型lに対する血清型決定モノクロー
ナル抗体によってのみ認識される。
HRV89−12C2、HRV408、HRV248およびCJNと命名された
ヒトロタウィルスは、それぞれ閲覧利用番号VR2272、VR2273、VR
2274およびVR2275のもとにAmerican TypeCultur
e Co11ection (A T CC)、12301 Parklawn
Drive、Rockville、Mn20852に供託されている。ここで示
された公開の一般利用可能性は即時発明のヒトロタウィルスを得る最も簡単な方
法であるが、本発明の教えにかんがみたあれこれの方法によって類似のそして機
能的に実質上同様のロタウィルスが作られるかもしれないということはあり得な
いことではないし、また不可能なことでもない。このような機能的、そして実質
的に同一のロタウィルスは本発明のヒトロタウィルスと生物学的に同等と考えら
れ、したがって本発明の一般的範囲内にある。また、技法に熟練した人達がここ
に記載のロタウィルスの生物学的ならびに機能的特性を実質的に変えることなく
、即時発明により得られるような、実質的に同一のロタウィルスも本発明の範囲
内にある。さらになお、本発明のヒトロタウィルスから由来する生きて弱毒化さ
れた、あるいは不活化したロタウィルスもまた即時発明の範囲内にある。
本発明のヒトロタウィルスは適当な組合せに配列すると、ワクチンとしてヒトに
投与したとき、ヒトロタウィルスの少くとも血清型l、2.3および4、そして
おそら(8および9によって誘発されるロタウィルス疾患を効果的に予防する、
ヒトロタウィルスの多様な血清型に対する中和抗体の生成を刺戟すると考えられ
ている。たとえば、HRV248 (VH2274)株は、ヒトロタウィルスの
少くとも血清型2および4に対する中和抗体を刺戟する能力を有すると考えられ
ているのに対して、HRV89−12C2(VH2272)株は、6個ノヒトロ
タウイルス血清型、すなわち1−4および8−9、およびとくに血清型lのすべ
てに対する中和抗体を刺戟スル能力ヲ存スル。HRV408 (VH2273)
株は主として血清型3に対する中和抗体を作ると考えられているが、それにもか
かわらずHRV408 (VR2273)株はヒトロタウィルスのlおよび2の
ような、他の血清型に対する中和抗体生成を誘起する能力をもっている。CJN
(VH2275)株に関しては、この株はヒトロタウィルスの血清型1−4に
対する中和抗体生成を刺戟する能力をもつと考えられている。
さらに本発明は部分的には、ヒトロタウィルスの少くとも血清型1−4に対する
ヒト中和抗体生成を刺戟する能力を存する新しいワクチンの発現も含んでいる。
即時発明の新しいワクチンは、ワクチン注射後ヒトロタウィルスの少くとも血清
型1−4に対する中和抗体の生成を刺戟するための適当な薬剤学的担体と混合し
た単一ロタウィルスまたはロタウィルスの組合せを含んでいる。即時発明のワク
チンを生成するために選択されたロタウィルスは生きた、弱毒化法の形かもしれ
ないが、その代わりとして不活化法の形のこともある。生きて弱毒化され、また
は不活化法が選択されると、ワクチンは経口または鼻内へ投与されるだろう。し
かし、好ましいのは生きた、弱毒化法は経口または鼻経路で、そして不活化法は
でき得れば筋肉内注射のような非経口的接種がよい。即時発明と一致するワクチ
ンの例には適当な薬剤学的担体と混合したHRV89−12C2株、または最初
のワクチン注射後のヒトロタウィルスの血清型1−4に対する中和抗体を生ずる
能力を存するワクチンを生成する適当な薬剤学的担体と混合し°たHRV248
またはHRV89−12C2株を含むワクチンが含まれる。他の例には、a、)
HRV248、HRV89−12C2および408、b、)HRV248、HR
V89−12C2、HRV408およびCJH,c、)HRV248およびCJ
N、d、 )HRV248およびHRV408、またはe、)HRV248、C
JNおよびHRV408(7)組合せから成る適当な薬剤学的賦形剤との混合を
含むワクチンが含まれる。
誘発はまた初回のワクチン注射ののちヒトにおける既存の中和抗体力価を増強す
るための新しい方法の発見も企図している。これは即時発明と一致して、VF6
およびVP7蛋白質をコードする遺伝子が適当な薬剤学的担体と混合したヒト以
外の動物から得たものであるようなロタウィルスを含むワクチンでヒトを再ワク
チン注射することによって達成される。驚くべきことに最初のワクチン注射のあ
とに誘発された既存の中和抗体の力価だけが増大し、中和抗体を発現する細胞の
記憶だけが、ヒト血清型のいずれかによって引き起こされるヒトロタウィルス疾
患に対して効果的な予防効果を与えるようなロタウィルスで再ワクチン注射する
ことによって拡大されることが見出された。
こうして、即時発明の増強ワクチンで再ワクチン注射することによって最初の免
疫を行ったのちに現れる抗体を産生ずる細胞の記憶を拡大し、中和抗体力価を一
貫して増強することがいまや可能である。即時発明と一致すイルス株のような、
生きた自然に弱毒化された異型のヒト以外の動物ロタウィルス株の形での異型ロ
タウィルス株を含んでいる。即位発明の増強ワクチンを生成するのに用いられる
かもしれないその他の異型のヒト以外の動物ロタウィルス株の例には、NCDV
牛、UK牛、CP−1牛、C5−160牛、PP−1牛、TC牛、B223牛、
KKa牛、V6O13牛、T51牛、Te3牛、含まれる。
即時発明の新しいワクチンを作るにあたっては、作られるワクチンの型、たとえ
ば経口、鼻または非経口的に応じて賦形剤は消毒水、通常の生理食塩水または類
似のものになるだろう。
上記本発明の特性および利点は、即時発明の好ましい態様の例証である以外の付
図、詳細な記述および例を参照することによってより良く理解されるであろう。
図の説明
この発明の範囲内での体系化を図示している、添付の図について:
図1には、HRV248(ATCCVR2274)およびHRV456のヒトロ
タウィルス株のゲノムのRNAセグメントの電気泳動分析を基本型WaおよびD
S−iのヒトロタウィルス株について示す。
図2には、CJN(ATCCVR2275)ヒトロタウィルスのゲノムのRNA
セグメントの電気泳動分析を基本型アカゲザルロタウイルスとこれら2つの株の
間のリアソータントについて示す。
図3には、HRV89−12C2(ATCCVR2272)ヒトロタウィルス株
のゲノムのRNAセグメントの電気泳動分析を、長い電気泳動パターンを呈し、
同じ培養法を適応させた株と共に示す。
図4には、HRV408(ATCCVR2273)ヒトロタウィルスのゲノムの
RNAセグメントの電気泳動分析を、長い電気泳動パターンを呈するその他のロ
タウィルス株と共に示す。
図5A−58+、:は、HRV456、HRV248 (ATCCVR2274
)、Wa、KUN、およびAU−1などのヒトロタウィルス株より採取したゲノ
ムのRNAと、Wa、KUN、およびAU−1株より調製した32P−標識鎖状
RNAプローブとの間で得たハイブリダイゼーションパターンを示す。図5Aに
はUV先光照明下臭化エチジウム染色ゲルの写真を示す。図5Bには図5Aに対
応するオートラジオグラムの写真を示す。
Waロタウィルス株のRNAセグメントのおおよその位置を左側に示す。
図6A−6Bには、図6A−6Bの上部にコース別に示されているヒトロタウィ
ルス株より採取したゲノムのRNAと、HRV456ヒトロタウイルス株より調
製した。32P−標識鎖状RNAプローブとの間で得たハイブリダイゼーション
パターンを示す。図6AにはUV先光照明下臭化エチジウム染色ゲルの写真を示
す。図6Bには図6Aに対応するオートラジオグラムの写真を示す。
HRV248(ATCCVR2274)tニドロタウィルス株のRNAセグメン
トのおおよその位置を左側に示す。
U!J7A−7Bには、図7A−7Bの上部にコース別に示されているヒトロタ
ウィルス株より採取したゲノムのRNAと、HRV248(ATCCVR227
4) ヒトロタウィルス株より調製した32P−標識鎖状RNAプローブとの間
で得たハイブリダイゼーションパターンを示す。図7AにはUV先光照明下臭化
エチジウム染色ゲルの写真を示す。図7Bには図7Aに対応するオートラジオグ
ラムの写真を示す。HRV456ヒトロタウイルス株のRNAセグメントのおお
よその位置を左側に示す。
詳細な説明
今回の発明およびそれに付随する利点の多くのより徹底的な評価を例証し、規定
するため、ヒトロタウィルス、ヒトロタウィルスの多数の血清型に対する中和抗
体を刺激するロタウィルスワクチン、さらに、異なる血清型のロタウィルスによ
って引き起こされるロタウィルス疾患に対するワクチンをヒトに接種するための
方法およびロタウィルス疾患に対する一部ワクチン接種後に生ずる既存の中和抗
体を表現する細胞の力価と記憶を拡大させるための方法に関して、以下の詳細な
説明を行う。
ヒトロタウィルス
HRV89−12c20タウイルスはオハイオ州シンシナティの生後14か月の
被験者の便から分離される。
HRV89−12C20タウイルスハそ(7)RNAゲノムのゲル電気泳動によ
れば亜群■に属し、モノクローナル抗体の血清型の決定に対するその反応によれ
ば血清型lである。血清型lの基本型ヒトロタウィルスを検出することに加え、
HRV89−12C20タウイルスに対する抗血清により血清型2−4および8
−9の基本型ヒトロタウィルスを検出する。HRV89−12C2ヒトロタウイ
ルスは、Ward、 R,L、ら: J、Cl1n、Microbiol、、
19ニア48−753 (1984)に述べられているとおり、アフリカミドリ
ザルの腎臓(AGMK)の−次細胞の2回の継代とMA−104細胞の4回の継
代によって培養・順応された。その後MA−104細胞内でプラークを3回精製
し、これらの細胞内でさらに2回継代させた。HRV89−12C2ヒトロタウ
イルス株は少なくとも11回の組織培養による継代を経ている。アメリカ型培養
採取法で沈殿させるためにさらに1回継代した。
上で指摘したとおり、HRV89−12C2ヒトロタウイルスをATCCで沈殿
させ、ATCCVR2272の受入れ番号をつけた。HRV89−12c2ヒト
ロタウイルスの細胞の11代口の継代培養基の長い電気泳動パターンを図3に示
す。細胞のこの11代口の継代培養基は、Bernstein、 D、 1.ら
: Antiviral Res、、l 2 : 293−300 (1989
)に述べられている、蛍光病巣検定法によって測定したところによると、4X1
07病巣形成単位/−を含有した。このロタウィルスに生まれつき感染している
乳児は血清型lに対する大半の中和抗体を産生ずるのみならず、血清型に対して
はほぼ50%、血清型2.4.8および9に対してはさらに低いが検出てきるほ
どの中和抗体も産生じた。Ward、 R,L、ら:J。
Infect、 Dis、、印刷中(1990年12月)を参照すること。これ
らの中和抗体反応を引き起こすロタウィルスによる生まれつきの感染症を以前に
経験した被験者のワクチン接種により、6種類のヒトロタウィルスのすべての血
清型に対する中和抗体の大発生を経験した。
表 HRV89−1 2C2
基本型ヒトロタウィルスに対する89−12c2に対して生ずる抗血清の中和力
価
株 血清型 中和力価
89−12c2 1 256.000
Wa 1 300.000
DS−121,000
P 3 5.000
ST−341,400
69M 8 1.000
W161 9 3.000
HRV−248ヒトロタウイルスの遺伝子群間リアソータントロタウイルスをバ
ングラブシュの感染症を起こしている生後17か月の乳児の便から分離した。こ
れをHRV89−12C20タウイルスについて述べたように培養・順応させた
。−次AGMK細胞の2回の継代とMA−104細胞の9回の継代の後、HRV
−248ヒトロタウイルスのプラークをMA−104細胞内で3回精製し、合計
15代の継代細胞培養基とするためにこの細胞内てさらにもう1回継代した。こ
の最終的な力価は2XI07病巣形成単位/rnlであった。標本をATCCに
送付するため、さらにもう1回継代した。上記で指摘したように、ATCCでは
HRV−248ヒトロタウイルスにATCCVR2274の受入れ番号をつけた
。
培養基の原液はいくつかに分けて一70°Cで保存した。
プラークを精製したHRV−2480タウイルスのゲノムRNAの長い電気泳動
パターンを図1に示す。HRV248ヒトロタウィルスは亜群■に属し、高度免
疫モルモット血清によって中和されて主に血清型2および4となるが、血清型4
に対するモノクローナル抗体によってのみ認識される。Ward、 R,L、ら
: J、Virol、、64 : 3219−3225 (+990)。さらに
RNA−RNA交雑による特性確認により、HRV248ヒトロタウィルスは血
清型2のヒトロタウィルスからそのVP4遺伝子を誘導し、血清型4のヒトロタ
ウィルスからそのVP7遺伝子を誘導する天然のリアソータントであることが明
らかになる。Ward、 R,L、ら: J、Virol、、64 : 321
9−3225 (1990)。より特徴的なこととして、RNA−RNA交雑に
より、HRV248ヒトロタウィルスはWaおよびDS−1の双方の遺伝子群に
属するヒトロタウィルスと遺伝的に関係がある天然の遺伝子群間リアソータント
であることが明らかになる。HRV248株は、Wa遺伝子群より得られるウィ
ルスの7つのセグメントとDS−1遺伝子群に属するウィルスの4つのセグメン
トと共にRNA−RNAハイブリッドを形成した。
したがって、図5−7に示したように、オートラジオグラムにおけるこれらのハ
イブリッドバンドの相対密度によれば、HRV248分離株はWaおよびDS−
1遺伝子群から発生したリアソータントであると確信する。さらに、HRV24
8ヒトロタウィルスはワクチン接種後のヒトロタウィルスの血清型2と4の少な
(とも2種類に対する中和抗体を刺激するであろうと確信する。HRV408ヒ
トロタウィルスをバングラブシュの生後9か月齢の乳児の便から分離した。これ
をHRV248(ATCCVR2274)ヒトロタウィルスについて述べたよう
に培養・順応させ、12代の継代後にプラークを4回精製した。その後HRV4
080タウイルスをMA−104細胞内でさらに2回継代した。HRV408ヒ
トロタウイルスをATCCで沈殿させ、受入れ番号VR2273を付けた。HR
V408ヒトロタウイルスはそのRN A、ゲノムのゲル電気泳動によれば亜群
■に属し、血清型を決定するモノクローナル抗体に対するその反応によれば血清
型3である。それにもかかわらず、HRV408ヒトロタウィルスは高度免疫モ
ルモット血清によって中和されて血清型l、2および3となる。
HRV408ヒトロタウィルスに関する最後の継代の力価は3X107病巣形成
単位/lt’であった。HRV 408ヒトロタウイルスのRNAゲノムに関す
る長い電気泳動パターンを図4に示す。HRV408ヒトロタウイルスは、ワク
チンとして投与される場合には主に血清型3に対する中和抗体を生ずると同時に
、少なくともヒト血清型lおよび2に対する中和抗体を生ずるとも確信する。C
JNヒトロタウィルスをオハイオ州シンシナティの小児病院医療センターにいる
生後8か月の乳児の便から分離した。これを−次AGMK細胞内での2回の継代
によって培養・順応させ、さらに4回継代し、プラークを3回精製し、さらに2
00回継培養し、プラークを3回精製し、さらに4回継代培養したが、これはす
べてMA−104細胞内で行った。今のところ継代は合計36代で、最後の継代
の力価は3X107病巣形成単位/rnlである。CJNゲノムRNAの長い電
気泳動パターンを図2に示す。CJNヒトロタウィルスをATCCで沈殿させ、
VR2275の受入れ番号を付けた。CJN(ATCCVR2275)ヒトロタ
ウィルスは高度免疫抗血清によって中和されて血清型l、2および4となり、C
JNに対する高度免疫抗血清は主に血清型1および3を中和した。それにもかか
わらず、CJNは亜群■に属し、血清型1のヒトロタウィルスとしての特性を有
する。
非継代(非減弱化)CJNの投与を受けた成人は、試験した4種類すべてのヒト
血清型、すなわちヒトロタウィルスの血清型1−4に対する中和抗体を大量に生
じた。
弱毒化や不活化を受けた場合のCJNは、−次ワクチンとして乳児や幼若児に投
与された場合には多数のヒトロタウィルス血清型に対する中和抗体を刺激するの
が当然であると予想される。
ヒトロタウィルスのRNAの電気泳動による類別、ヒトロタウィルス株から抽出
したゲノムのRNAセグメントのポリアクリルアミドゲル電気泳動をWard、
R,L、ら:J、Gen、Virol、、69 :149−162 (198
8)に従って行う。
ロタウィルスの亜群および血清型の分析ヒトロタウィルス分離株の亜群の決定は
、例えば、カリフォルニア州パロアルトのH,B、 Greenbergによっ
て提供された亜群特異的モノクローナル抗体(255/60/125/l 4お
よび631/9/l 04156)を用いて行う。この分析は以下のELISA
検定法を用いて行うこともある。
マイクロタイタープレートの孔をウサギの抗ヒトロタウィルス抗体(1:50希
釈:ダコパッツA/S (コペンハーゲン)〕でココーチインする。4℃で一夜
培養した後、孔を洗浄し、5%脱脂粉乳入りのリン酸塩緩衝生理食塩液(P−N
DM)に1=1で希釈したEDTA処理ウィルスを加え、室温で1時間放置する
。孔を洗浄した後、細胞培養基中で生産し、P−NDM中でl:20に希釈した
亜群特異的モノクローナル抗体を加え、室温で30分間放置する。孔をもう一度
洗浄し、西洋ワサビペルオキシダーゼ抱合ウサギ抗マウスI gG (P−ND
M中で1:200に希釈、ダコパッツA/S)を加え、30分間放置する。最後
に、孔を洗浄し、基質(H2O2)と指示薬(オルトフェニレンジアミン)を加
えて15分間培養する。反応をIMのH2SO4で止め、呈色を分光光度法によ
り測定する。今回の発明のヒトロタウィルスの血清型の分析は、例えば基本型W
a、DS−1、Pおよび5T−3など、それぞれ血清型1−4を代表するヒトロ
タウィルスの精製調製物で高度免疫化したモルモットの血清を用いて行う。各ロ
タウィルスに対する抗体化は、Bernstein、 D、 1.ら:Anti
−Viral Re5earch、12:293−300 (1989)に述べ
られているような病巣減少中和検定法によって測定する。用いられる最低希釈度
(カットオフ値)は各抗血清について1000倍である。力価は病巣形成単位数
を60%減少させるのに要する希釈度の逆数として表す。
HRV248およびHRV456に関する交雑分析のための二重鎖RNA (d
5RNA)の調製ゲノムのd 5RNAは、Hitachi RP420−タ
ー内40.OOOrpmで約1.5時間ペレット状にした後、Hitachi
RPS40Tローター内38.00Orpmで2時間30%(wt/vol)シ
ョ糖液中を沈降させることによって、感染したMA−104細胞から調製される
部分精製ピリオンからフェノール・クロロホルム混液て抽出する。
HRV248およびHRV456に関する一重鎖RAN(ssRNA)転写物の
調製
一重鎖RNAプローブ(mRAN)は、酢酸マグネシウム20mM、酢酸ナトリ
ウム100mM、ATP3mM、GTPo、5mM、GTP2.5mM、UTP
2゜5mM、S−アデノシルメチオニン0.5mM、0. 1%ベントナイトお
よび(32P)GTP (1反応当たり25μCi)を含有している70mMト
リス−酢酸塩緩衝液(pH8,0)250μβ中のロタウィルスの単膜粒子のi
n vitroでの転写によって調製する。42°Cで6時間培養した後、5s
RNAをフェノール・クロロホルム混液による抽出と塩化リチウムによる沈殿に
よって精製する。
HRV248およびHRV456i:関す6RNA−RNA交雑基本型Wa、K
UN、およびAU−1などのヒトロタウィルス株より得られる32P−標識5s
RNAプローブはHRV248およびHRV456株より得られる変性ゲノムR
NA5と交雑する。同様に、HRV 248およびHRV456ヒトロタウイル
ス株から調製した5sRNAプローブは基本型Wa(亜群■、血清型1)、MO
(亜群■、血清型3) 、DS−1(亜群11血清型2) 、KUN (亜群I
、血清型2)、およびAU−1(亜群I、血清型3)なとのヒトロタウィルス株
より得られる変性ゲノムRNA5と交雑する。d s RNA(約lμg)を、
約100°Cで2分間培養した後氷上に2分間冷却して変性させ、これに32P
−標識プローブ(各変性d 5RNAについて10.000cpm)を加える。
交雑は、トリス−酢酸塩5mM、NaCf 150mM、EDTA 1mM、お
よび0.1%ドデシル硫酸ナトリウムを含有している緩衝液(pH7,5)中6
5℃で16時間培養して起こさせる。交雑後、RNA5をエタノールで沈殿させ
、トリスHC1(pH6,8)62゜5mM、5%(v/v)2−メルカプトエ
タノール、10%(v/v)グリセロール、2%(w’/v) ドデシル硫酸ナ
トリウム、および0.0001%(W/V)ブロモフェノールブルーを含有して
いるサンプル緩衝液に溶かす。その結果得られる、鎖状陰性ゲノムRNAおよび
鎖状陽性プローブよりなるハイブリッドを10%ポリアクリルアミドゲル上で4
%スタッキングゲルで分離した後、臭化エチジウムで染色する。オートラジオグ
ラフは、乾燥ゲルを約−80℃でX−OmatARフィルム(イーストマン・コ
ダックCO0、ロチニスター、ニューヨーク州)に露光させて作製する。
HRV2480タウイルス
上に列挙したとおり、HRV248株の血清型はそれぞれ血清型1−4を代表す
る基本型のWa、DS−1、Pおよび5T−3ヒトロタウイルス株に対する抗血
清を用いる中和によって決まる。交差中和解析により、これらの抗血清は高度に
血清型特異的であることが明らかになっている。表1を参照すること。HRV2
48株は上で指摘したとおりこのように高度に血清型特異的な1個以上の抗血清
によって中和される。図1に示すように、HRV248ヒトロタウィルスより得
られるウィルスのRNAセグメントの“ロング電気泳動パターンに基づいて、分
離株より得られるセグメント11がWa遺伝子群のウィルスと遺伝的に最も関係
があると確信する。HRV248ウィルスの亜群から、分離株のセグメント6も
Wa遺伝子群と遺伝的に最も関係があることが示唆される。表2を参照すること
。血清型の解析により、H,RV2480タウイルスはDS−1と5T−3の双
方に対する抗血清によって弱(中和されることが認められる。
表2を参照すること。そのため、HRV2480タウイルスのVF6とVF6を
コード化するセグメントは別の群、すなわちDS−1とWaの遺伝子群に属する
ウィルスに由来すると確信する。
ロタウィルスの分離株HRV248が異なる遺伝子群のロタウィルスと遺伝的に
関係があるRNAセグメントを有するかどうかを明らかにするため、この分離株
のRNAセグメントと、定義されている3つのヒトロタウィルスの遺伝子群を代
表するもののRNAセグメントとの間で交雑試験を実施する。これが明らかにな
れば、部分精製ピリオンより得られるゲノムのdsRNAは同型株と異型株の3
2P−標識5sRNAプローブにアニール化される。その結果得られるハイブリ
ッドをポリアクリルアミドゲル電気泳動により分別し、RNAバンドを臭化エチ
ジウムによる染色後にUV光照射下で明視化する。
ゲルを乾燥した後、標識したプローブで形成されるバンドを図5−7に示すよう
にオートラジオグラフで確認する。同型RNA−RNA反応は、オートラジオグ
ラフ上でゲルの臭化エチジウム染色によって明視化されるゲノムのdsRNAセ
グメントと共に移動するバンドによって確認され、関係はあるが完全に同型では
ないゲノムセグメントの間のハイブリッドは、通常は同型セグメントの間で形成
されるバンドと共には移動しないバンドを形成する。
32P−標識Waプローブ(Wa遺伝子群を代表するもの)を用いると、図5A
と5Bに示すようにHRV 248より得られるゲノムRNA5により7つのハ
イブリッドが確認されるKUNプローブ(DS−1遺伝子群を代表するもの)は
HRV2480タウイルスより得られるゲノムRNA5と共に4つのハイブリッ
ドを形成する。
これらの結果から、HRV248株の11個の遺伝子セグメントはWaプローブ
がKUNプローブのいずれかと交雑するが、両方とは交雑しない。反対に、AU
−1プローブはHRV2480タウイルスより得られるゲノムRNA5とはほと
んど同種性を示さないが、lないし2個のセグメントについて少量のハイブリッ
ドバンドが認められる。これらの結果に基づいて、HRV248ヒトロタウイル
スは2つの異なる遺伝子群、すなわちWaとDS−1の遺伝子群に属するロタウ
ィルスに由来する遺伝子群間リアソータントであると確信する。遺伝子セグメン
トの起源の正確な確認をHRV2480タウイルスについて行うことはできなか
ったが、ハイブリッドの相対移動速度により大半のセグメントの同一性が示唆さ
れる。図5A−58で明らかなように、HRV2480タウイルスのセグメント
1.2.6.7.9、IOおよび11はWaプローブと交雑すると思われる。表
3を参照すること。HRV2480タウイルスの残りのセグメントはKUNプロ
ーブと交雑すると思われる。表3を参照すること。遺伝子セグメントとして提唱
されているこの起源は、図1に示し、表2で指摘したとおり、電気泳動、亜群、
および血清型などの解析の結果として示唆される遺伝的な関係と一致する。
HRV2480タウイルスの32P−標識5sRNAをプローブとして用いてい
る、相互交雑検定法は、HRv2480タウイルスに関して示唆されるゲノムセ
グメントの起源をさらに支持するものである。HRV248プローブは、7A−
7Bに示すようにWaとMOの株の7個のセグメントとDS−1とKUNの株4
個のセグメントと交雑する。しかし、AU−1の1個のセグメントはHRV24
8プローブと少量のハイブリッドを形成した。したがって、これはHRV248
ヒトロタウィルスかWaとDS−1の遺伝子群に由来する遺伝子群間リアソータ
ントであるという確信をさらに支持するものである。
表1
ロタウィルス分離株の血清型を決定するために用し1られる参照抗血清の同型と
異型の中和抗体の力価免疫化している抗血清
抗血清の力価
数 ウィルス 血清型 Wa DS−I P 5T−3786Wa 1 80,
000a 50 300 300293DS−1260040,0008003
00285P 3 75 50 75.000 300298 5T−3430
0100200400,000a下線を引いた値は同型ウィルスに対する力価を
示す。
表2
ロタウィルス分離株HRV248に関する亜群と血1n型の分析結果
参照抗血清を用いる中和力価
ウィルス
株 亜群786(Wa) 293(DS−1) 285(P) 298(ST−
1)t(RV 248 If 1.000 1.200 <500 3.000
表3
HRV248株の11個のセグメントのそれぞれについて示唆される起源の遺伝
子群
セグメントの遺伝子群
ウィルス
株 12 3 4 5 67 8 91011248 Wa Wa DS−I
DS−I DS−I Wa Wa DS−I Wa Wa Waワクチンの調製
及び接種方法
一次あるいは初回感作に使用する簡便な発明のヒトロタウィルス株は、生ウイル
スワクチンとして投与する場合には弱毒化する必要かある。経口、経鼻あるいは
非経口的ルートで不活化ワクチンあるいはサブユニットワクチンを投与する場合
には、もちろん弱毒化は必要ない。
以下の方法か一次免疫原を弱毒化するのに用いられる。
簡便な発明からワクチンを調製する一方法は、Requirements fo
r Poliomyelitis、WHOExpertCommittee o
n Biological 5tandardization、 33 rdR
eport、(Technical Report 5eries 687 )
pp、107−174 、WHO;Geneva(1983)に記述されてい
る生ウイルスワクチン(経口)に関する現在のWHOの基準及び適切な修正に従
うものであり、完全な形で本文に参考文献として引用しである。ワクチンを調製
するもう一つの方法は、同様に完全な形で本文に参考文献として引用したか、U
、S、Patent Na4. 636. ’385に明示されているように、
ヒトに使用するウィルス株を弱毒化する標識操作にしたかって、細胞培養で何回
もパッセージすることである。たとえば、ブタでは15回細胞培養でパッセージ
すねは強毒性のブタロタウィルスか弱毒化法に変わることが報告されている、T
zipori、 S、 、 L、 Unicomb。
R,B15hop、J、Montenaro、and L、M、Vaelioj
a : ArchivesofVirology、109 :197−205
(1989)。
さらに別の方法では、低温で成育する変異株、すなわち低温適合変異株、これは
弱毒化しているか、これを選択することが行われる。しかし用いる一次免疫原を
弱毒化する別の方法として、2種の中和蛋白質、すなわちウィルスVP4及びV
P7ヒト蛋白質をコードするヒトロタウィルス遺伝子を、ペテロタイプの動物ウ
ィルス株からとった11種のロタウィルス遺伝子セグメントの中、少なくとも1
つを含む再集合体に組み込むことが行われている。この目的に使用するペテロタ
イプ株には、マウスロタウィルス(EDI〜丁)、あるいはWC3の様なウシロ
タウィルスの培養適合法か含まれる。この方法は、たとえば、完全な形で本文に
参考文献として引用しであるU、S、Patent Na4. 571. 38
5に明示されている操作にしたがって実行することかできる。
弱毒化あるいは不活化した簡便な発明のウィルス調製品はおそらく凍結乾燥した
形てあろう。凍結乾燥調製品は無菌水、通常の生理食塩水あるいは同等のちに溶
解し、最終ワクチン調製品とする。本発明の典型的な生、弱毒化ワクチンは、無
菌水、通常の生理食塩水あるいはそれらと同等の適切なキャリアーの1から2d
で混合した生、弱毒化ロタウィルス約1xlo4pfuから約1×107pfu
、好ましくは約1xlO’pfuの用量を、経口的にあるいは鼻腔内に投与する
。経口、経鼻あるいは非経口的投与、望ましくは筋肉内投与に適する典型的な不
活化ワクチンは、上述した様な適切なキャリアーとの混合物中に約0.1マイク
ログラムの不活化ロタウィルスを含有する。簡便な発明の新しいワクチン接種で
は、たとえばlあるいは2ml用量を投与する。
−次あるいは初回βワクチン接種は3力月齢前に、より好ましくは生後すぐに行
うことが望ましいけれども、−次ワクチン接種は生後6力月から2才に、あるい
はもっと後で行うことができる。もちろん、ワクチン接種が後になれはなるほど
、幼児及び小児は重度のロタウィルス症になりやすいことを認識する必要かある
。ワクチンに必要なロタウィルス株の数は厳密ではないけれども、簡便な発明の
ワクチンは、適切な形であれば、少なくともヒトロタウィルスの血清型1−4に
対する、もっと特別な場合には血清型1−4及び8−9に対する中和抗体を誘導
し、これは十分に、ワクチン後、全ての血清型ヒトロタウィルス感染による重度
の症状に対する防御となる。
簡便な発明のロタウィルス株の各組合せは、ワクチンとしてヒトに投与すれば、
少なくともヒトロタウィルスの血清型1−4に対する、またおそらく血清型1−
4及び8−9に対する交叉中和抗体を誘導する能力をもっと考えられている。た
とえば、HRV89−12C2あるいはCJNの自然感染後に、血清型1−4に
対する力価が産生されることが示された。たとえば、血清型2及び4に対する力
価が低い場合には、−次ワクチンを、たとえば、HRV248とHRV89−1
2C2及び/あるいはCJNの混合物で調製すればよい。特別な血清型に対する
中和抗体をほとんど誘導しない簡便な発明の場合には、培養適合及びプラーク純
化によって、その中のロタウィルスの一つの変異株を選択することもできる。た
とえば、ワクチンとして投与しても、HRV89−12C2が血清型3に対する
中和抗体をほとんど誘導しない場合には、ワクチン中にHRV408を含存させ
ればこの血清型に対する力価が増大するはずである。したがって、少なくともヒ
トロタウィルスの血清型1−4に対する中和抗体を誘導する様に、公表されてい
るヒトロタウィルスの任意に組合せでワクチンを調製することができることを理
解すべきである。
ワクチン接種によって誘導された中和抗体を増幅させるためのへテロタイプ動物
ワクチンの再接種すでに上述した様に、本発明は、ロタウィルス病に対するワク
チン接種で形成されすでに存在する中和抗体を発現する細胞の力価を増大させ、
かつ細胞の記憶を拡張することに関する新しい方法を意図している。一般的に言
って、この方法は、非ヒト動物ロタウィルス由来のVF6及びVP7遺伝子を含
むロタウィルスを用いる一次感作後に、中和抗体力価を増幅することを意図して
いる。
より詳細には、これは、ヒトロタウィルスワクチンで一次接種後、好ましくは約
2から4力月以内にヘテロタイプの非ヒト動物ロタウィルスワクチンでヒトを再
接種することによって達成できる。増幅免疫は、WC3ウシロタウィルスワクチ
ンの様な上剥毒化へテロタイプ動物ウィルス調製品を、経口あるいは経鼻で投与
することが好ましいけれども、増幅ワクチンは不活化ロタウィルスワクチンの形
で、あるいは不活化ワクチンを非経口的接種によって投与してもよい。この簡便
な発明の増幅ワクチンを調製するのに使用される他のへテロタイプの非ヒト動物
ロタウィルスの例としては、NCDVウシ、CP−1ウシ、C3−ウシ、PP−
ウシ、TCウシ、B223ウシ、KK3ウシ、vlO05ウシ、T51ウシ、T
67ウシ、T82ウシ、O3Uブタ、EEブタ、A−580ブタ、Gブタ、5B
−5ブタ、UKウシ、ED IMネズミロタウイルス及びこれらと同様のものが
含まれる。
本発明にしたがって使用される増幅ワクチンの一例は、本文での記述にしたがっ
て、あるいはBernstein、 etO: 350−356 (1986)
;及びU、S、Patent Na4.636,385、これら全て完全な形で
参考文献として本文に引用しであるが、これらにしたがって一定用量を調製し投
与される。
簡便な発明の特徴的な方法は、他のワクチンと同様に、ロタウィルスに対する免
疫は一次感作後しばらくして増幅する必要があるという現在の実状に部分的に基
づいている。また、Tajima、T、、et al、 : Vaccine、
8 : 70−74 (+990)によって報告された様に、おそらく最初の自
然感染後形成された血清型特異的中和抗体のために、2度目の同じ血清型のロタ
ウィルス自然感染は部分的に防がれるという現在の考え方にも部分的に基づいて
いる。また、簡便な発明のこの新しい方法は、Bernstein、et al
、 : J、[nfect、Dis、、1 6 2 : I 0 5 5 −+
062 (1990)によって報告された様に、WC3ウシワクチンの接種前に
血清型1ヒトロタウイルス株に一度自然感染しても、ヘテロタイプWC3ウシ株
の再感染を防げないという発見にも基づいている。表5.6及び8参照。さらに
、簡便な発明の特徴的な方法は、Ward。
et al、 : J、 [nfect、Dis、、 in press(Dc
、 1990 )によって報告された様に、WC3ウシの様なワクチンは、接種
前に血清型lの自然感染を受けた幼児では、多種のヒトロタウィルス血清型に対
する交叉反応性の中和抗体を誘導するという発見に基づいている。表5−8参照
。
さらに、WC3ウシワクチンの接種では、それが−次免疫原である場合にはヒト
ロタウィルス株に対する中和抗体を誘導しないけれども、増幅させるための免疫
原である場合には、驚くべきことに、ヒト血清型1−4に対する中和抗体の非常
な増大(平均:12倍)を引き起こすことが発見された。表4−8参照。実際に
、驚くべきことに、ヒト血清型に対する最終の中和抗体力価は、患者が引き続い
て血清型10タウイルスに自然感染した場合と同じくらい高くなることが見いだ
された。表4−8参照。これらの結果は、WC3C3ウシ天然のヒトロタウィル
ス株は異なる血清型であるけれども、これらの株のエピトープは十分に類似して
おり、WC3C3ウシの再接種によって、すでに−次ヒトロタウイルスワクチン
の接種を受けている患者ではヒト血清型に対する中和抗体力価を増幅させ、全て
の血清型ヒトロタウィルスの中和に有効な抗体を発現する記憶細胞を増殖させる
ことを、示している。
この様に、今や、この簡便な発明は、ヘテロタイプ動物ロタウィルス株の再接種
によって、十分に力価を増幅させ、−次感作後誘導された中和抗体を発現する記
憶細胞を増殖させることかできると考えられる。言い換えると、簡便な発明の方
法を実行することによって、力価と一次ヒトロタウイルスワクチン接種によって
誘導されすでに存在する中和抗体を産生ずる記憶細胞は、増幅させたり、あるい
は増殖させることが可能であり、全ての血清型ヒトロタウィルスに原因する疾病
に対する防御が可能となる。
ヘテロタイプの非ヒト動物ロタウィルスによる再ワクチン接種によって、力価の
増幅及び−次ワクチン接種で誘導されすてに存在する中和抗体を産生ずる記憶細
胞の増殖に関する本発明は、以下の例でよりよく例示される。
培地に適応させWC3仔牛ロタウィルス(血清型6)ワクチンを調製するために
使用する変遷層は、C1ark、 H。
F、et al、が既に述べた: Am、J、Dis、Child、l 40
: 350−356 (1986)。WC3の基礎実験用ストックはワクチン製
剤と同時に直接接種したのちMA−104細胞内で成長する。このストックウィ
ルスの一部を一70℃で保存する。本試験で使用するヒトロタウィルスは、原型
株としてはWa、DS−1,P、及び5T−3てあり、それぞれ血清型1−4の
典型的なものである。
試験計画
生後2〜12ケ月の健康児にブラセボ(対象者103名)又はワクチン(同10
3名)を投与する。対象者はその後の”ロタウィルス流行期”中、免疫原性、反
応原性及びワクチンの有効性を測定するために追跡する。血液標本(0,5m1
)を、ワクチン接種時、接種の25〜31目後、及びロタウィルス流行期の終了
直前に採取する。これらはロタウィルス抗体測定を行う。便は下痢性疾患の場合
に採取し、症候性ロタウィルス感染症検出のためELISAによりロタウィルス
抗体を分析する。この方法で検出されたロタウィルスは、電気泳動タイプ(ウィ
ルスRNAの電気泳動分析)及び血清型(VF6に特異的なモノクローナル抗体
を使用したELISA)を測定して特徴を調べる。無症候性感染は血清ロタウィ
ルスIgA及びIgGの上昇により検出され、血清中和性抗体価の上昇により血
清型IWa株であることを確認血清型−特異的中和性抗体は、focus re
ductionneutralization assayで調べる。この詳細
についてはBernstein、D、[、et al、 : Antivira
l Res、、12 + 293−300 (1989)に記されている。
統計解析
幾何平均価(GMT)の比較は、特に記載のあるもの以外は、両側5tuden
t’ st検定を用いて行った。
自然症候性ロタウィルス感染後の
血清型−特異的抗体価:
過去のWC3ワクチン接種の影響
WC3ウシワクチン治験に参加した206名の乳児中46名か観察期間中に症候
性ロタウィルス感染を経験した。これらはプラセボ群25/103及びワクチン
群21/103てあり、後者は全員かワクチン接種によるWC3ウシ中和性抗体
を産生じていた。これらの46名の対象者は、参加時以前にロタウィルスに感染
していなかった。このことは血清中ロタウィルスIgAの不在により確認されて
いる。血清標本はこれらの症候性−感染を起こした対象者からロタウィルス流行
期終了時に採取し、血清型−特異的抗体価に対する過去のWC3ウシワクチン接
種の影響を測定するために検査を行った。29名の対象者の血清は、15/25
感染ブラセボ投与者及び14/21感染ワクチン投与者のうちから無作為に抽出
して分析が行われた。これらの29名の対象者に感染したヒトロタウィルス株は
、ELISAによって全てが血清型lであると同定されている。さらに、電気泳
動型は検査を行った全21同定例か同様であった。したがって、これらの感染は
明らかに非常に近似した株のヒトロタウィルスによるものである。
検査した29血清のそれぞれは血清型IWa株に対する中和性抗体価が最も高か
った(表4)。これらの対象者は血清型3株(P)の中和抗体も相当な量産生し
ているか、血清型2(DS−1)及び4 (ST−3)株は比較的少量である。
したがって、感染した血清型1株は、−次感染の間に異型ヒトロタウィルスに対
する抗体増加を引き起こしたのである。さらに、ワクチン及びブラセポ投与者に
おけるWa株に対するGMTは基本的に同一である。症候性−感染を起こしたワ
クチン投与者では、ワクチン接種後Wa株に対する中和抗体が全く検出できなか
ったのでこの結果は期待されないものではない。DS−1株に対するGMTはブ
ラセボ投与者よりもワクチン投与者において有意に大きいが(I)=0.009
)、これらの抗体価はWaに対するGMTよりもまだずつと小さいのである。5
T−3及びP株に対するGMTは、ブラセポ投与群及びワクチン投与群間で有意
差はない(p=0.05)。したがって、血清型lのロタウィルスに症候性感染
を起こした後、血清型lの株であるWaに対する中和性抗体価には、過去のWC
3ワクチン接種の影響は検出不能であり、検査したヘテロ型ヒトロタウィルス血
清型に属する3株のうちの1株に対する中和抗体価に非常に小さい影響か認めら
れたのみである。
後の自然ロタウィルス感染によるWC3に対する中和性抗体の変化もまた調べら
れている。血清型lのロタウィルス感染を経験したワクチン接種者から無作為に
抽出した7名の血清では、WC3に対する中和性抗体価か有意な(p=0.02
)上昇を示しているが(表5)、これらの7名で生じた抗体価は血清型1OWa
株に比較すると有意に(p=0.003)小さい(GMT= 1309:範囲=
240〜5100)。後に自然ロタウィルス感染を経験しなかったワクチン接種
者7名の血清は、この期間中のWC3に対する中和性抗体が有意に減少している
(p=0.003)。ヒトロタウィルスに感染したプラセボ投与者から無作為に
抽出した7名からはWC3に対する中和性抗体は全く検出できなかった(20)
。
したがって、過去のWC3ワクチン接種は、血清型1のロタウィルス自然感染期
間中このウィルスに対する記憶応答を生じる。
無症候性ロタウィルス自然感染後の
血清型−特異的抗体価:
過去のWC3ワクチン接種の影響
WC3ワクチン治験中、無症候性ロタウィルス自然感染もまた血清ロタウィルス
IgA及びIgGの上昇で決定しWa株に対する中和抗体の上昇で確認すること
により検出した。これらは、ブラセボ接種者16名及びワクチン接種者13名か
らなる29名の対象者で発症した。
各群の13名を抽出して血清型−特異的抗体価に及ぼす過去のWC3ウシ感染の
影響を調べる。ブラセポ接種者のうち3名は過去に自然感染を経験しているので
(血清型1〜4に対する相対的中和抗体価に基づいて血清型1株2名、血清型3
株1名)、後の自然再感染による自然感染が血清型−特異的対抗価に及はす影響
もこの少数の対象者において調べることができた。
検査した26名の無症状感染を起こした対象者のうち1名を除く全員が、過去に
WC3又は血清型1株に自然感染しているかどうかに関わらずWa株に対する抗
体価か最高値を示した(表6)。例外の1名は過去に血清型3種に感染したこと
があり、血清型lと思われる株に再感染したことで血清型3に対する抗体価が最
高値を示した。1名を除く全員の血清型1〜4に対する中和性抗体の相対量は症
候性感染対象者において認められたものと非常によく似ていた(表2参照)。ブ
ラセポ接種者に比へてワクチン接種者においてDS−1に対する抗体の軽度であ
るか存意な増加(p=Q、oot>が再び認められた。しかし、この場合、5T
−3に対する抗体の軽度であるか有意な増加(p=o、005)も又、ブラセボ
接種者に比べてワクチン接種者において認められている。
これらの結果から、同−又は非常に近似した株のロタウィルスが、治験期間中に
症候性及び無症候性の自然感染を引き起こしたことが明らかにされた。
血清型IWa株に対して生じる中和性抗体の実際の抗体価は、過去に自然感染の
経験がなく無症候性感染を起こしたワクチン接種者及びブラセポ接種者において
ほぼ同等てあり(表6)、このことは症候性感染対象者でも認められている(表
4参照)。しかし、これらの抗体価は症候性感染を起こした対象者で認められた
ものと比較すると有意に小さい(p=Q、03;片側5tudent’ st検
したことにより免疫応答の大きさは症状スコアに関連していることか明らかにな
った。
過去のWC3=ワクチン接種は、その後の自然ロタウィルス感染によるヒト株に
対する中和性抗体の大きさにほとんど影響を及ぼさないが、過去の自然感染はそ
の後の自然感染による中和性抗体価に大きな影響を及ぼすことが明かになった。
連続自然感染を起こした3名の対象者では、検査した4種のロタウィルス血清型
に対する最終的なGMTが、−回自然感染したプラセボ又はワクチン接種者に比
へて平均7倍であった。さらに、4種の血清型についてのGMTの平均増加は、
第一回と第二回の感染の間で25倍であった。
WC3ワクチン接種後の血清型−特異的抗体価:過去の自然感染の影響
WC3ワクチン治験の幼児25名は参加時に全員7〜12ケ月齢であったが、ワ
クチン接種前に採取した血清中の血清ロタウィルスIgA及びヒト株に対する中
和性抗体の存在に基づいて、既にロタウィルスに自然感染していた。これらのう
ち24名、すなわちブラセボ接種者16名ワクチン接種者8名は血清型1株に感
染したことか、血清型lから4までの典型的な株に対する相対的中和抗体価によ
って断定された(表7)。24名全員は4つのヒ1へ血清型に対する中和抗体の
比が類似しており、これらの比はワクチン接種後の観察期間中に自然感染したプ
ラセボ接種者と非常に類似している(表4参照)。
したかって、2回の“ロタウィルス流行期“にわたりこれらの感染を引き起こし
た血清型1株は抗原として類似していると信じられる。
過去に感染したことのあるワクチン接種者8名中の7名は過去に感染したことの
ない対象者95名中93名に比較してワクチン投与時にWC3に血清転換を起こ
した(p=Q、20)。そのうえ、ワクチン接種により血清転換を起こした対象
者のWC3に対する抗体価は、過去に感染したことのあるワクチン接種者7名(
GMT=75)及び過去に感染したことのないワクチン接種者93名(GMT=
106)との間に有意差はなかった>p=O18)。したかつて、WC3ワクチ
ン接種ののち、WC3に血清転換した過去に感染したことのある対象者7名は、
血清型1〜4に属するヒトロタウィルスに対する中和性抗体価が大きく並びにほ
ぼ等しい倍率(9,7〜13.7)の上昇を示した(表8)。ワクチン接種前に
血清型2又は4に対し検出限度(すなわち、20)以下の抗体価を示した対象者
でさえ、これらの血清型に対し大きな上昇を示した。これらの上昇の平均の大き
さく12倍)は、連続して自然感染を経験した3名の対象者の場合よりも約1.
5倍大きかった。7名のこれらの対象者におけるワクチン接種後の4株のロタウ
ィルスに対する最終的なGMTは、WC3ウシ株に対するよりも有意に太きかッ
f、:、(片側5tudent’ st検定による最小の差=WC3対DS−1
; p=0.05)。D、1゜Bernstein etaL、、J、(nf、
Dis、、I 62 : l O55〜1062(+990)に報告されている
ように、過去に感染したことがない対象者93名中2名のみかワクチン接種後に
WC3ウシ株に血清転換し、ヒト株に対する抗体上昇を起こした。したがって、
以前の血清型10タウイルス株感染か、異型のWC3ウシ株に再感染したのち4
株全ての血清型に対する抗体価を一貫して劇的に急増させる様に準備させるので
ある。
表4
WC3ワクチン又はブラセポ接種後
症候性血清型10タウイルス感染を起こした者におけるヒトロタウィルスに対す
る中和性抗体価対象
14 1033(100)” 88”(9) 288(28) 128(12)
(300−5100)+″″ (<2O−480) (80−640) (35
−1000)対象者:ブラセボ接種者
(280−4260) (<2O−75) (190−1700) (30−3
00)0 血清型
”Waに対するGMTパーセント
0° プラセポ接種者よりも有意に大きい(p = 0.009)″“ 抗体価
の範囲
数値く20は計算上IOと見なす
表5
ワクチン又はブラセボ接種者における
その後の血清型10タウイルス感染の前後のWC3に対する中和性抗体価
7 51(20−120)”227”(40−1150)対象者:自然感染を起
こしたプラセボ接種者7 N、D、 <20 (<20)
対象者:その後自然感染を起こさなかったワクチン接種者
7 268(160−600) 115〜(50−220)0 前:ワクチン接
種後25〜31日(1988年lO月〜!2月)4 後:1989年6月
−抗体価の範囲
″4 ワクチン接種後25〜31日とロタウィルス流行期終了直前との間で有意
差がある(<0.02)N、 D、測定せず
表6
対象
者数 Wa(1)” DS−1(2) P(3) 5T−3(4)13 682
(100)“ 142(21) 239(35) 73°(11)”(60−5
120)”(<20’−540)(<2O−3500) (<2O−295)対
象者:ブラセボ接種者
参加前に未感染
(60−1200) (<2O−140) (35−840) (<2O−56
)参加前に血清型1株に感染
参加前に血清型3株に感染
0 血清型
“ Waに対するGMTパーセント
°1 前に未感染のブラセボ接種者よりも有意に大きい(p≦0.005)
リ 抗体価の範囲
1 数値〈20は計算上10と見なす
表7
前に血清型10タウイルスに感染したことがある幼児24名におけるWC3ワク
チン接種時のヒトロタウィルスに対する中和性抗体価414(100)” 18
(4) 184(44) 34(8)(35−2240)” (<20°−95
) (<2O−1200) (<2O−215)0 血清型
”Waに対するパーセント
88 抗体価
″1 数値く20は計算上IOと見なす表8
前に血清型lの感染したことがあるワクチン接種者7名におけるWC3感染後の
WC3及びヒトロタウィルス血清型I〜4に対する中和性抗体の変化前後 前後
前後 前後前後
<10 75 199 1939 11 144 85 978 20 273
(>7.5)” (9,7) (13,1) (11,5) (13,7)8
血清型
″ GMTの上昇倍率
Wa 248 456 DS−I WaCJN CJN
−1−−一・−一−5
FIG、 2
89−12C2
FIG、3
FfG、4
n −−−
456probe
248 probe
補正書の写しく翻訳文)提出書(曲法組84条)8)平成5年5月17日
Claims (47)
- 1.本質的には、適当な薬剤担体と混合した生きて弱毒化した、または不活化し たロタウイルス株から成るワクチンで、当該ロタウイルス株は、ヒトロタウイル スの血清型1−4に対する中和抗体の生成を刺戟する能力をもつ、ヒトのロタウ イルス病に対して免疫的予防を与えるワクチン。
- 2.該生きて弱毒化したロタウイルス株は、HRV89−12C2と命名され、 受諾番号ATCC VR2272の下にATCCに寄託されている、請求項1に 記載のワクチン。
- 3.該ロタウイルス株は、それぞれ、ヒトVP4及びVP7蛋白質をエンコード する遺伝子セグメントをもつ、請求項1に記載のワクチン。
- 4.該ロタウイルス株は、さらに、ヒトロタウイルスの血清型8及び9に対する 中和抗体の産生を刺戟する能力をもつ、請求項1に記載のワクチン。
- 5.該ロタウイルス株は、CJNと命名され、受諾番号ATCC VR2275 の下にATCCに寄託されている、請求項1に記載のワクチン。
- 6.該ワクチンは、適当な薬剤担体と混合した少なくとも2種類の別個の生きて 弱毒化、または不活化した株を含み、各該ロタウイルス株は、それぞれ、ヒトロ タウイルスVP4及びVP7蛋白質をエンコードする遺伝子セグメントをもち、 該ロタウイルス株は、ヒトロタウイルスの血清型1−4に対する中和抗体の産生 を刺戟する能力をもち、そのため、少なくとも血清型1−4のヒトロタウイルス により誘発され得る、後に発生するロタウイルス病を効果的に予防する、ヒトの ロタウイルス病に対し免疫的な予防を与えるワクチン。
- 7.各該ロタウイルス株は、異なった血清型のヒトロタウイルスをもつ、請求項 6に記載のワクチン。
- 8.少なくとも1つの、該ロタウイルス株は遺伝子群間再構築ロタウイルスであ り、該遺伝子群間再構築ロタウイルスの該遺伝子セグメントは、異なった遺伝子 群と血清型のヒトロタウイルスに由来する、請求項7に記載のワクチン。
- 9.各該遺伝子セグメントは、異なった血清型のヒトロタウイルスに由来する、 請求項6に記載のワクチン。
- 10.該ロタウイルス株は、さらに、ヒトロタウイルスの血清型8及び9に対す る中和抗体の産生と刺戟する能力をもつ、請求項6に記載のワクチン。
- 11.該ロタウイルス株は、HRV248及びHRV89−12C2と命名され 、該HRV248株は受諾番号ATCC VR2274の下にATCCに寄託さ れ、また該HRV89−12C2は受諾番号VR2272の下にATCCに寄託 される、請求項6に記載のワクチン。
- 12.該ワクチンは、さらに、HRV408と命名され、受諾番号VR2273 の下にATCCに寄託されている、生きて弱毒化または不活化したロタウイルス 生存株を含む、請求項11に記載のワクチン。
- 13.該ワクチンは、さらに、CJNと命名され、受諾番号ATCC VR22 75の下にATCCに寄託されている、生きて弱毒化または不活化したロタウイ ルス株を含む、請求項12に記載のワクチン。
- 14.該ワクチンは、さらに、CJNと命名され、受諾番号ATCC VR22 75の下にATCCに寄託されている、生きて弱毒化または不活化したロタウイ ルス株を含む、請求項11に記載のワクチン。
- 15.該ロタウイルス株は、HRV248及びCJNと命名され、当該HRV2 48株は受諾番号ATCCVR2274の下にATCCに寄託され、当該CJN は受諾番号ATCC VR2275の下にATCCに寄託されている、請求項6 に記載のワクチン。
- 16.該ワクチンは、さらに、HRV408と命名され、受諾番号ATCC V R2273の下にATCCに寄託されている、生きて弱毒化または不活化したロ タウイルス株を含む、請求項15に記載のワクチン。
- 17.それぞれ、ヒトロタウイルスVP4及びVP7蛋白質をエンコードする遺 伝子セグメントをもち、各該ヒトロタウイルス蛋白質は、ヒトロタウイルスの異 なった血清型の血清型決定抗体によって認識される、分離されたロタウイルス。
- 18.該ロタウイルスは、遺伝子群間再構築ロタウイルスであり、該遺伝子セグ メントは、異なった遺伝子型と血清型のヒトロタウイルスに由来する、請求項1 7に記載の分離されたロタウイルス。
- 19.該ロタウイルスは、HRV248と命名され、受諾番号ATCC VR2 274の下に寄託されている、請求項18に記載の分離されたロタウイルス。
- 20.適当な薬剤担体と混合したヒトロタウイルスVP4及びVP7蛋白質を含 むワクチンで、該ヒトロタウイルスVP4及びVP7蛋白質は、異なった血清型 のヒトロタウイルスに由来する遺伝子セグメントによって発現され、ヒトロタウ イルスの血清型1−4に対する中和抗体の産生を刺戟する能力をもち、そのため 、少なくとも血清型1−4のヒトロタウイルスにより誘導され得る、その後発生 するロタウイルス病を効果的に予防する、ヒトのロタウイルス病に対する免疫的 予防を与えるワクチン。
- 21.HRV248と命名され、受諾番号ATCCVR2274の下にATCC に寄託された、分離されたロタウイルス株。
- 22.HRV408と命名され、受諾番号ATCCVR2273の下にATCC に寄託された、分離されたロタウイルス株。
- 23.HRV89−12C2と命名され、受諾番号ATCC VR2272の下 に寄託された、分離されたロタウイルス株。
- 24.異なった遺伝子群と血清型のヒトロタウイルス由来の遺伝子セグメントを もち、亜群II及びヒトロタウイルスの血清型2及び4に属し、さらに、ゲル電 気泳動の間、RNAの移動度に基づいた長い電気泳動RNAゲノムパターンをも つ、分離されたヒト遺伝子群間再構築ロタウイルス。
- 25.該ヒト遺伝子群間ロタウイルスは、HRV248と命名され、受諾番号A TCC VR2274の下にATCCに寄託されている、請求項24に記載の分 離したヒト遺伝子群間再構築のロタウイルス。
- 26.請求項1に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒトの ロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 27.請求項2に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒトの ロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 28.請求項4に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒトの ロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 29.請求項5に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒトの ロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 30.請求項6に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒトの ロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 31.請求項11に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒト のロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 32.請求項12に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒト のロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 33.請求項13に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒト のロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 34.請求項14に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒト のロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 35.請求項15に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒト のロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 36.請求項16に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒト のロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 37.請求項20に記載したようなワクチンをヒトに投与することを含む、ヒト のロタウイルス病に対して免疫的な予防を与える方法。
- 38.ヒトロタウイルスに対する中和抗体の力価を高めるため予防接種後十分な 期間以内にヘテロ型の人以外の動物のロタウイルスでヒトに再予防接種すること を含む、ヒトロタウイルスに対するヒトの予防接種後形成された中和抗体の力価 を高める方法。
- 39.該再予防接種は、予防接種後約2から約4ヶ月の期間内に行われる、請求 項第38記載の方法。
- 40.ヒトロタウイルス血清型1、2、3及び4から成る群から選ばれるヒトロ タウイルス血清型に対する中和抗体の生成を誘発するためワクチンによる該再予 防接種の前にヒトに予防接種する段階をさらに含む、請求項38に記載の方法。
- 41.ヘテロ型の人以外の動物ロタウイルスは、WC3ウシワクチンである、請 求項38に記載の方法。
- 42.ヘテロ型の人以外の動物ロタウイルスは、WC3ウシワクチンである、請 求項40に記載の方法。
- 43.該ヘテロ型で人以外の動物のロタウイルスは、生きて弱毒化または不活性 化したロタウイルスである、請求項38に記載の方法。
- 44.ヘテロ型で人以外の動物ロタウイルスは、NCDVウシ、CP−1ウシ、 C3−160ウシ、PP−1ウシ、TCウシ、B223ウシ、KK3ウシ、V1 005ウシ、T51ウシ、T67ウシ、T82ウシ、UKウシ、OSUブタ、E Eブタ、A−580ブタ、Cブタ、SB−5ブタ及びEDIMマウスのロタウイ ルスから成る群から選ばれる、請求項38に記載の方法。
- 45.ヒトロタウイルスに対する中和抗体の力価を高めるために予防接種後十分 な期間以内に、VP4及びVP7遺伝子がそれぞれ人以外の動物のVP4及びV P7蛋白質をエンコードするロタウイルスによって人に再予防接種することを含 む、ヒトのロタウイルスに対するヒトの予防接種後産生する中和抗体の力価を高 める方法。
- 46.該再予防接種は、予防接種後約2ヶ月から約4ヶ月の期間以内に行われる 、請求項45に記載の方法。
- 47.ヒトロタウイルス血清型1、2、3及び4から成る群から選ばれるヒトロ タウイルス血清型に対する中和抗体の産生を誘発するためワクチンによる当該再 予防接種段階の前にヒトに予防接種する段階をさらに含む、請求項45に記載の 方法。
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